Kasabian - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Thu, 06 Feb 2025 17:09:30 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Kasabian - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【年間ベスト】 年間ベスト2024(今年の9枚) https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/ https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/#respond Tue, 31 Dec 2024 13:35:32 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2645 やってまいりました2024年総括の季節!と言っているうちに大晦日。今年もビッグネームを中心に大豊作の一年、(自分のチョイスが大御所寄りになっている節は多分にありますが)大満足でした。今年のアルバムを選ぶにあたっても候補が […]

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やってまいりました2024年総括の季節!と言っているうちに大晦日。
今年もビッグネームを中心に大豊作の一年、
(自分のチョイスが大御所寄りになっている節は多分にありますが)大満足でした。
今年のアルバムを選ぶにあたっても候補が多すぎたので、
一旦自分がフィジカルで入手したアルバムの中からセレクトすることとします。
ここから漏れたものも良いアルバム尽くしなので、
また別の機会にリストアップさせていただければ。

年末年始に怒涛のごとく押し寄せる楽しい予定の合間を縫いつつ、
紅白を観ながら今年のうちに!という気持ちで書き上げております。

POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon 
Invincible Shield / Judas Priest 
Ten / MR.BIG 
Natural Magick / Kula Shaker 
Forever / BON JOVI 
From Zero / Linkin Park 
=1 / Deep Purple 
Saviors / Green Day 
Happenings / Kasabian

#今年の9枚(左上から)
POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon
Invincible Shield / Judas Priest
Ten / MR.BIG
Natural Magick / Kula Shaker
Forever / BON JOVI
From Zero / Linkin Park
=1 / Deep Purple
Saviors / Green Day
Happenings / Kasabian

上から3枚は愛聴しているFM802″ROCK ON”での年間ベスト企画、
“ROCK ON AWARD 2024″でTOP3に投票したもの。

1位 POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon
2位 Invincible Shield / Judas Priest
3位 Ten / MR.BIG
それ以降は順不同です。
(BON JOVIを入れ忘れる大ポカをやってますがご容赦ください)

パワーがあって多彩な曲が並んでいるのに統一感があるという圧倒的傑作!
さらに事前に物凄い数のシングルを切っていたにもかかわらず、
FACT(なんと今年復活!)の影響を受けたとOliが公言している
“Top 10 staTues tHat CriEd bloOd”をはじめとした
ハイクオリティなアルバム曲もしっかり持っていたのには敬服の一言。
この辺りはMåneskin“Rush!”(2023)にも通ずるものがあると思っています。

そして今年のサマソニではそのMåneskinと並んでヘッドライナーに!
ライブ全体をゲームに見立てた壮大な演出に感動、すっかり大ファンになった一年でした。
中でもブルータルな“Kool-Aid”でのスクリーンを広々と使った演出は忘れられません。

メタルゴッドことJudas Priestが送り込んだ圧倒的傑作!
充実の前作“Firepower”(2018)をも凌駕するクオリティだったことには驚き。
まさかここまでエネルギッシュなアルバムを出してくるとは思いませんでした!

リードトラック“Panic Attack”をはじめとした頭3曲の素晴らしさもさることながら、
中盤以降もテンションが落ちることなく聴けますし、
後半の“As God Is My Witness”の激しさには度肝を抜かれました。
そして本編の〆には先人たちへのリスペクトを込めた
“Giants In The Sky”があるという秀逸な構成。

そんな中でもボーナストラック“The Lodger”のサビがやたらと耳に残るあたりも含め、
プリーストの歴史を俯瞰で感じられる大傑作。ライブも圧巻でした!

ジミヘンの“Manic Depression”の現代版のような1曲目“Good Luck Trying”を聴いたとき、
初期のバンド名候補がジミヘンの曲からとった“Red House”だったことを思い出しました。
ライブのことは一旦考えずにのびのび好きな音楽を表現したことで、
どこか吹っ切れたような気持ちのいいアルバムになっているように感じました。

ストレートな2曲目“I Am You”やQueen調のソロが聴ける“Sunday Morning Kinda Girl”
そしてバラード“The Frame”も見逃せない秀逸な一曲。
ポールによる最後のインスト“See No Okapi”も、
ボーナストラックにもかかわらずアルバムのエンドロールのような感動をもたらしてくれます。

今年はライブ盤+映像作品“The BIG Finish Live”も出ましたが、
2025年2月には正真正銘のラストライブを日本で行うMR.BIG。
日本を愛し、日本に愛された彼らの旅路の終着点を笑顔で見届けたいものです。

オリジナルメンバーのジェイ・ダーリントン(Key.)が25年ぶりに復帰し、
2月にリリースされた7thアルバム。

ビートルズの“Taxman”風味の“Gaslighting”に始まり、
世界各国のファンと一体になれる柔らかな“Waves”
そしてこれぞKula Shaker!というサイケな空気感を纏った“Natural Magick”と、
序盤からキャリア屈指レベルで強力な曲が並ぶ一枚。
そして今作の白眉は中盤~終盤の
“Idon’twannapaymytaxes”“F-Bombs”のファンキーなプロテストソング2曲。
重税と戦争というタイムリーなトピックを彼ららしい形で楽曲に落とし込み、
みんなで一体となれるライブのハイライトにまでしたのには舌を巻くばかり。

ちょうどリリースしたばかりの時期に単独来日公演を体験できたのはラッキーでした。

バンド活動40周年を迎えた2024年、文句なしのBON JOVIイヤーでしたね!
バンドの過去・現在・未来と赤裸々な内情を描いたドキュメンタリー
“Thank You, Goodnight: The Bon Jovi Story”も話題になりましたし、
リードトラック“Legendary”にはドラマのタイアップがつき、
久々にCDシングルも発売されることになったのも明るいニュース。

シリアスな前作“2020”と比べると、アルバム全体における明るいムードも徐々に復活。
これに関してはジョンの声帯手術が良いほうに作用しているのも大きいと思っています。
伝家の宝刀トークボックスが唸る“Living Proof”や、力強い“Waves”が特に好み。
ボーナストラック“That Was Then, This Is Now”も強力なので、是非日本盤で。

また、“The People’s House”のMV撮影時に、
ジョンが偶然橋の上に自殺志願者がいるのを見つけて、
その命を救ったというニュースは国内外で大きく報じられました。
ジョンも出演した映画『ペイ・フォワード』を彷彿とさせる一幕でもありましたし、
彼の人間性を体現したエピソードだと思います。

来日公演こそまだ決まっていませんが、
ジョンも着実にコンディションを整えてきているようですし、
この素晴らしいアルバムを携えてのライブを観られるのもそう遠くない話かも。

そして日本ではファン投票TOP50をもとにした独自のベスト
“All Time Best 1984-2024”が発売!
日本のファンのBON JOVI愛の深さをうかがい知れるアイテムになりました。

OASIS復活に並ぶ、ロック界に衝撃を与えたカムバック劇!
LAでDead Saraを率いるエミリー・アームストロングを新ボーカルに、
またコリン・ブリテンを新ドラマーに迎えてリリースした8th。

リードトラック“The Emptiness Machine”が強力な一曲だったことで掴みは大成功。
そしてリリースされたアルバム“From Zero”についても、
そして過去のオマージュを散りばめつつも唯一無二の作品になっていました。
“Cut The Bridge”“Heavy Is The Crown”、そして“Two Faced”といった楽曲も、
早くも新しいアンセムとして定着していきそうな風格をたたえています。
女声ボーカルを入れたことでチェスターとは別の味になっているのも受け入れられやすい点。
何よりマイク・シノダを中心とした当人が前進するというのなら見守りたいですしね。
2月の来日公演がどのようなものになるかにも期待がかかります。

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世界で唯一大歓迎される詐欺、「終わる終わる詐欺」。
“The Long Goodbye Tour”と銘打ったツアーに出たのは2010年代後半のことですが、
まだまだコンスタントにアルバムをリリースしているのが頼もしいロックの巨星。

今作では新ギタリストとしてサイモン・マクブライドが入ったことが大きな変化。
前任のスティーヴ・モーズによる、
「カーン!」という特徴的なハーモニクスが聴けなくなったのは残念ですが、
サイモンのフレッシュなプレイはバンドサウンド全体のさらなる若返りをもたらしています。
元々ギランのバンドにいた方なので、2023年の来日の時点でも息ピッタリでしたしね。
まずはリードトラック“Portable Door”“Pictures Of You”“Lazy Sod”を聴いて、
現行パープルの無尽蔵のエネルギーを体感してみてほしいです。
そして個人的に痺れたのがラストの“Bleeding Obvious”
こんなにスリリングな楽曲を今も生み出してくれているのは圧巻。
まだまだ終わることなく元気に活動を続けていてほしいです。

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アメリカ産ポップパンクの王者Green Dayの最新作。
メジャーデビュー作品にして傑作となった3rd“Dookie”(1994)から30年、
そして彼らの地位を確固たるものにした“American Idiot”(2004)から20年!
気づいたら彼らも着々と大御所の中に入りはじめていますが、
そういった節目の年に、エネルギッシュで社会へのメッセージの込められた熱い作品を携え、
気炎を吐き続けていることが何より素晴らしい!
1曲目の“The American Dream Is Killing Me”から気合いが違います。
そしてこのジャケットの色遣いは、やはり敬愛するRAMONESへの目配せではないかと。
2曲目の“Look Ma, No Brains!”という曲名から、
RANONESの“Teenage Lobotomy”を連想したのは自分だけではないはず。
ネタ元の“Rocket To Russia”というアルバム名も、
今見るとまた違った意味合いを帯びてきそうですね。

Rocket To Russia / Ramones
Don't Worry About Me / Joey Ramone
Saviors / Green Day
ちょうどCDが手元にあったので撮影。ジョーイ・ラモーンのソロアルバムのほうが構図的に近いですね。

2000年代からUKロック界の第一線を走り続けるレスター出身のKasabian
サージ・ピッツォーノがボーカルをとるようになってからは2作目、
前作“The Alchemist’s Euphoria”(2022)に続く8thアルバムで、
7作連続全英1位獲得という大記録を打ち立ててみせた一作。
“Call”“Coming Back To Me Good”といった即効性の高い曲のみならず、
どっしりとしたグルーヴを聴かせる“G.O.A.T”
ラストに据えられた美しい“Algorithms”も収録された、バランスの取れた作品。
10月に行われた来日公演も素晴らしかったです!

ちなみにフィジカル版では1曲目の“Darkest Lullaby”の前に、
イントロとして短いインスト“A Happening”が加えられています。

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【ライブレポート】 Kasabian Happenings Japan Tour大阪公演 @Zepp Osaka Bayside(2024/10/10) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/19/live-kasabian-happenings-japan-tour-zepp-osaka-bayside-2024-10-10/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/19/live-kasabian-happenings-japan-tour-zepp-osaka-bayside-2024-10-10/#respond Sat, 19 Oct 2024 08:12:34 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2401 目次 12年ぶりの単独ジャパンツアーで、現編成のパワーを体感!Kasabian大阪公演セットリスト(2024/10/10) 12年ぶりの単独ジャパンツアーで、現編成のパワーを体感! イギリス・レスター出身、クールなUKロ […]

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イギリス・レスター出身、クールなUKロックの前線を走り続けるKasabian
2022年のSONICMANIAならびにSUMMER SONIC大阪(マウンテンのトリで出演)では、
当時の最新作にして、サージ・ピッツォーノがボーカルをとる新体制のお披露目となった
“The Alchemist’s Euphoria”(2022)仕様のセトリで来日。
トム・ミーガン時代にサージの就いていたギター兼コーラスのポジションは、
THE MUSICのロヴ・ハーヴェイが務めたことでも話題を呼びました。
(あとはソニマニでサージが身に着けていた犬の顔だらけのセットアップ……)

参考までに前回来日時(サマソニ2022大阪)のセトリを貼っておきます。

1.Club Foot
2.Ill Ray (The King)
3.Underdog
4.CHEMICALS
5.eez-eh
6.You’re In Love With A Psycho
7.SCRIPTVRE
8.THE WALL
9.Pinch Roller
10.treat
11.Empire
12.Vlad The Impaler

~アンコール~
13.Bless This Acid House
14.L.S.F. (Lost Souls Forever)
15.Fire


ちなみに自分はこのサマソニ2022でドハマりして以降、
アルバムもなんとか全て集めたというタイプの超後追いのファン。

KASABIAN フライヤー
現編成はこのメンバー+ロヴ・ハーヴェイ。盤石の布陣です

そして今年の夏、現編成2作目となる最新作“Happenings”(2024)を引っ提げ、
なんと12年ぶりとなる単独ジャパンツアーを開催することに!

ということでド平日の仕事終わり猛ダッシュで、
会場のZepp Osaka Baysideに……

間 に 合 い ま せ ん で し た 。

なんか微妙に電車が遅れたりそもそも接続がややこしかったり……
別にこの会場のアクセスに関しては今に始まった話じゃないですが、
乗り換えもある端っこの駅なので慢心せずに午後休でも取っておくべきでしたね。
(1Fスタンディングの整理番号100番台前半だったのにこのザマ)
結局19:00開演のところ、2分遅れで会場へ。

1.Call
オープニングナンバーは最新作の先行シングル。
会場に着いたときにはちょうどこの曲のラスサビでした。
踊れるしちょっとドープな一曲で掴みはバッチリ、
この時点でもうフロアがかなり揺れていました。

2.Club Foot
ということでここから本格的に参戦!
鮮烈なデビューを飾ったアンセムがこの位置にあるのが素晴らしい……
イントロのシンセの時点でもうフロアが爆発してました。
そして目の前にサージ!スタンド席での鑑賞だったサマソニと比べて物凄く近い!
Zepp Osaka Bayside、横に長めなのでバンドが割と近くで見えるのが魅力。
そして立地を活かしてジャンプし放題なのも嬉しいところ。
熱のこもった演奏にこちらも全力で応えていきます。

3.Ill Ray (The King)
4.Underdog
“Club Foot
“~“Underdog”の流れは2022年の来日と変わらず。
既にサージ体制のライブにおける黄金パターンを確立していた印象。
サンバっぽいリズムも取り入れた“Ill Ray (The King)”
特にサビ前の部分にはフットボール・アンセムのような趣があってグッときます。

そしてサージがステージ奥の台に立って“Underdog”を弾き始めると地鳴りのような歓声が!
しかし台の上なのを差し引いてもサージが大きく見える!
これも以前と比べてフロントマンとしてのオーラが備わってきたからか!
と思いつつ後で調べてみたらサージの身長、197cmでした。納得のド迫力。

5.Shoot The Runner
ここからはサマソニで披露されなかった曲が続く嬉しいゾーン。
2ndからのこの曲は跳んだり跳ねたり「オーオー」のコールだったりと、
楽しく盛り上がれる要素が満載のライブアンセム。
サビの高音コーラスもロヴがしっかりカバー。さすがの歌唱力でした。

6.Re-Wired
個人的には想定外だったのですごく嬉しかったのが、
“Velociraptor!”(2011)からのこの曲!
今回の新譜の感触に近いところもあると感じていたのでナイスな選曲。
車で疾走しまくるクールなMVさながら、
じわじわと熱を帯びながら突き進む感覚に痺れます。
勿論”Hit me! Harder!”コールも完璧。
そして1~6曲目までがすべて異なるアルバムからの選曲であることにも驚かされます。
バラエティに富みつつも一貫性があるバンドは強いので。

7.You’re In Love With A Psycho
そしてすかさず“For Crying Out Loud”(2017)の人気曲へ。
カサビアンの自分的最高傑作はやっぱりこのアルバムかも。
一緒に歌えるキャッチ―なサビに、ちょっとぶっ飛んだ独特な歌詞も秀逸。

8.Coming Back To Me Good
前曲のグルーヴ感を引き継いだような、新譜からの先行シングルのひとつ。
イントロに入った瞬間、一気に会場がキラキラした虹色の照明に包まれました。
こちらの曲では、サージはグリーンのアコギを弾きながらの歌唱。
“Don’t give up, it’s not too late…”の印象的なフレーズが繰り返される多幸感は絶品。

9.Italian Horror
今回の大阪公演のハイライト。

というかそもそも新譜からのこの曲がライブでアンセムになっていること、
東京公演の映像で初めて知りました。先行シングルでもないので驚き。
しかし実際「オ!オッオオーオー!」のコーラスは覚えやすくて楽しい!

そしてサージが曲の終わりでもう一丁!とばかりにコーラスを煽って、
今度は「オ!オーオサーカ!オーオサーカ!」と歌い出す一幕も。
ついでに「オオサカっていうテニスプレイヤー(大坂なおみ)もいたよね?」
なんていうMCまであってほっこり。

10.stevie
5th“48:13″(2014)のジャケットを思わせる、
毒々しいショッキングピンクに染まったステージで披露されたこの曲、
東京2daysでは披露されなかったそうなので、大阪のみのラッキー選曲!
セルフプロデュースで現在にも通ずるエレクトロサウンドを自分のものにしたアルバムも、
いつの間にか10年前だというので驚きです。
原曲のストリングスの分の音圧をゴリゴリに歪んだベースが補っていて大迫力でした。

11.STARGAZR
こちらも東京では日替わり枠だったという一曲。
暗いステージの中、ドープなリフと同期音源で流れてくる「こんにちは(日本語)」の音声……
“The Alchemist’s Euphoria”(2022)からの選曲はこの日これだけでしたが、
アルバムの世界観をしっかり味わえました。
(東京では1日目のみ日替わりで“CHEMICALS”が登場)

そして強烈だったのは曲の後半、突然両手からレーザーを放ちはじめるサージ。
そこからおよそ二分弱、曲に合わせてレーザーをブンブン振りまわして踊る姿は、
完全に新しいおもちゃでウルヴァリンごっこをしているみたいで観ていて楽しかったです。
まさかこの曲でこんなエンタメ要素が出てくるとは思わなかったのでビビりました。

12.treat
続いては再び“48:13″(2014)からの長尺でディープな一曲。
原曲の電子音がチリチリいうようなサウンドではなく、
バンド主体のどっしりしたアレンジになっていて、かなりの重量感でしたね。
歌い出しになってようやく“treat”だと気づいたくらい。

13.Vlad The Impaler
そして“treat”後半の煽りから定番のこの曲へ。
サビは勿論2番の”People!”のところもしっかり合唱になっていたのは流石。
前曲に続いてこの曲の中でも細かくグルーヴを変えていて、
時にはヘドバン上等の縦ノリまで飛び出して楽しかったです。
この辺りはイアン(Dr.)とクリス(Ba.)の2人が最初から最後まで神がかってました。

14.Empire
大胆なテンポチェンジとアンセミックなサビで否応なくフロアをぶち上げる名曲。
個人的にはサージが歌う冒頭の”Too much information~”の部分の歯切れよさが好きだったり。
無益な戦争が続く世界情勢へのカウンターとしても、今なお鮮やかでした。
前回のサマソニとは違って、今回は念願のフロアで一緒に盛り上がれて良かったです。

15.Algorithms
新譜の締めくくりとなるこの曲は、唯一2023年の早い段階から公開されていたもの。
サージのあたたかな弾き語りが主体となって、
「ロボットにはこの愛は分かりっこない!」と歌うさまには心動かされました。
「シンギュラリティの到来」が近未来でもなんでもなくなってきて、
この歌詞の現実味がリリース時以上に普遍的なものになっているんだなと。
最後の「オーオー」の合唱も見事。

16.L.S.F. (Lost Souls Forever)
そして本編ラストは1stからの代表曲!
心地よく踊れるグルーヴが別世界に誘ってくれるような感覚を醸し出すトリップソング。
そしてラストの「ラーラーラ~!」のコーラスの最中、
サージが突如ステージを抜け出し、二階下手側のバルコニー部分から登場!

この会場だからこそできたスペシャルな演出には大盛り上がり!
最後は再びステージに戻ってきたサージと、全員での大合唱で本編終了となりました。

拍手だけだったアンコールもいつの間にか“L.S.F.”の「ラーラーラ~!」になったころ、
満足げな顔でバンドが再登場!ここからアンコールです。

17.Reason Is Treason
そして初っ端からこれは嬉しいサプライズ!
かっこいいけどやってくれないだろうな……と思っていたので衝撃でした。
Aメロの“K!I!L!L!”コールもしっかり決められたので大満足。
このクールな疾走感とコーラス、
1stの時点で持ち味として完成されていたのはやはり凄いなと。

18.Bless This Acid House
続けて今度は“For Crying Out Loud”(2017)終盤の一曲。
この曲の元気づけてくれるような多幸感はまさにクライマックスとしてピッタリ。
こうしてセトリに定着してくれていることがなにより嬉しいですね。

19.Fire
本日ラストの曲はもちろん“Fire”
サマソニ大阪2022では、降りしきる雨の中でのバンドの熱演に、
お客さんが渾身のジャンプで応えたこの曲。
今回もジャンプと大合唱でこの日のエネルギーを全部発散!
あとバックでロヴの歌う”I’m on fire—!”がやっぱり物凄くうまくて声も出てましたね。

そして“Fire”終了後、
もう一度“Italian Horror”の「オ!オーオサーカー!オーオサーカー!」を煽りだすサージ。
この日の大阪でしか体験できないような、これ以上ないエンディングでした。

1.Call
2.Club Foot
3.Ill Ray (The King)
4.Underdog
5.Shoot The Runner
6.Re-Wired
7.You’re In Love With A Psycho
8.Coming Back To Me Good
9.Italian Horror
10.stevie
11.STARGAZR
12.treat
13.Vlad The Impaler
14.Empire
15.Algorithms
16.L.S.F. (Lost Souls Forever)

~アンコール~
17.Reason Is Treason
18.Bless This Acid House
19.Fire

サマソニ2022のセトリと比べると、大まかな流れは踏襲しつつ、
最新作“Happenings”(2024)仕様にアップデートされた、
文句なしのベスト盤的セトリだったのではないでしょうか!
ここからさらにどう発展していくのか、これからの展開にも注目したいところ!

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【CD購入録】Happenings / Kasabian (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/07/13/cd-happenings-kasabian-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/07/13/cd-happenings-kasabian-2024/#respond Fri, 12 Jul 2024 17:46:49 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1599 目次 カサビアンの2年ぶりのニューアルバムが登場!2024年10月には待望の単独来日公演も! カサビアンの2年ぶりのニューアルバムが登場! 2000年代からUKロック界の第一線を走り続けるレスター出身のKasabian。 […]

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Happenings / Kasabian (2024)

2000年代からUKロック界の第一線を走り続けるレスター出身のKasabian
サージ・ピッツォーノがボーカルをとるようになってからは2作目、
前作“The Alchemist’s Euphoria”(2022)に続く8thアルバムが早くも発売されました。

昨年6月というかなり早い段階でリリースされた“Algorithms”をはじめ、
“Call”“Coming Back To Me Good”といった即効性の高い曲が今年に入って次々に先行公開。

アルバム発売直前に公開されたオープニングナンバー“Darkest Lullaby”も含め、
今作でもサージの曲のクオリティはしっかり保たれています。

Happenings / Kasabian (2024)裏ジャケ

フィジカル版では“Darkest Lullaby”のイントロとして
“A Happening”というインストが置かれているのですが、これはサブスク未収録。
完全体のアルバムの世界を味わうためにはしっかりフィジカルで聴いてね!
というバンドからのメッセージかも。
ちなみに日本盤には、ボーナストラックとして
“Coming Back To Me Good (Acoustic Version)”も収録されています。

今作の凄いところは、ボーナストラックを除いた本編が28分という短さであること。
前作の39分も比較的短かったのですが、その記録をはるかに更新する潔さです。
サウンドとしては前作同様電子音マシマシな仕様ですが、
虹色のジャケットにも象徴されるように、曲自体はかなり明るめになっています。
しかし決して軽いだけのアルバムというわけではなく、
中盤には“G.O.A.T”のようなどっしりしたグルーヴで聴かせる曲もありますし、
最後には美しいメロディの“Algorithms”が待っているので満足感は十分にあります。
2nd“Empire”(2006)から続く連続全英1位記録をキープできるかも注目ポイント。

(※2024/7/15追記:めでたく7作連続全英1位獲得!人気の高さを証明しました)

日本盤にはさらにポストカード付き。

Happenings / Kasabian (2024)ポストカード

そして初回生産限定で、ジャケットのステッカーも封入されています。

Happenings / Kasabian (2024)裏ジャケ、ステッカー

2022年には、まさにアルバム発売直後のナイスなタイミングで、
東京ではSONICMANIA、大阪ではSUMMER SONICでの来日公演が実現。
現体制でのライブの仕上がりっぷりが話題になりました。

自分はサマソニ大阪、マウンテンのトリで初めてカサビアンを観たクチなのですが、
“Club Foot”“Ill Ray (The King)”“Underdog”の三連打に始まり、
降りしきる雨の中での“Fire”でみんなが飛び跳ねる大団円まで隙のないステージでした。

トム・ミーガンの不祥事(これも今となっては……という感じですが)ののち、
フロントマンの役割をこなすべく完全に吹っ切れたサージの堂々とした佇まい、
そしてサポートでは元THE MUSICのロブ・ハーヴェイ参加というサプライズ
(やたらこのギターの人歌うまいなと思っていたら素性を知って驚きました、ちらっとTHE MUSICの曲もやってましたしね)と、
あらゆる面で圧倒されたのを覚えています。

そして今年の10月には東京、大阪での単独公演がアナウンスされました!
単独での来日はなんと2012年以来12年ぶりということなので、
なんとしても観ねばとクリマン先行で大阪公演のチケットを入手いたしました。
今からこのアルバムを聴きまくってその日を待ちたいと思います。

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