2004年 - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Mon, 27 Jan 2025 17:02:15 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg 2004年 - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【レビュー⑤】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc] (2004) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/05/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-bonus-disc-2004/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/05/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-bonus-disc-2004/#respond Sun, 05 May 2024 05:36:45 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1262 目次 日本仕様限定!ボーナスディスクは10曲入りのB面集収録曲(Bonus Disc)全曲紹介 日本仕様限定!ボーナスディスクは10曲入りのB面集 前回の記事【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fan […]

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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc]

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【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004)

遂にBON JOVIデビュー20周年BOXを振り返る本企画も最終回!
今回取り上げるのは日本盤にのみ付属のボーナスCDです。

Bonus Disc(盤面)

Disc 5はDVDなので、本CDは「Disc 6」という扱いになっているのが盤面からもわかります。
完全に配信にもサブスクにも無いので、何としても手に入れておきたかった一品。

1.With A Little Help My Friends [Live ’94]
2.Love Is War [Demo]
3.Borderline
4.Hush [Demo]
5.I Wish Everyday Could Be Like Christmas
6.Save A Prayer
7.Fields Of Fire [Demo]
8.Another Reason To Believe [Demo]
9.Let’s Make It Baby [Demo]
10.The End [Demo]

収録内容は以上の10曲。
“Keep The Faith”(1992)~“These Days”(1996)あたりの時期の曲が大半ですね。
この時期はちょうどCDが売れに売れていた時期でもありますし、
同じシングルでもカップリングの内容が異なる、
バージョン違いのCDのリリースも盛りだくさんでした。

特に“These Days”期は各国で形態・収録曲がバラバラのシングルが多数出ていて、
どこに何が収録されているのかを追うのも一苦労だったりします。
(とはいえ、例えば“Hey God”(CD2)はジョン以外がそれぞれボーカルをとったライブ音源を収録していて面白いですし、カバー曲にもその当時の嗜好が反映されていて集める楽しみはありますが)

それだけバンドにも、CDというメディアにもとんでもない勢いがあった時期なのだなと、
2000年代からの後追いでのファンとしてはしみじみするばかりです。

1.With A Little Help My Friends [Live ’94]
“This Ain’t A Love Song”(1995)のB面で、今回の収録曲では唯一のカバー曲。
大元はもちろんビートルズですが、これはJoe Cockerによるアレンジバージョン。
ポップで軽やかな曲を、ここではブルージ―なバラードとしてじっくり聴かせてくれます。
ちなみにリッチー・サンボラも自身のソロツアーでアンコールに演奏しています。

2.Love Is War [Demo]

“Living In Sin”(1989)の日本盤のB面。
最初のジョンの語りからじわじわと引き込んでいき、キャッチ―なサビにしっかり繋げる秀作。
現在は2014年に発売された”New Jersey”のデラックス盤に収録されています。
(当初の構想では”Sons Of Beaches”なる2枚組アルバムになるはずだったのは有名な話)

3.Borderline

1986年に日本限定で発売された同名のシングルから収録。
名盤“Slippery When Wet”(1986)のアウトテイクです。
こちらはジョンとデヴィッドの共作で、2ndと3rdの中間の音楽性といった感じのハードロック。
キラキラしつつもどこか哀愁の漂うキーボードのサウンドは流石、
サビがタイトル連呼系なのがちょっと勿体ない気もしますがこれもいい曲。

4.Hush [Demo]

こちらは一気に時代が下って“It’s My Life”(2000)のB面、ジョンの単独作。
スッキリしたバンドサウンドに爽やかなジョンの歌唱が乗って、リラックスして聴ける一曲。
デヴィッドがバックで弾いているオルガンの音が良いアクセントになっています。

5.I Wish Everyday Could Be Like Christmas

ドン・ヘンリーのカバーの表題曲を含むクリスマスソング3曲を収録したシングル、
“Please Come Home For Christmas”(1994)の2曲目に収められた一曲。
(“Keep The Faith”のシングルのカップリングとしても収録)
アルバム未収録なので見過ごされがちなのが勿体ないほどの素晴らしいバラードなので、
未聴の方はこれを機に是非とも聴いていただきたいところ。
ちなみにクリスマスソングが大好きなジョン、これだけにとどまることなく、
近年だけでもジョン名義でのシングル“A Jon Bon Jovi Christmas”(2020)や、
BON JOVI名義の新曲として“Christmas Isn’t Christmas”(2023)をリリースしています。

6.Save A Prayer
こちらは“Keep The Faith”(1992)の日本盤ボーナストラックと同じ音源。
ジョンとリッチーの共作で、ストリート感のある独特な始まりから、
一転してクールなギターリフと低音のボーカルが入るこの雰囲気は唯一無二のもの。
まさに90年代の空気感をうまくパッケージングしたような、この時期ならではの隠れた名曲。
アルバムに組み込むには個性が強すぎた、という感じでしょうか。

7.Fields Of Fire [Demo]

“These Days”(1996)の時期のデモ音源。“Hey God”(CD1)のカップリング。
この曲はジョンの単独作で、どこかエキゾチックなギターリフが耳に残る一曲。

8.Another Reason To Believe [Demo]

こちらは8th“Bounce”(2002)のリードトラック“Everyday”(CD2)のカップリング。
9.11に強く影響された時期ならではの、地に足を付けつつもポジティブなメッセージを歌い上げる熱さと、”Hallelujah, baby!”のキメが印象的。

9.Let’s Make It Baby [Demo]

再び“Hey God”(CD1)のカップリング。
妖しげなベースラインにジョンのセクシーな歌唱が乗る一曲。
6分20秒というこのバンドにしては中々の長尺で、中盤では珍しくインプロっぽい箇所も。
“These Days”期における脂の乗りきったバンドの演奏力もしっかり楽しめます。

10.The End [Demo]

最後はジョン・リッチー・デヴィッドの共作。こちらは“These Days”(日本盤)から。
柔らかい雰囲気に包まれるミッドテンポの曲で、ヒュー・マクドナルドのベースも絶妙。

ということで以上10曲が日本盤ボーナスディスクの内容でした。
このCDをもってしても、この時期のB面曲が網羅できているわけではないですし、
欲を言えば“Say It Isn’t So”のB面の秀作“Stay”が入っていれば……と思わなくもないですが、
シングルがとにかく多いバンドだけに、日本のファンに向けた嬉しいプレゼントでした。

しかしこうして20周年記念ボックスの収録曲を駆け足で振り返ってみると、
BON JOVI関連はB面曲・未発表曲も素晴らしい曲ばかりだと改めて気づかされました。
ニューアルバム“Forever”を引っ提げての、2018年以来の来日公演にも期待したいところ!

そしてこちらは同年発売のオールタイムベスト。

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【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004) https://tashinami-musiclog.com/2024/05/01/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-4-2004/ https://tashinami-musiclog.com/2024/05/01/100000000-bon-jovi-fans-cant-be-wrong-the-premiere-collection-disc-4-2004/#respond Wed, 01 May 2024 13:53:58 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1249 目次 名曲”Always”のデモバージョンは圧巻!隠しトラックも!収録曲(Disc 4)全曲紹介 名曲”Always”のデモバージョンは圧巻!隠しトラックも! 前回の記事【 […]

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【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)

いよいよこのBON JOVI20周年記念ボックスセットの紹介もDisc 4まで到達しました。
インターナショナル盤と配信で聴けるのはここまでの4枚分の50曲となっています。
このDisc 4の聴きどころは何といっても名曲“Always”のデモ音源!
原曲にないラストの劇的なアレンジはとにかく素晴らしいの一言。
聴いて損なし!と言い切れます。

ちなみにDisc 2~Disc 4の前半までは40周年ドキュメンタリーを観たその日に勢いで書いてます、
それくらいには面白かったです。ジョンの言い分もリッチーの言い分もわかるので……。
剛腕マネージャーのドック・マギーが出てくる前半も強烈で、見応え十分でした。

1.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word
2.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word (Demo)
3.River Runs Dry
4.Always (Demo)
5.Kidnap An Angel
6.Breathe (Demo)
7.Out Of Bounds
8.Letter To A Friend
9.Temptation (Demo)
10.Gotta Have A Reason
11.All I Wanna Do Is You
12.Billy
13.Nobody’s Hero / Livin’ On A Prayer (Demo)

Disc 4はご覧の13(+1)曲。
ラストの“Nobody’s Hero”が流れたあとに、
しばしの無音を挟んで“Livin’ On A Prayer”のデモバージョンが収録されています。
ボックスのトラックリストにはない隠しトラックではありますが、
配信やサブスクでも問題なく視聴可能です。

1.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word

家族や夫に背を向け、息苦しい家庭から今まさに飛びだそうとする女性の姿を描いた曲。
地元ニュージャージー州の憧れの大先輩、
サウスサイド・ジョニーと一緒にツアーを回っていたときに作った曲とのことで、
その影響もあってホーンセクションを加えたR&B調になっています。
サウスサイドジョニー&ジ・アズベリー・ジュークスについては、
まさに40周年ドキュメンタリーでもBON JOVIのルーツを紐解く段階で語られていましたね。

2.Love Ain’t Nothing But A Four Letter Word (Demo)

こちらはそのデモバージョンで、ジョンが1人で書いたもの。
先ほどの完成版と比べると、ホーンや女声コーラス、サビの盛り上がり方といった違いが分かりやすく、いかにして曲が磨かれていったのかを垣間見ることができます。
(ここまで作り込んだ曲でもボツにできる決断力が凄い……)

3.River Runs Dry

未発表曲で、デズモンド・チャイルドとの共作。
アコースティックでどこか土臭さのある、お得意のスタイルの一曲。
その期待通り、哀愁漂うサビメロとジョンとリッチーのパワフルなハーモニーが聴けます。

4.Always (Demo)

Disc 4の、ひいては今回のボックスセットの目玉。
言いすぎて目玉ばっかりになっている節は大いにありますが、このデモ音源は本当に素晴らしい!
細かな歌詞の違いや間奏のギターがアコースティックになっていたりという楽しみもありますが、
とにかくラスサビです。原曲をしのぐかもしれない感動がここにはあります。
この名曲でも当初はボツになりかけていたということなので、
主観と客観のズレというものについて改めて考えさせられます。

5.Kidnap An Angel

「もし天使をさらってこれたなら……」というサビが印象的な三連のリズムのバラード。
愛する人が病に冒された心情を綴った歌詞が胸を打つ一曲。

6.Breathe (Demo)

“Everyday”のCD2のカップリング曲。この中ではかなり新しい曲。
爽やかさもありながら、サビのバックでエフェクトのかかったギターが流れ続けるあたりがこの時期らしいですね。

7.Out Of Bounds

こちらは未発表曲で、ドラムは打ち込みです。
キャッチ―な曲ですが、サビ前の”Down, down, down…”のメロディは、
“Crush”(2000)収録の”Two Story Town”と全く同じ!ここから流用したのかもしれません。

8.Letter To A Friend

「君のことが本当に好きだから、愛することはできない」という熱烈な愛の歌。
ジョンの熱のこもった歌唱が聴けるので、これが未発表だったのはなかなか勿体ない……。
この歌詞にこの曲名を付けてくるところがうまいですね。

9.Temptation (Demo)

アニマルズの「朝日のあたる家」をさらに暗くしたようなキーボードリフが耳に残る曲。
リバーブをかけまくったジョンの低音ボーカルも印象的。
“It’s My Life”の英盤のカップリング曲のようです。

10.Gotta Have A Reason

未発表曲。ジョンとリッチーのハーモニーが抜群の熱いバラード。

11.All I Wanna Do Is You

「お前さえいればそれでいいんだ!」と明るく歌いあげる一曲。
シャッフルのリズムにデヴィッドのキーボードが映えていて心地よく聴けます。

12.Billy

ここで勢いのあるハードロックが登場。
リッチーの太い音と”Billy! Billy!”と連呼するサビが気持ちいい。

13.Nobody’s Hero / Livin’ On A Prayer (Demo)

ラストはデヴィッドのピアノをバックに語り掛けるように歌うバラード。
「君のためならなんだってできる、名もなきヒーロー」というのはジョンが好きそうなテーマ。

そして最後には隠しトラックとして“Livin’ On A Prayer”のデモ音源が収録されています。
特徴的な「ワウワウ」の部分は、まだトークボックスではなくエレキで演奏されています。
名曲が花開くまさにその寸前の瞬間をとらえた、どこか青臭い貴重な音源です。

改めてこの20周年ボックスの未発表曲たちを振り返ってみると、
どれだけBON JOVIがアルバム曲をじっくり悩み抜いて精査してきたか、
そのためにどれだけの曲を作り上げてきたのかが浮き彫りになってきて、
ただただ敬服の念が強くなるばかりです。

そしてこの手のアーカイブを残して掘り起こしてくれているのが、
長年連れ添っているレコーディングエンジニアのオビー・オブライエン。
King Crimsonにおけるデヴィッド・シングルトンのような存在ですね。

一連のBON JOVIデビュー40周年企画の中には、
貴重なアーカイブ満載の特設サイト“Backstage with Bon Jovi”もあります。
https://backstage.bonjovi.com
これが実現しているのも、オビー・オブライエンの生き字引的な役割があってこそ!
じっくり彼らの足跡をたどっていきたいものですね。

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【レビュー⑤】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc] (2004)

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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection (2004)

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【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)

このボックスセットの紹介をしようと思ったとき、何としても注目してほしかったのがこのDisc 3
というのも、ここにはジョンのみならずリッチー、ティコ、デヴィッドがボーカルをとる曲がそれぞれ収録されているからなんですね。ファンからしても貴重な音源揃いです。
リッチーの歌唱力と曲作りの才能に関してはソロアルバムやライブで知る方も多いですが、
ティコとデヴィッドの声の素晴らしさを味わえる機会は貴重なので、是非聴いてみていただければ。

1.Edge Of A Broken Heart
2.Sympathy
3.Only In My Dreams
4.Shut Up And Kiss Me
5.Crazy Love
6.Lonely At The Top
7.Ordinary People
8.Flesh And Bone
9.Satellite
10.If I Can’t Have Your Love
11.Real Life
12.Memphis Lives In Me
13.Too Much Of A Good Thing

収録されている13曲のうち、各メンバーがボーカルをとる曲は以下の通り。
3.Only In My Dreams(ティコ)
10.If I Can’t Have Your Love(リッチー)
12.Memphis Lives In Me(デヴィッド)
その他にもインターナショナル盤のボーナストラックや既発曲もちらほらあり、
楽曲の充実度と全体の流れでいえば、個人的には4枚の中では断トツ。一番の愛聴盤です。

1.Edge Of A Broken Heart

キャッチ―で爽やかなハードロックでスタート。”Disorderlines”という映画で使われた曲で、
もともとは“Slippery When Wet”(1986)の選から漏れたもの。
ジョン曰く、何故ボツになったのかと尋ねる人も多かったのだとか。
確かに本編に入っていても遜色ないくらい、当時のキラキラした感触をまとった良質な一曲です。
“Always”のシングルのB面にも収録されています。

2.Sympathy

アコースティックなイントロからドライブ感のある泥臭いハードロックへ。
BON JOVIがストーンズのバイブスを意識して書かれた曲ということで、
こちらは5thアルバム“Keep The Faith“(1992)のアウトテイク。
曲の終わりにはティコを褒め称える謎の即興ソングが挟まり、次のティコのボーカル曲へ。

3.Only In My Dreams

本作の目玉、ヒットマンことティコ・トーレスのボーカルが聴ける一曲。
“Walzing Matilda”(“Dry County”に収録)や、“Crazy”(“Hey God”のCD2に収録)等、
シングルのB面でティコの歌声を聴ける機会は無くはないのですが、いずれもライブ音源。
ルイ・アームストロングを彷彿とさせるティコの渋い声をスタジオ録音でたっぷり聴けるのは嬉しい!

4.Shut Up And Kiss Me

未発表曲。2分台と短い曲ですが、この軽さが癖になります。音からして2000年代ですかね。

5.Crazy Love

こちらも未発表曲。音的には“Crush”(2000)に入っていそうなイメージ。
段々と盛り上がっていくバラーので、転調してセリフが入るドラマチックなラストが秀逸。

6.Lonely At The Top

「トップにいることの孤独」を歌った、カート・コバーンの死を悼んだ曲。
グランジとは対極とみられることが多かったバンドですが、
音楽ビジネスに翻弄される者同士、共感するところはやはり多かったと思われます。
“These Days”の日本盤シングルのカップリングとして収録された曲でもあります。

7.Ordinary People

こちらは“It’s My Life”の英盤、豪州盤シングルのカップリング。
ただし曲自体は“These Days”の時期からあったものなのだそう。
ビートルズの”I’ve Got A Feeling”を思わせるビートにジョンの語り掛けるようなボーカルが乗る曲。
なかなか面白い曲ですが、アルバムの雰囲気には確かに合わないかも。

8.Flesh And Bone

こちらも“Ordinary People”と同時期に書かれたもの。
暗いイントロから徐々にパワーアップしていくところがこの時期らしいですね。

9.Satellite

サテライト(人工衛星)に向けて元気づけてほしい、とSOSを発する曲。
サビでパッとスケールが大きくなる曲で、2000年代のBON JOVIサウンドのド真ん中という印象。
ここでの「人工衛星」は衛星ラジオのイメージに近そうです。
しかしここまでの曲が未発表で眠っているのか……というのが恐ろしいところ。

10.If I Can’t Have Your Love

リッチー・サンボラがその美しいボーカルを遺憾なく発揮してくれるバラード。
ソロアルバムで使われなかった曲だそうですが、
この声の繊細さが残る感じは1stアルバム“Stranger In This Town”(1991)の時期?
バックのピアノも恐らくデヴィッド・ブライアンのものと思われます。

11.Real Life

1999年に映画”EDtv”の主題歌としてシングルカットされ、BON JOVI活動再開を告げた秀作。
シングルカットされたバージョンには(Radio Mix)とあるので、こちらが元バージョンでよいかと。
シングルバージョンではモワッとしていた印象の音が引き締まっていて、
フェードアウトせずに終わっているので、個人的にはこちらのバージョンが好みです。

12.Memphis Lives In Me

デヴィッド・ブライアンがボーカルをとる曲がついに登場!
近年のライブではジョンのバックアップとして彼がボーカルをとる範囲もかなり広がったものの、
デヴィッドのボーカルを大々的に聴けることも少ないので、レアな音源といえます。
自身が音楽を担当し、2010年にトニー賞作品賞を獲得するという快挙を成し遂げた
ブロードウェイ・ミュージカル”MEMPHIS”のハイライトとなる曲。
デヴィッドが感情豊かに歌い上げる素晴らしい出来で、このDisc 3の中でも一押し。

13.Too Much Of A Good Thing

このボックスの中でも一番濃厚なDisc 3ですが、
最後は「あまりにいい思いをしすぎたよ」と苦笑いしたように歌う、軽めの一曲で〆。
未発表曲集とはいえ、こういう緩急のつけ方をしてくるのは流石といえます。

ということで、個人的には一番聴くことが多いDisc 3の紹介でした。
ティコやデヴィッドの歌う曲を聴けたのが嬉しくて、
高校時代はiPodで何度も再生していたのがいい思い出です。
これは完全な余談なのですが、2018年のBON JOVI大阪公演では、
デヴィッドが“In These Arms”の一番を歌っていて大盛り上がりでした。
メンバーの中で容姿・声ともに全盛期のハリを一番保っているのは、
実はデヴィッドなのでは?とひそかに思っています。

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【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004)

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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection (2004)

前回の記事
【レビュー①】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1] (2004)

アメリカではhulu、日本ではDisney+で、4月26日から
BON JOVI40周年記念ドキュメンタリー
“THANK YOU, GOODNIGHT: THE BON JOVI STORY”(全4話)が遂に公開されました!
奇しくも日本はゴールデンウィーク真っ只中、
たっぷり時間がある間に観ておこうと再生してみたら予想以上に面白く、
1話から4話まであっという間に一気見してしまいました。
次のエピソードへの「引き」の強さも要因の一つですが、
なによりジョンをはじめとした現メンバーだけでなく、
リッチーの側からの証言も観られたことは大きかったです。必見の力作!
ということで周回遅れの感もありますが、まずは20周年を振り返る企画の第2弾です。

1.Garageland
2.Starting All Over Again
3.Maybe Someday
4.Last Chance Train
5.The Fire Inside
6.Every Beat Of My Heart
7.Rich Man Living In A Poor Man’s House
8.The One That Got Away
9.You Can Sleep While I Dream
10.Outlaws Of Love
11.Good Guys Don’t Always Wear White
12.We Rule The Night

Disc 2は「これぞBON JOVI節!」と言いたくなるような“Garageland”で幕開け。
2曲目は“Starting All Over Again”の別テイク。
3曲目~中盤にかけては落ち着いた曲が続きますが、後半4曲あたりからギアが上がってきます。
10曲目の“Outlaws Of Love”、12曲目の“We Rule The Night”は初期の音源!
このボックスの収録曲の中でもひときわ昔の音源で、初期の彼らの勢いが楽しめる構成。
中でも“We Rule The Night”はデモ音源ながら白眉と言える出来なのでファンなら必聴!

1.Garageland
60曲ともいわれる膨大な収録曲候補があった7thアルバム“Crush”(2000)の時期の一曲。
曲名から察せる通り、自分たちの原点に立ち返ってみた力強い一曲。
「ナーナナナ~」のコーラスや、中盤の”In These Arms”っぽい展開など、聴きどころ多し。

2.Starting All Over Again
もとは“Keep The Faith”(1992)の日本盤ボーナストラックで、
ボックス裏には(Japan Bonus Track)とありますが、聴いてみると思いっきり別テイク。
というのもジョンの歌がかなり粗削り、というか高音部が苦しそう……。
ボートラとして収録されていたのが恐らく完成版で、こちらがデモではないかと。
曲自体はポジティブなエネルギーに満ちあふれた掛け値なしの傑作なので、
“Keep The Faith”の日本盤をお持ちでない方はまずそちらから聴いていただければ。

3.Maybe Someday
デヴィッドのピアノがメインのしっとりとしたバラード。
このボックス収録曲の中でも一番落ち着いた曲ですが、途中のリッチーの骨太なソロも聴きどころ。

4.Last Chance Train
こちらのバラードはジョンが声を張り上げるハードロック的なスタイル。
Bメロ~サビの流れもキャッチーで、これはアルバムでも聴いてみたかったですね。

5.The Fire Inside
Disc 1の“Taking It Back”等の曲群と時期・コンセプトが共通する、内に秘めた情熱を歌った曲。
ジョンの歌とギター、そして最小限のパーカッションのみが入ったデモ音源で、生の手触りがあってグッときます。

6.Every Beat Of My Heart
こちらもアコースティックなバラード。
この手の曲はジョンとリッチーのハモリがしっかり聴けるのが嬉しいところ。

7.Rich Man Living In A Poor Man’s House
暮らし向きは良くないけれど、それでも愛があるから豊かなんだと気づかされた、という曲。
このポジティブさはいかにもBON JOVI節。

8.The One That Got Away
こちらは映画のために書かれたもののお蔵入りになった穏やかな一曲。

9.You Can Sleep While I Dream
イントロのエフェクトのかかったギターで雰囲気が変わったなと思わされる曲。
ペシミストだらけの世界に立ち向かおうとする主人公のモチーフはジョン自身でしょう。
ちょっと挑発的な歌詞も含めて、改めて聴いて良さを実感しました。

10.Outlaws Of Love

おそらく80年代の録音で、ここでアルバムも一気にハードロックな質感に。
ちょっとダークなイントロに、突き抜けるようなコーラスが非常にクール!
“New Jersey”あたりに入ってもおかしくない出来。

11.Good Guys Don’t Always Wear White

爆発力のある疾走曲で、1995年当時のライブでも披露されている一曲。
“The Cowboy Way”という映画で使われた曲で、
“Someday I’ll Be Saturday Night”のシングルのB面にも収録されました。

12.We Rule The Night

個人的にはこのDisc 2の目玉。
恐らくこのボックスの曲で一番古い1985年のデモ。ドラムも打ち込みっぽいですし。
上昇~下降を繰り返すギターリフに、「俺たちが夜を支配する」と歌うサビの青臭さ、
そして何よりサビ前のジョンのシャウトが素晴らしい!
しかしジョンはこれを書いて録音したことすら忘れてしまっていたんだとか。
しっかり磨き上げていればどうなったんだろう……と想像するのもこういう音源の楽しみ。

このDisc 2に関してはラストの”We Rule The Night”の印象が個人的には強烈なので、
まだ触れていないファンの方がいらっしゃるなら全力でお薦めしたいところ!
次はいよいよメンバーみんなの歌声が聴ける、大好きなDisc 3です。

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【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)

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"100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection"(2004)

前回の記事
【CD購入録】”100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection”(2004)

様々な波乱も乗り越えて、今年でデビュー40周年を迎えたBON JOVI
そんな彼らがデビュー20周年を記念してリリースしたレア音源集BOXが、
“100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection”(2004)。
この次のアルバム“Have A Nice Day”(2005)でBON JOVIとの出会いを果たした身としては、
何としてもこのボックスセットはいつか現物で手に入れたい代物でした。

そんな(ほぼ)20年来の宿願がこのネット時代に突如として叶ってしまったのもあり、
せっかくならここに収録された50曲(+α)を改めて味わうことで、
その倍の40周年を迎えたBON JOVIを祝福してみよう、というコンセプトです。

今作はCD4枚+DVD1枚、そして日本盤特典のボーナスCDが付いた豪華仕様。
アルバム未収録曲ばかりとはいえ、スルーするのはあまりにも勿体ない良曲だらけです。
まずは手始めにDisc 1から。

100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1]
ダイスの目がディスク番号になっている仕様。

1.Why Aren’t You Dead?
2.The Radio Saved My Life Tonight
3.Taking It Back
4.Someday I’ll Be Saturday Night [Demo]
5.Miss Fourth Of July
6.Open All Night
7.These Arms Are Open All Night
8.I Get A Rush
9.Someday Just Might Be Tonight
10.Thief Of Hearts
11.Last Man Standing
12.I Just Want To Be Your Man

Disc 1はボックスセットの顔とだけあって、
ライブでも時折披露される大傑作“The Radio Saved My Life Tonight”や、
ベスト盤“Cross Road”(1994)収録の”Someday I’ll Be Saturday Night“のデモ、
さらには次作“Have A Nice Day”(2005)収録の“Last Man Standing”の原型など豪華な内容。

ちなみに“Have A Nice Day”のデラックス盤付属のライブDVDには
2004年のモントリオール公演から5曲の映像が付いてくるのですが、
収録されている5曲のうち4曲はこのDisc 1からの曲です(もう1曲は”Everyday”)。
こちらも是非ともうまいこと入手していただきたい一品。

1.Why Aren’t You Dead?
BON JOVIが一番ストーンズに接近した“Keep The Faith”(1992)のアウトテイク。
ちょっとひねくれたリフと、この時期らしいパーティーロック的なグルーヴが特徴。
「俺がいなきゃ死んじゃうんだったら、なんでお前死んでないんだ?」
という中々に強烈なパンチラインが飛び出す一曲。
1曲目からこのひねくれた曲で入ってくるあたり、一筋縄ではいかない……と思わされます。

2.The Radio Saved My Life Tonight

このボックスセットを語る際には絶対に外せない、キャリア屈指と言ってもいい大名曲。
これも“New Jersey”(1988)~“Keep The Faith”(1992)の時期の楽曲で、
深夜のラジオでかかった曲に救われたという、普遍的な原体験を爽やかに歌い上げたもの。
普通のバンドなら代表曲扱いでもいいところですが、
“Keep The Faith”の土臭い雰囲気には合わないと判断されたから没になったんですかね……。
ライブで披露されるときと異なり、スタジオ版ではサビで1オクターブ上がるので、
ジョンの突き抜けるような歌唱が楽しめます。

3.Taking It Back

これも前曲と同じ時期の音源。「あるべき場所に立ち返る」というコンセプトは共通していそう。
サビで爽やかに爆発する曲ですが、歌メロと歌詞が”Tokyo Road”と若干被るかな、という印象。

4.Someday I’ll Be Saturday Night [Demo]


世界中で大ヒットしたベスト盤“Cross Road”(1994)に当時の新曲として収められた、
ライブの定番にもなっている曲のデモ音源。
シリアスな日常を何とかポジティブに乗り越えていこうとする曲ですが、
このデモの段階ではメロディがまだ抑えめなのと、歌詞もダークな要素がより強め。
磨き上げていく前段階が味わえるのは面白いですね。

5.Miss Fourth Of July

美しいメロディで苦い失恋を描いた、しっとりとしたバラード。
改めて聴いたリッチーが気に入った一曲なのだそう。
“Have A Nice Day”のデラックス盤付属のライブDVDでは、
デヴィッド・ブライアン(Key.)がステージ上でアコーディオンを披露する姿が拝めます。

6.Open All Night

“Bounce”(2002)のラストに収録されたバラードとは同名異曲。
納得いく曲ができるまで同じコンセプトで沢山アイデアを出してみる、
というのは多作なジョンらしいスタイル。
サビ前の”Baby, baby~!”や中盤でいきなりスローな三連のリズムになるところが印象的。
こちらも“Have A Nice Day”のライブDVDで聴けますが、
曲名が”These Arms Are Open All Night“と誤って記載されています(正解はこっち)。
次の曲も含めた”Open All Night”シリーズでは一番好き。
かっこいいのでもっと演ってくれていいのに……。

7.These Arms Are Open All Night

ということでこちらも”Open All Night”シリーズ。
こちらは温かみのあるバラードで、曲調でいえば“Bounce”収録の完成版に近づきました。
しかし同じテーマでここまで全く色合いも歌詞も違う曲を作れてしまうのは流石!

8.I Get A Rush

ここで3分を切る爽やかでキャッチーな曲が登場!
サビも一発で覚えられるし、これもアルバムに入ってもおかしくない素晴らしい出来。
ラストの”From you~!”のシャウトは、
“Have A Nice Day”付属のライブDVDではさらにかっこいいのでファンなら必見。
まあ要はこっちのDVDも観ていただければ、ということでございます。

9.Someday Just Might Be Tonight

「いつか」っていうのは今かもしれない、だから諦めないで!と優しく励ますバラード。
バックで聴けるリッチーのスライドギターが温かみを与えてくれる一曲。

10.Thief Of Hearts

アコースティックな曲調に”Cause I am the thief of hearts~”と歌うサビ、
これはジョンのファンにはきっと堪らないはず。
ブリッジの”Hey baby~!”に盛り上がりのピークを持ってきて、
サビで少し落としてくるのが技アリ。この肩の力が抜けた感じが良いですね。

11.Last Man Standing

このボックスの収録曲の中で、唯一次作“Have A Nice Day”(2005)でリメイクされた一曲。
ツアのオープニングナンバーにもなったアルバムバージョンは激しいハードロックですが、
この初期バージョンはまさかの寂寥感あるムードのしんみりとした曲調でした。
こちらはより歌詞の「孤高」という感じが出ていますが、
アルバムバージョンでスタジアムロックに見事な変貌をさせたのは個人的には大英断。
とはいえどちらのバージョンも勿論素晴らしいので、両バージョン聴き比べて楽しみましょう。

12.I Just Want To Be Your Man

Disc 1は、アメリカのバーを思わせるような大人な雰囲気の一曲で〆。
ジョンの語り掛けるような歌唱が魅力的なのもさることながら、
ベースラインの面白さとラスト付近のデヴィッドのキーボードの味わい深さも楽しめます。

ちなみに“Thief Of Hearts”“Last Man Standing”の初出となったのは、
2003年のアトランティックシティでのアコースティックライブを収めた、
“This Left Feels Right Live”(2004)。こちらのDVDも良いので是非。

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【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)

Amazon.co.jp: フォーエヴァ― (通常盤): ミュージック
Amazon.co.jp: フォーエヴァ― (通常盤): ミュージック

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デビュー20周年記念BOXの未開封品をGET!
"100,000,000 Bon Jovi Fans Can't Be Wrong… The Premiere Collection"(2004)

今年でデビュー40周年を迎え、最新作“Forever”を発表予定のBON JOVI
そんな彼らが、デビュー20周年の節目となる2004年に発表したのが
“100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection”
という物凄く長いタイトルのボックスセット。
この長いタイトル、そして金ピカの衣装にメンバーが身を包んだジャケットの元ネタは、
エルヴィス・プレスリーのコンピ盤“50000000 Elvis Fans Can’t Be Wrong”(1959)。
エルヴィスの5,000万を超える1億のファンがいるんだ!(売上枚数ベース)ということですね。

こちらのボックス、2004年までの未発表曲やB面曲を収録したレア音源集(4枚組50曲)に、
さらに秘蔵映像を収録したDVDがついてくるというファン垂涎の内容。
このCD4枚分の音源だけならiTunesにもサブスクにも存在はするのですが、
なんと日本仕様のBOXには、もう1枚B面音源集がついてくるという太っ腹ぶり!
ということで日本盤で状態のよいものはないか……と密かに探しまわっていました。



高校時代になけなしのお小遣いでiTunes版を買って夢中で聴いていたのを思い出しつつ、
いざ届いたBOXを見てみると……

"100,000,000 Bon Jovi Fans Can't Be Wrong… The Premiere Collection"(2004)
開封前の画像

まさかのシュリンク付きの未開封品。

特典内容ステッカー

盛りだくさんな日本盤特典まで、もちろん完全封入!
20年前のボックスセットの未開封品があっさり手に入ったことに衝撃を受けつつ、
未開封マニアではないので(無情の)開封の儀。

ボーナスCD

こちらが、配信もされておらずここでしか入手できない日本限定のボーナスCD。

ボーナスCD(裏ジャケ)

シングルのB面曲や、ボックスからは漏れたレア音源を中心とした10曲入り。
のちに4th“New Jersey”(1988)のデラックス盤(2014年発売)に収録された“Love Is War”
5th“Keep The Faith”(1992)の日本盤ボーナストラックの“Save A Prayer”等もありますが、
未発表曲としてシングルでのみ発表された“Borderline”のようにサブスクに無い音源も多いですね。
これは日本のファンには嬉しいプレゼント!

分厚いブックレットにもきちんと日本語訳が付いていますし、
大部分の曲にジョン・ボン・ジョヴィ本人による解説があるのも嬉しいポイント。
こういうのを見るとやっぱりフィジカルを集めるのは大事だなとつくづく思わされます。

特典ポストカード

特典のポストカード(5種類×2枚)は神経衰弱みたいでしたが。

BOX裏面

CD4枚とDVDの内容は各国共通。
DVDはまだ観たことがなかったので、このボックスセットを堪能しながら、
40周年の節目を迎えて本格的に動き出しているBON JOVIの素晴らしさを再確認したいと思います。

まだ本作に触れたことのない方には、
アウトテイクとは思えないクオリティを誇る隠し球として話題となった傑作
“The Radio Saved My Life Tonight”を全力でお薦めします。ライブでの披露も多いですしね。

The Radio Saved My Life Tonight

他にもCDのDisc 3ではティコ、リッチー、デヴィッドが歌う曲も1曲ずつ収録されていますし、
Disc 4に収録された“Always”のデモ版の、原曲以上にドラマチックなラストは必聴ものです。
このあたりもじっくり時間をとって紹介していければと思っています!
BON JOVI FOREVER!

全曲紹介
【レビュー①】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1] (2004)
【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)
【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)
【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004)
【レビュー⑤】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Bonus Disc] (2004)

“100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection”(2004)

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