Gamma Ray - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Tue, 04 Feb 2025 16:19:16 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Gamma Ray - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【CD購入録】2024/6/22 (メタル系大幅強化週間) https://tashinami-musiclog.com/2024/06/25/cd-2024-6-22-metal/ https://tashinami-musiclog.com/2024/06/25/cd-2024-6-22-metal/#respond Mon, 24 Jun 2024 17:32:30 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1449 目次 マーティのサイン会帰り、メタル熱そのままに購入した6枚Damn Yankees / Damn Yankees (1990)Wherever I May Roam / Metallica (1992)Organize […]

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6/22(土)に大阪梅田のタワレコで開かれたマーティ・フリードマンのサイン会。

このイベントがあまりにも素晴らしすぎて、
この余韻を殺したくないと思いながらふらふらと吸い込まれた某店で購入したCD6枚がこちら。

・Damn Yankees / Damn Yankees (1990)
・Wherever I May Roam / Metallica (1992)
・Organized Crime / Treat (1989)
・10 Years In Rage - The Anniversary Album /RAGE (1994)
・Thirteen / RAGE (1998)
・Metal 1 Vol.3 / Various Artists (1997)

・Damn Yankees / Damn Yankees (1990)
・Wherever I May Roam / Metallica (1992)
・Organized Crime / Treat (1989)
・10 Years In Rage – The Anniversary Album /RAGE (1994)

・Thirteen / RAGE (1998)
・Metal 1 Vol.3 / Various Artists (1997)

かなり良質なアルバム(1つはシングルですが)が在庫処分価格で手に入りました!
中でもビクター入魂のメタルコンピ”Metal 1″シリーズには外れがないので嬉しいです。

トミー・ショウ、テッド・ニュージェント、ジャック・ブレイズ、マイケル・カーテロンによる、
いわゆるハードロック界のスーパーグループによる1st。
名バラード“High Enough”を収録していることでもおなじみの一枚。

最大のヒット作“Metallica”(1991)、通称ブラックアルバムからの4thシングル。
曲順は以下の通りで、1991年モスクワでのライブがカップリングなのが聴きどころ。
1.Wherever I May Roam
2.Fade To Black [Live]
3.Last Caress / Am I Evil? / Battery [Live]


僕はレコードでも所持しているのですが、
ここでのB面には“Fade To Black”は収録されていませんでした。
その代わり、何と歌詞すらも定まっていない超初期の段階の
“Wherever I May Roam”のデモ音源が入っています。
歌詞がないので仮に「ラーダーダダダ!」と歌うジェイムズのボーカルは必聴モノ。

(追記:このCDの収録内容は日本盤独自のもので、実は複数ある”Wherever I May Roam”のシングルのB面をまとめたものだと判明。メタリカはシングルを複数形態で発売しがちですよね)

スウェーデンのハードロックバンドの4th。
BON JOVIEuropeが好きならビビッとくるであろうキーボード使いが印象的。
前半3曲はアメリカン、それ以降は北欧風味という一枚で二度美味しいアルバムでした。
自分はTreat初体験なのですが、各曲のクオリティの高さに圧倒されましたし。
最新作“The Endgame”(2022)も評判が良いので俄然気になってきました。

ゴリゴリの漢らしさが堪らないジャーマンメタルの雄、RAGEの10周年記念アルバム。
10周年を記念して、この時点での歴代のメンバーが総集結した豪華な内容になっています。

こちらはリイシュー版。曲数が21曲に大幅増!

同じくRAGEの13th。
1年7か月ぶりのアルバムの帯で「待望の」という枕詞がつくあたり、
RAGEのリリースペースの驚異的な速さが窺えます。
ジャケットにもあるようにオーケストラとの融合が聴きどころの作品で、
終盤にはストーンズの“Paint It Black”のカバーも収録。
さらに日本盤ボーナスにはRUSHの“Tom Sawyer”もあるのが面白いですね。

ビクターの取り扱うHR/HM(たまにプログレ)バンドの豪華コンピレーション第3弾。
その収録曲は以下の通り!

1. The King Of 7 Eyes / Andi Deris
2. Say Goodbye / Cheap Trick
3. Daisy Jayne / TNT
4. Power / Helloween
5. Z.I.T.O. / Angra
6. Would It Be The Same / Conception
7. Higher Than The Sky / RAGE
8. Rat Race / Impellitteri
9. Father Time / Stratovarius
10. Livin’ It Up / Terra Nova
11. Do You Believe In Religion? / Nelson
12. Pilot Of My Dreams / Thunder
13. The Calling / Michael Kiske
14. Noah’s Dream / Heavens Gate
15. Land Of The Free (Live) / Gamma Ray

多少時代を感じるところはあるものの外れ無し!圧巻の豪華さです。
特にこのVol.3は新作から代表曲を出し惜しみせず入れてくれている感じがしますね。
HR/HMファン垂涎、プレイリストにしてもかなり重宝しそうなラインナップです。
(よく見たら15曲中4曲Helloweenファミリーなのはご愛嬌。全部代表曲ですし)

¥2,480 (2025/02/05 01:17時点 | Amazon調べ)

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【レビュー】Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/16/%e3%80%90%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91who-do-you-think-you-are-gamma-ray-1990/#respond Thu, 16 May 2024 14:06:27 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1341 目次 “プロジェクト”から”バンド”になったことが窺える、初来日記念盤全曲紹介 “プロジェクト”から”バンド”になったことが […]

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GAMMA RAY来日公演の余韻さめやらぬまま、
この間立ち寄ったユニオンにこちらのシングルがあったので買ってまいりました。
1st“Heading For Tomorrow”(1990)の勢いそのままに来日公演を行うのを記念したもの。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990)
妙にセクシーなカイ・ハンセンと、このときから眉毛が繋がっていたウリ・カッシュが目印。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990)

1.Who Do You Think You Are? 5:08
2.Heaven Can Wait [Band Version] 4:29
3.Heading For Tomorrow [Sing Along Version] 14:31

1st“Heading For Tomorrow”(1990)の欧州ツアーがラルフの喉の不調で延期された間に、
カイはセカンドギタリストにディルクシュレヒター、ドラマーにウリ・カッシュを迎え、
GAMMA RAYの編成をより強固なものとしました。
ということで編成は以下の通り。かなり黄金期のメンバーに近づきましたね。

Ralf Scheepers (Vo)
Kai Hansen (Vo & Gt)
Dirk Schlachter (Gt)

Uwe Wessel (Ba)  
Uli Kusch (Dr)


ディルクはのちに本来のパートであるベースに転向、今もGAMMA RAYを支えていますし、
(1stの”Money”で印象的なベースを弾いていたのはディルク)
ここで加入したウリ・カッシュは、2nd“Sigh No More”(1991)で叩いたのち、
今度はHELLOWEENで多くの名演を残すことになります。

Who Do You Think You Are? / Gamma Ray (1990) 盤面

1.Who Do You Think You Are? 5:08
アルバム未収録の軽快なロック。カイの作詞で、作曲はメンバーの共作。
各楽器のソロがたっぷりあるのも、新生GAMMA RAYをアピールするねらいがありそう。
気取ったロックンローラーを「お前は何様のつもりなんだ?」とからかう歌詞が面白いです。
ちなみに、時期も曲調も1stと2ndの過渡期ということもあってか、
“Heading For Tomorrow”(1990)の25周年記念盤」
“Sigh No More”(1991)の2002年再発盤ボーナストラック」
と、両方のアルバムに収録されたことがある珍しい一曲でもあります。

2.Heaven Can Wait [Band Version] 4:29

1stの名曲を新体制でプレイしなおしたもの。
大きな違いがあるわけではないですが、より重みが加わってメタルっぽくなりましたね。
細かいところでウリ・カッシュらしい気合いの入ったドラムが聴けます。

3.Heading For Tomorrow [Sing Along Version] 14:31

1stのタイトル曲にまさかのカラオケバージョンが登場!
冒頭部などで登場するバックの分厚いコーラスはそのままに、ラルフの声だけが抜かれたもの。
重厚な演奏をたっぷりじっくり聴けるのでBGMとしてはクールですが、
果たしてこの音源でシンガロングした人はどれくらいいるのか……。

なお、1, 2曲目に関しては、EP“Heaven Can Wait”(1990)で聴くことも可能です。
こちらはLPで所持しているので、後々また個別で紹介したいところ。

また、“Heading For Tomorrow”(1990)のデラックス盤にも収録されています。
こちらは他にもボートラ満載で音質も向上しているのでお得。

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【ライブレポート】GAMMA RAY Japan Tour 2024大阪公演(2024/05/08) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/15/%e3%80%90%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%96%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%80%91gamma-ray-japan-tour-2024%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%85%ac%e6%bc%942024-05-08/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/15/%e3%80%90%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%96%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%80%91gamma-ray-japan-tour-2024%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%85%ac%e6%bc%942024-05-08/#respond Wed, 15 May 2024 10:14:05 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1304 目次 ラルフも登場、新旧交えたベストなセットリストで圧倒!19:00〜 Induction20:00〜 GAMMA RAYGAMMA RAY大阪公演セットリスト ラルフも登場、新旧交えたベストなセットリストで圧倒! 熱狂 […]

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熱狂のGAMMA RAY来日公演からあっという間に1週間!早いものです。

カイ・ハンセンがマイケル・キスクと共に復帰したことで
PUMPKINS UNITED体制となったHELLOWEENは昨年、
武道館公演を含む現体制2度目のジャパンツアーを大成功させました。

自分も大阪公演に参戦しています。

ただ、その分カイがメインとなるGAMMA RAYの活動は散発的なものになっていて、
30周年記念の配信ライブを開催するなどしながらも、活動に関してはなかなか読めない状況。
その分突如として発表になった今回のジャパンツアーには狂喜乱舞しましたね。
日本独自企画のツアーですし、なにしろGAMMA RAYでの来日は10年ぶり!
自分としてもGAMMA RAYを観るのは初めてだったので、待ちに待ったライブでした。

GAMMA RAY 2024 ジャパンツアー(フライヤー
)

スペシャルゲストに初期3作でボーカルをとったラルフ・シーパース(現Primal Fear)!
偉そうに書いてますが自分は現状の最新作“Empire Of The Undead”(2014)からの後追いなので、
実際に初期の彼らを知る方々にとっての嬉しさには計り知れないものがあります。
そしてPrimal Fearは今年の1~2月に来日したばかりということで、
間違いなく史上最短レベルのスパンでラルフ・シーパースを拝めたという方も多いはず。
実際、会場でもPrimal FearとGamma Rayどっちも行きました!という方が多数見られました。

そしてさらなるゲストとして、カイの息子ティム・カノア・ハンセンがギタリストを務める、
パワーメタルバンドInductionもライブを行うという豪華カイ・ハンセン祭り状態。
メタルの凄まじいエネルギーをたっぷり味わえた一夜を振り返ります。

GAMMA RAY(会場前ビジョン)
このガビガビの液晶を見ると、なんばHatchに来たぞ!という気分になりますね

会場は3月のスラッシュ以来のなんばHatch。
まさかの全席指定でしたが一階席PAブース付近のいい席でした。
一切の撮影が禁止だったので、何も考えずにヘドバンとシンガロングに専念!

Induction(会場前ビジョン)
ギターのマルコス・ロドリゲス(元RAGE)は今回は不在

オープニングアクトではなくスペシャルゲストという枠のInduction
開演時間の19:00からたっぷり50分近くのライブを見せてくれました。

彼らの曲自体は軽く伊藤政則先生のラジオで聴く程度でしたが、
いざ実際に彼らのライブを目の当たりにしてみると、ステージを広く使って動いて、
キメの場面では揃ったアクションで盛り上げるメンバーの技術の高さと、
「オオキニ!」を連発しながら巧みに会場を煽って一つにしていく、
ボーカルのクレイグ・ケインズの歌唱力と盛り上げのうまさに圧倒されました!
ほんとによくこんな良いボーカル連れてきたなと。
見た目もパワフルな高音域の歌唱も、Dragonforceのマーク・ハドソンを彷彿とさせます。

そして顔も、コーラスでの歌声までもがカイそっくりなティム、
ラストではカイの十八番の「山の魔王の宮殿にて」を弾いてくれて大盛り上がりでした!
彼とコンビを組むサポートメンバーの女性ギタリスト、
Celine Perenさんも、テクニカルな曲の中でも楽しそうに盛り上げていて良かったです。

新曲として披露された北欧の香り漂う勇壮なパワーメタルナンバー“Medusa”や、
“Scorched”, “I Am Alive”, “Go To Hell”といったノリやすいフックのある曲の存在、
ラストに披露された“Queen Of Light”の圧倒的アンセム感など、
楽曲にもパフォーマンス(特にボーカル)にも華があって、これからに大いに期待できそう。
きっと今回のライブでファンを増やせたことと思います。自分もそうなので。

「次もまた日本に来ていいかー!」と問いかけるメンバーの表情も嬉しそうでしたし、
SNSを見る限り、ティムはかなり長い期間日本に滞在していて、
観光やファンとの交流を楽しんでいる様子。
次はさらにビッグになったInductionと一緒にやってきてくれるはず!

ティム・ハンセン以外のメンバーが総入れ替えとなった入魂の2nd。セトリもほぼこのアルバムから。

Inductionのエネルギッシュなライブをたっぷり楽しんだあとは、いよいよGAMMA RAY!

今回の来日メンバーは以下の通り。
Frank Beck (Vo)  
Kai Hansen (Vo & G)  
Kasperi Heikkinen (G)  
Dirk Schlachter (B)  
Michael Ehre (Dr)

2015年の暮れに加入した新ボーカリストのFrank Beckは今回が初来日。
お馴染みのギタリストHenjo Richterは、何と交通事故で深刻なケガを負ったため療養中。
ということで今回はサポートとしてKasperi Heikkinenが帯同していました。
カスペリ氏といえば今月日本公演があるBeast In Blackのギタリストでもありますし、
ティム・ハンセンにとってのギターヒーローでもあります。
実際うまかった……!しかしほぼ1か月近く日本に滞在するってことなんですかね。
(※2024/6/4追記:実際のところは一度帰国してから、BIBとして再度来日したのだそう)

“Empire Of The Undead”(2014)のジャケットの骸骨が描かれたバックドロップ、
もしかして10年使い続けているのでは……と邪推したのも束の間、
まずはご挨拶としてのインスト“Welcome”が流れて会場のボルテージは一気に高まります。

そしてそこからいきなり“Land Of The Free”へ!
新ボーカリストのフランクのマイクスタンドが中央下手側、
カイのマイクスタンドが中央上手側に配置されたツインボーカルスタイル。
サビのみならずラストの「イェーイイェーー!」まで早速大合唱でした。
そこから続けざまにベースが切り込んできて“Last Before The Storm”へ。
3rdの曲ですがこの曲もそのままフランクがボーカルを務めました。
いきなり人気の疾走曲が2連発で出てきたのには圧倒されましたね。

個人的に注目していたフランクの歌唱ですが、飛び抜けたカリスマ性こそないものの、
カイの声に滑らかさと厚みを足した感じで、楽曲に違和感なくマッチしていて良かったです。
パフォーマンスに関しては「歌がめっちゃうまくて気のいい親戚のおじさん」という印象で、
煽りの動きもちょっと硬いな?といった感じだったのですが、
MCの和やかさを見ると、加入時にカイが「いい奴だ」と紹介していたのも頷けるなと。
今回のライブで初めてフランクの加入を知った方もちらほらいらっしゃいますし、
フランクの歌うスタジオアルバムができればもっと注目されていくはず。
30周年ライブの音源なんかを聴くとわかりますが、かなりの実力者です。

3曲目は静と動のメリハリが効いた大作“Rebellion In Dreamland”
テンポアップして”For rebellion!””Revoution!”のコールに突入するパートの気持ちよさは格別。
ラストの”Have no fear~!”のパートまで大合唱だったのは感動的でした。

続く“Master Of Confusion”も素晴らしい出来!今回のセトリで一番新しい曲ですが、
実はSpotifyでは断トツでこの曲がGAMMA RAYの再生回数トップだったりします。
(初期曲がSpotifyから引き揚げられたのも大きいとは思いますが)
個人的にもリアルタイムで聴き始めるきっかけになった曲だったので嬉しかったです。
曲の前には”Are you confused?”と訊くフランクに対し、
「俺が混乱してるんじゃなくて、俺がみんなを混乱させるのが好きなんだよ!」
とカイが返す掛け合いも。

ここまでは現体制でのライブでしたが、
「ここで1stアルバムにさかのぼろう」というMCで“Lust For Life”がスタート!
歌いだしでドラムの背後からラルフ・シーパースが出てきたときの大歓声は凄かった……!
ラストには余裕で原曲以上の強烈なハイトーンを披露してくれました!
東京では喉の調子がイマイチだったとはのちのMCでも本人が語っていましたが、
100%ではないかもしれなくても、強烈なカリスマ性とシャープでストロングな声は圧倒的でした。

その興奮冷めやらぬまま、ドラムのイントロから2ndの“One With The World”へ。
“Are you one?”というラルフの熱い煽りや、一体感のあるコーラスがとても良かったです。
中盤のヌルヌルしたテクニカルなギターソロはカスペリの見せ場でしたね。

ここで一旦ラルフは舞台袖に掃けていき、大名曲“Man On A Mission”がスタート!
半ばミーム化している冒頭の「アーライ!」を一緒に叫んでいるファンも多かったですし、
パワーメタルの醍醐味ともいえるクサメロの波状攻撃をダイレクトに感じました。
この曲ではひときわファンのヘドバンが激しかった印象です。(自分含む)

再び1stの“The Silence”では、ラルフとフランクがボーカルをシェアする場面が多く、
声の系統は違えど、スキンヘッドと長髪の2人が並ぶとPUMPKINS UNITEDを連想しました。
ラストの”Carry On〜”の一体感は、感動のフィナーレといった趣があって美しかったです。
歌唱も演奏も丁寧で、この日のハイライトと言える出来の良さでした!

ちなみに最初は曲名をコールしたものの、カイが水を飲んでいたか何かで曲が始まらず。
しばし会場がシーンとなってしまったときに、
カイが絶妙なタイミングで”This is The Silence…”と言って笑いを取る場面も。

そして終盤には再び疾走ゾーンへ!
「イルミナティ!」のコーラスが強烈なイントロ“Induction”に続く“Dethrone Tyranny”
さらには“Somewhere Out In Space”まで披露されるという半ば暴力的なセトリ。
メインの高速リフでヘドバンしすぎて後半のコーレスの頃には普通にバテました……。
周りの方も同じなのか、最後の”Somewhere Out In Space~!”コールは不発気味だった気も。

本編最後には14分半の大作“Heading For Tomorrow”が満を持して登場。
出だしのコーラスがなくぬるっとした始まりでしたが、圧倒的貫禄で聴かせきりました。
(「次が最後の曲だ!」というカイの煽りに普通なら”No~!”という絶叫が起こるところ、
叫び疲れか「えぇ~……」というリアルな落胆の反応だったのが面白かったです。
オーディエンスの曲の聴きたさと体力のギャップ!)

と言いつつも20時スタートのライブなので、この時点でもかなり遅めの時刻。
アンコールも水を飲むか飲まないかくらいの短さでスタート。
まずは定番“Send Me A Sign”!ギターソロまでしっかり合唱になるのは流石。
作曲者のHenjoがいないのが悔やまれますが。

そしてラストはラルフも交えて1stの名曲“Heaven Can Wait”でフィニッシュ!
メンバーも終始楽しげで、バンドの歴史を総括するようなパフォーマンスでした。
ポジティブで熱いエネルギーを放散しながら最後まで大合唱のライブでした!

自分にとっては初めてのGAMMA RAY体験でしたが、全曲歌えてとにかく楽しかったです。
“Man On A Mission”“Dethrone Tyranny”で2回アーライできて良かったです)
どの年代からも満遍なく押さえたベスト盤的セットリストで、
ラルフ、カイ、フランクのトリプルボーカルも聴いていて気持ちよかったです。
HELLOWEENから持ち帰ったPUMPKINS UNITEDの方法論が活きているなと感じました。

ラルフ・シーパースが歌うことが大々的に宣伝されたツアーではあったものの、
“Dethrone Tyranny”“Master Of Coufusion”といった新しめの曲でも、
ずっとヘドバンとシンガロングで大盛り上がりだったのがたいへん良かったです。

また、今回は“Ride The Sky”“I Want Out”のようなHELLOWEENの曲は一切なしで、
GAMMA RAYの曲のみでセットリストを組んでいたことにも好感がもてました。
このあたりは復帰したことで棲み分けができて、
よりGAMMA RAYの名曲群にフォーカスできたという感じでしょうか。
ラルフ脱退以前、以後の両方に強烈なキラーチューンがあるのが何よりの強み!
そもそもカイ・ハンセン自身がパワーメタルの祖みたいなものなので、
カイがいる限りそこから名曲が生まれてくるというべきか……。

GAMMA RAYのさらなる一手にも、HELLOWEENの新譜にも、
そしてInductionの飛躍にも期待!まだまだメタル界には明るい話題が豊富です!

1.Welcome
2.Land Of The Free
3.Last Before The Storm
4.Rebellion In Dreamland
5.Master Of Confusion
6.Lust For Life
7.One With The World
8.Man On A Mission
9.The Silence
10.Induction / Dethrone Tyranny
11.Somewhere Out In Space
12.Heading For Tomorrow

~アンコール~
13.Send Me A Sign
14.Heaven Can Wait

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【レビュー】Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/07/heading-for-tomorrow-gamma-ray-1990/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/07/heading-for-tomorrow-gamma-ray-1990/#respond Tue, 07 May 2024 04:02:19 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1264 目次 初代Vo、ラルフ・シーパースをゲストにGamma Rayが来日!カイとラルフのタッグが放つ、ポジティブな”生”のエネルギー収録曲全曲紹介 初代Vo、ラルフ・シーパースをゲストにGamma R […]

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カイ・ハンセンが2016年にHelloweenに復帰した後は、活動は一体どうなるのか……
と思っていましたが、なんと初代ボーカリストのラルフ・シーパースをゲストに迎えて、
Gamma Rayがいよいよ来日公演を行います!
5/7(火)に東京、5/8(水)に大阪と、連日の公演となります。(当方大阪公演参戦予定)

そしてオープニングアクトはカイの息子ティム・ハンセンが在籍するINDUCTION
春のカイ・ハンセン祭りに向けて、期待が高まるばかりです!
というわけで、今回はそのGamma Rayの記念すべき1stアルバムを取り上げていきます。

Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990)

ジャーマンメタルの代表格、パワーメタルのパイオニアとしてHelloweenを牽引し、
ギター兼初代ボーカリストとしても、コンポーザーとしても多大な役割を果たしたカイ・ハンセン
メタル史に残る大傑作“Keeper Of The Seven Keys Part 1″(1987)
“Keeper Of The Seven Keys Part 2″(1988)をリリースしたものの、
当時のレコード会社との契約でのゴタつきが表面化するなど、
厳しい状況にあったHelloweenから1989年1月1日に脱退を発表。
ここからカイはGamma Rayを結成、自らのヘヴィメタルを追求していくことになります。

Helloweenでは1st“Walls Of Jericho”(1986)までボーカルをとっていたカイ・ハンセンですが、
Gamma Rayの活動にあたっては、元Tyron Paceのボーカリスト、ラルフ・シーパースを迎えました。
ドイツのロブ・ハルフォードと称されることもあるほどの、強烈なハイトーンとパワーが武器。
(本家Judas Priestのオーディションを受けに行ったのが脱退劇の引き金なのが何ともではありますが)
この2人のほか、ベースにはウヴェ・ヴェッセル、
ドラムにはマティアス・ブルヒャルトという体制となっています。

Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990)
初回盤三方背ボックス

と言いつつ、ジャケットにはカイとラルフしか写っていないところからみても、
この時点ではまだソロプロジェクトとしての色合いが強かったとみてよさそうです。
日本盤の三方背ボックスには”KAI HANSEN”と記載されるのみで、
“Gamma Ray”の表記がないのですが、これもその表れかと思われます。

Heading For Tomorrow / Gamma Ray (1990)裏ジャケ

1.Welcome
2.Lust For Life
3.Heaven Can Wait
4.Space Eater
5.Money
6.The Silence
7.Hold Your Ground
8.Free Time
9.Heading For Tomorrow
10.Look At Yourself
11.Mr. Outlaw

10,11曲目はボーナストラック。
“Look At Yourself”はUriah Heepの名曲のカバー。
ラルフ作の“Free Time”“Mr. Outlaw”以外はすべてカイの曲です。

1.Welcome
パワーメタルの王道スタイル、アルバム全体への期待感を高めてくれる勇壮なインスト。

2.Lust For Life

壮大なイントロに続いて切り込んでくるのは、バンド随一のキラーチューンとなる疾走曲。
ラルフが全力のハイトーンで叫ぶ”Live – Life – Easy!”のコーラスに胸が熱くなります。
この力強いポジティブなメッセージと、中盤で披露されるカイによる長いギターソロが、
Helloween時代の”I’m Alive”も彷彿とさせます。バンドを代表する名曲。

3.Heaven Can Wait

こちらはカイ・ハンセンがボーカルをとった再録盤。これも素晴らしい出来!

“Lust For Life”に劣らず非常に人気の高い疾走曲で、明るくキャッチーなメロディが特徴。
キラキラしたリフで心を鷲掴みにし、そのままサビまで高揚感を持続させていくのは見事。
シングルカットもされました。

4.Space Eater
エフェクト満載で楽しいミッドテンポの曲。
インダストリアルな手触りもありますが、全体的にはポップに仕上がっています。

5.Money
カイとラルフが激しい掛け合いでボーカルを分け合う曲。
ここで聴けるラルフのハイトーンはこのアルバムの中でもひときわ強烈!
声質も相まってまさにロブ・ハルフォードそっくり。
クラシカルなギターソロからコミカルな「マニマニマニマニ……」が挟まれるところも面白いですね。

6.The Silence
どこかQueenっぽさもある壮大なイントロに続き、ピアノバラードになるかと思いきや、
そこからは激しいパートも交えて緩急をつけながら目まぐるしく進んでいき、
“Carry on, carry on…”という歌詞が印象的な、感動のフィナーレへと導かれていきます。
6分半の曲の中で各パートに美味しいメロディが散りばめられた、秀逸な一曲。

7.Hold Your Ground
“Freeze ‘em up, freeze ‘em up!”というどこかコミカルな合いの手が耳に残る疾走曲。
歌詞を読むとレジスタンスから政治家たちへの強烈なシュプレヒコールだとわかります。
間奏やアウトロにクラシカルなフレーズを散りばめつつ、自由を求める者を強く鼓舞してくれます。

8.Free Time
ここでラルフのペンによる曲が登場!
今作の曲のなかでも一際あっけらかんとしたアメリカンなハードロックで、
海岸線をオープンカーに乗って走り抜ける情景が浮かんできます。
パワーメタルのクサみはほぼ皆無なので、カイとラルフの音楽性の違いも見えてきます。

9.Heading For Tomorrow
本編をしめくくるタイトルトラックは14分半という大作。
“The Silence”でも聴けたロック・オペラ的趣向が存分に散りばめられています。
QueenやJudas Priestといった先達の残した音楽を吸収して換骨奪胎するのはカイの得意技。
凝った展開を見せつつも、逸脱しすぎることなくしっかり芯が通っているのが凄いところ。
スローなパートで聴けるギターのフレーズにもセンスが発揮されていて、
最初から最後までじっくり身を委ねられます。

10.Look At Yourself
ここからはボーナストラック。”対自核”の邦題でも知られるUriah Heepの傑作、
“Look At Yourself”(1971)のタイトルトラックをほぼ完コピでパワフルに演奏。
Uriah Heepのカバーはカイ・ハンセンがボーカルの時期にもやっているので恐らくカイの趣味。
クイーンにプリーストにメイデンに……と影響元を並べていくと実は結構英国趣味ですね。

11.Mr. Outlaw
もう一曲のボーナストラックは、ラルフ作のスピードナンバー。
サビでのハイトーンの伸びがたまらない、スカッとする一曲。
ドラム→ベース→ギターと各楽器の見せ場がある間奏も楽しい!

東京公演のセトリを想像しながら、明日の大阪公演に備えて一枚聴き通してみたわけですが、
とにかく爽やかでポジティブなエネルギーに溢れたアルバムだなと。
しかしその中には凝った展開の玄人好みする曲がしっかりあるので、
飽きさせない魅力がある名盤として君臨しているのだと思っています。
Spotifyに配信がなかったのには驚きました。昔はあったんですが……。
カイの歌う再録盤ベスト(これも大好き)をひとまず貼っておきます。
明日の大阪公演が楽しみすぎる!

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