MR.BIG - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Thu, 06 Feb 2025 16:53:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg MR.BIG - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【年間ベスト】 年間ベスト2024(今年の9枚) https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/ https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/#respond Tue, 31 Dec 2024 13:35:32 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2645 やってまいりました2024年総括の季節!と言っているうちに大晦日。今年もビッグネームを中心に大豊作の一年、(自分のチョイスが大御所寄りになっている節は多分にありますが)大満足でした。今年のアルバムを選ぶにあたっても候補が […]

The post 【年間ベスト】 年間ベスト2024(今年の9枚) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
やってまいりました2024年総括の季節!と言っているうちに大晦日。
今年もビッグネームを中心に大豊作の一年、
(自分のチョイスが大御所寄りになっている節は多分にありますが)大満足でした。
今年のアルバムを選ぶにあたっても候補が多すぎたので、
一旦自分がフィジカルで入手したアルバムの中からセレクトすることとします。
ここから漏れたものも良いアルバム尽くしなので、
また別の機会にリストアップさせていただければ。

年末年始に怒涛のごとく押し寄せる楽しい予定の合間を縫いつつ、
紅白を観ながら今年のうちに!という気持ちで書き上げております。

POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon 
Invincible Shield / Judas Priest 
Ten / MR.BIG 
Natural Magick / Kula Shaker 
Forever / BON JOVI 
From Zero / Linkin Park 
=1 / Deep Purple 
Saviors / Green Day 
Happenings / Kasabian

#今年の9枚(左上から)
POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon
Invincible Shield / Judas Priest
Ten / MR.BIG
Natural Magick / Kula Shaker
Forever / BON JOVI
From Zero / Linkin Park
=1 / Deep Purple
Saviors / Green Day
Happenings / Kasabian

上から3枚は愛聴しているFM802″ROCK ON”での年間ベスト企画、
“ROCK ON AWARD 2024″でTOP3に投票したもの。

1位 POST HUMAN: NeX GEn / Bring Me The Horizon
2位 Invincible Shield / Judas Priest
3位 Ten / MR.BIG
それ以降は順不同です。
(BON JOVIを入れ忘れる大ポカをやってますがご容赦ください)

パワーがあって多彩な曲が並んでいるのに統一感があるという圧倒的傑作!
さらに事前に物凄い数のシングルを切っていたにもかかわらず、
FACT(なんと今年復活!)の影響を受けたとOliが公言している
“Top 10 staTues tHat CriEd bloOd”をはじめとした
ハイクオリティなアルバム曲もしっかり持っていたのには敬服の一言。
この辺りはMåneskin“Rush!”(2023)にも通ずるものがあると思っています。

そして今年のサマソニではそのMåneskinと並んでヘッドライナーに!
ライブ全体をゲームに見立てた壮大な演出に感動、すっかり大ファンになった一年でした。
中でもブルータルな“Kool-Aid”でのスクリーンを広々と使った演出は忘れられません。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

メタルゴッドことJudas Priestが送り込んだ圧倒的傑作!
充実の前作“Firepower”(2018)をも凌駕するクオリティだったことには驚き。
まさかここまでエネルギッシュなアルバムを出してくるとは思いませんでした!

リードトラック“Panic Attack”をはじめとした頭3曲の素晴らしさもさることながら、
中盤以降もテンションが落ちることなく聴けますし、
後半の“As God Is My Witness”の激しさには度肝を抜かれました。
そして本編の〆には先人たちへのリスペクトを込めた
“Giants In The Sky”があるという秀逸な構成。

そんな中でもボーナストラック“The Lodger”のサビがやたらと耳に残るあたりも含め、
プリーストの歴史を俯瞰で感じられる大傑作。ライブも圧巻でした!

¥2,194 (2025/02/05 01:32時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

ジミヘンの“Manic Depression”の現代版のような1曲目“Good Luck Trying”を聴いたとき、
初期のバンド名候補がジミヘンの曲からとった“Red House”だったことを思い出しました。
ライブのことは一旦考えずにのびのび好きな音楽を表現したことで、
どこか吹っ切れたような気持ちのいいアルバムになっているように感じました。

ストレートな2曲目“I Am You”やQueen調のソロが聴ける“Sunday Morning Kinda Girl”
そしてバラード“The Frame”も見逃せない秀逸な一曲。
ポールによる最後のインスト“See No Okapi”も、
ボーナストラックにもかかわらずアルバムのエンドロールのような感動をもたらしてくれます。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

今年はライブ盤+映像作品“The BIG Finish Live”も出ましたが、
2025年2月には正真正銘のラストライブを日本で行うMR.BIG。
日本を愛し、日本に愛された彼らの旅路の終着点を笑顔で見届けたいものです。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

オリジナルメンバーのジェイ・ダーリントン(Key.)が25年ぶりに復帰し、
2月にリリースされた7thアルバム。

ビートルズの“Taxman”風味の“Gaslighting”に始まり、
世界各国のファンと一体になれる柔らかな“Waves”
そしてこれぞKula Shaker!というサイケな空気感を纏った“Natural Magick”と、
序盤からキャリア屈指レベルで強力な曲が並ぶ一枚。
そして今作の白眉は中盤~終盤の
“Idon’twannapaymytaxes”“F-Bombs”のファンキーなプロテストソング2曲。
重税と戦争というタイムリーなトピックを彼ららしい形で楽曲に落とし込み、
みんなで一体となれるライブのハイライトにまでしたのには舌を巻くばかり。

ちょうどリリースしたばかりの時期に単独来日公演を体験できたのはラッキーでした。

¥2,478 (2025/01/28 01:24時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

バンド活動40周年を迎えた2024年、文句なしのBON JOVIイヤーでしたね!
バンドの過去・現在・未来と赤裸々な内情を描いたドキュメンタリー
“Thank You, Goodnight: The Bon Jovi Story”も話題になりましたし、
リードトラック“Legendary”にはドラマのタイアップがつき、
久々にCDシングルも発売されることになったのも明るいニュース。

シリアスな前作“2020”と比べると、アルバム全体における明るいムードも徐々に復活。
これに関してはジョンの声帯手術が良いほうに作用しているのも大きいと思っています。
伝家の宝刀トークボックスが唸る“Living Proof”や、力強い“Waves”が特に好み。
ボーナストラック“That Was Then, This Is Now”も強力なので、是非日本盤で。

また、“The People’s House”のMV撮影時に、
ジョンが偶然橋の上に自殺志願者がいるのを見つけて、
その命を救ったというニュースは国内外で大きく報じられました。
ジョンも出演した映画『ペイ・フォワード』を彷彿とさせる一幕でもありましたし、
彼の人間性を体現したエピソードだと思います。

来日公演こそまだ決まっていませんが、
ジョンも着実にコンディションを整えてきているようですし、
この素晴らしいアルバムを携えてのライブを観られるのもそう遠くない話かも。

¥2,600 (2025/01/28 01:51時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

そして日本ではファン投票TOP50をもとにした独自のベスト
“All Time Best 1984-2024”が発売!
日本のファンのBON JOVI愛の深さをうかがい知れるアイテムになりました。

OASIS復活に並ぶ、ロック界に衝撃を与えたカムバック劇!
LAでDead Saraを率いるエミリー・アームストロングを新ボーカルに、
またコリン・ブリテンを新ドラマーに迎えてリリースした8th。

リードトラック“The Emptiness Machine”が強力な一曲だったことで掴みは大成功。
そしてリリースされたアルバム“From Zero”についても、
そして過去のオマージュを散りばめつつも唯一無二の作品になっていました。
“Cut The Bridge”“Heavy Is The Crown”、そして“Two Faced”といった楽曲も、
早くも新しいアンセムとして定着していきそうな風格をたたえています。
女声ボーカルを入れたことでチェスターとは別の味になっているのも受け入れられやすい点。
何よりマイク・シノダを中心とした当人が前進するというのなら見守りたいですしね。
2月の来日公演がどのようなものになるかにも期待がかかります。

¥2,860 (2025/02/01 03:43時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

世界で唯一大歓迎される詐欺、「終わる終わる詐欺」。
“The Long Goodbye Tour”と銘打ったツアーに出たのは2010年代後半のことですが、
まだまだコンスタントにアルバムをリリースしているのが頼もしいロックの巨星。

今作では新ギタリストとしてサイモン・マクブライドが入ったことが大きな変化。
前任のスティーヴ・モーズによる、
「カーン!」という特徴的なハーモニクスが聴けなくなったのは残念ですが、
サイモンのフレッシュなプレイはバンドサウンド全体のさらなる若返りをもたらしています。
元々ギランのバンドにいた方なので、2023年の来日の時点でも息ピッタリでしたしね。
まずはリードトラック“Portable Door”“Pictures Of You”“Lazy Sod”を聴いて、
現行パープルの無尽蔵のエネルギーを体感してみてほしいです。
そして個人的に痺れたのがラストの“Bleeding Obvious”
こんなにスリリングな楽曲を今も生み出してくれているのは圧巻。
まだまだ終わることなく元気に活動を続けていてほしいです。

¥3,300 (2025/02/05 01:28時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

アメリカ産ポップパンクの王者Green Dayの最新作。
メジャーデビュー作品にして傑作となった3rd“Dookie”(1994)から30年、
そして彼らの地位を確固たるものにした“American Idiot”(2004)から20年!
気づいたら彼らも着々と大御所の中に入りはじめていますが、
そういった節目の年に、エネルギッシュで社会へのメッセージの込められた熱い作品を携え、
気炎を吐き続けていることが何より素晴らしい!
1曲目の“The American Dream Is Killing Me”から気合いが違います。
そしてこのジャケットの色遣いは、やはり敬愛するRAMONESへの目配せではないかと。
2曲目の“Look Ma, No Brains!”という曲名から、
RANONESの“Teenage Lobotomy”を連想したのは自分だけではないはず。
ネタ元の“Rocket To Russia”というアルバム名も、
今見るとまた違った意味合いを帯びてきそうですね。

Rocket To Russia / Ramones
Don't Worry About Me / Joey Ramone
Saviors / Green Day
ちょうどCDが手元にあったので撮影。ジョーイ・ラモーンのソロアルバムのほうが構図的に近いですね。
¥2,441 (2025/01/28 01:24時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

2000年代からUKロック界の第一線を走り続けるレスター出身のKasabian
サージ・ピッツォーノがボーカルをとるようになってからは2作目、
前作“The Alchemist’s Euphoria”(2022)に続く8thアルバムで、
7作連続全英1位獲得という大記録を打ち立ててみせた一作。
“Call”“Coming Back To Me Good”といった即効性の高い曲のみならず、
どっしりとしたグルーヴを聴かせる“G.O.A.T”
ラストに据えられた美しい“Algorithms”も収録された、バランスの取れた作品。
10月に行われた来日公演も素晴らしかったです!

ちなみにフィジカル版では1曲目の“Darkest Lullaby”の前に、
イントロとして短いインスト“A Happening”が加えられています。

¥2,364 (2025/01/29 01:21時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【年間ベスト】 年間ベスト2024(今年の9枚) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/12/31/annual-best-2024-9-albums-of-the-year/feed/ 0
【CD購入録】The BIG Finish Live / MR.BIG (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/11/24/cd-the-big-finish-live-mr-big-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/11/24/cd-the-big-finish-live-mr-big-2024/#respond Sun, 24 Nov 2024 11:15:28 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2576 目次 昨年の日本ツアー最終日、武道館公演が映像+音源で作品化最後のようでいて、MR.BIGの物語はまだ続く 昨年の日本ツアー最終日、武道館公演が映像+音源で作品化 ついに届きました、MR.BIGの武道館公演“ […]

The post 【CD購入録】The BIG Finish Live / MR.BIG (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
The BIG Finish Live / MR.BIG (2024)

ついに届きました、MR.BIGの武道館公演“The BIG Finish Live”
内容は2023年7月のジャパンツアーの最終日、日本武道館公演を収録したもの。
本公演最後にはメンバーのご家族もステージに登場、
感動的なラストシーンも話題を呼びました。
WOWOWで生中継されたライブですが、さらにブラッシュアップを加えて、
追加映像も豊富に取りそろえた決定版が本作となっております。

The BIG Finish Live / MR.BIG (2024)裏ジャケ

裏ジャケットはこんな感じ。
「武道館がUFOになって東京の空を飛んでいく」というセンスもイカしてます。
中面の写真や盤面もそれっぽく、ちょっと近未来じみたデザインになっていました。

The BIG Finish Live / MR.BIG (2024)
ブックレット、ステッカー、ジャケ写カード

中にはステッカー2種にブックレットも完備。
ライナーノーツ自体は“Ten”(2024)リリース前の4月に書かれたものでした。
ちなみに“Ten”のときと同様、特典のジャケ写カードも健在。

このツアーの見どころは、
傑作2nd“Lean Into It”(1991)の完全再現というところ。
“Lean Into It”がいかに優れた作品だったかを改めて実感できましたし、
故パット・トーピーの役目を務めるニック・ディヴァージリオ(Dr.)による
演奏・コーラスにおける貢献も目覚ましいものがありました。

“Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)”に始まり
“Green-Tinted Sixties Mind”“Just Take My Heart”
そして極めつけの“To Be With You”といった、
名曲群の素晴らしさは言うまでもないですが、
キー下げも武器に変えていた“My Kinda Woman”が個人的にはお薦め。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

さて今作ですが、Blu-Rayの映像に不備があったようで、
発売は当初の9月6日から11月22日に大幅延期となってしまっています。
その間に実は「最後の日本公演の映像」ではなくなった、というのがまた面白いところ。
ジャケットに堂々と「終焉」とあしらったライブの後にも
しっかり復活しているのがMR.BIGなので、
これもまた彼ららしいと言えるかもしれません。

というわけで我らがMR.BIG、

“The BIG Finale! FOREVER IN OUR HEARTS”
2025/2/22(土)大阪城ホール
2025/2/25(火)日本武道館

という2公演で、ツアーのキャリアを締めくくることに。
大阪公演が前よりも大きい会場になったのも嬉しいところです。
(当方大阪公演参戦予定!前日はGREEN DAYなので今のうちに体力つけます)

「日本で本当の締めくくりができれば理想だよね……」というのは、
B!誌のインタビューなどでもメンバーの言及するところではありましたし、
「やっぱり最後は日本で!」という要望が各所からあったのは想像に難くありません。

これを「終わる終わる詐欺」と揶揄する向きもあるとは思うのですが、
あらゆる詐欺の中で唯一といっていい、
誰にとっても嬉しい詐欺なので個人的には大歓迎。

日本公演の「大千秋楽」を華々しく開催したKISSのようなバンドもいれば、
片やスティーヴン・タイラーのコンディションの悪化で、
ラストツアーに出ようにも出られない状態での幕引きとなった
Aerosmithのような例もあるわけですし、
こうしてまたライブを観られるというのも、
決して当たり前ではないのだなと痛感する今日この頃です。
(全ての段取りが新型コロナによって狂わされた2020~2021年の例も……)

まずはこの“The BIG Finish Live”をしっかり観て聴いて、
真のラストライブに向けた彼らの動きをこれからも追っていく所存!
セットリストが“Lean Into It”全曲再現の縛りがない、
真のオールタイムベストとなるのかにも注目したいですし、
まだまだ何があるかわからないのが、MR.BIGの旅路。
Never Say Never…

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【CD購入録】The BIG Finish Live / MR.BIG (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/11/24/cd-the-big-finish-live-mr-big-2024/feed/ 0
【CD購入録】Ten / MR.BIG (2024) https://tashinami-musiclog.com/2024/07/15/cd-ten-mr-big-2024/ https://tashinami-musiclog.com/2024/07/15/cd-ten-mr-big-2024/#respond Mon, 15 Jul 2024 10:27:21 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1646 MR.BIGの10作目にして、現状でのラストアルバム とうとう7月12日に発売となりました、MR.BIGの最新作、節目の10枚目にして現状でのラストアルバム“Ten”。 前作“Defy […]

The post 【CD購入録】Ten / MR.BIG (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
MR.BIGの10作目にして、現状でのラストアルバム
Ten / MR.BIG (2024)

とうとう7月12日に発売となりました、
MR.BIGの最新作、節目の10枚目にして現状でのラストアルバム“Ten”

前作“Defying Gravity”(2017)の発売とそれに伴う日本公演の翌年に、
パーキンソン病を患っていたパット・トーピー(Dr.)が亡くなったことで、
バンドの幕引きという言葉が現実味を帯びるようになっていったMR.BIG。

昨年はドラマーにニック・ディヴァージリオを迎え、
最後の日本公演を含めた”The BIG Finish Tour”をスタート。
バンドの歴史に幕を下ろすことが公表されるとともに、
名盤“Lean Into It”(1991)を完全再現し、歴史を総括するライブを繰り広げました。

ちなみに自分は大阪公演に参加。最初で最後?のMR.BIG体験になりました。

最後の武道館公演ではパットを含めたメンバーの家族もステージに上がり、
日本のファンへの感謝を述べていたことも印象的でした。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

その中で「もう1作アルバムを作ってから終わりにしたい」
というメンバーの発言もあったのですが、それがついに形になったのが今作。
武道館公演の映像作品“The BIG Finish Live”が9月に発売されることと同時に、
今作“Ten”の発売がアナウンスされました。

自分は発売日の7月12日にタワレコで購入。
本当はタワレコオンラインで家まで届くはずの予定が、
武道館の円盤との一括配送を選んでしまう凡ミスにより実店舗まで走る羽目に。不覚!

Ten / MR.BIG (2024)
特典ジャケ写カード(表面)
Ten / MR.BIG (2024)CD表面

こちらが実物とタワレコ特典のジャケ写カード。
余談ですが、WOWOWがレーベル事業から撤退したこともあり、
現在日本での契約レーベルが存在しない状態のMR.BIG(ちょっと衝撃)。
本作は香港を拠点とするevoXSというレーベルからの、
日本仕様での発売という若干ややこしい形態となっています。
とはいえ伊藤政則先生の解説はしっかり完備。

ちなみにジャケ写カードの裏面は現在のアーティスト写真。
メロイックサインで舌を出しているエリックの少年感が相変わらずでほっこりします。

Ten / MR.BIG (2024)
特典ジャケ写カード(裏面)

そして肝心のアルバム本編ですが、これがもう素晴らしいの一言!
まず1曲目“Good Luck Trying”のブルージーな雰囲気からグッと引き込まれます。

そして全体的にメンバーのプレイがリラックスして聞こえるのも印象的。
このあたりはニック・ディヴァージリオの柔軟なグルーヴ感での貢献が耳を惹きますし、
そもそもライブを意識せずにアルバムを作れるというのはバンドにとって初めてのこと。
その自由闊達で自然体なムードが最初から最後まで溢れているな、といった印象。
ライブを想定せずに作ったことで、むしろライブで聴きたくなるような曲が詰まった
上質なアルバムが完成した、というのも何とも面白いですね。

先行公開された“Good Luck Trying”“Up On You”の2曲以外では、
ドライブ感もありつつ温かいサビメロも特徴的な2曲目“I Am You”
QUEEN風のハッピーなギターソロが聴ける4曲目“Sunday Morning Kinda Girl”
そしてエリックが自身を取り巻く状況を赤裸々に綴った
本編最終曲“The Frame”が現時点では特に気に入っています。

聴けば聴くほどに深みを増していく素敵な贈り物、
これからもじっくり聴き込んでいきます!

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【CD購入録】Ten / MR.BIG (2024) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/07/15/cd-ten-mr-big-2024/feed/ 0
【CD購入録】2024/7/7 (Thunder, Royal Hunt, Camel, Nate Ruess, MR.BIG) https://tashinami-musiclog.com/2024/07/09/cd-2024-7-7-thunder-royal-hunt-camel-nate-ruess-mr-big/ https://tashinami-musiclog.com/2024/07/09/cd-2024-7-7-thunder-royal-hunt-camel-nate-ruess-mr-big/#respond Mon, 08 Jul 2024 17:26:31 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1540 例によって土日のCD(+雑誌)の購入報告です。・Behind Closed Doors / Thunder (1994)・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)・Breathless / […]

The post 【CD購入録】2024/7/7 (Thunder, Royal Hunt, Camel, Nate Ruess, MR.BIG) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
・Behind Closed Doors / Thunder (1994)
・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)
・Breathless / Camel (1978)
・Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
・BURRN! 2024.8

例によって土日のCD(+雑誌)の購入報告です。
・Behind Closed Doors / Thunder (1994)
・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)
・Breathless / Camel (1978)
・Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
・BURRN! 2024.8

Behind Closed Doors / Thunder (1994)

今なおコンスタントに質の高いアルバムを送り込み続けている、
英ベテランハードロックバンドThunderの3rd。
個人的にボーカルのダニー・ボウズの声が好みで気になっていたのですが、
彼らのアルバムをこうしてCDという形で手に取るのは実は初めて。
1曲目の“Moth To The Flame”の怪しげなリフからもう訴求力抜群、
そこからのホーンも交えたファンキーな“Fly On The Wall”への流れは必殺級!
4曲目の“River Of Pain”の哀愁のメロディーも堪りません。
ボトムのどっしりした力強いハードロックを目いっぱい聴かせてくれています。

¥1,340 (2025/02/07 00:22時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
The Maxi Single / Royal Hunt (1994)

デンマークのネオクラシカルメタルバンドRoyal Huntの、
読んで字のごとくの6曲入りミニアルバム。
1st“Land Of Broken Hearts”(1992)が様式美メタラーの心を打ち、
その人気をそのままに2ndへのつなぎとして発売されたもの。
(帯に「’93年衝撃のデビュー」とあるのは日本盤準拠)
1曲目に2ndのタイトル曲にして名バラード“Clown In The Mirror”
そこからアコースティックバージョン4曲、
そして最後にボーナストラック“Bad Luck”収録という気合の入った構成。
この“Bad Luck”がまた1stと2ndのちょうど過渡期といった趣でかっこいい!
初代ボーカル、ヘンリック・ブロックマンの熱い歌唱が堪能できる作品です。

こちらは1st。ボートラに本作の内容を一部収録。

彼らの1stを未聴の方は是非どうぞ。

¥2,261 (2025/02/07 00:27時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

そしてこちらは2024年発売、ヘンリック・ブロックマンがボーカルをとる
Timeless Fairytaleのデビュー作“A Story To Tell”
ドラマチックな旋律に乗る、あの独特な艶のある声と熱い歌唱は今なお健在!

¥3,100 (2025/02/07 00:27時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
Breathless / Camel (1978)

全9曲にわたって質の高い美しいメロディに構成の妙が光る、
英プログレッシブロックバンドCamelの8thにして大傑作。
そのトータルな包容力が圧巻で、個人的には一番好きな一枚。

なんといってもリチャード・シンクレアのソフトで深みのあるボーカル、
そしてあのメル・コリンズの多彩な管楽器が味わえるという贅沢なメンバー構成!

個人的には中盤以降の楽曲が好みで、
リチャード・シンクレアのエッセンスたっぷりの“Down On The Farm”
包み込まれるように柔らかな“Starlight Ride”
そして劇的な展開で飽きさせない“Summer Lightning”と、とにかく粒揃い。

2023年に来日する予定がアンドリュー・ラティマー(Gt.)の腰の深刻な問題により
キャンセルになったのが残念、というより心配。
チケットも取ってクラブチッタで観る気満々だったので、いつかリベンジを……。

¥1,357 (2025/02/07 00:32時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
Grand Romantic / Nate Ruess (2015)

“Some Nights”, “We Are Young”等の大ヒットで、2013年グラミー賞にて
主要4部門のうち最優秀楽曲賞・最優秀新人賞の2部門を受賞した
米ポップ・ロック・バンドFUN.のこと、皆様覚えておいででしょうか。
ちなみに当時中学生の僕にはぶっ刺さりました。

バンド自体は2015年に各々の活動に重きを置くため休止したわけですが、
メンバー3人の中でも特にジャック・アントノフ(Gt, Dr.)は
テイラー・スウィフトやThe 1975等のプロデューサーとしても、
2014年に始動した80~90年代の香りを残すバンドBleachersとしても、
すっかり世界を代表する売れっ子となっただけに、
スケジュール的に再始動の予定が見えなさそうなのが個人的には少し寂しいですね。
ちなみにBleachersは今年のサマソニで来日予定です。

さて本作はそんなFUN.のボーカリスト、ネイト・ルイスの1stソロ。
メロディセンスと天性の伸びやかなハイトーンはそのままに、
ジャケットに象徴されるように、よりパーソナルな部分に迫った仕上がり。
2曲目“AhHa”には自身の“Some Nights”のフレーズを持ってくるなど、遊び心も満点。

Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
歌詞カード

そしてこのアルバムの注目ポイントは、その歌詞カードの凝りっぷり!
なんと1曲1枚、それぞれが独立した絵画のような形で封入されていて、
表にタイトル、裏にその歌詞があしらわれた仕様となっています。
これはまさに「手に取る喜び」を再確認させてくれる素敵な仕上がり。
是非フィジカルでどうぞ。

¥1,146 (2025/02/07 00:33時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
BURRN! 2024.8

お馴染みBURRN!誌の8月号。

¥1,000 (2025/02/07 00:33時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

今回はいよいよラストアルバム“Ten”が7月12日に発売となるMR.BIGの大特集。
メンバー全員のインタビュー収録で読みごたえがありました。
(例によって)エリック・マーティンは喋りまくっていたらしく分量多めです。
新作“Ten”に関しては(例によって)軒並み高評価なわけですが、
どうやらライブでの披露を前提にしていないからこそ、
それを逆手に取った今までになく自由闊達な内容になっているということらしく、
今までとはまた違ったアプローチでのアルバムに期待できそうです。
ニック・ディヴァージリオのフィーリングも絶妙にフィットしてますし、
和やかな“Up On You”のMVにもほっこりします。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【CD購入録】2024/7/7 (Thunder, Royal Hunt, Camel, Nate Ruess, MR.BIG) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/07/09/cd-2024-7-7-thunder-royal-hunt-camel-nate-ruess-mr-big/feed/ 0
【ライブレポート】MR.BIG The BIG Finish Farewell Tour大阪公演(2023/07/22) https://tashinami-musiclog.com/2023/07/24/mr-big-the-big-finish-farewell-tour2023-07-22/ https://tashinami-musiclog.com/2023/07/24/mr-big-the-big-finish-farewell-tour2023-07-22/#respond Sun, 23 Jul 2023 15:15:48 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=134 (注:大阪公演セットリストへの言及あり) 7月22日、Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館、旧:丸善インテックアリーナ)にて、“The BIG Finish Farewell Tour”と銘打た […]

The post 【ライブレポート】MR.BIG The BIG Finish Farewell Tour大阪公演(2023/07/22) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
(注:大阪公演セットリストへの言及あり)

7月22日、Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館、旧:丸善インテックアリーナ)にて、
“The BIG Finish Farewell Tour”と銘打たれた、
MR.BIGのラストツアーの大阪公演に行ってまいりました。

今回のジャパンツアーは名古屋、大阪、東京の3都市で行われ、
最後の武道館公演はWOWOWで生中継されるとのこと。
今から楽しみですが、やはり一抹の寂しさもあります。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

個人的にはMR.BIGは中学時代の友人の薦めですっかりハマってしまい、
お気に入りのバンドになっていたのですが、なかなかライブを観に行く機会に恵まれず、
故・パット・トーピー(Dr.)の姿を生で拝むことができなかったのは今も心残りです。

さて、今回のフェアウェルツアーでは、新たなサポートドラマーとして、
今まで帯同していたマット・スターではなく、
Spock’s Beardで活躍し、現在はBig Big Trainのメンバーとしての活動もしている
ニック・ディヴァージリオを加えた新体制となっています。
(なんでも元々パットのファンでもあるうえ、ドラマー募集のテストでは課題曲としていた”Lucky This Time”のハイトーンのボーカルまでこなした動画をバンドに送り、合格に至ったとのこと。)

今回のフェアウェルツアーでは、2ndアルバム”Lean Into It”(1991)の完全再現も目玉のひとつになっているため、ボーカル・ハーモニーの面の強化も重要だったということがうかがえます。
(事情についてはBURRN!2023年7月号の巻頭メンバーインタビューで詳しく述べられています)

感想(セットリストへの言及あり)

Lean Into It:ロゴ

今回はFM802「ROCK ON」の先行予約枠のアリーナから鑑賞。
列も前のほうで、かつ花道・サブステージも近い良席でした。花道とサブステージは名古屋公演にはなかったので嬉しい演出。
会場のSEはMountainやFocus、Thin Lizzyといったバンドが流れていて、渋い選曲で面白かったです。
定刻の19時を少し過ぎたころに、SEがRamonesの”Blitzkrieg Bop”に変わると、ステージ裏のメンバーの様子が映し出されて、一気に大歓声が沸き起こりました。
エリック、ポール、ビリー、そしてニックの全員がノリノリでステージに向かう姿にはグッときましたし、ニックもバンドに馴染んでいるのが感じられました。

4人がステージに登場すると、すぐさま始まった1曲目はなんと“Addicted To That Rush”
最近ではもっぱらベースソロの後が定位置になっていましたが、ラストツアーとだけあって、1stの最初の曲からギア全開で駆け抜けていくというニクい演出。背景に映る8bitのゲーム風の映像も楽しい!
エリックの声もパワフルで、1曲目からよく出ていました。

続いては「パットのアイコニックなドラムパターンだよ」という前置きからの“Take Cover”
ニックのドラムの細かなニュアンスのつけ方に、パットへのリスペクトがあふれているように感じました。”Save my soul~!”の大合唱もラストかと思うと寂しいものがありました。

3曲目は再結成作”What If…”(2010)から“Undertow”
結果的に再結成後のアルバムからの選曲はこの曲のみだったのが寂しくはありましたが、それも現役バンドとしてではなく、MR.BIGのキャリアの締めくくりとしてのツアーだからなのだな……としみじみ思います。

ここからは本ツアーの目玉である、2ndアルバム”Lean Into It”の完全再現ゾーン
スクリーンにはポール、エリック、ビリー、パットの当時の写真が順に映し出され(パットの写真は長めに映されていて、拍手も一番大きかったのが印象的でした)、
アルバムの1曲目Daddy, Brother, Lover, Little Boy”へ。
代名詞のポールとビリーによるドリル奏法が炸裂するのもこれが最後!ということで、この日一番の撮影大会になっていたのも印象的でした。(ソロに合わせた「オーオー」がやたらと薄くなっていたのは少し気の毒)ビリーはこの曲もダブルネックのベースで弾きまくっていました。
ちなみにバックの映像は、Tシャツの図柄にもなっていたメンバー4人のイラストがアニメになって大冒険するというもの。彼らのブラザーだったパットがもういないことを逆に強く感じさせられて、自分はこの映像でなぜかボロボロ泣いてしまいました……。

アルバムの曲順通りの進行で、“Alive And Kickin'”、そして“Green-Tinted Sixties Mind”と、ライブの定番曲が続きます。特にやはり”Green-Tinted Sixties Mind”のあのリフを遂に生で聴けたことの感慨は大きかったです。

“Lucky This Time”“Never Say Never”は、どちらも原曲ではサビのハイトーンが特徴ということもあり、この企画がなければもう披露されることはなかったであろう曲なので嬉しかったです。
キーはかなり下げてはありましたが、それでも曲のもつおおらかで綺麗なメロディの良さは失われていませんでした。ニックも自慢のコーラスで曲に厚みを加えていたのがとても良かったです。
“Never Say Never”のラストの「オーオー」のコーラスをみんなでできたのも嬉しいポイントでした。
そしてその2曲に挟まる形で横ノリの“Voodoo Kiss”があるのも、改めて”Lean Into It”の曲順の完成度の高さを感じさせてくれました。ライブで披露される回数も比較的多い曲ですが、アコースティックで披露されることも多いので、原曲通りの構成での披露だったのは嬉しいところ。

そしてポールによるイントロに導かれて、名曲“Just Take My Heart”へ。
美しいメロディにエリックの歌唱が映え、そこに入ってくるポールのソロもまた絶品。改めて素晴らしい曲だなとしみじみさせられました。

次は一番のレア曲だった“My Kinda Woman”。なんと1992年以来の披露!
そしてこれが意外にも個人的にはすごく良かった!!
というのも、キーが下がっていたこともありますが、渋い雰囲気のリフから段々とボルテージを上げていく曲の流れが、今の円熟したバンドの雰囲気にピッタリとマッチしていたように感じたからなんですね。原曲は歌いだしからエリックが若さに任せた高音全開なのでまた印象は異なるのですが、この曲の良さに改めて気づけたのは思わぬ収穫でした。

打って変わってビリーの渋い低音ボーカルから始まる“A Little Too Loose”。ビリーとエリックが下手側で顔を見合わせながら歌うのもとても良かったです。原キーよりさらに下がったのに歌い切ったビリーは凄い。
そしてこれも嬉しい“Road To Ruin”。ハネるリズムに4人のコーラスワーク、ポールの華麗な上昇/下降フレーズのソロと見どころ満載でした。

アルバム完全再現の〆は勿論“To Be With You”。中盤での披露になるのはかなり珍しいです。
みんなでサビの大合唱になるお馴染みの光景もこれがやはり最後、という寂しさ交じりの美しいひとときでした。

ここからは花道を渡った先のサブステージでのアコースティックセット。
ニックもタンバリンとコーラスでの参加です。
まず1曲目が、エリックの「MR.BIGとして初めて作った曲」という前置きからのまさかの“Big Love”!1stの中でも哀愁のメロディが光る大好きな曲だったので嬉しいサプライズでした。
そして「次の曲は”Bump Ahead”からだったかな?」というMCから“The Chain”へ。
いやそれ思いっきり”Hey Man”の曲です……と心の中で(恐らくみんな)ツッコみつつも、絶妙な選曲に感謝。
そして今度こそ”Bump Ahead”から“Promise Her The Moon”。ビリーの好きな曲とのこと。
アコースティックで披露されたのは予想外で、ひときわ歓声があがっていました。
スタンド席ではこの曲でスマホのライトを点灯させている方が多く、綺麗な光景に「ありがとう」とエリックが感謝を述べる一幕も。
続けて”Hey Man”から“Where Do I Fit In?”。アコースティックセットでは比較的よく披露される曲ですが、キメの部分でエリックとポールのギターがなかなか揃わないことも。とはいえやはりこれもいい曲。”Hey Man”はリズムの面白さを堪能できる曲が多くて良いなと改めて実感。

ここでメンバーはメインステージに戻っていき、“Wild World”へ。原曲通りドラムセットが入ると迫力がありました。サビの合唱もバッチリ。

ここでポール以外のメンバーが舞台袖に掃けていき、ポールのギターソロタイムに突入。
常に進化し続ける速弾きに圧倒されるのも束の間、聞き覚えのあるメロディを弾きはじめるポール。よく聴くと“Nothing But Love”の歌メロをギターで弾いていたのでした!
ソロアルバム最新作の”The Dio Album”(2023)でもみられるように、ここ10年ほどは特に「いかにギターに歌心を宿すか」といういわばマーティ・フリードマンの境地を探求しているポールですが、今回の“Nothing But Love”はその「歌心」にあふれた驚異的な素晴らしさ!サビから原曲のギターソロに移って締めくくったポールのソロは感動的で、生で味わえてよかったと心から思える最高の時間でした。

ポールのソロの余韻に浸っていると、ここで間髪を入れず“Colorado Bulldog”に突入!!
驚異的なパワーとグルーヴで攻めたてるこの曲の魅力のひとつが、ファストナンバーでありながらしっかりジャジーにスウィングしていること。その点ニックのドラムはパットが出していたそのニュアンスを完璧にトレースしていて、まるでその場にパットがいたかのよう。すべてが嚙み合った見事な演奏でした。

そこから今度はビリーのソロタイムへ。バンド最年長の70歳という年齢を微塵も感じさせない、初期から変わらぬ爆音とスキャロップ加工されたベースでの物凄いタッピングの絨毯爆撃!一度ビリーのソロはThe Winery Dogsのライブで観たことはあるのですが、何度観ても強烈で目が覚める瞬間でした。
黒地に刺繍で「四弦達人」の文字が書かれたリストバンドが大写しになるのも嬉しい。

そして今度はそのまま“Shy Boy”へ!ビリー・シーンの代名詞的な一曲にここでも大盛り上がり!
ポールとの息の合った超絶技巧が楽しめて大満足でした。

“Shy Boy”から最後までは、すべてカバー曲が続きます。
まずはこれも定番30 Days In A Hole”
そして続く“Mr.Big”は、なんと名古屋公演のセットリストにはなかった選曲!
バンド名の由来となった曲をラストツアーでこうして披露してくれるのは嬉しい限り。
ドラムヘッドのバンドロゴを、観客に「M! R! B! I! G!」と一文字ずつ読ませてからのスタートでした。

さて、ここからが本来はアンコールとなるパートですが、エリックが「僕らはどこへも行かないよ~」というMCをして、そのまま最後まで一気に進めることに!
そして恒例の楽器シャッフルタイム!エリックはベース、ポールはドラム、そしてビリーがボーカルを務めます。ニックもマルチプレイヤーなのでギターで参戦!
曲はThe Rascalsの“Good Lovin'”。直前になってエリックがベースの押さえるフレットをビリーに確認する場面もあって面白かったです。

ちなみに中国公演のセットリストを見る限りではここでライブ終了なのですが、エリック曰く「このままじゃ終われないよ!」とのことでThe Whoの“Baba O’Riley”で本当のラスト!
これで終わりなんだ…という感慨を抱えながらあっという間にライブは終了。

最後にはビリーの口から大阪でのMR.BIGのライブはこれで最後であること、自分たちを歓迎してくれた日本、大阪の人たちへの感謝が述べられました。エリックが終盤ずっと目を潤ませていたのも印象的でした。
そしてバンドの、いや僕たちのブラザー!とパット・トーピーの名前が呼ばれると、無人のドラムセットにカメラがスイッチ。きっとパットの魂はそこにいてくれているんだ……という演出に涙。
MR.BIGの歴史を総括する、ライブ冒頭のエリックのMCの言葉を借りれば「セレブレーション」として、これ以上ない最高のライブでした。

Thank you, MR.BIG!!

ライブ終了時

MR.BIG大阪公演セットリスト(2023/07/22)

1.Addicted To That Rush
2.Take Cover
3.Undertow

~”Lean Into It”完全再現~
4.Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)
5.Alive And Kickin’
6.Green-Tinted Sixties Mind
7.Lucky This Time
8.Voodoo Kiss
9.Never Say Never
10.Just Take My Heart
11.My Kinda Woman
12.A Little Too Loose
13.Road To Ruin
14.To Be With You


~アコースティックセット(サブステージ)~
15.Big Love
16.The Chain
17.Promise Her The Moon
18.Where Do I Fit In?


19.Wild World (※Cat Stevensのカバー)
20.Paul Gilbert Guitar Solo (Nothing But Love)
21.Colorado Bulldog
22.Billy Sheehan Bass Solo
23.Shy Boy
(※Talasのカバー)
24.30 Days In A Hole
(※Humble Pieのカバー)
25.Mr.Big (※Freeのカバー)
26.Good Lovin’ (※The Rascalsのカバー、楽器シャッフル)
27.Baba O’Riley (※The Whoのカバー)

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【ライブレポート】MR.BIG The BIG Finish Farewell Tour大阪公演(2023/07/22) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2023/07/24/mr-big-the-big-finish-farewell-tour2023-07-22/feed/ 0
【CD購入録】2023/07/15 (MR.BIG, Blur, RSO(Richie Sambora + Orianthi), Richie Sambora) https://tashinami-musiclog.com/2023/07/22/cd-2023-07-15/ https://tashinami-musiclog.com/2023/07/22/cd-2023-07-15/#respond Fri, 21 Jul 2023 16:45:47 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=112 土曜にふらっと隣町のブックオフまで足を伸ばしてみた結果、なかなかタイムリーなアルバムをゲットできました! ・…The Stories We Could Tell[初回限定盤]/ MR.BIG (2014)・T […]

The post 【CD購入録】2023/07/15 (MR.BIG, Blur, RSO(Richie Sambora + Orianthi), Richie Sambora) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
土曜にふらっと隣町のブックオフまで足を伸ばしてみた結果、
なかなかタイムリーなアルバムをゲットできました!

・...The Stories We Could Tell[初回限定盤]/ MR.BIG (2014)
・The Magic Whip / Blur (2015)
・Radio Free America / RSO(Richie Sambora + Orianthi) (2018)
・Undiscovered Soul[International Edition]/ Richie Sambora (1998)

・…The Stories We Could Tell[初回限定盤]/ MR.BIG (2014)
・The Magic Whip / Blur (2015)
・Radio Free America / RSO(Richie Sambora + Orianthi) (2018)
・Undiscovered Soul[International Edition]/ Richie Sambora (1998)

…The Stories We Could Tell[初回限定盤]/ MR.BIG (2014)

...The Stories We Could Tell[初回限定盤]/ MR.BIG (2014)
…The Stories We Could Tell[初回限定盤]/ MR.BIG

“The Big Finish FAREWELL TOUR”と銘打ったラストツアーで、2023年7月に来日のMR.BIG
(本記事執筆中がまさにジャパンツアーの真っ只中、なんなら大阪公演前夜なのでものすごく楽しみ)
このアルバム“…The Stories We Could Tell”(2014)は、バンドのキャリアの中でもとにかく難産だった一枚。
パット・トーピー(Dr.)のパーキンソン病の発覚に伴い、
プログラミングでドラムパートを仕上げることで完成させた8thアルバムです。
パットのペンによるアコースティックナンバー“East/West”が特に人気の一枚です。

…The Stories We Could Tell / MR.BIG (2014)
...The Stories We Could Tell[Bonus Disc]/ MR.BIG
…The Stories We Could Tell[Bonus Disc]/ MR.BIG

さて、今回ゲットした初回限定盤には、バンドの25周年特別企画として
1st“MR.BIG”(1989)~4th“Hey Man”(1996)までの期間の代表曲の再録ベストが付属。
帯などを見る限りは曲順は未定だったようですが、結局は時系列順に。
キーは半音下げで、パットのドラムパートは打ち込みになっていて、
“Colorado Bulldog”“Take Cover”といったパットの複雑なドラムパターンが特徴的な曲では、いかにパットが一音一音のニュアンスに変化をつけていたかを感じさせてしまうところも否めません。
とはいえやはり長年ライブパフォーマンスを重ねていた名曲、安定と信頼の出来でした。
また、この手のベスト的なアルバムの中に“Out Of The Underground”が入ったのは珍しく、その点でも面白く聴けました。

1.Addicted To That Rush
2.Rock & Roll Over
3.Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)
4.Green-Tinted Sixties Mind
5.Just Take My Heart
6.To Be With You
7.Colorado Bulldog
8.The Whole World’s Gonna Know
9.Take Cover
10.Out Of The Underground

The Magic Whip / Blur (2015)

The Magic Whip / Blur (2015)
The Magic Whip / Blur (2015)

続いてはこちらも新譜“The Ballad Of Darren”が2023年7月21日に発売、
さらにSUMMER SONIC 2023のヘッドライナーの一角として話題を振りまく
ブリットポップの雄Blurが、2015年に久々にリリースしたアルバム。
前作にあたる“Think Tank”(2003)ではグレアム・コクソン(Gt.)が脱退していたため、
4人そろってのアルバムは“13”(1999)以来16年ぶりということになっていました。

来日公演がキャンセルになった際に香港でジャムセッションを行った素材がもとになったアルバムということもあり、アジアンテイストも盛り込まれた仕上がり。
Whip(ホイップ)とWhip(鞭)の同音異義語のタイトルが効いています。
(ここでの「鞭」には「花火」の意味もあるとのこと)
歌詞は香港の民主化運動に影響を受けたものや、今の社会の暗部にも目を向けるようなものも多く、
この点は6ページにわたる日本盤ライナーノーツが理解の助けになってくれています。
Blur、特にデーモン・アルバーン(Gt, Vo.)の政治へのまなざしに関しては、
最新作“The Ballad Of Darren”(2023)にもつながるところなので、
しっかりと歌詞・曲ともに味わいながらサマソニに備えたいと思います。

現時点のお気に入りはスロー・ファンク調の曲にグレアムのギターが冴えわたる“Ghost Ship”
日本盤ボーナスのインスト“Y’All Doomed”もクールです。

¥2,142 (2025/01/25 18:26時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
The Magic Whip / Blur (2015)

Radio Free America / RSO(Richie Sambora + Orianthi) (2018)

Radio Free America / RSO(Richie Sambora + Orianthi) (2018)
Radio Free America / RSO(Richie Sambora + Orianthi) (2018)

BON JOVIのギタリストのリッチー・サンボラが、オーストラリアのギタリストオリアンティと交際、
そこから2人でRSO(Richie Sambora + Orianthi)を結成して生み出した現時点で唯一のアルバム。

リッチーとオリアンティがツインボーカルで豪快に曲を盛り上げていくというなかなか面白い作品で、
もっと雄大なカントリー調になるのかと思いきや、全体的な音としてはモダンな仕上がり。
通常盤でも15曲入りという大ボリュームで、
9曲目の“Together On The Outside”のボーカルにはアリス・クーパーが参加していたりもします。
尺が少々長いこともあり、これぞ!という決め手には欠けるか…という印象ですが、
BGMとして流しているとハッとさせられる瞬間も多いです。

いつの間にか本アルバムがサブスクから引き上げられていたため、
やはりフィジカルで所持しておくべきか……と思い購入。
クレジットを見ると、プロデューサーのボブ・ロックが、
裏で鳴っているインダストリアルな音のプログラミングをやっていたり、
ところどころでギターやベースを弾いていたりとかなり活躍していました。
15曲中12曲では、ドラムがポール・マッカートニーのバンドで長年叩いている
エイブ・ラボリエルJr.だったのも新たな発見でした。
(7曲目“I Don’t Want To Have To Need You Now”のドラムにはジョシュ・フリースが参加)

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
I Got You Babe/Forever All The Way / RSO (現状Spotifyに残っているのはこのシングルのみ)

Undiscovered Soul[International Edition]/ Richie Sambora (1998)

Undiscovered Soul[International Edition]/ Richie Sambora (1998)
Undiscovered Soul[International Edition]/ Richie Sambora (1998)

さて、こちらはリッチーがBON JOVI在籍中に仕上げた2ndソロアルバム。
BON JOVIでも聴かせてくれていたアメリカの大地を感じられるギターと、
力強くも優しくも響く、深みのあるリッチーのボーカルの両方が味わえる傑作
です。

日本盤は前年の1997年に先行で発売されましたが、そこからさらに曲順を変えたり、
楽器を増やしたり、アウトロを削ったりといったブラッシュアップを施し、
いわば「完成版」という趣となったのがこの海外盤。
ジャケットも変更されています。

全体的なミックスもかなり変わっていますが、特に顕著な変更としては、
4曲目“If God Was A Woman”に、特徴的なブルースハープの音が加わったことと、
5曲目“All That Really Matters”がフルバンドでのバージョンになったことでしょうか。
どちらも曲の印象がガラッと変わるくらいの変化なので、
日本盤しか聴いていない、という方は要注目です。
また、曲順の変更もバッチリはまっていて、
ラストが“Who I Am”からタイトルトラックの“Undiscovered Soul”になったことで、
爽やかで切ないラストを演出しています。
日本盤、海外盤ともに揃える価値のある素晴らしい作品だと思っていますが、
はじめて聴く方には海外盤をお勧めしたいところです。
(現状サブスクにあるのも海外盤です)

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
Undiscovered Soul[International Edition]/ Richie Sambora (1998)

The post 【CD購入録】2023/07/15 (MR.BIG, Blur, RSO(Richie Sambora + Orianthi), Richie Sambora) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2023/07/22/cd-2023-07-15/feed/ 0