Greta Van Fleet - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Sat, 08 Feb 2025 16:29:52 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Greta Van Fleet - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【年間ベスト】 年間ベスト2023を振り返る②(ベストアルバム編完全版) https://tashinami-musiclog.com/2025/01/03/annual-best-2023-part2-best-albums/ https://tashinami-musiclog.com/2025/01/03/annual-best-2023-part2-best-albums/#respond Fri, 03 Jan 2025 06:54:58 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2672 過去の年間ベストとして挙げていたアルバムを振り返る企画。2023年編、前回の記事の続きです。 今回は2023年の個人的ベストアルバム部門TOP3とは別に、この年の秀逸だったアルバムを9枚選出しております。HR/HM界隈以 […]

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過去の年間ベストとして挙げていたアルバムを振り返る企画。
2023年編、前回の記事の続きです。

今回は2023年の個人的ベストアルバム部門TOP3とは別に、
この年の秀逸だったアルバムを9枚選出しております。
HR/HM界隈以外のところからも次々と高品質なアルバムが出た一年でしたね。

サマソニ2023のヘッドライナ―としても素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたBlur
コロナやロシアとウクライナの戦争などの世界情勢への懸念を織り込みつつも、
キャッチーかつ深みのある作品にまとめた素晴らしいアルバムでした。
リードトラックの“The Narcissict”を筆頭に、
グレアムの歪んだギターが強烈な“St. Charles Square”や、
温かくも切ないメロディが魅力的な“Goodbye Albert”など秀逸な曲が多数。
曲数が絞られていてダレずにスッと聴き通せるのも魅力。キャリア屈指の傑作。

米国産・ハードロックの救世主Buckcherryが発表した文字通りの10作目。
今作はジョシュ・トッド(Vo.)とスティーヴィー・T(Gt.)主体の体制に、
前作“Hellbound”(2021)で復活したマーティ・フレデリクセンのプロデュース、
といういわば盤石の体制で挑んだ本作。
リードトラック“Good Time”はいわゆる「いつものBuckcherry」という印象でしたが、
続く“Keep On Fighting”“Shine Your Light”“Let’s Get Wild”と、
気合いの入ったパワフルな楽曲が目白押しの一枚でした!
終盤には珍しくシリアスなバラード“Pain”
Bryan Adams“Summer Of ’69”のカバーがあったりと、
トータルでの満足度の高いアルバムに仕上がっています。
あとは久々の来日さえ叶えば……という思いは募るばかりです。

余談ですが、この年は今作のほかにもThe Winery Dogs“III”にはじまり、
Extreme“SIX”Winger“Seven”と、
数字がタイトルのアルバムがそろい踏みした一年でもありました。(しかも全て良作)

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いわゆるメロハー(メロディアスハードロック)好きなら足を向けて寝られない、
この手のサウンドを大の得意とするイタリアのレーベルFrontiers
このFirst Signalというバンドは、
そんなFrontiersでお馴染みのソングライターの高品質な楽曲が、
あのHarem Scaremのハリー・ヘス(Vo.)の声で味わえるというもの。
早くも今作が5thアルバムだそうですが、自分は今作で入門。

1曲目の“Unbreakable”から「待ってました!」と快哉を叫びたくなるような、
ストレートで美しいメロハー一直線。
ひときわ力強いタイトルトラック“Face Your Fears”や、
ヤニ・リマタイネンも作曲に携わったバラード“Rain For Your Roses”など聴きどころ多数。

「柔」と「剛」を自在に使い分けつつ、そこに哀愁も加わったハリーの声を活かすべく、
集められた精鋭たちが全身全霊を傾けるプロジェクト。
当然ながら悪くなりようがない、というのが正直なところです。
Harem Scaremの最新作“Change The World”(2020)が好みなら必聴の一枚。

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ミシガン出身・若きGreta Van Fleetの3rdアルバム。
「ロード・オブ・ザ・リング」的な骨太の世界観を持ちつつも、
前作のような重厚長大さは多少抑えて、より大衆性を持たせた感のある一枚です。
もちろん70年代好きにはたまらないエッセンスも健在なので、
1stと2ndの美味しいとこ取りのような一枚ですね。
個人的には中盤の“The Indigo Streak”にKOされました。
2024年のサマソニの長いギターソロを含む圧巻のパフォーマンスは忘れられません。

この年のメタル界最大のニュースはやはりこの1枚でしょうか。
メタリカがスラッシュメタルの原点に立ち返りつつ、
「怪物」としての底知れなさも見せてくれた12th。
タイトルにある「72の季節」とは、人生最初の18年間のこと。
その多感な時期をいかにして生きていくか、
という普遍的で根源的なテーマはどの世代にも共鳴するところがあるはず。

ストレートで普遍的な魅力を持つリードトラック
“Lux Æterna”のインパクトは強烈でしたし、
ラストに置かれたキャリア最長となる11分超の大作“Inamorata”は、
彼らのひとつの到達点として愛されていくであろう圧巻の一曲。

発売前日には全世界の映画館でリスニングパーティーを行ったり、
(自分もしっかり観に行きました)
セットリストの被り無し2公演ずつで回ることを基本とする、
空前の規模感での“M72 World Tour”を敢行したりと、
アルバム以外のところでも最前線で気炎を吐き続けるメタリカに最大限の敬意を表します。

カリフォルニア州ロングビーチで結成されたRival Sons
先述のGreta Van Fleetが好きなら押さえておきたい、
こちらも70年代を感じる骨太なクラシックロックの旨味を持ったバンドです。

6月発売の7thアルバム“Darkfighter”は、その名の通り「闇との戦い」がテーマ。
そして対となる8th“Lightbringer”も、同年秋に発売されました。
激しく切り込む“Nobody Wants To Die”や、ゆったりとした“Bird In The Hand”
そしてコンセプトの根幹をなす“Mirrors”“Darkside”は貫禄十分。
次作と併せて聴いていただきたい秀逸なアルバムです。

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こちらが同年に発売された、対となるもう一枚のアルバム。
6曲入りというボリュームですが、
1曲目に据えられた大作“DARKFIGHTER”に始まり、
キャリア屈指の美しいメロディでラストを飾る“Mosaic”で締めるという、
しっかりとした聴き応えを残してくれる作品。
70年代の香りが漂うリードトラックの“Sweet Life”も良いですし、
1stアルバムのタイトルを冠した“Before The Fire”という曲があるのにも惹かれました。

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遂にあのストーンズも動いた!と話題になった一枚。
この年のニュースの中でも強烈だったのはやはり今作の発表でしょうか。
編集盤やブルースアルバム“Blue & Lonesome”(2016)は出ていたものの、
オリジナルアルバムとしては“A Bigger Bang”(2005)以来ですからね。
オジー・オズボーンの直近2作などで好評を博した、
アンドリュー・ワットのプロデュースはここでも冴えわたっていました。
アーティストの本質を見抜きつつ、仕事が速いところが評価されている様子。
ちなみに彼を紹介したのはポール・マッカートニー。
ポール自身も“Bite My Head Off”でブリブリに歪んだベースを披露しています。

その他にもエルトン・ジョンやレディー・ガガ、
スティーヴィー・ワンダーといった豪華なゲストが今作を彩りますが、
根幹にあるストーンズの強靭なロックンロールはブレないので気持ちよく聴けます。
個人的な好みは5曲目の“Whole Wide World”と7曲目の“Mess It Up”

UK産・グラムロックの星、The Strutsの4th。
今作はモノクロのアートワークに象徴されるように、以前の3作と比べると落ち着いた印象。
アルバムを通して必要以上の装飾は加えず、
曲のよさを活かして淡く突き進んでいく感じが新境地。
王道スタイルの“Too Good At Raising Hell”で盛り上げつつ、
静かな導入からスリリングに盛り上げていく“Pretty Vicious”へと移る流れは秀逸!
アコースティックライブ音源が出たときからずっと楽しみでしたが素敵な仕上がり。
中盤の“Rockstar”もタイトル負けしない良曲です。

声優・アーティストとして目覚ましい活躍の楠木ともりさんの1stフルアルバム。
それまでに出してきたEP4枚の曲はどれも欠かせないピースだと思っていたので、
アルバムに仕上げるにあたってどの曲を取捨選択するのか?というのは懸念点でもありました。
それを「『存在/不在』というコンセプトで2枚同時リリース!」
という手法で、どの曲も置き去りにすることなくまとめ上げた手腕は見事。
それぞれに新曲を3曲ずつ配しつつ、
“PRESENCE”の1曲目と“ABSENCE”のラストでも対の構造を見せてくれています。
どちらも甲乙つけがたいほど見事な作品ではありますが、
個人的によく聴くのは新曲の中でも反復が心地よい“StrangeX”や、
ハルカトミユキ提供の“それを僕は強さと呼びたい”が印象的な“ABSENCE”
初聴であればどちらも押さえておいていただきたい、そんな作品です。

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1位:RUSH! / Måneskin
2位:Life Is But A Dream… / Avenged Sevenfold
3位:Stone / Baroness

1位:RUSH! / Måneskin
2位:Life Is But A Dream… / Avenged Sevenfold
3位:Stone / Baroness

The Ballad Of Darren / Blur
Vol. 10 / Buckcherry
Face Your Fears / First Signal
Starcatcher / Greta Van Fleet
72 Seasons / Metallica
Darkfighter / Rival Sons
Lightbringer / Rival Sons
Hackney Diamonds / The Rolling Stones
Pretty Vicious / The Struts
PRESENCE / 楠木ともり
ABSENCE / 楠木ともり

(以下順不同)
The Ballad Of Darren / Blur
Vol. 10 / Buckcherry
Face Your Fears / First Signal
Starcatcher / Greta Van Fleet
72 Seasons / Metallica
Darkfighter / Rival Sons
Lightbringer / Rival Sons
Hackney Diamonds / The Rolling Stones
Pretty Vicious / The Struts
PRESENCE / 楠木ともり
ABSENCE / 楠木ともり

2023年のチョイスはこのようになりました。
多くなった!と言っておきながらよく見るとThe Winery Dogs“III”
Extreme“SIX”といった重要作も入れておけば……という若干の後悔もあり。
それでも当時の自分の琴線に触れたものを信じつつ、
今年も細々とではありますが好きな音楽に触れていければなと思っています。

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2024年から2025年に移るにあたって、
一旦今まで自分が発信してきた「#今年の9枚」を振り返ってみる企画。
今回は2021年編です。

Hellbound / Buckcherry 
The Battle At Garden's Gate / Greta Van Fleet 
Helloween / Helloween 
Senjutsu / Iron Maiden 
Teatro d'ira - Vol. I / MÅNESKIN 
Let The Bad Times Roll / The Offspring 
Smith/Kotzen / Smith/Kotzen 
The Future Bites / Steven Wilson 
OK Human / Weezer

2021年版 #今年の9枚(左上から)
Hellbound / Buckcherry
The Battle At Garden’s Gate / Greta Van Fleet
Helloween / Helloween
Senjutsu / Iron Maiden
Teatro d’ira – Vol. I / MÅNESKIN
Let The Bad Times Roll / The Offspring
Smith/Kotzen / Smith/Kotzen
The Future Bites / Steven Wilson
OK Human / Weezer

この年のFM802″ROCK ON AWARD 2021″のトップ3には
1.Helloween / Helloween
2.Senjutsu / Iron Maiden
3.Hellbound / Buckcherry
を選出しています。

この年は7人体制HELLOWEENが遂にアルバムをリリースしたのが大きなニュース。
それがきちんと質の高いものになっていたのは大きかったですね。充実の一年でした。
IRON MAIDEN“Senjutsu”も前作に引き続いての2枚組ながらまとまった内容。
Buckcherryを3位としたのは、
ジョシュとスティーヴィー中心の新体制を応援したい!という思いと、
前作“Warpaint”(2019)の若干癖があった音像から軌道修正したことへの評価もあります。
また、MÅNESKINに関しては当時「ベスト新人」の枠で投票していたはず。

以下の寸評に関しては、曲名の表記等以外ほぼ当時のツイートのまま残しておきます。

キース・ネルソン(Gt.)脱退後2作目となる9th。
“Rescue Me”収録の4th“Black Butterfly”(2008)を手掛けた
マーティ・フレデリクセンのプロデュースによる整理された音像で、
冒頭の“54321”“So Hott”の流れでぐっと掴んでくる安定感ある一作。
“Gun”“Barricade”といったリズムの面白さや渋さで勝負する曲もあり、
聴き応え十分の良作でした。

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前作から遥かにスケールアップした2ndアルバム。
壮大で美しいオープニング“Heat Above”から
ラストの大作“The Weight Of Dreams”まで、
聴けば聴くほどに深みを増す曲の宝庫。いい設備で全身で感じたいアルバムです。
“Broken Bells”のラストのギターソロは必聴。

“Pumpkins United”ツアーを経た7人体制での集大成!
とはいえ懐古趣味に陥っているわけでもなく、
アンディやサシャの曲も冴えている傑作でした。
強度の高い楽曲群を大作“Skyfall”が締めくくる構成も最高、
アンディの書いたバラードがまだ日の目を見ていないそうなので次回作にも期待!

待望のメイデンの新作は日本モチーフ!そして前作同様2枚組!
太鼓の音で始まる“Senjutsu”から先行公開された2,3曲目に繋がる流れも素晴らしいし、
特に長尺曲が居並ぶ2枚目の満足感は唯一無二。
“Coming Home”を彷彿とさせる長いソロのある“Darkest Hour”は特に気に入っています。

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ユーロビジョンにイタリア代表で出場して制覇した映像は感動的でした……!
その“Zitti E Buoni”をはじめ“I Wanna Be Your Slave”“Coraline”
そしてラストの“Vent’anni”と、フックのある曲が目白押しの一枚。
日本盤ではイギー・ポップとのコラボがCD化されてるのが嬉しいですね。

久し振り度合いではリンプの新譜”Still Sucks”に持っていかれた感もありますが、
こちらも9年振り10枚目の新作。
安定のボブ・ロックのプロデュースで楽しく聴けるうえ、
2021年の情勢ともリンクしたタイトルも絶妙。
タイトルトラックのみならずド頭の“This Is Not Utopia”もクールですし、
4th収録の“Gone Away”のピアノバラードバージョンは必聴。

メイデンのエイドリアン・スミスがリッチー・コッツェンと組んだら、
(当たり前ですが)爽快感溢れる素晴らしいアルバムができました。
エイドリアンのボーカルがこんなにも良いなんて……というのは嬉しい発見。
11月にEP“Better Days”も出ましたし、2ndにも期待したいところです。

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2025/01/01追記:
2025年3月に、遂に2ndアルバム“Black Light / White Noise”のリリースが決定!
お互い忙しいスケジュールの合間を縫って、しっかり曲作りをしているのが嬉しいですね。
今年の注目作です。

何と言っても本作のリードトラック“Personal Shopper”に圧倒されました……
物欲をあの手この手で喚起してくる現代社会への痛烈なメッセージソングであるこの曲。
歌詞ではボックスセット商法を批判しつつも、
自身は自身で”Steven Wilson Remix”商法でそれらに加担していると言えなくもない現実。
皮肉ではないですが、そういったアンビバレントな側面もあることによって、
楽曲のみならずアルバム全体にも唯一無二の説得力が生まれています。大傑作。

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延期されたアルバム“Van Weezer”の発売を心待ちにしていたら突如現れた一枚。
タイトルが“OK Computer”のパロディなのは言わずもがなですが、
オーケストラをフィーチャーした優しい美メロと、
2020~2021年を切り抜いたような時代性は素晴らしいの一言でした。
のちに改めて発表された、HR/HMへの素朴な憧憬を込めた“Van Weezer”と比べると
サウンドの違いには驚きますが、メロディの良さで芯を通しているので凄いです。

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【ライブレポート】初の万博開催!SUMMER SONIC 2024大阪Day1(2024/08/17) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/01/summer-sonic-2024-osaka-day1-2024-08-17/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/01/summer-sonic-2024-osaka-day1-2024-08-17/#respond Sun, 01 Sep 2024 11:35:34 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2028 目次 舞洲から万博記念公園へ会場を移した、新たなサマソニ大阪11:30~ Tele(SONIC STAGE)12:00~ Aqua Timez(MASSIVE STAGE)Aqua Timez セットリスト12:30~ […]

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万博記念公園、太陽の塔とサマソニのオブジェ

今年のサマソニ大阪は例年の舞洲ソニックパークとは違った会場での開催に。
というのは、現在舞洲では大阪万博の工事が着々と?進行中のため。
少なくとも今年と来年は舞洲は会場として使用不可の状況となったので、
吹田市の万博記念公園がサマソニ大阪の新しい舞台となりました。

2日目の様子はこちら。

Blur目当てで一日参戦した昨年の様子はこちら。

サマソニ大阪アーティスト一覧
某ユニオン前で撮ったサマソニ大阪のアーティスト一覧。情報は少し古いですが主要な面子は揃ってます

大阪のヘッドライナーは初日がBRING ME THE HORIZON、2日目がMÅNESKIN
何かとラインナップについて取りざたされがちな最近のサマソニではありますが、
今一番熱い若手をしっかりピックアップしているのは流石だと感じました。
主にヘッドライナーの2組目当てで、今年は両日参戦です。

Day 1で観たアーティストは以下の通り。
Tele(SONIC STAGE)
Aqua Timez(MASSIVE STAGE)
LOVEJOY(SONIC STAGE)

Henry Moodie(SONIC STAGE)
新しい学校のリーダーズ(MOUNTAIN STAGE)
花冷え。(MASSIVE STAGE)
Greta Van Fleet(AIR STAGE)
PAS TASTA(PAVILLION)
BRING ME THE HORIZON(AIR STAGE)

タイムテーブルの被りや移動時間があったので、
ライブの全編を観られたアーティストばかりではないですが、
こうしてみるとかなり充実していましたね。

朝9時ごろにモノレールで会場に到着。
既にリストバンド交換所には長蛇の列ができていました。

リストバンド交換所

そこから駐車場に並び続け、チケットとリストバンドを交換した頃にはもう10時。
そして物販とクロークに荷物を預けるところまでであっという間に11時でした。
ちなみに物販ではMÅNESKINのタオルとGreta Van FleetのTシャツを購入。

物販ブースで合流した友達と一緒に、まずはSONIC STAGEのTeleを観に行くことに。

SONIC STAGE

屋内だった今までと違い、太陽の塔の裏手の屋外ステージになったSONIC STAGE。
開放感もありましたし、フラッと観に行きやすい雰囲気になっていたのが良かったですね。

Tele自体は昨年のMASSIVEでチラ見していたのですが、
こうしてしっかり観てみるとうまいメンバーが集まっていて聴き応えがありました。
一年でさらにスケールアップしたのでは?と感じる堂々とした佇まいで好印象。
「あの太陽の塔に感謝を!」というMCも万博でのフェスならでは。
2曲目の“ロックスター”はやっぱり印象に残るいい曲だなとしみじみ。
本当はもっと観ていたかったのですがAqua Timezが気になるため泣く泣く退場。

開催直前の出演発表でTLをざわつかせた再結成Aqua Timez
この日のMASSIVEはORANGE RANGEHoobastankと並んで、
心を2000年代の青春時代に戻してくれる物凄い面子になっておりました。

ステージ間の距離感がつかめないため早めに出たはずなのですが、
ここでさっそく万博記念公園の広さを実感。
MOUNTAINよりもはるか先の一番端のほうにあるこのMASSIVE、
SONICから多少急ぎ目に行っても15分~20分はかかりました……。

MASSIVEに着く直前で、いきなり1曲目“ALONES”の歌いだしが聞こえてきて大興奮。
来年にデビュー20周年を迎えるにあたって再結成した彼らですが、
ここまで当時から声が変わってないものなのかと震えましたね。
いざMASSIVEに入ると早い時間帯にもかかわらずファンがぎっしり。
バンドもヒット曲をズラリと並べたセットリストでその熱意に応えていました。

その中でも、「知っている曲があれば『ウォー!』と盛り上がってもらえれば」
というMCからの“千の夜をこえて”はもはや反則技。
完全に我々世代の心をぶち抜いてくれました。

「ステージに立つ前には不安もあったけど、
こうしてライブしてみると音楽には勝ち負けなんてないと気づけた」
という率直なMCにも好感が持てましたし、
Aqua Timezでもそういう不安は抱くものなんだと、少し勇気づけられました。
続く“決意の朝に”“虹”は何とキー上げでの演奏!
懐かしさも残しつつ、脂の乗ったバンドとしてのエネルギーも感じさせる充実のライブでした。

Aqua Timez セットリスト

1.ALONES
2.MASK
3.千の夜をこえて
4.決意の朝に
5.虹

ここからはしばらく予定はなかったため、
ひとまず中心部に戻ろうと思っていたところで飛び込んできたのが、
イギリスのLOVEJOYの元気なバンドサウンドとトランペット。

結論から言うとこれが物凄く楽しかった!
今までノーマークだったことを悔やむくらいには良かったです。
パンキッシュで元気な演奏も聴かせてくれつつ、適度にリラックスした雰囲気もあり、
時にシニカルな歌詞が出てくるのはUKっぽさを感じてグッときました。

そしてヘヴィになるところは非常にパワフル。
公式サイトでの”the only indie rock band with a double kick drum.”
という(真偽のほどは置いておいて)ユニークな文言通り、
ドラムの重量感で聴き応えを演出していましたね。

トランペットのお姉さんがサポートで出てくる曲では、
その音色で夏の昼間の心地よいムードが高まる感じがして大変良かったですし、
1曲ごとに凝ったバックの映像をしっかり用意していたのも好印象でした。

LOVEJOY セットリスト

1.Call Me What You Like
2.One Day
3.Cause for Concern
4.Scum
5.Concrete
6.Taunt
7.I’ll Look Good When I’m Sober
8.Normal People Things
9.Portrait of a Blank Slate
10.The Fall

こちらもUKのアーティスト。
なんと弱冠20歳という超若手ですが、マルチな楽器を操るシンガーソングライター。
サマソニのアプリでのアーティスト紹介で、
肩書きに「インフルエンサー」とあったのに時代を感じます。

お昼にフェス飯の焼きそばを食べつつ観ていたのですが、これが大当たり!
今年1月にデビューEPを出したばかりとは思えない、
既に自分の歌をしっかり確立しているようなステージでした。
歌唱力もしっかりあって、これからビッグになっていく予感。
ソニックステージが屋外で気軽に観やすい環境になったことで得られたいい出会いでした。

続いてはMOUNTAIN STAGEに移動し、
4月にアメリカのコーチェラで大成功を収めたのも印象的な
新しい学校のリーダーズを初めて生で観ることに。

今年のマウンテンは芝生で、横に幅の広い開放感のあるステージに。
舞洲では野球場だったのでかなり印象は違いますね。
この時間帯が特に一番暑かったのですが、
今まさに大人気のアクトということもあり客入りもかなりのものでした。

いざ観てみるとまず驚いたのが、
メインボーカルSUZUKAを筆頭とした全員の歌唱力の高さ。
ステージを広く使っての一糸乱れぬダンス、そしてパワフルな歌唱を、
かなりの暑さの中でも完璧に、笑顔で披露していたのはわかっていても衝撃的でした。

曲は最新作“AG! Calling”(2024)から厚めに披露。
セーラー服の上からきらびやかなドテラを羽織っての、
冒頭の“Toryanse”から“Omakase”への流れが特に好みでした。

大ヒットした“オトナブルー”を中間に置きつつ、
最後までハイテンションで突き進んでいくステージは、
若さの中にも横綱相撲の貫禄が感じられて頼もしかったです。
コール&レスポンスがしやすい曲も多くて非常に楽しいステージでしたし、
ラストの“青春を切り裂く波動”の疾走感あるエンディングにも痺れました。

SUZUKAが大阪出身ということもあり、
「大阪のグルーヴが一番だと思ってます!」というMCや、
「551があるとき・ないとき」のくだりがあったのは大阪ならでは。
ちょっとお得感がありました。

新しい学校のリーダーズ セットリスト

1.Toryanse
2.Omakase
3.Giri Giri
4.Pineapple Kryptonite(Yohji Igarashi remix)
5.オトナブルー
6.Arigato
7.Fly High
8.Tokyo Calling
9.Change
10.青春を切り裂く波動

新しい学校のリーダーズをフルで観た後はすぐ隣のMASSIVEにダッシュ!
こちらも国内のみならず海外での実績も数多い、
HARAJUKU COREこと花冷え。に2度目の参戦。

8月初旬にはアメリカ・ロラパルーザのメインステージでのライブを成功させたばかり!
個人的には今年の3月にSLASHのオープニングアクトとして観て以来です。

せっかくなんだから出順もう少しずらしてくれたらよかったのに……と思いつつ、
いざMASSIVEに行ってみると前方にはメタラー大集合の楽しいピットが形成されてました。
“令和マッチング世代”“我甘党”の間で何とか滑り込めました)
スラッシュのO.A.の際にはどこかアウェー感があったのは否めなかったわけですが、
今回は後に控えたBRING ME THE HORIZONの前哨戦とばかりに大盛り上がりでした。
(BMTH主催のNEX_FEST繋がりでもあるので、当時のTシャツも多く見られました)

リリースされたばかりの新曲“メタ盛るフォーゼ!”への反応も上々でしたし、
すっかり鉄板となった“TOUSOU”“お先に失礼します。”のラスト2曲は圧巻!
相変わらず煽りのうまいバンドということもあって、
WODにハーコーも繰り広げられながらの心地よいカオスを堪能できました。
自分がいた下手のほうでは誰かの持ち込んだシャボン玉まで飛んでいて、
そのハッピーさと極悪なメタルコアのギャップがまさに花冷え。らしさを体現していました。
なお、極悪と言いつつ音のバランスは非常に良かったのも流石の百戦錬磨ぶり。

ライブ後に「みんな写真撮ろ!」の一声で集合写真撮影タイムがあったのも楽しかったです。
次は国内でももっと大きいステージで観てみたい!なにとぞ……!

花冷え。セットリスト

1.O・TA・KUラブリー伝説
2.今年こそギャル~初夏ver.~
3.令和マッチング世代
4.我甘党
5.メタ盛るフォーゼ!
6.TOUSOU
7.お先に失礼します。

Greta Van Fleet待ち(AIR STAGE)

一番端のメインステージ、OCEAN STAGE改めAIR STAGEへの大移動をどうにか敢行し、
初日の目当て、念願のGreta Van Fleetのライブを近い位置で観ることに成功!
まだ新人だった頃の2018年に「不測のスケジュールの都合」でキャンセルになって以来、
なかなか縁がなかったサマソニですが、
3rdアルバム“Starcatcher”(2023)を引っ提げてようやく帰還!
そもそも来日公演自体が中々なかったので、これは行くしかない!とチケットを取った次第。

最新作“Starcatcher”のブックレットの写真になっている、
「広大な砂漠に突き刺さる剣」がスクリーンに映し出されてバンドが登場。
強烈な西日もあってかなり暑さがこたえる時間帯でしたが、
ジョシュ(Vo.)は白、サム(Ba.)は赤、ジェイク(Gt.)は黒と、
上下で色を揃えた衣装で登場したのはインパクト抜群でしたし、ある種の風格を感じました。

まずは新譜から正統派ロックサウンドの“The Falling Sky”でスタート。
派手なサングラスをかけてかなり暑そうにしていたジョシュでしたが、
ハイトーンはしっかり決めつつ、ことあるごとにファンサもたっぷりしてくれて、
音源や映像では知っていたもののその超人ぶりには舌を巻くばかりでした。
かけていた派手なサングラスをライブ序盤で観客に投げてプレゼントしてくれていました。
ラストでは熱いブルースハープで盛り上げていたのも流石。

初期の代表曲“Safari Song”に入ると歓声のボルテージもさらに上昇。
原曲よりは少しテンポを落として、どっしりしたグルーヴで聴かせていました。

バラード“Meeting The Master”の前にはジェイクがアコギでソロを披露。
ソロ終盤ではビートルズの「ノルウェーの森」を弾いてくれる嬉しいサービスも。
透き通るようなハイトーンのボーカルワークが印象的な曲ですが、
ライブではさらに進化した超高音のホイッスルボイスで締めくくっていて圧巻でした。
舌根のあたりを震わせることでさらにビブラートをかけているように見えたのですが、
これも相当なスキルを要するはず……。

4曲目には「愛と祝福の曲」、“Heat Above”をプレイ。
何としても聴きたかったのがこの曲だったので感無量でした。
サムのオルガンの音からイントロに入る際の多幸感は格別。
ジョシュが白いバラの花を一本ずつ観客に手渡していくのも、
あふれる愛を感じさせる素敵な演出でした。
(サムがオルガンの上に置かれた聖杯のようなカップで乾杯していたのもインパクト大でしたね)

そしてデビューEPのタイトル曲にして名曲“Black Smoke Rising”でもう完全KO。
グラミー賞受賞作“From The Fires”(2017)のクロージングナンバーでもあるこの曲、
彼らの持ち味がすべて詰まっているんだなと、生で聴いて改めて実感しました。

続いての曲は最新作からのアルバム曲“The Archer”
剣と魔法の時代の愛についての曲、というMCに続き始まったこの曲、
いざ生で聴くとその壮大な世界観に圧倒されるばかりでございました。
そしてジョシュは歌い終えると舞台袖に捌けていき、ジェイクの熱いギターソロタイムに。
ギターとオルガン、ドラムによる息の合ったアンサンブルに、
ES-335をまさかの背面弾きするという見た目の華も相まって幸せな時間でした。

そして何より強烈だったのは、この10分にわたるソロの後、
ジョシュの”See you next time!”のMCでライブが終了したこと。
ツェッペリンよろしく、ライブで5分の曲を30分に引き伸ばしてたっぷり演奏することで
初期から知られているバンドではあるのですが、
まさかフェスで10分のギターソロで〆るというのは驚き。
中々にチャレンジングだなと思いつつも、
その天上の音楽のような響きに常に圧倒されっぱなしの50分間でした。

SNSでちらほら言われているように、
メインステージにしては確かに客入りは寂しげではあったわけですが、
正直こればっかりは国内外の認知度の差だろうなというのは正直ありますね……。
BMTHやMÅNESKINと比べるとそもそものマス層への訴求・宣伝が少なかったこと、
そして一番売り出しをかけたかったであろう2018年のキャンセルが痛かったかなという印象。
しかしこの壮大な世界観と演奏は単独公演の尺と空間で一番活きてくるはずなので、
是非次は50分といわずたっぷり観られるよう、我々としては全力で応援したいところ。

なにしろアルバム3枚出しているといってもまだまだ若手のバンドですし、
「同世代」として若い世代にプッシュしていけるポテンシャルしかないわけですからね。
我々HR/HMリスナー以外にもリーチしていければまだまだ爆伸びする余地はあります。
日本はそもそもジャンルとしてのロックを受け入れる土壌がかなり強いほうですし。

と言いつつ、今回のサマソニへの出演を記念して
ようやく“From The Fires”(2017)の日本盤が出たのは嬉しかったです。

Greta Van Fleet セットリスト

1.The Falling Sky
2.Safari Song
3.Meeting The Master
4.Heat Above
5.Black Smoke Rising
6.The Archer

ちなみにサマソニ東京ではギターソロは短めに、
“Highway Tune”“Runway Blues”も披露されていたようです。聴きたかった……。

極上の体験ではあったもののかなりの猛暑だったGreta Van Fleetのライブも終わり、
ここで友人の提案で今回唯一の室内ステージ、PAVILLIONでPAS TASTAを観ることに。
太陽の塔の黄金の顔に見守られるDJブースが中々にドープな印象のPAVILLIONで、
6人組ユニットでの賑やかでカオスなパーティーを味わえたのは面白い体験でした。
大ネタとして配されたキマグレンの”LIFE”で夏を感じさせたかと思えば、
最後の最後で極悪アレンジの”恋人たちのクリスマス”が出てきたのには笑いました。ずるい。

BRING ME THE HORIZON(AIR STAGE)ライブ開始前ステージセット

いよいよ初日のトリ、BRING ME THE HORIZON登場!
昨年に自らがキュレーションを行ったNEX_FESTを日本で成功させ、
待望の最新作“POST HUMAN: NeX GEn”(2024)を5月に突如リリースするなど、
勢いに乗った状態のバンドが、度々出演していたサマソニで遂にヘッドライナーへ昇格。
評判は聞いていながらも自分は今回が初見なので楽しみにしていました。

メインステージに戻ってみると登場前からかなりの賑わいぶりで、
恐らくバンド側がセレクトしていたであろう開演前BGMの豪華さも嬉しかったですね。
・Break Stuff / Limp Bizkit
・Firestarter / The Prodigy
・Chop Suey! / System Of A Down
これがサマソニのメインステージのデカいスピーカーで流れるわけなので、
文句なしにテンションも高まろうというもの。一応サマソニでSOADが聴けた貴重な瞬間。

BMTH 開演前のモニター、ゲームのタイトル画面風の演出

SOADが流れ終わったあたりで両サイドのモニターに動きが。
何と初代プレステっぽい起動音に続いて”POST HUMAN”のこれまたプレステっぽいロゴ、
そして“POST HUMAN: NeX GEn”のタイトル画面がFFのプレリュードと共に登場!
このゲーム愛丸出しの演出に一気に盛り上がる観客。
と言うかここは一緒に観ていた友達と「FFやー!」とワイワイしてました。

今回のツアーは、ライブ全体をこの”POST HUMAN: NeX GEn”のゲームに見立て、
人間とAIの戦いを時にメタルギア、時にバイオハザードのような映像で描き出すという
物凄く手の込んだ一大エンターテインメントになっていました。
これを日本でできるのは当人も最高の気分だろうなと思いつつライブがスタート。

1曲目は新譜からの先行シングル“DArkSide”
“Can’t trust myself tonight!”と叫ぶサビも印象的な、キャッチ―ながらも重量感あるスタート。
そこから“Happy Song”に移行するところもライブ巧者だなと感じました。

セットリストは全体的に新譜と“That’s The Spirit”(2015)から厚めのセレクトで、
意外にも前々作“amo”(2019)からはグラミー賞にノミネートされた“MANTRA”のみ。
しかしキレキレながら安定感ある演奏でこの日随一のかっこよさでした。

演出面で度肝を抜かれたのはなんといっても新譜からのメタルコアド真ん中の1曲Kool-Aid”
段になっているステージ全面を巨大スクリーンにして、
バイオハザードのボス戦風の映像をバックにした演奏がクールで痺れました。

続く“Shadow Moses”は自分がBMTHに触れるきっかけにもなった名曲。
読んで字の如くメタルギアモチーフ……だったのは後になって知りました。
導入にはメタルギアソリッドの”The Best Is Yet To Come”を使用しているのも凄い。

Deftonesリスペクトのドゥーミーな新曲“liMOusIne”は、
同日別ステージで出演のAURORAをフィーチャーした曲ということもあって、
もしやコラボがあるのでは?と期待されていた一曲。
蓋を開けてみれば結局大阪ではタイテの被りもあってか実現せず。(東京では実現)
ただしライブでは世界初披露。曲の深みをじっくり味わえました。

新譜の中でもひときわ強烈な印象を残した“AmEN!”はライブでも破壊力抜群。
MVともシンクロした地獄のようなバックの映像と前方の盛り上がりは刺激的でした。

特に日本ではBABYMETALとのコラボがあるかで毎度注目を集めるイベントとなった、
バンド屈指のキラーチューン“Kingslayer”ですが、べビメタ登場はこちらも東京のみ。
しかしながらやはり盛り上がりは段違いで、シンガロングもバッチリでした。
NINTENDO64風のポリゴン数になった疑似べビメタのような3人娘が踊る映像は、
NEX_FESTの時点では無かったものだったので熱い演出でした。

続く“Antivist”はファンをステージに上げての披露。
恒例の演出だそうですがグロウルしまくりの曲なのでどうなるか……
と思っていたらファンのお兄さんが激ウマでしたね。
Oliver(Vo.)と肩を組みながら完璧に歌いこなしつつ、
ついでにWOD煽りまでやってしまう大立ち回り。
カラオケと音ゲーをミックスしたようなバックの映像も楽しい時間でした。

今回のライブの中でも特に個人的に良かったなと思ったのが新譜からの“LosT”
ポップなサウンドに乗せて不安や悩みを包み隠さずにぶつける曲なわけですが、
スクリーンに大写しになった”Why am I this way?”というサビの歌詞を大合唱する光景が、
見事に「自分は一人じゃない」という強いメッセージ性を帯びていて、
不安を共有することで救われる一体感を味わえるものになっていました。

終盤~アンコールは普遍性にあふれた名曲連打。
“Sempiternal”(2013)以降の曲で固めたライブで、
初期のメタルコア/デスコアのイメージからはかなり離れてはいますが、
その分エンターテインメントとしての普遍性を得た巨大なバンドになっていて驚きました。
ゲーム好きではあるけどBMTHは知らない……という友達も一緒になって楽しめたのは強すぎる。

あまりに完成度の高いライブを見せつけられたのでまたすぐにでも観たくなりますね。
9月にフィジカルで発売される最新作もしっかり予約しました。

BRING ME THE HORIZON セットリスト

1.DArkSide
2.Happy Song
3.Sleepwalking
4.MANTRA
5.Teardrops
6.Kool-Aid
7.Shadow Moses
8.liMOusIne
9.AmEN!
10.Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
11.Kingslayer
12.Antivist
13.Follow You
14.LosT
15.Can You Feel My Heart

Encore:
16.Doomed
17.Drown
18.Throne

結論からいくと、万博でのサマソニは快適そのもの。
その理由は、まず何といってもアクセスの良さ。
終点のコスモスクエアからシャトルバスで会場に移動していた舞洲と比べると、
モノレールに乗れてしまえばすぐに会場入りできる万博はかなり楽でしたね。
普段と違って手厚く増便されていたことも好印象でした。
あとは既存の店や自販機が充実していたことも、猛暑の会場では嬉しいポイント。

そして特筆すべきは、非常に開放感のあるステージ。
広い芝生と後方には木陰、というMOUNTAINの雰囲気は素晴らしかったですし、
今まで屋内だったSONICは、入ってすぐの太陽の塔の真裏に配置。
一番最初に目に入るステージになったことで、
偶然通りかかることでの新たな出会いが生まれやすくなっていた印象です。

一方で、唯一の屋内ステージとして、
独特の雰囲気で異彩を放ったPAVILLIONも面白かったですね。
EXPO’70パビリオン(旧鉄鋼館)を会場に、
改修工事前の初代・太陽の塔の黄金の顔が見守るステージは、
非日常を感じさせられて刺激的でした。

ただ、舞洲が圧倒的に優れていたポイントとしてはステージ間の移動の短さ。
舞洲ソニックパークでは4つのステージがギュッと集約されていて、
特にMOUNTAIN、SONIC、MASSIVEは歩いてすぐの距離にありました。

今回は広い公園内にステージが分散されていたので、
入口のSONICから端のMASSIVEまで行けば20分はかかりましたね。
来年はここを考えて行程を組んでいく必要がありそうだと感じました。

万博開催について、SNSではポジティブな意見も多くみられたので、
来年は良いところは伸ばしつつ、どのように改善されるかにも注目したいです。

ちなみに万博でもクリエイティブマンのブースは健在、恒例のミニタオルを引き換え。

サマソニ2024 ミニタオル

そしてこちらが来日公演紹介。来年のものも徐々に解禁されてきました。
豪華な顔ぶれは見ているだけでも楽しくなりますね。

CREATIVEMAN 来日公演紹介
CREATIVEMAN 来日公演紹介

ちなみにこの中だと今のところは
IRON MAIDEN, KASABIAN, Judas Priest, Green Dayの大阪公演に参戦予定です。

遅筆ですが余裕を見つけてなんとか2日目の分も上げられたらと思います。
あと帰りの電車でSNSを見ていたら”Antivist”のお兄さんが普通にリア友だったことが判明してひっくり返ってました。天才かよ。

2日目はこちら↓

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若きクラシックロックバンドによる、深遠な哲学と大衆性を両立した3rd

アメリカはミシガン出身の4人組バンドGreta Van Fleetのニューアルバム“Starcatcher”が、
2023年7月21日に発売されました!
彼らが注目されたポイントは何といってもその若さと、ブルージーなハードロックという音楽性
ビルボードのメインストリームロックチャートで1位を獲得した1stフルアルバム、
“Anthem Of The Peaceful Army”を2018年にリリースした際には、メンバーは皆20歳前後。
そして音楽性に関しては、この上なく雑な言い方をすればLed Zeppelin直系のサウンドと歌声
その強烈なインパクトのみならず、確かな技術と充実の楽曲でファンを増やしてきました。
あまりにも「直系」の音すぎてとやかく言われがちなのはご愛嬌、
シンプルなハードロックの格好よさと深い歌詞世界には、彼らならではの味わいは十分出ています。

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)
Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)

1.Fate Of The Faithful 4:47
2.Waited All Your Life 4:26
3.The Falling Sky 3:39
4.Sacred The Thread 5:22
5.Runway Blues 1:17
6.The Indigo Streak 4:04
7.Frozen Light 4:33
8.The Archer 5:00
9.Meeting The Master 5:12
10.Farewell For Now 4:29

名手Dave Cobbが初めてプロデュースを務めたアルバム

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023) ジャケットとブックレット
Starcatcher / Greta Van Fleet (2023) ジャケットとブックレット

クレジットされているメンバーは以下の通り。
Josh Kiszka (Vo.)
Jake Kiszka (Gt.)
Sam Kiszka (Ba.)
Danny Wagner (Dr.)


双子のジョシュとジェイク、その弟サムからなるキスカ兄弟と、
その友人のダニーからなるお馴染みの編成は今回も変わらず。

前作“The Battle At Garden’s Gate”(2021)のプロデューサーはGreg Kurstinでしたが、
今作ではナッシュビルを拠点とするDave Cobbが初めてプロデューサーとなっています。
HR/HM界隈でいえばSlash Feat. Myles Kennedy & The Conspiratorsの最新作“4”(2022)
再結成Europe“Walk The Earth”(2017)、そしてRival Sonsの諸作が特に有名でしょうか。

伊藤政則先生のライナーノーツを見る限りでは、ライブレコーディングを得意とし、
音にアナログレコーディングのような風合いを出すことに長けているとのこと。
どこか余白も残しつつ、スケールの大きな世界をのびのびと見せてくれています。

今作のブックレットやアーティスト写真では、
広大な砂漠を剣を携えて旅していくメンバーの姿を見ることができます。
その深遠な歌詞を見る限り、哲学と思索の旅を一貫して続けている彼らですが、
今作では今まで以上にファンタジーの要素を強めているのが特徴といえます。

全曲紹介

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023) 裏ジャケと日本盤帯
Starcatcher / Greta Van Fleet (2023) 裏ジャケと日本盤帯

今作のジャケットに関しては、表・裏ジャケットともにエンボス加工が施されています。
(曲名の下の”Greta Van Fleet”というサインもしっかり立体)

1.Fate Of The Faithful 4:47
“Hail, the god song!”という歌いだしで始まる、どこかサイケデリックなオープニング曲。
サビの「オオオオオオ!」というジョシュのスキャットが耳に残ります。

レコーディングの際には、ギターの2弦をベンドしてピッチを全音(B→C#まで)上げる「Bベンダー」という装置を使用して、ペダルスティールのような独特の風合いをもたらしているとのこと。
寡聞にして知らなかったので調べてみましたが、かなり歴史が深くて面白かったです。
(Fenderのサイトに詳しくまとめられています。)

2.Waited All Your Life 4:26
1曲目の雰囲気を引き継ぎつつ、アコースティックで穏やかな雰囲気で進む曲。
旅の末にここまで辿りついた仲間を、両手を広げて歓迎するという内容。

3.The Falling Sky 3:39
先行公開シングル第4弾。
アルバム発売直前の公開だったためか、日本盤帯にはシングル曲である旨は示されていません。
お得意のブルースロック調のグルーヴで、ここから一気にギアを上げてきます。
“Anthem Of The Peaceful Army”(2018)の頃のエネルギッシュな雰囲気があって好きな曲。
ジョシュによるブルースハープも見事!ライブでもしっかり披露してくれています。
(せっかくなので公式ライブ映像を貼っておきます)

4.Sacred The Thread 5:22
先行公開第2弾。
イントロからツェッペリンの“When The Levee Breaks”のドラムパターンが炸裂。
ルーツを隠さない大ネタそのままのイントロも清々しくて嬉しいものです。
「聖なる糸」「夢の凧で風に乗る」という雄大でファンタジックな情景を描き出す、
ジョシュの伸びやかな歌声が見事な一曲。
リフやスキャットの入れ方など、全体の雰囲気は前作寄り。
ラストのハープのような音も良いですね。

5.Runway Blues 1:17
ここで唐突にアップテンポでテンションの高い曲が登場!
これは今までになかった試みで面白いしかっこいいぞ……と思っていると、
ギターソロとともにあっという間にフェードアウトしていきます。
The Detroit Newsのインタビューでサムの語るところによると、
ジョシュがこの曲を気に入らず、完成させたがらなかったためにこうなったのだとか。
少し残念ですが、そのような経緯を知ってから聴くと、
お蔵入りにせず断片だけでも聴かせてくれただけでもありがたいと思えてきます。
また、アルバム中盤にこの曲が配されていることで、リスナーがダレることも防げています。

6.The Indigo Streak 4:04
先行シングルではないですが、アルバム発売前からツアーでも披露されていた曲のひとつ。
ストレートなビートに乗る歯切れのよいギターリフとそこに絡んでいくベースライン、
そしてキャッチーで力強いハイトーンのサビメロ……と、非常に完成度の高い一曲。
ファズの効いたギターソロの絶妙な歪みもたまりません。今作のフェイバリットトラック。

7.Frozen Light 4:33
重量感のあるブルースロック路線。
こちらも力強く覚えやすいメロディで、魂を追い求める旅路の厳しさをうまく表現しています。

8.The Archer 5:00
ドラムパターンが面白く、リフと歌メロも相まって民族的な雰囲気を醸し出す一曲。
愛と復讐をテーマとした神話的な歌詞も面白く、惹きつけられます。

9.Meeting The Master 5:12
先行公開第1弾。この曲もライブでは既に披露されていました。
出会うことのできた自分の(魂の)師との別れのときを壮大に描きます。
アコースティックに始まり、徐々にストリングスが入ってきてギターソロと絡みあう様子は美しく、
ジョシュの澄んだ歌声も相まってまさに(アルバムタイトルにもある)星空を見ているかのよう。
大きなスピーカーでじっくりと味わいたい曲です。

10.Farewell For Now 4:29
先行公開第3弾。
先ほどと同じくアコースティックテイストの曲ではありますが、
こちらは一転してブックレットにある広い砂漠の景色が見えてきます。
優しく歌うラストの余韻まで美しい、雄大で爽やかなエンディング。
日本盤ボーナストラックを付けなかったのも英断といえそうです。

感想:スケールの大きさは残しつつ、繰り返し聴きやすい一枚に

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023) ブックレット裏
Starcatcher / Greta Van Fleet (2023) ブックレット裏

Greta Van Fleetの出したEPとアルバムは今作を含めて全5枚。
・Black Smoke Rising(1stEP、2017)
・From The Fires(2ndEP、2017)
・Anthem Of The Peaceful Army(1stアルバム、2018)
・The Battle At Garden’s Gate(2ndアルバム、2021)
・Starcatcher(3rdアルバム、2023)


彼らは一貫して「愛、平和、連帯」を掲げ続けていて、
天からのメッセージのような深遠で美しい世界を我々リスナーに見せてくれています。
人間の暗い面にも目を向けつつ理想を説いた前作“The Battle At Garden’s Gate”(2021)は、
天上の音楽のような名曲“Heat Above”で幕を開け、
ラストにはコンセプチュアルな9分弱の長尺曲もある1時間超の大作でした。

しかし、打って変わって今作“Starcatcher”10曲43分という潔いトータルランニングタイム。
壮大で哲学的な思索の旅の雰囲気は残しつつ、繰り返し手に取りやすい構成になっています。
曲を練り上げながらのびのびとレコ―ディングを行ったDave Cobbの手腕か、
実験や遊びの部分も随所に見られる作品です。

また、先行公開された曲以外も軒並みキャッチ―で、
後半になるにつれてメロディが立ってくるのも飽きさせないひとつの要因ではないでしょうか。
原点に立ち返り、各曲のライブでの再現しやすさが増していることも重要なポイント。
生き生きとしたライブバンドとしての彼らの輝きも、まだまだ見逃せません。

余談ですが、ジョシュは今年の6月20日に、LGBTQ+コミュニティの一員であり、パートナーと8年にわたり良好な関係を築いていることをinstagramでカムアウト。愛することの自由を脅かす政治家を批判しています。世界に愛のメッセージを発信し続ける姿勢は応援していきたいですね。

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)

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タワレコオンラインから7月に発売のCDが届きました。
大物のアルバムが続々と届くとテンションが上がりますね。

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)

2023年7月21日発売、アメリカ・ミシガン出身の若きクラシックロックバンドの3rd。
前作“The Battle At The Garden’s Gate”(2021)から2年、
順調なペースでニューアルバムが届きました。
前作が12曲1時間の大作だったのに比べ、今作は10曲43分という潔い構成。
その分薄味になったということもなく、今までの作品で見せた壮大で高尚な世界観は今作も健在
その上で、全ての曲が5分半以内に抑えられていたり、
中盤にある珍しくアップテンポな“Runway Blues”が味変として機能していたりと、
繰り返し手に取りやすい作品になりました。
ちなみに紙ジャケはエンボス加工が施されていて、ここにも格調高い雰囲気が出ています。

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)

The Ballad Of Darren / Blur (2023)

The Ballad Of Darren / Blur (2023)

前作“The Magic Whip”(2015)から8年ぶりとなるBlurの新作アルバム。
こちらも2023年7月21日発売。
英国の写真家マーティン・パーの手による、カラフルなようでどこか不穏なジャケットが目印。
資本主義的享楽のシンボルとしてのプールと、その外側に厳として存在している現実の寒々しい世界のコントラストが心を揺さぶります。現代社会の歪みに対して、そこに生きる我々は否が応でも目を向けなければいけないのだ、というコンセプトをうまく伝えたものになっています。
さらにこのアルバム、本編だけでいえばなんと10曲36分
短く聴きやすいアルバムですが、そのテーマを味わうと穏やかではいられない。
Blurの、そしてポップミュージックの妙味を感じられる仕上がりなのではないでしょうか。
8/20(日)のサマソニ大阪で彼らを観るときまでに、しっかりと聴きこんでいきたいところです。
日本盤には元々のボーナストラック2曲に加えて“Sticks And Stones”が収録されているほか、
ジャケットのバンドロゴが白色になっているという違いがあります。

The Ballad Of Darren (Deluxe) / Blur (2023)

The ReconstruKction Of Light / King Crimson (2019)

The ReconstruKction Of Light / King Crimson (2019)

ダブルトリオ(6人)体制から、ダブルデュオ(4人)体制となったKing Crimsonの、
“The ConstruKction Of Light”(2000)を再構築したアルバム。

ダブルデュオ体制の時期の音源を収めた、クリムゾン40周年記念シリーズのボックスセットのひとつ
“Heaven & Earth”の目玉的なアルバムで、
本作に関してはボックス以外の形態でも発売されています。
そして2023年7月26日、本作が「SHM-CDレガシー・コレクション1980」と題した
クリムゾンの廉価版再発シリーズに加わったことで、さらにお求めやすくなりました。

ドン・ガンによる2019年版ステレオ・ミックスで、
元々はV-Drumsを使用していたパット・マステロットのドラムを、
本人が新しく叩きなおした生ドラムに差し替えているところが最大の変化です。

本作はサブスクにも無いため、完全なる初体験の状態で聴いてみると……
全然違う!!!!!!!!!

新ミックスとドラムの差し替えでここまで印象が変わるのか!という新鮮な驚きがあります。
1曲目の“ProzaKc Blues”の入りのドラムパターンからそもそもガラッと変えているため、
元の”The ConstruKction Of Light”に慣れている方ほどより新鮮な驚きを味わえること請け合い。

とはいえ元のアルバムが完全な劣化版なのかと言われるともちろんそんなわけもなく、
あのミックスやV-Drumのループも、2000年のクリムゾンの音の進化を閉じ込めている大事な構成要素なわけで。
特に“Into The Frying Pan”のような曲に関しては、
生ドラムになったことに伴いV-Drumで鳴っていた雑多な音が減ったことで、
原曲にあったいい意味での「胡散臭さ」が減退して薄味になった感覚もなくはないです。
(ただ単に自分が原曲が好きだったからというだけかもしれませんが……)

クリムゾンに魅せられた方々による議論も参考にしつつ、
これからさらに聴きこんでいけたらと思っています。

The ConstruKction Of Light / King Crimson (2000) (再録版は現状サブスクに無いのでこちらで。これも傑作!)

おまけ:日本盤特典

Greta Van Fleetのニューアルバムにはクリアファイル、
Blurのニューアルバムにはポストカードがそれぞれ付属。
タワーレコードさんいつもありがとうございます。

Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)
特典クリアファイル
Starcatcher / Greta Van Fleet (2023)特典クリアファイル
The Ballad Of Darren / Blur (2023)
特典ポストカード
The Ballad Of Darren / Blur (2023)特典ポストカード

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