Royal Hunt - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Tue, 22 Apr 2025 16:56:17 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Royal Hunt - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【ライブレポート】 ROYAL HUNT JAPAN TOUR 2025 “Reviving The Chapter”大阪公演@梅田BANGBOO(2025/04/09) https://tashinami-musiclog.com/2025/04/22/live-royal-hunt-japan-tour-2025-reviving-the-chapter-osaka-2025-04-09/ https://tashinami-musiclog.com/2025/04/22/live-royal-hunt-japan-tour-2025-reviving-the-chapter-osaka-2025-04-09/#respond Mon, 21 Apr 2025 18:23:02 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3353 目次 マーク・ボールズをボーカルに迎えたスペシャルな来日公演ROYAL HUNT大阪公演セットリスト(2025/04/09)ROYAL HUNT、新EP“Behind The Curtain”をア […]

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いつの間にやら2週間近く経ってしまいましたが、
ROYAL HUNTの来日公演、大盛況で幕を閉じましたね!
今回自分は初めてのROYAL HUNT、
前日の東京公演に続くツアー2日目の大阪公演に参戦。

今回のツアータイトル
“Reviving The Chapter”からは、
信仰とそこにつき纏うジレンマを描いた傑作
“Paradox”(1997)と、
その完全再現ライブを収めたライブ盤
“Paradox: Closing The Chapter”(1999)
を想起せずにはいられませんでした。

来日メンバーは以下の通り。
アンドレ・アンダーセン(Key.)
ヨナス・ラーセン(Gt.)
アンドレアス・パスマーク(Ba.)

彼ら正規メンバーに、今回はゲスト枠で
マーク・ボールズ(Vo.)
アラン・ソーレンセン(Dr.)

の2人が参加。

アラン・ソーレンセンは“Paradox”でも叩いていたメンバーなので、
今回のライブにはうってつけと言えます。
ボーカルがいつものD.C.クーパーでないことには戸惑いもありましたが、
マーク・ボールズもROYAL HUNTと共に2枚のアルバムを残していますし、
彼のパフォーマンスを観るのも今回が初めて。
スペシャルな公演を見せてくれるだろうという期待感のもと、
ちょこちょこ予習しつつ来日公演に備えていきました。

会場の梅田BANGBOOは昨年8月にオープンしたライブハウス。
梅田エリア屈指の飲み屋街、東通りに位置しているのでライブ後の打ち上げもしやすそう。

梅田BANGBOO(2025/04/09)
入口 ROYAL HUNT告知

仕事終わりでの参戦でしたが、駅近だったので余裕で並べたのも好印象。
荷物は駅のロッカーに預けましたが、
ロッカー自体は会場の階段を下りたところにもしっかり確保されていました。安心設計。
キャパは公式によると350名。
公演が発表されたときにすぐさまチケットを確保したこともあり、
前から4, 5列目に陣取れました。

開演前BGMはちょっと捻ったHR/HM見本市で楽しかったですね。
イングヴェイの“Déjà Vu”が流れたときは
マーク・ボールズはどんな気分で聴いてるのか……と思いもしましたが。
(なおこの曲はジョー・リン・ターナー期)
そしてまさかのHarem Scarem“Empty Promises”
若干捻った選曲ですが、ここで音がじわじわ大きくなっていき、遂に開演!

 ROYAL HUNT 開演前ステージ

幕が開くと、ステージ上の背景スクリーンには
“ROYAL HUNT”のロゴ、
そして青く、暗い輝きを放つ照明の中で流れ出したのが、
エンニオ・モリコーネ作曲の
“Ave Maria Guarani”
これはまさに
“Paradox: Closing The Chapter”(1999)と同じ展開!
今回のライブが「Paradox完全再現」であることを悟った瞬間でした。

The Awakening~River Of Pain
アルバムの導入となるインスト
“The Awakening”から、
満を持して“River Of Pain”へ!
アルバムが進むごとに背景の絵がパッと切り替わるので、
そこもドラマ性を高めてくれていました。
争いによって人々が死にゆくさまを歌う、
重厚なミッドテンポのこの曲では闘う先住民族の絵が大写しに。

そしてサングラスをかけた厳つい見た目のマーク・ボールズが歌い出した瞬間、
その声量とハイトーンに圧倒されました!
勿論サビの“River Of Pain~!”は早速の大合唱。
原曲を凌駕するレベルの強烈なハイトーンでの締めくくりも見事でしたし、
間奏のクラシカルなパートを過ぎたところでは、
各パートが入り乱れてリズムが取りにくい箇所があるのですが、
そこでファンの皆さんが平然とノっていて歴戦の猛者感がありました。

Tearing Down The World

ここで”Paradox”でも屈指の人気を誇る疾走曲へ。
ヨナス・ラーセンのギターソロに続けて披露された
アンドレ・アンダーセンの高速キーボードソロは圧巻。
表情豊かに観客を煽りつつ、硬軟織り交ぜたプレイで魅せるヨナスと、
キーボードの配置が壁沿いになっていることもあり、
観客に背中を向けながらになりつつも圧巻のソロを弾くアンドレが対照的でそこも面白かったです。
てっきり気難しいのかと思っていましたがそんなこともなく、
要所要所で煽りも加えたり観客を見つめてサングラス越しにニッコリ笑ってみせたりと、
この時間をたっぷり楽しんでいるように見えました。

Message To God
個人的に一番聴きたかった一曲!アルバム内でも大好きな曲です。
イントロではアンドレアス・パスマーク(Ba.)が中央のお立ち台でしっかりアピール。
メンバーひとりひとりの人柄の良さが感じられたのが好印象。
ブリッジの”Over and over again~”やコーラスの掛け合いなど、
煽らずとも自然と合唱になっていたのがまた良かったですね。
マーク・ボールズの声も、
パワフルではありながら繊細さや哀愁も感じさせる素晴らしいものでした。
感動してノリまくっていたらアンドレ・アンダーセンがニヤッとしながらこっちを見ていた気がするのですが、あくまで気がするというだけ。

Long Way Home
“Paradox”の中核をなす哀しくも美しい一曲。
その続編となる
“Collision Course: Paradox II”(2007)にもモチーフは引き継がれています。
前半の切々としたバラード部分、そして中盤の間奏でのクラシカルな高揚、
マークが大サビで魅せる強靭なハイトーン、そしてラストの雨音……と、
映画のような展開がこの一曲の中にも詰め込まれているのだと実感。

Time Will Tell
この辺りでマーク・ボールズはサングラスを取って素顔に。
最初は強面な感じかと思っていましたが、キラキラした目をした優しそうな方でした。
メタリックなネオクラ疾走曲はまさにマークの得意分野!
先ほどのバラードでの伸びやかな歌唱で喉も温まってきたのか、
River Of Painの時点で圧倒的だった声量がここからさらにパワーアップ。
アルバム後半以降は怒涛のハイトーン祭りになってとにかく無敵でした。
讃美歌のSEを挟んだ終盤では、
ヨナス・ラーセンによる泣きのギターソロタイム!これがまた絶品!

Silent Scream
そしてこちらも人気の一曲。
身体の自由が利かない主人公の魂の叫びを、圧倒的なパワーと、
そこに繊細さを同居させるテクニックでもって歌い上げるマークには圧倒されるばかり。
改めて目の前で味わって聴いてみると、Aメロのリズムなどは
2nd“Clown In The Mirror”後半の曲に近いものがあるのだなという気付きも。
今まで実験してきた要素がうまく融合して昇華された一曲だったのか!と、この曲の魅力を再発見。

It’s Over
前曲からすかさず“It’s Over”にバーン!と背景ごと切り替わる瞬間の素晴らしさ!
鬱々とした館の絵から一気に玉座の間のような荘厳な絵が浮かんでくるのは見事でしたし、
黄色い照明で会場全体がパッと照らされた演出も含めて、
アルバム“Paradox”の壮大な大団円を彩ってくれました。
改めて凄く綺麗なラストだなと惚れ直すとともに、
この「綺麗さ」の背後にある哀しみにも目を向けさせるような時間でした。
最後の歌い終わりでの大歓声が、この完全再現の素晴らしさを物語っていましたね。

ここでメンバーは一旦ステージを下り、何が出るかわからない第2部へ!

Martial Arts
日本では「蝶野正洋のテーマ」としてもお馴染みのインスト!
出だしのオルガンの音でウオーー!と快哉を上げる方も。

Half Past Loneliness
DC復帰後を象徴するようなこの曲がマーク・ボールズ版で聴けるとは!
実はSpotify上では人気No.1という実績のあるこの曲、
ヨナスのサビメロをなぞったギターリフの時点でもうグッときました。

The Art Of Dying
One Minute Left To Live

「もっとロックしたいか!?」という煽りから飛び出したのは
“Dystopia Pt. I”(2020)からの一曲“The Art Of Dying”
今回のセットの中でもひときわ「重さ」を前面に押し出した一曲でしたが、
その中にもアンドレの持っている「品」が息づいていたのを感じられたのが収穫。
続く“One Minute Left To Live”もキャッチ―なハードロックで、
「人生を後悔なく生きていこう」という強いメッセージが窺えました。

Flight
そして第2部ラストは1stからの名曲“Flight”
ネオクラシカルド真ん中の煽情的なクサさと高揚感、そして疾走……
日本のファンに愛される要素は初期から全て備わっていたのだなと再認識。
アンドレ・アンダーセンの楽しそうなプレイも光る本編ラストでした。

A Life To Die For
アンコールの一曲は2013年作のアルバムの表題曲。
同作収録の“One Minute Left To Live”にも通ずる、
「今、自分の人生を精一杯生きる」という直球のメッセージソング。

第2部以降は1stの“Martial Arts”“Flight”以外をDC復帰後の曲で固めていて、
率直に言えばなかなか攻めたセトリだなと思いましたが、
それもまた「過去の完全再現だけじゃ終わらせないぞ!」という現役感の表れかなと。
実際“A Life To Die For”(2013)は未聴のアルバムでしたが生で聴いてすぐに惚れこみましたし。
そしてマーク・ボールズは前方のファンにグータッチしていたのですが、これもライブハウスならでは!

ファン心理としては「マーク・ボールズ最高や!」という気持ちと「それはそれとしてDCも観たい!」という気持ちは両立してしまうのが難儀なところではありますが、
そういった今後のことは脇においても、
今日のライブは本当に行けてよかった……と素直に感じましたし、
すっかりマーク・ボールズの大ファンになってしまいました。

~第1部(“Paradox”完全再現)~
SE: Ave Maria Guarani
1.The Awakening
2.River Of Pain
3.Tearing Down The World
4.Message To God
5.Long Way Home
6.Time Will Tell
7.Silent Scream
8.It’s Over


~第2部~
9.Martial Arts
10.Half Past Loneliness
11.The Art Of Dying
12.One Minute Left To Live
13.Flight


~アンコール~
14.A Life To Die For

マーク・ボールズ在籍時のアルバムからも演るのでは?
という当初の予想こそ大外ししたものの、
“Reviving The Chapter”というツアータイトルの通り、
“Paradox”(1997)の完全再現をド頭から持ってきたのには大満足!
第2部からは打って変わって1stの2曲以外はDC復帰以降の曲という攻めた構成でした。
(日本ともゆかりの深い“Martial Arts”、そして“Flight”を入れてくれたのは流石)
結果的に現役感を感じさせるセトリになっていましたし、
マーク・ボールズの超人的なパフォーマンスに感動しつつ、
あくまで正規ボーカルはDCということなのだろうなとも感じましたが、
そのあたりは果たして……

(マーク・ボールズ在籍時に発表された“Paradox”の続編はこちら。)

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と思っていた矢先、
何と新EP“Behind The Curtain”のリリースと、
それに伴う予約キャンペーンが4/15(火)に発表されました!
公式サイトでは各種バンドル、クラウドファンディングについても発表。
肝心のボーカルがまだ載っていないので謎は尽きませんが、
これからも彼らの音楽を味わえることは間違いない!今はそれが素直に嬉しい!

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ネオクラシカルな格調高いハードロックを武器に日本でも人気を博す、
デンマークが誇るROYAL HUNTの来日公演がいよいよ間近に!!
4/8(火)に東京、翌日4/9(水)に大阪公演というスケジュール。
折しも自分のTwitterの(胡乱な)TLで
局所的ブームが起こっていたところに発表されたので狂喜乱舞したものです。

来日する正規メンバーは以下の通り。
アンドレ・アンダーセン(Key.)
ヨナス・ラーセン(Gt.)
アンドレアス・パスマーク(Ba.)


今回はゲスト枠で以下の2人が参加。
マーク・ボールズ(Vo.)
アラン・ソーレンセン(Dr.)


残念ながら今回D.C.クーパー(Vo.)は帯同しないものの、
イングヴェイ・マルムスティーンのアルバム等でもお馴染みのシンガー、
マーク・ボールズも元メンバー。
・”Collision Course: Paradox II”(2008)
・”X”(2010)

Royal Huntでは上記の2作を残しており、
過去にはLOUD PARK 09でも出演歴あり。

ツアータイトルに“Reviving The Chapter”とあるように、
傑作“Paradox”(1997)の世界を、
続編となる“Collision Course”も含めた形で繰り広げてくれるのではないかと期待しています。

追記:ライブレポート(個人の感想)を上記にアップしました!

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20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)

さて、そんなタイミングで彼らのことをもっと知りたい……
というときに出会ったのがこの日本企画盤。
「ザ・ベスト・オブ・ロイヤル・ワークス 1992-2012
 ~20thアニバーサリー:スペシャル・エディション」
というイカしたタイトルがついているのですが、
この文言が登場するのは帯と日本盤ブックレットのみで、
海外ではもっぱらアートワークにある
“20th Anniversary: Special Edition”
という名前で通っているのが少し残念。

20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)帯

日本企画による「初のコンプリートベスト」を謳う本作。
CD全盛の90年代に特に人気だった彼らのベスト盤はいくつかありますが、
それらはどれもレーベルが組んだもの。
アンドレ・アンダーセン(Key.)のコメントにもあるように、
バンドが企画段階から立ち会えたベストは本作が初なのだそう。

時系列順に各アルバムの曲をピックアップしたDisc 1~2に加え、
新曲“Save Me”と3曲のアコースティックバージョン、
そして今までのボーナストラックやB面曲を収録したDisc 3に彼らの愛を感じます。

20th Anniversary: Special Edition / Royal Hunt (2012)裏ジャケ

Disc 1
1.Flight 4:00
2.Kingdom Dark 4:29
3.Stranded 4:41
4.Clown In The Mirror 4:36
5.Wasted Time 4:36
6.Epilogue 6:01
7.Time 4:56
8.Far Away 4:59
9.1348 4:33
10.River Of Pain 7:15
11.Tearing Down The World 5:32
12.Message To God 6:42

Disc 2
1.Cold City Lights 5:24
2.Follow Me 6:22
3.Surrender [Live] 5:15
4.The Mission [Live] 5:36
5.Can’t Let Go [Live] 4:41
6.Paper Blood 5:08
7.Season’s Change 4:55
8.The First Rock 4:47
9.Tears Of The Sun 6:00
10.The Well 4:52
11.Shadowman 5:36
12.Hard Rain’s Coming 5:15
13.Half Past Loneliness 5:39

Disc 3
1.Save Me 3:48
2.One By One [Acoustic Version] 4:42
3.Bodyguard [Acoustic Version] 4:06
4.Restless [Acoustic Version] 3:19
5.Bad Luck 3:17
6.Double Conversion 4:19
7.U-Turn 7:25
8.Sixth Sense 4:22
9.Day Is Dawning 3:46

Disc 1にはヘンリック・ブロックマンがボーカルをとった初期2枚と、
D.C.クーパー加入で人気をさらに高めた
3rd“Moving Target”(1995)
そして信仰とそこに内在する歪みを扱った
傑作“Paradox”(1997)からの楽曲を収録。
日本では「蝶野正洋のテーマ」としても親しまれる“Martial Arts”
“Last Goodbye”が無いのが少し勿体ない気もしますが手堅い選曲。
ミックスも向上しているので気持ちよく聴けます。

Disc 2はジョン・ウェスト~マーク・ボールズ~D.C.復帰までの
各キラーチューンを一気におさらいできる一枚。
個人的には5th“Fear”(1999)までしか持っていなかったので、
“Surrender”以降は特に楽しく聴けました。
いつになく歪んだギターとジョン・ウェストの激しい歌唱が味わえる
“Paper Blood”には特に衝撃を受けましたし、
マーク・ボールズ加入作“Collision Course: Paradox II”(2008)からの
激しさと哀感を両立させた“The First Rock”
要所に登場する女声コーラスとの対比が美しい“Tears Of The Sun”は絶品。
聴いた勢いでそのままアルバムを購入。
そしてD.C.復帰後の名曲“Half Past Loneliness”で締めるのも良采配。
(ちなみに2025/4/8現在、Spotifyでの再生数トップはこの曲)

そしてファン垂涎のDisc 3!
ここでしか聴けない当時の新曲“Save Me”は、
ネオクラ路線かと思いきやうねるスライドギターに意表を突かれる一曲。
Deep Purpleの”Perfect Strangers”を思わせるような
バックのストリングスと力強い曲調に風格を感じさせます。
“Save Me~!”のキャッチ―な反復で聴かせるコーラスも流石の出来。
アコースティック再録の3曲も、曲が良いのは勿論のこと、
ボトムを支えるドラムの録音が良いのでスタジオライブの中にいるよう。
特に2ndの“Bodyguard”はこのバージョンで映えていて驚きましたし、
ライブ盤“1996”のボートラだった
“Restless”の再録がここにあるのも良いですね。
5曲目以降には今までのB面曲等を収録しているのですが、
インスト“Sixth Sense”は日本盤初収録。
各パートに見せ場を設けた激しくもまとまりのある良曲でした。

Royal Huntの最新作は”Dystopia”をテーマにした2部作。
各所での評判も上々。こちらが「パートI」。

こちらが最新作「パートII」。

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【CD購入録】2024/7/7 (Thunder, Royal Hunt, Camel, Nate Ruess, MR.BIG) https://tashinami-musiclog.com/2024/07/09/cd-2024-7-7-thunder-royal-hunt-camel-nate-ruess-mr-big/ https://tashinami-musiclog.com/2024/07/09/cd-2024-7-7-thunder-royal-hunt-camel-nate-ruess-mr-big/#respond Mon, 08 Jul 2024 17:26:31 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1540 例によって土日のCD(+雑誌)の購入報告です。・Behind Closed Doors / Thunder (1994)・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)・Breathless / […]

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・Behind Closed Doors / Thunder (1994)
・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)
・Breathless / Camel (1978)
・Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
・BURRN! 2024.8

例によって土日のCD(+雑誌)の購入報告です。
・Behind Closed Doors / Thunder (1994)
・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)
・Breathless / Camel (1978)
・Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
・BURRN! 2024.8

Behind Closed Doors / Thunder (1994)

今なおコンスタントに質の高いアルバムを送り込み続けている、
英ベテランハードロックバンドThunderの3rd。
個人的にボーカルのダニー・ボウズの声が好みで気になっていたのですが、
彼らのアルバムをこうしてCDという形で手に取るのは実は初めて。
1曲目の“Moth To The Flame”の怪しげなリフからもう訴求力抜群、
そこからのホーンも交えたファンキーな“Fly On The Wall”への流れは必殺級!
4曲目の“River Of Pain”の哀愁のメロディーも堪りません。
ボトムのどっしりした力強いハードロックを目いっぱい聴かせてくれています。

The Maxi Single / Royal Hunt (1994)

デンマークのネオクラシカルメタルバンドRoyal Huntの、
読んで字のごとくの6曲入りミニアルバム。
1st“Land Of Broken Hearts”(1992)が様式美メタラーの心を打ち、
その人気をそのままに2ndへのつなぎとして発売されたもの。
(帯に「’93年衝撃のデビュー」とあるのは日本盤準拠)
1曲目に2ndのタイトル曲にして名バラード“Clown In The Mirror”
そこからアコースティックバージョン4曲、
そして最後にボーナストラック“Bad Luck”収録という気合の入った構成。
この“Bad Luck”がまた1stと2ndのちょうど過渡期といった趣でかっこいい!
初代ボーカル、ヘンリック・ブロックマンの熱い歌唱が堪能できる作品です。

こちらは1st。ボートラに本作の内容を一部収録。

彼らの1stを未聴の方は是非どうぞ。

そしてこちらは2024年発売、ヘンリック・ブロックマンがボーカルをとる
Timeless Fairytaleのデビュー作“A Story To Tell”
ドラマチックな旋律に乗る、あの独特な艶のある声と熱い歌唱は今なお健在!

Breathless / Camel (1978)

全9曲にわたって質の高い美しいメロディに構成の妙が光る、
英プログレッシブロックバンドCamelの8thにして大傑作。
そのトータルな包容力が圧巻で、個人的には一番好きな一枚。

なんといってもリチャード・シンクレアのソフトで深みのあるボーカル、
そしてあのメル・コリンズの多彩な管楽器が味わえるという贅沢なメンバー構成!

個人的には中盤以降の楽曲が好みで、
リチャード・シンクレアのエッセンスたっぷりの“Down On The Farm”
包み込まれるように柔らかな“Starlight Ride”
そして劇的な展開で飽きさせない“Summer Lightning”と、とにかく粒揃い。

2023年に来日する予定がアンドリュー・ラティマー(Gt.)の腰の深刻な問題により
キャンセルになったのが残念、というより心配。
チケットも取ってクラブチッタで観る気満々だったので、いつかリベンジを……。

Grand Romantic / Nate Ruess (2015)

“Some Nights”, “We Are Young”等の大ヒットで、2013年グラミー賞にて
主要4部門のうち最優秀楽曲賞・最優秀新人賞の2部門を受賞した
米ポップ・ロック・バンドFUN.のこと、皆様覚えておいででしょうか。
ちなみに当時中学生の僕にはぶっ刺さりました。

バンド自体は2015年に各々の活動に重きを置くため休止したわけですが、
メンバー3人の中でも特にジャック・アントノフ(Gt, Dr.)は
テイラー・スウィフトやThe 1975等のプロデューサーとしても、
2014年に始動した80~90年代の香りを残すバンドBleachersとしても、
すっかり世界を代表する売れっ子となっただけに、
スケジュール的に再始動の予定が見えなさそうなのが個人的には少し寂しいですね。
ちなみにBleachersは今年のサマソニで来日予定です。

さて本作はそんなFUN.のボーカリスト、ネイト・ルイスの1stソロ。
メロディセンスと天性の伸びやかなハイトーンはそのままに、
ジャケットに象徴されるように、よりパーソナルな部分に迫った仕上がり。
2曲目“AhHa”には自身の“Some Nights”のフレーズを持ってくるなど、遊び心も満点。

Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
歌詞カード

そしてこのアルバムの注目ポイントは、その歌詞カードの凝りっぷり!
なんと1曲1枚、それぞれが独立した絵画のような形で封入されていて、
表にタイトル、裏にその歌詞があしらわれた仕様となっています。
これはまさに「手に取る喜び」を再確認させてくれる素敵な仕上がり。
是非フィジカルでどうぞ。

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BURRN! 2024.8

お馴染みBURRN!誌の8月号。

今回はいよいよラストアルバム“Ten”が7月12日に発売となるMR.BIGの大特集。
メンバー全員のインタビュー収録で読みごたえがありました。
(例によって)エリック・マーティンは喋りまくっていたらしく分量多めです。
新作“Ten”に関しては(例によって)軒並み高評価なわけですが、
どうやらライブでの披露を前提にしていないからこそ、
それを逆手に取った今までになく自由闊達な内容になっているということらしく、
今までとはまた違ったアプローチでのアルバムに期待できそうです。
ニック・ディヴァージリオのフィーリングも絶妙にフィットしてますし、
和やかな“Up On You”のMVにもほっこりします。

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