2025年 - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Wed, 02 Apr 2025 18:23:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg 2025年 - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【CD購入録】 March Of Time – The Best Of 40 Years / Helloween (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/04/03/cd-march-of-time-the-best-of-40-years-helloween-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/04/03/cd-march-of-time-the-best-of-40-years-helloween-2025/#respond Wed, 02 Apr 2025 18:15:41 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3351 目次 HELLOWEENの歴史の重みを物語る42曲収録曲 HELLOWEENの歴史の重みを物語る42曲 HELLOWEENの40周年を記念した最新ベスト盤、“March Of Time – The […]

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March Of Time - The Best Of 40 Years / Helloween

HELLOWEENの40周年を記念した最新ベスト盤、
“March Of Time – The Best Of 40 Years”
4/2(水)に発売されました!

チャンピオンリングを模したジャケットには貫禄が感じられますし、
リング側面の「7」と鍵を組み合わせた意匠も、
“Keeper Of The Seven Keys”にかかっていてクールです。

ちなみに彼らのオールタイムベストが出るのは、
日本だと国内限定発売の”Sweet Seductions”(2017)以来。
こちらはPUMPKINS UNITED TOURを記念して、
日本のファンによる選曲で発売されたもの。
同じく時系列の3枚組なので選曲の違いを見比べるだけでも面白いはず。

ちなみに世界規模でいえば“Treasure Chest”(2002)や、
「武装解除」したアレンジを施した再録盤
“Unarmed – Best Of 25th Anniversary”(2009)
以来のことなのでかなり久々。

1stアルバムの“Walls Of Jericho”
そしてそれに先立つEP“HELLOWEEN”(1985)から、
カイ・ハンセンとマイケル・キスクが復帰した
いわゆるPUMPKINS UNITED体制となってからリリースした
16th“HELLOWEEN”(2021)の曲まで含んだ3CD・42曲の大ボリューム。
さらに“Better Than Raw”(1998)までの音源は最新リマスター!

March Of Time - The Best Of 40 Years / Helloween(ブックレット)

ちなみに中身はこんな感じ。
ジャケットを開くとKEEPERとファングフェイスが出迎えてくれるのは良いですね。
メンバー写真の他にも、過去のアートワークへの敬意を表した意匠がズラリ。
日本盤の解説書にはライナーノーツや歌詞は無いものの、
バンドによるコメントの日本語訳と各アルバムの簡潔な紹介が添えられています。

March Of Time - The Best Of 40 Years / Helloween (2025)裏ジャケ

Disc 1
1.Walls Of Jericho / Ride The Sky 6:46
2.Metal Invaders 4:12
3.Victim Of Fate 6:38
4.How Many Tears 7:17
5.Eagle Fly Free 5:10
6.Halloween 13:18
7.A Tale That Wasn’t Right 4:45
8.Future World 4:04
9.March Of Time 5:15
10.Dr. Stein 5:05
11.Keeper Of The Seven Keys 13:38

Disc 2
1.I Want Out 4:41
2.Kids Of The Century 3:53
3.Number One 5:14
4.Windmill 5:15
5.Sole Survivor 4:31
6.Perfect Gentleman 3:52
7.In The Middle Of A Heartbeat 4:30
8.Why? 4:08
9.Forever And One (Neverland) 3:55
10.Power 3:30
11.Steel Tormentor 5:41
12.Hey Lord! 4:08
13.I Can 4:40
14.If I Could Fly 4:09
15.Mr. Torture 3:29
16.Hell Was Made In Heaven 5:34
17.Light The Universe [Feat. Candice Night] 5:00

Disc 3
1.The Invisible Man 7:18
2.As Long As I Fall 3:43
3.Kill It 4:15
4.Where The Sinners Go 3:37
5.Are You Metal? 3:38
6.Nabataea 7:04
7.Straight Out Of Hell 4:37
8.Waiting For The Thunder 3:56
9.Heroes 3:55
10.My God-Given Right 3:32
11.Pumpkins United 6:20
12.Best Time 3:37
13.Fear Of The Fallen 5:40
14.Skyfall 12:12

選曲はご覧の通り。
基本的には時系列ではありますが、Disc 1は少し特殊。
“Ride The Sky”“Eagle Fly Free”といった
カイ・ハンセン期、マイケル・キスク期をそれぞれ象徴する一曲が前にスライドした形。
“Walls Of Jericho”のイントロはやっぱり1曲目にある方が映えますしね。

“Halloween”“Keeper Of The Seven Keys”
そして最新作からの“Skyfall”といった大作がフル尺で入っているのも嬉しいですし、
“Number One”“Heroes”といった捻った選曲もまた新鮮。

アンディ・デリスとキャンディス・ナイトのデュエットが聴ける
“Light The Universe”や、
ヘヴィなベースも味わえる疾走曲
“The Invisible Man”
哀愁漂うピアノのリフが胸を焦がす
“Waiting For The Thunder”といった楽曲が
遂にベスト盤に入ったのも感無量。
その分「あれがない、これがない」となるのもお約束ではありますが。

ざっと一周通して聴いた感想としては、
やはり初期曲で占められたDisc 1はリマスターの恩恵を特に感じられて新鮮でした。
リマスター効果で全体的にドラムに重量感が出たのは素直に良いなと感じましたし、
Disc 2の“Number One”“Windmill”の音もブラッシュアップされた印象。
アンディ期でいえば
“Sole Survivor”“Steel Tormentor”あたりで変化を如実に実感。
リマスターの紙ジャケ再発シリーズは
“The Dark Ride”(2000)しか所持していなかったのですが、
本盤で俄然気になってきましたね。

カイ・ハンセンのリフワークと唯一無二の歌唱から、
パワーメタルという巨大なジャンルの開拓者となったHELLOWEEN。
その歩みを時系列で追ったオールタイムベストである今作を締めくくるのが、
同じくカイ・ハンセンによる大作“Skyfall”
この構造はまさに美しい円環(“Rings”)をなしていると言えるはず。
ここにアートワークとの共鳴を感じてしまうのは穿ちすぎでしょうか。

綺麗な形でアニバーサリーを迎えた彼らの物語は、
近々発表予定のニューアルバムと、
新曲を含む40周年ツアーでさらに花開いていきます。
本作からその40周年ツアーのセットリストを予想するのもまた一興。

ちなみに先日(3/23)、
サシャ・ゲルストナー(Gt.)がインスタのストーリーで
「僕が作った曲でライブで聴きたいのはある?」とアンケートを出しており、
そこで得票数1位になった“The Invisible Man”はセトリ入り濃厚とにらんでいます。

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【レビュー】 Stereo Crush / Gotthard (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/24/stereo-crush-gotthard-2025/#respond Sun, 23 Mar 2025 16:06:56 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3254 目次 5年ぶりとなる14thは、持ち味を突き詰めた充実作収録曲 5年ぶりとなる14thは、持ち味を突き詰めた充実作 スイスの産んだ国民的ハードロックバンドGOTTHARDが、前作“#13″(202 […]

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Stereo Crush / Gotthard (2025)

スイスの産んだ国民的ハードロックバンドGOTTHARDが、
前作“#13″(2020)から5年ぶりとなる14thアルバム
“Stereo Crush”を発表!
ドラマーがKrokusのフラヴィオ・メッツォディに交替してからは初のアルバムとなります。

というわけでメンバーは以下の通り。
ニック・メーダー(Vo.)
レオ・レオーニ(Gt.)
フレディ・シェラー(Gt.)
マーク・リン(Ba.)
フラヴィオ・メッツォディ(Dr.)

タイトルにもマッチしている気合の入ったジャケットは
Thomas Ewerhard氏によるもの。
Tobias Sammet’s Avantasia
“The Scarecrow”(2008)などを手掛けた方ですね。

Stereo Crush / Gotthard (2025)裏ジャケ

1.AI & I 2:53
2.Thunder & Lightning 3:38
3.Rusty Rose 4:14
4.Burning Bridges 3:37
5.Drive My Car 3:00
6.Boom Boom 3:58
7.Life 3:26
8.Liverpool 3:43
9.Shake Shake 3:49
10.Devil In The Moonlight 3:11
11.Dig A Little Deeper 3:53
12.These Are The Days 3:23

Stereo Crush / Gotthard (2025)

今回は日本盤ボーナストラックは無し。
と言いつつも、この12曲トータルでの完成度が高いので潔さも感じます。
トータルランニングタイムも43分と無駄がなく聴きやすい印象。
キャプテンこと和田誠氏の熱のこもったライナーは、
各曲のバックグラウンドの紹介も手厚いので必読。

本作からの先行公開は4曲。
最初に公開された”Boom Boom“から、
曲名通り強靭なビートで突き進む直球勝負の一曲で評判も上々!
トーキングモジュレーターの主張が強いのも嬉しい。

さらにそこからメロハード真ん中の“Thunder & Lightning”
トーキングモジュレーターがここでも炸裂する“Rusty Rose”と、
切られてくる曲が軒並み強力だったのも期待感を高めてくれました。
直前には“Drive My Car”(ビートルズのカバー)が公開。

1曲目の“AI & I”でヘヴィに突き進んでから、
メロハー路線のシングル2曲
“Thunder & Lightning”“Rusty Rose”
そしてテンポを落とした4曲目“Burning Bridges”で聴かせる流れ。
これがまず劇的で美しいですね。
ニック・メーダ―の多彩な歌唱が味わえるので序盤から満足感があります。

1曲目に敢えて“AI & I”を置いていることも示唆的で、
無機質なものとは違って血の通ったものを見せたい!という気概を感じます。
コロナ禍を反映した作品からさらに一歩進んで、
広くいきわたり始めたAIとどう対峙するかを扱った作品が近年の潮流となりそう。

ビートルズのカバー“Drive My Car”はまさしくGOTTHARDの真骨頂!
よりドライブ感を高めたリフワーク、
そして”She said baby~”のニックの歌いまわしのアレンジがクール。
単なる完コピではない魅力を放っています。

先行公開の“Boom Boom”は、
レオ・レオーニのもとに息子が生まれた喜びをストレートに表現したもの。
そこから“Life”と題したバラードにつなぐのは見事ですし、
曲の魅力が重層的に深まっていくようなアルバム構成。

ビートルズへの愛が曲名からも伝わるキーボード強めな“Liverpool”
妖しいベースから始まり徐々にヒートアップする“Shake Shake”
“Wow oh oh oh oh~”のコーラスが楽しい“Devil In The Moonlight”
ギターソロもたっぷりとられた“Dig A Little Deeper”など、
アルバム後半も直球のハードロックナンバーがズラリ。
コロナ禍を経てじっくり曲を練り上げたのが活きています。

そして今作、ラストの“These Are The Days”がまた素晴らしい!
ブルースハープのイントロから心を掴まれますが、
ここで聴けるニックの歌唱とそれを彩る分厚いコーラスは、
このアルバムの大団円として綺麗に機能しています。
どこか土の匂いを感じる雰囲気ですがそこに悲壮感はなく、
むしろキラキラした感触なのは、
この曲を含めたトータルでの本作の特徴かと思います。
よりストレートにメロハーの雄としての良さを表現した充実作でした。

¥3,300 (2025/03/24 00:56時点 | Amazon調べ)

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【レビュー】Ghost Of You / H.E.R.O. (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/11/ghost-of-you-h-e-r-o-2025/ Mon, 10 Mar 2025 16:27:23 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3246 目次 デンマークのH.E.R.O.による待望の4作目!収録曲 デンマークのH.E.R.O.による待望の4作目! デンマークのロックバンドH.E.R.O.の4thアルバム“Ghost Of You” […]

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デンマークのロックバンドH.E.R.O.の4thアルバム
“Ghost Of You”がこのたび発売に!

Ghost Of You / H.E.R.O. (2025)

前作“Alternate Realities”(2022)は、
2ndまでの親しみやすいロックサウンドに加えて、
過去の苦悩の激しさを表現するような、
現代的で電子的なヘヴィネスを新機軸として押し出した作品でした。
しかし、激しいようでも根底には質の高いメロディがあるのが魅力。

ソレン・イノテフ(Gt.)が2022年に脱退したことにより、
デビュー当初と同じく3ピースに戻った彼ら。
“Ghost Of You”という意味深長なタイトルとコンセプトからも、
曲に込められた並々ならぬ思いを感じます。

Ghost Of You / H.E.R.O. (2025)裏ジャケ

1.The Beginning 0:52
2.Razorsharp 3:55
3.Ghost Of You 3:53
4.Goddess 3:16
5.Halo 3:53
6.Chemicals 4:07
7.The Middle 0:52
8.Misalign 4:38
9.Euphoria 3:03
10.All Falls Down 3:18
11.End Of Us 3:53

日本盤ボーナストラック
12.Gravity [Live From Loud Park 2023] 4:02
13.Oxygen [Live From Loud Park 2023] 4:46

第1弾となる新曲“Misalign”が出たのは昨年4月ということで、
ほぼ1年近くに及ぶスパンでじっくり練り上げた楽曲が並ぶ今作。

先行シングルが計4曲と多めなのはマーケティングの趨勢ですが、
1曲目と7曲目にインストの小曲を挟むことで
レコードのA面・B面のようなまとまりを生んでいることも見逃せません。
1曲目が“The Beginning”
そしてラストが”End Of Us“という対比も美しい一枚。

特に満を持してリリースされたタイトルトラック
“Ghost Of You”の出来は流石の貫禄。
トラウマに苛まれ自問自答する歌詞と共鳴するヘヴィなサウンド、
切迫感がありつつもキャッチ―にまとめられたこの曲は
本作を象徴するに相応しい出来。

そして個人的なお気に入りは続く4曲目の“Goddess”
“Ghost Of You”の余韻を受けつつも、
目先を変えてさらに引き込んでくるイントロは秀逸。

日本盤にはLOUD PARK 2023から
“Gravity”“Oxygen”の2曲を収録。
ラウパ大阪への出演は無かったのでこうして聴けるのが嬉しい!

Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspiratorsの前座としてのライブで、
その洗練された楽曲と佇まいですっかりファンになったのはいい思い出です。
かねてより日本での単独公演を計画していたという彼ら。
本作を引っ提げてのライブが観られる日も近いかもしれません。

LKINKIN PARKBring Me The Horizon
日本でいえばONE OK ROCK等のファンには
間違いなく刺さるであろうポテンシャルはずっとあるので、
日本との相思相愛を喜びながら、
さらなる人気爆発に向けて応援したいところ。

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【CD購入録】 Parasomnia / Dream Theater (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/02/09/cd-parasomnia-dream-theater-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/02/09/cd-parasomnia-dream-theater-2025/#respond Sun, 09 Feb 2025 09:57:38 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2970 目次 結成40周年をメタリックに彩る、マイク・ポートノイの復帰作!収録内容 結成40周年をメタリックに彩る、マイク・ポートノイの復帰作! Dream Theaterを2010年に脱退したマイク・ポートノイ(Dr.)が、2 […]

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Parasomnia / Dream Theater (2025)

Dream Theaterを2010年に脱退したマイク・ポートノイ(Dr.)が、
2023年に復帰を発表!というのは衝撃的なニュースでした。
マイク・マンジーニを迎えた体制もすっかり盤石のものとなり、前作
“A View From The Top Of The World”(2021)収録の
“The Alien”は翌年のグラミー賞を受賞するなど順風満帆という様子だったので猶更。

特に近年は水面下で様々な動きが起こっていた……というのは後追いで知ったクチですが、
中でもLTEが22年ぶりに再始動して
“Liquid Tension Experiment 3″(2021)
を制作したのが大きなターニングポイントだった、というのには頷けます。
とはいえ多少の期待感を抱きこそすれ、
ポートノイ復帰はもうないものと思っていたので、
(ラブリエとの確執は長い間大きく報じられていましたし)
こうして“Metropolice Pt.2″(1999)を作り上げたメンバーが一堂に会するのは感慨深いですね。

Parasomnia / Dream Theater (2025)帯付

そして2025年、バンドの40周年を大々的に飾る一作となったのが、
16thアルバムにあたる今作
“Parasomnia(パラソムニア)”

ポートノイ在籍時の諸作にも目配せをしたようなダークなアートワーク、
タイトルでもある「睡眠障害」をテーマに掲げた世界観には惹きつけられましたし、
個人的には第3弾先行シングル
“Midnight Messiah”における、
“Train Of Thought”(2003)を彷彿とさせるダークな質感とストレートな疾走感も、
今作における購入の決め手のひとつでした。

自分はそもそも“6:00”が好きなこともあって、
ポートノイのタム回しが聴けるたびに感動するような分かりやすい人なわけですが……

Midnight Messiah / Dream Theater
Parasomnia / Dream Theater (2025)CD盤面

こちらがCDの盤面。LPのものとはまた違っていて、
2ndシングル“A Broken Man”の帰還兵を描いたイラストと思われます。
外側からは「眠っている」ように見えてもあくまで「瞼が閉じている」だけで、
その下では目が動いていて何かを「見て」いるのだなと思わされるような力を感じます。

ちなみに日本盤ブックレットには伊藤政則氏のライナーノーツのみならず、
熱狂的なファンとしてお馴染みの経済学者・岸博幸先生による寄稿も。

Parasomnia / Dream Theater (2025)裏ジャケット

1.In The Arms Of Morpheus 5:22
2.Night Terror 9:55
3.A Broken Man 8:30
4.Dead Asleep 11:06
5.Midnight Messiah 7:58
6.Are We Dreaming? 1:28
7.Bend The Clock 7:25
8.The Shadow Man Incident 19:32

8曲入り、トータルランニングタイムは72分。
“Night Terror”, “A Broken Man”, “Midnight Messiah”の3曲が先行シングル。
これらの曲も、やはりアルバムの中にあるとより自然に馴染んでくるもの。
1曲目のインストを経た“Night Terror”でのラブリエのボーカル、
そして“A Broken Man”に差し込まれるジャジーなインストパート等は、
アルバムトータルで聴き通すことでその真価を発揮していた印象。

3周しての感想ではありますが、今作の白眉はやはりラスト2曲。
ラブリエの歌唱力と終盤のペトルーシの美しいソロが光る、温かみと哀しみをたたえたバラード
“Bend The Clock”と、
19分半にわたる大作
“The Shadow Man Incident”
ジャケット右側の背の高い黒い影こそがこの”Shadow Man”でしょう。
夜眠ることそれ自体がもつ恐怖の具現化という趣があって心を掴まれました。
長尺曲をドラマチックに、ダレさせず演出できる手腕には毎度のことながら脱帽。
特に中盤の加速パートでのソロの応酬は見事で、
中でもジョーダン・ルーデスのピアノが入るところはシンプルにかっこいい!

早くも今年を代表するビッグタイトルと言える充実の一枚です。

以下のジャパン・リミテッド・エディションはBlu-Rayつき。
Visualizer、Dolbyアトモス、5.1サラウンド、ハイレゾステレオ音源を全曲分収録!

Parasomnia / Dream Theater (2025)
BURRN! 2025.3

ちなみに自分はBURRN!最新号と併せて購入。
5人全員のインタビューが収録されているため、最新作のお供にしております。

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