レビュー(HR/HM) - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Thu, 06 Feb 2025 16:21:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg レビュー(HR/HM) - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【レビュー】 Live At Budokan / Helloween (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/12/29/live-at-budokan-helloween-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/12/29/live-at-budokan-helloween-2024/#respond Sun, 29 Dec 2024 08:38:02 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2607 目次 HELLOWEEN初の武道館公演が音源と映像作品として発売!収録内容(CD準拠) HELLOWEEN初の武道館公演が音源と映像作品として発売! HELLOWEENが2023年9月16日に初めて行った武道館公演が、C […]

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Live At Budokan / Helloween (2024)
CD, Blu-Ray

HELLOWEENが2023年9月16日に初めて行った武道館公演が、
CD2枚組音源と映像作品として発売されました!!
当時WOWOWで生中継されていた本公演が、
さらにブラッシュアップした形で我々のもとに届けられたという形です。
(この時期のWOWOWは、
レッチリにメガデスにMR.BIGにMåneskinにHELLOWEENに……と、
洋楽アーティストの生中継に注力してくれていて頼もしかったですね)

マイケル・キスクとカイ・ハンセンが復帰した
“PUMPKINS UNITED”体制初のライブ盤“UNITED ALIVE”(2019)以来となる本作。
前作はブラジル、スペイン、そしてドイツのWACKEN OPEN AIRという
3か所でのライブの総集編だったのですが、
今作は武道館公演の一夜をまるっとパッケージングしたものになっているのが大きな違い。
日本での公演だけをフィーチャーしたライブ盤が出るのは初めてなので嬉しくなりますね。

Live At Budokan / Helloween (2024)
CD裏ジャケ

こちらがCDの裏ジャケ。
ミックスはパワーメタル界ではお馴染みCharlie Bauerfeind。

Live At Budokan / Helloween (2024)
Blu-Ray裏ジャケ

そしてこちらがBlu-Rayの裏ジャケ。
ライブ本編の映像のみならず、ボーナスコンテンツも充実しているあたりが流石。

CDは15曲、Blu-Rayには16曲とクレジットされていますが、
これは映像作品においてはダニ・ルブレのドラムソロが収録されているから。
その名も“DRUMOKAN”……!
“DRUM”と”BUDOKAN”をフュージョンさせて“DRUMOKAN”にするセンス、
いかにもハッピーなHELLOWEENらしいなと。
( 普通に「ドラム……オカン……?」と初見で困惑したのは内緒)
「ドラムソロに独特の名前を付ける大所帯バンド」、
KING CRIMSONなき今、それを継承するのは我らがHELLOWEENなのかも。
前回のツアーでは亡きインゴの映像とのドラムバトルで沸かせてくれたダニですが、
今回は自らの気迫と声量で会場と一体になる、タフさを感じさせる熱いパフォーマンスでした。

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Disc 1
1.Orbit 1:59
2.Skyfall 12:52
3.Eagle Fly Free 8:04
4.Mass Pollution 4:58
5.Future World 5:05
6.Power 4:26
7.Save Us 5:17
8.Kai’s Medley:
 Walls Of Jericho / Metal Invaders / Victim Of Fate /
 Gorgar / Ride The Sky / Heavy Metal (Is The Law) 16:07
9.Forever And One (Neverland) 4:47

Disc 2
1.Best Time 5:04
2.Dr. Stein 5:55
3.How Many Tears 12:21
4.Perfect Gentleman 4:54
5.Keeper Of The Seven Keys 20:46
6.I Want Out 8:24

2CD版には当日披露分の計15曲を収録。
CDにして3枚組の大作だった”UNITED ALIVE”と比べると多少少なく見えなくもないですが、
カイ・ハンセンがボーカルをとる豪華メドレーも曲目を変更して健在なうえ、
“Keeper Of The Seven Keys”はアウトロのメンバー紹介込みで何と20分!
通して聴いてみるとかなりの満足感があります。

何しろオープニングでいきなり7人HELLOWEEN渾身の大作“Skyfall”ですからね!
イントロの“Orbit”には名曲“Halloween”のフレーズがふんだんに盛り込まれ、
ライブの期待感をグッと高めてくれています。
そして個人的にはライブ盤の華といえるのがオーディエンスの大歓声。
武道館に詰めかけたファンの「オイ!オイ!」が早速聞こえてくるのも素晴らしい!

そして前回のツアーではアンコール枠だった
“Eagle Fly Free”“Future World”が前半に移動し、
前回のツアーを観たファンにも新鮮な驚きを提供。
“Power”もかなり早い段階で登場したので、現地では度肝を抜かれた記憶。
(そしてカイ・ハンセンが“Eagle Fly Free”の2番を歌った大阪公演はかなり貴重)

“Keeper Of The Seven Keys Part 2″(1988)のボートラとしても親しまれた
“Save Us”がセトリ入りしたのもサプライズの一つ。これもまさに現編成の賜物。

そして今回もカイ・ハンセンによるメドレーは健在!
初期HELLOWEENを支えたストレートに突っ走る曲の数々!
カイのボーカルで“Victim Of Fate”、そして“Gorgar”まで歌っているのはいつ見ても衝撃。
武道館の観客がしっかり“Gorgar”の合いの手も歌っていたのには、
1stのファンとしては胸が熱くなります。
(次回のツアーでは“Guardians”“Phantoms Of Death”にも期待したい……!)

そして今作で特に良いなと感じたのがアンコールの“Perfect Gentleman”
マーカスのベースが大きめに収録されていることもあり、
ダニのどっしりしたドラムと相まって全体的なグルーヴ感が秀逸だなと。
そしてパワーメタル然とした曲ではなくこの曲がアンコールに据えられたのも、
ハッピーなメタルバンドとしてのHELLOWEENの在りようを体現している気がします。
お互いに”Perfect!”と称え合う中盤のコーレスにも改めてグッときました。

ちなみに今作のフィジカル版には、
日本のファンに向けたHELLOWEENメンバー全員分の手書きメッセージが付属。
各々の字に個性が出ていますし、”BUDOKAN”でライブができる喜びが伝わってきます。
2000年代に加入したサシャとダニが真面目で良い人なんだなというのもうかがえますし、
個人的にはカイが描いた日の丸を持ったパンプキンの絵が味わい深くて良かったので、
是非フィジカルでの入手をお勧めします。

ニューアルバムの存在や、それに伴う大規模なツアーの情報が段々と公開されてきたHELLOWEEN。
アンディがいいバラードを書いてきた!という話は、
“HELLOWEEN”(2021)が出た時点からメンバーが各所で語ってきていただけに新作が楽しみ。
来年もまだまだ明るい話題は尽きません!

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【レビュー】 Now What?! / Deep Purple (2013) https://tashinami-musiclog.com/2024/11/04/now-what-deep-purple-2013/ https://tashinami-musiclog.com/2024/11/04/now-what-deep-purple-2013/#respond Sun, 03 Nov 2024 17:48:05 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2331 目次 現在のパープルを形成する分岐点となった重要作収録内容 現在のパープルを形成する分岐点となった重要作 Deep Purpleの19thアルバム“Now What?!”(2013)。大好きなアル […]

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Now What?! / Deep Purple (2013)

Deep Purpleの19thアルバム“Now What?!”(2013)
大好きなアルバムだったのですがフィジカルでは持っていなかったのをようやく入手。

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当時のメンバーはこちら。
Ian Gillan (Vo.)
Steve Morse (Gt.)
Roger Glover (Ba.)
Don Airey (Key.)
Ian Paice (Dr.)

前作にあたる“Rapture Of The Deep”(2005)から8年ぶりに投下された一枚。
(と言いつつ、その間は足掛け7年の長い長いツアー生活だったわけで、
バンドが足を止めていたわけではないというのが凄いところ)

今作、自分がリアルタイムで初めて触れたパープルのアルバムでもあります。
「パープルが今も現役で、新譜を出している」というそもそもの事実がかっこいい!
ということで、当時高校生だった自分には刺さりましたね。

この“Now What?!”ですが、当時からみての「久々の新譜」というだけでなく、
①ジョン・ロードの追悼
②現在まで続く名匠ボブ・エズリンとのタッグの幕開け

以下の2点の理由で重要作だと言えると思います。

クラシックへの造詣の深さ、ハモンドオルガンを爆音で鳴らすプレイスタイルなど、
今なお影響を与え続けているジョン・ロード
脱退したのはこの10年前の“Bananas”(2003)の時点ではありますが、
やはり結成メンバーの他界というのは大きな衝撃であることは疑いようもありません。

Now What?! / Deep Purple (2013)中面

「ジョン・ロードに捧ぐ」と書かれた今作。
その下に添えられた”Souls, having touched, are forever entwined”という一文は、
“Above And Beyond”の歌詞にあるもので、
「一度でも触れ合った魂は、永遠に絡みあう」という意味。
作詞したイアン・ギランの思いの深さがうかがい知れます。
追悼コンサートでの情感あふれるギランの歌唱も秀逸でした。

今作では、その“Above And Beyond”“Uncommon Man”の2曲が彼についてのもの。
“Uncommon Man”は、現在でもジョンへのトリビュートとしてライブの定番になっています。

今作で招いたプロデューサー、ボブ・エズリンとの相性のよさも見逃せない要素。
KISSの傑作“Destroyer”(1976)での仕事の印象が個人的には強いですね。
現行パープルにおいては、今まで以上にパワフルで一体感のある、
「枯れた」という言葉とは無縁の、現役感を増したサウンドに仕上げてくれています。
これ以降にリリースされた作品も全て彼のプロデュースによるもので、
「今を生きるバンド」としてのパープルの好調の立役者といえる存在。

もちろん、今年リリースのニューアルバム“=1″(2024)も、
ボブ・エズリンと組んだ作品です。

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Now What?! / Deep Purple (2013)裏ジャケ

1.A Simple Song 4:39
2.Weirdistan 4:14
3.Out Of Hand 6:11
4.Hell To Pay 5:12
5.Body Line 4:27
6.Above And Beyond 5:31
7.Blood From A Stone 5:18
8.Uncommon Man 7:00
9.Après Vous 5:26
10.All The Time In The World 4:22
11.Vincent Price 4:45

デラックス盤ボーナストラック
12.It’ll Be Me 3:04

日本盤は以前レンタルしていたので、
今回入手したのは米盤デラックスエディション。
ボーナスDVDも付いているのが嬉しいところ。
日本盤には未収録の“It’ll Be Me”はリラックスしたムードのストレートな一曲。
ドン・エイリーがピアノにオルガンにと大活躍しています。

ちなみに日本盤のボーナストラックは以下の通り。
この時期までは“Perfect Strangers”も原キーで披露されています。

12.Highway Star [Live] 8:11
13.Perfect Strangers [Live] 6:42
14.All The Time In The World [Alternative Radio Mix] 3:48

先に紹介したジョン・ロードに向けた2曲に加えて、
2014年の武道館公演の1曲目を飾った“Après Vous”
これぞ!というドライブ感にあふれた“Hell To Pay”
そして優しく語り掛けるように歌い上げる
All The Time In The World“など聴きどころ満載の充実作。

その中でも自分が1曲選ぶとしたら本編ラストの“Vincent Price”
自分が現行パープルに惹かれるきっかけになったのがこの曲。
(伊藤政則先生のラジオのイベントで当時の新曲!として流れていたの出会い)

ドン・エイリーの重厚なオルガンとおどろおどろしくも心躍るグルーヴ、
そして中盤のスティーヴ・モーズの官能的なギターソロが絶品!
ホラーの巨匠へのリスペクトが込められたMVも気合の入った出来。

現在に至るまでのパープルの方向性を決定づけた秀逸なアルバムなので、
未聴の方は是非!

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【レビュー】Forever / Bon Jovi (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/07/23/forever-bon-jovi-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/07/23/forever-bon-jovi-2024/#respond Mon, 22 Jul 2024 17:00:38 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1426 目次 BON JOVIの16thは、苦難を乗り越えた会心作!収録曲全曲紹介 BON JOVIの16thは、苦難を乗り越えた会心作! 我らがBON JOVIの華麗なる帰還!前作となる15th“2020̶ […]

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Forever / Bon Jovi (2024)

我らがBON JOVIの華麗なる帰還!
前作となる15th“2020”発表以降は、コロナ禍やジョンの声帯の萎縮等もあり、
なかなか思うようにいかない状況が長らく続いていましたが、
2024年はデビュー40周年というメモリアルイヤー!
今年に入っていよいよ本格的に仕掛けてきました。

5月にはドキュメンタリー“Thank You, Goodnight: The Bon Jovi Story”を公開、
ここでは全4話にわたってバンドの現在に至る歴史が数々の証言とともに描かれ、
その中には脱退したリッチー・サンボラのものもあったことで話題にもなりました。
さらに、ここ10年ほどジョンを苦しめてきた声帯の病気、
そしてその治療とリハビリの過程までが赤裸々に公開されたのはショッキングでしたが、
40周年を記念したニューアルバムがそれを乗り越えた作品になることも示されていました。
そして6月に満を持して繰り出したのがこの16th“Forever”というわけですね。

ちなみに”BON JOVI FOREVER”というフレーズ自体は以前からあり、
“Crush”(2000)のブックレットでジョンが着ていたTシャツ等にあしらわれています。
この柄のTシャツはたびたびグッズ化されていたのでファンにはお馴染みかもしれません。

そして苦難を乗り越えた背中を見せるこのショットに関しては、
“New Jersey”(1988)のブックレット裏の立ち姿を彷彿とさせますね。
タイトルとアートワークを通して、過去の偉大な傑作群に目配せしつつ、
未来志向の雰囲気を漂わせてくれる、そんな一枚です。

Crush(2000), New Jersey(1988)
ジョンの立ち姿の比較
左が“Crush”(2000), 右が“New Jersey”(1988)のブックレット。

肝心の内容ですが、
これぞ!という魅力が詰まった“Legendary”を筆頭に質の高い曲が並んでおり、
40周年という祝祭感と、この強い新曲を軸にした積極的なプロモーションも相まって、
全米週間チャートで5位、ここ日本でも総合7位に食い込む売れ行きを見せました。

政治色の強い前作“2020”は全米19位に終わりましたが本作でV字回復に成功。
振り返ればこれも前回の大統領選での分断を象徴する出来事だったのかもしれませんね。
同じく大統領選を反映した内容の、“Have A Nice Day”(2005)“The Circle”(2009)では
起こらなかった現象なので、尚更。

Forever / Bon Jovi (2024)裏ジャケ

裏ジャケには現在のバンドを支えるメンバーがズラリ。
ジョン・シャンクス(Gt.)とエヴェレット・ブラッドリー(Per.)も堂々と写っています。

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Forever / Bon Jovi (2024)中面
日本盤デラックスエディションの中面がこちら。ハート&ダガーのロゴが大々的にあしらわれているのも実はレア。

アルバム“Forever”の収録曲は以下の通り。

1.Legendary
2.We Made It Look Easy
3.Living Proof
4.Waves
5.Seeds
6.Kiss The Bride
7.The People’s House
8.Walls Of Jericho
9.I Wrote You A Song
10.Living In Paradise
11.My First Guitar
12.Hollow Man

日本盤ボーナストラック
13.That Was Then, This Is Now
14.Legendary [Demo]

先行公開された“Legendary”“Living proof“の2曲は強力なキラーチューン。
その2曲を軸にしつつも、緩急をつけた流れと美メロで最後までしっかり聴かせてくれます。
“This House Is Not For Sale”(2016)の高揚感が帰ってきた!というのが全体の印象。

また、日本盤ボーナストラックの目玉、
“That Was Then, This Is Now”はここでしか聴けない新曲。
なぜこれが本編から漏れたのか……?と不思議に思うレベルの出来なので、
日本盤での購入を全力でお薦めします。

1.Legendary 4:05

アコギのイントロから高揚感を煽る”オーオー”のコーラス、そして力強いサビという、
まさにBON JOVIの王道路線を極めた爽やかな新アンセム。

フジテレビ系ドラマ『ブルーモーメント』のタイアップも付き、
2013年の”Because We Can”以来久々に、日本限定でCDシングルとしても発売されました。
リスナーのリアクションも上々で、日本のラジオ・オンエア・チャート洋楽部門では、
11th“The Circle”(2009)発売週以来の1位を獲得する快挙を成し遂げました。

2.We Made It Look Easy 3:15

元々は2ndシングルとして先行公開する構想がほぼ固まっていた一曲。
過去を優しく振り返りながら前に進むという本作のテーマを体現する歌詞と、
ティコ・トーレスの安定したドラムを中心にじわじわ盛り上げていく曲構成の妙が光ります。

3.Living Proof 3:39

そしてこちらが2ndシングル。
いきなり伝家の宝刀トークボックスが力強く炸裂するイントロで掴みは完璧。
そこからサビまで勢いを殺さずに突き進んでいくので満足感もしっかりありますね。
“Livin’ On A Prayer”, It’s My Life”, “We Got It Going On”等の、
トークボックスを使ったライブ映えする曲の系譜を継ぐ曲がまたひとつ増えたのは大きいですし、
関係者の猛プッシュでシングルカットが決まったのにも納得。

4.Waves 3:53

マイナー調のリフで段々と熱量を高めていく、出だしの時点から並々ならぬ気合を感じる一曲。
フィル・Xのソロにもしっかり尺を取られていて聴きごたえがあります。
時とともに変わっていってしまったものを想いながら波に身を委ねる、という示唆的な歌詞も秀逸。
個人的には本作で一番のフェイバリットトラック。

5.Seeds 5:06

力強いビートの上にストリングスをフィーチャーし、優しいジョンの歌声が映える一曲。
前曲の流れを汲みつつも、ここでは光のほうへ育ち続ける種子をモチーフに、
ポジティブな面を前面に押し出しているのがなんともジョンらしいです。
2番のヴァースなどでジョンが時折見せる力強い声は前作にはなかったものなので嬉しいですね。

6.Kiss The Bride 3:51
“Crush”(2000)”
収録の“I Got The Girl”のモチーフにもなった、
ジョンの愛娘ステファニーが結婚するのに際して贈られた一曲。
前作の“Story Of Love”の系譜にある、父としての優しさを感じさせるバラード。

7.The People’s House 4:37
バンドの絆の深さを「この家は売り物じゃない」というたとえで示した
“This House Is Not For Sale”(2016)以降、再び「家」というモチーフが登場。
今回ここで掲げられているメッセージは、
みんなに開かれた誰にも壊されない強固な家(コミュニティ)を作ろう、というもの。
ジョンが力を入れる慈善事業との関連も見えてきます。
全体的にエヴェレット・ブラッドリーのパーカッションが存分に映える曲。

ビートの感じだけをとれば“The Circle”(2009)“Bullet”を彷彿とさせるものがありますが、
重苦しい“Bullet”と軽やかなこの曲では聴いた感触はまるで違うのも面白いですね。

8.Walls Of Jericho 3:48
いきなりサビからスタートする、ライブで合唱になることを想定しているような一曲。
ジェリコの壁を崩すほどの大声で歌って思いを届けよう!という歌詞は聖書のモチーフ。
終盤のサビでジョンが力強くG#を出しているのが嬉しい聴きどころ。本作最高音です。

9.I Wrote You A Song 3:26
ドキュメンタリーでレコーディングシーンが取り上げられた曲。
中々うまく声が出せないジョンの歯痒そうな表情が印象的な場面です。
うまく伝えられるかわからないけれど曲を書いてみたよ、という歌詞からは、
声帯の萎縮で思うように歌えなくなってしまったもどかしさを感じる部分も。
ここで聴ける完成版からは、ジョンがしっかり声を取り戻したのがわかって胸が熱くなります。

10.Living In Paradise 3:17
家族ぐるみの付き合いだというエド・シーランとの共作。
相手がエドなのでアコースティックな感じかと思いきや、ポジティブで力強いロックな仕上がり。
サビ頭の”Yeah~!”のコーラスが爽快。

11.My First Guitar 4:56
ジョンが最近初めて買ったギターと再会した、その純粋な喜びを歌った曲。
ギターを買い戻すに至ったエピソードも運命的で面白いので、
是非ジョンによる曲解説やドキュメンタリーを見ていただければ。

12.Hollow Man 4:54
本編最終曲にして、アルバム制作の過程で最初に書かれた曲。
「すべてを歌い終えたら、何を歌えばいい?」という産みの苦しみをストレートに綴った歌詞は、
ジョン本人のコメントにもあるように“Bed Of Roses”に通じるリアリティがあります。
自分が「空っぽの男」だと言いつつ、それでも……と語りかけてくる歌詞は見事。

13.That Was Then, This Is Now 4:57
ここから日本盤ボーナストラック。
「BON JOVIの日本盤ボートラには外れ無し」というのはお馴染みの法則ではありますが、
その中でもこの曲は特に秀逸。このために日本盤を買ってもいいくらいです。
世界がパッと開けるようなイントロから惹きつけられますし、
「昔は昔、今は今」という迷いのないメッセージの込もった歌詞は素晴らしい出来。
サビメロの展開も“This House Is Not For Sale”(2016)期の冴えが復活しています。

14.Legendary [Demo] 4:09
もう一曲のボーナストラックは“Legendary”のデモ。
最初の「オーオー」のコーラスが無かったり、サビの入りがワンテンポ早かったりと、
完成版との違いがそれなりにあるので聴いていて楽しいですね。
装飾がないことで引き締まったバンドサウンドを味わえるのも嬉しいところです。

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そしてこちらは同年発売のオールタイムベスト。こちらも必聴!

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【レビュー】Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/#respond Thu, 16 May 2024 14:06:27 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1341 目次 “プロジェクト”から”バンド”になったことが窺える、初来日記念盤全曲紹介 “プロジェクト”から”バンド”になったことが […]

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GAMMA RAY来日公演の余韻さめやらぬまま、
この間立ち寄ったユニオンにこちらのシングルがあったので買ってまいりました。
1st“Heading For Tomorrow”(1990)の勢いそのままに来日公演を行うのを記念したもの。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990)
妙にセクシーなカイ・ハンセンと、このときから眉毛が繋がっていたウリ・カッシュが目印。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990)

1.Who Do You Think You Are? 5:08
2.Heaven Can Wait [Band Version] 4:29
3.Heading For Tomorrow [Sing Along Version] 14:31

1st“Heading For Tomorrow”(1990)の欧州ツアーがラルフの喉の不調で延期された間に、
カイはセカンドギタリストにディルクシュレヒター、ドラマーにウリ・カッシュを迎え、
GAMMA RAYの編成をより強固なものとしました。
ということで編成は以下の通り。かなり黄金期のメンバーに近づきましたね。

Ralf Scheepers (Vo)
Kai Hansen (Vo & Gt)
Dirk Schlachter (Gt)

Uwe Wessel (Ba)  
Uli Kusch (Dr)


ディルクはのちに本来のパートであるベースに転向、今もGAMMA RAYを支えていますし、
(1stの”Money”で印象的なベースを弾いていたのはディルク)
ここで加入したウリ・カッシュは、2nd“Sigh No More”(1991)で叩いたのち、
今度はHELLOWEENで多くの名演を残すことになります。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) 盤面

1.Who Do You Think You Are? 5:08
アルバム未収録の軽快なロック。カイの作詞で、作曲はメンバーの共作。
各楽器のソロがたっぷりあるのも、新生GAMMA RAYをアピールするねらいがありそう。
気取ったロックンローラーを「お前は何様のつもりなんだ?」とからかう歌詞が面白いです。
ちなみに、時期も曲調も1stと2ndの過渡期ということもあってか、
“Heading For Tomorrow”(1990)の25周年記念盤」
“Sigh No More”(1991)の2002年再発盤ボーナストラック」
と、両方のアルバムに収録されたことがある珍しい一曲でもあります。

2.Heaven Can Wait [Band Version] 4:29

1stの名曲を新体制でプレイしなおしたもの。
大きな違いがあるわけではないですが、より重みが加わってメタルっぽくなりましたね。
細かいところでウリ・カッシュらしい気合いの入ったドラムが聴けます。

3.Heading For Tomorrow [Sing Along Version] 14:31

1stのタイトル曲にまさかのカラオケバージョンが登場!
冒頭部などで登場するバックの分厚いコーラスはそのままに、ラルフの声だけが抜かれたもの。
重厚な演奏をたっぷりじっくり聴けるのでBGMとしてはクールですが、
果たしてこの音源でシンガロングした人はどれくらいいるのか……。

なお、1, 2曲目に関しては、EP“Heaven Can Wait”(1990)で聴くことも可能です。
こちらはLPで所持しているので、後々また個別で紹介したいところ。

また、“Heading For Tomorrow”(1990)のデラックス盤にも収録されています。
こちらは他にもボートラ満載で音質も向上しているのでお得。

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カイ・ハンセンが2016年にHelloweenに復帰した後は、活動は一体どうなるのか……
と思っていましたが、なんと初代ボーカリストのラルフ・シーパースをゲストに迎えて、
Gamma Rayがいよいよ来日公演を行います!
5/7(火)に東京、5/8(水)に大阪と、連日の公演となります。(当方大阪公演参戦予定)

そしてオープニングアクトはカイの息子ティム・ハンセンが在籍するINDUCTION
春のカイ・ハンセン祭りに向けて、期待が高まるばかりです!
というわけで、今回はそのGamma Rayの記念すべき1stアルバムを取り上げていきます。

Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990)

ジャーマンメタルの代表格、パワーメタルのパイオニアとしてHelloweenを牽引し、
ギター兼初代ボーカリストとしても、コンポーザーとしても多大な役割を果たしたカイ・ハンセン
メタル史に残る大傑作“Keeper Of The Seven Keys Part 1″(1987)
“Keeper Of The Seven Keys Part 2″(1988)をリリースしたものの、
当時のレコード会社との契約でのゴタつきが表面化するなど、
厳しい状況にあったHelloweenから1989年1月1日に脱退を発表。
ここからカイはGamma Rayを結成、自らのヘヴィメタルを追求していくことになります。

Helloweenでは1st“Walls Of Jericho”(1986)までボーカルをとっていたカイ・ハンセンですが、
Gamma Rayの活動にあたっては、元Tyron Paceのボーカリスト、ラルフ・シーパースを迎えました。
ドイツのロブ・ハルフォードと称されることもあるほどの、強烈なハイトーンとパワーが武器。
(本家Judas Priestのオーディションを受けに行ったのが脱退劇の引き金なのが何ともではありますが)
この2人のほか、ベースにはウヴェ・ヴェッセル、
ドラムにはマティアス・ブルヒャルトという体制となっています。

Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990)
初回盤三方背ボックス

と言いつつ、ジャケットにはカイとラルフしか写っていないところからみても、
この時点ではまだソロプロジェクトとしての色合いが強かったとみてよさそうです。
日本盤の三方背ボックスには”KAI HANSEN”と記載されるのみで、
“Gamma Ray”の表記がないのですが、これもその表れかと思われます。

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Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990)裏ジャケ

1.Welcome
2.Lust For Life
3.Heaven Can Wait
4.Space Eater
5.Money
6.The Silence
7.Hold Your Ground
8.Free Time
9.Heading For Tomorrow
10.Look At Yourself
11.Mr. Outlaw

10,11曲目はボーナストラック。
“Look At Yourself”はUriah Heepの名曲のカバー。
ラルフ作の“Free Time”“Mr. Outlaw”以外はすべてカイの曲です。

1.Welcome
パワーメタルの王道スタイル、アルバム全体への期待感を高めてくれる勇壮なインスト。

2.Lust For Life

壮大なイントロに続いて切り込んでくるのは、バンド随一のキラーチューンとなる疾走曲。
ラルフが全力のハイトーンで叫ぶ”Live – Life – Easy!”のコーラスに胸が熱くなります。
この力強いポジティブなメッセージと、中盤で披露されるカイによる長いギターソロが、
Helloween時代の”I’m Alive”も彷彿とさせます。バンドを代表する名曲。

3.Heaven Can Wait

こちらはカイ・ハンセンがボーカルをとった再録盤。これも素晴らしい出来!

“Lust For Life”に劣らず非常に人気の高い疾走曲で、明るくキャッチーなメロディが特徴。
キラキラしたリフで心を鷲掴みにし、そのままサビまで高揚感を持続させていくのは見事。
シングルカットもされました。

4.Space Eater
エフェクト満載で楽しいミッドテンポの曲。
インダストリアルな手触りもありますが、全体的にはポップに仕上がっています。

5.Money
カイとラルフが激しい掛け合いでボーカルを分け合う曲。
ここで聴けるラルフのハイトーンはこのアルバムの中でもひときわ強烈!
声質も相まってまさにロブ・ハルフォードそっくり。
クラシカルなギターソロからコミカルな「マニマニマニマニ……」が挟まれるところも面白いですね。

6.The Silence
どこかQueenっぽさもある壮大なイントロに続き、ピアノバラードになるかと思いきや、
そこからは激しいパートも交えて緩急をつけながら目まぐるしく進んでいき、
“Carry on, carry on…”という歌詞が印象的な、感動のフィナーレへと導かれていきます。
6分半の曲の中で各パートに美味しいメロディが散りばめられた、秀逸な一曲。

7.Hold Your Ground
“Freeze ‘em up, freeze ‘em up!”というどこかコミカルな合いの手が耳に残る疾走曲。
歌詞を読むとレジスタンスから政治家たちへの強烈なシュプレヒコールだとわかります。
間奏やアウトロにクラシカルなフレーズを散りばめつつ、自由を求める者を強く鼓舞してくれます。

8.Free Time
ここでラルフのペンによる曲が登場!
今作の曲のなかでも一際あっけらかんとしたアメリカンなハードロックで、
海岸線をオープンカーに乗って走り抜ける情景が浮かんできます。
パワーメタルのクサみはほぼ皆無なので、カイとラルフの音楽性の違いも見えてきます。

9.Heading For Tomorrow
本編をしめくくるタイトルトラックは14分半という大作。
“The Silence”でも聴けたロック・オペラ的趣向が存分に散りばめられています。
QueenやJudas Priestといった先達の残した音楽を吸収して換骨奪胎するのはカイの得意技。
凝った展開を見せつつも、逸脱しすぎることなくしっかり芯が通っているのが凄いところ。
スローなパートで聴けるギターのフレーズにもセンスが発揮されていて、
最初から最後までじっくり身を委ねられます。

10.Look At Yourself
ここからはボーナストラック。”対自核”の邦題でも知られるUriah Heepの傑作、
“Look At Yourself”(1971)のタイトルトラックをほぼ完コピでパワフルに演奏。
Uriah Heepのカバーはカイ・ハンセンがボーカルの時期にもやっているので恐らくカイの趣味。
クイーンにプリーストにメイデンに……と影響元を並べていくと実は結構英国趣味ですね。

11.Mr. Outlaw
もう一曲のボーナストラックは、ラルフ作のスピードナンバー。
サビでのハイトーンの伸びがたまらない、スカッとする一曲。
ドラム→ベース→ギターと各楽器の見せ場がある間奏も楽しい!

東京公演のセトリを想像しながら、明日の大阪公演に備えて一枚聴き通してみたわけですが、
とにかく爽やかでポジティブなエネルギーに溢れたアルバムだなと。
しかしその中には凝った展開の玄人好みする曲がしっかりあるので、
飽きさせない魅力がある名盤として君臨しているのだと思っています。
Spotifyに配信がなかったのには驚きました。昔はあったんですが……。
カイの歌う再録盤ベスト(これも大好き)をひとまず貼っておきます。
明日の大阪公演が楽しみすぎる!

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【レビュー⑤】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc] (2004) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/05/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-bonus-disc-2004/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/05/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-bonus-disc-2004/#respond Sun, 05 May 2024 05:36:45 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1262 目次 日本仕様限定!ボーナスディスクは10曲入りのB面集収録曲(Bonus Disc)全曲紹介 日本仕様限定!ボーナスディスクは10曲入りのB面集 前回の記事【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fan […]

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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc]

前回の記事
【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004)

遂にBON JOVIデビュー20周年BOXを振り返る本企画も最終回!
今回取り上げるのは日本盤にのみ付属のボーナスCDです。

Bonus Disc(盤面)

Disc 5はDVDなので、本CDは「Disc 6」という扱いになっているのが盤面からもわかります。
完全に配信にもサブスクにも無いので、何としても手に入れておきたかった一品。

1.With A Little Help My Friends [Live ’94]
2.Love Is War [Demo]
3.Borderline
4.Hush [Demo]
5.I Wish Everyday Could Be Like Christmas
6.Save A Prayer
7.Fields Of Fire [Demo]
8.Another Reason To Believe [Demo]
9.Let’s Make It Baby [Demo]
10.The End [Demo]

収録内容は以上の10曲。
“Keep The Faith”(1992)~“These Days”(1996)あたりの時期の曲が大半ですね。
この時期はちょうどCDが売れに売れていた時期でもありますし、
同じシングルでもカップリングの内容が異なる、
バージョン違いのCDのリリースも盛りだくさんでした。

特に“These Days”期は各国で形態・収録曲がバラバラのシングルが多数出ていて、
どこに何が収録されているのかを追うのも一苦労だったりします。
(とはいえ、例えば“Hey God”(CD2)はジョン以外がそれぞれボーカルをとったライブ音源を収録していて面白いですし、カバー曲にもその当時の嗜好が反映されていて集める楽しみはありますが)

それだけバンドにも、CDというメディアにもとんでもない勢いがあった時期なのだなと、
2000年代からの後追いでのファンとしてはしみじみするばかりです。

1.With A Little Help My Friends [Live ’94]
“This Ain’t A Love Song”(1995)のB面で、今回の収録曲では唯一のカバー曲。
大元はもちろんビートルズですが、これはJoe Cockerによるアレンジバージョン。
ポップで軽やかな曲を、ここではブルージ―なバラードとしてじっくり聴かせてくれます。
ちなみにリッチー・サンボラも自身のソロツアーでアンコールに演奏しています。

2.Love Is War [Demo]

“Living In Sin”(1989)の日本盤のB面。
最初のジョンの語りからじわじわと引き込んでいき、キャッチ―なサビにしっかり繋げる秀作。
現在は2014年に発売された”New Jersey”のデラックス盤に収録されています。
(当初の構想では”Sons Of Beaches”なる2枚組アルバムになるはずだったのは有名な話)

3.Borderline

1986年に日本限定で発売された同名のシングルから収録。
名盤“Slippery When Wet”(1986)のアウトテイクです。
こちらはジョンとデヴィッドの共作で、2ndと3rdの中間の音楽性といった感じのハードロック。
キラキラしつつもどこか哀愁の漂うキーボードのサウンドは流石、
サビがタイトル連呼系なのがちょっと勿体ない気もしますがこれもいい曲。

4.Hush [Demo]

こちらは一気に時代が下って“It’s My Life”(2000)のB面、ジョンの単独作。
スッキリしたバンドサウンドに爽やかなジョンの歌唱が乗って、リラックスして聴ける一曲。
デヴィッドがバックで弾いているオルガンの音が良いアクセントになっています。

5.I Wish Everyday Could Be Like Christmas

ドン・ヘンリーのカバーの表題曲を含むクリスマスソング3曲を収録したシングル、
“Please Come Home For Christmas”(1994)の2曲目に収められた一曲。
(“Keep The Faith”のシングルのカップリングとしても収録)
アルバム未収録なので見過ごされがちなのが勿体ないほどの素晴らしいバラードなので、
未聴の方はこれを機に是非とも聴いていただきたいところ。
ちなみにクリスマスソングが大好きなジョン、これだけにとどまることなく、
近年だけでもジョン名義でのシングル“A Jon Bon Jovi Christmas”(2020)や、
BON JOVI名義の新曲として“Christmas Isn’t Christmas”(2023)をリリースしています。

6.Save A Prayer
こちらは“Keep The Faith”(1992)の日本盤ボーナストラックと同じ音源。
ジョンとリッチーの共作で、ストリート感のある独特な始まりから、
一転してクールなギターリフと低音のボーカルが入るこの雰囲気は唯一無二のもの。
まさに90年代の空気感をうまくパッケージングしたような、この時期ならではの隠れた名曲。
アルバムに組み込むには個性が強すぎた、という感じでしょうか。

7.Fields Of Fire [Demo]

“These Days”(1996)の時期のデモ音源。“Hey God”(CD1)のカップリング。
この曲はジョンの単独作で、どこかエキゾチックなギターリフが耳に残る一曲。

8.Another Reason To Believe [Demo]

こちらは8th“Bounce”(2002)のリードトラック“Everyday”(CD2)のカップリング。
9.11に強く影響された時期ならではの、地に足を付けつつもポジティブなメッセージを歌い上げる熱さと、”Hallelujah, baby!”のキメが印象的。

9.Let’s Make It Baby [Demo]

再び“Hey God”(CD1)のカップリング。
妖しげなベースラインにジョンのセクシーな歌唱が乗る一曲。
6分20秒というこのバンドにしては中々の長尺で、中盤では珍しくインプロっぽい箇所も。
“These Days”期における脂の乗りきったバンドの演奏力もしっかり楽しめます。

10.The End [Demo]

最後はジョン・リッチー・デヴィッドの共作。こちらは“These Days”(日本盤)から。
柔らかい雰囲気に包まれるミッドテンポの曲で、ヒュー・マクドナルドのベースも絶妙。

ということで以上10曲が日本盤ボーナスディスクの内容でした。
このCDをもってしても、この時期のB面曲が網羅できているわけではないですし、
欲を言えば“Say It Isn’t So”のB面の秀作“Stay”が入っていれば……と思わなくもないですが、
シングルがとにかく多いバンドだけに、日本のファンに向けた嬉しいプレゼントでした。

しかしこうして20周年記念ボックスの収録曲を駆け足で振り返ってみると、
BON JOVI関連はB面曲・未発表曲も素晴らしい曲ばかりだと改めて気づかされました。
ニューアルバム“Forever”を引っ提げての、2018年以来の来日公演にも期待したいところ!

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そしてこちらは同年発売のオールタイムベスト。

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【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/01/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-4-2004/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/01/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-4-2004/#respond Wed, 01 May 2024 13:53:58 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1249 目次 名曲”Always”のデモバージョンは圧巻!隠しトラックも!収録曲(Disc 4)全曲紹介 名曲”Always”のデモバージョンは圧巻!隠しトラックも! 前回の記事【 […]

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【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)

いよいよこのBON JOVI20周年記念ボックスセットの紹介もDisc 4まで到達しました。
インターナショナル盤と配信で聴けるのはここまでの4枚分の50曲となっています。
このDisc 4の聴きどころは何といっても名曲“Always”のデモ音源!
原曲にないラストの劇的なアレンジはとにかく素晴らしいの一言。
聴いて損なし!と言い切れます。

ちなみにDisc 2~Disc 4の前半までは40周年ドキュメンタリーを観たその日に勢いで書いてます、
それくらいには面白かったです。ジョンの言い分もリッチーの言い分もわかるので……。
剛腕マネージャーのドック・マギーが出てくる前半も強烈で、見応え十分でした。

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1.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word
2.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word (Demo)
3.River Runs Dry
4.Always (Demo)
5.Kidnap An Angel
6.Breathe (Demo)
7.Out Of Bounds
8.Letter To A Friend
9.Temptation (Demo)
10.Gotta Have A Reason
11.All I Wanna Do Is You
12.Billy
13.Nobody’s Hero / Livin’ On A Prayer (Demo)

Disc 4はご覧の13(+1)曲。
ラストの“Nobody’s Hero”が流れたあとに、
しばしの無音を挟んで“Livin’ On A Prayer”のデモバージョンが収録されています。
ボックスのトラックリストにはない隠しトラックではありますが、
配信やサブスクでも問題なく視聴可能です。

1.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word

家族や夫に背を向け、息苦しい家庭から今まさに飛びだそうとする女性の姿を描いた曲。
地元ニュージャージー州の憧れの大先輩、
サウスサイド・ジョニーと一緒にツアーを回っていたときに作った曲とのことで、
その影響もあってホーンセクションを加えたR&B調になっています。
サウスサイドジョニー&ジ・アズベリー・ジュークスについては、
まさに40周年ドキュメンタリーでもBON JOVIのルーツを紐解く段階で語られていましたね。

2.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word (Demo)

こちらはそのデモバージョンで、ジョンが1人で書いたもの。
先ほどの完成版と比べると、ホーンや女声コーラス、サビの盛り上がり方といった違いが分かりやすく、いかにして曲が磨かれていったのかを垣間見ることができます。
(ここまで作り込んだ曲でもボツにできる決断力が凄い……)

3.River Runs Dry

未発表曲で、デズモンド・チャイルドとの共作。
アコースティックでどこか土臭さのある、お得意のスタイルの一曲。
その期待通り、哀愁漂うサビメロとジョンとリッチーのパワフルなハーモニーが聴けます。

4.Always (Demo)

Disc 4の、ひいては今回のボックスセットの目玉。
言いすぎて目玉ばっかりになっている節は大いにありますが、このデモ音源は本当に素晴らしい!
細かな歌詞の違いや間奏のギターがアコースティックになっていたりという楽しみもありますが、
とにかくラスサビです。原曲をしのぐかもしれない感動がここにはあります。
この名曲でも当初はボツになりかけていたということなので、
主観と客観のズレというものについて改めて考えさせられます。

5.Kidnap An Angel

「もし天使をさらってこれたなら……」というサビが印象的な三連のリズムのバラード。
愛する人が病に冒された心情を綴った歌詞が胸を打つ一曲。

6.Breathe (Demo)

“Everyday”のCD2のカップリング曲。この中ではかなり新しい曲。
爽やかさもありながら、サビのバックでエフェクトのかかったギターが流れ続けるあたりがこの時期らしいですね。

7.Out Of Bounds

こちらは未発表曲で、ドラムは打ち込みです。
キャッチ―な曲ですが、サビ前の”Down, down, down…”のメロディは、
“Crush”(2000)収録の”Two Story Town”と全く同じ!ここから流用したのかもしれません。

8.Letter To A Friend

「君のことが本当に好きだから、愛することはできない」という熱烈な愛の歌。
ジョンの熱のこもった歌唱が聴けるので、これが未発表だったのはなかなか勿体ない……。
この歌詞にこの曲名を付けてくるところがうまいですね。

9.Temptation (Demo)

アニマルズの「朝日のあたる家」をさらに暗くしたようなキーボードリフが耳に残る曲。
リバーブをかけまくったジョンの低音ボーカルも印象的。
“It’s My Life”の英盤のカップリング曲のようです。

10.Gotta Have A Reason

未発表曲。ジョンとリッチーのハーモニーが抜群の熱いバラード。

11.All I Wanna Do Is You

「お前さえいればそれでいいんだ!」と明るく歌いあげる一曲。
シャッフルのリズムにデヴィッドのキーボードが映えていて心地よく聴けます。

12.Billy

ここで勢いのあるハードロックが登場。
リッチーの太い音と”Billy! Billy!”と連呼するサビが気持ちいい。

13.Nobody’s Hero / Livin’ On A Prayer (Demo)

ラストはデヴィッドのピアノをバックに語り掛けるように歌うバラード。
「君のためならなんだってできる、名もなきヒーロー」というのはジョンが好きそうなテーマ。

そして最後には隠しトラックとして“Livin’ On A Prayer”のデモ音源が収録されています。
特徴的な「ワウワウ」の部分は、まだトークボックスではなくエレキで演奏されています。
名曲が花開くまさにその寸前の瞬間をとらえた、どこか青臭い貴重な音源です。

改めてこの20周年ボックスの未発表曲たちを振り返ってみると、
どれだけBON JOVIがアルバム曲をじっくり悩み抜いて精査してきたか、
そのためにどれだけの曲を作り上げてきたのかが浮き彫りになってきて、
ただただ敬服の念が強くなるばかりです。

そしてこの手のアーカイブを残して掘り起こしてくれているのが、
長年連れ添っているレコーディングエンジニアのオビー・オブライエン。
King Crimsonにおけるデヴィッド・シングルトンのような存在ですね。

一連のBON JOVIデビュー40周年企画の中には、
貴重なアーカイブ満載の特設サイト“Backstage with Bon Jovi”もあります。
https://backstage.bonjovi.com
これが実現しているのも、オビー・オブライエンの生き字引的な役割があってこそ!
じっくり彼らの足跡をたどっていきたいものですね。

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【レビュー⑤】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc] (2004)

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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection (2004)

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【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)

このボックスセットの紹介をしようと思ったとき、何としても注目してほしかったのがこのDisc 3
というのも、ここにはジョンのみならずリッチー、ティコ、デヴィッドがボーカルをとる曲がそれぞれ収録されているからなんですね。ファンからしても貴重な音源揃いです。
リッチーの歌唱力と曲作りの才能に関してはソロアルバムやライブで知る方も多いですが、
ティコとデヴィッドの声の素晴らしさを味わえる機会は貴重なので、是非聴いてみていただければ。

1.Edge Of A Broken Heart
2.Sympathy
3.Only In My Dreams
4.Shut Up And Kiss Me
5.Crazy Love
6.Lonely At The Top
7.Ordinary People
8.Flesh And Bone
9.Satellite
10.If I Can’t Have Your Love
11.Real Life
12.Memphis Lives In Me
13.Too Much Of A Good Thing

収録されている13曲のうち、各メンバーがボーカルをとる曲は以下の通り。
3.Only In My Dreams(ティコ)
10.If I Can’t Have Your Love(リッチー)
12.Memphis Lives In Me(デヴィッド)
その他にもインターナショナル盤のボーナストラックや既発曲もちらほらあり、
楽曲の充実度と全体の流れでいえば、個人的には4枚の中では断トツ。一番の愛聴盤です。

1.Edge Of A Broken Heart

キャッチ―で爽やかなハードロックでスタート。”Disorderlines”という映画で使われた曲で、
もともとは“Slippery When Wet”(1986)の選から漏れたもの。
ジョン曰く、何故ボツになったのかと尋ねる人も多かったのだとか。
確かに本編に入っていても遜色ないくらい、当時のキラキラした感触をまとった良質な一曲です。
“Always”のシングルのB面にも収録されています。

2.Sympathy

アコースティックなイントロからドライブ感のある泥臭いハードロックへ。
BON JOVIがストーンズのバイブスを意識して書かれた曲ということで、
こちらは5thアルバム“Keep The Faith“(1992)のアウトテイク。
曲の終わりにはティコを褒め称える謎の即興ソングが挟まり、次のティコのボーカル曲へ。

3.Only In My Dreams

本作の目玉、ヒットマンことティコ・トーレスのボーカルが聴ける一曲。
“Walzing Matilda”(“Dry County”に収録)や、“Crazy”(“Hey God”のCD2に収録)等、
シングルのB面でティコの歌声を聴ける機会は無くはないのですが、いずれもライブ音源。
ルイ・アームストロングを彷彿とさせるティコの渋い声をスタジオ録音でたっぷり聴けるのは嬉しい!

4.Shut Up And Kiss Me

未発表曲。2分台と短い曲ですが、この軽さが癖になります。音からして2000年代ですかね。

5.Crazy Love

こちらも未発表曲。音的には“Crush”(2000)に入っていそうなイメージ。
段々と盛り上がっていくバラーので、転調してセリフが入るドラマチックなラストが秀逸。

6.Lonely At The Top

「トップにいることの孤独」を歌った、カート・コバーンの死を悼んだ曲。
グランジとは対極とみられることが多かったバンドですが、
音楽ビジネスに翻弄される者同士、共感するところはやはり多かったと思われます。
“These Days”の日本盤シングルのカップリングとして収録された曲でもあります。

7.Ordinary People

こちらは“It’s My Life”の英盤、豪州盤シングルのカップリング。
ただし曲自体は“These Days”の時期からあったものなのだそう。
ビートルズの”I’ve Got A Feeling”を思わせるビートにジョンの語り掛けるようなボーカルが乗る曲。
なかなか面白い曲ですが、アルバムの雰囲気には確かに合わないかも。

8.Flesh And Bone

こちらも“Ordinary People”と同時期に書かれたもの。
暗いイントロから徐々にパワーアップしていくところがこの時期らしいですね。

9.Satellite

サテライト(人工衛星)に向けて元気づけてほしい、とSOSを発する曲。
サビでパッとスケールが大きくなる曲で、2000年代のBON JOVIサウンドのド真ん中という印象。
ここでの「人工衛星」は衛星ラジオのイメージに近そうです。
しかしここまでの曲が未発表で眠っているのか……というのが恐ろしいところ。

10.If I Can’t Have Your Love

リッチー・サンボラがその美しいボーカルを遺憾なく発揮してくれるバラード。
ソロアルバムで使われなかった曲だそうですが、
この声の繊細さが残る感じは1stアルバム“Stranger In This Town”(1991)の時期?
バックのピアノも恐らくデヴィッド・ブライアンのものと思われます。

11.Real Life

1999年に映画”EDtv”の主題歌としてシングルカットされ、BON JOVI活動再開を告げた秀作。
シングルカットされたバージョンには(Radio Mix)とあるので、こちらが元バージョンでよいかと。
シングルバージョンではモワッとしていた印象の音が引き締まっていて、
フェードアウトせずに終わっているので、個人的にはこちらのバージョンが好みです。

12.Memphis Lives In Me

デヴィッド・ブライアンがボーカルをとる曲がついに登場!
近年のライブではジョンのバックアップとして彼がボーカルをとる範囲もかなり広がったものの、
デヴィッドのボーカルを大々的に聴けることも少ないので、レアな音源といえます。
自身が音楽を担当し、2010年にトニー賞作品賞を獲得するという快挙を成し遂げた
ブロードウェイ・ミュージカル”MEMPHIS”のハイライトとなる曲。
デヴィッドが感情豊かに歌い上げる素晴らしい出来で、このDisc 3の中でも一押し。

13.Too Much Of A Good Thing

このボックスの中でも一番濃厚なDisc 3ですが、
最後は「あまりにいい思いをしすぎたよ」と苦笑いしたように歌う、軽めの一曲で〆。
未発表曲集とはいえ、こういう緩急のつけ方をしてくるのは流石といえます。

ということで、個人的には一番聴くことが多いDisc 3の紹介でした。
ティコやデヴィッドの歌う曲を聴けたのが嬉しくて、
高校時代はiPodで何度も再生していたのがいい思い出です。
これは完全な余談なのですが、2018年のBON JOVI大阪公演では、
デヴィッドが“In These Arms”の一番を歌っていて大盛り上がりでした。
メンバーの中で容姿・声ともに全盛期のハリを一番保っているのは、
実はデヴィッドなのでは?とひそかに思っています。

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【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004)

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【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004) https://tashinami-musiclog.com/2024/04/30/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-2-2004/ https://tashinami-musiclog.com/2024/04/30/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-2-2004/#respond Tue, 30 Apr 2024 08:14:03 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1236 目次 BON JOVI40周年ドキュメンタリーも遂に公開!収録曲(Disc 2)全曲紹介 BON JOVI40周年ドキュメンタリーも遂に公開! 前回の記事【レビュー①】100,000,000 Bon Jovi Fans […]

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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection (2004)

前回の記事
【レビュー①】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1] (2004)

アメリカではhulu、日本ではDisney+で、4月26日から
BON JOVI40周年記念ドキュメンタリー
“THANK YOU, GOODNIGHT: THE BON JOVI STORY”(全4話)が遂に公開されました!
奇しくも日本はゴールデンウィーク真っ只中、
たっぷり時間がある間に観ておこうと再生してみたら予想以上に面白く、
1話から4話まであっという間に一気見してしまいました。
次のエピソードへの「引き」の強さも要因の一つですが、
なによりジョンをはじめとした現メンバーだけでなく、
リッチーの側からの証言も観られたことは大きかったです。必見の力作!
ということで周回遅れの感もありますが、まずは20周年を振り返る企画の第2弾です。

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1.Garageland
2.Starting All Over Again
3.Maybe Someday
4.Last Chance Train
5.The Fire Inside
6.Every Beat Of My Heart
7.Rich Man Living In A Poor Man’s House
8.The One That Got Away
9.You Can Sleep While I Dream
10.Outlaws Of Love
11.Good Guys Don’t Always Wear White
12.We Rule The Night

Disc 2は「これぞBON JOVI節!」と言いたくなるような“Garageland”で幕開け。
2曲目は“Starting All Over Again”の別テイク。
3曲目~中盤にかけては落ち着いた曲が続きますが、後半4曲あたりからギアが上がってきます。
10曲目の“Outlaws Of Love”、12曲目の“We Rule The Night”は初期の音源!
このボックスの収録曲の中でもひときわ昔の音源で、初期の彼らの勢いが楽しめる構成。
中でも“We Rule The Night”はデモ音源ながら白眉と言える出来なのでファンなら必聴!

1.Garageland
60曲ともいわれる膨大な収録曲候補があった7thアルバム“Crush”(2000)の時期の一曲。
曲名から察せる通り、自分たちの原点に立ち返ってみた力強い一曲。
「ナーナナナ~」のコーラスや、中盤の”In These Arms”っぽい展開など、聴きどころ多し。

2.Starting All Over Again
もとは“Keep The Faith”(1992)の日本盤ボーナストラックで、
ボックス裏には(Japan Bonus Track)とありますが、聴いてみると思いっきり別テイク。
というのもジョンの歌がかなり粗削り、というか高音部が苦しそう……。
ボートラとして収録されていたのが恐らく完成版で、こちらがデモではないかと。
曲自体はポジティブなエネルギーに満ちあふれた掛け値なしの傑作なので、
“Keep The Faith”の日本盤をお持ちでない方はまずそちらから聴いていただければ。

3.Maybe Someday
デヴィッドのピアノがメインのしっとりとしたバラード。
このボックス収録曲の中でも一番落ち着いた曲ですが、途中のリッチーの骨太なソロも聴きどころ。

4.Last Chance Train
こちらのバラードはジョンが声を張り上げるハードロック的なスタイル。
Bメロ~サビの流れもキャッチーで、これはアルバムでも聴いてみたかったですね。

5.The Fire Inside
Disc 1の“Taking It Back”等の曲群と時期・コンセプトが共通する、内に秘めた情熱を歌った曲。
ジョンの歌とギター、そして最小限のパーカッションのみが入ったデモ音源で、生の手触りがあってグッときます。

6.Every Beat Of My Heart
こちらもアコースティックなバラード。
この手の曲はジョンとリッチーのハモリがしっかり聴けるのが嬉しいところ。

7.Rich Man Living In A Poor Man’s House
暮らし向きは良くないけれど、それでも愛があるから豊かなんだと気づかされた、という曲。
このポジティブさはいかにもBON JOVI節。

8.The One That Got Away
こちらは映画のために書かれたもののお蔵入りになった穏やかな一曲。

9.You Can Sleep While I Dream
イントロのエフェクトのかかったギターで雰囲気が変わったなと思わされる曲。
ペシミストだらけの世界に立ち向かおうとする主人公のモチーフはジョン自身でしょう。
ちょっと挑発的な歌詞も含めて、改めて聴いて良さを実感しました。

10.Outlaws Of Love

おそらく80年代の録音で、ここでアルバムも一気にハードロックな質感に。
ちょっとダークなイントロに、突き抜けるようなコーラスが非常にクール!
“New Jersey”あたりに入ってもおかしくない出来。

11.Good Guys Don’t Always Wear White

爆発力のある疾走曲で、1995年当時のライブでも披露されている一曲。
“The Cowboy Way”という映画で使われた曲で、
“Someday I’ll Be Saturday Night”のシングルのB面にも収録されました。

12.We Rule The Night

個人的にはこのDisc 2の目玉。
恐らくこのボックスの曲で一番古い1985年のデモ。ドラムも打ち込みっぽいですし。
上昇~下降を繰り返すギターリフに、「俺たちが夜を支配する」と歌うサビの青臭さ、
そして何よりサビ前のジョンのシャウトが素晴らしい!
しかしジョンはこれを書いて録音したことすら忘れてしまっていたんだとか。
しっかり磨き上げていればどうなったんだろう……と想像するのもこういう音源の楽しみ。

このDisc 2に関してはラストの”We Rule The Night”の印象が個人的には強烈なので、
まだ触れていないファンの方がいらっしゃるなら全力でお薦めしたいところ!
次はいよいよメンバーみんなの歌声が聴ける、大好きなDisc 3です。

次の記事
【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)

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【レビュー①】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1] (2004) https://tashinami-musiclog.com/2024/04/23/review-100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-1-2004/ https://tashinami-musiclog.com/2024/04/23/review-100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-1-2004/#respond Tue, 23 Apr 2024 14:43:05 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1227 目次 40周年の今振り返る、BON JOVIの20周年記念ボックス収録曲(Disc 1)全曲紹介 40周年の今振り返る、BON JOVIの20周年記念ボックス 前回の記事【CD購入録】”100,000,000 Bon J […]

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"100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection"(2004)

前回の記事
【CD購入録】”100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection”(2004)

様々な波乱も乗り越えて、今年でデビュー40周年を迎えたBON JOVI
そんな彼らがデビュー20周年を記念してリリースしたレア音源集BOXが、
“100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection”(2004)。
この次のアルバム“Have A Nice Day”(2005)でBON JOVIとの出会いを果たした身としては、
何としてもこのボックスセットはいつか現物で手に入れたい代物でした。

そんな(ほぼ)20年来の宿願がこのネット時代に突如として叶ってしまったのもあり、
せっかくならここに収録された50曲(+α)を改めて味わうことで、
その倍の40周年を迎えたBON JOVIを祝福してみよう、というコンセプトです。

今作はCD4枚+DVD1枚、そして日本盤特典のボーナスCDが付いた豪華仕様。
アルバム未収録曲ばかりとはいえ、スルーするのはあまりにも勿体ない良曲だらけです。
まずは手始めにDisc 1から。

100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1]
ダイスの目がディスク番号になっている仕様。

1.Why Aren’t You Dead?
2.The Radio Saved My Life Tonight
3.Taking It Back
4.Someday I’ll Be Saturday Night [Demo]
5.Miss Fourth Of July
6.Open All Night
7.These Arms Are Open All Night
8.I Get A Rush
9.Someday Just Might Be Tonight
10.Thief Of Hearts
11.Last Man Standing
12.I Just Want To Be Your Man

Disc 1はボックスセットの顔とだけあって、
ライブでも時折披露される大傑作“The Radio Saved My Life Tonight”や、
ベスト盤“Cross Road”(1994)収録の”Someday I’ll Be Saturday Night“のデモ、
さらには次作“Have A Nice Day”(2005)収録の“Last Man Standing”の原型など豪華な内容。

ちなみに“Have A Nice Day”のデラックス盤付属のライブDVDには
2004年のモントリオール公演から5曲の映像が付いてくるのですが、
収録されている5曲のうち4曲はこのDisc 1からの曲です(もう1曲は”Everyday”)。
こちらも是非ともうまいこと入手していただきたい一品。

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1.Why Aren’t You Dead?
BON JOVIが一番ストーンズに接近した“Keep The Faith”(1992)のアウトテイク。
ちょっとひねくれたリフと、この時期らしいパーティーロック的なグルーヴが特徴。
「俺がいなきゃ死んじゃうんだったら、なんでお前死んでないんだ?」
という中々に強烈なパンチラインが飛び出す一曲。
1曲目からこのひねくれた曲で入ってくるあたり、一筋縄ではいかない……と思わされます。

2.The Radio Saved My Life Tonight

このボックスセットを語る際には絶対に外せない、キャリア屈指と言ってもいい大名曲。
これも“New Jersey”(1988)~“Keep The Faith”(1992)の時期の楽曲で、
深夜のラジオでかかった曲に救われたという、普遍的な原体験を爽やかに歌い上げたもの。
普通のバンドなら代表曲扱いでもいいところですが、
“Keep The Faith”の土臭い雰囲気には合わないと判断されたから没になったんですかね……。
ライブで披露されるときと異なり、スタジオ版ではサビで1オクターブ上がるので、
ジョンの突き抜けるような歌唱が楽しめます。

3.Taking It Back

これも前曲と同じ時期の音源。「あるべき場所に立ち返る」というコンセプトは共通していそう。
サビで爽やかに爆発する曲ですが、歌メロと歌詞が”Tokyo Road”と若干被るかな、という印象。

4.Someday I’ll Be Saturday Night [Demo]


世界中で大ヒットしたベスト盤“Cross Road”(1994)に当時の新曲として収められた、
ライブの定番にもなっている曲のデモ音源。
シリアスな日常を何とかポジティブに乗り越えていこうとする曲ですが、
このデモの段階ではメロディがまだ抑えめなのと、歌詞もダークな要素がより強め。
磨き上げていく前段階が味わえるのは面白いですね。

5.Miss Fourth Of July

美しいメロディで苦い失恋を描いた、しっとりとしたバラード。
改めて聴いたリッチーが気に入った一曲なのだそう。
“Have A Nice Day”のデラックス盤付属のライブDVDでは、
デヴィッド・ブライアン(Key.)がステージ上でアコーディオンを披露する姿が拝めます。

6.Open All Night

“Bounce”(2002)のラストに収録されたバラードとは同名異曲。
納得いく曲ができるまで同じコンセプトで沢山アイデアを出してみる、
というのは多作なジョンらしいスタイル。
サビ前の”Baby, baby~!”や中盤でいきなりスローな三連のリズムになるところが印象的。
こちらも“Have A Nice Day”のライブDVDで聴けますが、
曲名が”These Arms Are Open All Night“と誤って記載されています(正解はこっち)。
次の曲も含めた”Open All Night”シリーズでは一番好き。
かっこいいのでもっと演ってくれていいのに……。

7.These Arms Are Open All Night

ということでこちらも”Open All Night”シリーズ。
こちらは温かみのあるバラードで、曲調でいえば“Bounce”収録の完成版に近づきました。
しかし同じテーマでここまで全く色合いも歌詞も違う曲を作れてしまうのは流石!

8.I Get A Rush

ここで3分を切る爽やかでキャッチーな曲が登場!
サビも一発で覚えられるし、これもアルバムに入ってもおかしくない素晴らしい出来。
ラストの”From you~!”のシャウトは、
“Have A Nice Day”付属のライブDVDではさらにかっこいいのでファンなら必見。
まあ要はこっちのDVDも観ていただければ、ということでございます。

9.Someday Just Might Be Tonight

「いつか」っていうのは今かもしれない、だから諦めないで!と優しく励ますバラード。
バックで聴けるリッチーのスライドギターが温かみを与えてくれる一曲。

10.Thief Of Hearts

アコースティックな曲調に”Cause I am the thief of hearts~”と歌うサビ、
これはジョンのファンにはきっと堪らないはず。
ブリッジの”Hey baby~!”に盛り上がりのピークを持ってきて、
サビで少し落としてくるのが技アリ。この肩の力が抜けた感じが良いですね。

11.Last Man Standing

このボックスの収録曲の中で、唯一次作“Have A Nice Day”(2005)でリメイクされた一曲。
ツアのオープニングナンバーにもなったアルバムバージョンは激しいハードロックですが、
この初期バージョンはまさかの寂寥感あるムードのしんみりとした曲調でした。
こちらはより歌詞の「孤高」という感じが出ていますが、
アルバムバージョンでスタジアムロックに見事な変貌をさせたのは個人的には大英断。
とはいえどちらのバージョンも勿論素晴らしいので、両バージョン聴き比べて楽しみましょう。

12.I Just Want To Be Your Man

Disc 1は、アメリカのバーを思わせるような大人な雰囲気の一曲で〆。
ジョンの語り掛けるような歌唱が魅力的なのもさることながら、
ベースラインの面白さとラスト付近のデヴィッドのキーボードの味わい深さも楽しめます。

ちなみに“Thief Of Hearts”“Last Man Standing”の初出となったのは、
2003年のアトランティックシティでのアコースティックライブを収めた、
“This Left Feels Right Live”(2004)。こちらのDVDも良いので是非。

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【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)

フォーエヴァ― (通常盤)
【通常盤】【SHM-CD仕様】【日本盤のみボーナス・トラック収録】 ボン・ジョヴィのデビュー40周年にあたる今年、約4年ぶりとなる16枚目のニュー・アルバム『フォーエヴァー』を全世界同時リリース!日本盤のみボーナストラック2曲収録! ●1s...
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