レビュー - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Tue, 11 Nov 2025 23:49:31 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.3 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg レビュー - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【レビュー】 The Dio Album / Paul Gilbert (2023) https://tashinami-musiclog.com/2025/11/12/the-dio-album-paul-gilbert-2023/ https://tashinami-musiclog.com/2025/11/12/the-dio-album-paul-gilbert-2023/#respond Tue, 11 Nov 2025 18:15:17 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3586 目次 ロニーの遺した名曲がズラリ。ポールの愛が伝わる新解釈収録曲 ロニーの遺した名曲がズラリ。ポールの愛が伝わる新解釈 金欠から目を逸らしつつAmazonを見ていると気になっていたアルバムが安くなっていたので即購入。後悔 […]

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金欠から目を逸らしつつAmazonを見ていると気になっていたアルバムが安くなっていたので即購入。後悔などあろうはずがありません。

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)

Racer XMR. BIGのギタリストとして広く知られるポール・ギルバート。
彼が2023年にリリースしたのが、
故ロニー・ジェームス・ディオへのトリビュートアルバム、
その名も“The Dio Album”

ロニーのボーカルラインを全てギターでカバーするという野心的なインスト作で、
ドラム以外は全てポールが担当するDIYぶり!
本当はドラムも達者なポールですが、
今回は本職のBill Ray(勿論ロニーの大ファン!)に譲っています。

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1.Neon Knights 4:45
2.Kill The King 4:52
3.Stand Up And Shout 3:19
4.Country Girl 3:59
5.Man On The Silver Mountain 4:20
6.Holy Diver 5:18
7.Heaven And Hell 6:27
8.Long Live Rock And Roll 4:27
9.Lady Evil 4:28
10.Don’t Talk To Strangers 5:07
11.Starstruck 4:11
12.The Last In Line 5:57

日本盤ボーナストラック
13.Love Is All 3:37

今作はなんと言ってもロニーの所属した時期の
RainbowBlack Sabbath、そしてDIOから満遍なく選ばれた名曲揃いなので、
否応なしにテンションも上がろうというもの。
と言いつつサバスの“Mob Rules”からは“Country Girl”をセレクトしているあたり、
並々ならぬこだわりを感じさせます。
ちなみに内訳は以下の通り。几帳面にまんべんなく4曲ずつ選曲しているんですね。
Rainbow:#2, #5, #8, #11
Black Sabbath:#1, #4, #7, #9
DIO:#3, #6, #10, #12

日本盤ボーナスにはロニーが歌ったロジャー・グローヴァーの曲
“Love Is All”のカバーを収録。マニアだ……

ポール自身によるライナーノーツも読み応え抜群、
「たまたまDIOのキャップを被った人を見かけたことがアルバム制作のきっかけ」
というのも面白いですし、裏ジャケのロニーにメロイックサインを捧げるポールの写真は、
まさにハードロック少年そのものでどこか微笑ましい!

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)裏ジャケ

ロニーのボーカルをギターで再現するにあたって、時には原曲をスロー再生しながら、
細かな歌い回しを丁寧に分析して自身のプレイに落とし込んだというので頭が下がります。

ギタリストとしてリッチー・ブラックモア、トニー・アイオミ、ヴィヴィアン・キャンベルといった
それぞれの名手たちのニュアンスを体得すべく研究したのも見事ですし、
おまけにギターのみならずベースも担当しているのは流石。
(要するに“Lady Evil”のイントロもポール)

1曲目の“Neon Knights”の歌メロの一音目が、
不思議としっかり”Oh〜!”に聴こえてきて驚くなど。
個人的には隙間を活かして風格をしっかり感じさせてくれる“Holy Diver”
跳ねるリズムがインストでも楽しい“Long Live Rock And Roll”も気に入っています。
そしてヴィヴィアン・キャンベルに負けじと全編にわたり弾きまくる
“Don’t Talk To Strangers”は圧巻の一言。

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)盤面

やっぱり声が無いと物足りない……という意見もありそうですが、
それもそれでロニーの存在感の大きさを感じさせられて、
実に良いトリビュートになっているのではないかと感じます。
せっかくなら“Rainbow In The Dark”も聴いてみたかったなという贅沢な悩みもありますし、
“We Rock”なんかはやっぱりザクザクしたギターの中でのロニーの叫び一発のサビがキモだからこそカバーされないのかな……という邪推までしたくなります。

「豚骨ラーメンを頼んだら豚骨ラーメンが出てくる」ような一枚なので、
大きなサプライズこそないかもしれませんが、
研究熱心なポールの永遠のロック少年ぶりを味わえる好盤。

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ポールが近年熱心に探求を続けているのが
「歌メロをギターにどのように落とし込んでいくか」というテーマ。
オリジナル3曲、往年の名曲のインストカバー8曲からなるアルバム
“Stone Pushing Uphill Man”(2014)で本格化したこの試みですが、
本作“The Dio Album”(2023)もこの系譜にあるものだと解釈しています。
(こちらも良いアルバムだったので是非)

MR. BIGのラストツアーで2度来日した際は、自身のギターソロタイムに
“Nothing But Love”“Stay Together”を披露し、
「ギターを歌わせる」真髄を披露してくれました。
実際に生で聴いてみて、なるほど今のポールがやりたいことはこれなのか……!と、いたく感動した次第です。

ラストツアー(2023)大阪公演

ラストツアー(2025)大阪公演

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【レビュー】 Borderland / Amorphis (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/11/06/borderland-amorphis-2025/ Wed, 05 Nov 2025 17:37:29 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3579 目次 サンテリ・カリオ(Key.)大活躍!美メロ満載の最新作収録曲 サンテリ・カリオ(Key.)大活躍!美メロ満載の最新作 時にメロデス、時に耽美的、時に踊れる哀愁メロディを生み出してくれるフィンランド出身のAmorph […]

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Borderland / Amorphis (2025)

時にメロデス、時に耽美的、時に踊れる哀愁メロディを生み出してくれる
フィンランド出身のAmorphis

個人的には名前こそかねてより知っていましたが、
メタル初心者の当時はグロウルがあるということで尻込みしており(勿体ない……)
2023年のLOUD PARKでの来日告知BGMになっていた
“The Moon”に惚れこんで以来の新参ファンです。
旧譜も集めながら今か今かと待ち焦がれつつ、
今回がリアルタイムでの新譜初購入と相成りました。

15thとなる今回の新作“Borderland”
ジャケットの白鳥が目を惹きますが、
これは歌詞のテーマとしているフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に登場する、
黄泉の国トゥオネラの白鳥とのこと。
表題もこの世とあの世の境界を指しているものと思われます。

歌詞を手掛けているのは芸術家ペッカ・カイヌライネン。
外部の詩人が歌詞を手掛けているところには初期King Crimsonを感じたりも。
今作のアートワーク、彼が歌詞を手掛け始めた傑作
“Silent Waters”と似た構図なのもファンには堪らないことと思います。

Borderland / Amorphis (2025)裏ジャケ

1.The Circle 4:35
2.Bones 4:55
3.Dancing Shadow 4:59
4.Fog To Fog 5:29
5.The Strange 4:19
6.Tempest 5:21
7.Light And Shadow 4:18
8.The Lantern 5:00
9.Borderland 5:31
10.Dispair 5:21

日本盤ボーナストラック
11.Weavers 5:21

内容の話に移ると、今作で特筆すべきは
エサ・ホロパイネン(Gt.)と並んでソングライティングの中核をなす
サンテリ・カリオ(Key.)のペンによる曲の多さ!
今までのキャリアを通しても今作が突出しています。
なんと本編10曲中7曲!

そしてこのサンテリの曲ですが、
とにかく哀愁溢れるメロディが特徴的なものが多い!
自分のような哀メロ好き勢からすれば
「もしメイデンのデイヴ・マーレイが多作なら……」
という夢が叶ったかのような夢の存在(?)。

一部を羅列してみるだけでも
“Silent Waters”Sky Is Mine”
そして“Mermaid”“The Golden Elk”
前作収録の“The Moon”……と、美しくフックのある名曲ばかり。

トミ・ヨーツセン(Vo.)はグロウルもクリーンも恐ろしく高いレベルでこなすのがウリですが、
そんな彼の歌心あふれる太くて豊かなクリーンボイスを
最大限に活かしてくれるのがサンテリ曲だと自分は思っています。

先行シングルのひとつ“Dancing Shadow”は、
まさにこれぞ!と言いたくなるような強力な一曲。
ダンサブルなビートの推進力とメロディの展開、そしてコーラスでの転調。
このアルバムを象徴するような曲なので、まずは是非一聴を。

アルバムにおいては、先述した“Dancing Shadow”の直前に、
グロウル全開でブルータルな“Bones”がくるのがまた劇的な対比になっていて、
Amorphisの懐の深さを感じさせてくれます。
(ちなみにこちらはエサの曲)

そして中盤のハイライトはサンテリ色の強い“Light And Shadow”
こちらは先行シングル第一弾。他の追随を許さない、踊れる哀愁北欧メタルの世界が顕現しています。

全体的にブルータル成分は薄めで「哀」の表現に大きく舵を切った作品ではありますが、
コンスタントに秀作を出し続けているバンドなのでこれは今作の味とみてよいはず。
トミ・ヨーツセンの声に宿る神通力のようなものが堪能できるので満足。
ダンサブルな哀メロ路線の楽曲が並ぶ中にも、
力強くズンズン突き進む“Bones”や、
中盤のじっくり聴かせる”Tempest“などがバランスよく配された構成が光ります。
(“The Lantern”のイントロの高揚感も見逃せません)
「グロウルやデス成分の強いものはあまり……」という方にも自信をもってお勧めできる一枚。

日本盤の収録曲はボートラ込みの11曲。
“Weavers”はヤン・レックベルガー(Dr.)のペンによるもので、
間奏でドラムとキーボードがギアを上げはじめるところは興奮モノ。

盤面と帯裏、ブックレット裏はこんな感じ。
日本盤にしかない帯の裏にもイラストを仕込んでいるあたり、
「モノとしてのCD」へのこだわりを感じて個人的にはグッときました。
(元はブックレット内のイラストの一部とはいえ、この細やかさが嬉しい)

Borderland / Amorphis (2025)盤面と帯裏

ちなみにEU盤には“War Band”, “Rowan And The Cloud”という2曲が収録されています。
彼らのボートラは質の高さのみならず、
そこに「味変」ともいえるキャッチ―なメロディを備えたものが多いので、
手に取る機会があればこれらも是非聴いてみたい……

これは完全に余談ですが、
今作のジャケットにある「トゥオネラの白鳥」といえば、
同郷のKorpiklaaniの秀作“Manala(コルピと黄泉の世界)”(2012)
とも同じモチーフですね。
“Rauta”“Ievan Polkka”が入っていることでも有名な一枚。これもお薦め。

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【レビュー】 Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI https://tashinami-musiclog.com/2025/11/04/cd-forever-legendary-edition-2025-bon-jovi/ https://tashinami-musiclog.com/2025/11/04/cd-forever-legendary-edition-2025-bon-jovi/#respond Mon, 03 Nov 2025 17:10:13 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3584 目次 最新作”Forever”(2024)の豪華コラボ版が登場(新曲あり!)収録内容(日本盤準拠)Disc 1: Forever (Legendary Edition)Disc 2: Foreve […]

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BON JOVIが華々しく復活の狼煙をあげた最新作“Forever”(2024)
明るく鼓舞してくれる“Legendary”や、
伝家の宝刀トークボックスを活かした“Living Proof”といった質の高い曲が並ぶ充実盤で、
全米5位、日本でも総合7位の好成績を収めています。
個人的にも聴きまくったので昨年の作品の中でも印象的な一枚。

その“Forever”のコラボレーション・アルバムが出るという噂、
今年あたりからまことしやかに流れていましたが、
この度めでたく発売!その名も“Forever (Legendary Edition)”
新アンセム“Legendary”に掛けた良ネーミングですね。

Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI

前作の収録曲12曲に様々なアーティストがコラボしたバージョンに加えて、
新曲“Red, White And Jersey”と、“We Made It Look Easy”のスペイン語版が収録。
歴史を総括しつつ甘酸っぱい気持ちにさせられる
“Red, White And Jersey”は公開時から好評でしたし、
憧れのニュージャージーの先輩であり偉大な”ボス”、
Bruce Springsteenとコラボしたバージョンの“Hollow Man”も話題を集めました。

自分は今回新曲“Fight Somebody”目当てで日本盤2枚組デラックス・エディションを購入。
迫力ある7インチサイズのジャケットにステッカーシートも付属という豪華仕様でした。

というか今作、ファンの方なら
迷わず日本盤2枚組デラックス・エディションを強くお勧めします。
というくらいここ(とLP)限定の新曲“Fight Somebody”が大当たりだったので……。

【CD購入録】 Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI 裏ジャケ

Disc 1: Forever (Legendary Edition)

1.Red, White And Jersey 3:36
2.Legendary (With James Bay) 4:04
3.We Made It Look Easy (With Robbie Williams) 3:15
4.Living Proof (With Jelly Roll) 3:39
5.Waves (With Jason Isbell) 3:52
6.Seeds (With Ryan Tedder) 5:05
7.Kiss The Bride (With Billy Falcon) 3:53
8.The People’s House (With The War & Treaty) 4:25
9.Walls Of Jericho (With Joe Elliott) 3:48
10.I Wrote You A Song (With Laney Wilson) 3:26
11.Living In Paradise (With Avril Lavigne) 3:17
12.My First Guitar (With Marcus King) 4:55
13.Hollow Man (With Bruce Springsteen) 4:53
14.We Made It Look Easy / Hicimos Que Pareciera Facil (With Carin Leon) 3:16


日本仕様デラックス盤2枚組にのみ収録
15.Fight Somebody 3:47

まず注目すべきは全形態共通の新曲“Red, White And Jersey”
デヴィッドの柔らかくも力強いキーボードの音から一気にノスタルジアをかきたてられます。
過去に類似のテーマを歌った“When We Were Us”は2010年代の音という印象でしたが、
ここでは(完全ではなくとも)80年代へと目配せした音になっているのにも心を打たれます。
サビのタイトル部分は一聴してすぐに歌いたくなるほどキャッチー。
これもまたライブ映えしそうな一曲に仕上がっています。

そして本作のゲストはボスのみならず超豪華!
Robbie WilliamsONEREPUBLICRyan Tedder
ジョンの声帯手術をした際にはいち早く言葉をかけて勇気づけたという
Def LeppardJoe Elliott
(先日Walk Of Fameに名前が刻まれたときにはジョンも駆けつけていました)、
さらにはあのAvril Lavigneまで!

やはり最初に制作された“The People’s House (With The War & Treaty)”
はソウルフルで原曲のもつ迫力を増幅してくれる良い出来でしたし、
個人的には“I Wrote You A Song (With Laney Wilson)”
過去に”Till We Ain’t Strangers Anymore”でLeAnn Rimesと共演していたときに似たフィーリングがあって好きでした。
アヴリルとのコラボVer.の“Living In Paradise”にも感動しましたね。
ジョンとエド・シーランが作った曲にさらにアヴリルが入ったという奇跡の邂逅!

そしてなんと言ってもここにしか入っていない新曲“Fight Somebody”
イントロからサビまで特大ホームランでした。
“BOUNCE”(2002)の曲のようなマイナー調で重心低めのハードロックで、
キーボードの音もアクセントになっていて大変良いものでした。
いい意味での青臭さと哀愁がしっかり健在だったのがわかって嬉しかったです。
これを日本盤ボーナスとして贅沢にも聴ける喜びとジョンの商才に涙しましょう。

Disc 2: Forever

1.Legendary
2.We Made It Look Easy
3.Living Proof
4.Waves
5.Seeds
6.Kiss The Bride
7.The People’s House
8.Walls Of Jericho
9.I Wrote You A Song
10.Living In Paradise
11.My First Guitar
12.Hollow Man

日本盤ボーナストラック
13.That Was Then, This Is Now
14.Legendary [Demo]

“Forever”(2024)の日本盤と同内容。
こちらの本編には日本盤ボーナスとして“Legendary”系統で明るい
“That Was Then, This Is Now”を収録。
日本盤未所持の方はここでしっかり揃えておくのが吉。
この曲と陰のある“Fight Somebody”はボートラ二大巨頭になりうると真面目に思ってます。
(日本盤にしか入れなくてええんかい!という曲だらけなのはBON JOVIあるあるですが)

しかし過去にもたびたびアルバム本編にボーナス音源を付けたツアーエディションは出ていたので、こういった盤を見ると少し懐かしい気持ちに。あとはツアーを待つのみですね。
マディソン・スクエア・ガーデン公演のチケットは飛ぶように売れていますが、
ここはBON JOVI、来日にも期待したいところです。

日本盤2枚組CD(おすすめ!)

日本盤CD単体(”Fight Somebody”は未収録)

BURRN! 2025.12

BURRN!の表紙をBON JOVIが飾る光景、久々に見られるとやっぱり嬉しいもの。
今回はあの楽しかったラウパの総力特集もあるので注目。

おまけ(特典)

ステッカーシート(150mm×150mm)

ステッカーシート(150mm×150mm)

クリアホルダー(タワレコ購入特典)

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【レビュー】 METAL FORTH / BABYMETAL (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/08/17/metal-forth-babymetal-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/08/17/metal-forth-babymetal-2025/#respond Sat, 16 Aug 2025 18:39:33 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3531 目次 サマソニ2025出演!ド派手なコラボ祭りの新譜が登場!収録曲 サマソニ2025出演!ド派手なコラボ祭りの新譜が登場! BABYMETALのニューアルバム“METAL FORTH”が8/8に発 […]

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METAL FORTH / BABYMETAL (2025)

BABYMETALのニューアルバム“METAL FORTH”が8/8に発売!
もとは6/27に発売予定だった今回のアルバム、
海外リリース日変更に伴い1か月半ほど延期してのリリースと相成りました。
日本のアーティストでありながら、水曜日ではなく世界標準の金曜日に一斉発売を仕掛けている辺りにもべビメタらしさを感じます。
個人的には新譜でべビメタのアルバムCDを買うのは初だったので高揚感も大きめ。

そして今作、タイトルにもあるように
ディスコグラフィとしては「4thアルバム」という扱い。
前作“THE OTHER ONE”(2023)
「パラレルな世界線でのコンセプトアルバム、スピンオフ」
なのは以前から明言されていたことではありますが、
今作の発売によって「こちらが正史です!」というのがより明確になった形。

何と言ってもYUIMETAL込みの初期3人体制が崩れたのち、
サポートを務める”アヴェンジャー”のひとりとしてべビメタを支えてきた岡崎百々子さんが“MOMOMETAL”として加入してから初のアルバム!という記念すべき作品。
「新生BABYMETAL」としての自信に満ちあふれた一枚といえます。

シリアスなムードも強かった“THE OTHER ONE”と比べても、
ここに収められた豪華なコラボレーションの数々とカラフルな楽曲群は、
まさに3rd“METAL GALAXY”(2019)の流れをくむものとなっています。

と言いつつも、“Divine Attack – 神撃 -“で初めて作詞を行ったSU-METALが、
本作においては最終曲“White Flame -白炎- “でとうとう作曲に名を連ねたように、
アルバムには本人たちの一貫した成長もぎっしり詰まっています。
サマソニ2025で是非とも大暴れしてほしいところ!(サマソニ大阪の前夜に一気に書いています)

METAL FORTH / BABYMETAL (2025)裏ジャケ

1.from me to u (Feat. Poppy) 3:25
2.RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy) 3:37
3.Song 3 (BABYMETAL x Slaughter To Prevail) 3:34
4.Kon! Kon! (Feat. Bloodywood) 3:55
5.KxAxWxAxIxI 2:36
6.Sunset Kiss (Feat. Polyphia) 3:33
7.My Queen (Feat. Spiritbox) 3:21
8.Algorism 3:37
9.メタり!! (Feat. Tom Morello) 3:28
10.White Flame -白炎- 4:25

トラックリストを見るだけでも、
「このコラボレーションの豪華さを見よ!」と言わんばかりの錚々たる面子。
世界各地で実力を発揮しながらお友達を作ってきた成果か、
ここでのコラボ先のアーティストを押さえておけばトレンドを掴めるのでは?
と思うくらいにはキュレーターとしての役割も果たしています。

SUMMER SONIC 2023で当時の新曲として披露された“メタり!!”や、
キャリア屈指のキャッチ―さで話題をさらった
Electric Callboyとの強力コラボ“RATATATA”といった既存のキラーチューンにも負けないような、「濃い」曲が居並ぶ一枚に。

1.from me to u (Feat. Poppy) 3:25

新譜発表とともに公開された1曲目はPoppyとのコラボ。
コーラスの「君に届け~」が耳に残るポップな一曲ですが、
きらびやかな中にシャウトもブレイクダウンも完備!というのはアルバムの縮図のよう。
作曲者は複数人体制ですが、その中には(しれっと)元BMTHのJordan Fishがいたりも。

2.RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy) 3:37

歌詞のとおり問答無用でブチ上げてくる最強コラボにして、
昨年のシーンを見回してみても屈指のキラーチューン!
MVでのMOMOMETALの馴染みっぷりとファニーな魅力も話題をさらいましたね。
“RA-TA-TA-TA-TA-TA!”の手の振りは思わずマネしたくなります。

3.Song 3 (BABYMETAL x Slaughter To Prevail) 3:34

特攻服のビジュアルも話題になったこの曲、
1st収録の“4の歌”を思い出す方もきっと多いはず。
ボーカルの加工も初期を彷彿とさせる雰囲気ですが、
キュートな歌とブルータリティの共存がより圧倒的な迫力になっているのが見てとれます。

4.Kon! Kon! (Feat. Bloodywood) 3:55

今年のジャパンツアーも好評だったインドのBloodywoodとのコラボ。
彼らの新譜“Nu Delhi”(2025)にもコラボ曲“Bekhauf”があるので二度おいしい。
インド風味の曲調にもかかわらず歌詞は和風、というごった煮具合が流石の一曲。
Bloodywoodのラップメタル要素もしっかり完備の充実ぶりですし、
インド要素でいえば3rd収録“Shanti Shanti Shanti”と聴き比べるのも一興。
SU-METALの地声-裏声の切り替えがさらに上達しているのでは?と思えるのも恐ろしい。

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5.KxAxWxAxIxI 2:36

作曲・編曲にPaleduskのDAIDAIが参加。
“わたしKAWAII”のフレーズを軸にしつつビートの重みで楽しませてくれる一曲。
聴くたびに癖になってくる感覚は曲名も相まって3rd収録の“BxMxC”を思わせます。

6.Sunset Kiss (Feat. Polyphia) 3:33

こちらはPolyphiaとのコラボ!
前曲の重いビートからこの軽やかさへ移行していく、このギャップがたまりません。
このアルバムの中でも身を乗り出したくなる瞬間の一つ。
サビの透き通るような裏声の使い方が流石。

7.My Queen (Feat. Spiritbox) 3:21

カナダ出身・着実に人気を獲得しているSpiritboxとのコラボ。
4拍子でダンサブルながらかなり重いサウンドですが、重み一辺倒にならないのも魅力。
中盤の迫力あるコートニーのシャウトからSU-METALの歌唱に移るパートが聴きどころ。

8.Algorism 3:37

ここで正統派疾走曲が登場!
「そう愛はアルゴリズム~」のコーラスは初聴でも歌いたくなること請け合い。
歌詞ともリンクしたピコピコサウンドが耳に心地よい一曲。個人的には大好き。

9.メタり!! (Feat. Tom Morello) 3:28

今作収録曲の中では一番早くに発表された曲ですが、このポジションにジャストフィット!
オジーのラストライブでも音楽監督を務めるなど、
トム・モレロのフットワークの軽さには脱帽するばかり。
あの「お祭りマンボ」から大胆に拝借したような
「そーれそれそれどっこいしょ!」のコーラスも、
(やたらとラフな服装で登場する)トム・モレロの変態ギターソロも、
集まった「ニキさんネキさん」含めて全て吞み込んでいく音の奔流。
渾然一体となったエネルギーの塊のような、摩訶不思議な一曲。
これも全て「祭り」がもつ大らかさとパワーなのではないかと思うのです。

10.White Flame -白炎- 4:25

そしてラストに満を持してSU-METALの作曲した曲が登場!
この形式のタイトルのときは決まって正統派メロスピが飛んでくるものですが、
その期待に見事応える素晴らしい出来でした!
多様なメタルの未来を背負いながら、
ともすれば雑多なままで終わってもおかしくないような濃い楽曲集を、
本人の紡いだメロディでもってビシッと締めてくれました。必聴!

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【レビュー】 Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/05/04/chasing-euphoria-harem-scarem-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/05/04/chasing-euphoria-harem-scarem-2025/#respond Sun, 04 May 2025 11:37:40 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3415 目次 活動再開!2020年以来の新譜が登場収録内容全曲紹介収録内容(Disc 2: Acoustic Bonus CD) 活動再開!2020年以来の新譜が登場 心を打つ美メロとそれを支えるテクニックを両立したカナダのメロ […]

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【レビュー】 Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025)

心を打つ美メロとそれを支えるテクニックを両立したカナダのメロハーバンド、
Harem Scaremの16thアルバム
“Chasing Euphoria”が4/25にめでたく発売となりました。

こうしてアルバムが出るのは“Change The World”(2020)以来。
アートワークにある「何かを探して独りで歩いていく後ろ姿」のモチーフは、
前作にも通ずるものがありますね。

コロナ禍もあり、しばらくバンドとしてのとしての活動は無かったHarem Scaremですが、
今年2月に活動再開のアナウンスと共に突如新曲“Reliving History”を発表!
その後も順調に“Chasing Euphoria”,
“Better The Devil You Know”を先行シングルとして切ってきました。
いずれもミッドテンポで良質なメロディとコーラス、
そしてピート・レスペランスの歌心あるギターソロをフィーチャーした「らしい」仕上がり。
ちなみに今作の日本盤の発売元はキングレコードからワードレコーズに代わっています。

¥3,850 (2025/10/05 00:41時点 | Amazon調べ)
Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) 盤面

1.Chasing Euphoria 3:33
2.Better The Devil You Know 3:55
3.Slow Burn 3:45
4.Gotta Keep Your Head Up 3:24
5.World On Fire 3:49
6.In A Bad Way 3:36
7.Reliving History 3:23
8.A Falling Knife 3:52
9.Understand It All 4:09
10.Wasted Years 3:44

Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025)裏ジャケ

参加メンバーは以下の通り。
ハリー・ヘス (Vo.)
ピート・レスぺランス (Gt, Ba.)
クレイトン・ドーン (Dr.)
ダレン・スミス (Backing Vocals, “Gotta Keep Your Head Up” Vo.)

ツアーではサポートベーシストを入れて、
かつ初期からのドラマーであるダレンがドラムを担当するというのが近年ではお馴染みの流れ。
スタジオ向きのクレイトン、ツアー向きのダレンというドラマー2人が適材適所でやっている形です。

そして今作では久々にダレン・スミスのリードボーカルが聴けるというのもハイライトのひとつ。
これは2nd“Mood Swings”(1993)収録の
“Sentimental Blvd.”
そして4th“Believe”(1997)収録の
“Staying Away”以来となります。
(ちなみに海外盤4th
“Karma Cleansing”(1997)に”Staying Away”は未収録)

全曲紹介

1.Chasing Euphoria 3:33

1曲目から気合十分のタイトルトラック。
ワウの効いた少しダークなリフからハリーの力強いボーカルに流れていく展開には、
未知の冒険に足を踏み入れる高揚感を感じます。
前作ともアートワークのモチーフとも共鳴するような一曲。

2.Better The Devil You Know 3:55

先行公開第3弾。
本作屈指の”Harem Scaremらしい”メロハーが味わえる一曲!
この曲の公開で「今作は相当良いアルバムになりそう!」と確信しました。

3.Slow Burn 3:45

安定感あるミッドテンポの先行公開2曲を経て、
飛び込んでくるのがこの明るいファストナンバー!
本作の新曲の中で自分の一押しは迷わずこの曲。
サビの爆発力と覚えやすさはメロディアスな今作の中でも抜きんでています。

4.Gotta Keep Your Head Up 3:24

ここでダレン・スミスがリードボーカルをとる曲が登場!
“Mood Swings”時代を思わせるリフに乗って、
「顔を上げて立ち上がれ!」というメッセージを聴かせてくれるという、
ファンにはたまらない一曲に仕上がっています。

自身のバンドやジェイク・E・リーの
Red Dragon Cartelでも、
KISSのポール・スタンレーを彷彿とさせる声質で
豪快な性格をそのまま映したかのような力強いボーカルを披露してきた彼ですが、
年月を経て多少ソフトになった声は不思議とハリーに似てきたような気も。
(もともと似ていなかったわけではないですが)

5.World On Fire 3:49

このバンドの武器の一つである美しいバラードは、中盤の要となるこの位置に収録。
ハリーの哀愁と伸びやかさを併せ持つボーカルワークを堪能できます。
意外と今作においては「バラード然としたバラード」はこの曲のみ。
その分練り上げられた勝負の一曲といえますね。

6.In A Bad Way 3:36
4曲目を裏返したかのようなリフからなるミッドテンポの一曲。
音の隙間を意識したピート・レスペランスのリフワークや、
ギターソロ前半の下降していくフレーズなど聴きどころ満載。
「辛くなるくらいにお前の愛が欲しいんだ」という歌詞も良いですね。

7.Reliving History 3:23

Harem Scarem再始動を高らかに宣言した、本作からの1stシングル。
「過去の歴史をなぞって生きることから解放されるときは来るのか」
という重いテーマですが、曲調からはそれを跳ね返そうとする強靭さを感じます。

8.A Falling Knife 3:52

既存のシングル曲で一息ついたところに再び飛び込んでくるファストナンバー。
シングル曲とアルバム曲でもって「緊張と緩和」を作りだす熟練の技。
この曲をよくぞ隠し球としてとっておいてくれていたなと感心しきりですし、
本作におけるラスト3曲の出来のよさは、
アルバムの全体的な好印象に大きく貢献してくれています。

9.Understand It All 4:09

タイトルとは裏腹に、「人生のうちに全てを理解することはできない」と歌う曲。
“Mood Swings”収録の”Jealousy”を彷彿とさせるような、
ピートのリフワークはここでも冴えわたっています。

10.Wasted Years 3:44

「自分が最後のフロンティアになる、失った時間を取り戻そう!」
というメッセージを込めた強力なスピードナンバー。
レーベル名の”Frontiers”を思わせるワードチョイスも冴えています。

ラストにこの曲が据えられているところが本作の秀逸なところで、
紆余曲折を経て自分たちの持ち味を取り戻した傑作
“Weight Of The World”(2002)のラストナンバー
“Voice Inside”を聴いたときの高揚感を追体験した思いです。

昔のような「売れたい!」というガツガツしたところと折り合いがついたのか、
再結成後は自分たちのできること、求められているものをうまく織り交ぜて出力している彼ら。
ポジティブな内容の歌詞が増えてきたことからもその好調ぶりがうかがえます。

“Frontiers”レーベルの継続的な後押しがあることですし、
これからものびのびと続けてもらえれば……というのがいちファンとしての思いです。
(あとはこの強力な新譜を携えての来日に期待!)

Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) Disc 2

1.Better The Devil You Know (Acoustic) 3:55
2.Slow Burn (Acoustic) 3:46
3.In A Bad Way (Acoustic) 3:23
4.Reliving History (Acoustic) 3:21

日本盤限定のDisc 2は、新曲のアコースティックアレンジ4曲入り。
アコースティック巧者でもあるHarem Scarem、
メロディの引き立つ良アレンジで聴かせてくれます。
特に劇的な変化があったのは元がファストナンバーの“Slow Burn”
バッキングのテンポが半分になったことでまた違った楽しみ方ができますし、
“In A Bad Way”や”Reliving History“は、
アコギが打ち込みのドラムと絡み合うグルーヴを味わう面白さがあります。
よりリラックスして聴くのにうってつけの一枚。

こちらは日本盤2CD仕様。

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こちらは日本盤2CD+DVDの3枚組。

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ネオクラシカルな格調高いハードロックを武器に日本でも人気を博す、
デンマークが誇るROYAL HUNTの来日公演がいよいよ間近に!!
4/8(火)に東京、翌日4/9(水)に大阪公演というスケジュール。
折しも自分のTwitterの(胡乱な)TLで
局所的ブームが起こっていたところに発表されたので狂喜乱舞したものです。

来日する正規メンバーは以下の通り。
アンドレ・アンダーセン(Key.)
ヨナス・ラーセン(Gt.)
アンドレアス・パスマーク(Ba.)


今回はゲスト枠で以下の2人が参加。
マーク・ボールズ(Vo.)
アラン・ソーレンセン(Dr.)


残念ながら今回D.C.クーパー(Vo.)は帯同しないものの、
イングヴェイ・マルムスティーンのアルバム等でもお馴染みのシンガー、
マーク・ボールズも元メンバー。
・”Collision Course: Paradox II”(2008)
・”X”(2010)

Royal Huntでは上記の2作を残しており、
過去にはLOUD PARK 09でも出演歴あり。

ツアータイトルに“Reviving The Chapter”とあるように、
傑作“Paradox”(1997)の世界を、
続編となる“Collision Course”も含めた形で繰り広げてくれるのではないかと期待しています。

追記:ライブレポート(個人の感想)を上記にアップしました!

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20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)

さて、そんなタイミングで彼らのことをもっと知りたい……
というときに出会ったのがこの日本企画盤。
「ザ・ベスト・オブ・ロイヤル・ワークス 1992-2012
 ~20thアニバーサリー:スペシャル・エディション」
というイカしたタイトルがついているのですが、
この文言が登場するのは帯と日本盤ブックレットのみで、
海外ではもっぱらアートワークにある
“20th Anniversary: Special Edition”
という名前で通っているのが少し残念。

20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)帯

日本企画による「初のコンプリートベスト」を謳う本作。
CD全盛の90年代に特に人気だった彼らのベスト盤はいくつかありますが、
それらはどれもレーベルが組んだもの。
アンドレ・アンダーセン(Key.)のコメントにもあるように、
バンドが企画段階から立ち会えたベストは本作が初なのだそう。

時系列順に各アルバムの曲をピックアップしたDisc 1~2に加え、
新曲“Save Me”と3曲のアコースティックバージョン、
そして今までのボーナストラックやB面曲を収録したDisc 3に彼らの愛を感じます。

20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)裏ジャケ

Disc 1
1.Flight 4:00
2.Kingdom Dark 4:29
3.Stranded 4:41
4.Clown In The Mirror 4:36
5.Wasted Time 4:36
6.Epilogue 6:01
7.Time 4:56
8.Far Away 4:59
9.1348 4:33
10.River Of Pain 7:15
11.Tearing Down The World 5:32
12.Message To God 6:42

Disc 2
1.Cold City Lights 5:24
2.Follow Me 6:22
3.Surrender [Live] 5:15
4.The Mission [Live] 5:36
5.Can’t Let Go [Live] 4:41
6.Paper Blood 5:08
7.Season’s Change 4:55
8.The First Rock 4:47
9.Tears Of The Sun 6:00
10.The Well 4:52
11.Shadowman 5:36
12.Hard Rain’s Coming 5:15
13.Half Past Loneliness 5:39

Disc 3
1.Save Me 3:48
2.One By One [Acoustic Version] 4:42
3.Bodyguard [Acoustic Version] 4:06
4.Restless [Acoustic Version] 3:19
5.Bad Luck 3:17
6.Double Conversion 4:19
7.U-Turn 7:25
8.Sixth Sense 4:22
9.Day Is Dawning 3:46

Disc 1にはヘンリック・ブロックマンがボーカルをとった初期2枚と、
D.C.クーパー加入で人気をさらに高めた
3rd“Moving Target”(1995)
そして信仰とそこに内在する歪みを扱った
傑作“Paradox”(1997)からの楽曲を収録。
日本では「蝶野正洋のテーマ」としても親しまれる“Martial Arts”
“Last Goodbye”が無いのが少し勿体ない気もしますが手堅い選曲。
ミックスも向上しているので気持ちよく聴けます。

Disc 2はジョン・ウェスト~マーク・ボールズ~D.C.復帰までの
各キラーチューンを一気におさらいできる一枚。
個人的には5th“Fear”(1999)までしか持っていなかったので、
“Surrender”以降は特に楽しく聴けました。
いつになく歪んだギターとジョン・ウェストの激しい歌唱が味わえる
“Paper Blood”には特に衝撃を受けましたし、
マーク・ボールズ加入作“Collision Course: Paradox II”(2008)からの
激しさと哀感を両立させた“The First Rock”
要所に登場する女声コーラスとの対比が美しい“Tears Of The Sun”は絶品。
聴いた勢いでそのままアルバムを購入。
そしてD.C.復帰後の名曲“Half Past Loneliness”で締めるのも良采配。
(ちなみに2025/4/8現在、Spotifyでの再生数トップはこの曲)

そしてファン垂涎のDisc 3!
ここでしか聴けない当時の新曲“Save Me”は、
ネオクラ路線かと思いきやうねるスライドギターに意表を突かれる一曲。
Deep Purpleの”Perfect Strangers”を思わせるような
バックのストリングスと力強い曲調に風格を感じさせます。
“Save Me~!”のキャッチ―な反復で聴かせるコーラスも流石の出来。
アコースティック再録の3曲も、曲が良いのは勿論のこと、
ボトムを支えるドラムの録音が良いのでスタジオライブの中にいるよう。
特に2ndの“Bodyguard”はこのバージョンで映えていて驚きましたし、
ライブ盤“1996”のボートラだった
“Restless”の再録がここにあるのも良いですね。
5曲目以降には今までのB面曲等を収録しているのですが、
インスト“Sixth Sense”は日本盤初収録。
各パートに見せ場を設けた激しくもまとまりのある良曲でした。

Royal Huntの最新作は”Dystopia”をテーマにした2部作。
各所での評判も上々。こちらが「パートI」。

こちらが最新作「パートII」。

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【レビュー】 Stereo Crush / Gotthard (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/#respond Sun, 23 Mar 2025 16:06:56 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3254 目次 5年ぶりとなる14thは、持ち味を突き詰めた充実作収録曲 5年ぶりとなる14thは、持ち味を突き詰めた充実作 スイスの産んだ国民的ハードロックバンドGOTTHARDが、前作“#13″(202 […]

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Stereo Crush / Gotthard (2025)

スイスの産んだ国民的ハードロックバンドGOTTHARDが、
前作“#13″(2020)から5年ぶりとなる14thアルバム
“Stereo Crush”を発表!
ドラマーがKrokusのフラヴィオ・メッツォディに交替してからは初のアルバムとなります。

というわけでメンバーは以下の通り。
ニック・メーダー(Vo.)
レオ・レオーニ(Gt.)
フレディ・シェラー(Gt.)
マーク・リン(Ba.)
フラヴィオ・メッツォディ(Dr.)

タイトルにもマッチしている気合の入ったジャケットは
Thomas Ewerhard氏によるもの。
Tobias Sammet’s Avantasia
“The Scarecrow”(2008)などを手掛けた方ですね。

Stereo Crush / Gotthard (2025)裏ジャケ

1.AI & I 2:53
2.Thunder & Lightning 3:38
3.Rusty Rose 4:14
4.Burning Bridges 3:37
5.Drive My Car 3:00
6.Boom Boom 3:58
7.Life 3:26
8.Liverpool 3:43
9.Shake Shake 3:49
10.Devil In The Moonlight 3:11
11.Dig A Little Deeper 3:53
12.These Are The Days 3:23

Stereo Crush / Gotthard (2025)

今回は日本盤ボーナストラックは無し。
と言いつつも、この12曲トータルでの完成度が高いので潔さも感じます。
トータルランニングタイムも43分と無駄がなく聴きやすい印象。
キャプテンこと和田誠氏の熱のこもったライナーは、
各曲のバックグラウンドの紹介も手厚いので必読。

本作からの先行公開は4曲。
最初に公開された”Boom Boom“から、
曲名通り強靭なビートで突き進む直球勝負の一曲で評判も上々!
トーキングモジュレーターの主張が強いのも嬉しい。

さらにそこからメロハード真ん中の“Thunder & Lightning”
トーキングモジュレーターがここでも炸裂する“Rusty Rose”と、
切られてくる曲が軒並み強力だったのも期待感を高めてくれました。
直前には“Drive My Car”(ビートルズのカバー)が公開。

1曲目の“AI & I”でヘヴィに突き進んでから、
メロハー路線のシングル2曲
“Thunder & Lightning”“Rusty Rose”
そしてテンポを落とした4曲目“Burning Bridges”で聴かせる流れ。
これがまず劇的で美しいですね。
ニック・メーダ―の多彩な歌唱が味わえるので序盤から満足感があります。

1曲目に敢えて“AI & I”を置いていることも示唆的で、
無機質なものとは違って血の通ったものを見せたい!という気概を感じます。
コロナ禍を反映した作品からさらに一歩進んで、
広くいきわたり始めたAIとどう対峙するかを扱った作品が近年の潮流となりそう。

ビートルズのカバー“Drive My Car”はまさしくGOTTHARDの真骨頂!
よりドライブ感を高めたリフワーク、
そして”She said baby~”のニックの歌いまわしのアレンジがクール。
単なる完コピではない魅力を放っています。

先行公開の“Boom Boom”は、
レオ・レオーニのもとに息子が生まれた喜びをストレートに表現したもの。
そこから“Life”と題したバラードにつなぐのは見事ですし、
曲の魅力が重層的に深まっていくようなアルバム構成。

ビートルズへの愛が曲名からも伝わるキーボード強めな“Liverpool”
妖しいベースから始まり徐々にヒートアップする“Shake Shake”
“Wow oh oh oh oh~”のコーラスが楽しい“Devil In The Moonlight”
ギターソロもたっぷりとられた“Dig A Little Deeper”など、
アルバム後半も直球のハードロックナンバーがズラリ。
コロナ禍を経てじっくり曲を練り上げたのが活きています。

そして今作、ラストの“These Are The Days”がまた素晴らしい!
ブルースハープのイントロから心を掴まれますが、
ここで聴けるニックの歌唱とそれを彩る分厚いコーラスは、
このアルバムの大団円として綺麗に機能しています。
どこか土の匂いを感じる雰囲気ですがそこに悲壮感はなく、
むしろキラキラした感触なのは、
この曲を含めたトータルでの本作の特徴かと思います。
よりストレートにメロハーの雄としての良さを表現した充実作でした。

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【レビュー】Phantomime / Ghost (2023) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/phantomime-ghost-2023/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/17/phantomime-ghost-2023/#respond Sun, 16 Mar 2025 17:04:06 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1703 遂に今年4月に最新作となる6th“Skeletá”をリリースする、スウェーデン発、トビアス・フォージ率いるGhost。新曲“Satanized”も早速公開されています。 さ […]

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遂に今年4月に最新作となる6th“Skeletá”をリリースする、
スウェーデン発、トビアス・フォージ率いるGhost
新曲“Satanized”も早速公開されています。

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Phantomime / Ghost (2023)

さて、ここで紹介する今作“Phantomime”は、
“If You Have Ghost”(2013)
“Popestar”(2016)に続く、
お馴染みの?カバーEP第三弾。
5曲入りなのもこれまでと変わらず。

キャリア史上最もポップで流麗なメロディを主軸に置いた
5thアルバム“IMPERA”(2022)の翌年に発売された本作。
いつものことながらTelevisionGenesisなど、
幅広いジャンルから節操なくピックアップして自分のものにする手腕は見事。
逆にIRON MAIDENの名曲をストレートにカバーした
“Phantom Of The Opera”が珍しく見えるほど。

HR/HMリスナーからの支持にとどまらず、
元はと言えばB面曲だった
“Mary On A Cross”が(何故か)TikTokから火がつく形で流行するなど、
気づけば「みんなのGhost」として大衆からの人気も獲得していった彼ら。
そのサタニックな見た目の裏にあるポップセンスの源を垣間見られる一枚です。

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Phantomime / Ghost (2023)裏ジャケ

収録曲は以下の通り。
ちなみに自分の所有しているのはチェコ盤。

1.See No Evil 4:04
2.Jesus He Knows Me 4:05
3.Hanging Around 4:10
4.Phantom Of The Opera 7:23
5.We Don’t Need Another Hero 4:10

See No Evil

ニューヨーク・パンクのレジェンド、
Television“Marquee Moon”の1曲目をGhost流に料理。
元々のメロディも活かしつつ適度な装飾を随所に加えています。
(曲名だけ見るとGhostの曲っぽさもありますし)

Jesus He Knows Me

今作のリードトラックとしていち早く配信された一曲。
こちら何とGenesisのカバー。MVも制作されました。

ポップなメロディを活かしつつ、
ストレートな疾走曲としてGhostの持ち曲のように換骨奪胎。
トビアスのポップセンスが光る良アレンジです。

Hanging Around

こちらは英国パンクのThe Stranglersのカバ―。
いつもながら影響元の幅広さを物語るカバーEPシリーズですが、
パンクバンドからの選曲が目立つのは本作の特徴。

Phantom Of The Opera

こちらは先行公開2曲目。
IRON MAIDENの1stから、
スティーヴ・ハリスの手によるドラマチックな長尺曲を手堅くカバー。
と言いつつ、オルガンの音でGhostらしさもしっかり出した秀逸な出来。

ブルース・ディッキンソン期ではなく1stから選んでくるというのも、
トビアス自身の声の特性を最大限に活かせる選曲になっていて流石。
序盤の冷んやりとした歌い方から徐々にヒートアップしていくのが良いですね。
怪しげなギターリフとボーカルがユニゾンする不思議な感覚もハマっています。
2024年のグラミー賞のBest Metal Performanceにもノミネートされました。

We Don’t Need Another Hero

ラストに据えられたこのカバーは、
“マッドマックス3″のサントラに収録されたティナ・ターナーの曲。
これも中々面白い選曲ですし、歌いまわしにはどこか温かみも感じます。
シンセっぽいベースの音色や分厚くも分離感のあるギター、
サビを仰々しく盛り上げるエコーを効かせまくったドラムもそれぞれ秀逸。

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目下の最新作“Skeletá”はこちら。

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【レビュー】Ghost Of You / H.E.R.O. (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/11/ghost-of-you-h-e-r-o-2025/ Mon, 10 Mar 2025 16:27:23 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3246 目次 デンマークのH.E.R.O.による待望の4作目!収録曲 デンマークのH.E.R.O.による待望の4作目! デンマークのロックバンドH.E.R.O.の4thアルバム“Ghost Of You” […]

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デンマークのロックバンドH.E.R.O.の4thアルバム
“Ghost Of You”がこのたび発売に!

Ghost Of You / H.E.R.O. (2025)

前作“Alternate Realities”(2022)は、
2ndまでの親しみやすいロックサウンドに加えて、
過去の苦悩の激しさを表現するような、
現代的で電子的なヘヴィネスを新機軸として押し出した作品でした。
しかし、激しいようでも根底には質の高いメロディがあるのが魅力。

ソレン・イノテフ(Gt.)が2022年に脱退したことにより、
デビュー当初と同じく3ピースに戻った彼ら。
“Ghost Of You”という意味深長なタイトルとコンセプトからも、
曲に込められた並々ならぬ思いを感じます。

Ghost Of You / H.E.R.O. (2025)裏ジャケ

1.The Beginning 0:52
2.Razorsharp 3:55
3.Ghost Of You 3:53
4.Goddess 3:16
5.Halo 3:53
6.Chemicals 4:07
7.The Middle 0:52
8.Misalign 4:38
9.Euphoria 3:03
10.All Falls Down 3:18
11.End Of Us 3:53

日本盤ボーナストラック
12.Gravity [Live From Loud Park 2023] 4:02
13.Oxygen [Live From Loud Park 2023] 4:46

第1弾となる新曲“Misalign”が出たのは昨年4月ということで、
ほぼ1年近くに及ぶスパンでじっくり練り上げた楽曲が並ぶ今作。

先行シングルが計4曲と多めなのはマーケティングの趨勢ですが、
1曲目と7曲目にインストの小曲を挟むことで
レコードのA面・B面のようなまとまりを生んでいることも見逃せません。
1曲目が“The Beginning”
そしてラストが”End Of Us“という対比も美しい一枚。

特に満を持してリリースされたタイトルトラック
“Ghost Of You”の出来は流石の貫禄。
トラウマに苛まれ自問自答する歌詞と共鳴するヘヴィなサウンド、
切迫感がありつつもキャッチ―にまとめられたこの曲は
本作を象徴するに相応しい出来。

そして個人的なお気に入りは続く4曲目の“Goddess”
“Ghost Of You”の余韻を受けつつも、
目先を変えてさらに引き込んでくるイントロは秀逸。

日本盤にはLOUD PARK 2023から
“Gravity”“Oxygen”の2曲を収録。
ラウパ大阪への出演は無かったのでこうして聴けるのが嬉しい!

Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspiratorsの前座としてのライブで、
その洗練された楽曲と佇まいですっかりファンになったのはいい思い出です。
かねてより日本での単独公演を計画していたという彼ら。
本作を引っ提げてのライブが観られる日も近いかもしれません。

LKINKIN PARKBring Me The Horizon
日本でいえばONE OK ROCK等のファンには
間違いなく刺さるであろうポテンシャルはずっとあるので、
日本との相思相愛を喜びながら、
さらなる人気爆発に向けて応援したいところ。

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【レビュー】 Blood Mountain / Mastodon (2006) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/09/blood-mountain-mastodon-2006/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/09/blood-mountain-mastodon-2006/#respond Sat, 08 Mar 2025 18:48:52 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2567 目次 Brent Hinds(Gt/Vo.)の突然の脱退に寄せて……収録曲 Brent Hinds(Gt/Vo.)の突然の脱退に寄せて…… 米国産プログレッシブメタル、スラ […]

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Blood Mountain / Mastodon (2006)

米国産プログレッシブメタル、スラッジメタルの巨人Mastodon
1stアルバムの頃から不動のメンバーで進んできた彼らですが、
2025年3月7日、突如として
Brent Hinds(Gt/Vo.)の脱退が発表…..
2022年のDOWNLOAD以来となる日本公演を心待ちにしていたのですが非常に悲しいです。
あの土臭さも幻想的な雰囲気も演出できるギターサウンドは
このバンドの核となるものだと思っていましたし、
今年はWACKEN OPEN AIRへの出演や
Black Sabbathの豪華なラストライブなど、
(いつものことながら)大きな案件も多いので……。

さて、自分がバンドの名前は知っていつつも
大学時代に初めて触れたのがこの“Blood Mountain”でした。

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Blood Mountain / Mastodon (2006)裏ジャケ

1.The Wolf Is Loose 3:34
2.Crystal Skull 3:27
3.Sleeping Giant 5:36
4.Capillarian Crest 4:25
5.Circle Of Cysquatch 3:19
6.Bladecatcher 3:21
7.Colony Of Birchmen 4:20
8.Hunters Of The Sky 3:52
9.Hand Of Stone 3:31
10.This Mortal Soil 5:00
11.Siberian Divide 5:32
12.Pendulous Skin 5:08

日本盤ボーナストラック
13.Crystal Skull [Live] 20:37

輸入盤・日本盤問わず最後の曲の後には15分程度の空白があり、
その後にはボイスメッセージのような声が。
声の主はなんとQueens Of The Stone AgeJosh Homme
7曲目の“Colony Of Birchmen”では彼のボーカルも聴けます。

トライバルなビートに導かれて三連主体で駆け抜ける2曲目
“Crystal Skull”はキャリア屈指の名演。

爆走する1曲目“The Wolf Is Loose”からの超攻撃的な流れはインパクト抜群!

しかし「巧いけどこの激しさで最後まで通されるとしんどいな……」
と、かつての自分は序盤のブルータルさに面食らい一度挫折。
そこから暫くアルバムごと寝かせてしまい、
ここでハマるのが遅れたのは自分の不明を恥じるしかないです。

Blood Mountain / Mastodon (2006)盤面

しかし後々プログレにもブルータルな音にも慣れた耳で今作を聴き直すと、
3曲目“Sleeping Giant”では幽玄の世界が広がっていて驚いた次第。
イントロで飛び込んでくるリバーブのかかったリフですっかりKOされました。

さらに後半になるにつれて、印象に残るメロディもプログレ度も増加していき、
蓋を開けてみると非常に質の高く、面白い一枚でした。
中でも10曲目“This Mortal Soil”は個人的に一押し。

かつての自分、せめて3曲目まで聴いてくれ……と後悔しつつ、
「機が熟す」とはこういうことなんだろうなと思ったりも。
Amazonで輸入盤(新品)が安く出ていたので買い直しのため即入手。

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腰を据えてMastodonを聴いていくと、
今作の立ち位置も見えてきました。
前作“Leviathan”のドライなようでいてまとわりつくような音像も、
モチーフとなった『白鯨』の雰囲気が出ていて勿論好きなのですが、
今作では音がよりクリアになったと共にドラムの超絶技巧が前面に出てきて、
さらなる迫力と聴き応えを生んでいるように感じます。

金字塔と名高い次作“Crack The Skye”(2008)以降は、
抑制のきいたプレイが増えてくるわけですが、
本作での叩きっぷりは圧倒的。
この時期にはこの時期にしかない個性と味があります。

ちなみに“Crack The Skye”の15周年記念盤は昨年発売。

さて、昨年は“Leviathan”(2004)の20周年を記念して、
同じく2004年に“Ashes Of The Wake”をリリースした
Lamb Of Godとのツアーが話題になったマストドン。

2024年はHR/HM界に限らず多種多様なバンド同士のコラボ曲が出ましたが、
ここでのコラボ曲“Floods Of Triton”は強烈でしたね。
アクの強さゆえ曲調がマストドン寄りだったのはご愛嬌、
その推進力の高さとブルータリティには圧倒されました。

果たして2025年の彼らは一体どうなっていくのか……。
バンドは生き物だというのは分かってはいますが辛いところ。
我々は見守るしかないわけですけどもね。

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