Guns N' Roses - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Wed, 14 May 2025 09:06:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Guns N' Roses - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【ライブレポート】 Guns N’ Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05) https://tashinami-musiclog.com/2025/05/14/live-guns-n-roses-yokohama-k-arena-2025-05-05/ Tue, 13 May 2025 19:15:21 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3434 目次 一夜限りのガンズ来日@横浜、大盛況で終了!Guns N’ Roses来日公演セットリスト(2025/05/05) 一夜限りのガンズ来日@横浜、大盛況で終了! 5/5(月)、Kアリーナ横浜にてGuns N […]

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5/5(月)、Kアリーナ横浜にて
Guns N’ Rosesの3年ぶりとなる来日公演が無事終了!
各種SNSでも大満足の声があがっているのは、いちファンとしても嬉しい限り。
前回の2022年はさいたまスーパーアリーナ2Daysだったのに対して、
今回は横浜で一夜限りということで、全国から猛者が一堂に会した印象。
自分はスラッシュ(Gt.)とダフ・マッケイガン(Ba.)が復帰した
2017年の“Not In This Lifetime… Tour”からなので3回目の参戦。

Guns N' Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05)会場前広場

新しくできた会場と言うこともあり、自分としては初のKアリーナ。
会場前には老若男女問わずファンの方々がズラリ。
キッチンカーも出ていてさながら祭りの雰囲気でした。
また、会場内にはライブ前後も営業しているバーがあるのも面白いところ。
ちなみにキャパは2万人ちょっと。

Guns N' Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05)会場前バナー

始まったばかりの今回のツアーですが、正式には
“Because What You Want & What You Get Are Two Completely Different Things Tour”
なる長いタイトルがつけられています。
5/1の韓国・仁川公演を皮切りに、日本での公演が2公演目!
初日は開演の大幅な遅れ等もあり20曲で終了ということで、
日本での公演がどのようなセトリになるのかは未知数……という状況でした。

今回の来日メンバーは以下の通り。
Axl Rose(Vo.)
Duff McKagan(Ba.)
Slash(Gt.)
Richard Fortus(Gt.)
Dizzy Reed(Key.)
Melissa Reese(Key.)
Isaac Carpenter(Dr.)

2006年から長きにわたり、安定感のあるドラムでガンズを支えてきた
Frank Ferrer氏が先日脱退を発表。
今回のツアーからは、ダフのバンドLoadedのドラマーでもある
Isaac Carpenterがガンズに加入となりました。
フランクは59歳、アイザックは45歳ということで一回り以上若返った計算。

Guns N' Roses 開演前映像

今回も例によって定刻には始まらず、20分遅れでのスタート。
(韓国では40分遅れだったと聞いていたのでこちらも身構えてはいましたが)
今回は最安のA席(LEVEL 7)からの鑑賞。
最上階とはいえメンバーは十分肉眼で見えて快適でした。
(ただ真下を見ると結構怖い)

定刻を少し過ぎたあたりで、ステージ下手にツインテールの女性がノリノリで登場。
上の方からはよく見えなかったので一瞬「メリッサだけ出てきたんか?」となりましたが、
実はこの日がお誕生日のダフの奥様!
最初から最後までノリノリで盛り上がっていてほっこりしましたね。
ライブ後にはバースデーパーティーも催されたのだそうで、
そのときのアクセルの写真が「昔と変わらぬかっこよさ!」と話題になったりも。

1曲目は韓国公演と同じく“Welcome To The Jungle”
このツアーでは恐らく1曲目は固定と思われます。
リユニオン後はいつも“It’s So Easy”からだったので新鮮な気持ちで楽しめました。
アクセルはこの時点からハイトーンもバッチリで、
前回と変わらないかそれ以上の好調ぶり!
最初は「トーキョー!」と煽っていたアクセルですが、
その次からは全て「ヨコハマー!」に修正していたのは流石でした。
(2022年のSSAは全部「トーキョー!」だったのに……)

そして2曲目は“Mr. Brownstone”のドラムパターンが入ったかと思いきや、
なんとぬるっと軌道修正して“Bad Obsession”へ!生で聴くのは初めて!
印象的なハーモニカの音がなかったのでサビ前くらいでようやく気付いて驚きました。
SNSで写真が上がっていたセトリの紙には、
2曲目に”Mr. Brownstone”とあったのでその場でパッと変えたのではないかと。
アイザック君に早速の洗礼……

続いては“Chinese Democracy”“Slither”という前回同様の流れ!
自分も妻も“Chinese Democracy”(2008)は大好きなのでこれにはニンマリ。
しかし”Slither”はVelvet Revolverの曲ながらガンズのラインナップとして定着しましたね。
まさか再び聴けると思わなかったですし”Hey!”で拳を突き上げるのは楽しかったです。
サビのコーラスも前回のツアーより分厚くなっていてより完成度が上がっていました。
(そのうち”Sucker Train Blues”とか”She Builds Quick Machines”とかやったり……しません?)

そして“Live And Let Die”は思っていたより早めの位置!
ライブではアクセルがロングトーンで”Ha—-!”のシャウトを入れてくれるので、さらに血湧き肉躍る仕上がりに。

そして満を持しての“Mr. Brownstone”でアクセルの腰つきと
“more & more”の振り付けを堪能しつつ、
自分がトップクラスで大好きな“Estranged”へ!
聴くたびにその美しいメロディと展開の妙に心惹かれますし、
すっかり古参のディジー・リードのピアノソロ、
そしてスラッシュによるレスポールの旨味を引き出したソロの数々!
中盤でのボリューム奏法が特に綺麗で引き込まれました。
90年代のライブ音源ではもっと勢い任せなプレイだったので、
今のスラッシュは確実に進化しているな……というのを目の当たりにした思いです。

そして韓国では披露されなかった“You Could Be Mine”がここで登場!
“Use Your Illusion II”(1991)と同じ流れだったのでブチ上がりましたね。
アイザックのドラムの勢いと溌剌としたパワーにも感心。
ただこの辺りからLEVEL 7で鑑賞していると、
ドラムの音が段々ばらばらに聞こえてくるように……
音が回るような感覚はあまりなかっただけに余計そこのPAだけが惜しかったなと。

ライブではダフとアクセルがボーカルを分け合う“Double Talkin’ Jive”
ここでもスラッシュのスパニッシュな高速フレーズが!
観るのは3回目ですが体感では過去一番ハッとする瞬間が多かった印象。圧巻でした。

“Knockin’ On Heaven’s Door”では観客がスマホの明かりを一斉に照らし、
あたかも輝く星々の中で演奏しているかのような光景に。
サビのコーレスもバッチリ決まっていました。

そして聴きたかった新曲“Perhaps”もここで披露。
上の方の席だったので周囲には曲を知らないファンも多いように見えましたが、
ピアノを前面に押し出した魅力的な一曲、しっかり聴けて満足でした。

ライブ中盤はヘヴィで複雑な長尺曲“Coma”から、
“Chinese Democracy”収録の“Sorry”に静かに移っていく流れも圧巻。
リユニオン後はすっかり定番になったのが嬉しい“Coma”
アクセルがラストの長いボーカルパートを絞り出すように歌うところはゾクゾクします。

曲の合間には“Guns N’ Roses Yokohama”という文字がスクリーンに躍る今回の公演、
アクセルがたまにお客さんに「次は何が聴きたい?」と問いかけていたのも面白かったです。
その中でも声が大きかったのはやはり“It’s So Easy”
セトリのド真ん中に来るのも不思議な感覚でしたが、やはりこれも名曲!
2番の”F**K OFF!!”も勿論みんなで一緒にやらせていただきました。

“Rocket Queen”
はなんといっても、
中盤のリチャード・フォータスとスラッシュによるギターソロの掛け合いが特に秀逸。
スラッシュの原曲の嬌声にも勝るとも劣らぬ淫靡なトーンも魅力的ですし、
ここでのリチャードのソロは毎回本当に良いんですよね……

続いてはお待たせ、ダフ・マッケイガンによるカバー曲タイム!
この日はラモーンズの”Rock ‘n’ Roll High School”Tのダフ、
精悍なビジュアルにも磨きがかかっていました。
いつもの“Attitude”“New Rose”か……と構えていると、
奥様への「ハッピーバースデー!」とともに、
Thin Lizzy“Thunder And Lightning”へ!
なんとこれが世界初披露!
最初は何が起こったのか正直分かりませんでしたが、
サビの”God damn!”で気づいてうわっ!となりました。
ガンズから亡きジョン・サイクスへの熱いトリビュートと受け止めました。

ここからヘヴィなジャムがしばらく続き(これもまた秀逸!)
“Chinese Democracy”を代表する曲のひとつ“Better”へ。
中盤でのアクセルの鬼気迫るハイトーン連発にはしびれました。

“Don’t Cry”はもちろん名曲でしたが、
ここではドラムの音ズレが最も顕著でリズムがバラバラに聞こえたのが勿体なかったです……
前回のSSAで聴けたのでその記憶で補完。

気を取り直して、各メンバー紹介からスラッシュのギターソロへ。
今回はいつものゴッドファーザーのテーマではなく、軽やかなロックンロール路線。
後で調べるとスティーヴィー・レイ・ヴォーン中心のメドレーだったとのこと。
重くグルーヴィーな曲の多いセトリの中では味変としてもバッチリ機能していました。
ソロのあとはもちろん大名曲“Sweet Child O’ Mine”

盛り上がりも最高潮に達したところでステージ中央にグランドピアノが持ち込まれ、
アクセルがピアノを弾き語る“November Rain”へ。
時々ファルセットも交えつつも情感のこもった歌唱、
そしてラストに聴けるスラッシュのソロは本当に素晴らしかったです!

……と言いつつ、
アクセルの着ていたギラギラのチェックシャツ(と背中の文字)が気になった方も多いはず。
ライブ後に調べてみたところ、ビットコインの開発者
サトシ・ナカモト(SATOSHI NAKAMOTO)の文字をあしらったブランド物で、
ガラスを散りばめてギラギラにしたネルシャツでした。お値段約29万円也。

続いてはメンバーが中央にギュッと寄り集まってのアコースティックコーナー。
披露されたのは前回と同じくJimmy Webbのカバー“Wichita Lineman”でした。
ギターの弦から遥か遠くまで続く電線のイメージに移り変わる映像、個人的には好きです。

続いて名曲“Patience”がアナウンスされると大喝采!
イントロのアクセルの口笛があまりに原曲そのままで驚きました。

そしてここでいきなりぶちかまされたのが“Hard Skool”
現編成の新曲シリーズの中でも一番初期に近いヴァイブのあるこの曲、
もう本編ラストか……と思った矢先にまた聴けて嬉しかったです!
2番サビあたりではアクセルが曲を若干見失うハプニングもありましたが、
ラスサビでは入魂の鋭いハイトーンで締めてくれたので大満足。

セトリがいよいよ読めなくなってきた辺りで、
本編は“Nightrain”で無事終了。

そしてここからのアンコールがさらに予測不能の展開に!
“Hard Skool”からの”Nightrain”でもう望み薄かと思っていた
“ABSUЯD”で始まったのには震えました!
“Ah———————!”のシャウトがライブではSEになっているのがちょっと面白いですが、
キレのあるリフはやはりクールで魅力的!
インダストリアル路線もどストライクな妻は5割増しで大歓喜。

そこから”Chinese Democracy”収録のバラード“Madagascar”に移ったのはこの日最大の驚き!
ラストには”Civil War”の冒頭にも引用された”Cool Hand Luke”の台詞や、
キング牧師の”I Have A Dream”演説等が、文字として演奏にかぶせて映し出される演出も。
言葉の力を感じさせてくれる、激しくもどこか厳かな瞬間でした。

(序盤の大人しめなパートでアクセルがスラッシュに寄っていったところ変に驚かせてしまい、スラッシュの「うわー!」という声がマイクに思い切り乗ったのはさらに貴重な瞬間)

ラストはもちろん“Paradise City”でフィニッシュ!
大量の紙吹雪が前回同様お預けだったのは寂しいですが、
終わってみれば(いい意味で)予測不能なセトリで駆け抜けた3時間!
一夜限りなのがあまりにもったいないと思えるような素晴らしい時間でした。

SNS上ではアクセルは高音域はほぼファルセットだった……という意見があったのも事実ですが、
そもそもの裏声のパワーは一級品ですし、途中では多少温存しつつも要所要所では気合いの入ったミックスボイスを聴かせてくれていたので満足度は高かったです。
終盤でも”Hard Skool”のラスサビは圧倒的パワーでねじ伏せた感もありましたし。

1.Welcome To The Jungle
2.Bad Obsession
3.Chinese Democracy
4.Slither
(Velvet Revolver)
5.Live And Let Die
(Wings)
6.Mr. Brownstone
7.Estranged
8.You Could Be Mine
9.Double Talkin’ Jive
10.Knockin’ On Heaven’s Door
(Bob Dylan)
11.Perhaps
12.Coma
13.Sorry
14.It’s So Easy
15.Rocket Queen
16.Thunder And Lightning
(Thin Lizzy)
17.Better
18.Don’t Cry
19.Slash Guitar Solo
20.Sweet Child O’ Mine
21.November Rain
22.Wichita Lineman
(Jimmy Webb)
23.Patience
24.Hard Skool
25.Nightrain


~アンコール~
26.ABSUЯD
27.Madagascar
28.Paradise City

18時20分(20分遅れ)開始でしたが21時20分まで3時間たっぷりやり切った本公演。
本当に凄いものを見たな……という気持ちです。
予測不能な順番で新鮮味を感じさせるセトリ、
そして”Chinese Democracy”多めの選曲というのにもガンズの奥深さを感じました。
近年では“Anything Goes”“Pretty Tied Up”
さらに“Street Of Dreams”などのレア曲も披露した公演があることですし、
今回の大盛況をうけてまた近いうちに色々やりに来てほしい!
というのが今の率直な感想。

惜しくも披露されなかった“The General”
そしてそれに続くさらなる新曲にも期待!

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【ライブレポート】Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators The River Is Rising The Rest Of The World Tour 大阪公演 (2024/03/02) https://tashinami-musiclog.com/2024/03/05/live-slash-feat-myles-kennedy-the-conspirators-osaka-2024-03-02/ https://tashinami-musiclog.com/2024/03/05/live-slash-feat-myles-kennedy-the-conspirators-osaka-2024-03-02/#respond Mon, 04 Mar 2024 15:24:03 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1117 目次 SMKCのジャパンツアー初日が無事終了!17:30〜 花冷え。(Opening Act)花冷え。セットリスト18:00〜 Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirato […]

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例によってバンド名もツアータイトルもやたらと長いですが、
Guns N’ RosesのスラッシュとAlter Bridgeのマイルス・ケネディ率いるハードロックバンド、
Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (以下SMKC)の来日公演に行ってまいりました!

最新作“4”(2022)を引っ提げての今回の来日公演では、
期待の国内アクト花冷え。MELT4が日替わりでオープニングアクトを務めます。

ちなみに前回の来日は2019年。3rdアルバム“Living The Dream”(2018)のツアーで、
1/15(火)なんばHatch、1/17(木)新木場STUDIO COASTという平日2日間の日程。
オープニングアクトはデンマークのH.E.R.O.で、“This Means War”“Superpowers”など、
強力なグルーヴとキャッチ―なメロディが印象に残るパフォーマンスでした。
(のちに東京公演での音源は1st“Humanic”(2019)の日本盤に収録されました)

なんばHatch内ライブ告知

自分が参戦したのは初日の大阪公演。
会場は前回と同じなんばHatchで、このジャパンツアーで唯一の休日開催という恵まれた日程!
会場に入ってみると、終わったものも含めて今年開催のライブの告知がズラリ。
こうしてみると昨今の来日ラッシュを改めて感じられて壮観ですね。

開演予定時刻は18:00ですが、17:30にスタートの花冷え。に向けて足早にフロアへ。
フロアに入ると、スラッシュ目当てのファンが多いライブとだけあって、
明らかに上手側から先に埋まりはじめているのがわかって面白かったです。
自分は空いている下手側を選択。整理番号800番台でもかなり前のほうを陣取れました。

まずはオープニングアクト、”HARAJUKU CORE”を掲げて活動する花冷え。
昨年のNEX_FESTへの出演やLIMP BIZKITのO.A.をはじめ、
今月だけでもPUNKSPRINGへの出演、SUM 41の単独公演のO.A.など、
ここ数か月で次々と大きいイベントにブッキングされまくってます。
ということで一度は生で観てみたかったバンドでございました。

そしていざ観てみたら、全員よく動くし表情も明るくてステージ映えしてましたね。
中でもボーカルのユキナさんの存在感が凄かった……!
パワフルなグロウルとステージアクションには完全にKOされました。
音楽性としてはラップありグロウルありのキラキラ闇鍋ミクスチャーといった趣なので、
正統派HR/HMの客層の中では若干アウェイ感があったのは正直否めませんが、
だからこそ単独で観るともっと熱いんだろうなとも思いましたし、
曲が進むにつれて会場の熱気もどんどん高まっていった良いライブでした。
定番の“我甘党”や最新曲“O・TA・KUラブリー伝説”などを交えて、
すっかり代表曲の仲間入りをした“お先に失礼します。”で文字通り締めくくれるのが強い!
初めて聴きましたが和風な“LOVE乱舞”も耳に残りましたね。
「(スラッシュの前に)まずは首の凝ったところをほぐしましょう~!」
というヘドバン煽りもキュートで印象的でした。

1.Warning!!
2.我甘党
3.令和マッチング世代
4.O・TA・KUラブリー伝説
5.LOVE乱舞
6.TOUSOU
7.お先に失礼します。

開演前のBGMでJudas Priest“The Hellion”が何故か2回流れた挙句、
“Electric Eye”にいかずにモトリーの“Wild Side”が流れるという
(ランダム再生の悪いところが全部出たような)珍事もありつつ、いよいよメインのSMKCへ!
ステージ後方の暗幕が開いてバックドロップが出てきたときの歓声はやっぱり良いもんですね。

まずはニューアルバム1曲目の“The River Is Rising”でスタート!!
曲が始まった瞬間から前方にお客さんがどんどん押し寄せていっていました。
マイルスの天まで突き抜けるようなハイトーンが早速炸裂していたのは勿論、
後半のテンポが倍になる部分の迫力は凄いものがありました。
このあたりはライブを通してブレント・フィッツ(Dr.)の貢献が大きかった印象です。

続けて前作のリードシングル”Driving Rain”から、毒気のあるアップテンポな“Halo”へ。
序盤に“Halo”を置くのが段々と定番になってきたのは当時からのファンとしては嬉しいところ。
さらに“Too Far Gone”“Back From Cali”と続けたことで、
“SLASH”(2010)~“4”(2022)の5枚から満遍なく1曲ずつ披露する体になっていました。
“Back From Cali”では一部の歌詞を”Osaka”に変えて歌唱!大盛り上がりでした。

ここからは“4”から3曲続けて演奏。
アルバム2曲目“Whatever Gets You By”はブレントの力強いドラムからのスタート。
この手のグルーヴィーな曲はライブで映えるなと改めて実感。
イントロのトライアングルを鳴らすマイルスのお茶目な表情も良かったですね。

マイルスのMCに続いて、トークボックスで無理やり喋ろうとして笑いをとるスラッシュ。
そのままトークボックスをワウワウいわせて“C’est La Vie”へ!
キャッチ―なメロディでお客さんの反応も総じて良かったですし、
この曲では珍しくフライングVを弾くスラッシュの姿も拝めました!

続く“Action Speaks Louder Than Words”はSMKC流の正統派ロックンロール。
スラッシュのギターは今度はエクスプローラーでした。意外としっかり使い分けられてます。
マイルスに合わせて両手を掲げてゆらゆらするのも楽しかったですし、
この曲のギターソロは今回披露された新曲の中でもトップクラスに良かったです。

ここでボーカルがトッド・カーンズ(Ba.)にバトンタッチ!
マイルスの声より太めの通るハイトーンでのベースボーカルがクールなトッドですが、
今回はスラッシュが以前コラボしたレニー・クラヴィッツの“Always On The Run”をカバー!
セカンドギタリストのフランク・シドリスもコーラスにしっかり入って盛り上げていました。

再びマイルスが戻ってきて、バラ―ド“Bent To Fly”でしっかり聴かせ、
前作収録の疾走曲“Mind Your Manners”でボルテージを上げていき、
さらに新譜からオリエンタルな旋律の“Spirit Love”でガラリと雰囲気を変えるという、
息の合ったライブ巧者ぶりを見せつけるコンスピレイターズ。
この日はとにかくお客さんが元気で、マイルスもずっとMCで嬉しそうに褒めてました。

そんな中でも今回の目玉となったのは2度目のトッドのボーカルタイム。
「1991年の曲だよ」というMCから、Guns N’ Roses“Bad Apples”をプレイ!
“Use Your Illusion I”(1991)から“Don’t Damn Me”を最近初めてライブで演奏したことは知っていたので身構えてはいたのですが、まさかの角度からレア曲が来たので驚きました。
(ちなみに“Don’t Damn Me”は東京公演初日に演奏されました)
原曲で主張が強かったピアノの音がない分、引き締まったロックンロールになっていてシンプルにかっこよかったですし、何よりトッドの声質自体もかなりアクセル寄りで楽しめました。
スラッシュのソロも当時のバイブスをそのまま残したものになっていてグッときましたね。

マイルスの美しい初期の名バラード“Starlight”をじっくり堪能したあとは、
ライブで後半のソロが10分近くまで発展することでお馴染みの“Wicked Stone”

自分は下手側にいる都合上、スラッシュのソロを近くで観られる時間はあまりなかったのですが、
この曲ではスラッシュも端から端まで移動してたっぷり聴かせてくれました!
抒情的な泣きから息もつかせぬ速弾きまで、曲を活かしながら弾きまくる姿は圧巻でしたし、
その音の一つひとつにスラッシュのレスポールのものとわかる旨味が感じられました。
ちなみにスラッシュのソロの間はマイルスもギターを持ってバッキングに参加していました。

そして圧巻のソロからそのまま“April Fool”へ。
非常にSMKCらしい、ひねりの効いたリフとメロディで楽しい曲でした。

続いてこの日のハイライトのひとつとなったのが、これも新譜の“Fill My World”
マイルスが愛犬モーツァルトの目線で歌う、新境地のメロディアスな一曲です。
「みんな飼ってる動物がいたらその写真を見せてほしい。この曲は彼らへのトリビュートだよ!」
というマイルスのMCに導かれたお客さんがスマホでペットの写真を掲げるのを見て、
終始ニコニコとコミュニケーションをとっていたのが印象的でした。
(1番のサビ前ではマイルスが笑いすぎて歌えなくなってましたね)
自分はペットを飼っていないので参加できずでしたが、
他のライブではなかなか見ないような心温まる場面でした。

そしてなんとここでトッドが3度目の登場!
前回の来日公演では確か1回の登場で2曲歌ったきりだったのでこれは驚きでした。
歌うのはすっかり定番となった“Doctor Alibi”
トッド・カーンズが好きになったきっかけの曲でもあるのでまた聴けて嬉しかったです。
“SLASH”(2010)ではモーターヘッドのレミー・キルミスターが歌った曲ですが、
ベースボーカルとしての佇まいとそのワイルドな歌唱はまさにレミーが降りているかのよう。
会場でもこの日ほぼ唯一のジャンプが起こってました。”Doctor!”コールもバッチリ。

本編ラスト2曲は“You’re A Lie”“World On Fire”の怒涛の名曲連打!
フルスロットルで本編ラストまで駆け抜けていきました。
(2曲ともにサビの高音部分を歌わせようとするお茶目なマイルス……)

ここからアンコール、1曲目はなんとエルトン・ジョンのカバーで“Rocket Man”
ステージ上手にはペダルスティール、下手にはキーボードが置かれ、
それぞれにスラッシュとブレントが座って演奏するというレアな光景が見られました。
ちなみにドラムに関してはブレントのドラムテックの方が叩いてらっしゃいました。
新しいレパートリーですが、マイルスの寄り添うようなソフトな歌声が完璧にマッチしていました。

そしてラストは“Apocalyptic Love”(2012)から“Anastasia”
この曲で締めるのもSMKCのライブではすっかりおなじみになりました。
スラッシュのクラシカルなリフと、“Paradise City”を彷彿とさせるグルーヴ、
出だしでグッとトーンを抑えて観客を引き込むサビメロと、作曲の妙が光る一曲です。
ここでも最後はスラッシュによるソロがたっぷり披露されて終演!

アンコールも含めると計22曲、大満足のライブでした。
前回は平日開催だったこともあってか仕事帰りのお客さんもかなりいて、
途中からマイルスが頑張って手拍子や「オーオー」で盛り上げていた印象もあったんですが、
今回は最初から最後まで会場全体にうねりがずっとあって、メンバーも上機嫌でした。

「スラーーッシュ!」という声に本人が大声で“YES!!!”と返して笑わせる一幕もありましたし、
マイルスはオープニングアクトの花冷え。に本編中とラスト前のMCで2回言及していました。
下手側ではトッドとフランクが向かい合ったり、背中合わせで弾いたりと終始仲良さそうでした。
2人ともファンサービスやピック投げの頻度も高くて見ていて楽しかったです。

単なる「スラッシュのソロプロジェクト」ではなく、
確固としたバンドとしての結束が高まっているのがわかるSMKC。
メンバーそれぞれの活動も盛んですが、このバンドもまだまだ続けていってほしいです!

1.The River Is Rising
2.Driving Rain
3.Halo
4.Too Far Gone
5.Back From Cali
6.Whatever Gets You By
7.C’est La Vie
8.Action Speaks Louder Than Words
9.Always On The Run
(※Toddボーカル、Lenny Kravitzのカバー)
10.Bent To Fly
11.Mind Your Manners
12.Spirit Love
13.Bad Apples
(※Toddボーカル、Guns N’ Rosesのカバー)
14.Starlight
15.Wicked Stone
16.April Fool
17.Fill My World
18.Doctor Alibi
(※Toddボーカル)
19.You’re A Lie
20.World On Fire


~Encore~
21.Rocket Man (※Elton Johnのカバー)
22.Anastasia

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【レビュー】4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022) https://tashinami-musiclog.com/2024/03/02/4-slash-feat-myles-kennedy-the-conspirators-2022/ https://tashinami-musiclog.com/2024/03/02/4-slash-feat-myles-kennedy-the-conspirators-2022/#respond Fri, 01 Mar 2024 16:46:13 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1095 目次 スラッシュがマイルスと本格的に組んだ現体制も、早くも4作目全曲紹介 スラッシュがマイルスと本格的に組んだ現体制も、早くも4作目 3月頭にいよいよスラッシュが来日!!当方大阪公演参戦します!ということで、現時点での最 […]

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3月頭にいよいよスラッシュが来日!!当方大阪公演参戦します!
ということで、現時点での最新作“4”(2022)の感想でもつらつら書いていきます。

4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022)
4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022)

Alter Bridgeやソロキャリアでもコンスタントに活躍を続けるマイルス・ケネディ。
突き抜けるハイトーンだけでなく優しい歌声も魅力的な彼とスラッシュが出会ったのは、
Slash’s Snakepit解散後久々にリリースされたソロアルバム“SLASH”(2010)でのこと。
錚々たるボーカリストたちを集め、楽曲の良さを最大限に活かす手腕を存分に示した傑作ですが、
このアルバムで唯一“Back From Cali”“Starlight”の2曲を歌ったのがマイルスでした。
そしてその後のツアーでも彼がボーカリストを務め、そのままバンドとして活動することに。

次作“Apocalyptic Love”(2012)では”Slash Feat. Myles Kennedy”名義でしたが、
続く“World On Fire”(2014)以降は”Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators”という、
現在まで続く長いバンド名となっています。

そして今回の“4”というアルバムタイトルが発表されるまでは、
前作“Living The Dream”(2018)が4枚目だと思ってた!というファンは自分だけではないはず。
最初は普通にちょっと混乱しましたが、マイルスとがっちり組んだこのバンド、
コンスピレイターズの活動の原点が“Apocalyptic Love”(2012)だと規定されたことで、
単なる記号的なタイトルにとどまらない意味合いを帯びている、と言うこともできますね。

今作のプロデューサーはRival Sonsの諸作での仕事でもおなじみデイヴ・コブ。
今回のタイトルを“4”にすることを進言したのは実は彼だったりします。
バンドがデイヴと組むのは今回が初になりますが、マイルスはインタビューで、
その仕事の速さとライブ感を重視したアプローチを称賛していました。
実際、前作までのある程度整った音像と比べると、
今作はラウドなギターと、目の前で弾いているかのような質感が印象的な一枚でもあります。

4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022)
封入ピック

ちなみに今作はギブソンがナッシュビルに立ち上げたGibson Recordsのアルバム第一号。
それもあってか、スラッシュ仕様のピックが封入されているちょっと嬉しいつくり。
ただ、このレコード会社変更が原因だったのかは分かりませんが、
今作は2月発売だったにもかかわらず、日本盤のリリースは4か月遅れの6月でした。
その代わり特典の映像・音源はたっぷり付いていたようですが、スラッシュほどの格のアーティストの日本盤が全然出ないとは!と伊藤政則先生が当時相当嘆いておられたのを思い出します。

収録内容は以下の通り。
10曲入りという今までで一番コンパクトで潔い構成です。
1.The River Is Rising 3:43
2.Whatever Gets You By 3:40
3.C’est La Vie 4:38
4.The Path Less Followed 3:41
5.Actions Speak Louder Than Words 4:02
6.Spirit Love 4:15
7.Fill My World 5:28
8.April Fool 4:33
9.Call Off The Dogs 3:16
10.Fall Back To Earth 6:23

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1.The River Is Rising

今回のツアータイトルにもなった先行シングル。本作では一番新しい曲なんだとか。
リフの質感からもう前作までとは違う雰囲気で、音が塊になって迫ってくるのは迫力満点。
ラストにかけて勢いよく加速していくパートもかっこいい!

2.Whatever Gets You By
ドラムから怪しげなリフに流れ込んでいくのがクール。
スピーディーな前曲ラストとは打って変わってヘヴィなグルーヴが支配する一曲で、
後半のギターソロ前のマイルスの強烈なシャウトも聴きどころ。
前作でも2曲目にグルーヴィーな“Serve You Right”が置かれていたのを彷彿とさせます。

3.C’est La Vie

「セーラーヴィー!」のコーラスがキャッチ―な曲。ライブでも一緒に歌えそうです。
スラッシュは曲の大部分で、トークボックスを使用して演奏しています。

4.The Path Less Followed

「通ってきた人の少ない道を行け!」と力強く背中を押してくれる爽やかな曲。
“World On Fire”(2014)のツアーの時点で大まかなリフやコード進行はできていたそうです。

5.Actions Speak Louder Than Words

ワウをねっとり効かせたイントロやコーラスとは対照的に、
ヴァースに入ると王道のロックンロールなのが面白い曲。
この曲のソロはスラッシュ曰く完全にインプロだそうですが、入りから完璧な素晴らしい出来。

6.Spirit Love

妖しいオリエンタルなフレーズが印象的な一曲。歌詞もその印象に違わず淫靡で良いですね。
冒頭でスラッシュはエレクトリックシタールを弾いています。

7.Fill My World 5:28

“Sweet Child O’ Mine”を彷彿とさせる単音のリフの時点から引き込まれる一曲。
マイルスが自分を待つ愛犬の目線で歌った歌詞と、流れるような美しいメロディにグッときます。
個人的には本作のハイライト。文句なしの傑作です。

8.April Fool

ジャムセッションから発展していった一曲。リフの音の運びもクールです。
コーラスのメロディもこれぞマイルス!といった感じで楽しいですね。
ちなみに制作過程ではデイヴの助けで一気に完成にこぎつけられた、とのこと。

9.Call Off The Dogs

終盤のこのタイミングでエネルギッシュな疾走曲が登場!これはかなりライブ映えしそう。
トッド・カーンズのベースが前面に出ているのも聴きごたえ抜群。
ちなみに”Call Off The Dogs”は「攻撃するのを止めさせる」という意味。要は降伏宣言です。

10.Fall Back To Earth

ラストはスラッシュの泣きのメロディが心ゆくまで堪能できる壮大なバラード!
冒頭の時点で「この曲は違うぞ」と思わせる風格が漂っています。
コンパクトな今作にあって、この曲は唯一6分台でたっぷり聴かせてくれます。
3分20秒過ぎのパートで一度落ち着かせて、そこからだんだんと熱を帯びてソロに突入するという曲構成も見事!ライブでもきっと見せ場となるであろう素晴らしい一曲です。
感情を入れつつもくどくならないマイルスの声の魅力とうまさにも改めて気づかされます。

これを書くために改めて通しで聴いてみましたが、
やっぱりスラッシュ、そしてマイルスの表現力は流石だと再認識。
毎度ライブでは原曲以上にパワーアップした演奏が楽しめるので、今から楽しみです!
ちなみにスタジオ盤ではコーラスを一部担当しているベースのトッド・カーンズもかなりの歌唱力の持ち主。彼がボーカルを数曲任される時間も楽しみのひとつだったりします。

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Perhaps / Guns N' Roses (2023)
Perhaps / Guns N’ Roses (2023)

ついにGuns N’ Rosesの新曲”Perhaps”のシングルが発売になりましたね!
発売日は12/20(水)とされていましたが、なんやかんや19日の時点で入手できました。

本来はバンドの公式ストアでLPのみでの発売だったところを、
日本限定仕様としてSHM-CDで発売!とした経緯は前作“Hard Skool”(2021)と同じ。
前作はCDとして発売されるまでには1年近くのラグがありましたが、今回は素早いですね。
カップリングの”The General”に関してはここでしか聴けないというのが当初の触れ込みでしたが、
結局12月8日にデジタルリリースされる運びとなりました(発表はその前日)。
このバンドの事情は相変わらず読めない……。

ともかくスラッシュ(Gt.)とダフ・マッケイガン(Ba.)が復帰した現体制でのニューリリースが、
こうして聴けるようになったのはやっぱり嬉しいですね。

収録曲は以下の通り。

1.Perhaps 3:49
2.The General 4:23

今回はライブ音源等の収録は無く、2曲のみの収録となっています。

Perhaps(裏ジャケ)
裏ジャケ。今作は「G面」と「R面」に分かれてます

1.Perhaps 3:49

Perhaps / Guns N’ Roses

本作のA面(もといG面)。今年のツアーで突如披露され話題を呼びました。
当初は8/11にデジタルリリースされるとも報じられていましたが、
そこから1週遅れの8/18にようやく公開されたミッドテンポの一曲。
新曲とはいっても、以前リリースされた”Hard Skool”や”ABSUЯD”と同じように、
前作となるアルバム“Chinese Democracy”(2008)のアウトテイクを現体制で録音したもの。
イントロからピアノのリフが主導し、アクセルの歌が徐々にボルテージを上げていくさまが見事。
サビの”You’re all alone”の歌いあげ方はまさに”Chinese Democracy”の時期ならでは!
全体的に”There Was A Time”の後半部分の壮大なパートを彷彿とさせます。
スラッシュのギターもしっかりフィーチャーされているのが嬉しいポイント。

Perhaps(盤面)
Perhaps(盤面)

2.The General 4:23

The General / Guns N’ Roses

本作のB面(R面?)となる一曲で、2023年北米ツアーの最終日に突如披露されたもの。
淡々とした妖しげなリフに、スラッシュのワウの効いたギターがねっとりと絡みつく一曲。
そしてこちらもご多分に漏れず”Chinese Democracy”のアウトテイクが元ネタ。
最初に聴いたときは正直このねっとり具合には戸惑いましたが、
この耳に残る感覚が癖になり、気づけば聴きたくなってきている不思議な曲です。
確かに”Chinese Democracy”の中にあるとかなり地味な気はするのですが、
こうしてシングルのB面として単体で聴くと受け入れやすいしクールな印象も受けますね。
ただCDで通しで聴くと”Perhaps”より音量が大きく感じるのが気になるところ……。

"Hard Skool", "Perhaps"

昨年11月には、さいたまスーパーアリーナにて絶好調のライブを披露してくれたガンズ。
その際には当時の新曲”Hard Skool”と”ABSUЯD”もセトリ入りし、会場を沸かせてくれました。
今回彼らのレパートリーに加わった”Perhaps”と”The General”の2曲も、
ライブで実際に聴けばまた違った魅力を放ってくれること請け合い。次の来日も楽しみです。
思えば”NOT IN THIS LIFETIME…”を掲げた現在のリユニオン体制も2016年からなので、
スラッシュとダフが復帰してからのバンドもかなり長続きしているといえます。
2人の活発なソロ活動がガンズにもいい影響を及ぼしてくれたら……と、
ひそかに考えてしまう今日この頃です。
アウトテイクと言いつつもなんやかんや新曲が小出しにされているここ数年。
この体制でのニューアルバムがいつかリリースされることを願ってやみません。

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