レビュー(HR/HM) - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Tue, 08 Apr 2025 16:28:38 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg レビュー(HR/HM) - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【レビュー】 20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012) https://tashinami-musiclog.com/2025/04/08/20th-anniversary-special-edition-royal-hunt-2012/ https://tashinami-musiclog.com/2025/04/08/20th-anniversary-special-edition-royal-hunt-2012/#respond Mon, 07 Apr 2025 17:13:08 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3370 目次 ROYAL HUNTの来日公演、間近に迫る!デビュー20周年を記念して発表された3枚組豪華ベスト収録曲 ROYAL HUNTの来日公演、間近に迫る! ネオクラシカルな格調高いハードロックを武器に日本でも人気を博す、 […]

The post 【レビュー】 20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

ネオクラシカルな格調高いハードロックを武器に日本でも人気を博す、
デンマークが誇るROYAL HUNTの来日公演がいよいよ間近に!!
4/8(火)に東京、翌日4/9(水)に大阪公演というスケジュール。
折しも自分のTwitterの(胡乱な)TLで
局所的ブームが起こっていたところに発表されたので狂喜乱舞したものです。

来日する正規メンバーは以下の通り。
アンドレ・アンダーセン(Key.)
ヨナス・ラーセン(Gt.)
アンドレアス・パスマーク(Ba.)


今回はゲスト枠で以下の2人が参加。
マーク・ボールズ(Vo.)
アラン・ソーレンセン(Dr.)


残念ながら今回D.C.クーパー(Vo.)は帯同しないものの、
イングヴェイ・マルムスティーンのアルバム等でもお馴染みのシンガー、
マーク・ボールズも元メンバー。
・”Collision Course: Paradox II”(2008)
・”X”(2010)

Royal Huntでは上記の2作を残しており、
過去にはLOUD PARK 09でも出演歴あり。

ツアータイトルに“Reviving The Chapter”とあるように、
傑作“Paradox”(1997)の世界を、
続編となる“Collision Course”も含めた形で繰り広げてくれるのではないかと期待しています。

¥2,013 (2025/04/08 02:04時点 | Amazon調べ)
20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)

さて、そんなタイミングで彼らのことをもっと知りたい……
というときに出会ったのがこの日本企画盤。
「ザ・ベスト・オブ・ロイヤル・ワークス 1992-2012
 ~20thアニバーサリー:スペシャル・エディション」
というイカしたタイトルがついているのですが、
この文言が登場するのは帯と日本盤ブックレットのみで、
海外ではもっぱらアートワークにある
“20th Anniversary: Special Edition”
という名前で通っているのが少し残念。

20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)帯

日本企画による「初のコンプリートベスト」を謳う本作。
CD全盛の90年代に特に人気だった彼らのベスト盤はいくつかありますが、
それらはどれもレーベルが組んだもの。
アンドレ・アンダーセン(Key.)のコメントにもあるように、
バンドが企画段階から立ち会えたベストは本作が初なのだそう。

時系列順に各アルバムの曲をピックアップしたDisc 1~2に加え、
新曲“Save Me”と3曲のアコースティックバージョン、
そして今までのボーナストラックやB面曲を収録したDisc 3に彼らの愛を感じます。

20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)裏ジャケ

Disc 1
1.Flight 4:00
2.Kingdom Dark 4:29
3.Stranded 4:41
4.Clown In The Mirror 4:36
5.Wasted Time 4:36
6.Epilogue 6:01
7.Time 4:56
8.Far Away 4:59
9.1348 4:33
10.River Of Pain 7:15
11.Tearing Down The World 5:32
12.Message To God 6:42

Disc 2
1.Cold City Lights 5:24
2.Follow Me 6:22
3.Surrender [Live] 5:15
4.The Mission [Live] 5:36
5.Can’t Let Go [Live] 4:41
6.Paper Blood 5:08
7.Season’s Change 4:55
8.The First Rock 4:47
9.Tears Of The Sun 6:00
10.The Well 4:52
11.Shadowman 5:36
12.Hard Rain’s Coming 5:15
13.Half Past Loneliness 5:39

Disc 3
1.Save Me 3:48
2.One By One [Acoustic Version] 4:42
3.Bodyguard [Acoustic Version] 4:06
4.Restless [Acoustic Version] 3:19
5.Bad Luck 3:17
6.Double Conversion 4:19
7.U-Turn 7:25
8.Sixth Sense 4:22
9.Day Is Dawning 3:46

Disc 1にはヘンリック・ブロックマンがボーカルをとった初期2枚と、
D.C.クーパー加入で人気をさらに高めた
3rd“Moving Target”(1995)
そして信仰とそこに内在する歪みを扱った
傑作“Paradox”(1997)からの楽曲を収録。
日本では「蝶野正洋のテーマ」としても親しまれる“Martial Arts”
“Last Goodbye”が無いのが少し勿体ない気もしますが手堅い選曲。
ミックスも向上しているので気持ちよく聴けます。

Disc 2はジョン・ウェスト~マーク・ボールズ~D.C.復帰までの
各キラーチューンを一気におさらいできる一枚。
個人的には5th“Fear”(1999)までしか持っていなかったので、
“Surrender”以降は特に楽しく聴けました。
いつになく歪んだギターとジョン・ウェストの激しい歌唱が味わえる
“Paper Blood”には特に衝撃を受けましたし、
マーク・ボールズ加入作“Collision Course: Paradox II”(2008)からの
激しさと哀感を両立させた“The First Rock”
要所に登場する女声コーラスとの対比が美しい“Tears Of The Sun”は絶品。
聴いた勢いでそのままアルバムを購入。
そしてD.C.復帰後の名曲“Half Past Loneliness”で締めるのも良采配。
(ちなみに2025/4/8現在、Spotifyでの再生数トップはこの曲)

そしてファン垂涎のDisc 3!
ここでしか聴けない当時の新曲“Save Me”は、
ネオクラ路線かと思いきやうねるスライドギターに意表を突かれる一曲。
Deep Purpleの”Perfect Strangers”を思わせるような
バックのストリングスと力強い曲調に風格を感じさせます。
“Save Me~!”のキャッチ―な反復で聴かせるコーラスも流石の出来。
アコースティック再録の3曲も、曲が良いのは勿論のこと、
ボトムを支えるドラムの録音が良いのでスタジオライブの中にいるよう。
特に2ndの“Bodyguard”はこのバージョンで映えていて驚きましたし、
ライブ盤“1996”のボートラだった
“Restless”の再録がここにあるのも良いですね。
5曲目以降には今までのB面曲等を収録しているのですが、
インスト“Sixth Sense”は日本盤初収録。
各パートに見せ場を設けた激しくもまとまりのある良曲でした。

Royal Huntの最新作は”Dystopia”をテーマにした2部作。
各所での評判も上々。こちらが「パートI」。

こちらが最新作「パートII」。

The post 【レビュー】 20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/04/08/20th-anniversary-special-edition-royal-hunt-2012/feed/ 0
【レビュー】 Stereo Crush / Gotthard (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/#respond Sun, 23 Mar 2025 16:06:56 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3254 目次 5年ぶりとなる14thは、持ち味を突き詰めた充実作収録曲 5年ぶりとなる14thは、持ち味を突き詰めた充実作 スイスの産んだ国民的ハードロックバンドGOTTHARDが、前作“#13″(202 […]

The post 【レビュー】 Stereo Crush / Gotthard (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Stereo Crush / Gotthard (2025)

スイスの産んだ国民的ハードロックバンドGOTTHARDが、
前作“#13″(2020)から5年ぶりとなる14thアルバム
“Stereo Crush”を発表!
ドラマーがKrokusのフラヴィオ・メッツォディに交替してからは初のアルバムとなります。

というわけでメンバーは以下の通り。
ニック・メーダー(Vo.)
レオ・レオーニ(Gt.)
フレディ・シェラー(Gt.)
マーク・リン(Ba.)
フラヴィオ・メッツォディ(Dr.)

タイトルにもマッチしている気合の入ったジャケットは
Thomas Ewerhard氏によるもの。
Tobias Sammet’s Avantasia
“The Scarecrow”(2008)などを手掛けた方ですね。

Stereo Crush / Gotthard (2025)裏ジャケ

1.AI & I 2:53
2.Thunder & Lightning 3:38
3.Rusty Rose 4:14
4.Burning Bridges 3:37
5.Drive My Car 3:00
6.Boom Boom 3:58
7.Life 3:26
8.Liverpool 3:43
9.Shake Shake 3:49
10.Devil In The Moonlight 3:11
11.Dig A Little Deeper 3:53
12.These Are The Days 3:23

Stereo Crush / Gotthard (2025)

今回は日本盤ボーナストラックは無し。
と言いつつも、この12曲トータルでの完成度が高いので潔さも感じます。
トータルランニングタイムも43分と無駄がなく聴きやすい印象。
キャプテンこと和田誠氏の熱のこもったライナーは、
各曲のバックグラウンドの紹介も手厚いので必読。

本作からの先行公開は4曲。
最初に公開された”Boom Boom“から、
曲名通り強靭なビートで突き進む直球勝負の一曲で評判も上々!
トーキングモジュレーターの主張が強いのも嬉しい。

さらにそこからメロハード真ん中の“Thunder & Lightning”
トーキングモジュレーターがここでも炸裂する“Rusty Rose”と、
切られてくる曲が軒並み強力だったのも期待感を高めてくれました。
直前には“Drive My Car”(ビートルズのカバー)が公開。

1曲目の“AI & I”でヘヴィに突き進んでから、
メロハー路線のシングル2曲
“Thunder & Lightning”“Rusty Rose”
そしてテンポを落とした4曲目“Burning Bridges”で聴かせる流れ。
これがまず劇的で美しいですね。
ニック・メーダ―の多彩な歌唱が味わえるので序盤から満足感があります。

1曲目に敢えて“AI & I”を置いていることも示唆的で、
無機質なものとは違って血の通ったものを見せたい!という気概を感じます。
コロナ禍を反映した作品からさらに一歩進んで、
広くいきわたり始めたAIとどう対峙するかを扱った作品が近年の潮流となりそう。

ビートルズのカバー“Drive My Car”はまさしくGOTTHARDの真骨頂!
よりドライブ感を高めたリフワーク、
そして”She said baby~”のニックの歌いまわしのアレンジがクール。
単なる完コピではない魅力を放っています。

先行公開の“Boom Boom”は、
レオ・レオーニのもとに息子が生まれた喜びをストレートに表現したもの。
そこから“Life”と題したバラードにつなぐのは見事ですし、
曲の魅力が重層的に深まっていくようなアルバム構成。

ビートルズへの愛が曲名からも伝わるキーボード強めな“Liverpool”
妖しいベースから始まり徐々にヒートアップする“Shake Shake”
“Wow oh oh oh oh~”のコーラスが楽しい“Devil In The Moonlight”
ギターソロもたっぷりとられた“Dig A Little Deeper”など、
アルバム後半も直球のハードロックナンバーがズラリ。
コロナ禍を経てじっくり曲を練り上げたのが活きています。

そして今作、ラストの“These Are The Days”がまた素晴らしい!
ブルースハープのイントロから心を掴まれますが、
ここで聴けるニックの歌唱とそれを彩る分厚いコーラスは、
このアルバムの大団円として綺麗に機能しています。
どこか土の匂いを感じる雰囲気ですがそこに悲壮感はなく、
むしろキラキラした感触なのは、
この曲を含めたトータルでの本作の特徴かと思います。
よりストレートにメロハーの雄としての良さを表現した充実作でした。

¥3,300 (2025/03/24 00:56時点 | Amazon調べ)

The post 【レビュー】 Stereo Crush / Gotthard (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/feed/ 0
【レビュー】Phantomime / Ghost (2023) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/phantomime-ghost-2023/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/phantomime-ghost-2023/#respond Sun, 16 Mar 2025 17:04:06 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1703 遂に今年4月に最新作となる6th“Skeletá”をリリースする、スウェーデン発、トビアス・フォージ率いるGhost。新曲“Satanized”も早速公開されています。 さ […]

The post 【レビュー】Phantomime / Ghost (2023) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
遂に今年4月に最新作となる6th“Skeletá”をリリースする、
スウェーデン発、トビアス・フォージ率いるGhost
新曲“Satanized”も早速公開されています。

¥3,300 (2025/03/17 01:41時点 | Amazon調べ)
Phantomime / Ghost (2023)

さて、ここで紹介する今作“Phantomime”は、
“If You Have Ghost”(2013)
“Popestar”(2016)に続く、
お馴染みの?カバーEP第三弾。
5曲入りなのもこれまでと変わらず。

キャリア史上最もポップで流麗なメロディを主軸に置いた
5thアルバム“IMPERA”(2022)の翌年に発売された本作。
いつものことながらTelevisionGenesisなど、
幅広いジャンルから節操なくピックアップして自分のものにする手腕は見事。
逆にIRON MAIDENの名曲をストレートにカバーした
“Phantom Of The Opera”が珍しく見えるほど。

HR/HMリスナーからの支持にとどまらず、
元はと言えばB面曲だった
“Mary On A Cross”が(何故か)TikTokから火がつく形で流行するなど、
気づけば「みんなのGhost」として大衆からの人気も獲得していった彼ら。
そのサタニックな見た目の裏にあるポップセンスの源を垣間見られる一枚です。

¥761 (2025/03/17 02:00時点 | Amazon調べ)
Phantomime / Ghost (2023)裏ジャケ

収録曲は以下の通り。
ちなみに自分の所有しているのはチェコ盤。

1.See No Evil 4:04
2.Jesus He Knows Me 4:05
3.Hanging Around 4:10
4.Phantom Of The Opera 7:23
5.We Don’t Need Another Hero 4:10

See No Evil

ニューヨーク・パンクのレジェンド、
Television“Marquee Moon”の1曲目をGhost流に料理。
元々のメロディも活かしつつ適度な装飾を随所に加えています。
(曲名だけ見るとGhostの曲っぽさもありますし)

Jesus He Knows Me

今作のリードトラックとしていち早く配信された一曲。
こちら何とGenesisのカバー。MVも制作されました。

ポップなメロディを活かしつつ、
ストレートな疾走曲としてGhostの持ち曲のように換骨奪胎。
トビアスのポップセンスが光る良アレンジです。

Hanging Around

こちらは英国パンクのThe Stranglersのカバ―。
いつもながら影響元の幅広さを物語るカバーEPシリーズですが、
パンクバンドからの選曲が目立つのは本作の特徴。

Phantom Of The Opera

こちらは先行公開2曲目。
IRON MAIDENの1stから、
スティーヴ・ハリスの手によるドラマチックな長尺曲を手堅くカバー。
と言いつつ、オルガンの音でGhostらしさもしっかり出した秀逸な出来。

ブルース・ディッキンソン期ではなく1stから選んでくるというのも、
トビアス自身の声の特性を最大限に活かせる選曲になっていて流石。
序盤の冷んやりとした歌い方から徐々にヒートアップしていくのが良いですね。
怪しげなギターリフとボーカルがユニゾンする不思議な感覚もハマっています。
2024年のグラミー賞のBest Metal Performanceにもノミネートされました。

We Don’t Need Another Hero

ラストに据えられたこのカバーは、
“マッドマックス3″のサントラに収録されたティナ・ターナーの曲。
これも中々面白い選曲ですし、歌いまわしにはどこか温かみも感じます。
シンセっぽいベースの音色や分厚くも分離感のあるギター、
サビを仰々しく盛り上げるエコーを効かせまくったドラムもそれぞれ秀逸。

¥761 (2025/03/17 02:00時点 | Amazon調べ)

目下の最新作“Skeletá”はこちら。

¥3,300 (2025/03/17 01:41時点 | Amazon調べ)

The post 【レビュー】Phantomime / Ghost (2023) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/phantomime-ghost-2023/feed/ 0
【レビュー】METAL – EP / Newsted (2013) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/metal-ep-newsted-2013/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/metal-ep-newsted-2013/#respond Sun, 16 Mar 2025 16:22:40 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1642 ご存知METALLICAの2代目ベーシストを務めたことで広く知られるジェイソン・ニューステッドが、自身の名前を冠して結成したNEWSTEDのデビューEP。もとは2013年1月にDLのみでの発売だったものですが、好評を受け […]

The post 【レビュー】METAL – EP / Newsted (2013) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
METAL - EP / Newsted (2013)

ご存知METALLICAの2代目ベーシストを務めたことで広く知られる
ジェイソン・ニューステッドが、
自身の名前を冠して結成したNEWSTEDのデビューEP。
もとは2013年1月にDLのみでの発売だったものですが、
好評を受けて3月に海外でCD化されたのがこちら。

METAL - EP / Newsted (2013)盤面、メンバー紹介

参加メンバーは以下の通り。
Jason Newsted(Ba, Vo.)
Jessie Farnsworth (Gt.)
Jesus Mendez Jr. (Dr.)

ちなみに彼らが発表した音源はこのEP“Metal”と、
ギタリストにStaindのMike Mushokを迎えた4人体制で
同年に発売されたフルアルバム“Heavy Metal Music”のみ。
どちらも直球勝負なネーミングが何ともジェイソンらしいです。

メタリカのライブでは“Creeping Death”での”Die! Die!”のコーラスや、
一曲丸々ボーカルを任された“Seek & Destroy”等にみられるように、
ジェイソンの歌唱力の高さはよく知られていましたし、
ここではそのドスの効いた声と硬質なサウンドを堪能できます。

METAL - EP / Newsted (2013)裏ジャケ

1.Soldierhead 4:16
2.Godsnake 5:17
3.King Of The Underdogs 6:00
4.Skyscraper 6:35

1.Soldierhead 4:16

MVも制作された記念すべき1曲目は、
ジェイソンの歪んだベースと吐き捨てるような歌唱でゴリゴリに突っ走る曲。
バンドのパブリックイメージに一番近い仕上がりといえるはず。

2.Godsnake 5:17

先ほどの疾走とは一転して、地を這うようなグルーヴが味わえる曲。
メタリカの“The God That Failed”“Devil’s Dance”に雰囲気は近いかも。
キーをDに落としていることもありヘヴィではありますが、
ジェイソンの荒々しい声にマッチしていて気持ちよく聴けます。

3.King Of The Underdogs 6:00

ゆったりとしたベースと抑えめな歌唱で始まるので、
始めはバラードか?と思わせておきつつも、
曲全体を通してどんどん熱量を上げていく構成が秀逸。
どん底から這い上がる情熱の迸りが表現されていて完成度も高い!
本作では一番気に入っています。

4.Skyscraper 6:35

最後は跳ねるリズムが特徴的な一曲。
序盤からジェイソンのアジテーション的な歌唱が映えていてこれも聴き応え充分。
曲中で繰り返される
「善い戦争など無い!」「聖なる戦争など無い!」
というメッセージが突き刺さります。
後半で絡んでくるワウの効いたギターも良いですね。

フルアルバム“Heavy Metal Music”には、
ここから“Soldierhead”“King Of The Underdogs”を収録。
パンチの強い曲が順当にアルバムに入った感もありますが、
本EPの4曲だけとってみてもしっかり練られていて、
疾走のみならずグルーヴィーな曲も備えているのは流石。
90年代メタリカが好きなら裏切られることはないはず。

当時は注目作として雑誌等でも話題になっていましたし、
このまま順調にパーマネントなバンドとして続いていくのと思われていましたが、
2014年には活動を終了させていたというのが何とも……

と思いきや、調べると2023年に突如復活ライブを行っていたとのこと!
(Mike Mushokは多忙のため不参加、後任はHumberto Perez)
音源化されていない新曲も披露しているので、
マイペースな活動ぶりではありますが、これからの展開にも期待したいところ。

The post 【レビュー】METAL – EP / Newsted (2013) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/metal-ep-newsted-2013/feed/ 0
【レビュー】Ghost Of You / H.E.R.O. (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/11/ghost-of-you-h-e-r-o-2025/ Mon, 10 Mar 2025 16:27:23 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3246 目次 デンマークのH.E.R.O.による待望の4作目!収録曲 デンマークのH.E.R.O.による待望の4作目! デンマークのロックバンドH.E.R.O.の4thアルバム“Ghost Of You” […]

The post 【レビュー】Ghost Of You / H.E.R.O. (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

デンマークのロックバンドH.E.R.O.の4thアルバム
“Ghost Of You”がこのたび発売に!

Ghost Of You / H.E.R.O. (2025)

前作“Alternate Realities”(2022)は、
2ndまでの親しみやすいロックサウンドに加えて、
過去の苦悩の激しさを表現するような、
現代的で電子的なヘヴィネスを新機軸として押し出した作品でした。
しかし、激しいようでも根底には質の高いメロディがあるのが魅力。

ソレン・イノテフ(Gt.)が2022年に脱退したことにより、
デビュー当初と同じく3ピースに戻った彼ら。
“Ghost Of You”という意味深長なタイトルとコンセプトからも、
曲に込められた並々ならぬ思いを感じます。

Ghost Of You / H.E.R.O. (2025)裏ジャケ

1.The Beginning 0:52
2.Razorsharp 3:55
3.Ghost Of You 3:53
4.Goddess 3:16
5.Halo 3:53
6.Chemicals 4:07
7.The Middle 0:52
8.Misalign 4:38
9.Euphoria 3:03
10.All Falls Down 3:18
11.End Of Us 3:53

日本盤ボーナストラック
12.Gravity [Live From Loud Park 2023] 4:02
13.Oxygen [Live From Loud Park 2023] 4:46

第1弾となる新曲“Misalign”が出たのは昨年4月ということで、
ほぼ1年近くに及ぶスパンでじっくり練り上げた楽曲が並ぶ今作。

先行シングルが計4曲と多めなのはマーケティングの趨勢ですが、
1曲目と7曲目にインストの小曲を挟むことで
レコードのA面・B面のようなまとまりを生んでいることも見逃せません。
1曲目が“The Beginning”
そしてラストが”End Of Us“という対比も美しい一枚。

特に満を持してリリースされたタイトルトラック
“Ghost Of You”の出来は流石の貫禄。
トラウマに苛まれ自問自答する歌詞と共鳴するヘヴィなサウンド、
切迫感がありつつもキャッチ―にまとめられたこの曲は
本作を象徴するに相応しい出来。

そして個人的なお気に入りは続く4曲目の“Goddess”
“Ghost Of You”の余韻を受けつつも、
目先を変えてさらに引き込んでくるイントロは秀逸。

日本盤にはLOUD PARK 2023から
“Gravity”“Oxygen”の2曲を収録。
ラウパ大阪への出演は無かったのでこうして聴けるのが嬉しい!

Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspiratorsの前座としてのライブで、
その洗練された楽曲と佇まいですっかりファンになったのはいい思い出です。
かねてより日本での単独公演を計画していたという彼ら。
本作を引っ提げてのライブが観られる日も近いかもしれません。

LKINKIN PARKBring Me The Horizon
日本でいえばONE OK ROCK等のファンには
間違いなく刺さるであろうポテンシャルはずっとあるので、
日本との相思相愛を喜びながら、
さらなる人気爆発に向けて応援したいところ。

The post 【レビュー】Ghost Of You / H.E.R.O. (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
【レビュー】 Blood Mountain / Mastodon (2006) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/09/blood-mountain-mastodon-2006/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/09/blood-mountain-mastodon-2006/#respond Sat, 08 Mar 2025 18:48:52 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2567 目次 Brent Hinds(Gt/Vo.)の突然の脱退に寄せて……収録曲 Brent Hinds(Gt/Vo.)の突然の脱退に寄せて…… 米国産プログレッシブメタル、スラ […]

The post 【レビュー】 Blood Mountain / Mastodon (2006) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Blood Mountain / Mastodon (2006)

米国産プログレッシブメタル、スラッジメタルの巨人Mastodon
1stアルバムの頃から不動のメンバーで進んできた彼らですが、
2025年3月7日、突如として
Brent Hinds(Gt/Vo.)の脱退が発表…..
2022年のDOWNLOAD以来となる日本公演を心待ちにしていたのですが非常に悲しいです。
あの土臭さも幻想的な雰囲気も演出できるギターサウンドは
このバンドの核となるものだと思っていましたし、
今年はWACKEN OPEN AIRへの出演や
Black Sabbathの豪華なラストライブなど、
(いつものことながら)大きな案件も多いので……。

さて、自分がバンドの名前は知っていつつも
大学時代に初めて触れたのがこの“Blood Mountain”でした。

¥677 (2025/03/09 03:40時点 | Amazon調べ)
Blood Mountain / Mastodon (2006)裏ジャケ

1.The Wolf Is Loose 3:34
2.Crystal Skull 3:27
3.Sleeping Giant 5:36
4.Capillarian Crest 4:25
5.Circle Of Cysquatch 3:19
6.Bladecatcher 3:21
7.Colony Of Birchmen 4:20
8.Hunters Of The Sky 3:52
9.Hand Of Stone 3:31
10.This Mortal Soil 5:00
11.Siberian Divide 5:32
12.Pendulous Skin 5:08

日本盤ボーナストラック
13.Crystal Skull [Live] 20:37

輸入盤・日本盤問わず最後の曲の後には15分程度の空白があり、
その後にはボイスメッセージのような声が。
声の主はなんとQueens Of The Stone AgeJosh Homme
7曲目の“Colony Of Birchmen”では彼のボーカルも聴けます。

トライバルなビートに導かれて三連主体で駆け抜ける2曲目
“Crystal Skull”はキャリア屈指の名演。

爆走する1曲目“The Wolf Is Loose”からの超攻撃的な流れはインパクト抜群!

しかし「巧いけどこの激しさで最後まで通されるとしんどいな……」
と、かつての自分は序盤のブルータルさに面食らい一度挫折。
そこから暫くアルバムごと寝かせてしまい、
ここでハマるのが遅れたのは自分の不明を恥じるしかないです。

Blood Mountain / Mastodon (2006)盤面

しかし後々プログレにもブルータルな音にも慣れた耳で今作を聴き直すと、
3曲目“Sleeping Giant”では幽玄の世界が広がっていて驚いた次第。
イントロで飛び込んでくるリバーブのかかったリフですっかりKOされました。

さらに後半になるにつれて、印象に残るメロディもプログレ度も増加していき、
蓋を開けてみると非常に質の高く、面白い一枚でした。
中でも10曲目“This Mortal Soil”は個人的に一押し。

かつての自分、せめて3曲目まで聴いてくれ……と後悔しつつ、
「機が熟す」とはこういうことなんだろうなと思ったりも。
Amazonで輸入盤(新品)が安く出ていたので買い直しのため即入手。

¥677 (2025/03/09 03:40時点 | Amazon調べ)

腰を据えてMastodonを聴いていくと、
今作の立ち位置も見えてきました。
前作“Leviathan”のドライなようでいてまとわりつくような音像も、
モチーフとなった『白鯨』の雰囲気が出ていて勿論好きなのですが、
今作では音がよりクリアになったと共にドラムの超絶技巧が前面に出てきて、
さらなる迫力と聴き応えを生んでいるように感じます。

金字塔と名高い次作“Crack The Skye”(2008)以降は、
抑制のきいたプレイが増えてくるわけですが、
本作での叩きっぷりは圧倒的。
この時期にはこの時期にしかない個性と味があります。

ちなみに“Crack The Skye”の15周年記念盤は昨年発売。

さて、昨年は“Leviathan”(2004)の20周年を記念して、
同じく2004年に“Ashes Of The Wake”をリリースした
Lamb Of Godとのツアーが話題になったマストドン。

2024年はHR/HM界に限らず多種多様なバンド同士のコラボ曲が出ましたが、
ここでのコラボ曲“Floods Of Triton”は強烈でしたね。
アクの強さゆえ曲調がマストドン寄りだったのはご愛嬌、
その推進力の高さとブルータリティには圧倒されました。

果たして2025年の彼らは一体どうなっていくのか……。
バンドは生き物だというのは分かってはいますが辛いところ。
我々は見守るしかないわけですけどもね。

The post 【レビュー】 Blood Mountain / Mastodon (2006) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/03/09/blood-mountain-mastodon-2006/feed/ 0
【レビュー】 Live At Budokan / Helloween (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/12/29/live-at-budokan-helloween-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/12/29/live-at-budokan-helloween-2024/#respond Sun, 29 Dec 2024 08:38:02 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2607 目次 HELLOWEEN初の武道館公演が音源と映像作品として発売!収録内容(CD準拠) HELLOWEEN初の武道館公演が音源と映像作品として発売! HELLOWEENが2023年9月16日に初めて行った武道館公演が、C […]

The post 【レビュー】 Live At Budokan / Helloween (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Live At Budokan / Helloween (2024)
CD, Blu-Ray

HELLOWEENが2023年9月16日に初めて行った武道館公演が、
CD2枚組音源と映像作品として発売されました!!
当時WOWOWで生中継されていた本公演が、
さらにブラッシュアップした形で我々のもとに届けられたという形です。
(この時期のWOWOWは、
レッチリにメガデスにMR.BIGにMåneskinにHELLOWEENに……と、
洋楽アーティストの生中継に注力してくれていて頼もしかったですね)

マイケル・キスクとカイ・ハンセンが復帰した
“PUMPKINS UNITED”体制初のライブ盤“UNITED ALIVE”(2019)以来となる本作。
前作はブラジル、スペイン、そしてドイツのWACKEN OPEN AIRという
3か所でのライブの総集編だったのですが、
今作は武道館公演の一夜をまるっとパッケージングしたものになっているのが大きな違い。
日本での公演だけをフィーチャーしたライブ盤が出るのは初めてなので嬉しくなりますね。

Live At Budokan / Helloween (2024)
CD裏ジャケ

こちらがCDの裏ジャケ。
ミックスはパワーメタル界ではお馴染みCharlie Bauerfeind。

Live At Budokan / Helloween (2024)
Blu-Ray裏ジャケ

そしてこちらがBlu-Rayの裏ジャケ。
ライブ本編の映像のみならず、ボーナスコンテンツも充実しているあたりが流石。

CDは15曲、Blu-Rayには16曲とクレジットされていますが、
これは映像作品においてはダニ・ルブレのドラムソロが収録されているから。
その名も“DRUMOKAN”……!
“DRUM”と”BUDOKAN”をフュージョンさせて“DRUMOKAN”にするセンス、
いかにもハッピーなHELLOWEENらしいなと。
( 普通に「ドラム……オカン……?」と初見で困惑したのは内緒)
「ドラムソロに独特の名前を付ける大所帯バンド」、
KING CRIMSONなき今、それを継承するのは我らがHELLOWEENなのかも。
前回のツアーでは亡きインゴの映像とのドラムバトルで沸かせてくれたダニですが、
今回は自らの気迫と声量で会場と一体になる、タフさを感じさせる熱いパフォーマンスでした。

Disc 1
1.Orbit 1:59
2.Skyfall 12:52
3.Eagle Fly Free 8:04
4.Mass Pollution 4:58
5.Future World 5:05
6.Power 4:26
7.Save Us 5:17
8.Kai’s Medley:
 Walls Of Jericho / Metal Invaders / Victim Of Fate /
 Gorgar / Ride The Sky / Heavy Metal (Is The Law) 16:07
9.Forever And One (Neverland) 4:47

Disc 2
1.Best Time 5:04
2.Dr. Stein 5:55
3.How Many Tears 12:21
4.Perfect Gentleman 4:54
5.Keeper Of The Seven Keys 20:46
6.I Want Out 8:24

2CD版には当日披露分の計15曲を収録。
CDにして3枚組の大作だった”UNITED ALIVE”と比べると多少少なく見えなくもないですが、
カイ・ハンセンがボーカルをとる豪華メドレーも曲目を変更して健在なうえ、
“Keeper Of The Seven Keys”はアウトロのメンバー紹介込みで何と20分!
通して聴いてみるとかなりの満足感があります。

何しろオープニングでいきなり7人HELLOWEEN渾身の大作“Skyfall”ですからね!
イントロの“Orbit”には名曲“Halloween”のフレーズがふんだんに盛り込まれ、
ライブの期待感をグッと高めてくれています。
そして個人的にはライブ盤の華といえるのがオーディエンスの大歓声。
武道館に詰めかけたファンの「オイ!オイ!」が早速聞こえてくるのも素晴らしい!

そして前回のツアーではアンコール枠だった
“Eagle Fly Free”“Future World”が前半に移動し、
前回のツアーを観たファンにも新鮮な驚きを提供。
“Power”もかなり早い段階で登場したので、現地では度肝を抜かれた記憶。
(そしてカイ・ハンセンが“Eagle Fly Free”の2番を歌った大阪公演はかなり貴重)

“Keeper Of The Seven Keys Part 2″(1988)のボートラとしても親しまれた
“Save Us”がセトリ入りしたのもサプライズの一つ。これもまさに現編成の賜物。

そして今回もカイ・ハンセンによるメドレーは健在!
初期HELLOWEENを支えたストレートに突っ走る曲の数々!
カイのボーカルで“Victim Of Fate”、そして“Gorgar”まで歌っているのはいつ見ても衝撃。
武道館の観客がしっかり“Gorgar”の合いの手も歌っていたのには、
1stのファンとしては胸が熱くなります。
(次回のツアーでは“Guardians”“Phantoms Of Death”にも期待したい……!)

そして今作で特に良いなと感じたのがアンコールの“Perfect Gentleman”
マーカスのベースが大きめに収録されていることもあり、
ダニのどっしりしたドラムと相まって全体的なグルーヴ感が秀逸だなと。
そしてパワーメタル然とした曲ではなくこの曲がアンコールに据えられたのも、
ハッピーなメタルバンドとしてのHELLOWEENの在りようを体現している気がします。
お互いに”Perfect!”と称え合う中盤のコーレスにも改めてグッときました。

ちなみに今作のフィジカル版には、
日本のファンに向けたHELLOWEENメンバー全員分の手書きメッセージが付属。
各々の字に個性が出ていますし、”BUDOKAN”でライブができる喜びが伝わってきます。
2000年代に加入したサシャとダニが真面目で良い人なんだなというのもうかがえますし、
個人的にはカイが描いた日の丸を持ったパンプキンの絵が味わい深くて良かったので、
是非フィジカルでの入手をお勧めします。

ニューアルバムの存在や、それに伴う大規模なツアーの情報が段々と公開されてきたHELLOWEEN。
アンディがいいバラードを書いてきた!という話は、
“HELLOWEEN”(2021)が出た時点からメンバーが各所で語ってきていただけに新作が楽しみ。
来年もまだまだ明るい話題は尽きません!

The post 【レビュー】 Live At Budokan / Helloween (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/12/29/live-at-budokan-helloween-2024/feed/ 0
【レビュー】 Now What?! / Deep Purple (2013) https://tashinami-musiclog.com/2024/11/04/now-what-deep-purple-2013/ https://tashinami-musiclog.com/2024/11/04/now-what-deep-purple-2013/#comments Sun, 03 Nov 2024 17:48:05 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2331 目次 現在のパープルを形成する分岐点となった重要作収録内容 現在のパープルを形成する分岐点となった重要作 Deep Purpleの19thアルバム“Now What?!”(2013)。大好きなアル […]

The post 【レビュー】 Now What?! / Deep Purple (2013) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Now What?! / Deep Purple (2013)

Deep Purpleの19thアルバム“Now What?!”(2013)
大好きなアルバムだったのですがフィジカルでは持っていなかったのをようやく入手。

¥1,596 (2025/02/08 23:40時点 | Amazon調べ)

当時のメンバーはこちら。
Ian Gillan (Vo.)
Steve Morse (Gt.)
Roger Glover (Ba.)
Don Airey (Key.)
Ian Paice (Dr.)

前作にあたる“Rapture Of The Deep”(2005)から8年ぶりに投下された一枚。
(と言いつつ、その間は足掛け7年の長い長いツアー生活だったわけで、
バンドが足を止めていたわけではないというのが凄いところ)

今作、自分がリアルタイムで初めて触れたパープルのアルバムでもあります。
「パープルが今も現役で、新譜を出している」というそもそもの事実がかっこいい!
ということで、当時高校生だった自分には刺さりましたね。

この“Now What?!”ですが、当時からみての「久々の新譜」というだけでなく、
①ジョン・ロードの追悼
②現在まで続く名匠ボブ・エズリンとのタッグの幕開け

以下の2点の理由で重要作だと言えると思います。

クラシックへの造詣の深さ、ハモンドオルガンを爆音で鳴らすプレイスタイルなど、
今なお影響を与え続けているジョン・ロード
脱退したのはこの10年前の“Bananas”(2003)の時点ではありますが、
やはり結成メンバーの他界というのは大きな衝撃であることは疑いようもありません。

Now What?! / Deep Purple (2013)中面

「ジョン・ロードに捧ぐ」と書かれた今作。
その下に添えられた”Souls, having touched, are forever entwined”という一文は、
“Above And Beyond”の歌詞にあるもので、
「一度でも触れ合った魂は、永遠に絡みあう」という意味。
作詞したイアン・ギランの思いの深さがうかがい知れます。
追悼コンサートでの情感あふれるギランの歌唱も秀逸でした。

今作では、その“Above And Beyond”“Uncommon Man”の2曲が彼についてのもの。
“Uncommon Man”は、現在でもジョンへのトリビュートとしてライブの定番になっています。

今作で招いたプロデューサー、ボブ・エズリンとの相性のよさも見逃せない要素。
KISSの傑作“Destroyer”(1976)での仕事の印象が個人的には強いですね。
現行パープルにおいては、今まで以上にパワフルで一体感のある、
「枯れた」という言葉とは無縁の、現役感を増したサウンドに仕上げてくれています。
これ以降にリリースされた作品も全て彼のプロデュースによるもので、
「今を生きるバンド」としてのパープルの好調の立役者といえる存在。

もちろん、今年リリースのニューアルバム“=1″(2024)も、
ボブ・エズリンと組んだ作品です。

¥3,300 (2025/02/05 01:28時点 | Amazon調べ)
Now What?! / Deep Purple (2013)裏ジャケ

1.A Simple Song 4:39
2.Weirdistan 4:14
3.Out Of Hand 6:11
4.Hell To Pay 5:12
5.Body Line 4:27
6.Above And Beyond 5:31
7.Blood From A Stone 5:18
8.Uncommon Man 7:00
9.Après Vous 5:26
10.All The Time In The World 4:22
11.Vincent Price 4:45

デラックス盤ボーナストラック
12.It’ll Be Me 3:04

日本盤は以前レンタルしていたので、
今回入手したのは米盤デラックスエディション。
ボーナスDVDも付いているのが嬉しいところ。
日本盤には未収録の“It’ll Be Me”はリラックスしたムードのストレートな一曲。
ドン・エイリーがピアノにオルガンにと大活躍しています。

ちなみに日本盤のボーナストラックは以下の通り。
この時期までは“Perfect Strangers”も原キーで披露されています。

12.Highway Star [Live] 8:11
13.Perfect Strangers [Live] 6:42
14.All The Time In The World [Alternative Radio Mix] 3:48

先に紹介したジョン・ロードに向けた2曲に加えて、
2014年の武道館公演の1曲目を飾った“Après Vous”
これぞ!というドライブ感にあふれた“Hell To Pay”
そして優しく語り掛けるように歌い上げる
All The Time In The World“など聴きどころ満載の充実作。

その中でも自分が1曲選ぶとしたら本編ラストの“Vincent Price”
自分が現行パープルに惹かれるきっかけになったのがこの曲。
(伊藤政則先生のラジオのイベントで当時の新曲!として流れていたのが出会い)

ドン・エイリーの重厚なオルガンとおどろおどろしくも心躍るグルーヴ、
そして中盤のスティーヴ・モーズの官能的なギターソロが絶品!
ホラーの巨匠へのリスペクトが込められたMVも気合の入った出来。

現在に至るまでのパープルの方向性を決定づけた秀逸なアルバムなので、
未聴の方は是非!

¥1,596 (2025/02/08 23:40時点 | Amazon調べ)

The post 【レビュー】 Now What?! / Deep Purple (2013) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/11/04/now-what-deep-purple-2013/feed/ 2
【レビュー】Forever / Bon Jovi (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/07/23/forever-bon-jovi-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/07/23/forever-bon-jovi-2024/#respond Mon, 22 Jul 2024 17:00:38 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1426 目次 BON JOVIの16thは、苦難を乗り越えた会心作!収録曲全曲紹介 BON JOVIの16thは、苦難を乗り越えた会心作! 我らがBON JOVIの華麗なる帰還!前作となる15th“2020̶ […]

The post 【レビュー】Forever / Bon Jovi (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Forever / Bon Jovi (2024)

我らがBON JOVIの華麗なる帰還!
前作となる15th“2020”発表以降は、コロナ禍やジョンの声帯の萎縮等もあり、
なかなか思うようにいかない状況が長らく続いていましたが、
2024年はデビュー40周年というメモリアルイヤー!
今年に入っていよいよ本格的に仕掛けてきました。

5月にはドキュメンタリー“Thank You, Goodnight: The Bon Jovi Story”を公開、
ここでは全4話にわたってバンドの現在に至る歴史が数々の証言とともに描かれ、
その中には脱退したリッチー・サンボラのものもあったことで話題にもなりました。
さらに、ここ10年ほどジョンを苦しめてきた声帯の病気、
そしてその治療とリハビリの過程までが赤裸々に公開されたのはショッキングでしたが、
40周年を記念したニューアルバムがそれを乗り越えた作品になることも示されていました。
そして6月に満を持して繰り出したのがこの16th“Forever”というわけですね。

ちなみに”BON JOVI FOREVER”というフレーズ自体は以前からあり、
“Crush”(2000)のブックレットでジョンが着ていたTシャツ等にあしらわれています。
この柄のTシャツはたびたびグッズ化されていたのでファンにはお馴染みかもしれません。

そして苦難を乗り越えた背中を見せるこのショットに関しては、
“New Jersey”(1988)のブックレット裏の立ち姿を彷彿とさせますね。
タイトルとアートワークを通して、過去の偉大な傑作群に目配せしつつ、
未来志向の雰囲気を漂わせてくれる、そんな一枚です。

Crush(2000), New Jersey(1988)
ジョンの立ち姿の比較
左が“Crush”(2000), 右が“New Jersey”(1988)のブックレット。

肝心の内容ですが、
これぞ!という魅力が詰まった“Legendary”を筆頭に質の高い曲が並んでおり、
40周年という祝祭感と、この強い新曲を軸にした積極的なプロモーションも相まって、
全米週間チャートで5位、ここ日本でも総合7位に食い込む売れ行きを見せました。

政治色の強い前作“2020”は全米19位に終わりましたが本作でV字回復に成功。
振り返ればこれも前回の大統領選での分断を象徴する出来事だったのかもしれませんね。
同じく大統領選を反映した内容の、“Have A Nice Day”(2005)“The Circle”(2009)では
起こらなかった現象なので、尚更。

Forever / Bon Jovi (2024)裏ジャケ

裏ジャケには現在のバンドを支えるメンバーがズラリ。
ジョン・シャンクス(Gt.)とエヴェレット・ブラッドリー(Per.)も堂々と写っています。

Forever / Bon Jovi (2024)中面
日本盤デラックスエディションの中面がこちら。ハート&ダガーのロゴが大々的にあしらわれているのも実はレア。

アルバム“Forever”の収録曲は以下の通り。

1.Legendary
2.We Made It Look Easy
3.Living Proof
4.Waves
5.Seeds
6.Kiss The Bride
7.The People’s House
8.Walls Of Jericho
9.I Wrote You A Song
10.Living In Paradise
11.My First Guitar
12.Hollow Man

日本盤ボーナストラック
13.That Was Then, This Is Now
14.Legendary [Demo]

先行公開された“Legendary”“Living proof“の2曲は強力なキラーチューン。
その2曲を軸にしつつも、緩急をつけた流れと美メロで最後までしっかり聴かせてくれます。
“This House Is Not For Sale”(2016)の高揚感が帰ってきた!というのが全体の印象。

また、日本盤ボーナストラックの目玉、
“That Was Then, This Is Now”はここでしか聴けない新曲。
なぜこれが本編から漏れたのか……?と不思議に思うレベルの出来なので、
日本盤での購入を全力でお薦めします。

1.Legendary 4:05

アコギのイントロから高揚感を煽る”オーオー”のコーラス、そして力強いサビという、
まさにBON JOVIの王道路線を極めた爽やかな新アンセム。

フジテレビ系ドラマ『ブルーモーメント』のタイアップも付き、
2013年の”Because We Can”以来久々に、日本限定でCDシングルとしても発売されました。
リスナーのリアクションも上々で、日本のラジオ・オンエア・チャート洋楽部門では、
11th“The Circle”(2009)発売週以来の1位を獲得する快挙を成し遂げました。

2.We Made It Look Easy 3:15

元々は2ndシングルとして先行公開する構想がほぼ固まっていた一曲。
過去を優しく振り返りながら前に進むという本作のテーマを体現する歌詞と、
ティコ・トーレスの安定したドラムを中心にじわじわ盛り上げていく曲構成の妙が光ります。

3.Living Proof 3:39

そしてこちらが2ndシングル。
いきなり伝家の宝刀トークボックスが力強く炸裂するイントロで掴みは完璧。
そこからサビまで勢いを殺さずに突き進んでいくので満足感もしっかりありますね。
“Livin’ On A Prayer”, It’s My Life”, “We Got It Going On”等の、
トークボックスを使ったライブ映えする曲の系譜を継ぐ曲がまたひとつ増えたのは大きいですし、
関係者の猛プッシュでシングルカットが決まったのにも納得。

4.Waves 3:53

マイナー調のリフで段々と熱量を高めていく、出だしの時点から並々ならぬ気合を感じる一曲。
フィル・Xのソロにもしっかり尺を取られていて聴きごたえがあります。
時とともに変わっていってしまったものを想いながら波に身を委ねる、という示唆的な歌詞も秀逸。
個人的には本作で一番のフェイバリットトラック。

5.Seeds 5:06

力強いビートの上にストリングスをフィーチャーし、優しいジョンの歌声が映える一曲。
前曲の流れを汲みつつも、ここでは光のほうへ育ち続ける種子をモチーフに、
ポジティブな面を前面に押し出しているのがなんともジョンらしいです。
2番のヴァースなどでジョンが時折見せる力強い声は前作にはなかったものなので嬉しいですね。

6.Kiss The Bride 3:51
“Crush”(2000)”
収録の“I Got The Girl”のモチーフにもなった、
ジョンの愛娘ステファニーが結婚するのに際して贈られた一曲。
前作の“Story Of Love”の系譜にある、父としての優しさを感じさせるバラード。

7.The People’s House 4:37
バンドの絆の深さを「この家は売り物じゃない」というたとえで示した
“This House Is Not For Sale”(2016)以降、再び「家」というモチーフが登場。
今回ここで掲げられているメッセージは、
みんなに開かれた誰にも壊されない強固な家(コミュニティ)を作ろう、というもの。
ジョンが力を入れる慈善事業との関連も見えてきます。
全体的にエヴェレット・ブラッドリーのパーカッションが存分に映える曲。

ビートの感じだけをとれば“The Circle”(2009)“Bullet”を彷彿とさせるものがありますが、
重苦しい“Bullet”と軽やかなこの曲では聴いた感触はまるで違うのも面白いですね。

8.Walls Of Jericho 3:48
いきなりサビからスタートする、ライブで合唱になることを想定しているような一曲。
ジェリコの壁を崩すほどの大声で歌って思いを届けよう!という歌詞は聖書のモチーフ。
終盤のサビでジョンが力強くG#を出しているのが嬉しい聴きどころ。本作最高音です。

9.I Wrote You A Song 3:26
ドキュメンタリーでレコーディングシーンが取り上げられた曲。
中々うまく声が出せないジョンの歯痒そうな表情が印象的な場面です。
うまく伝えられるかわからないけれど曲を書いてみたよ、という歌詞からは、
声帯の萎縮で思うように歌えなくなってしまったもどかしさを感じる部分も。
ここで聴ける完成版からは、ジョンがしっかり声を取り戻したのがわかって胸が熱くなります。

10.Living In Paradise 3:17
家族ぐるみの付き合いだというエド・シーランとの共作。
相手がエドなのでアコースティックな感じかと思いきや、ポジティブで力強いロックな仕上がり。
サビ頭の”Yeah~!”のコーラスが爽快。

11.My First Guitar 4:56
ジョンが最近初めて買ったギターと再会した、その純粋な喜びを歌った曲。
ギターを買い戻すに至ったエピソードも運命的で面白いので、
是非ジョンによる曲解説やドキュメンタリーを見ていただければ。

12.Hollow Man 4:54
本編最終曲にして、アルバム制作の過程で最初に書かれた曲。
「すべてを歌い終えたら、何を歌えばいい?」という産みの苦しみをストレートに綴った歌詞は、
ジョン本人のコメントにもあるように“Bed Of Roses”に通じるリアリティがあります。
自分が「空っぽの男」だと言いつつ、それでも……と語りかけてくる歌詞は見事。

13.That Was Then, This Is Now 4:57
ここから日本盤ボーナストラック。
「BON JOVIの日本盤ボートラには外れ無し」というのはお馴染みの法則ではありますが、
その中でもこの曲は特に秀逸。このために日本盤を買ってもいいくらいです。
世界がパッと開けるようなイントロから惹きつけられますし、
「昔は昔、今は今」という迷いのないメッセージの込もった歌詞は素晴らしい出来。
サビメロの展開も“This House Is Not For Sale”(2016)期の冴えが復活しています。

14.Legendary [Demo] 4:09
もう一曲のボーナストラックは“Legendary”のデモ。
最初の「オーオー」のコーラスが無かったり、サビの入りがワンテンポ早かったりと、
完成版との違いがそれなりにあるので聴いていて楽しいですね。
装飾がないことで引き締まったバンドサウンドを味わえるのも嬉しいところです。

そしてこちらは同年発売のオールタイムベスト。こちらも必聴!

The post 【レビュー】Forever / Bon Jovi (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/07/23/forever-bon-jovi-2024/feed/ 0
【レビュー】Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/#respond Thu, 16 May 2024 14:06:27 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1341 目次 “プロジェクト”から”バンド”になったことが窺える、初来日記念盤全曲紹介 “プロジェクト”から”バンド”になったことが […]

The post 【レビュー】Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

GAMMA RAY来日公演の余韻さめやらぬまま、
この間立ち寄ったユニオンにこちらのシングルがあったので買ってまいりました。
1st“Heading For Tomorrow”(1990)の勢いそのままに来日公演を行うのを記念したもの。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990)
妙にセクシーなカイ・ハンセンと、このときから眉毛が繋がっていたウリ・カッシュが目印。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990)

1.Who Do You Think You Are? 5:08
2.Heaven Can Wait [Band Version] 4:29
3.Heading For Tomorrow [Sing Along Version] 14:31

1st“Heading For Tomorrow”(1990)の欧州ツアーがラルフの喉の不調で延期された間に、
カイはセカンドギタリストにディルクシュレヒター、ドラマーにウリ・カッシュを迎え、
GAMMA RAYの編成をより強固なものとしました。
ということで編成は以下の通り。かなり黄金期のメンバーに近づきましたね。

Ralf Scheepers (Vo)
Kai Hansen (Vo & Gt)
Dirk Schlachter (Gt)

Uwe Wessel (Ba)  
Uli Kusch (Dr)


ディルクはのちに本来のパートであるベースに転向、今もGAMMA RAYを支えていますし、
(1stの”Money”で印象的なベースを弾いていたのはディルク)
ここで加入したウリ・カッシュは、2nd“Sigh No More”(1991)で叩いたのち、
今度はHELLOWEENで多くの名演を残すことになります。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) 盤面

1.Who Do You Think You Are? 5:08
アルバム未収録の軽快なロック。カイの作詞で、作曲はメンバーの共作。
各楽器のソロがたっぷりあるのも、新生GAMMA RAYをアピールするねらいがありそう。
気取ったロックンローラーを「お前は何様のつもりなんだ?」とからかう歌詞が面白いです。
ちなみに、時期も曲調も1stと2ndの過渡期ということもあってか、
“Heading For Tomorrow”(1990)の25周年記念盤」
“Sigh No More”(1991)の2002年再発盤ボーナストラック」
と、両方のアルバムに収録されたことがある珍しい一曲でもあります。

2.Heaven Can Wait [Band Version] 4:29

1stの名曲を新体制でプレイしなおしたもの。
大きな違いがあるわけではないですが、より重みが加わってメタルっぽくなりましたね。
細かいところでウリ・カッシュらしい気合いの入ったドラムが聴けます。

3.Heading For Tomorrow [Sing Along Version] 14:31

1stのタイトル曲にまさかのカラオケバージョンが登場!
冒頭部などで登場するバックの分厚いコーラスはそのままに、ラルフの声だけが抜かれたもの。
重厚な演奏をたっぷりじっくり聴けるのでBGMとしてはクールですが、
果たしてこの音源でシンガロングした人はどれくらいいるのか……。

なお、1, 2曲目に関しては、EP“Heaven Can Wait”(1990)で聴くことも可能です。
こちらはLPで所持しているので、後々また個別で紹介したいところ。

また、“Heading For Tomorrow”(1990)のデラックス盤にも収録されています。
こちらは他にもボートラ満載で音質も向上しているのでお得。

The post 【レビュー】Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/feed/ 0