SUMMER SONIC - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Thu, 06 Feb 2025 16:06:12 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg SUMMER SONIC - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【ライブレポート】SUMMER SONIC 2024大阪Day2(2024/08/18) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/06/summer-sonic-2024-osaka-day2-2024-08-18/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/06/summer-sonic-2024-osaka-day2-2024-08-18/#respond Fri, 06 Sep 2024 14:40:44 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2103 目次 遂にMÅNESKINがヘッドライナ―に!猛暑と闘った2日目11:30~ Lauren Spencer Smith(SONIC STAGE)13:00~ NIKO NIKO TAN TAN(MASSIVE STAGE […]

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太陽の塔(背面、サマソニ終演後)

初日にBRING ME THE HORIZON、2日目にMÅNESKINをヘッドライナーに迎えた、
SUMMER SONIC 2024大阪、今回は2日目。
1日目の模様はこちら。

Day 2で観たアーティストは以下の通り。
Lauren Spencer Smith(SONIC STAGE)
NIKO NIKO TAN TAN(MASSIVE STAGE)

Stephen Sanchez (MOUNTAIN STAGE)
ano(MASSIVE STAGE)
Nothing But Thieves(MOUNTAIN STAGE)
Phoenix(MOUNTAIN STAGE)
Vaundy(AIR STAGE)
MÅNESKIN(AIR STAGE)

1日目、2日目ともに晴天には恵まれたものの、
そのぶん猛烈な暑さには苦しめられた2日間でしたね……
真夏の万博記念公園に集結した豪気な音楽ファンの熱気とパワーを感じました。

初日から一緒に行動していた友人に加え、2日目にはMÅNESKINを観るべく妻も参戦。
いつもフェスでは無謀な行程ばかり組んでいた自分ですが、今回は生命維持最優先で。
物販自体は初日に済ませておいたので、今回はお昼前からゆるっと入場。

ということでまずは太陽の塔の裏手、入口に一番近いステージになったソニックへ。
バンクーバー出身のシンガーソングライター、Lauren Spencer Smithをそのまま鑑賞。
ハートマークに”lss”のイニシャルをあしらったロゴと、
ギター(キーボード兼任)とドラムのみというシンプルなバンドサウンドをバックに、
暑さを忘れさせてくれるような伸びやかな歌声を聴かせてくれました。
あとでちゃんと調べてみると自身の撮影したカバー動画で人気が爆発、
“アメリカン・アイドル”への出演歴もあるとのこと。
予備知識まったく無しで臨んだのですが、とにかくうまかったですね。
初めての大阪でのライブ、本人も楽しんでいる様子が窺えてよかったです。

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続いては、友人の薦めでNIKO NIKO TAN TANを観るべく一番端のMASSIVEへ移動。
ちなみに出演は大阪のみなので結構ラッキー。
ボーカル(とシンセとMacbook)とドラムの2人がステージに上がり、
作り込まれたCG映像と楽曲のコンボで30分間たっぷり楽しく踊らせていただきました。
周囲のお客さんも四つ打ちのビートに合わせて芝生で自由に踊っていて、
その光景も含めて多幸感にあふれたライブになっているなと感じました。
この手のアーティストを野外で観る開放感はまた格別。
個人的には終盤に披露された“WONDER”が非常に気に入りました。

こちらは8月7日に出たばかりの1stフルアルバム。
「[キャッチー]で[エッジー]」という宣伝が言い得て妙。

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一旦MASSIVEを出て、水分補給ついでにMOUNTAINをチラ見。
ナッシュビル出身の若手Stephen Sanchezを途中だけちょっと鑑賞。
あまりの暑さに身体がもたなさそうだったので後方の木陰で大人しく聴いてました。
舞洲のMOUNTAINは日陰のない野球場だったのでこの辺は有難かったですね。
どこかノスタルジーを感じさせるエルヴィスのような声質と直球のロックンロールな曲調、
“(Oh) Pretty Woman”のカバーまで披露されていて盛り上がりも上々でした。
これからさらに跳ねそうな予感がするので今度は予習もしてからじっくり観たいところ。

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と言いつつ、あのちゃんも冷やかしに行きたかったので後ろ髪を引かれつつ再びMASSIVEへ。

炎天下という言葉があまりにピッタリの真昼のMASSIVEにあのちゃん登場。
先ほどのNIKO NIKO TAN TANに続きこちらも実は大阪のみ。
「奥から詰めていってください~!」というアナウンスのもと下手側から参戦。
あとからあとから人が増えてきて、最終的には物凄い人だかりになっていたので、
序盤からいて正解でした。MASSIVEから出るだけで体感10分弱はかかった気がします。

個人的にアイマスPとしてはギターのTAKU INOUE氏には頭が上がらないので、
イノタクも含めて拝みに行くか~!と内心ワクワクしながら観に行ってみたわけですが、
実際生で観るあのちゃんかっこよかったですね……。(初見の感想)

ダンサー2人を左右に従えつつ、
中盤の“スマイルあげない”では観客の中に飛びこんで歌う場面も。
ビジュアルと歌の求心力を存分に発揮した良いライブでした。
青のSGを弾きながら誹謗中傷へ堂々とアンサーを返す“普変”には特に痺れましたね。
このあたりのアティチュードにクリープハイプ感があるなと思っていたら、
後で調べてみたら本当に尾崎世界観の提供でした。ピッタリハマってましたね。

紅白でも披露された“ちゅ、多様性。”や渾身のシャウトが光る“絶絶絶絶対聖域”など、
この日一番の猛暑の中とは思えない圧倒的なパフォーマンスを見せつけてくれました。
8/21リリースの新曲“愛してる、なんてね。”もいい曲だったな……
と思っていたらこれも尾崎世界観でした。強い。

ano セットリスト

1.猫吐極楽音頭
2.普変
3.愛してる、なんてね。
4.スマイルあげない
5.ちゅ、多様性。
6.F Wonderful World
7.絶絶絶絶対聖域

続いては友人の熱烈な薦めで、MOUNTAINでイギリスのNothing But Thievesを鑑賞。
最新作となる4thアルバム“Dead Club City”(2023)の評判がかなり良く、
曰く「カサビアン好きなんでしたら絶対ハマりますよ!」とのことだったので、
これは実際に観てみて体感するしかない!と楽しみにしていたバンド。

実際にライブで観てみると1曲目の“Oh No :: He Said What?”からブチ抜かれました。
ソリッドで適度にメロディも立っていて、なおかつ踊れるという、
まさに自分の好きなUKロックの要素全部盛りでした。これはいいライブ体験!
スクリーンも過度な装飾は一切なしで、
バンドをモノクロで映した映像の中央にバンド名とロゴを一発重ねたシンプルなもの。
これがまた曲の雰囲気にマッチしていてこちらの気分もどんどん乗せられていきました。

しかしこの辺りの時間帯は日差しも強烈で、 
Conor(Gt, Vo)がマイクを持つときに熱そうにしていたのも印象的でした。
日本の夏は相当こたえたと思いますが、どうかまた懲りずにいらしてください……。

4thアルバム“Dead Club City”のデラックス盤は今年リリース。ライブ音源も素晴らしい!

Nothing But Thieves セットリスト

1.Oh No :: He Said What?
2.Futureproof
3.Is Everybody Going Crazy?
4.Tomorrow Is Closed
5.Impossible
6.Welcome to the DCC
7.Unperson
8.Sorry
9.Amsterdam
10.Overcome

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西日が射しはじめ、徐々に夕方の様相を呈してきたMOUNTAINに、
ポップ・ロック・エレクトロを自在に行き来するフランスのPhoenix降臨。
もともとCDも何枚か持っていましたし、直近でもパリオリンピックの閉会式、
そして金曜のSONICMANIAでのパフォーマンスが素晴らしかったので期待値も最高。

その高い期待にもしっかり応えてくれるのが流石のPhoenix。
アメリカでも成功を収めたアルバム“Wolfgang Amadeus Phoenix”(2009)からの
名曲“Lisztomania”で軽快なスタートを決めたところから優勝確定したようなもの。
基本的にはこのアルバムからの曲を多めにしつつも、
その中に最新の7th“Alpha Zulu”(2022)からもインパクトのある曲を持ってきた充実の構成。
と言うかタイトルトラックの“Alpha Zulu”がとにかく耳に残るキャッチ―な出来。
ソニマニの中継を観るまで未聴だったのですが、そこから妻も揃って中毒です。

終盤は1st“United”(2000)からもたっぷりセレクト。
“Funky Squaredance”も聴けたので満足感が大きかったですし、
世代と思しき方々がこのアルバムの曲になるとひときわ盛り上がっていたのも印象的でした。
そしてラストは“1901”。芝生のステージでのびのびPhoenixを聴ける多幸感は格別。
タイムテーブルが当初の予定と変わったことでフルで観られたのもラッキーでした。

Phoenix セットリスト

1.Lisztomania
2.Entertainment
3.Lasso
4.Too Young
5.Girlfriend
6.Alpha Zulu
7.Ti Amo
8.Tonight
9.Rome
10.If I Ever Feel Better
11.Funky Squaredance
12.Trying To Be Cool
13.1901

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マウンテンでPhoenixを観たあとは真反対のメインステージ、AIR STAGEへ直行。
ヘッドライナ―のMÅNESKINがメインではあるのですが、
あわよくばVaundyもチラッとでも観られれば!というミーハー根性で急行したところ、
ちょうどいいタイミングで“CHAINSAW BLOOD”が!
タイアップに応じて多彩な面を見せるVaundyの中でもとりわけハードで熱い一曲。
思い返せばこの日だけで『チェンソーマン』のEDを2曲聴けたことになるんですよね。

「お前らまだやれるだろ?」と観客を煽りまくるスタイルのMCから、
“逆光”“怪獣の花唄”でしっかり盛り上げて準トリの貫禄を見せつけていましたね。
VaundyのライブからMÅNESKINへの流れというのは、
奇しくも昨年のMステと同じ組み合わせだなと思いつつ(Vaundyは中継でしたが)、
ステージのはるか後方までぎっしりの客入りを実現していたのは流石でした。

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MÅNESKIN(AIR STAGE)開演前のステージの様子

そしていよいよサマソニ大阪の大トリMÅNESKINが登場!
初来日となる前回のサマソニ2022で鮮烈な印象を残してくれたので、
次に来るときは冗談抜きでトリか準トリにはなっているのでは?と思っていましたが、
まさかここまで早くヘッドライナーとしての出演が実現するとは!
前回のジャパンツアーは去年の暮れだったので1年も経たずにこうして再び会えるというのも、
日本との親密な関係を感じさせてくれて嬉しいですね。

と、いうことでVaundy終わりにステージ前方に向かうと結構な人の波が。
妻たっての希望でヴィクトリア(Ba.)のお姿を間近で観るべく下手側に移動……
できるかと思いましたがあえなく中央付近でストップ。
とはいえ距離的には十分いい位置につくことができました。

空もすっかり暗くなり、ようやく暑さのことも忘れられた頃合いにライブがスタート!
真っ赤に照らされるステージで、最初の1曲はやはり“DON’T WANNA SLEEP”
間髪を入れずに“GOSSIP”“ZITTI E BUONI”と名曲連打で畳みかけてくる構成、
昨年から続く”RUSH! World Tour”と同じフォーマットでした。

昨年1月に坊主にして話題をさらったダミアーノ(Vo.)も、今やすっかりお洒落なヘアスタイルに。
ここ最近は口ひげをたくわえるようになったのですが、それもセクシーでよく似合ってました。
3度の来日公演で全て違ったスタイルのダミアーノを拝めているのも幸せな話です。

そして何より今回のサマソニで前回と一番違った箇所、
それはダミアーノのコンディションが絶好調だったこと!
前回の来日時には長期のツアーと連日のライブの影響か全体的に声がかすれ気味でした。
それはそれで色気があってグッと来たのですが、
今回のライブでダミアーノの本気を目の当たりにして感動しておりました。
何しろいつも端折りがちな“GOSSIP”のサビの裏声まで完璧にやってくれてましたからね。
その熱い歌唱とエネルギッシュな演奏に動かされて、
周りの観客もどんどんヒートアップしているのが伝わってきました。
2022年のサマソニも大盛り上がりでしたが、それすら凌駕するほどの大歓声と大合唱!
その真っ只中に身を投じることができて本当に良かったです。
“FOR YOUR LOVE”でトーマス(Gt.)が間近にやってきたときの熱狂も忘れられません。

今回のライブは、蓋を開けてみれば、ワールドツアーの内容を踏襲した、
いわば昨年の来日公演のダイジェスト版のような構成。
中間に“Timezone”のようなバラードを挟むことも無く駆け抜けていくセットリストで、
一気呵成に盛り上がる曲を畳み掛けてくる恐ろしい構成でした。これが若さか……。
ヴィクトリアとトーマスは金曜深夜のソニマニに出てから3夜連続のステージですしね。

しかしダイジェスト版といっても、
“GASOLINE”前のヴィクトリアとイーサン(Dr.)による激烈インストパートや、
“KOOL KIDS”での選ばれしファンたちがステージに駆け上がる本編ラストなど、
ライブならではの魅力的な演出はきちんと残っていたので十分楽しめました。

名曲だらけのセットリストでしたが、この日のハイライトを挙げるとすれば、
やはりアンコールで披露された“THE LONELIEST”ではないでしょうか。
E-BOWも駆使したトーマスのギターソロに導かれるこの哀しみのパワーバラードは、
アッパーなセットリストの中にあることでますます輝きを増して響いてきました。
普遍性をもった素晴らしい曲であることが大観衆の中でより際立っていましたね。

最後はお馴染み“I WANNA BE YOUR SLAVE”のおかわりで終了。
ダミアーノの「オオキニ!」までいただきました。これは大阪ならでは!

海外のフェスでは“OWN MY MIND”“BABY SAID”も披露されていたそうなので、
そこに関しては少し心残りではありますが、
神戸ではセトリ落ちした“IN NOME DEL PADRE”がバッチリ聴けたのでそこは満足。
実は今年に入ってそもそも新曲がリリースされていないので、
次回はそこにも期待したいですね。
大観衆を掌握した圧巻のステージでしたが、まだまだ進化の途上なのが頼もしいです。

イタリアの地からあっという間に世界トップクラスのバンドに上り詰めたMÅNESKIN。
日本での宣伝も活発で、マスへの訴求を怠らずに推し進めてくれていたのが好印象。
これは個人的な話ではありますが、サマソニ後にインスタを観てみると、
この人もMÅNESKIN観に来てたの!?となるようなストーリーが数多く上がっていて、
彼らもかつてのBON JOVIのようなスターダムを着々と歩んでいるんだなと実感しました。

MÅNESKIN セットリスト

DON’T WANNA SLEEP
GOSSIP
ZITTI E BUONI
HONEY (ARE U COMING?)
SUPERMODEL
GASOLINE
Beggin’
FOR YOUR LOVE
I WANNA BE YOUR SLAVE
MAMMAMIA
IN NOME DEL PADRE
BLA BLA BLA
KOOL KIDS


Encore
THE LONELIEST
I WANNA BE YOUR SLAVE

サマソニ2024 花火

終わってみたらサマソニ2024も楽しかったです!
好きなバンドのみならず、今まで知識不足でノーマークだったアーティストを生で観ることで
ビビッとくる体験が沢山できたので、フェスはやっぱり面白いなと実感しました。
一緒に回ってくれた妻と友人(大学の後輩)にも感謝!また来年!

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【ライブレポート】初の万博開催!SUMMER SONIC 2024大阪Day1(2024/08/17) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/01/summer-sonic-2024-osaka-day1-2024-08-17/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/01/summer-sonic-2024-osaka-day1-2024-08-17/#respond Sun, 01 Sep 2024 11:35:34 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2028 目次 舞洲から万博記念公園へ会場を移した、新たなサマソニ大阪11:30~ Tele(SONIC STAGE)12:00~ Aqua Timez(MASSIVE STAGE)Aqua Timez セットリスト12:30~ […]

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万博記念公園、太陽の塔とサマソニのオブジェ

今年のサマソニ大阪は例年の舞洲ソニックパークとは違った会場での開催に。
というのは、現在舞洲では大阪万博の工事が着々と?進行中のため。
少なくとも今年と来年は舞洲は会場として使用不可の状況となったので、
吹田市の万博記念公園がサマソニ大阪の新しい舞台となりました。

2日目の様子はこちら。

Blur目当てで一日参戦した昨年の様子はこちら。

サマソニ大阪アーティスト一覧
某ユニオン前で撮ったサマソニ大阪のアーティスト一覧。情報は少し古いですが主要な面子は揃ってます

大阪のヘッドライナーは初日がBRING ME THE HORIZON、2日目がMÅNESKIN
何かとラインナップについて取りざたされがちな最近のサマソニではありますが、
今一番熱い若手をしっかりピックアップしているのは流石だと感じました。
主にヘッドライナーの2組目当てで、今年は両日参戦です。

Day 1で観たアーティストは以下の通り。
Tele(SONIC STAGE)
Aqua Timez(MASSIVE STAGE)
LOVEJOY(SONIC STAGE)

Henry Moodie(SONIC STAGE)
新しい学校のリーダーズ(MOUNTAIN STAGE)
花冷え。(MASSIVE STAGE)
Greta Van Fleet(AIR STAGE)
PAS TASTA(PAVILLION)
BRING ME THE HORIZON(AIR STAGE)

タイムテーブルの被りや移動時間があったので、
ライブの全編を観られたアーティストばかりではないですが、
こうしてみるとかなり充実していましたね。

朝9時ごろにモノレールで会場に到着。
既にリストバンド交換所には長蛇の列ができていました。

リストバンド交換所

そこから駐車場に並び続け、チケットとリストバンドを交換した頃にはもう10時。
そして物販とクロークに荷物を預けるところまでであっという間に11時でした。
ちなみに物販ではMÅNESKINのタオルとGreta Van FleetのTシャツを購入。

物販ブースで合流した友達と一緒に、まずはSONIC STAGEのTeleを観に行くことに。

SONIC STAGE

屋内だった今までと違い、太陽の塔の裏手の屋外ステージになったSONIC STAGE。
開放感もありましたし、フラッと観に行きやすい雰囲気になっていたのが良かったですね。

Tele自体は昨年のMASSIVEでチラ見していたのですが、
こうしてしっかり観てみるとうまいメンバーが集まっていて聴き応えがありました。
一年でさらにスケールアップしたのでは?と感じる堂々とした佇まいで好印象。
「あの太陽の塔に感謝を!」というMCも万博でのフェスならでは。
2曲目の“ロックスター”はやっぱり印象に残るいい曲だなとしみじみ。
本当はもっと観ていたかったのですがAqua Timezが気になるため泣く泣く退場。

開催直前の出演発表でTLをざわつかせた再結成Aqua Timez
この日のMASSIVEはORANGE RANGEHoobastankと並んで、
心を2000年代の青春時代に戻してくれる物凄い面子になっておりました。

ステージ間の距離感がつかめないため早めに出たはずなのですが、
ここでさっそく万博記念公園の広さを実感。
MOUNTAINよりもはるか先の一番端のほうにあるこのMASSIVE、
SONICから多少急ぎ目に行っても15分~20分はかかりました……。

MASSIVEに着く直前で、いきなり1曲目“ALONES”の歌いだしが聞こえてきて大興奮。
来年にデビュー20周年を迎えるにあたって再結成した彼らですが、
ここまで当時から声が変わってないものなのかと震えましたね。
いざMASSIVEに入ると早い時間帯にもかかわらずファンがぎっしり。
バンドもヒット曲をズラリと並べたセットリストでその熱意に応えていました。

その中でも、「知っている曲があれば『ウォー!』と盛り上がってもらえれば」
というMCからの“千の夜をこえて”はもはや反則技。
完全に我々世代の心をぶち抜いてくれました。

「ステージに立つ前には不安もあったけど、
こうしてライブしてみると音楽には勝ち負けなんてないと気づけた」
という率直なMCにも好感が持てましたし、
Aqua Timezでもそういう不安は抱くものなんだと、少し勇気づけられました。
続く“決意の朝に”“虹”は何とキー上げでの演奏!
懐かしさも残しつつ、脂の乗ったバンドとしてのエネルギーも感じさせる充実のライブでした。

Aqua Timez セットリスト

1.ALONES
2.MASK
3.千の夜をこえて
4.決意の朝に
5.虹

ここからはしばらく予定はなかったため、
ひとまず中心部に戻ろうと思っていたところで飛び込んできたのが、
イギリスのLOVEJOYの元気なバンドサウンドとトランペット。

結論から言うとこれが物凄く楽しかった!
今までノーマークだったことを悔やむくらいには良かったです。
パンキッシュで元気な演奏も聴かせてくれつつ、適度にリラックスした雰囲気もあり、
時にシニカルな歌詞が出てくるのはUKっぽさを感じてグッときました。

そしてヘヴィになるところは非常にパワフル。
公式サイトでの”the only indie rock band with a double kick drum.”
という(真偽のほどは置いておいて)ユニークな文言通り、
ドラムの重量感で聴き応えを演出していましたね。

トランペットのお姉さんがサポートで出てくる曲では、
その音色で夏の昼間の心地よいムードが高まる感じがして大変良かったですし、
1曲ごとに凝ったバックの映像をしっかり用意していたのも好印象でした。

LOVEJOY セットリスト

1.Call Me What You Like
2.One Day
3.Cause for Concern
4.Scum
5.Concrete
6.Taunt
7.I’ll Look Good When I’m Sober
8.Normal People Things
9.Portrait of a Blank Slate
10.The Fall

こちらもUKのアーティスト。
なんと弱冠20歳という超若手ですが、マルチな楽器を操るシンガーソングライター。
サマソニのアプリでのアーティスト紹介で、
肩書きに「インフルエンサー」とあったのに時代を感じます。

お昼にフェス飯の焼きそばを食べつつ観ていたのですが、これが大当たり!
今年1月にデビューEPを出したばかりとは思えない、
既に自分の歌をしっかり確立しているようなステージでした。
歌唱力もしっかりあって、これからビッグになっていく予感。
ソニックステージが屋外で気軽に観やすい環境になったことで得られたいい出会いでした。

続いてはMOUNTAIN STAGEに移動し、
4月にアメリカのコーチェラで大成功を収めたのも印象的な
新しい学校のリーダーズを初めて生で観ることに。

今年のマウンテンは芝生で、横に幅の広い開放感のあるステージに。
舞洲では野球場だったのでかなり印象は違いますね。
この時間帯が特に一番暑かったのですが、
今まさに大人気のアクトということもあり客入りもかなりのものでした。

いざ観てみるとまず驚いたのが、
メインボーカルSUZUKAを筆頭とした全員の歌唱力の高さ。
ステージを広く使っての一糸乱れぬダンス、そしてパワフルな歌唱を、
かなりの暑さの中でも完璧に、笑顔で披露していたのはわかっていても衝撃的でした。

曲は最新作“AG! Calling”(2024)から厚めに披露。
セーラー服の上からきらびやかなドテラを羽織っての、
冒頭の“Toryanse”から“Omakase”への流れが特に好みでした。

大ヒットした“オトナブルー”を中間に置きつつ、
最後までハイテンションで突き進んでいくステージは、
若さの中にも横綱相撲の貫禄が感じられて頼もしかったです。
コール&レスポンスがしやすい曲も多くて非常に楽しいステージでしたし、
ラストの“青春を切り裂く波動”の疾走感あるエンディングにも痺れました。

SUZUKAが大阪出身ということもあり、
「大阪のグルーヴが一番だと思ってます!」というMCや、
「551があるとき・ないとき」のくだりがあったのは大阪ならでは。
ちょっとお得感がありました。

新しい学校のリーダーズ セットリスト

1.Toryanse
2.Omakase
3.Giri Giri
4.Pineapple Kryptonite(Yohji Igarashi remix)
5.オトナブルー
6.Arigato
7.Fly High
8.Tokyo Calling
9.Change
10.青春を切り裂く波動

新しい学校のリーダーズをフルで観た後はすぐ隣のMASSIVEにダッシュ!
こちらも国内のみならず海外での実績も数多い、
HARAJUKU COREこと花冷え。に2度目の参戦。

8月初旬にはアメリカ・ロラパルーザのメインステージでのライブを成功させたばかり!
個人的には今年の3月にSLASHのオープニングアクトとして観て以来です。

せっかくなんだから出順もう少しずらしてくれたらよかったのに……と思いつつ、
いざMASSIVEに行ってみると前方にはメタラー大集合の楽しいピットが形成されてました。
“令和マッチング世代”“我甘党”の間で何とか滑り込めました)
スラッシュのO.A.の際にはどこかアウェー感があったのは否めなかったわけですが、
今回は後に控えたBRING ME THE HORIZONの前哨戦とばかりに大盛り上がりでした。
(BMTH主催のNEX_FEST繋がりでもあるので、当時のTシャツも多く見られました)

リリースされたばかりの新曲“メタ盛るフォーゼ!”への反応も上々でしたし、
すっかり鉄板となった“TOUSOU”“お先に失礼します。”のラスト2曲は圧巻!
相変わらず煽りのうまいバンドということもあって、
WODにハーコーも繰り広げられながらの心地よいカオスを堪能できました。
自分がいた下手のほうでは誰かの持ち込んだシャボン玉まで飛んでいて、
そのハッピーさと極悪なメタルコアのギャップがまさに花冷え。らしさを体現していました。
なお、極悪と言いつつ音のバランスは非常に良かったのも流石の百戦錬磨ぶり。

ライブ後に「みんな写真撮ろ!」の一声で集合写真撮影タイムがあったのも楽しかったです。
次は国内でももっと大きいステージで観てみたい!なにとぞ……!

花冷え。セットリスト

1.O・TA・KUラブリー伝説
2.今年こそギャル~初夏ver.~
3.令和マッチング世代
4.我甘党
5.メタ盛るフォーゼ!
6.TOUSOU
7.お先に失礼します。

Greta Van Fleet待ち(AIR STAGE)

一番端のメインステージ、OCEAN STAGE改めAIR STAGEへの大移動をどうにか敢行し、
初日の目当て、念願のGreta Van Fleetのライブを近い位置で観ることに成功!
まだ新人だった頃の2018年に「不測のスケジュールの都合」でキャンセルになって以来、
なかなか縁がなかったサマソニですが、
3rdアルバム“Starcatcher”(2023)を引っ提げてようやく帰還!
そもそも来日公演自体が中々なかったので、これは行くしかない!とチケットを取った次第。

最新作“Starcatcher”のブックレットの写真になっている、
「広大な砂漠に突き刺さる剣」がスクリーンに映し出されてバンドが登場。
強烈な西日もあってかなり暑さがこたえる時間帯でしたが、
ジョシュ(Vo.)は白、サム(Ba.)は赤、ジェイク(Gt.)は黒と、
上下で色を揃えた衣装で登場したのはインパクト抜群でしたし、ある種の風格を感じました。

まずは新譜から正統派ロックサウンドの“The Falling Sky”でスタート。
派手なサングラスをかけてかなり暑そうにしていたジョシュでしたが、
ハイトーンはしっかり決めつつ、ことあるごとにファンサもたっぷりしてくれて、
音源や映像では知っていたもののその超人ぶりには舌を巻くばかりでした。
かけていた派手なサングラスをライブ序盤で観客に投げてプレゼントしてくれていました。
ラストでは熱いブルースハープで盛り上げていたのも流石。

初期の代表曲“Safari Song”に入ると歓声のボルテージもさらに上昇。
原曲よりは少しテンポを落として、どっしりしたグルーヴで聴かせていました。

バラード“Meeting The Master”の前にはジェイクがアコギでソロを披露。
ソロ終盤ではビートルズの「ノルウェーの森」を弾いてくれる嬉しいサービスも。
透き通るようなハイトーンのボーカルワークが印象的な曲ですが、
ライブではさらに進化した超高音のホイッスルボイスで締めくくっていて圧巻でした。
舌根のあたりを震わせることでさらにビブラートをかけているように見えたのですが、
これも相当なスキルを要するはず……。

4曲目には「愛と祝福の曲」、“Heat Above”をプレイ。
何としても聴きたかったのがこの曲だったので感無量でした。
サムのオルガンの音からイントロに入る際の多幸感は格別。
ジョシュが白いバラの花を一本ずつ観客に手渡していくのも、
あふれる愛を感じさせる素敵な演出でした。
(サムがオルガンの上に置かれた聖杯のようなカップで乾杯していたのもインパクト大でしたね)

そしてデビューEPのタイトル曲にして名曲“Black Smoke Rising”でもう完全KO。
グラミー賞受賞作“From The Fires”(2017)のクロージングナンバーでもあるこの曲、
彼らの持ち味がすべて詰まっているんだなと、生で聴いて改めて実感しました。

続いての曲は最新作からのアルバム曲“The Archer”
剣と魔法の時代の愛についての曲、というMCに続き始まったこの曲、
いざ生で聴くとその壮大な世界観に圧倒されるばかりでございました。
そしてジョシュは歌い終えると舞台袖に捌けていき、ジェイクの熱いギターソロタイムに。
ギターとオルガン、ドラムによる息の合ったアンサンブルに、
ES-335をまさかの背面弾きするという見た目の華も相まって幸せな時間でした。

そして何より強烈だったのは、この10分にわたるソロの後、
ジョシュの”See you next time!”のMCでライブが終了したこと。
ツェッペリンよろしく、ライブで5分の曲を30分に引き伸ばしてたっぷり演奏することで
初期から知られているバンドではあるのですが、
まさかフェスで10分のギターソロで〆るというのは驚き。
中々にチャレンジングだなと思いつつも、
その天上の音楽のような響きに常に圧倒されっぱなしの50分間でした。

SNSでちらほら言われているように、
メインステージにしては確かに客入りは寂しげではあったわけですが、
正直こればっかりは国内外の認知度の差だろうなというのは正直ありますね……。
BMTHやMÅNESKINと比べるとそもそものマス層への訴求・宣伝が少なかったこと、
そして一番売り出しをかけたかったであろう2018年のキャンセルが痛かったかなという印象。
しかしこの壮大な世界観と演奏は単独公演の尺と空間で一番活きてくるはずなので、
是非次は50分といわずたっぷり観られるよう、我々としては全力で応援したいところ。

なにしろアルバム3枚出しているといってもまだまだ若手のバンドですし、
「同世代」として若い世代にプッシュしていけるポテンシャルしかないわけですからね。
我々HR/HMリスナー以外にもリーチしていければまだまだ爆伸びする余地はあります。
日本はそもそもジャンルとしてのロックを受け入れる土壌がかなり強いほうですし。

と言いつつ、今回のサマソニへの出演を記念して
ようやく“From The Fires”(2017)の日本盤が出たのは嬉しかったです。

Greta Van Fleet セットリスト

1.The Falling Sky
2.Safari Song
3.Meeting The Master
4.Heat Above
5.Black Smoke Rising
6.The Archer

ちなみにサマソニ東京ではギターソロは短めに、
“Highway Tune”“Runway Blues”も披露されていたようです。聴きたかった……。

極上の体験ではあったもののかなりの猛暑だったGreta Van Fleetのライブも終わり、
ここで友人の提案で今回唯一の室内ステージ、PAVILLIONでPAS TASTAを観ることに。
太陽の塔の黄金の顔に見守られるDJブースが中々にドープな印象のPAVILLIONで、
6人組ユニットでの賑やかでカオスなパーティーを味わえたのは面白い体験でした。
大ネタとして配されたキマグレンの”LIFE”で夏を感じさせたかと思えば、
最後の最後で極悪アレンジの”恋人たちのクリスマス”が出てきたのには笑いました。ずるい。

BRING ME THE HORIZON(AIR STAGE)ライブ開始前ステージセット

いよいよ初日のトリ、BRING ME THE HORIZON登場!
昨年に自らがキュレーションを行ったNEX_FESTを日本で成功させ、
待望の最新作“POST HUMAN: NeX GEn”(2024)を5月に突如リリースするなど、
勢いに乗った状態のバンドが、度々出演していたサマソニで遂にヘッドライナーへ昇格。
評判は聞いていながらも自分は今回が初見なので楽しみにしていました。

メインステージに戻ってみると登場前からかなりの賑わいぶりで、
恐らくバンド側がセレクトしていたであろう開演前BGMの豪華さも嬉しかったですね。
・Break Stuff / Limp Bizkit
・Firestarter / The Prodigy
・Chop Suey! / System Of A Down
これがサマソニのメインステージのデカいスピーカーで流れるわけなので、
文句なしにテンションも高まろうというもの。一応サマソニでSOADが聴けた貴重な瞬間。

BMTH 開演前のモニター、ゲームのタイトル画面風の演出

SOADが流れ終わったあたりで両サイドのモニターに動きが。
何と初代プレステっぽい起動音に続いて”POST HUMAN”のこれまたプレステっぽいロゴ、
そして“POST HUMAN: NeX GEn”のタイトル画面がFFのプレリュードと共に登場!
このゲーム愛丸出しの演出に一気に盛り上がる観客。
と言うかここは一緒に観ていた友達と「FFやー!」とワイワイしてました。

今回のツアーは、ライブ全体をこの”POST HUMAN: NeX GEn”のゲームに見立て、
人間とAIの戦いを時にメタルギア、時にバイオハザードのような映像で描き出すという
物凄く手の込んだ一大エンターテインメントになっていました。
これを日本でできるのは当人も最高の気分だろうなと思いつつライブがスタート。

1曲目は新譜からの先行シングル“DArkSide”
“Can’t trust myself tonight!”と叫ぶサビも印象的な、キャッチ―ながらも重量感あるスタート。
そこから“Happy Song”に移行するところもライブ巧者だなと感じました。

セットリストは全体的に新譜と“That’s The Spirit”(2015)から厚めのセレクトで、
意外にも前々作“amo”(2019)からはグラミー賞にノミネートされた“MANTRA”のみ。
しかしキレキレながら安定感ある演奏でこの日随一のかっこよさでした。

演出面で度肝を抜かれたのはなんといっても新譜からのメタルコアド真ん中の1曲Kool-Aid”
段になっているステージ全面を巨大スクリーンにして、
バイオハザードのボス戦風の映像をバックにした演奏がクールで痺れました。

続く“Shadow Moses”は自分がBMTHに触れるきっかけにもなった名曲。
読んで字の如くメタルギアモチーフ……だったのは後になって知りました。
導入にはメタルギアソリッドの”The Best Is Yet To Come”を使用しているのも凄い。

Deftonesリスペクトのドゥーミーな新曲“liMOusIne”は、
同日別ステージで出演のAURORAをフィーチャーした曲ということもあって、
もしやコラボがあるのでは?と期待されていた一曲。
蓋を開けてみれば結局大阪ではタイテの被りもあってか実現せず。(東京では実現)
ただしライブでは世界初披露。曲の深みをじっくり味わえました。

新譜の中でもひときわ強烈な印象を残した“AmEN!”はライブでも破壊力抜群。
MVともシンクロした地獄のようなバックの映像と前方の盛り上がりは刺激的でした。

特に日本ではBABYMETALとのコラボがあるかで毎度注目を集めるイベントとなった、
バンド屈指のキラーチューン“Kingslayer”ですが、べビメタ登場はこちらも東京のみ。
しかしながらやはり盛り上がりは段違いで、シンガロングもバッチリでした。
NINTENDO64風のポリゴン数になった疑似べビメタのような3人娘が踊る映像は、
NEX_FESTの時点では無かったものだったので熱い演出でした。

続く“Antivist”はファンをステージに上げての披露。
恒例の演出だそうですがグロウルしまくりの曲なのでどうなるか……
と思っていたらファンのお兄さんが激ウマでしたね。
Oliver(Vo.)と肩を組みながら完璧に歌いこなしつつ、
ついでにWOD煽りまでやってしまう大立ち回り。
カラオケと音ゲーをミックスしたようなバックの映像も楽しい時間でした。

今回のライブの中でも特に個人的に良かったなと思ったのが新譜からの“LosT”
ポップなサウンドに乗せて不安や悩みを包み隠さずにぶつける曲なわけですが、
スクリーンに大写しになった”Why am I this way?”というサビの歌詞を大合唱する光景が、
見事に「自分は一人じゃない」という強いメッセージ性を帯びていて、
不安を共有することで救われる一体感を味わえるものになっていました。

終盤~アンコールは普遍性にあふれた名曲連打。
“Sempiternal”(2013)以降の曲で固めたライブで、
初期のメタルコア/デスコアのイメージからはかなり離れてはいますが、
その分エンターテインメントとしての普遍性を得た巨大なバンドになっていて驚きました。
ゲーム好きではあるけどBMTHは知らない……という友達も一緒になって楽しめたのは強すぎる。

あまりに完成度の高いライブを見せつけられたのでまたすぐにでも観たくなりますね。
9月にフィジカルで発売される最新作もしっかり予約しました。

BRING ME THE HORIZON セットリスト

1.DArkSide
2.Happy Song
3.Sleepwalking
4.MANTRA
5.Teardrops
6.Kool-Aid
7.Shadow Moses
8.liMOusIne
9.AmEN!
10.Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
11.Kingslayer
12.Antivist
13.Follow You
14.LosT
15.Can You Feel My Heart

Encore:
16.Doomed
17.Drown
18.Throne

結論からいくと、万博でのサマソニは快適そのもの。
その理由は、まず何といってもアクセスの良さ。
終点のコスモスクエアからシャトルバスで会場に移動していた舞洲と比べると、
モノレールに乗れてしまえばすぐに会場入りできる万博はかなり楽でしたね。
普段と違って手厚く増便されていたことも好印象でした。
あとは既存の店や自販機が充実していたことも、猛暑の会場では嬉しいポイント。

そして特筆すべきは、非常に開放感のあるステージ。
広い芝生と後方には木陰、というMOUNTAINの雰囲気は素晴らしかったですし、
今まで屋内だったSONICは、入ってすぐの太陽の塔の真裏に配置。
一番最初に目に入るステージになったことで、
偶然通りかかることでの新たな出会いが生まれやすくなっていた印象です。

一方で、唯一の屋内ステージとして、
独特の雰囲気で異彩を放ったPAVILLIONも面白かったですね。
EXPO’70パビリオン(旧鉄鋼館)を会場に、
改修工事前の初代・太陽の塔の黄金の顔が見守るステージは、
非日常を感じさせられて刺激的でした。

ただ、舞洲が圧倒的に優れていたポイントとしてはステージ間の移動の短さ。
舞洲ソニックパークでは4つのステージがギュッと集約されていて、
特にMOUNTAIN、SONIC、MASSIVEは歩いてすぐの距離にありました。

今回は広い公園内にステージが分散されていたので、
入口のSONICから端のMASSIVEまで行けば20分はかかりましたね。
来年はここを考えて行程を組んでいく必要がありそうだと感じました。

万博開催について、SNSではポジティブな意見も多くみられたので、
来年は良いところは伸ばしつつ、どのように改善されるかにも注目したいです。

ちなみに万博でもクリエイティブマンのブースは健在、恒例のミニタオルを引き換え。

サマソニ2024 ミニタオル

そしてこちらが来日公演紹介。来年のものも徐々に解禁されてきました。
豪華な顔ぶれは見ているだけでも楽しくなりますね。

CREATIVEMAN 来日公演紹介
CREATIVEMAN 来日公演紹介

ちなみにこの中だと今のところは
IRON MAIDEN, KASABIAN, Judas Priest, Green Dayの大阪公演に参戦予定です。

遅筆ですが余裕を見つけてなんとか2日目の分も上げられたらと思います。
あと帰りの電車でSNSを見ていたら”Antivist”のお兄さんが普通にリア友だったことが判明してひっくり返ってました。天才かよ。

2日目はこちら↓

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【ライブレポート】Blur復活! SUMMER SONIC 2023大阪Day2 (2023/08/20) https://tashinami-musiclog.com/2023/08/28/summer-sonic-2023-osaka-day2-2023-08-20/ https://tashinami-musiclog.com/2023/08/28/summer-sonic-2023-osaka-day2-2023-08-20/#respond Mon, 28 Aug 2023 08:18:22 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=502 目次 サマソニ2023、今年も無事終了!12:00~ 岡崎体育(SONIC STAGE)岡崎体育 セットリスト13:10~ Perfume(MOUNTAIN STAGE)Perfume セットリスト13:35~ Pale […]

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サマソニ2023、今年も無事終了!

SUMMER SONIC 2023大阪Day2 (2023/08/20)

夏の風物詩となった都市型夏フェス、サマソニことSUMMER SONIC
BlurKendrick Lamarをヘッドライナ―に据えた2023年も無事終了!

僕はニューアルバム“The Ballad Of Darren”を引っ提げて9年ぶりの来日を果たした
Blur目当てで大阪Day2に参戦してまいりました!
歴代屈指の酷暑だったそうですが、アーティストも客もとにかく熱いひとときでしたね。
せっかくなので覚えている限りの内容を備忘録として残しておきます。

今回観たアーティストは以下のとおり。
岡崎体育(SONIC STAGE)
Perfume(MOUNTAIN STAGE)
Pale Waves(OCEAN STAGE)
キタニタツヤ(MASSIVE STAGE)
TWO DOOR CINEMA CLUB(OCEAN STAGE)
SEKAI NO OWARI(OCEAN STAGE)
FALL OUT BOY(OCEAN STAGE)
Blur(OCEAN STAGE)


自分にとって初めてのサマソニだった昨年は2日通しでの参戦で、ステージにがっつくように前のほうを陣取ろうとしていましたが、今回の暑さは異常すぎる……ということで完走最優先に。
割とゆったりとしたスケジューリングで回っていきました。
TWO DOOR CINEMA CLUB以降はずっとオーシャンにいることに)

とりあえず事前に目当てにしていたのがTWO DOOR CINEMA CLUBWet LegBlurの3組。
ところがWet LegはSONIC STAGEのトリになったこともあり、
FALL OUT BOYBlurの間の微妙な時間になってしまったので生で観るのは泣く泣く断念。
ただWOWOWオンデマンドではサマソニ東京の生中継を行っていたので、
マウンテンのトリのYOASOBIと一緒にしっかり前日に鑑賞しておきました。

Wet Legのスタジオ録音よりもさらにゆったりとした酩酊感のある雰囲気
(特に“Convincing”に顕著)も気持ちよかったですし、
運に恵まれずなかなかサマソニに出られなかった間に生み出した世界規模のメガヒット曲
「アイドル」を堂々のラストに据えたYOASOBIのパフォーマンスも圧巻でしたね!
とにかく仕上がっていましたし、もはや異次元の盛り上がりでした。
これで未練なし!と言うと嘘になりますが……また機会があれば次こそは……。

と言っていた矢先、Wet LegがイギリスのReading FestivalでのMCで、
Readingも含めてあと5回のライブを残してのリタイア?をにおわせているとの情報が流れてきて落ち込んでおります。一期一会すぎる……。
その飄々としたキャラクターも含めて早くも伝説と化してしまう予感がしますね。
単独公演含めて2回来日してくれたことに感謝ですが寂しいものです……。

12:00~ 岡崎体育(SONIC STAGE)

とにかく今年のサマソニは暑すぎる!
ということで、はなから物販とO.A.は諦めて昼のアクトからゆったりしっかり観ていこう……という計画を立て、大体11:30ごろに舞洲ソニックパークに到着。

と言いつつも物販列の向かい側にクリエイティブマンのブースを発見!
有料会員なのでサマソニ2023のハンドタオルはしっかりゲットできました。

SUMMER SONIC 2023 ハンドタオル
SUMMER SONIC 2023 ハンドタオル。最初の1,2回は洗うと色落ちするらしいので注意

MASSIVE STAGEで梅田サイファーの熱いラップを肌に感じつつSONIC STAGEへ。
ステージ上の演者と客とがみんな自由にブチ上がっている雰囲気が抜群に良かったですね。
完全に余談ですが“トラボルタカスタム”でR-指定の手の動きを輪になって真似てる集団が近くにいらっしゃってめちゃくちゃ面白かったです。ズルすぎ。

と何やかんやありつつ、、サマソニ大阪唯一の屋内ステージであるSONIC STAGEへ。
12:00開始の岡崎体育を観に移動してきたころには、
既にサウンドチェックで何やら披露していたらしく、場も温まってきていました。

一旦本人は舞台袖に移動し、SONIC STAGE開幕のアナウンスで会場はヒートアップ!
司会のお姉さん、声は通るし煽りもすごくうまいな……と思っていたら、
FM COCOLO“M’s Groove”でDJをされているmemeさんでした!
いつも聴いてます!!!!ありがとうございます!!!!

さて、個人的には2016年の宇宙フェス(ヤバイTシャツ屋さんやココロオークションも観られて激アツな回でした)以来の岡崎体育のライブ。
そのときは1st“BASIN TECHNO”(2016)が出たばかりの時期でしたが、
そこからどんどんとスケールアップしていき、タイアップもテレビ出演も絶えない超売れっ子に。
昨年はサマソニ東京のみ、今年はサマソニ大阪のみという変則ぶりでの出演!

1曲目の“Open”でしっかり場の空気を掴んでから、
2曲目で激ムズのコールアンドレスポンスやハンドクラップを強いてきたり(ついでに怒涛のブーイングをさせてみたり)、
「ライブのクイックレポートが好きなんであらかじめ作ってきました!」というコンセプトの3曲目“Quick Report”では「観客のボルテージは一気に最高潮に」という部分に合わせてフロアの客を踊らせてみたりと、とにかく客の乗せかたがうまい!それに尽きます。

「みんな水分とりやー!」という声掛けにオーディエンスが「はーい!」と律儀に答える光景に、
「これ義務教育の集まり??」と困惑交じりにコメントしていたのも面白かったです。

それに加えて、レゲエ風味の比較的新しい曲“Submarine”で「大人になってから感じる幸せっていいよな……」と思わせるような歌詞を聴かせてきたり、
MCではLINKIN PARKArctic Monkeysがヘッドライナーを務めたサマソニを観に行った話でフェスへの思いを吐露したりと、「面白い」だけでなく「エモい」、心にしみ入るライブを演出するのにとにかく長けているなと再認識。
その路線で作ったアルバム“SAITAMA”(2019)の最後を飾る“The Abyss”が〆の一曲だったことにも、“BASIN TECHNO(盆地テクノ)”の看板を背負って立つ気概が伺えて格好良かったです。
ちなみに「前日に作ってきました!」という新曲はスペーシーでド派手で、
わかりやすく盛り上がれて今後の定番になりそうな曲でした。

岡崎体育 セットリスト

1.Open
2.Call On
3.Quick Report
4.Submarine
5.(新曲)
6.The Abyss

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13:10~ Perfume(MOUNTAIN STAGE)

さてお次はマウンテンでPerfumeを鑑賞。
昨年のサマソニのSONIC STAGEで観たきゃりーぱみゅぱみゅが抜群に良かったこともあり、
今年も中田ヤスタカの曲で盛り上がりたい!というミーハー根性丸出しでの参戦。

しかし一日で一番暑い時間帯のマウンテンはまさに灼熱でしたね……。
スタンド席に座っているだけでもジリジリと焼かれる感覚があったので、
アリーナで密になっていた皆さんの苦労は相当なものだったはず。

Perfume(MOUNTAIN STAGE)
ライブ前、お昼どきで灼熱のマウンテンステージ

しかしいざPerfumeの3人が出てくると、そのオーラ一糸乱れぬダンス
そしてクールな演出の中でも隠し切れないキュートさに圧倒されました。
セットリストもやっぱりフェス向けということでド頭から“ポリリズム”“FLASH”ですからね!
初期の曲も交えたグレイテストヒッツ的な内容でミーハー大勝利です。来てよかった!
4曲目の“エレクトロ・ワールド”までノンストップだったのは本当に凄かった……!

クールで洗練された楽曲と、あ~ちゃんの広島弁全開のゆるいMCのギャップも堪らんですね。
「暑いと思うからちゃちゃ~っとやって帰るけんね!」には笑いました。
近未来的な全身銀色の衣装もクールだったのですが、あ~ちゃん曰く「巷ではイワシの衣装って呼ばれとる」とのことだったので、どうか「ミラーボール」とかで呼んであげてください……。

ドラマ「ばらかもん」の主題歌“Moon”の曲の入りに少し時間がかかったときに、自然にコールアンドレスポンスを挟んでみたり、水分補給を促してみたりと、
数多くの世界ツアーを成功させて場数を踏んできたライブ巧者の強さを感じさせてくれました。
最後はお客さんと一体になる「P.T.A.のコーナー」からの名曲“チョコレイト・ディスコ”で〆。
初見でもしっかり楽しめました!ありがとうPerfumeのみなさん!

Perfume セットリスト

1.ポリリズム
2.FLASH
3.Spinning World
4.エレクトロ・ワールド
5.Moon
6.FAKE IT
7.チョコレイト・ディスコ

13:35~ Pale Waves(OCEAN STAGE)

ほぼ満員のマウンテンでPerfumeを最後まで観てしまったのでPale Wavesは途中から参戦。
超炎天下のオーシャンステージでしたがヘザー(Gt, Vo)の声もしっかり出てましたね!
レインボーフラッグを纏って歌い上げる姿はロックスターのオーラ全開でした。
ヒューゴ(Gt.)の緑のストラトの抜けのいい音がオーシャンの空気にマッチしていて、
本日初めて観たロックバンドのライブだったこともあってたまらない爽快感でした。

ラストで披露された“Jealousy”で会場のボルテージがさらにもう一段階上がったのも見事でした!
原曲よりキーを下げてギターも重めになっていたのもクールでよかったですね。
次はもっと後ろの出順で最初から観てみたいです。(ラスト3曲しかちゃんと聴けなかったので……)

Pale Waves セットリスト

1.Lies
2.You’re So Vain
3.Television Romance
4.Eighteen
5.Fall To Pieces
6.Change
7.Kiss

8.Unwanted
9.She’s My Religion
10.There’s A Honey
11.Jealousy

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14:30~ キタニタツヤ(MASSIVE STAGE)

今年のフェス飯第一号はサマソニ仕様の冷やし肉盛りうどんに。
うどん出汁で多少なりとも塩分補給ができたのでかなり助かりました。

冷やし肉盛りうどん

MASSIVE横のうどんの行列に並びつつ、
ネットで日頃から仲良くしてくれている友人がお勧めしてくれていたキタニタツヤを鑑賞。
コンセプトも固まっていて歌も伸びやかでしたし、脇を固めるバンドもしっかりしていて、
特に派手さもありつつグルーヴィーなベースは耳を惹きますね。

ステージの外から観ているファンの方も多かったですし、人気の高さを実感させてくれました。
THE FIRST TAKEでも披露されていた“青のすみか”での盛り上がりはその中でも随一。
その勢いを殺すことなくラストの疾走曲“スカー”で締めたのも見事でした。

キタニタツヤ セットリスト

1.聖者の行進
2.悪魔の踊り方
3.PINK
4.化け猫
5.Rapport
6.青のすみか
7.スカー

15:55~ TWO DOOR CINEMA CLUB(OCEAN STAGE)

15:55~ TWO DOOR CINEMA CLUB(OCEAN STAGE)
TWO DOOR CINEMA CLUB(OCEAN STAGE)開演前。けっこう近い!

クロークに荷物を預けて身軽になりつつ、ここからはOCEAN STAGEに移動して
楽しみにしていたTWO DOOR CINEMA CLUBを前方で観ることに。
オーシャン前方ではサマソニガールの放水もあり、開演までの暇はそれなりに潰せました。
大阪会場は下がコンクリなので清涼飲料水の持ち込みもOKでしたしね。
結局飲み物は夜までで計8本くらい飲んだんじゃないでしょうか。

さて、そうこうしているうちについに開演!
サマソニにも今まで度々出演している夏フェス巧者とだけあって最初からフルスロットル、
大ヒットした1stアルバム“Tourist History”(2010)から
“This Is The Life”“I Can Talk”をぶちかましてくる大盤振る舞いで感激!
あの「アッオッアアオ」のイントロでの歓声は凄いものがありました。

いやほんと正直TDCCのことナメてました……。
5曲目に披露された最新作からの曲“Wonderful Life”の高音も綺麗でしたし、
ボーカルのアレックスの声がまさかここまで変わらず保たれているとは思わなかったです。
裏声成分強めの声ではあるんですが完璧にケアされてるなと感じました。
(酷暑の中水色のスーツ上下でかっちりキメててこれが英国紳士か……となりましたね)
そしてコーラスを務める他のメンバーも漏れなく歌唱力が高いんですよね、驚きでした。

“very old song”との前置きで紹介された名曲“What You Know”や、
ゆったりとした横ノリと歪んだギターが心地よい“Sun”など、
短い尺の中で彼らの魅力を詰め込みまくっていましたね。
基本的には“Tourist History”(2010)の曲を多めにしつつ、
他の各アルバムの曲もしっかり入れ込んだ盤石のセットリストでした。
覚えやすいリフレインとみんなで飛び跳ねて楽しめる四つ打ちの曲が多いので、
この後のセカオワ目当ての人たちもノリノリで楽しんでたのが見えて嬉しかったです。
体感あっという間に過ぎていった贅沢な時間でした。

TWO DOOR CINEMA CLUB セットリスト

1.This Is The Life
2.I Can Talk
3.Are We Ready? (Wreck)
4.Undercover Martyn
5.Wonderful Life
6.What You Know
7.Changing Of The Seasons

8.Sun
9.Sleep Alone
10.Something Good Can Work

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17:05~ SEKAI NO OWARI(OCEAN STAGE)

そのままオーシャンでついに初めてセカオワのライブを観ることに。
まずバンド周りのスタッフとその楽器の多さに度肝を抜かれました。
サウンドチェックで「アコーディオン~!」という声が聞こえたりするのはやっぱり面白いなと。

客の大移動も活発になり、前方エリアは気合の入ったファンたちですぐ埋め尽くされていきました。
自分はちょうど真ん中くらいのエリアで鑑賞。

DJ LOVEが大太鼓を叩きながら盛り上げる姿が印象的な“炎と森のカーニバル”でスタート。
フェスということもあってまずは知ってる曲でよかった……とホッとしつつ、
最前エリアの今までにない黄色い歓声に圧倒されました。
SaoriとDJ LOVEがそれぞれピアノとDJブースに張り付いてしまうことになる分、
Fukase(Vo.)とNakajin(Gt.)がステージを左右に広く使って積極的にファンサービスをしていました。
少しダークな2曲目“Witch”ではNakajinのセリフもあって、愛嬌のある方なんだなと思ったり。

そして3曲目に“虹色の戦争”がきたのはやっぱり嬉しかったですね……!
高校時代にこの曲をやっているコピバンが沢山あったので懐かしい気分でした。
間奏明けの「青色の空に~」の部分は、今回は丸々Fukaseが歌っていました。
単独公演では客にマイクを向けて歌わせることが多いそうですが、フェス向けの調整ですね。

4曲目の“RPG”ではサビでしっかり大合唱を起こし、
「締め切り間近のときにワクチンの副反応で39度の熱が出てイライラして書いた曲」として
大ヒット曲“Habit”を満を持して投入してきたときの盛り上がりも凄まじいものがあり、
「普段はもっと優しいおじさんです」とはにかむFukaseのMCにもいい意味での余裕が伺えました。
“Rain”から最新曲“ターコイズ”の流れでしっかりと聴かせつつ、
ラストに“Dragon Night”で全員ジャンプ!の祝祭感。しっかりと練られた構成でした。

これは完全な自分語りになるのですが、高校時代が丁度「セカオワ直撃世代」だったこともあり、
当時は「猫も杓子もセカオワかよ!」とあまりいい顔をしていなかった覚えがあって。
ただ実際にライブで観てみると、やっぱり自分もその「世代」の一員としてしっかり楽しめたわけで。
なんだかんだ言って変に斜に構えすぎなくてもいいんだな、と思えた瞬間でもありました。

SEKAI NO OWARI セットリスト

⒈炎と森のカーニバル
⒉Witch
⒊虹色の戦争
⒋RPG
⒌Habit
⒍RAIN
⒎Umbrella
⒏ターコイズ
⒐Dragon Night

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18:20~ FALL OUT BOY(OCEAN STAGE)

最後までオーシャンでの鑑賞なわけですが、
さすがにトリまで観るならここで腹を満たさないとマズい……ということで、
昨年も(自分の中で)好評だった、YOASOBIがプロデュースしたカレーでエネルギー補給。
2種類あるカレーのどちらも美味しいので、無茶だけど毎年売りに来てくれとすら思うレベル。

「天使のバターチキンカレー」をレモネード(炭酸あり)と一緒に
ikuraちゃんプロデュースの「天使のバターチキンカレー」をレモネード(炭酸あり)と一緒に。マジで美味い!

とかやってたらFOBの頭3曲は音漏れ勢にならざるを得ず。
こればかりは仕方ないと割り切ってのんびりゆったり鑑賞。
変に前方じゃない分スペースはあったので、軽いヘドバンもしやすくて楽しく観られました。

セットリストに関してはもう完璧なグレイテストヒッツ!
問答無用で楽しめる楽曲を揃えてきていたので大満足でしたね。
この日のオーシャンで演出に一番気合いが入っていたのも恐らくFOBで、
“Uma Thurman”ではちゃんと『キル・ビル』の映像が、
『ベイマックス』の挿入歌となった“Immortals”では
しっかり映画本編の映像が流れていたのには驚きました。
(PIXAR最新作『マイ・エレメント』の宣伝がライブ前後に流れていたのもこれ絡みなんでしょうか)

そして“My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up)”では、
ここぞとばかりにド派手なパイロの演出が炸裂!
“I’m on fire!”の歌詞に合わせて噴き出す巨大な炎にみんな大盛り上がりでした!

前日のサマソニ東京の模様もWOWOWで観ていたのですが、
そのときよりも(ライブ補正かもしれませんが)声がよく出ていたように感じました。
特に生で聴いてみたかった“This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race”
“Thnks Fr Th Mmrs”が聴けたので個人的には満足なのですが、
さらに欲を言う余地があるとすれば、
Billy Joel“We Didn’t Start The Fire”を現代版に書き換えたカバーを最近出していたので、
それも聴いてみたかったなという気持ちも少しあったりなかったり……。贅沢な話ですが。

FALL OUT BOY セットリスト

1.Love From The Other Side
2.The Phoenix
3.Sugar, We’re Goin Down
4.Uma Thurman
5.A Little Less Sixteen Candles, A Little More “Touch Me”
6.Grand Theft Autumn/Where Is Your Boy
7.Fake Out
8.Hold Me Like A Grudge
9.This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race
10.Dance, Dance
11.Immortal
12.My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up)
13.Thnks Fr Th Mmrs
14.Centuries
15.Saturday

19:50~ Blur(OCEAN STAGE)

そしてOCEAN STAGEトリのBlurがついに登場!
Blurとしての来日は9年ぶり、サマソニでの来日は20年ぶりという一大事とだけあって、
前方には気合の入ったファンの方々が集結、今か今かとBlurの降臨を待ち続けていました。

blur ロゴ

しばらくすると、ステージ上にあった真っ黒の布で覆われていた物体の覆いが外れ、
巨大な”blur”のロゴが姿を現しました!これには皆さん大興奮!

blur ロゴ
(最終的に真上に上がっていく)

この”blur”のロゴは最終的にステージの一番上にスルスルと引っ張り上げられていき、
曲に連動してカラフルに光るいい仕事をしてくれていました。

定刻から少し経ち、ついにBlurのメンバーが登場!
デーモンとグレアムが並んで歩いている光景だけでも、後追いのファンなのに嬉しくなってきます。
1曲目は最新作“The Ballad Of Darren”(2023)のオープニングトラック“The Ballad”
デーモンの優しい声で一気にBlurの世界に誘ってくれる素晴らしい一曲。

その次に披露されたデヴィッド・ボウイ風の“St. Charles Square”で、
グレアムのノイジーなギターと共にうねりをもった盛り上がりが生まれはじめます。
これも最新作からの曲ですが、ファンの盛り上がりも上々!新しい定番曲になりそうですね。
アレックス(Ba.)は最前のファンから貰った日の丸と戯れていました。
(ちなみに東京では1曲目が“St. Charles Square”になっており、
“The Ballad”が披露されていない代わりに、終盤に“The Heights”が演奏されています)

そしてすかさずこれまたノイジーな“Popscene”
オーディエンスの「ヘイヘーイ!」も完璧で、アップテンポで豪快に突き進んでいきます。
続く“Beetlebum”では、その印象的なリフでも会場に大きなどよめきが沸き起こりましたが、
抑制された原曲とは打って変わって、ラストに向かうにつれて暴れまわるような爆音に変貌していく
グレアムのギタープレイがぶっちぎりのハイライトでした。

再びデーモンがピアノに戻り、新譜から“Goodbye Albert”を披露。
上昇→下降のフレーズに導かれる美しいバラードで、新譜の曲の素晴らしさを再確認。
そして“13”(1999)“Trimm Trabb”に入っていくわけですが、
ライブになるとデイヴ(Dr.)が淡々と刻むリズムのユニークさが際立ちますね。
曲自体も前半は淡白に進みつつ、最後でバンドがギアを一段上げてノイジーなジャムを繰り広げるのが最高にかっこいい!グレアムが結構な高さの開脚ジャンプを決めていたのにも痺れました。
そこから間髪入れずに“Modern Life Is Rubbish”(1993)“Villa Rosie”へ。
このやたら手数の多いリフも、メロディーラインも、そしてサビも、
ポップなのに何もかも「斜に構えた」感じを出しているところがたまりません。

ここでグレアムが観客に挨拶し、自身がリードボーカルをとる“Coffee & TV”を披露!
バンドに復帰してからも変わらない素朴な歌い方が魅力的。
そしてピュアで儚く美しい歌詞……。前方のオーディエンスは自分含め大合唱。
グレアムと一緒に口ずさみながら、思わず目頭が熱くなるひとときでした。
牛乳パックくんが出てくるMVもまた見返したくなりました。

そして続く一曲はなんと“Country House”
かつてのオアシス/ブラー戦争のど真ん中に置かれ、ライブでの披露は珍しかったこの曲を、
デーモンがファンサービスしながら歌っている……!というのは、
歴の長いファンの方ほど感慨深かったのではないでしょうか。
続く“Parklife”ではデーモンがステージを下りて、最前列の客にマイクを向けて
“Parklife!”を言わせるパフォーマンスで大熱狂!

ここで一息ついて“To The End”から新譜の“Barbaric”へ。
“To The End”では自分の周り(下手側)で手でハートマークを作る方が続出。
自分の前のラガーマン並みにガタイのいいお兄さんもしっかりハートマーク。
それに倣ってしっかり自分もデーモンにアピール。届いていたら嬉しいのですが。

ここでデーモンが一旦舞台袖へ掃けていき、
MVそのままのFILAのジャージを羽織って“Girls & Boys”に突入!
ファンの皆さんも百戦錬磨、”Girls!””Boys!”のコール&レスポンスにも完璧に対応。
大学でコピーしたはずの自分は普通に2回くらい間違えかけたので頭が下がります。
“love in the nineties was paranoid~”と律儀に過去形で歌うデーモンも最高。

今度は拡声器を取り出したデーモン、アップテンポな“Advert”で叫びまくります。
サビ終わりの”Say something! Say something else!”は一緒に叫ぶと楽しいですね。
テンポがかなり上がって激しさを増していて、ライブでさらに化ける曲でしたね。

そしてその勢いを維持したまま「あの」ドラムパターンに突入、
“Song 2”を待ち侘びた大観衆の”Woo-hoo!”の声が沸き起こり、この日一番のお祭り騒ぎに!
2分と少しのこの曲、引き伸ばすこともせず潔くバシッと終わらせるところもいいですよね。
全員で夢中で飛び跳ねたあの一瞬の時間は、この夏一生ものの思い出です。

ここからはスケールの大きな曲をじっくり聴かせてくれます。
傑作“Parklife”(1994)の実質的なラスト曲“This Is The Low”は、原曲よりキーを下げての披露。
前曲までのエネルギーを受け止めつつ、それを穏やかに野外ステージの広い空間に解き放つ感覚。
サビで両手を高く掲げて、曲に身を委ねる時間がとても気持ち良かったです。
デーモンとグレアムが交互にリードボーカルをとる大曲“Tender”も素晴らしい出来で、
会場があたたかい雰囲気に包まれていきました。

そしてこのタイミングで最新作のリードトラック“The Narcissist”が演奏されたのが驚き。
すっかりBlurのクラシックのような馴染みかたをしていたことも嬉しかったですね。
最後は壮大な“The Universal”で締めくくり、お馴染みの花火と共に今年のサマソニは終了。
(SONIC STAGEのThundercatまで観ると終電がなくなるので泣く泣く断念)

“Tender”とラストの“The Universal”の間という位置に最新曲を置くというのができたのは、
まさに黄金期にいるバンドならでは。
再びこのメンバーで集結して、素晴らしいアルバムを出してくれたことへの喜びをかみしめつつ、
また来年のサマソニではどんな景色が見られるのか、楽しみに待つこととします。

Blur セットリスト

1.The Ballad
2.St. Charles Square
3.Popscene
4.Beetlebum
5.Goodbye Albert
6.Trimm Trabb
7.Villa Rosie
8.Coffee & TV
9.Country House
10.Parklife
11.To The End
12.Barbaric
13.Girls & Boys
14.Advert
15.Song 2
16.This Is A Low
17.Tender
18.The Narcissist
19.The Universal

The post 【ライブレポート】Blur復活! SUMMER SONIC 2023大阪Day2 (2023/08/20) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

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