Bring Me The Horizon - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Thu, 06 Feb 2025 15:56:03 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Bring Me The Horizon - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【年間ベスト】 年間ベスト2024(今年の9枚) https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/ https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/#respond Tue, 31 Dec 2024 13:35:32 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2645 やってまいりました2024年総括の季節!と言っているうちに大晦日。今年もビッグネームを中心に大豊作の一年、(自分のチョイスが大御所寄りになっている節は多分にありますが)大満足でした。今年のアルバムを選ぶにあたっても候補が […]

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やってまいりました2024年総括の季節!と言っているうちに大晦日。
今年もビッグネームを中心に大豊作の一年、
(自分のチョイスが大御所寄りになっている節は多分にありますが)大満足でした。
今年のアルバムを選ぶにあたっても候補が多すぎたので、
一旦自分がフィジカルで入手したアルバムの中からセレクトすることとします。
ここから漏れたものも良いアルバム尽くしなので、
また別の機会にリストアップさせていただければ。

年末年始に怒涛のごとく押し寄せる楽しい予定の合間を縫いつつ、
紅白を観ながら今年のうちに!という気持ちで書き上げております。

POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon 
Invincible Shield / Judas Priest 
Ten / MR.BIG 
Natural Magick / Kula Shaker 
Forever / BON JOVI 
From Zero / Linkin Park 
=1 / Deep Purple 
Saviors / Green Day 
Happenings / Kasabian

#今年の9枚(左上から)
POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon
Invincible Shield / Judas Priest
Ten / MR.BIG
Natural Magick / Kula Shaker
Forever / BON JOVI
From Zero / Linkin Park
=1 / Deep Purple
Saviors / Green Day
Happenings / Kasabian

上から3枚は愛聴しているFM802″ROCK ON”での年間ベスト企画、
“ROCK ON AWARD 2024″でTOP3に投票したもの。

1位 POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon
2位 Invincible Shield / Judas Priest
3位 Ten / MR.BIG
それ以降は順不同です。
(BON JOVIを入れ忘れる大ポカをやってますがご容赦ください)

パワーがあって多彩な曲が並んでいるのに統一感があるという圧倒的傑作!
さらに事前に物凄い数のシングルを切っていたにもかかわらず、
FACT(なんと今年復活!)の影響を受けたとOliが公言している
“Top 10 staTues tHat CriEd bloOd”をはじめとした
ハイクオリティなアルバム曲もしっかり持っていたのには敬服の一言。
この辺りはMåneskin“Rush!”(2023)にも通ずるものがあると思っています。

そして今年のサマソニではそのMåneskinと並んでヘッドライナーに!
ライブ全体をゲームに見立てた壮大な演出に感動、すっかり大ファンになった一年でした。
中でもブルータルな“Kool-Aid”でのスクリーンを広々と使った演出は忘れられません。

メタルゴッドことJudas Priestが送り込んだ圧倒的傑作!
充実の前作“Firepower”(2018)をも凌駕するクオリティだったことには驚き。
まさかここまでエネルギッシュなアルバムを出してくるとは思いませんでした!

リードトラック“Panic Attack”をはじめとした頭3曲の素晴らしさもさることながら、
中盤以降もテンションが落ちることなく聴けますし、
後半の“As God Is My Witness”の激しさには度肝を抜かれました。
そして本編の〆には先人たちへのリスペクトを込めた
“Giants In The Sky”があるという秀逸な構成。

そんな中でもボーナストラック“The Lodger”のサビがやたらと耳に残るあたりも含め、
プリーストの歴史を俯瞰で感じられる大傑作。ライブも圧巻でした!

ジミヘンの“Manic Depression”の現代版のような1曲目“Good Luck Trying”を聴いたとき、
初期のバンド名候補がジミヘンの曲からとった“Red House”だったことを思い出しました。
ライブのことは一旦考えずにのびのび好きな音楽を表現したことで、
どこか吹っ切れたような気持ちのいいアルバムになっているように感じました。

ストレートな2曲目“I Am You”やQueen調のソロが聴ける“Sunday Morning Kinda Girl”
そしてバラード“The Frame”も見逃せない秀逸な一曲。
ポールによる最後のインスト“See No Okapi”も、
ボーナストラックにもかかわらずアルバムのエンドロールのような感動をもたらしてくれます。

今年はライブ盤+映像作品“The BIG Finish Live”も出ましたが、
2025年2月には正真正銘のラストライブを日本で行うMR.BIG。
日本を愛し、日本に愛された彼らの旅路の終着点を笑顔で見届けたいものです。

オリジナルメンバーのジェイ・ダーリントン(Key.)が25年ぶりに復帰し、
2月にリリースされた7thアルバム。

ビートルズの“Taxman”風味の“Gaslighting”に始まり、
世界各国のファンと一体になれる柔らかな“Waves”
そしてこれぞKula Shaker!というサイケな空気感を纏った“Natural Magick”と、
序盤からキャリア屈指レベルで強力な曲が並ぶ一枚。
そして今作の白眉は中盤~終盤の
“Idon’twannapaymytaxes”“F-Bombs”のファンキーなプロテストソング2曲。
重税と戦争というタイムリーなトピックを彼ららしい形で楽曲に落とし込み、
みんなで一体となれるライブのハイライトにまでしたのには舌を巻くばかり。

ちょうどリリースしたばかりの時期に単独来日公演を体験できたのはラッキーでした。

バンド活動40周年を迎えた2024年、文句なしのBON JOVIイヤーでしたね!
バンドの過去・現在・未来と赤裸々な内情を描いたドキュメンタリー
“Thank You, Goodnight: The Bon Jovi Story”も話題になりましたし、
リードトラック“Legendary”にはドラマのタイアップがつき、
久々にCDシングルも発売されることになったのも明るいニュース。

シリアスな前作“2020”と比べると、アルバム全体における明るいムードも徐々に復活。
これに関してはジョンの声帯手術が良いほうに作用しているのも大きいと思っています。
伝家の宝刀トークボックスが唸る“Living Proof”や、力強い“Waves”が特に好み。
ボーナストラック“That Was Then, This Is Now”も強力なので、是非日本盤で。

また、“The People’s House”のMV撮影時に、
ジョンが偶然橋の上に自殺志願者がいるのを見つけて、
その命を救ったというニュースは国内外で大きく報じられました。
ジョンも出演した映画『ペイ・フォワード』を彷彿とさせる一幕でもありましたし、
彼の人間性を体現したエピソードだと思います。

来日公演こそまだ決まっていませんが、
ジョンも着実にコンディションを整えてきているようですし、
この素晴らしいアルバムを携えてのライブを観られるのもそう遠くない話かも。

そして日本ではファン投票TOP50をもとにした独自のベスト
“All Time Best 1984-2024”が発売!
日本のファンのBON JOVI愛の深さをうかがい知れるアイテムになりました。

OASIS復活に並ぶ、ロック界に衝撃を与えたカムバック劇!
LAでDead Saraを率いるエミリー・アームストロングを新ボーカルに、
またコリン・ブリテンを新ドラマーに迎えてリリースした8th。

リードトラック“The Emptiness Machine”が強力な一曲だったことで掴みは大成功。
そしてリリースされたアルバム“From Zero”についても、
そして過去のオマージュを散りばめつつも唯一無二の作品になっていました。
“Cut The Bridge”“Heavy Is The Crown”、そして“Two Faced”といった楽曲も、
早くも新しいアンセムとして定着していきそうな風格をたたえています。
女声ボーカルを入れたことでチェスターとは別の味になっているのも受け入れられやすい点。
何よりマイク・シノダを中心とした当人が前進するというのなら見守りたいですしね。
2月の来日公演がどのようなものになるかにも期待がかかります。

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世界で唯一大歓迎される詐欺、「終わる終わる詐欺」。
“The Long Goodbye Tour”と銘打ったツアーに出たのは2010年代後半のことですが、
まだまだコンスタントにアルバムをリリースしているのが頼もしいロックの巨星。

今作では新ギタリストとしてサイモン・マクブライドが入ったことが大きな変化。
前任のスティーヴ・モーズによる、
「カーン!」という特徴的なハーモニクスが聴けなくなったのは残念ですが、
サイモンのフレッシュなプレイはバンドサウンド全体のさらなる若返りをもたらしています。
元々ギランのバンドにいた方なので、2023年の来日の時点でも息ピッタリでしたしね。
まずはリードトラック“Portable Door”“Pictures Of You”“Lazy Sod”を聴いて、
現行パープルの無尽蔵のエネルギーを体感してみてほしいです。
そして個人的に痺れたのがラストの“Bleeding Obvious”
こんなにスリリングな楽曲を今も生み出してくれているのは圧巻。
まだまだ終わることなく元気に活動を続けていてほしいです。

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アメリカ産ポップパンクの王者Green Dayの最新作。
メジャーデビュー作品にして傑作となった3rd“Dookie”(1994)から30年、
そして彼らの地位を確固たるものにした“American Idiot”(2004)から20年!
気づいたら彼らも着々と大御所の中に入りはじめていますが、
そういった節目の年に、エネルギッシュで社会へのメッセージの込められた熱い作品を携え、
気炎を吐き続けていることが何より素晴らしい!
1曲目の“The American Dream Is Killing Me”から気合いが違います。
そしてこのジャケットの色遣いは、やはり敬愛するRAMONESへの目配せではないかと。
2曲目の“Look Ma, No Brains!”という曲名から、
RANONESの“Teenage Lobotomy”を連想したのは自分だけではないはず。
ネタ元の“Rocket To Russia”というアルバム名も、
今見るとまた違った意味合いを帯びてきそうですね。

Rocket To Russia / Ramones
Don't Worry About Me / Joey Ramone
Saviors / Green Day
ちょうどCDが手元にあったので撮影。ジョーイ・ラモーンのソロアルバムのほうが構図的に近いですね。

2000年代からUKロック界の第一線を走り続けるレスター出身のKasabian
サージ・ピッツォーノがボーカルをとるようになってからは2作目、
前作“The Alchemist’s Euphoria”(2022)に続く8thアルバムで、
7作連続全英1位獲得という大記録を打ち立ててみせた一作。
“Call”“Coming Back To Me Good”といった即効性の高い曲のみならず、
どっしりとしたグルーヴを聴かせる“G.O.A.T”
ラストに据えられた美しい“Algorithms”も収録された、バランスの取れた作品。
10月に行われた来日公演も素晴らしかったです!

ちなみにフィジカル版では1曲目の“Darkest Lullaby”の前に、
イントロとして短いインスト“A Happening”が加えられています。

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【CD購入録】POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/01/cd-post-human-nex-gen-bring-me-the-horizon-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/01/cd-post-human-nex-gen-bring-me-the-horizon-2024/#respond Mon, 30 Sep 2024 17:22:31 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2355 目次 BMTHのEPシリーズ第2弾!初回生産限定盤は豪華特典付き収録内容 BMTHのEPシリーズ第2弾!初回生産限定盤は豪華特典付き 今年のSUMMER SONICのヘッドライナ―として、ライブ全体をゲームに見立てたド迫 […]

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POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon (2024)

今年のSUMMER SONICのヘッドライナ―として、
ライブ全体をゲームに見立てたド迫力のステージを披露したBring Me The Horizon
今やメタルの範疇を大きく飛び越えて、普遍的な魅力を獲得しています。

今作はかねてよりその存在自体は仄めかされていながらも、
昨年末のリリース予定が急に来年まで延びるなど、
発表に関してはファンをやきもきさせた一枚でもあります。
そして2024年5月にまさかのサプライズでの配信リリース。
いざ喜び勇んで聴いてみると、その内容は
「皆さん聴きましたか、“POST HUMAN: NeX GEn”を……」
と触れ回りたくなるレベルで強烈な一枚。

“POST HUMAN: SURVIVAL HORROR”(2021)に続くEPシリーズ
“POST HUMAN”の第2弾は、インストの小曲を含めて計16曲の充実盤。
(そもそもEPって言っていいんですかねこれ)

BABYMETALYUNGBLUDNova TwinsにのAmy Lee(Evanescence)…
という豪華メンバーとのコラボでも話題を集めた前作同様、
今回もAURORAをはじめとした他アーティストとのコラボも完備。
バラエティも豊かで曲数も多いですが、それらの繋ぎ方も見事で、
多彩な曲調の中にもしっかりと一本の軸を通したアルバムとなっています。
音楽、そしてゲームへの好奇心と造詣の深さのなせる業と言っていいのではないかと。

と、いうことでそのフィジカル盤が発売になったのが2024年9月27日。
ここ日本でサマソニでの熱いパフォーマンスを観られたのは、
まさにベストなタイミングといえそう。
自分も偉そうに言ってはいますが、
今年のサマソニのライブで度肝を抜かれて本格的にドハマりしたクチです。

今回のフィジカルリリースにはいくつかの形態があるわけですが、
その中でも初回生産限定盤は非常に豪華!

POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon (2024)初回生産限定盤

B5サイズ32Pの限定ジン(冊子)に、特製ステッカーシートまで入ったスペシャルな仕様。
ランダムポストカードもあり。自分のはマット・キーン(Ba.)ですね。

POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon (2024)特製ステッカーシート

こちらの特製ステッカーシート、
こうしてみるとOliのバックグラウンド(というかオタク趣味)が垣間見られて良いですね。
ライブのコンセプトにもなっているFFをモチーフとした”NeX GEn”のロゴ、
そしてその右の誰がどう見てもエヴァなステッカーには否が応でも目を奪われます。
ライブのハイライトにもなった“LosT”でもエヴァのことはチラッと出てきますしね。

POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon (2024)盤面
こちらが盤面。いかにもゲームのディスクといった感じでテンションも上がります。

1.[ost] dreamseeker 0:20
2.YOUtopia 4:03
3.Kool-Aid 3:48
4.Top 10 staTues tHat CriEd bloOd 4:01
5.liMOusIne ft. AURORA 4:12
6.DArkSide 2:45
7.a bulleT w/ my namE On ft. Underoath 4:21
8.[ost] (spi)ritual 1:54
9.n/A 3:20
10.LosT 3:25
11.sTraNgeRs 3:16
12.R.i.p. (duskCOre RemIx) 3:24
13.AmEN! ft. Lil Uzi Vert & Daryl Palumbo of Glassjaw 3:10
14.[ost] p.u.s.s.-e 2:49
15.DiE4u 3:27
16.DIg It 7:13

日本盤ボーナストラック
17.DArkSide [2023 Live from Tokyo] 3:21
18.LosT [2023 Live from Tokyo] 4:24
19.AmEN! ft. Lil Uzi Vert & Daryl Palumbo of Glassjaw [2023 Live from Tokyo] 4:43

日本盤は本編16曲に加え、さらにNEX_FESTのライブ音源3曲を追加した豪華仕様!
BMTHの日本盤は基本的にボートラが豪華なので満足度も高め。
そしてこんなにも物量があってバラエティに富んでいるのに、
各楽曲のパワーですんなり聴かせてくれるのは流石。
まさに今ノリに乗っているバンドだからこそできる離れ業だと思っています。

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【ライブレポート】初の万博開催!SUMMER SONIC 2024大阪Day1(2024/08/17) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/01/summer-sonic-2024-osaka-day1-2024-08-17/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/01/summer-sonic-2024-osaka-day1-2024-08-17/#respond Sun, 01 Sep 2024 11:35:34 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2028 目次 舞洲から万博記念公園へ会場を移した、新たなサマソニ大阪11:30~ Tele(SONIC STAGE)12:00~ Aqua Timez(MASSIVE STAGE)Aqua Timez セットリスト12:30~ […]

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万博記念公園、太陽の塔とサマソニのオブジェ

今年のサマソニ大阪は例年の舞洲ソニックパークとは違った会場での開催に。
というのは、現在舞洲では大阪万博の工事が着々と?進行中のため。
少なくとも今年と来年は舞洲は会場として使用不可の状況となったので、
吹田市の万博記念公園がサマソニ大阪の新しい舞台となりました。

2日目の様子はこちら。

Blur目当てで一日参戦した昨年の様子はこちら。

サマソニ大阪アーティスト一覧
某ユニオン前で撮ったサマソニ大阪のアーティスト一覧。情報は少し古いですが主要な面子は揃ってます

大阪のヘッドライナーは初日がBRING ME THE HORIZON、2日目がMÅNESKIN
何かとラインナップについて取りざたされがちな最近のサマソニではありますが、
今一番熱い若手をしっかりピックアップしているのは流石だと感じました。
主にヘッドライナーの2組目当てで、今年は両日参戦です。

Day 1で観たアーティストは以下の通り。
Tele(SONIC STAGE)
Aqua Timez(MASSIVE STAGE)
LOVEJOY(SONIC STAGE)

Henry Moodie(SONIC STAGE)
新しい学校のリーダーズ(MOUNTAIN STAGE)
花冷え。(MASSIVE STAGE)
Greta Van Fleet(AIR STAGE)
PAS TASTA(PAVILLION)
BRING ME THE HORIZON(AIR STAGE)

タイムテーブルの被りや移動時間があったので、
ライブの全編を観られたアーティストばかりではないですが、
こうしてみるとかなり充実していましたね。

朝9時ごろにモノレールで会場に到着。
既にリストバンド交換所には長蛇の列ができていました。

リストバンド交換所

そこから駐車場に並び続け、チケットとリストバンドを交換した頃にはもう10時。
そして物販とクロークに荷物を預けるところまでであっという間に11時でした。
ちなみに物販ではMÅNESKINのタオルとGreta Van FleetのTシャツを購入。

物販ブースで合流した友達と一緒に、まずはSONIC STAGEのTeleを観に行くことに。

SONIC STAGE

屋内だった今までと違い、太陽の塔の裏手の屋外ステージになったSONIC STAGE。
開放感もありましたし、フラッと観に行きやすい雰囲気になっていたのが良かったですね。

Tele自体は昨年のMASSIVEでチラ見していたのですが、
こうしてしっかり観てみるとうまいメンバーが集まっていて聴き応えがありました。
一年でさらにスケールアップしたのでは?と感じる堂々とした佇まいで好印象。
「あの太陽の塔に感謝を!」というMCも万博でのフェスならでは。
2曲目の“ロックスター”はやっぱり印象に残るいい曲だなとしみじみ。
本当はもっと観ていたかったのですがAqua Timezが気になるため泣く泣く退場。

開催直前の出演発表でTLをざわつかせた再結成Aqua Timez
この日のMASSIVEはORANGE RANGEHoobastankと並んで、
心を2000年代の青春時代に戻してくれる物凄い面子になっておりました。

ステージ間の距離感がつかめないため早めに出たはずなのですが、
ここでさっそく万博記念公園の広さを実感。
MOUNTAINよりもはるか先の一番端のほうにあるこのMASSIVE、
SONICから多少急ぎ目に行っても15分~20分はかかりました……。

MASSIVEに着く直前で、いきなり1曲目“ALONES”の歌いだしが聞こえてきて大興奮。
来年にデビュー20周年を迎えるにあたって再結成した彼らですが、
ここまで当時から声が変わってないものなのかと震えましたね。
いざMASSIVEに入ると早い時間帯にもかかわらずファンがぎっしり。
バンドもヒット曲をズラリと並べたセットリストでその熱意に応えていました。

その中でも、「知っている曲があれば『ウォー!』と盛り上がってもらえれば」
というMCからの“千の夜をこえて”はもはや反則技。
完全に我々世代の心をぶち抜いてくれました。

「ステージに立つ前には不安もあったけど、
こうしてライブしてみると音楽には勝ち負けなんてないと気づけた」
という率直なMCにも好感が持てましたし、
Aqua Timezでもそういう不安は抱くものなんだと、少し勇気づけられました。
続く“決意の朝に”“虹”は何とキー上げでの演奏!
懐かしさも残しつつ、脂の乗ったバンドとしてのエネルギーも感じさせる充実のライブでした。

Aqua Timez セットリスト

1.ALONES
2.MASK
3.千の夜をこえて
4.決意の朝に
5.虹

ここからはしばらく予定はなかったため、
ひとまず中心部に戻ろうと思っていたところで飛び込んできたのが、
イギリスのLOVEJOYの元気なバンドサウンドとトランペット。

結論から言うとこれが物凄く楽しかった!
今までノーマークだったことを悔やむくらいには良かったです。
パンキッシュで元気な演奏も聴かせてくれつつ、適度にリラックスした雰囲気もあり、
時にシニカルな歌詞が出てくるのはUKっぽさを感じてグッときました。

そしてヘヴィになるところは非常にパワフル。
公式サイトでの”the only indie rock band with a double kick drum.”
という(真偽のほどは置いておいて)ユニークな文言通り、
ドラムの重量感で聴き応えを演出していましたね。

トランペットのお姉さんがサポートで出てくる曲では、
その音色で夏の昼間の心地よいムードが高まる感じがして大変良かったですし、
1曲ごとに凝ったバックの映像をしっかり用意していたのも好印象でした。

LOVEJOY セットリスト

1.Call Me What You Like
2.One Day
3.Cause for Concern
4.Scum
5.Concrete
6.Taunt
7.I’ll Look Good When I’m Sober
8.Normal People Things
9.Portrait of a Blank Slate
10.The Fall

こちらもUKのアーティスト。
なんと弱冠20歳という超若手ですが、マルチな楽器を操るシンガーソングライター。
サマソニのアプリでのアーティスト紹介で、
肩書きに「インフルエンサー」とあったのに時代を感じます。

お昼にフェス飯の焼きそばを食べつつ観ていたのですが、これが大当たり!
今年1月にデビューEPを出したばかりとは思えない、
既に自分の歌をしっかり確立しているようなステージでした。
歌唱力もしっかりあって、これからビッグになっていく予感。
ソニックステージが屋外で気軽に観やすい環境になったことで得られたいい出会いでした。

続いてはMOUNTAIN STAGEに移動し、
4月にアメリカのコーチェラで大成功を収めたのも印象的な
新しい学校のリーダーズを初めて生で観ることに。

今年のマウンテンは芝生で、横に幅の広い開放感のあるステージに。
舞洲では野球場だったのでかなり印象は違いますね。
この時間帯が特に一番暑かったのですが、
今まさに大人気のアクトということもあり客入りもかなりのものでした。

いざ観てみるとまず驚いたのが、
メインボーカルSUZUKAを筆頭とした全員の歌唱力の高さ。
ステージを広く使っての一糸乱れぬダンス、そしてパワフルな歌唱を、
かなりの暑さの中でも完璧に、笑顔で披露していたのはわかっていても衝撃的でした。

曲は最新作“AG! Calling”(2024)から厚めに披露。
セーラー服の上からきらびやかなドテラを羽織っての、
冒頭の“Toryanse”から“Omakase”への流れが特に好みでした。

大ヒットした“オトナブルー”を中間に置きつつ、
最後までハイテンションで突き進んでいくステージは、
若さの中にも横綱相撲の貫禄が感じられて頼もしかったです。
コール&レスポンスがしやすい曲も多くて非常に楽しいステージでしたし、
ラストの“青春を切り裂く波動”の疾走感あるエンディングにも痺れました。

SUZUKAが大阪出身ということもあり、
「大阪のグルーヴが一番だと思ってます!」というMCや、
「551があるとき・ないとき」のくだりがあったのは大阪ならでは。
ちょっとお得感がありました。

新しい学校のリーダーズ セットリスト

1.Toryanse
2.Omakase
3.Giri Giri
4.Pineapple Kryptonite(Yohji Igarashi remix)
5.オトナブルー
6.Arigato
7.Fly High
8.Tokyo Calling
9.Change
10.青春を切り裂く波動

新しい学校のリーダーズをフルで観た後はすぐ隣のMASSIVEにダッシュ!
こちらも国内のみならず海外での実績も数多い、
HARAJUKU COREこと花冷え。に2度目の参戦。

8月初旬にはアメリカ・ロラパルーザのメインステージでのライブを成功させたばかり!
個人的には今年の3月にSLASHのオープニングアクトとして観て以来です。

せっかくなんだから出順もう少しずらしてくれたらよかったのに……と思いつつ、
いざMASSIVEに行ってみると前方にはメタラー大集合の楽しいピットが形成されてました。
“令和マッチング世代”“我甘党”の間で何とか滑り込めました)
スラッシュのO.A.の際にはどこかアウェー感があったのは否めなかったわけですが、
今回は後に控えたBRING ME THE HORIZONの前哨戦とばかりに大盛り上がりでした。
(BMTH主催のNEX_FEST繋がりでもあるので、当時のTシャツも多く見られました)

リリースされたばかりの新曲“メタ盛るフォーゼ!”への反応も上々でしたし、
すっかり鉄板となった“TOUSOU”“お先に失礼します。”のラスト2曲は圧巻!
相変わらず煽りのうまいバンドということもあって、
WODにハーコーも繰り広げられながらの心地よいカオスを堪能できました。
自分がいた下手のほうでは誰かの持ち込んだシャボン玉まで飛んでいて、
そのハッピーさと極悪なメタルコアのギャップがまさに花冷え。らしさを体現していました。
なお、極悪と言いつつ音のバランスは非常に良かったのも流石の百戦錬磨ぶり。

ライブ後に「みんな写真撮ろ!」の一声で集合写真撮影タイムがあったのも楽しかったです。
次は国内でももっと大きいステージで観てみたい!なにとぞ……!

花冷え。セットリスト

1.O・TA・KUラブリー伝説
2.今年こそギャル~初夏ver.~
3.令和マッチング世代
4.我甘党
5.メタ盛るフォーゼ!
6.TOUSOU
7.お先に失礼します。

Greta Van Fleet待ち(AIR STAGE)

一番端のメインステージ、OCEAN STAGE改めAIR STAGEへの大移動をどうにか敢行し、
初日の目当て、念願のGreta Van Fleetのライブを近い位置で観ることに成功!
まだ新人だった頃の2018年に「不測のスケジュールの都合」でキャンセルになって以来、
なかなか縁がなかったサマソニですが、
3rdアルバム“Starcatcher”(2023)を引っ提げてようやく帰還!
そもそも来日公演自体が中々なかったので、これは行くしかない!とチケットを取った次第。

最新作“Starcatcher”のブックレットの写真になっている、
「広大な砂漠に突き刺さる剣」がスクリーンに映し出されてバンドが登場。
強烈な西日もあってかなり暑さがこたえる時間帯でしたが、
ジョシュ(Vo.)は白、サム(Ba.)は赤、ジェイク(Gt.)は黒と、
上下で色を揃えた衣装で登場したのはインパクト抜群でしたし、ある種の風格を感じました。

まずは新譜から正統派ロックサウンドの“The Falling Sky”でスタート。
派手なサングラスをかけてかなり暑そうにしていたジョシュでしたが、
ハイトーンはしっかり決めつつ、ことあるごとにファンサもたっぷりしてくれて、
音源や映像では知っていたもののその超人ぶりには舌を巻くばかりでした。
かけていた派手なサングラスをライブ序盤で観客に投げてプレゼントしてくれていました。
ラストでは熱いブルースハープで盛り上げていたのも流石。

初期の代表曲“Safari Song”に入ると歓声のボルテージもさらに上昇。
原曲よりは少しテンポを落として、どっしりしたグルーヴで聴かせていました。

バラード“Meeting The Master”の前にはジェイクがアコギでソロを披露。
ソロ終盤ではビートルズの「ノルウェーの森」を弾いてくれる嬉しいサービスも。
透き通るようなハイトーンのボーカルワークが印象的な曲ですが、
ライブではさらに進化した超高音のホイッスルボイスで締めくくっていて圧巻でした。
舌根のあたりを震わせることでさらにビブラートをかけているように見えたのですが、
これも相当なスキルを要するはず……。

4曲目には「愛と祝福の曲」、“Heat Above”をプレイ。
何としても聴きたかったのがこの曲だったので感無量でした。
サムのオルガンの音からイントロに入る際の多幸感は格別。
ジョシュが白いバラの花を一本ずつ観客に手渡していくのも、
あふれる愛を感じさせる素敵な演出でした。
(サムがオルガンの上に置かれた聖杯のようなカップで乾杯していたのもインパクト大でしたね)

そしてデビューEPのタイトル曲にして名曲“Black Smoke Rising”でもう完全KO。
グラミー賞受賞作“From The Fires”(2017)のクロージングナンバーでもあるこの曲、
彼らの持ち味がすべて詰まっているんだなと、生で聴いて改めて実感しました。

続いての曲は最新作からのアルバム曲“The Archer”
剣と魔法の時代の愛についての曲、というMCに続き始まったこの曲、
いざ生で聴くとその壮大な世界観に圧倒されるばかりでございました。
そしてジョシュは歌い終えると舞台袖に捌けていき、ジェイクの熱いギターソロタイムに。
ギターとオルガン、ドラムによる息の合ったアンサンブルに、
ES-335をまさかの背面弾きするという見た目の華も相まって幸せな時間でした。

そして何より強烈だったのは、この10分にわたるソロの後、
ジョシュの”See you next time!”のMCでライブが終了したこと。
ツェッペリンよろしく、ライブで5分の曲を30分に引き伸ばしてたっぷり演奏することで
初期から知られているバンドではあるのですが、
まさかフェスで10分のギターソロで〆るというのは驚き。
中々にチャレンジングだなと思いつつも、
その天上の音楽のような響きに常に圧倒されっぱなしの50分間でした。

SNSでちらほら言われているように、
メインステージにしては確かに客入りは寂しげではあったわけですが、
正直こればっかりは国内外の認知度の差だろうなというのは正直ありますね……。
BMTHやMÅNESKINと比べるとそもそものマス層への訴求・宣伝が少なかったこと、
そして一番売り出しをかけたかったであろう2018年のキャンセルが痛かったかなという印象。
しかしこの壮大な世界観と演奏は単独公演の尺と空間で一番活きてくるはずなので、
是非次は50分といわずたっぷり観られるよう、我々としては全力で応援したいところ。

なにしろアルバム3枚出しているといってもまだまだ若手のバンドですし、
「同世代」として若い世代にプッシュしていけるポテンシャルしかないわけですからね。
我々HR/HMリスナー以外にもリーチしていければまだまだ爆伸びする余地はあります。
日本はそもそもジャンルとしてのロックを受け入れる土壌がかなり強いほうですし。

と言いつつ、今回のサマソニへの出演を記念して
ようやく“From The Fires”(2017)の日本盤が出たのは嬉しかったです。

Greta Van Fleet セットリスト

1.The Falling Sky
2.Safari Song
3.Meeting The Master
4.Heat Above
5.Black Smoke Rising
6.The Archer

ちなみにサマソニ東京ではギターソロは短めに、
“Highway Tune”“Runway Blues”も披露されていたようです。聴きたかった……。

極上の体験ではあったもののかなりの猛暑だったGreta Van Fleetのライブも終わり、
ここで友人の提案で今回唯一の室内ステージ、PAVILLIONでPAS TASTAを観ることに。
太陽の塔の黄金の顔に見守られるDJブースが中々にドープな印象のPAVILLIONで、
6人組ユニットでの賑やかでカオスなパーティーを味わえたのは面白い体験でした。
大ネタとして配されたキマグレンの”LIFE”で夏を感じさせたかと思えば、
最後の最後で極悪アレンジの”恋人たちのクリスマス”が出てきたのには笑いました。ずるい。

BRING ME THE HORIZON(AIR STAGE)ライブ開始前ステージセット

いよいよ初日のトリ、BRING ME THE HORIZON登場!
昨年に自らがキュレーションを行ったNEX_FESTを日本で成功させ、
待望の最新作“POST HUMAN: NeX GEn”(2024)を5月に突如リリースするなど、
勢いに乗った状態のバンドが、度々出演していたサマソニで遂にヘッドライナーへ昇格。
評判は聞いていながらも自分は今回が初見なので楽しみにしていました。

メインステージに戻ってみると登場前からかなりの賑わいぶりで、
恐らくバンド側がセレクトしていたであろう開演前BGMの豪華さも嬉しかったですね。
・Break Stuff / Limp Bizkit
・Firestarter / The Prodigy
・Chop Suey! / System Of A Down
これがサマソニのメインステージのデカいスピーカーで流れるわけなので、
文句なしにテンションも高まろうというもの。一応サマソニでSOADが聴けた貴重な瞬間。

BMTH 開演前のモニター、ゲームのタイトル画面風の演出

SOADが流れ終わったあたりで両サイドのモニターに動きが。
何と初代プレステっぽい起動音に続いて”POST HUMAN”のこれまたプレステっぽいロゴ、
そして“POST HUMAN: NeX GEn”のタイトル画面がFFのプレリュードと共に登場!
このゲーム愛丸出しの演出に一気に盛り上がる観客。
と言うかここは一緒に観ていた友達と「FFやー!」とワイワイしてました。

今回のツアーは、ライブ全体をこの”POST HUMAN: NeX GEn”のゲームに見立て、
人間とAIの戦いを時にメタルギア、時にバイオハザードのような映像で描き出すという
物凄く手の込んだ一大エンターテインメントになっていました。
これを日本でできるのは当人も最高の気分だろうなと思いつつライブがスタート。

1曲目は新譜からの先行シングル“DArkSide”
“Can’t trust myself tonight!”と叫ぶサビも印象的な、キャッチ―ながらも重量感あるスタート。
そこから“Happy Song”に移行するところもライブ巧者だなと感じました。

セットリストは全体的に新譜と“That’s The Spirit”(2015)から厚めのセレクトで、
意外にも前々作“amo”(2019)からはグラミー賞にノミネートされた“MANTRA”のみ。
しかしキレキレながら安定感ある演奏でこの日随一のかっこよさでした。

演出面で度肝を抜かれたのはなんといっても新譜からのメタルコアド真ん中の1曲Kool-Aid”
段になっているステージ全面を巨大スクリーンにして、
バイオハザードのボス戦風の映像をバックにした演奏がクールで痺れました。

続く“Shadow Moses”は自分がBMTHに触れるきっかけにもなった名曲。
読んで字の如くメタルギアモチーフ……だったのは後になって知りました。
導入にはメタルギアソリッドの”The Best Is Yet To Come”を使用しているのも凄い。

Deftonesリスペクトのドゥーミーな新曲“liMOusIne”は、
同日別ステージで出演のAURORAをフィーチャーした曲ということもあって、
もしやコラボがあるのでは?と期待されていた一曲。
蓋を開けてみれば結局大阪ではタイテの被りもあってか実現せず。(東京では実現)
ただしライブでは世界初披露。曲の深みをじっくり味わえました。

新譜の中でもひときわ強烈な印象を残した“AmEN!”はライブでも破壊力抜群。
MVともシンクロした地獄のようなバックの映像と前方の盛り上がりは刺激的でした。

特に日本ではBABYMETALとのコラボがあるかで毎度注目を集めるイベントとなった、
バンド屈指のキラーチューン“Kingslayer”ですが、べビメタ登場はこちらも東京のみ。
しかしながらやはり盛り上がりは段違いで、シンガロングもバッチリでした。
NINTENDO64風のポリゴン数になった疑似べビメタのような3人娘が踊る映像は、
NEX_FESTの時点では無かったものだったので熱い演出でした。

続く“Antivist”はファンをステージに上げての披露。
恒例の演出だそうですがグロウルしまくりの曲なのでどうなるか……
と思っていたらファンのお兄さんが激ウマでしたね。
Oliver(Vo.)と肩を組みながら完璧に歌いこなしつつ、
ついでにWOD煽りまでやってしまう大立ち回り。
カラオケと音ゲーをミックスしたようなバックの映像も楽しい時間でした。

今回のライブの中でも特に個人的に良かったなと思ったのが新譜からの“LosT”
ポップなサウンドに乗せて不安や悩みを包み隠さずにぶつける曲なわけですが、
スクリーンに大写しになった”Why am I this way?”というサビの歌詞を大合唱する光景が、
見事に「自分は一人じゃない」という強いメッセージ性を帯びていて、
不安を共有することで救われる一体感を味わえるものになっていました。

終盤~アンコールは普遍性にあふれた名曲連打。
“Sempiternal”(2013)以降の曲で固めたライブで、
初期のメタルコア/デスコアのイメージからはかなり離れてはいますが、
その分エンターテインメントとしての普遍性を得た巨大なバンドになっていて驚きました。
ゲーム好きではあるけどBMTHは知らない……という友達も一緒になって楽しめたのは強すぎる。

あまりに完成度の高いライブを見せつけられたのでまたすぐにでも観たくなりますね。
9月にフィジカルで発売される最新作もしっかり予約しました。

BRING ME THE HORIZON セットリスト

1.DArkSide
2.Happy Song
3.Sleepwalking
4.MANTRA
5.Teardrops
6.Kool-Aid
7.Shadow Moses
8.liMOusIne
9.AmEN!
10.Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
11.Kingslayer
12.Antivist
13.Follow You
14.LosT
15.Can You Feel My Heart

Encore:
16.Doomed
17.Drown
18.Throne

結論からいくと、万博でのサマソニは快適そのもの。
その理由は、まず何といってもアクセスの良さ。
終点のコスモスクエアからシャトルバスで会場に移動していた舞洲と比べると、
モノレールに乗れてしまえばすぐに会場入りできる万博はかなり楽でしたね。
普段と違って手厚く増便されていたことも好印象でした。
あとは既存の店や自販機が充実していたことも、猛暑の会場では嬉しいポイント。

そして特筆すべきは、非常に開放感のあるステージ。
広い芝生と後方には木陰、というMOUNTAINの雰囲気は素晴らしかったですし、
今まで屋内だったSONICは、入ってすぐの太陽の塔の真裏に配置。
一番最初に目に入るステージになったことで、
偶然通りかかることでの新たな出会いが生まれやすくなっていた印象です。

一方で、唯一の屋内ステージとして、
独特の雰囲気で異彩を放ったPAVILLIONも面白かったですね。
EXPO’70パビリオン(旧鉄鋼館)を会場に、
改修工事前の初代・太陽の塔の黄金の顔が見守るステージは、
非日常を感じさせられて刺激的でした。

ただ、舞洲が圧倒的に優れていたポイントとしてはステージ間の移動の短さ。
舞洲ソニックパークでは4つのステージがギュッと集約されていて、
特にMOUNTAIN、SONIC、MASSIVEは歩いてすぐの距離にありました。

今回は広い公園内にステージが分散されていたので、
入口のSONICから端のMASSIVEまで行けば20分はかかりましたね。
来年はここを考えて行程を組んでいく必要がありそうだと感じました。

万博開催について、SNSではポジティブな意見も多くみられたので、
来年は良いところは伸ばしつつ、どのように改善されるかにも注目したいです。

ちなみに万博でもクリエイティブマンのブースは健在、恒例のミニタオルを引き換え。

サマソニ2024 ミニタオル

そしてこちらが来日公演紹介。来年のものも徐々に解禁されてきました。
豪華な顔ぶれは見ているだけでも楽しくなりますね。

CREATIVEMAN 来日公演紹介
CREATIVEMAN 来日公演紹介

ちなみにこの中だと今のところは
IRON MAIDEN, KASABIAN, Judas Priest, Green Dayの大阪公演に参戦予定です。

遅筆ですが余裕を見つけてなんとか2日目の分も上げられたらと思います。
あと帰りの電車でSNSを見ていたら”Antivist”のお兄さんが普通にリア友だったことが判明してひっくり返ってました。天才かよ。

2日目はこちら↓

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