HR/HM - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Sun, 11 Jan 2026 18:29:56 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg HR/HM - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【レビュー】 Live! Raw Like Sushi / MR. BIG (1990) https://tashinami-musiclog.com/2026/01/12/live-raw-like-sushi-mr-big-1990/ Sun, 11 Jan 2026 18:29:53 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3662 2025年末のCD買い納めのうちの1枚。(もう今年に入ってから10枚以上買ってしまってますが……)2025年にラストツアーのお代わり来日公演を大盛況で完結させたMR. BIG。 そんな彼らの初めて […]

The post 【レビュー】 Live! Raw Like Sushi / MR. BIG (1990) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Live! Raw Like Sushi / MR. BIG (1990)

2025年末のCD買い納めのうちの1枚。
(もう今年に入ってから10枚以上買ってしまってますが……)
2025年にラストツアーのお代わり来日公演を大盛況で完結させたMR. BIG

そんな彼らの初めてのライブ盤がこちら。

2nd発売後の音源を収めたEP
“Raw Like Sushi II”(1992)
EPからアルバムに変わった充実作(未発表スタジオ音源入り)
“Japandemonium: Raw Like Sushi III”(1994)
再結成後・日本100公演目をフル収録した貴重な記録
“Raw Like Sushi 100″(2012)……
と続いていくライブ盤シリーズの記念すべき第一弾でもあります。

特に”I”、”II”、”III”の3作は曲の被りがないような構成になっているので、
ファンとしてはセットで揃えておきたいところ。
何故かこの”I”だけは未所持だったのですが年末のどさくさに紛れてようやく購入しました。

Live! Raw Like Sushi / MR. BIG (1990)ブックレット裏・収録曲とクレジット
  1. Blame It On My Youth 4:26
  2. How Can You Do What You Do 3:57
  3. Merciless 4:34
  4. Rock & Roll Over 7:16
  5. Take A Walk 4:24
  6. Addicted To That Rush 6:03

日本限定の企画盤なのでてっきり日本公演のものと勘違いしていましたが、
1st“MR. BIG”(1989)発売後の全米ツアーの音源を抜粋した来日記念盤でした。

1曲目が“Blame It On My Youth”なのも趣があっていいですよね。
いわゆる代表曲といった感じではないのですが、
サビで挟まる”Action!”の合いの手など、バンドが一体となった楽しさが伝わってくるというか。
1度目の解散ライブ“In Japan”(2002)ではラストに披露されましたしね。
(ラストツアーでも最後はこれなのでは?と勝手に身構えていたところ、
予想の斜め上の“I Love You Japan”で来たのには一本取られました)

そこに続くキャッチ―で勢いのある“How Can You Do What You Do”
息ぴったりなのが伝わる“Merciless”
楽器隊のコーラスにも青さを感じる“Rock & Roll Over”は特に好みでした。

“Rock & Roll Over”の後にはポール・ギルバートの3分強にわたるギターソロが収録。
ラストにはお馴染みのドリル奏法も披露!
ギターソロのおまけに披露されたツェッペリンの“Dazed And Confused”から
キラーチューン“Take A Walk”に移行するところは本作のハイライトのひとつ。

「鋭いライヴ!!」という帯の煽り文句もうなずける、
DAT録音のクリスピーな質感はその若い熱量を伝えるのにひと役買っていますし、
エリックのシャウトも、トレブルの効いたビリーのベースもまさに「鋭い」。
演奏のみならずオーディエンスの熱気もきちんと捉えられていて個人的にはとても好み。
別々の公演のコンピレーションですが、一つの作品として楽しめます。
だからこそEPなのがちょっと歯がゆいところもありますが……

Live! Raw Like Sushi / MR. BIG (1990)帯

帯には「ライヴ!」と大書されていて、
シリーズ化されて浸透していく”Raw Like Sushi”の記載は控えめ。
これはこれで味があって乙なものです。

ちなみに2nd“Lean Into It”(1992)が出た際のアメリカ公演を収めたライブ盤にも
“Live”(1992)というのがまた別にあるので、初心者のころは混乱したことも。
なおこちらも傑作。

2024年の“Lean Into It”完全再現込みの武道館公演の模様はこちら。

The post 【レビュー】 Live! Raw Like Sushi / MR. BIG (1990) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
【レビュー】 The Dio Album / Paul Gilbert (2023) https://tashinami-musiclog.com/2025/11/12/the-dio-album-paul-gilbert-2023/ https://tashinami-musiclog.com/2025/11/12/the-dio-album-paul-gilbert-2023/#respond Tue, 11 Nov 2025 18:15:17 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3586 目次 ロニーの遺した名曲がズラリ。ポールの愛が伝わる新解釈収録曲 ロニーの遺した名曲がズラリ。ポールの愛が伝わる新解釈 金欠から目を逸らしつつAmazonを見ていると気になっていたアルバムが安くなっていたので即購入。後悔 […]

The post 【レビュー】 The Dio Album / Paul Gilbert (2023) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

金欠から目を逸らしつつAmazonを見ていると気になっていたアルバムが安くなっていたので即購入。後悔などあろうはずがありません。

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)

Racer XMR. BIGのギタリストとして広く知られるポール・ギルバート。
彼が2023年にリリースしたのが、
故ロニー・ジェームス・ディオへのトリビュートアルバム、
その名も“The Dio Album”

ロニーのボーカルラインを全てギターでカバーするという野心的なインスト作で、
ドラム以外は全てポールが担当するDIYぶり!
本当はドラムも達者なポールですが、
今回は本職のBill Ray(勿論ロニーの大ファン!)に譲っています。

¥1,824 (2025/11/12 03:00時点 | Amazon調べ)

1.Neon Knights 4:45
2.Kill The King 4:52
3.Stand Up And Shout 3:19
4.Country Girl 3:59
5.Man On The Silver Mountain 4:20
6.Holy Diver 5:18
7.Heaven And Hell 6:27
8.Long Live Rock And Roll 4:27
9.Lady Evil 4:28
10.Don’t Talk To Strangers 5:07
11.Starstruck 4:11
12.The Last In Line 5:57

日本盤ボーナストラック
13.Love Is All 3:37

今作はなんと言ってもロニーの所属した時期の
RainbowBlack Sabbath、そしてDIOから満遍なく選ばれた名曲揃いなので、
否応なしにテンションも上がろうというもの。
と言いつつサバスの“Mob Rules”からは“Country Girl”をセレクトしているあたり、
並々ならぬこだわりを感じさせます。
ちなみに内訳は以下の通り。几帳面にまんべんなく4曲ずつ選曲しているんですね。
Rainbow:#2, #5, #8, #11
Black Sabbath:#1, #4, #7, #9
DIO:#3, #6, #10, #12

日本盤ボーナスにはロニーが歌ったロジャー・グローヴァーの曲
“Love Is All”のカバーを収録。マニアだ……

ポール自身によるライナーノーツも読み応え抜群、
「たまたまDIOのキャップを被った人を見かけたことがアルバム制作のきっかけ」
というのも面白いですし、裏ジャケのロニーにメロイックサインを捧げるポールの写真は、
まさにハードロック少年そのものでどこか微笑ましい!

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)裏ジャケ

ロニーのボーカルをギターで再現するにあたって、時には原曲をスロー再生しながら、
細かな歌い回しを丁寧に分析して自身のプレイに落とし込んだというので頭が下がります。

ギタリストとしてリッチー・ブラックモア、トニー・アイオミ、ヴィヴィアン・キャンベルといった
それぞれの名手たちのニュアンスを体得すべく研究したのも見事ですし、
おまけにギターのみならずベースも担当しているのは流石。
(要するに“Lady Evil”のイントロもポール)

1曲目の“Neon Knights”の歌メロの一音目が、
不思議としっかり”Oh〜!”に聴こえてきて驚くなど。
個人的には隙間を活かして風格をしっかり感じさせてくれる“Holy Diver”
跳ねるリズムがインストでも楽しい“Long Live Rock And Roll”も気に入っています。
そしてヴィヴィアン・キャンベルに負けじと全編にわたり弾きまくる
“Don’t Talk To Strangers”は圧巻の一言。

The Dio Album / Paul Gilbert (2023)盤面

やっぱり声が無いと物足りない……という意見もありそうですが、
それもそれでロニーの存在感の大きさを感じさせられて、
実に良いトリビュートになっているのではないかと感じます。
せっかくなら“Rainbow In The Dark”も聴いてみたかったなという贅沢な悩みもありますし、
“We Rock”なんかはやっぱりザクザクしたギターの中でのロニーの叫び一発のサビがキモだからこそカバーされないのかな……という邪推までしたくなります。

「豚骨ラーメンを頼んだら豚骨ラーメンが出てくる」ような一枚なので、
大きなサプライズこそないかもしれませんが、
研究熱心なポールの永遠のロック少年ぶりを味わえる好盤。

¥1,824 (2025/11/12 03:00時点 | Amazon調べ)

ポールが近年熱心に探求を続けているのが
「歌メロをギターにどのように落とし込んでいくか」というテーマ。
オリジナル3曲、往年の名曲のインストカバー8曲からなるアルバム
“Stone Pushing Uphill Man”(2014)で本格化したこの試みですが、
本作“The Dio Album”(2023)もこの系譜にあるものだと解釈しています。
(こちらも良いアルバムだったので是非)

MR. BIGのラストツアーで2度来日した際は、自身のギターソロタイムに
“Nothing But Love”“Stay Together”を披露し、
「ギターを歌わせる」真髄を披露してくれました。
実際に生で聴いてみて、なるほど今のポールがやりたいことはこれなのか……!と、いたく感動した次第です。

ラストツアー(2023)大阪公演

ラストツアー(2025)大阪公演

The post 【レビュー】 The Dio Album / Paul Gilbert (2023) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/11/12/the-dio-album-paul-gilbert-2023/feed/ 0
【レビュー】 Borderland / Amorphis (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/11/06/borderland-amorphis-2025/ Wed, 05 Nov 2025 17:37:29 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3579 目次 サンテリ・カリオ(Key.)大活躍!美メロ満載の最新作収録曲 サンテリ・カリオ(Key.)大活躍!美メロ満載の最新作 時にメロデス、時に耽美的、時に踊れる哀愁メロディを生み出してくれるフィンランド出身のAmorph […]

The post 【レビュー】 Borderland / Amorphis (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
Borderland / Amorphis (2025)

時にメロデス、時に耽美的、時に踊れる哀愁メロディを生み出してくれる
フィンランド出身のAmorphis

個人的には名前こそかねてより知っていましたが、
メタル初心者の当時はグロウルがあるということで尻込みしており(勿体ない……)
2023年のLOUD PARKでの来日告知BGMになっていた
“The Moon”に惚れこんで以来の新参ファンです。
旧譜も集めながら今か今かと待ち焦がれつつ、
今回がリアルタイムでの新譜初購入と相成りました。

15thとなる今回の新作“Borderland”
ジャケットの白鳥が目を惹きますが、
これは歌詞のテーマとしているフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に登場する、
黄泉の国トゥオネラの白鳥とのこと。
表題もこの世とあの世の境界を指しているものと思われます。

歌詞を手掛けているのは芸術家ペッカ・カイヌライネン。
外部の詩人が歌詞を手掛けているところには初期King Crimsonを感じたりも。
今作のアートワーク、彼が歌詞を手掛け始めた傑作
“Silent Waters”と似た構図なのもファンには堪らないことと思います。

Borderland / Amorphis (2025)裏ジャケ

1.The Circle 4:35
2.Bones 4:55
3.Dancing Shadow 4:59
4.Fog To Fog 5:29
5.The Strange 4:19
6.Tempest 5:21
7.Light And Shadow 4:18
8.The Lantern 5:00
9.Borderland 5:31
10.Dispair 5:21

日本盤ボーナストラック
11.Weavers 5:21

内容の話に移ると、今作で特筆すべきは
エサ・ホロパイネン(Gt.)と並んでソングライティングの中核をなす
サンテリ・カリオ(Key.)のペンによる曲の多さ!
今までのキャリアを通しても今作が突出しています。
なんと本編10曲中7曲!

そしてこのサンテリの曲ですが、
とにかく哀愁溢れるメロディが特徴的なものが多い!
自分のような哀メロ好き勢からすれば
「もしメイデンのデイヴ・マーレイが多作なら……」
という夢が叶ったかのような夢の存在(?)。

一部を羅列してみるだけでも
“Silent Waters”Sky Is Mine”
そして“Mermaid”“The Golden Elk”
前作収録の“The Moon”……と、美しくフックのある名曲ばかり。

トミ・ヨーツセン(Vo.)はグロウルもクリーンも恐ろしく高いレベルでこなすのがウリですが、
そんな彼の歌心あふれる太くて豊かなクリーンボイスを
最大限に活かしてくれるのがサンテリ曲だと自分は思っています。

先行シングルのひとつ“Dancing Shadow”は、
まさにこれぞ!と言いたくなるような強力な一曲。
ダンサブルなビートの推進力とメロディの展開、そしてコーラスでの転調。
このアルバムを象徴するような曲なので、まずは是非一聴を。

アルバムにおいては、先述した“Dancing Shadow”の直前に、
グロウル全開でブルータルな“Bones”がくるのがまた劇的な対比になっていて、
Amorphisの懐の深さを感じさせてくれます。
(ちなみにこちらはエサの曲)

そして中盤のハイライトはサンテリ色の強い“Light And Shadow”
こちらは先行シングル第一弾。他の追随を許さない、踊れる哀愁北欧メタルの世界が顕現しています。

全体的にブルータル成分は薄めで「哀」の表現に大きく舵を切った作品ではありますが、
コンスタントに秀作を出し続けているバンドなのでこれは今作の味とみてよいはず。
トミ・ヨーツセンの声に宿る神通力のようなものが堪能できるので満足。
ダンサブルな哀メロ路線の楽曲が並ぶ中にも、
力強くズンズン突き進む“Bones”や、
中盤のじっくり聴かせる”Tempest“などがバランスよく配された構成が光ります。
(“The Lantern”のイントロの高揚感も見逃せません)
「グロウルやデス成分の強いものはあまり……」という方にも自信をもってお勧めできる一枚。

日本盤の収録曲はボートラ込みの11曲。
“Weavers”はヤン・レックベルガー(Dr.)のペンによるもので、
間奏でドラムとキーボードがギアを上げはじめるところは興奮モノ。

盤面と帯裏、ブックレット裏はこんな感じ。
日本盤にしかない帯の裏にもイラストを仕込んでいるあたり、
「モノとしてのCD」へのこだわりを感じて個人的にはグッときました。
(元はブックレット内のイラストの一部とはいえ、この細やかさが嬉しい)

Borderland / Amorphis (2025)盤面と帯裏

ちなみにEU盤には“War Band”, “Rowan And The Cloud”という2曲が収録されています。
彼らのボートラは質の高さのみならず、
そこに「味変」ともいえるキャッチ―なメロディを備えたものが多いので、
手に取る機会があればこれらも是非聴いてみたい……

これは完全に余談ですが、
今作のジャケットにある「トゥオネラの白鳥」といえば、
同郷のKorpiklaaniの秀作“Manala(コルピと黄泉の世界)”(2012)
とも同じモチーフですね。
“Rauta”“Ievan Polkka”が入っていることでも有名な一枚。これもお薦め。

The post 【レビュー】 Borderland / Amorphis (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
【レビュー】 Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI https://tashinami-musiclog.com/2025/11/04/cd-forever-legendary-edition-2025-bon-jovi/ https://tashinami-musiclog.com/2025/11/04/cd-forever-legendary-edition-2025-bon-jovi/#respond Mon, 03 Nov 2025 17:10:13 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3584 目次 最新作”Forever”(2024)の豪華コラボ版が登場(新曲あり!)収録内容(日本盤準拠)Disc 1: Forever (Legendary Edition)Disc 2: Foreve […]

The post 【レビュー】 Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

BON JOVIが華々しく復活の狼煙をあげた最新作“Forever”(2024)
明るく鼓舞してくれる“Legendary”や、
伝家の宝刀トークボックスを活かした“Living Proof”といった質の高い曲が並ぶ充実盤で、
全米5位、日本でも総合7位の好成績を収めています。
個人的にも聴きまくったので昨年の作品の中でも印象的な一枚。

その“Forever”のコラボレーション・アルバムが出るという噂、
今年あたりからまことしやかに流れていましたが、
この度めでたく発売!その名も“Forever (Legendary Edition)”
新アンセム“Legendary”に掛けた良ネーミングですね。

Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI

前作の収録曲12曲に様々なアーティストがコラボしたバージョンに加えて、
新曲“Red, White And Jersey”と、“We Made It Look Easy”のスペイン語版が収録。
歴史を総括しつつ甘酸っぱい気持ちにさせられる
“Red, White And Jersey”は公開時から好評でしたし、
憧れのニュージャージーの先輩であり偉大な”ボス”、
Bruce Springsteenとコラボしたバージョンの“Hollow Man”も話題を集めました。

自分は今回新曲“Fight Somebody”目当てで日本盤2枚組デラックス・エディションを購入。
迫力ある7インチサイズのジャケットにステッカーシートも付属という豪華仕様でした。

というか今作、ファンの方なら
迷わず日本盤2枚組デラックス・エディションを強くお勧めします。
というくらいここ(とLP)限定の新曲“Fight Somebody”が大当たりだったので……。

【CD購入録】 Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI 裏ジャケ

Disc 1: Forever (Legendary Edition)

1.Red, White And Jersey 3:36
2.Legendary (With James Bay) 4:04
3.We Made It Look Easy (With Robbie Williams) 3:15
4.Living Proof (With Jelly Roll) 3:39
5.Waves (With Jason Isbell) 3:52
6.Seeds (With Ryan Tedder) 5:05
7.Kiss The Bride (With Billy Falcon) 3:53
8.The People’s House (With The War & Treaty) 4:25
9.Walls Of Jericho (With Joe Elliott) 3:48
10.I Wrote You A Song (With Laney Wilson) 3:26
11.Living In Paradise (With Avril Lavigne) 3:17
12.My First Guitar (With Marcus King) 4:55
13.Hollow Man (With Bruce Springsteen) 4:53
14.We Made It Look Easy / Hicimos Que Pareciera Facil (With Carin Leon) 3:16


日本仕様デラックス盤2枚組にのみ収録
15.Fight Somebody 3:47

まず注目すべきは全形態共通の新曲“Red, White And Jersey”
デヴィッドの柔らかくも力強いキーボードの音から一気にノスタルジアをかきたてられます。
過去に類似のテーマを歌った“When We Were Us”は2010年代の音という印象でしたが、
ここでは(完全ではなくとも)80年代へと目配せした音になっているのにも心を打たれます。
サビのタイトル部分は一聴してすぐに歌いたくなるほどキャッチー。
これもまたライブ映えしそうな一曲に仕上がっています。

そして本作のゲストはボスのみならず超豪華!
Robbie WilliamsONEREPUBLICRyan Tedder
ジョンの声帯手術をした際にはいち早く言葉をかけて勇気づけたという
Def LeppardJoe Elliott
(先日Walk Of Fameに名前が刻まれたときにはジョンも駆けつけていました)、
さらにはあのAvril Lavigneまで!

やはり最初に制作された“The People’s House (With The War & Treaty)”
はソウルフルで原曲のもつ迫力を増幅してくれる良い出来でしたし、
個人的には“I Wrote You A Song (With Laney Wilson)”
過去に”Till We Ain’t Strangers Anymore”でLeAnn Rimesと共演していたときに似たフィーリングがあって好きでした。
アヴリルとのコラボVer.の“Living In Paradise”にも感動しましたね。
ジョンとエド・シーランが作った曲にさらにアヴリルが入ったという奇跡の邂逅!

そしてなんと言ってもここにしか入っていない新曲“Fight Somebody”
イントロからサビまで特大ホームランでした。
“BOUNCE”(2002)の曲のようなマイナー調で重心低めのハードロックで、
キーボードの音もアクセントになっていて大変良いものでした。
いい意味での青臭さと哀愁がしっかり健在だったのがわかって嬉しかったです。
これを日本盤ボーナスとして贅沢にも聴ける喜びとジョンの商才に涙しましょう。

Disc 2: Forever

1.Legendary
2.We Made It Look Easy
3.Living Proof
4.Waves
5.Seeds
6.Kiss The Bride
7.The People’s House
8.Walls Of Jericho
9.I Wrote You A Song
10.Living In Paradise
11.My First Guitar
12.Hollow Man

日本盤ボーナストラック
13.That Was Then, This Is Now
14.Legendary [Demo]

“Forever”(2024)の日本盤と同内容。
こちらの本編には日本盤ボーナスとして“Legendary”系統で明るい
“That Was Then, This Is Now”を収録。
日本盤未所持の方はここでしっかり揃えておくのが吉。
この曲と陰のある“Fight Somebody”はボートラ二大巨頭になりうると真面目に思ってます。
(日本盤にしか入れなくてええんかい!という曲だらけなのはBON JOVIあるあるですが)

しかし過去にもたびたびアルバム本編にボーナス音源を付けたツアーエディションは出ていたので、こういった盤を見ると少し懐かしい気持ちに。あとはツアーを待つのみですね。
マディソン・スクエア・ガーデン公演のチケットは飛ぶように売れていますが、
ここはBON JOVI、来日にも期待したいところです。

日本盤2枚組CD(おすすめ!)

日本盤CD単体(”Fight Somebody”は未収録)

BURRN! 2025.12

BURRN!の表紙をBON JOVIが飾る光景、久々に見られるとやっぱり嬉しいもの。
今回はあの楽しかったラウパの総力特集もあるので注目。

おまけ(特典)

ステッカーシート(150mm×150mm)

ステッカーシート(150mm×150mm)

クリアホルダー(タワレコ購入特典)

クリアホルダー(タワレコ購入特典)

The post 【レビュー】 Forever (Legendary Edition) (2025) / BON JOVI first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/11/04/cd-forever-legendary-edition-2025-bon-jovi/feed/ 0
【レビュー】 METAL FORTH / BABYMETAL (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/08/17/metal-forth-babymetal-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/08/17/metal-forth-babymetal-2025/#respond Sat, 16 Aug 2025 18:39:33 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3531 目次 サマソニ2025出演!ド派手なコラボ祭りの新譜が登場!収録曲 サマソニ2025出演!ド派手なコラボ祭りの新譜が登場! BABYMETALのニューアルバム“METAL FORTH”が8/8に発 […]

The post 【レビュー】 METAL FORTH / BABYMETAL (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
METAL FORTH / BABYMETAL (2025)

BABYMETALのニューアルバム“METAL FORTH”が8/8に発売!
もとは6/27に発売予定だった今回のアルバム、
海外リリース日変更に伴い1か月半ほど延期してのリリースと相成りました。
日本のアーティストでありながら、水曜日ではなく世界標準の金曜日に一斉発売を仕掛けている辺りにもべビメタらしさを感じます。
個人的には新譜でべビメタのアルバムCDを買うのは初だったので高揚感も大きめ。

そして今作、タイトルにもあるように
ディスコグラフィとしては「4thアルバム」という扱い。
前作“THE OTHER ONE”(2023)
「パラレルな世界線でのコンセプトアルバム、スピンオフ」
なのは以前から明言されていたことではありますが、
今作の発売によって「こちらが正史です!」というのがより明確になった形。

何と言ってもYUIMETAL込みの初期3人体制が崩れたのち、
サポートを務める”アヴェンジャー”のひとりとしてべビメタを支えてきた岡崎百々子さんが“MOMOMETAL”として加入してから初のアルバム!という記念すべき作品。
「新生BABYMETAL」としての自信に満ちあふれた一枚といえます。

シリアスなムードも強かった“THE OTHER ONE”と比べても、
ここに収められた豪華なコラボレーションの数々とカラフルな楽曲群は、
まさに3rd“METAL GALAXY”(2019)の流れをくむものとなっています。

と言いつつも、“Divine Attack – 神撃 -“で初めて作詞を行ったSU-METALが、
本作においては最終曲“White Flame -白炎- “でとうとう作曲に名を連ねたように、
アルバムには本人たちの一貫した成長もぎっしり詰まっています。
サマソニ2025で是非とも大暴れしてほしいところ!(サマソニ大阪の前夜に一気に書いています)

METAL FORTH / BABYMETAL (2025)裏ジャケ

1.from me to u (Feat. Poppy) 3:25
2.RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy) 3:37
3.Song 3 (BABYMETAL x Slaughter To Prevail) 3:34
4.Kon! Kon! (Feat. Bloodywood) 3:55
5.KxAxWxAxIxI 2:36
6.Sunset Kiss (Feat. Polyphia) 3:33
7.My Queen (Feat. Spiritbox) 3:21
8.Algorism 3:37
9.メタり!! (Feat. Tom Morello) 3:28
10.White Flame -白炎- 4:25

トラックリストを見るだけでも、
「このコラボレーションの豪華さを見よ!」と言わんばかりの錚々たる面子。
世界各地で実力を発揮しながらお友達を作ってきた成果か、
ここでのコラボ先のアーティストを押さえておけばトレンドを掴めるのでは?
と思うくらいにはキュレーターとしての役割も果たしています。

SUMMER SONIC 2023で当時の新曲として披露された“メタり!!”や、
キャリア屈指のキャッチ―さで話題をさらった
Electric Callboyとの強力コラボ“RATATATA”といった既存のキラーチューンにも負けないような、「濃い」曲が居並ぶ一枚に。

1.from me to u (Feat. Poppy) 3:25

新譜発表とともに公開された1曲目はPoppyとのコラボ。
コーラスの「君に届け~」が耳に残るポップな一曲ですが、
きらびやかな中にシャウトもブレイクダウンも完備!というのはアルバムの縮図のよう。
作曲者は複数人体制ですが、その中には(しれっと)元BMTHのJordan Fishがいたりも。

2.RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy) 3:37

歌詞のとおり問答無用でブチ上げてくる最強コラボにして、
昨年のシーンを見回してみても屈指のキラーチューン!
MVでのMOMOMETALの馴染みっぷりとファニーな魅力も話題をさらいましたね。
“RA-TA-TA-TA-TA-TA!”の手の振りは思わずマネしたくなります。

3.Song 3 (BABYMETAL x Slaughter To Prevail) 3:34

特攻服のビジュアルも話題になったこの曲、
1st収録の“4の歌”を思い出す方もきっと多いはず。
ボーカルの加工も初期を彷彿とさせる雰囲気ですが、
キュートな歌とブルータリティの共存がより圧倒的な迫力になっているのが見てとれます。

4.Kon! Kon! (Feat. Bloodywood) 3:55

今年のジャパンツアーも好評だったインドのBloodywoodとのコラボ。
彼らの新譜“Nu Delhi”(2025)にもコラボ曲“Bekhauf”があるので二度おいしい。
インド風味の曲調にもかかわらず歌詞は和風、というごった煮具合が流石の一曲。
Bloodywoodのラップメタル要素もしっかり完備の充実ぶりですし、
インド要素でいえば3rd収録“Shanti Shanti Shanti”と聴き比べるのも一興。
SU-METALの地声-裏声の切り替えがさらに上達しているのでは?と思えるのも恐ろしい。

¥2,970 (2025/10/04 19:50時点 | Amazon調べ)

5.KxAxWxAxIxI 2:36

作曲・編曲にPaleduskのDAIDAIが参加。
“わたしKAWAII”のフレーズを軸にしつつビートの重みで楽しませてくれる一曲。
聴くたびに癖になってくる感覚は曲名も相まって3rd収録の“BxMxC”を思わせます。

6.Sunset Kiss (Feat. Polyphia) 3:33

こちらはPolyphiaとのコラボ!
前曲の重いビートからこの軽やかさへ移行していく、このギャップがたまりません。
このアルバムの中でも身を乗り出したくなる瞬間の一つ。
サビの透き通るような裏声の使い方が流石。

7.My Queen (Feat. Spiritbox) 3:21

カナダ出身・着実に人気を獲得しているSpiritboxとのコラボ。
4拍子でダンサブルながらかなり重いサウンドですが、重み一辺倒にならないのも魅力。
中盤の迫力あるコートニーのシャウトからSU-METALの歌唱に移るパートが聴きどころ。

8.Algorism 3:37

ここで正統派疾走曲が登場!
「そう愛はアルゴリズム~」のコーラスは初聴でも歌いたくなること請け合い。
歌詞ともリンクしたピコピコサウンドが耳に心地よい一曲。個人的には大好き。

9.メタり!! (Feat. Tom Morello) 3:28

今作収録曲の中では一番早くに発表された曲ですが、このポジションにジャストフィット!
オジーのラストライブでも音楽監督を務めるなど、
トム・モレロのフットワークの軽さには脱帽するばかり。
あの「お祭りマンボ」から大胆に拝借したような
「そーれそれそれどっこいしょ!」のコーラスも、
(やたらとラフな服装で登場する)トム・モレロの変態ギターソロも、
集まった「ニキさんネキさん」含めて全て吞み込んでいく音の奔流。
渾然一体となったエネルギーの塊のような、摩訶不思議な一曲。
これも全て「祭り」がもつ大らかさとパワーなのではないかと思うのです。

10.White Flame -白炎- 4:25

そしてラストに満を持してSU-METALの作曲した曲が登場!
この形式のタイトルのときは決まって正統派メロスピが飛んでくるものですが、
その期待に見事応える素晴らしい出来でした!
多様なメタルの未来を背負いながら、
ともすれば雑多なままで終わってもおかしくないような濃い楽曲集を、
本人の紡いだメロディでもってビシッと締めてくれました。必聴!

The post 【レビュー】 METAL FORTH / BABYMETAL (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/08/17/metal-forth-babymetal-2025/feed/ 0
【ライブレポート】 ANGRA JAPAN TOUR 2025大阪公演 @梅田クラブクアトロ(2025/06/17) https://tashinami-musiclog.com/2025/06/30/live-angra-japan-tour-2025-osaka-umeda-2025-06-17/ https://tashinami-musiclog.com/2025/06/30/live-angra-japan-tour-2025-osaka-umeda-2025-06-17/#respond Sun, 29 Jun 2025 18:24:21 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3419 目次 ANGRAのジャパンツアー、全公演ソールドアウトで終了!ANGRA大阪公演セットリスト(2025/06/17)11月、エドゥ・ファラスキとロイ・カーンが一緒に来日! ANGRAのジャパンツアー、全公演ソールドアウト […]

The post 【ライブレポート】 ANGRA JAPAN TOUR 2025大阪公演 @梅田クラブクアトロ(2025/06/17) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
ANGRA JAPAN TOUR 2025

ブラジル発、心揺さぶるメロディと圧倒的テクニックで支持を集めるANGRA
“Carry On”, “Nova Era”, “Spread Your Fire”といった
パワーメタルを代表するアンセムを生み出しつつも、
トライバルなリズムも武器としたプログレメタルとしての側面も大きい、
掘れば掘るほど奥の深いバンドとして君臨。

メンバーチェンジを重ねながら10枚のアルバムを残したわけですが、
34年にわたる活動を経て、一旦の活動休止を宣言……
今回は休止前最後のジャパンツアーということで感慨もひとしお。
(と言いつつ、前回来日時は貧乏学生だった自分は満を持しての初参戦)

今回のツアーは大傑作“Temple Of Shadows”(2004)の20周年ツアーも兼ねたため、
色々な面でスペシャルな体験になりました。
中高生の頃から幾度となく勇気づけられてきた一枚なので……

現在のメンバーは以下の通り。
ファビオ・リオーネ(Vo.)
ラファエル・ビッテンコート(Gt.)
マルセロ・バルボーザ(Gt.)
フェリペ・アンドレオーリ(Ba.)
ブルーノ・ヴァルヴェルデ(Dr.)

気づけばボーカルにファビオを迎えてからの期間が一番長いのも驚きですが、
リリースを重ねるごとにファビオの音域にフィットした曲が増えてきたのもまた印象的。
唯一のオリジナルメンバーであるラファエルがアルバムのコンセプトを手掛けていたことで、
バンドとしての一貫性を保ちながら第一線で活動してきたのは流石と言うほかないです。

大阪、名古屋、東京の3会場で連日のライブという中々の弾丸スケジュールでしたが、
全公演(当日券込みで)ソールドアウトという最高の形で無事終了!
日本のメタルファンの熱い思いも伝わったのではないでしょうか。

ANGRA "Cycles Of Pain"Tシャツ

記念に最新作“Cycles Of Pain”(2023)Tシャツを購入。
6月とは思えないほど暑い日だったのもあって若干ペラい素材が神の救いに思えました。

ライブがアナウンスされてすぐにチケット確保したので整理番号2桁をゲット!
あれよあれよという間に前方4列目ほどに陣取れてしまいました。
開演前に振り返ると上のスタンドまで人がパンパンで驚きましたね。
ソールドしたのも納得の大盛況でした。

開演前BGMはメタルのライブにしてはかなり落ち着いたチョイスで、
Sleep Tokenに続いてお洒落なTears For Fearsだったり
(初めて聴いた“Elemental”がSleep Tokenの後でも違和感ないカッコよさで驚き)、
その後もGenesis“Watcher Of The Skies”や、
ELPの“Trilogy”といった大プログレ祭りだったり。
「やっぱりANGRA、メロスピの皮を被ったプログレバンドなんだな……」と勝手に納得したりも。

(完全に余談ですが、このときのELPの“Trilogy”
エマーソンが暴れ出す前のスローなレイクの歌パートで丁度19時になり、
そのまま照明が落ちて開演したので今まで観たメタルのライブ史上ダントツで穏やかなスタートになったのがかなりツボでした)

そして(なんやかんやありつつ)開演!
1曲目は新譜から、トライバルなビートで始まる“Faithless Sanctuary”
最年少メンバー、ブルーノの熱い煽りとテクニカルなドラムで段々ヒートアップする会場。
正確かつどこか柔らかさすら感じさせるプレイで、
早速レギュラーグリップの化け物としてのセンスを遺憾なく発揮。
そしてそこに絡む弦楽器隊と満を持して歌いだすファビオ!

うますぎる……
メタル界屈指の豊かな声と安定感を持つボーカリストはやはり伊達ではなく。
テクニックを前面に押し出しつつもファビオものびのび歌える、
そのバランスが新譜のキモなんだなと改めて感じた瞬間でした。

2曲目はアルバム“Rebirth”(2001)からの“Acid Rain”
前方にいたこともあって冒頭のコーラスがしっかり合唱になっていてかっこよかったです

フェリペの穏やかにうねるベースから始まって劇的に展開する、
“Tide Of Changes“も見事でしたね。
新譜では序盤のハイライトとなっていた2部構成の楽曲で、
優しげな歌唱から力強くキャッチ―なサビへの移行はファビオの真骨頂でした。

そして「ここからは“Temple Of Shadows”をみんなで祝福しよう!」
という旨のMCが。(ここで「完全再現や……!」と気づいて大興奮)
序曲”Deus Le Volt!”からの“Spread Your Fire”でフロアも大盛り上がりに!
「グローーーーリアーーーーース!」の大合唱はやはり良きものです。
前作のツアーを収めた“Omni Live”(2021)では2個下げでの歌唱だったのに対し、
このツアーでは原キーに戻してきたのには驚き!
ファンの心に刻まれたアルバムへのリスペクトも感じさせる演出でした。

すかさず……とはいきませんでしたが、
続く“Angels And Demons”も流石の盛り上がり。
メロスピド真ん中の全曲に続いて疾走プログレメタルを続けてくるところ、
やっぱり好きだ……とどこかしみじみしつつ、
この高速フレーズを難なくこなしながら煽り続けるマルセロやブルーノに見とれっぱなしでした。

“Waiting Silence”
は流石の安定感。
伸びやかでもどこか鬼気迫るものを感じさせるこの曲は特にファビオとの相性抜群。
加入したての時期からも演奏されていた曲なのでしっかり自分のものにしていましたね。

続くバラード“Wishing Well”は「みんなで歌ってくれ!」という煽りつき。
緊張感のある曲が続く中でひときわ癒される時間でした。
他メンバー(特にラファエル)のコーラスが聴けるのもいいところ。

そしてお待ちかねのキャリア最速ナンバー“The Temple Of Hate”
原曲ではエドゥがカイ・ハンセンと超絶バトルを繰り広げるツインボーカルでしたが、
ここではファビオが全て歌い切るパワープレイを見せてくれました!
(もちろんカイの”Right now!!!”も含めて完全再現)
ラストの「オーオー」のコーラス含めて物凄い気迫でした。

ここからアルバムも後半戦、よりバラエティに富んだ曲で聴かせてきます。
ラファエルの美しいアコギのフレーズで始まる“The Shadow Hunter”
主人公の険しい人生の旅路と砂漠の風景が曲調だけで目に浮かぶのは流石ですし、
8分にわたる壮大な絵巻をじわじわと盛り上げる手腕を目の前で味わえたこともあり、
個人的にはこの日のハイライトのひとつ。
正直この日は途中でファビオが
「なんで今日の大阪はこう静かなんだ?」とMCで言っていたんですが
(大阪で盛り上がりが薄いと言われるのは正直かなり珍しい現象)
そのくらいには全員うますぎてひたすら見入ってしまう引力がありました。

「次の曲はわかるよね?」と最前列の男性ファンに訊くファビオ。
(ちなみにこの方、名前を訊ねられて「ファビオ!」と答えたことで
ずっとファビオ(本物)から弄られていらっしゃいました。
「全部歌えると思うけどまた今度ね!」というリップサービスも貰っていて面白かったです)
そのバラード“No Pain For The Dead”は、
要所要所でEdenbridgeのサビーネ・エデルスバッカーの女声ボーカルをフィーチャーした一曲。
今回はどのようにそれをカバーするのかと思いましたが、
ラファエルがファルセットでしっかり決めていて良かったですね。
個人的にはラファエルの声は大好きなので、フルでの歌唱は聴けずとも大満足。

“Winds Of Destination”
は原曲ではハンズィ・キアシュとのコラボ。
しかしながらここはファビオが圧巻の一人二役。
二人分のパワーと気迫で歌い上げる様子にも、
ハンズィのパートで気持ちシャープな歌い方になるところにも痺れました。
オペラチックなラストも含めて満足度は高かったです。

“Sprouts Of Time”も伸びやかなボーカルが光る曲。
パーカッションと優しく絡み合うメロディ、そしてサビの雄大さは、
信じるに足る生き方を見つけた主人公の姿とうまくリンクしているなと再認識。
間奏でガラッと転調する瞬間がまた痺れましたね。

“Morning Star”も個人的に良かったなと感じたパフォーマンス。
青と白の照明に彩られたステージで歌われるサビの美しさ、
そして間奏ではヘヴィでテクニカルなギターソロの連発。
もうアルバムも終盤か……という名残惜しさも含めて、
じっくり聴き入ってしまう瞬間でした。

アルバム最後の曲として紹介された“Late Redemption”
(ラストの“Gate XIII”はアルバムを総括するインストなので)
ファビオが「自分の大好きな曲」と言っていたこともあり、
情感たっぷりに歌い上げての再現パート大団円となりました。

再現パートのあとは再び新譜からの“Vida Seca”
パーカッションとアコギ、そしてラファエルのボーカルでの始まりに、
ANGRAとしてのアイデンティティは連綿と続いているんだなと感じました。
ANGRAがメロスピ・メロパワだけにはとどまらない、
「一筋縄ではいかないテクいバンド」なのはアンドレ・マトスのいた初期からそうなので……

そして本編ラストはバラードの代表曲“Rebirth”
度重なるメンバー交代の中でも何度も「再生」してきたバンドの強さを感じました。
分かりやすいパートではしっかり歌っているファンの方も多かったですね。

ここからアンコール!
“Unfinished Allegro”が流れ出した時の歓声と手拍子にはやはり凄いものがありました。
そして”Carry On”に入った瞬間待ってました!と言わんばかりに後ろから圧縮が発生!
揉みくちゃになりながら(と言いつつみんな節度がありましたが)
全力でCarry Onを大合唱するのは「高校時代からの夢が一つ叶ったな……」と思えた瞬間。
ちなみにフェリペのベースソロが拝めるぞ!と思った瞬間に
バン!と“Nova Era”に切り替わるメドレー方式だったのには驚きつつも楽しめました。
よくよく考えたら”Omni Live”の頃もこの演出でしたし、
3夜連続でファビオがあのスクリームをやるのは些か酷な気もするので……

自分としてはANGRAもファビオも初だったので色んな衝撃が一気に来た!というライブでした。
アンドレ時代の曲が“Carry On”のみだったのは意外でしたが、
そこも“Omni Live”の逆を突いたような感じになっていて楽しめました。
活動休止前最後とはいえ現在進行形な感覚はしっかりあったなと。
位置取りはマルセロ正面だったのでガン見していましたが、
音も綺麗だし表情豊かだしで観ていて楽しいナイスガイでしたね。
(終盤で自分の長いドレッドヘアを首に巻いて出てきたのがちょっと面白かったです)

今回のライブの素晴らしさを語るとき、それは結局
“Temple Of Shadows”というアルバムの素晴らしさを語ることでもあって。
宗教のお題目のようにはいかない現実と、
普遍的な人間の在り方を考えさせる詞の秀逸さは言わずもがなですが、
ともすれば重苦しくなりがちなテーマを、
多彩な音世界に落とし込んでいった見事さに今更ながら舌を巻くばかり。
こうして生で体感したことでますます大好きなアルバムになりました。

そして“Cycles Of Pain”の曲がライブで聴くとさらに良かったのも大収穫!
“Rebirth”“Temple Of Shadows”の曲群と一緒にやっても引けを取らないかっこよさだったので、
このツアーを機にさらに評価が上がっていく予感がします。

1.Faithless Sanctuary
2.Acid Rain
3.Tide Of Changes – Part I
4.Tide Of Changes – Part II

~”Temple Of Shadows”(2004)~
5.Deus Le Volt!
6.Spread Your Fire
7.Angels And Demons
8.Waiting Silence
9.Wishing Well
10.The Temple Of Hate
11.The Shadow Hunter
12.No Pain For The Dead
13.Winds Of Destination
14.Sprouts Of Time
15.Morning Star
16.Late Redemption

17.Vida Seca
18.Rebirth

~アンコール~
19.Unfinished Allegro
20.Carry On / Nova Era

翌日の名古屋、最終日の東京公演では1曲目が“Nothing To Say”にチェンジ。
聴きたかった……!という気持ちもありつつ、
“Faithless Sanctuary”が聴けたのは結果的に大阪だけだったのでこれはこれでラッキー。
SNSからはメンバーが日本を存分に満喫しているのが窺えたので、
またいつか帰ってきてくれると信じて待つとしましょう!

最新アコースティック・ライブ盤はこちら。

そして11月にはエドゥ・ファラスキ&ロイ・カーンというこれまた大型案件が!
(当方大阪公演のチケット確保済み)
エドゥのツアーのテーマも“Temple Of Shadows”20周年ということで、
この上なく贅沢な聴き比べができるのが今から待ち遠しい!
エドゥ名義での再現ライブは豪華ゲストやオーケストラ込みの仕様で、こちらも大迫力でした。

エドゥ自身のソロ作も素晴らしい出来ですし、
特に“Vera Cruz”(2021)は構成や楽曲も
「裏Temple Of Shadows」と言える作品なので必聴。
今作をクローズアップしたライブ映像+音源もめでたく発売されたので、
来日公演前のお供に。

¥2,376 (2025/09/20 04:14時点 | Amazon調べ)

The post 【ライブレポート】 ANGRA JAPAN TOUR 2025大阪公演 @梅田クラブクアトロ(2025/06/17) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/06/30/live-angra-japan-tour-2025-osaka-umeda-2025-06-17/feed/ 0
【レビュー】 All About Lovin’ You – Single (2003) / BON JOVI https://tashinami-musiclog.com/2025/05/21/all-about-lovin-you-single-2003-bon-jovi/ Tue, 20 May 2025 17:30:16 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3469 目次 8thアルバム”Bounce”(2002)からのシングルカット第5弾収録曲「BON JOVIの日」記念!初期3作がボートラつきで再発! 8thアルバム”Bounce” […]

The post 【レビュー】 All About Lovin’ You – Single (2003) / BON JOVI first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

本日5/21は、なんでも「BON JOVIの日」なのだとか。
デビューアルバムの日本盤発売日にちなんで昨年より「記念日」として認定されたとのこと。
せっかくなので最近手に入れたシングルをば。

All About Lovin' You - Single (2003) / BON JOVI

All About Lovin’ You – Single (2003)

裏ジャケを見る限りEU盤のよう。

All About Lovin' You - Single (2003) / BON JOVI 裏ジャケ

1.All About Lovin’ You 3:44
2.All About Lovin’ You [Demo] 3:36
3.Postcards From The Wasteland [Demo] 4:25
4.Alive [Demo] 3:55

1曲目以外はアルバム未収録。

9.11同時多発テロというアメリカを揺るがした大事件と対峙しながら、
その痛みを跳ね返していく強さを前面に押し出した
8thアルバム“Bounce”(2002)

リードシングル”Everyday”をはじめ、”Undivided”“Hook Me Up”, “Bounce”といった
キャリア随一のヘヴィなサウンドを志向した曲と、
“Joey”“You Had Me From Hello”, “Open All Night”のような
優しげでメロウな印象の曲がかわるがわる登場するという、
唯一無二の質感のアルバムに仕上がったのが今作。
(中でも前半の流れは強力!)

¥828 (2025/10/02 06:24時点 | Amazon調べ)

その中でもこの“All About Lovin’ You”は、
後者のメロウ路線を代表する甘いバラード。
サビメロや歌詞の随所にとろけるような感覚を覚えます。
冒頭のギターのトーンの”甘い”心地よさから、
他の曲とは一線を画すものがある綺麗な一曲。MVはこちら。

降りしきる雪とジョンのビジュアル、
特に歌うときに見える真っ白な歯が印象的。
ちょっとベタなストーリーもこの曲にはピッタリ。
(初めて観た中学時代にはベタだなんて思いませんでしたが)

2曲目のデモバージョンではまだあの「甘い」ギターは登場せず。
歌いまわしが微妙に違ったり(中でも2番サビでタメまくるところは必聴)、
デヴィッド・ブライアンの鍵盤の音がより目立っていたりと、
曲がブラッシュアップされていく過程を味わえて中々面白い音源。

3曲目の“Postcards From The Wasteland”
“Bounce”の日本盤ボーナスにもなっているので、
耳にしたことのあるファンも多いはず。
改めて聴くとモノトーンな中に優しさをたたえた雰囲気、
そして最後の温かみのある転調は特に秀逸で、
日本盤の〆の曲として選ばれたのも納得の出来。
アルバムでは曲が始まるまでに10秒ほどの空白があったので、
ここではすぐに曲が始まるのもなかなか新鮮。

そして4曲目の“Alive”が完全に未発表曲なのでレアですね。
デモ音源らしく音質はよくないですが、
かえってガレージでジャカジャカやっている感もあって楽しい曲です。
コード感やエフェクトのかかった一部のボーカルからはオルタナの影響も色濃く感じられますが、
ちょっと怪しげでセクシーな雰囲気で始まったと思いきや
“Hey! Hey!”と分かりやすく盛り上がるサビに展開するのは流石のBON JOVIらしさ。

このシングル、実はジャケットが特殊なつくりになっていて、
収録曲の“Postcards From The Wasteland”になぞらえてか、
ジャケットの一部がポストカードになっているというなかなか凝った仕様。

All About Lovin' You - Single (2003) / BON JOVI ポストカード1

メンバー全員が揃ったこの写真と、

All About Lovin' You - Single (2003) / BON JOVI ポストカード2

ジョンとリッチーが笑顔で並ぶこちらの2枚がポストカードになっています。

All About Lovin' You - Single (2003) / BON JOVI ポストカード、盤面

何かミシン目みたいなものが見えるな……と思っていたらまさかのサプライズでした。
実際にハガキとして出すかはさておき、これだけでフィジカルで持っておいてよかったなと。

今年は「BON JOVIの日」を記念して、
初期3作がSHM-CD、かつ豊富なボーナストラック付きで再発決定!

特に当時のライブ音源がたくさん収められているのが嬉しいところで、
「ライブの質の高さの割にオフィシャルのライブ盤があまりに少ない!」
と日ごろから嘆いている自分としてはまさに垂涎のアイテム。

未発表曲・デモバージョンに関しては過去のボックスセット
“100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong”(2004)等で聴けはしますが(購入したときの記事はこちら)、

“Borderline”や”Edge Of A Broken Heart”,
そして初期の若き熱量をとらえた個人的にイチ押しの音源
“We Rule The Night”といった素晴らしい曲を、
これを機により聴いてもらいやすくなるというのが一番嬉しいかもしれません。

BON JOVI FOREVER!

The post 【レビュー】 All About Lovin’ You – Single (2003) / BON JOVI first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
【ライブレポート】 Guns N’ Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05) https://tashinami-musiclog.com/2025/05/14/live-guns-n-roses-yokohama-k-arena-2025-05-05/ Tue, 13 May 2025 19:15:21 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3434 目次 一夜限りのガンズ来日@横浜、大盛況で終了!Guns N’ Roses来日公演セットリスト(2025/05/05) 一夜限りのガンズ来日@横浜、大盛況で終了! 5/5(月)、Kアリーナ横浜にてGuns N […]

The post 【ライブレポート】 Guns N’ Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

5/5(月)、Kアリーナ横浜にて
Guns N’ Rosesの3年ぶりとなる来日公演が無事終了!
各種SNSでも大満足の声があがっているのは、いちファンとしても嬉しい限り。
前回の2022年はさいたまスーパーアリーナ2Daysだったのに対して、
今回は横浜で一夜限りということで、全国から猛者が一堂に会した印象。
自分はスラッシュ(Gt.)とダフ・マッケイガン(Ba.)が復帰した
2017年の“Not In This Lifetime… Tour”からなので3回目の参戦。

Guns N' Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05)会場前広場

新しくできた会場と言うこともあり、自分としては初のKアリーナ。
会場前には老若男女問わずファンの方々がズラリ。
キッチンカーも出ていてさながら祭りの雰囲気でした。
また、会場内にはライブ前後も営業しているバーがあるのも面白いところ。
ちなみにキャパは2万人ちょっと。

Guns N' Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05)会場前バナー

始まったばかりの今回のツアーですが、正式には
“Because What You Want & What You Get Are Two Completely Different Things Tour”
なる長いタイトルがつけられています。
5/1の韓国・仁川公演を皮切りに、日本での公演が2公演目!
初日は開演の大幅な遅れ等もあり20曲で終了ということで、
日本での公演がどのようなセトリになるのかは未知数……という状況でした。

今回の来日メンバーは以下の通り。
Axl Rose(Vo.)
Duff McKagan(Ba.)
Slash(Gt.)
Richard Fortus(Gt.)
Dizzy Reed(Key.)
Melissa Reese(Key.)
Isaac Carpenter(Dr.)

2006年から長きにわたり、安定感のあるドラムでガンズを支えてきた
Frank Ferrer氏が先日脱退を発表。
今回のツアーからは、ダフのバンドLoadedのドラマーでもある
Isaac Carpenterがガンズに加入となりました。
フランクは59歳、アイザックは45歳ということで一回り以上若返った計算。

Guns N' Roses 開演前映像

今回も例によって定刻には始まらず、20分遅れでのスタート。
(韓国では40分遅れだったと聞いていたのでこちらも身構えてはいましたが)
今回は最安のA席(LEVEL 7)からの鑑賞。
最上階とはいえメンバーは十分肉眼で見えて快適でした。
(ただ真下を見ると結構怖い)

定刻を少し過ぎたあたりで、ステージ下手にツインテールの女性がノリノリで登場。
上の方からはよく見えなかったので一瞬「メリッサだけ出てきたんか?」となりましたが、
実はこの日がお誕生日のダフの奥様!
最初から最後までノリノリで盛り上がっていてほっこりしましたね。
ライブ後にはバースデーパーティーも催されたのだそうで、
そのときのアクセルの写真が「昔と変わらぬかっこよさ!」と話題になったりも。

1曲目は韓国公演と同じく“Welcome To The Jungle”
このツアーでは恐らく1曲目は固定と思われます。
リユニオン後はいつも“It’s So Easy”からだったので新鮮な気持ちで楽しめました。
アクセルはこの時点からハイトーンもバッチリで、
前回と変わらないかそれ以上の好調ぶり!
最初は「トーキョー!」と煽っていたアクセルですが、
その次からは全て「ヨコハマー!」に修正していたのは流石でした。
(2022年のSSAは全部「トーキョー!」だったのに……)

そして2曲目は“Mr. Brownstone”のドラムパターンが入ったかと思いきや、
なんとぬるっと軌道修正して“Bad Obsession”へ!生で聴くのは初めて!
印象的なハーモニカの音がなかったのでサビ前くらいでようやく気付いて驚きました。
SNSで写真が上がっていたセトリの紙には、
2曲目に”Mr. Brownstone”とあったのでその場でパッと変えたのではないかと。
アイザック君に早速の洗礼……

続いては“Chinese Democracy”“Slither”という前回同様の流れ!
自分も妻も“Chinese Democracy”(2008)は大好きなのでこれにはニンマリ。
しかし”Slither”はVelvet Revolverの曲ながらガンズのラインナップとして定着しましたね。
まさか再び聴けると思わなかったですし”Hey!”で拳を突き上げるのは楽しかったです。
サビのコーラスも前回のツアーより分厚くなっていてより完成度が上がっていました。
(そのうち”Sucker Train Blues”とか”She Builds Quick Machines”とかやったり……しません?)

そして“Live And Let Die”は思っていたより早めの位置!
ライブではアクセルがロングトーンで”Ha—-!”のシャウトを入れてくれるので、さらに血湧き肉躍る仕上がりに。

そして満を持しての“Mr. Brownstone”でアクセルの腰つきと
“more & more”の振り付けを堪能しつつ、
自分がトップクラスで大好きな“Estranged”へ!
聴くたびにその美しいメロディと展開の妙に心惹かれますし、
すっかり古参のディジー・リードのピアノソロ、
そしてスラッシュによるレスポールの旨味を引き出したソロの数々!
中盤でのボリューム奏法が特に綺麗で引き込まれました。
90年代のライブ音源ではもっと勢い任せなプレイだったので、
今のスラッシュは確実に進化しているな……というのを目の当たりにした思いです。

そして韓国では披露されなかった“You Could Be Mine”がここで登場!
“Use Your Illusion II”(1991)と同じ流れだったのでブチ上がりましたね。
アイザックのドラムの勢いと溌剌としたパワーにも感心。
ただこの辺りからLEVEL 7で鑑賞していると、
ドラムの音が段々ばらばらに聞こえてくるように……
音が回るような感覚はあまりなかっただけに余計そこのPAだけが惜しかったなと。

ライブではダフとアクセルがボーカルを分け合う“Double Talkin’ Jive”
ここでもスラッシュのスパニッシュな高速フレーズが!
観るのは3回目ですが体感では過去一番ハッとする瞬間が多かった印象。圧巻でした。

“Knockin’ On Heaven’s Door”では観客がスマホの明かりを一斉に照らし、
あたかも輝く星々の中で演奏しているかのような光景に。
サビのコーレスもバッチリ決まっていました。

そして聴きたかった新曲“Perhaps”もここで披露。
上の方の席だったので周囲には曲を知らないファンも多いように見えましたが、
ピアノを前面に押し出した魅力的な一曲、しっかり聴けて満足でした。

ライブ中盤はヘヴィで複雑な長尺曲“Coma”から、
“Chinese Democracy”収録の“Sorry”に静かに移っていく流れも圧巻。
リユニオン後はすっかり定番になったのが嬉しい“Coma”
アクセルがラストの長いボーカルパートを絞り出すように歌うところはゾクゾクします。

曲の合間には“Guns N’ Roses Yokohama”という文字がスクリーンに躍る今回の公演、
アクセルがたまにお客さんに「次は何が聴きたい?」と問いかけていたのも面白かったです。
その中でも声が大きかったのはやはり“It’s So Easy”
セトリのド真ん中に来るのも不思議な感覚でしたが、やはりこれも名曲!
2番の”F**K OFF!!”も勿論みんなで一緒にやらせていただきました。

“Rocket Queen”
はなんといっても、
中盤のリチャード・フォータスとスラッシュによるギターソロの掛け合いが特に秀逸。
スラッシュの原曲の嬌声にも勝るとも劣らぬ淫靡なトーンも魅力的ですし、
ここでのリチャードのソロは毎回本当に良いんですよね……

続いてはお待たせ、ダフ・マッケイガンによるカバー曲タイム!
この日はラモーンズの”Rock ‘n’ Roll High School”Tのダフ、
精悍なビジュアルにも磨きがかかっていました。
いつもの“Attitude”“New Rose”か……と構えていると、
奥様への「ハッピーバースデー!」とともに、
Thin Lizzy“Thunder And Lightning”へ!
なんとこれが世界初披露!
最初は何が起こったのか正直分かりませんでしたが、
サビの”God damn!”で気づいてうわっ!となりました。
ガンズから亡きジョン・サイクスへの熱いトリビュートと受け止めました。

ここからヘヴィなジャムがしばらく続き(これもまた秀逸!)
“Chinese Democracy”を代表する曲のひとつ“Better”へ。
中盤でのアクセルの鬼気迫るハイトーン連発にはしびれました。

“Don’t Cry”はもちろん名曲でしたが、
ここではドラムの音ズレが最も顕著でリズムがバラバラに聞こえたのが勿体なかったです……
前回のSSAで聴けたのでその記憶で補完。

気を取り直して、各メンバー紹介からスラッシュのギターソロへ。
今回はいつものゴッドファーザーのテーマではなく、軽やかなロックンロール路線。
後で調べるとスティーヴィー・レイ・ヴォーン中心のメドレーだったとのこと。
重くグルーヴィーな曲の多いセトリの中では味変としてもバッチリ機能していました。
ソロのあとはもちろん大名曲“Sweet Child O’ Mine”

盛り上がりも最高潮に達したところでステージ中央にグランドピアノが持ち込まれ、
アクセルがピアノを弾き語る“November Rain”へ。
時々ファルセットも交えつつも情感のこもった歌唱、
そしてラストに聴けるスラッシュのソロは本当に素晴らしかったです!

……と言いつつ、
アクセルの着ていたギラギラのチェックシャツ(と背中の文字)が気になった方も多いはず。
ライブ後に調べてみたところ、ビットコインの開発者
サトシ・ナカモト(SATOSHI NAKAMOTO)の文字をあしらったブランド物で、
ガラスを散りばめてギラギラにしたネルシャツでした。お値段約29万円也。

続いてはメンバーが中央にギュッと寄り集まってのアコースティックコーナー。
披露されたのは前回と同じくJimmy Webbのカバー“Wichita Lineman”でした。
ギターの弦から遥か遠くまで続く電線のイメージに移り変わる映像、個人的には好きです。

続いて名曲“Patience”がアナウンスされると大喝采!
イントロのアクセルの口笛があまりに原曲そのままで驚きました。

そしてここでいきなりぶちかまされたのが“Hard Skool”
現編成の新曲シリーズの中でも一番初期に近いヴァイブのあるこの曲、
もう本編ラストか……と思った矢先にまた聴けて嬉しかったです!
2番サビあたりではアクセルが曲を若干見失うハプニングもありましたが、
ラスサビでは入魂の鋭いハイトーンで締めてくれたので大満足。

セトリがいよいよ読めなくなってきた辺りで、
本編は“Nightrain”で無事終了。

そしてここからのアンコールがさらに予測不能の展開に!
“Hard Skool”からの”Nightrain”でもう望み薄かと思っていた
“ABSUЯD”で始まったのには震えました!
“Ah———————!”のシャウトがライブではSEになっているのがちょっと面白いですが、
キレのあるリフはやはりクールで魅力的!
インダストリアル路線もどストライクな妻は5割増しで大歓喜。

そこから”Chinese Democracy”収録のバラード“Madagascar”に移ったのはこの日最大の驚き!
ラストには”Civil War”の冒頭にも引用された”Cool Hand Luke”の台詞や、
キング牧師の”I Have A Dream”演説等が、文字として演奏にかぶせて映し出される演出も。
言葉の力を感じさせてくれる、激しくもどこか厳かな瞬間でした。

(序盤の大人しめなパートでアクセルがスラッシュに寄っていったところ変に驚かせてしまい、スラッシュの「うわー!」という声がマイクに思い切り乗ったのはさらに貴重な瞬間)

ラストはもちろん“Paradise City”でフィニッシュ!
大量の紙吹雪が前回同様お預けだったのは寂しいですが、
終わってみれば(いい意味で)予測不能なセトリで駆け抜けた3時間!
一夜限りなのがあまりにもったいないと思えるような素晴らしい時間でした。

SNS上ではアクセルは高音域はほぼファルセットだった……という意見があったのも事実ですが、
そもそもの裏声のパワーは一級品ですし、途中では多少温存しつつも要所要所では気合いの入ったミックスボイスを聴かせてくれていたので満足度は高かったです。
終盤でも”Hard Skool”のラスサビは圧倒的パワーでねじ伏せた感もありましたし。

1.Welcome To The Jungle
2.Bad Obsession
3.Chinese Democracy
4.Slither
(Velvet Revolver)
5.Live And Let Die
(Wings)
6.Mr. Brownstone
7.Estranged
8.You Could Be Mine
9.Double Talkin’ Jive
10.Knockin’ On Heaven’s Door
(Bob Dylan)
11.Perhaps
12.Coma
13.Sorry
14.It’s So Easy
15.Rocket Queen
16.Thunder And Lightning
(Thin Lizzy)
17.Better
18.Don’t Cry
19.Slash Guitar Solo
20.Sweet Child O’ Mine
21.November Rain
22.Wichita Lineman
(Jimmy Webb)
23.Patience
24.Hard Skool
25.Nightrain


~アンコール~
26.ABSUЯD
27.Madagascar
28.Paradise City

18時20分(20分遅れ)開始でしたが21時20分まで3時間たっぷりやり切った本公演。
本当に凄いものを見たな……という気持ちです。
予測不能な順番で新鮮味を感じさせるセトリ、
そして”Chinese Democracy”多めの選曲というのにもガンズの奥深さを感じました。
近年では“Anything Goes”“Pretty Tied Up”
さらに“Street Of Dreams”などのレア曲も披露した公演があることですし、
今回の大盛況をうけてまた近いうちに色々やりに来てほしい!
というのが今の率直な感想。

惜しくも披露されなかった“The General”
そしてそれに続くさらなる新曲にも期待!

The post 【ライブレポート】 Guns N’ Roses 来日公演@Kアリーナ (2025/05/05) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
【レビュー】 Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) https://tashinami-musiclog.com/2025/05/04/chasing-euphoria-harem-scarem-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/05/04/chasing-euphoria-harem-scarem-2025/#respond Sun, 04 May 2025 11:37:40 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3415 目次 活動再開!2020年以来の新譜が登場収録内容全曲紹介収録内容(Disc 2: Acoustic Bonus CD) 活動再開!2020年以来の新譜が登場 心を打つ美メロとそれを支えるテクニックを両立したカナダのメロ […]

The post 【レビュー】 Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
【レビュー】 Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025)

心を打つ美メロとそれを支えるテクニックを両立したカナダのメロハーバンド、
Harem Scaremの16thアルバム
“Chasing Euphoria”が4/25にめでたく発売となりました。

こうしてアルバムが出るのは“Change The World”(2020)以来。
アートワークにある「何かを探して独りで歩いていく後ろ姿」のモチーフは、
前作にも通ずるものがありますね。

コロナ禍もあり、しばらくバンドとしてのとしての活動は無かったHarem Scaremですが、
今年2月に活動再開のアナウンスと共に突如新曲“Reliving History”を発表!
その後も順調に“Chasing Euphoria”,
“Better The Devil You Know”を先行シングルとして切ってきました。
いずれもミッドテンポで良質なメロディとコーラス、
そしてピート・レスペランスの歌心あるギターソロをフィーチャーした「らしい」仕上がり。
ちなみに今作の日本盤の発売元はキングレコードからワードレコーズに代わっています。

¥3,850 (2025/10/05 00:41時点 | Amazon調べ)
Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) 盤面

1.Chasing Euphoria 3:33
2.Better The Devil You Know 3:55
3.Slow Burn 3:45
4.Gotta Keep Your Head Up 3:24
5.World On Fire 3:49
6.In A Bad Way 3:36
7.Reliving History 3:23
8.A Falling Knife 3:52
9.Understand It All 4:09
10.Wasted Years 3:44

Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025)裏ジャケ

参加メンバーは以下の通り。
ハリー・ヘス (Vo.)
ピート・レスぺランス (Gt, Ba.)
クレイトン・ドーン (Dr.)
ダレン・スミス (Backing Vocals, “Gotta Keep Your Head Up” Vo.)

ツアーではサポートベーシストを入れて、
かつ初期からのドラマーであるダレンがドラムを担当するというのが近年ではお馴染みの流れ。
スタジオ向きのクレイトン、ツアー向きのダレンというドラマー2人が適材適所でやっている形です。

そして今作では久々にダレン・スミスのリードボーカルが聴けるというのもハイライトのひとつ。
これは2nd“Mood Swings”(1993)収録の
“Sentimental Blvd.”
そして4th“Believe”(1997)収録の
“Staying Away”以来となります。
(ちなみに海外盤4th
“Karma Cleansing”(1997)に”Staying Away”は未収録)

全曲紹介

1.Chasing Euphoria 3:33

1曲目から気合十分のタイトルトラック。
ワウの効いた少しダークなリフからハリーの力強いボーカルに流れていく展開には、
未知の冒険に足を踏み入れる高揚感を感じます。
前作ともアートワークのモチーフとも共鳴するような一曲。

2.Better The Devil You Know 3:55

先行公開第3弾。
本作屈指の”Harem Scaremらしい”メロハーが味わえる一曲!
この曲の公開で「今作は相当良いアルバムになりそう!」と確信しました。

3.Slow Burn 3:45

安定感あるミッドテンポの先行公開2曲を経て、
飛び込んでくるのがこの明るいファストナンバー!
本作の新曲の中で自分の一押しは迷わずこの曲。
サビの爆発力と覚えやすさはメロディアスな今作の中でも抜きんでています。

4.Gotta Keep Your Head Up 3:24

ここでダレン・スミスがリードボーカルをとる曲が登場!
“Mood Swings”時代を思わせるリフに乗って、
「顔を上げて立ち上がれ!」というメッセージを聴かせてくれるという、
ファンにはたまらない一曲に仕上がっています。

自身のバンドやジェイク・E・リーの
Red Dragon Cartelでも、
KISSのポール・スタンレーを彷彿とさせる声質で
豪快な性格をそのまま映したかのような力強いボーカルを披露してきた彼ですが、
年月を経て多少ソフトになった声は不思議とハリーに似てきたような気も。
(もともと似ていなかったわけではないですが)

5.World On Fire 3:49

このバンドの武器の一つである美しいバラードは、中盤の要となるこの位置に収録。
ハリーの哀愁と伸びやかさを併せ持つボーカルワークを堪能できます。
意外と今作においては「バラード然としたバラード」はこの曲のみ。
その分練り上げられた勝負の一曲といえますね。

6.In A Bad Way 3:36
4曲目を裏返したかのようなリフからなるミッドテンポの一曲。
音の隙間を意識したピート・レスペランスのリフワークや、
ギターソロ前半の下降していくフレーズなど聴きどころ満載。
「辛くなるくらいにお前の愛が欲しいんだ」という歌詞も良いですね。

7.Reliving History 3:23

Harem Scarem再始動を高らかに宣言した、本作からの1stシングル。
「過去の歴史をなぞって生きることから解放されるときは来るのか」
という重いテーマですが、曲調からはそれを跳ね返そうとする強靭さを感じます。

8.A Falling Knife 3:52

既存のシングル曲で一息ついたところに再び飛び込んでくるファストナンバー。
シングル曲とアルバム曲でもって「緊張と緩和」を作りだす熟練の技。
この曲をよくぞ隠し球としてとっておいてくれていたなと感心しきりですし、
本作におけるラスト3曲の出来のよさは、
アルバムの全体的な好印象に大きく貢献してくれています。

9.Understand It All 4:09

タイトルとは裏腹に、「人生のうちに全てを理解することはできない」と歌う曲。
“Mood Swings”収録の”Jealousy”を彷彿とさせるような、
ピートのリフワークはここでも冴えわたっています。

10.Wasted Years 3:44

「自分が最後のフロンティアになる、失った時間を取り戻そう!」
というメッセージを込めた強力なスピードナンバー。
レーベル名の”Frontiers”を思わせるワードチョイスも冴えています。

ラストにこの曲が据えられているところが本作の秀逸なところで、
紆余曲折を経て自分たちの持ち味を取り戻した傑作
“Weight Of The World”(2002)のラストナンバー
“Voice Inside”を聴いたときの高揚感を追体験した思いです。

昔のような「売れたい!」というガツガツしたところと折り合いがついたのか、
再結成後は自分たちのできること、求められているものをうまく織り交ぜて出力している彼ら。
ポジティブな内容の歌詞が増えてきたことからもその好調ぶりがうかがえます。

“Frontiers”レーベルの継続的な後押しがあることですし、
これからものびのびと続けてもらえれば……というのがいちファンとしての思いです。
(あとはこの強力な新譜を携えての来日に期待!)

Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) Disc 2

1.Better The Devil You Know (Acoustic) 3:55
2.Slow Burn (Acoustic) 3:46
3.In A Bad Way (Acoustic) 3:23
4.Reliving History (Acoustic) 3:21

日本盤限定のDisc 2は、新曲のアコースティックアレンジ4曲入り。
アコースティック巧者でもあるHarem Scarem、
メロディの引き立つ良アレンジで聴かせてくれます。
特に劇的な変化があったのは元がファストナンバーの“Slow Burn”
バッキングのテンポが半分になったことでまた違った楽しみ方ができますし、
“In A Bad Way”や”Reliving History“は、
アコギが打ち込みのドラムと絡み合うグルーヴを味わう面白さがあります。
よりリラックスして聴くのにうってつけの一枚。

こちらは日本盤2CD仕様。

¥3,850 (2025/10/05 00:41時点 | Amazon調べ)

こちらは日本盤2CD+DVDの3枚組。

¥5,725 (2025/10/05 00:41時点 | Amazon調べ)

The post 【レビュー】 Chasing Euphoria / Harem Scarem (2025) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/05/04/chasing-euphoria-harem-scarem-2025/feed/ 0
【ライブレポート】 ROYAL HUNT JAPAN TOUR 2025 “Reviving The Chapter”大阪公演@梅田BANGBOO(2025/04/09) https://tashinami-musiclog.com/2025/04/22/live-royal-hunt-japan-tour-2025-reviving-the-chapter-osaka-2025-04-09/ https://tashinami-musiclog.com/2025/04/22/live-royal-hunt-japan-tour-2025-reviving-the-chapter-osaka-2025-04-09/#respond Mon, 21 Apr 2025 18:23:02 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3353 目次 マーク・ボールズをボーカルに迎えたスペシャルな来日公演ROYAL HUNT大阪公演セットリスト(2025/04/09)ROYAL HUNT、新EP“Behind The Curtain”をア […]

The post 【ライブレポート】 ROYAL HUNT JAPAN TOUR 2025 “Reviving The Chapter”大阪公演@梅田BANGBOO(2025/04/09) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

いつの間にやら2週間近く経ってしまいましたが、
ROYAL HUNTの来日公演、大盛況で幕を閉じましたね!
今回自分は初めてのROYAL HUNT、
前日の東京公演に続くツアー2日目の大阪公演に参戦。

今回のツアータイトル
“Reviving The Chapter”からは、
信仰とそこにつき纏うジレンマを描いた傑作
“Paradox”(1997)と、
その完全再現ライブを収めたライブ盤
“Paradox: Closing The Chapter”(1999)
を想起せずにはいられませんでした。

¥1,427 (2025/10/09 16:12時点 | Amazon調べ)

来日メンバーは以下の通り。
アンドレ・アンダーセン(Key.)
ヨナス・ラーセン(Gt.)
アンドレアス・パスマーク(Ba.)

彼ら正規メンバーに、今回はゲスト枠で
マーク・ボールズ(Vo.)
アラン・ソーレンセン(Dr.)

の2人が参加。

アラン・ソーレンセンは“Paradox”でも叩いていたメンバーなので、
今回のライブにはうってつけと言えます。
ボーカルがいつものD.C.クーパーでないことには戸惑いもありましたが、
マーク・ボールズもROYAL HUNTと共に2枚のアルバムを残していますし、
彼のパフォーマンスを観るのも今回が初めて。
スペシャルな公演を見せてくれるだろうという期待感のもと、
ちょこちょこ予習しつつ来日公演に備えていきました。

会場の梅田BANGBOOは昨年8月にオープンしたライブハウス。
梅田エリア屈指の飲み屋街、東通りに位置しているのでライブ後の打ち上げもしやすそう。

梅田BANGBOO(2025/04/09)
入口 ROYAL HUNT告知

仕事終わりでの参戦でしたが、駅近だったので余裕で並べたのも好印象。
荷物は駅のロッカーに預けましたが、
ロッカー自体は会場の階段を下りたところにもしっかり確保されていました。安心設計。
キャパは公式によると350名。
公演が発表されたときにすぐさまチケットを確保したこともあり、
前から4, 5列目に陣取れました。

開演前BGMはちょっと捻ったHR/HM見本市で楽しかったですね。
イングヴェイの“Déjà Vu”が流れたときは
マーク・ボールズはどんな気分で聴いてるのか……と思いもしましたが。
(なおこの曲はジョー・リン・ターナー期)
そしてまさかのHarem Scarem“Empty Promises”
若干捻った選曲ですが、ここで音がじわじわ大きくなっていき、遂に開演!

 ROYAL HUNT 開演前ステージ

幕が開くと、ステージ上の背景スクリーンには
“ROYAL HUNT”のロゴ、
そして青く、暗い輝きを放つ照明の中で流れ出したのが、
エンニオ・モリコーネ作曲の
“Ave Maria Guarani”
これはまさに
“Paradox: Closing The Chapter”(1999)と同じ展開!
今回のライブが「Paradox完全再現」であることを悟った瞬間でした。

The Awakening~River Of Pain
アルバムの導入となるインスト
“The Awakening”から、
満を持して“River Of Pain”へ!
アルバムが進むごとに背景の絵がパッと切り替わるので、
そこもドラマ性を高めてくれていました。
争いによって人々が死にゆくさまを歌う、
重厚なミッドテンポのこの曲では闘う先住民族の絵が大写しに。

そしてサングラスをかけた厳つい見た目のマーク・ボールズが歌い出した瞬間、
その声量とハイトーンに圧倒されました!
勿論サビの“River Of Pain~!”は早速の大合唱。
原曲を凌駕するレベルの強烈なハイトーンでの締めくくりも見事でしたし、
間奏のクラシカルなパートを過ぎたところでは、
各パートが入り乱れてリズムが取りにくい箇所があるのですが、
そこでファンの皆さんが平然とノっていて歴戦の猛者感がありました。

Tearing Down The World

ここで”Paradox”でも屈指の人気を誇る疾走曲へ。
ヨナス・ラーセンのギターソロに続けて披露された
アンドレ・アンダーセンの高速キーボードソロは圧巻。
表情豊かに観客を煽りつつ、硬軟織り交ぜたプレイで魅せるヨナスと、
キーボードの配置が壁沿いになっていることもあり、
観客に背中を向けながらになりつつも圧巻のソロを弾くアンドレが対照的でそこも面白かったです。
てっきり気難しいのかと思っていましたがそんなこともなく、
要所要所で煽りも加えたり観客を見つめてサングラス越しにニッコリ笑ってみせたりと、
この時間をたっぷり楽しんでいるように見えました。

Message To God
個人的に一番聴きたかった一曲!アルバム内でも大好きな曲です。
イントロではアンドレアス・パスマーク(Ba.)が中央のお立ち台でしっかりアピール。
メンバーひとりひとりの人柄の良さが感じられたのが好印象。
ブリッジの”Over and over again~”やコーラスの掛け合いなど、
煽らずとも自然と合唱になっていたのがまた良かったですね。
マーク・ボールズの声も、
パワフルではありながら繊細さや哀愁も感じさせる素晴らしいものでした。
感動してノリまくっていたらアンドレ・アンダーセンがニヤッとしながらこっちを見ていた気がするのですが、あくまで気がするというだけ。

Long Way Home
“Paradox”の中核をなす哀しくも美しい一曲。
その続編となる
“Collision Course: Paradox II”(2007)にもモチーフは引き継がれています。
前半の切々としたバラード部分、そして中盤の間奏でのクラシカルな高揚、
マークが大サビで魅せる強靭なハイトーン、そしてラストの雨音……と、
映画のような展開がこの一曲の中にも詰め込まれているのだと実感。

Time Will Tell
この辺りでマーク・ボールズはサングラスを取って素顔に。
最初は強面な感じかと思っていましたが、キラキラした目をした優しそうな方でした。
メタリックなネオクラ疾走曲はまさにマークの得意分野!
先ほどのバラードでの伸びやかな歌唱で喉も温まってきたのか、
River Of Painの時点で圧倒的だった声量がここからさらにパワーアップ。
アルバム後半以降は怒涛のハイトーン祭りになってとにかく無敵でした。
讃美歌のSEを挟んだ終盤では、
ヨナス・ラーセンによる泣きのギターソロタイム!これがまた絶品!

Silent Scream
そしてこちらも人気の一曲。
身体の自由が利かない主人公の魂の叫びを、圧倒的なパワーと、
そこに繊細さを同居させるテクニックでもって歌い上げるマークには圧倒されるばかり。
改めて目の前で味わって聴いてみると、Aメロのリズムなどは
2nd“Clown In The Mirror”後半の曲に近いものがあるのだなという気付きも。
今まで実験してきた要素がうまく融合して昇華された一曲だったのか!と、この曲の魅力を再発見。

It’s Over
前曲からすかさず“It’s Over”にバーン!と背景ごと切り替わる瞬間の素晴らしさ!
鬱々とした館の絵から一気に玉座の間のような荘厳な絵が浮かんでくるのは見事でしたし、
黄色い照明で会場全体がパッと照らされた演出も含めて、
アルバム“Paradox”の壮大な大団円を彩ってくれました。
改めて凄く綺麗なラストだなと惚れ直すとともに、
この「綺麗さ」の背後にある哀しみにも目を向けさせるような時間でした。
最後の歌い終わりでの大歓声が、この完全再現の素晴らしさを物語っていましたね。

ここでメンバーは一旦ステージを下り、何が出るかわからない第2部へ!

Martial Arts
日本では「蝶野正洋のテーマ」としてもお馴染みのインスト!
出だしのオルガンの音でウオーー!と快哉を上げる方も。

Half Past Loneliness
DC復帰後を象徴するようなこの曲がマーク・ボールズ版で聴けるとは!
実はSpotify上では人気No.1という実績のあるこの曲、
ヨナスのサビメロをなぞったギターリフの時点でもうグッときました。

The Art Of Dying
One Minute Left To Live

「もっとロックしたいか!?」という煽りから飛び出したのは
“Dystopia Pt. I”(2020)からの一曲“The Art Of Dying”
今回のセットの中でもひときわ「重さ」を前面に押し出した一曲でしたが、
その中にもアンドレの持っている「品」が息づいていたのを感じられたのが収穫。
続く“One Minute Left To Live”もキャッチ―なハードロックで、
「人生を後悔なく生きていこう」という強いメッセージが窺えました。

Flight
そして第2部ラストは1stからの名曲“Flight”
ネオクラシカルド真ん中の煽情的なクサさと高揚感、そして疾走……
日本のファンに愛される要素は初期から全て備わっていたのだなと再認識。
アンドレ・アンダーセンの楽しそうなプレイも光る本編ラストでした。

A Life To Die For
アンコールの一曲は2013年作のアルバムの表題曲。
同作収録の“One Minute Left To Live”にも通ずる、
「今、自分の人生を精一杯生きる」という直球のメッセージソング。

第2部以降は1stの“Martial Arts”“Flight”以外をDC復帰後の曲で固めていて、
率直に言えばなかなか攻めたセトリだなと思いましたが、
それもまた「過去の完全再現だけじゃ終わらせないぞ!」という現役感の表れかなと。
実際“A Life To Die For”(2013)は未聴のアルバムでしたが生で聴いてすぐに惚れこみましたし。
そしてマーク・ボールズは前方のファンにグータッチしていたのですが、これもライブハウスならでは!

ファン心理としては「マーク・ボールズ最高や!」という気持ちと「それはそれとしてDCも観たい!」という気持ちは両立してしまうのが難儀なところではありますが、
そういった今後のことは脇においても、
今日のライブは本当に行けてよかった……と素直に感じましたし、
すっかりマーク・ボールズの大ファンになってしまいました。

~第1部(“Paradox”完全再現)~
SE: Ave Maria Guarani
1.The Awakening
2.River Of Pain
3.Tearing Down The World
4.Message To God
5.Long Way Home
6.Time Will Tell
7.Silent Scream
8.It’s Over


~第2部~
9.Martial Arts
10.Half Past Loneliness
11.The Art Of Dying
12.One Minute Left To Live
13.Flight


~アンコール~
14.A Life To Die For

マーク・ボールズ在籍時のアルバムからも演るのでは?
という当初の予想こそ大外ししたものの、
“Reviving The Chapter”というツアータイトルの通り、
“Paradox”(1997)の完全再現をド頭から持ってきたのには大満足!
第2部からは打って変わって1stの2曲以外はDC復帰以降の曲という攻めた構成でした。
(日本ともゆかりの深い“Martial Arts”、そして“Flight”を入れてくれたのは流石)
結果的に現役感を感じさせるセトリになっていましたし、
マーク・ボールズの超人的なパフォーマンスに感動しつつ、
あくまで正規ボーカルはDCということなのだろうなとも感じましたが、
そのあたりは果たして……

¥1,427 (2025/10/09 16:12時点 | Amazon調べ)

(マーク・ボールズ在籍時に発表された“Paradox”の続編はこちら。)

と思っていた矢先、
何と新EP“Behind The Curtain”のリリースと、
それに伴う予約キャンペーンが4/15(火)に発表されました!
公式サイトでは各種バンドル、クラウドファンディングについても発表。
肝心のボーカルがまだ載っていないので謎は尽きませんが、
これからも彼らの音楽を味わえることは間違いない!今はそれが素直に嬉しい!

The post 【ライブレポート】 ROYAL HUNT JAPAN TOUR 2025 “Reviving The Chapter”大阪公演@梅田BANGBOO(2025/04/09) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/04/22/live-royal-hunt-japan-tour-2025-reviving-the-chapter-osaka-2025-04-09/feed/ 0