Iron Maiden - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Sat, 08 Feb 2025 16:29:52 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Iron Maiden - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【年間ベスト】 年間ベスト2021(今年の9枚)を振り返る https://tashinami-musiclog.com/2025/01/02/annual-best-2021-9-albums-of-the-year/ https://tashinami-musiclog.com/2025/01/02/annual-best-2021-9-albums-of-the-year/#respond Wed, 01 Jan 2025 17:30:52 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2669 2024年から2025年に移るにあたって、一旦今まで自分が発信してきた「#今年の9枚」を振り返ってみる企画。今回は2021年編です。 2021年版 #今年の9枚(左上から)Hellbound / Buckcherry T […]

The post 【年間ベスト】 年間ベスト2021(今年の9枚)を振り返る first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
2024年から2025年に移るにあたって、
一旦今まで自分が発信してきた「#今年の9枚」を振り返ってみる企画。
今回は2021年編です。

Hellbound / Buckcherry 
The Battle At Garden's Gate / Greta Van Fleet 
Helloween / Helloween 
Senjutsu / Iron Maiden 
Teatro d'ira - Vol. I / MÅNESKIN 
Let The Bad Times Roll / The Offspring 
Smith/Kotzen / Smith/Kotzen 
The Future Bites / Steven Wilson 
OK Human / Weezer

2021年版 #今年の9枚(左上から)
Hellbound / Buckcherry
The Battle At Garden’s Gate / Greta Van Fleet
Helloween / Helloween
Senjutsu / Iron Maiden
Teatro d’ira – Vol. I / MÅNESKIN
Let The Bad Times Roll / The Offspring
Smith/Kotzen / Smith/Kotzen
The Future Bites / Steven Wilson
OK Human / Weezer

この年のFM802″ROCK ON AWARD 2021″のトップ3には
1.Helloween / Helloween
2.Senjutsu / Iron Maiden
3.Hellbound / Buckcherry
を選出しています。

この年は7人体制HELLOWEENが遂にアルバムをリリースしたのが大きなニュース。
それがきちんと質の高いものになっていたのは大きかったですね。充実の一年でした。
IRON MAIDEN“Senjutsu”も前作に引き続いての2枚組ながらまとまった内容。
Buckcherryを3位としたのは、
ジョシュとスティーヴィー中心の新体制を応援したい!という思いと、
前作“Warpaint”(2019)の若干癖があった音像から軌道修正したことへの評価もあります。
また、MÅNESKINに関しては当時「ベスト新人」の枠で投票していたはず。

以下の寸評に関しては、曲名の表記等以外ほぼ当時のツイートのまま残しておきます。

キース・ネルソン(Gt.)脱退後2作目となる9th。
“Rescue Me”収録の4th“Black Butterfly”(2008)を手掛けた
マーティ・フレデリクセンのプロデュースによる整理された音像で、
冒頭の“54321”“So Hott”の流れでぐっと掴んでくる安定感ある一作。
“Gun”“Barricade”といったリズムの面白さや渋さで勝負する曲もあり、
聴き応え十分の良作でした。

¥2,200 (2025/02/09 01:24時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

前作から遥かにスケールアップした2ndアルバム。
壮大で美しいオープニング“Heat Above”から
ラストの大作“The Weight Of Dreams”まで、
聴けば聴くほどに深みを増す曲の宝庫。いい設備で全身で感じたいアルバムです。
“Broken Bells”のラストのギターソロは必聴。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

“Pumpkins United”ツアーを経た7人体制での集大成!
とはいえ懐古趣味に陥っているわけでもなく、
アンディやサシャの曲も冴えている傑作でした。
強度の高い楽曲群を大作“Skyfall”が締めくくる構成も最高、
アンディの書いたバラードがまだ日の目を見ていないそうなので次回作にも期待!

待望のメイデンの新作は日本モチーフ!そして前作同様2枚組!
太鼓の音で始まる“Senjutsu”から先行公開された2,3曲目に繋がる流れも素晴らしいし、
特に長尺曲が居並ぶ2枚目の満足感は唯一無二。
“Coming Home”を彷彿とさせる長いソロのある“Darkest Hour”は特に気に入っています。

¥2,617 (2025/02/06 01:59時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

ユーロビジョンにイタリア代表で出場して制覇した映像は感動的でした……!
その“Zitti E Buoni”をはじめ“I Wanna Be Your Slave”“Coraline”
そしてラストの“Vent’anni”と、フックのある曲が目白押しの一枚。
日本盤ではイギー・ポップとのコラボがCD化されてるのが嬉しいですね。

¥1,582 (2025/02/09 01:28時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

久し振り度合いではリンプの新譜”Still Sucks”に持っていかれた感もありますが、
こちらも9年振り10枚目の新作。
安定のボブ・ロックのプロデュースで楽しく聴けるうえ、
2021年の情勢ともリンクしたタイトルも絶妙。
タイトルトラックのみならずド頭の“This Is Not Utopia”もクールですし、
4th収録の“Gone Away”のピアノバラードバージョンは必聴。

¥2,656 (2025/02/09 01:25時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

メイデンのエイドリアン・スミスがリッチー・コッツェンと組んだら、
(当たり前ですが)爽快感溢れる素晴らしいアルバムができました。
エイドリアンのボーカルがこんなにも良いなんて……というのは嬉しい発見。
11月にEP“Better Days”も出ましたし、2ndにも期待したいところです。

¥1,611 (2025/02/09 01:25時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

2025/01/01追記:
2025年3月に、遂に2ndアルバム“Black Light / White Noise”のリリースが決定!
お互い忙しいスケジュールの合間を縫って、しっかり曲作りをしているのが嬉しいですね。
今年の注目作です。

¥3,300 (2025/02/09 01:26時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

何と言っても本作のリードトラック“Personal Shopper”に圧倒されました……
物欲をあの手この手で喚起してくる現代社会への痛烈なメッセージソングであるこの曲。
歌詞ではボックスセット商法を批判しつつも、
自身は自身で”Steven Wilson Remix”商法でそれらに加担していると言えなくもない現実。
皮肉ではないですが、そういったアンビバレントな側面もあることによって、
楽曲のみならずアルバム全体にも唯一無二の説得力が生まれています。大傑作。

¥2,347 (2025/02/09 01:26時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

延期されたアルバム“Van Weezer”の発売を心待ちにしていたら突如現れた一枚。
タイトルが“OK Computer”のパロディなのは言わずもがなですが、
オーケストラをフィーチャーした優しい美メロと、
2020~2021年を切り抜いたような時代性は素晴らしいの一言でした。
のちに改めて発表された、HR/HMへの素朴な憧憬を込めた“Van Weezer”と比べると
サウンドの違いには驚きますが、メロディの良さで芯を通しているので凄いです。

¥1,733 (2025/02/09 01:27時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【年間ベスト】 年間ベスト2021(今年の9枚)を振り返る first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2025/01/02/annual-best-2021-9-albums-of-the-year/feed/ 0
【ライブレポート】IRON MAIDEN The Future Past World Tour大阪公演 @大阪城ホール(2024/09/24) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/05/live-iron-maiden-the-future-past-world-tour-osaka-2024-09-24/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/05/live-iron-maiden-the-future-past-world-tour-osaka-2024-09-24/#respond Sat, 05 Oct 2024 08:42:32 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2359 目次 8年ぶりの来日、そして何と18年ぶりの大阪公演が終了!IRON MAIDEN大阪公演セットリスト(2024/09/24) 8年ぶりの来日、そして何と18年ぶりの大阪公演が終了! IRON MAIDENのジャパンツア […]

The post 【ライブレポート】IRON MAIDEN The Future Past World Tour大阪公演 @大阪城ホール(2024/09/24) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
IRON MAIDEN日本公演ポスター

IRON MAIDENのジャパンツアーが無事終了!
大熱狂の中で全日程駆け抜けてくれたメイデンの皆さん本当にありがとうございました!!!
そして自身の率いるBritish Lionのライブと並行で回り続けた、
スティーヴ・ハリス(Ba.)の驚異的な体力も見せつけられた強烈なツアーでしたね……。
(と言いつつ自分はYESと丸被りで観られずだったので本当に申し訳ないんですけども)
それはさておき、日本で繰り広げられた大熱狂のライブの目撃者になれたのはやはり嬉しいもの!

本来は“LEGACY OF THE BEAST TOUR in JAPAN”と銘打って、
2020年5月には来日予定だったメイデンですが、
新型コロナウイルスの広がりにより無念の公演中止。

当時大学生の自分、ようやく初めてメイデンを観られる!と、
チケットを取って意気込んでいた身だったのでこのコロナ禍は本当にショックでした。

今回の“The Future Past World Tour”日本公演は、いわばそのリベンジ。
というわけで、やはりこちらの気合いの入りようも一段と違ってきます。
しかも名盤“Somewhere In Time”(1986)と最新作“Senjutsu”(2021)という
日本モチーフのアルバム2作を大々的にフィーチャーしたツアーというわけで、
我々日本のファンにとっては熱い要素だらけのツアーでした。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
¥2,617 (2025/02/06 01:59時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

今回のツアー日程発表とチケットの発売開始は1年以上前だったので、
無事に開催されるだろうか……と思っていましたが杞憂でしたね。
自分はメイデンのチケットを持っているんだ!と思いながら過ごした一年間の総決算!
大阪城ホールの外も大きいお祭りの前の高揚感に包まれていました。

会場の外ではメタルDJイベントで知り合った方やフォロワーさんにもお会いできましたし、
マレーシアのメイデンファンのご夫婦と写真を撮らせてもらったり、
(オリジナルのフラッグまで用意されている猛者でした)

他にも別の海外のファンの方からは、
今回の日本公演限定の「鉄板焼きエディ」Tシャツについて、
オーストラリア公演限定Tシャツに描かれていたカニが捌かれているところなんだ!
と熱弁していただいたりと、楽しい時間でした。
(ものすごく流暢な日本語で「オーストラリアでイキってたカニが鉄板焼きにされてるんですよー!」と解説していただけました)

IRON MAIDENTシャツ
ツアーTシャツ、
"Stranger In A Strange Land"Tシャツ

と言いつつ信心の足りない自分は鉄板焼きではなくスタンダードなツアーTシャツ。
アレキサンダーのTシャツもかなりかっこよくて悩みました。
そして妻は”Stranger In A Strange Land“モチーフのTシャツを購入。
黒Tシャツ以外のバリエーションがあると嬉しいですよね。
チケット買ったときには同棲すらしてなかったんだよな……としみじみ。
Tシャツ1枚8000円の時代が来たことに一番ビビりましたけども。

会場前がだいぶ渋滞気味だったので、ライブ自体はやや遅れてのスタート。
場内BGMはJudas PriestやDef Leppard、
Black SabbathにGhost、あとShinedown。
開演前から怒涛のHR/HM祭りで盛り上げてくれました。
そして恒例、UFO“Doctor, Doctor”が流れると早速の合唱に。
当方アリーナ席でしたが、この時点で前方スタンディングのうねりが伝わってきました。

照明が落ちると『ブレードランナー』のエンドタイトル(ヴァンゲリス作曲)が流れ、
期待感を高めてきたところであのイントロが!

Caught Somewhere In Time
まずは“Somewhere In Time”(1986)のオープニングナンバーでスタート!
疾走するメインリフが飛び込んでくると同時に、
「あのメイデンが目の前に!」という感動も襲ってきました。
ブルース・ディッキンソン(Vo.)はマイクスタンドを派手にぶん回しながらハイトーンを炸裂させ、
間奏でもずっと走り回っていました。
しかもこのパワー、ライブの最後の最後までこのままだったのが恐ろしい……
マイクスタンドでのひとつひとつのアクションもかっこよかったですし、
Aメロの「ハッハッハー!」という笑い声もあまりにも音源そのままで感動。
大好きな曲が自分にとって初の「生で聴いたメイデン」になった嬉しさもあり、
6分超の曲ではありますがあっという間に過ぎていきました。

Stranger In A Strange Land

すかさずスティーヴの特徴的なベースラインが響き渡り、
同じく“Somewhere In Time”(1986)からの中々貴重な一曲が登場。
この曲のキモは何と言ってもエイドリアン・スミスのギター!
しっかりとした尺の中で繰り広げられる、押し引きを心得た抒情的なソロ。
完璧でした。これが生で聴けたという幸福感たるや。
アートワークに登場した帽子にジャケット姿のエディもチラッと出演。

The Writing On the Wall

ここでMC。「君たちは大きな地震や津波を乗り越えて今ここにいる」
という日本のファンに向けたメッセージから、
自然な流れで聖書モチーフのこの曲に移るのは秀逸でしたね。
こちらは“Senjutsu”(2021)からの1stシングル。
土の香りがするギターが印象的な、貫禄ある一曲。
バックにはMVの映像もしっかり流れていました。

Days Of Future Past

こちらも最新作からの、ツアータイトルの元ネタにもなったキャッチーな一曲。
この曲に差し掛かった瞬間に、近くの若いカップルが飛び跳ねて盛り上がっていたのが凄く良かったです。新作の曲でも古い曲と同じように熱狂できるファンがいるバンドもまた幸せですよね。

The Time Machine
ここでブルースが唐突にクイズを出題。
「みんなは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンを知ってるか?」
「あれを動かすには何ジゴワット必要だ?」
答えは「1.21ジゴワット!」なんですが周りの反応は薄め。前方はどうだったんですかね?
ちゃんと背景の絵にも描いてあるよ!と教えてくれるブルースでした。
新譜のDisc 1のラストにあたる、少々展開の多い一曲ですが、
こういうブルースの歌が牽引していく曲はやはりライブで映えますね。
じわじわと盛り上げながら次から次へ展開していくリフの波状攻撃の中で、
ブルースの歌が一本の芯を通していく様は、
まさにタイムトラベルのスリルにも似ています。

The Prisoner

ここでようやく初期の曲が登場!ということで冒頭の台詞からワッと盛り上がる城ホール。
ブルースのちょっとフェイントを織り交ぜた煽りも楽しい、充実の演奏でした。
この曲をチョイスしてくるところもなかなか渋いポイントを突いてますが、
そもそも今回のツアーでは“The Number Of The Beast”(1982)からの曲はこれだけ。
“The Number Of The Beast”“Run To The Hills”も、
“Hallowed Be Thy Name”も無いセトリなのでかなり攻めているはずなのに、
それでもしっかり盛り上げていくのは流石メイデンのコンテンツ力ですよ。
恐らくその分を次の初期曲ツアーに取っておいてくれている気もします。

Death Of The Celts
再び“Senjutsu”からの壮大な叙事詩。
曲前のMCではアイリッシュパブをされている方?がブルースに指名され、
「ケルトの人々、アイリッシュの人々を排除しようとした勢力がいた、
でもそれは失敗に終わった。彼らは生き延びてこうしてここにいる!(意訳)」
という熱いMCをいただいていました。パブ自体のこともベタ褒めしてましたね。
そしてブルースの力のこもった歌唱とスケールの大きな演奏、素晴らしかったです。
この曲では他と違って独特なピリッとした空気になっていたのもまた沁みました。
この手の民族的な要素がある曲になるとヤニックのソロが映えるところもいいですね。

Can I Play With Madness
冒頭のコーラスから大歓声!この曲は問答無用で盛り上がりますね。
コンパクトな曲ではありますが、キャッチーなコーラスと爽やかな曲調、
そしてスティーヴ節のちょっと捻りのある間奏を経てサビに帰ってくるカタルシスは絶妙。
実はこうしてセトリ入りするのは2014年以来。(これは“The Prisoner”も同様)

Heaven Can Wait
こちらは“Somewhere In Time”からの人気曲。
サビの”Heaven Can Wait—!”のコール&レスポンスや、
中盤のまるでサッカーのサポーターのような「オーオーオー!」のパートなど、
一緒に盛り上がれるパートが多くて楽しかったです。

さらに間奏部分では“Somewhere In Time”仕様のエディが登場、
ブルースと巨大な銃を撃ち合う演出も!
弾がエディに当たった瞬間にしっかり火花が散るのも大迫力でした。

Somewhere In Time(背景)

それはそれとして、この“Somewhere In Time”仕様の背景にある
「地獄」「たこ焼き」「パン屋」という取り合わせがずっと気になってしょうがなかったですね。
たこ焼きとパン屋、確かにどっちも粉モンと言えなくもないですが……
大阪限定の演出かとも思いましたが勿論(?)世界共通です。

Alexander The Great
名盤“Somewhere In Time”を締めくくる、
アレキサンダー大王の生涯を歌った傑作が遂にセトリ入り!
本ツアーのセトリ発表時にはきっと(自分含め)世界中のファンが驚いたことと思います。
何しろ今回のツアーがライブ初披露!
こういった意欲的なチャレンジが観られるのがメイデンの好きなところ。
アレキサンダー大王の堂々たる進軍を勇壮な曲と歌唱で綴っていく様子は圧倒的でした。
スティーヴお得意のパターンではありますが、実際この手の曲にハズレ無しですし。
ブルースの歌唱は特にこの曲で冴えわたっていましたし、
間奏でステージ上方へと駆けていって銅鑼を「グワーン!!」と鳴らす演出も良かったです。
銅鑼のセッティング位置がニコのドラムセットの真後ろだったので耳が心配になりましたが。

Fear Of The Dark
ライブもいよいよ佳境、お待ちかねの“Fear Of The Dark”
ブルースの装いも曲の主人公になり切っていましたし、
序盤の静かなパートでは情感豊かに、加速してからはステージを走り回りながらフルパワーで、
歌い方も自在に変化させながらステージを掌握していました。
やっぱりこの曲が一番好きだ……
そしてデイヴ・マーレイのソロが本当に「あの音」そのままだったのにも感動。
艶のある音で流麗なソロを聴かせてくれるデイヴ、ライブ通して聴き惚れてしまいました。
ブルース復帰ツアーの熱狂を収めた傑作“Rock In Rio”(2002)リスペクトで、
リフからギターソロまで歌えるとこは全部歌いました。最高に楽しかったです。
アリーナの席ありゾーンでもサビで飛び跳ねている方が結構いましたね。

Iron Maiden

“Scream for me Osaka! Scream for me Japan!!!”
というお馴染みのMCから始まったのは本編最後の“Iron Maiden”
メンバーもみな終始ノリノリで、最後の盛り上がりに向けて
一丸となって加速していくのにはグッときます。
そしてこのツアーで登場したのは“Senjutsu”仕様の侍エディ!

大興奮につき(この写真に限った話ではないですが)ブレまくってます。
そしてギターとハイキックを武器にエディと対決するのがお馴染みのヤニックも、
最初から最後まで暴れまくっていてかっこよかったです。
(ずっと変わらずメイデンTシャツなところも好き)
終盤には巨大なエディの顔面がステージ上方に出てきたのにも大盛り上がりでした。
ここでメンバーはいったん退場。ニコは嬉しそうにファンサしてくれてましたね。

Hell On Earth

ここからアンコール、まずは大作“Senjutsu”のクロージングナンバー。
今回のセットリストの中でも密かに一番楽しみにしていた一曲。
2分以上にわたってたっぷりととられた静かなイントロの時点で、
思わず背筋が伸びるような風格がありました。
そこから流れていくように展開されるメロディの一つひとつが素晴らしく、
そのパワーは原曲以上にライブだと特にひしひしと感じられましたね。
そして邦題にもある「この世の地獄」を表現するかのように、
ここぞとばかりにパイロがドカドカ焚かれる演出にも痺れました。
“Senjutsu”2枚目のスティーヴ・ハリス作の長尺曲ラッシュの中にあって、
今までのメイデンの集大成感もあって大好きな曲だったのですが、
今回のライブでより好きになりました。ありがとう……。

The Trooper
バックの映像にシングルのジャケットが出た瞬間から、
「待ってました!」と言わんばかりの盛り上がり。
アンコールにもかかわらず、
歌い出しからサビまでこの日一番くらいの声量だったブルースは圧巻。
少し前まで舌がんだったことも完全に忘れるくらい、
また何回目かの全盛期なんだろうなと感じるような、魂の歌唱でした。
そして脳梗塞の後遺症でこの曲はもう原曲通りに叩けないんだ……と吐露していたニコも、
確かに多少省いたフィルはあったとしても曲をグイグイ引っ張っていく素晴らしいプレイでした。
メイデンのメンバーの驚異的な回復力に脱帽、そしてニコが72歳ということにも驚愕。

Wasted Years

そしてアンコールのラストは勿論この曲。
リフが始まった時点で「遂にこのライブも終わるのか……」という寂しい気持ちに。
背景には歴代エディが次々に映し出されていくのにも感動しました。
本当にメイデンのライブに立ち会えてよかった!という多幸感もある、
素晴らしいエンディングでした、ありがとうメイデン!!

今度は8年と言わずすぐにでも、
なんならもう発表になった50周年記念の初期曲ツアーでまた観たいものですね。
UP THE IRONS!!!

1.Caught Somewhere In Time
2.Stranger In A Strange Land
3.The Writing On the Wall
4.Days Of Future Past
5.The Time Machine
6.The Prisoner
7.Death Of The Celts
8.Can I Play With Madness
9.Heaven Can Wait
10.Alexander The Great
11.Fear Of The Dark
12.Iron Maiden

~アンコール~
13.Hell On Earth
14.The Trooper
15.Wasted Years

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
¥2,617 (2025/02/06 01:59時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【ライブレポート】IRON MAIDEN The Future Past World Tour大阪公演 @大阪城ホール(2024/09/24) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/10/05/live-iron-maiden-the-future-past-world-tour-osaka-2024-09-24/feed/ 0
【雑記】BURRN! 2024.10 (40周年記念超特大号を購入しました) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/09/burrn-2024-10-40th-anniversary/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/09/burrn-2024-10-40th-anniversary/#respond Mon, 09 Sep 2024 12:36:50 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2273 5年に1度のページ大幅増!40周年記念号はメイデン特集 いつの間にやら夏も終わりが近づいてまいりましたが、お読みの各位は年間ベストアルバムの目星はついてきましたでしょうか。私はまだです。そもそも年間のベストどころか旧譜で […]

The post 【雑記】BURRN! 2024.10 (40周年記念超特大号を購入しました) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
5年に1度のページ大幅増!40周年記念号はメイデン特集

いつの間にやら夏も終わりが近づいてまいりましたが、
お読みの各位は年間ベストアルバムの目星はついてきましたでしょうか。私はまだです。
そもそも年間のベストどころか旧譜でも聴き込めていないものが多すぎる身としては、
9月5日発売のハードロック・ヘヴィメタル専門誌BURRN!の最新号は大事な情報源。

今月号は「創刊40周年記念超特大号」と題して、いつもよりはるかに分厚い352ページ!
背表紙つきの分厚い装丁で、編集部が総力を挙げてHR/HMの歴史を振り返る特別仕様。
普段はホチキス留めになっているのを考えるととんでもない大盤振る舞いです。

¥1,800 (2025/02/07 00:41時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

ちなみにこの分厚さになったのは2014年発売の30周年記念号から。
30周年→35周年→40周年と、5年おきに出し続けて今回が3冊目となります。

BURRN!30周年、35周年、40周年記念号(表紙)

歴代の超特大号を並べてみるとこんな感じ。
MR. BIG→HELLOWEEN→IRON MAIDENという並びは壮観ですね。

BURRN!30周年、35周年、40周年記念号(背表紙)

背表紙はこんな感じ。
メイデンのロゴは横に長いので若干他の字も下に寄っています。

BURRN! 2024.10(表紙)

さて、今月の特集は9月に来日公演を控えたIRON MAIDENのリーダー、
スティーヴ・ハリス(Ba.)の独占インタビュー。
最新作“SENJUTSU”(2021)のタイトル曲や、
後半の“Death Of The Celts”以降の長尺曲3曲など、
アルバムの中でもハイライトとなる主要な楽曲を作ったスティーヴでしたが、
彼自身がインタビューに答えることはなかったので貴重な資料です。
“SENJUTSU”という日本語を前面に押し出したアルバムタイトルについて、
そして並行して来日するBRITISH LIONのことについても勿論触れられています。

ツアー中のルーティーンに関してのくだりは、
スティーヴという人の無尽蔵の体力に圧倒される内容なので必読。
体力の話ではブルース・ディッキンソン(Vo.)がフォーカスされがちですが、
よくよく考えずとも、スティーヴ・ハリスもまた紛れもない超人のひとり。
成功者に備わっているのはやはり体力なんだな……、と思わされます。

インタビューのあとには、B!誌の特集号ではお馴染みの“IRON MAIDEN A to Z”も完備。
メイデン周りの人名やアルバム・主要な楽曲についての解説がついています。
(”Q”の項目なんかに漂う若干無理やり捻り出してきた感もポイント)

40周年となる今回のメインコンテンツは、
創刊号から最新号までの歴代BURRN!の振り返り。
歴代の表紙とともに、その号の目玉記事やポスターになったアーティスト、
その時々のHR/HMニュースの紹介がズラリと並ぶ構成になっています。

30周年、35周年記念号はどちらかというとHR/HMニュースがメインだったのですが、
今回はそれと比べると「BURRN!そのもの」に対して思い入れがある方向けといった趣。
歴代の表紙と特集の変遷からは時代性と雑誌のカラーを存分に感じられますし、
思い出の号がある方には懐かしく感じられること請け合い。

編集部や外部ライターの方による、創刊以降のおすすめアルバムも今回は無し。
個人的にはこれで興味を持ったアルバムも数多くあったので残念なのですが、
とは言えこれに関しては、前回から5年しか経っていないこともあり、
似たような顔ぶれになるのも致し方ないような気もするので複雑なところです。
次回があれば復活希望……!

あとの見どころはMR. BIGの2025年2月の再来日についての言及が既にされていること。
ウド―音楽事務所から興行の発表がされたのも同じ週なので、
だいぶ前から編集部には情報がいっていたとみるのが自然でしょうね。
この再来日を知った状態で、
再度“Ten”(2024)発売時のインタビューを読むのも乙な楽しみ方かもしれません。

なんだかんだ言いつつも、好きなバンドの記事が載ると買ってしまうB!誌。
日本におけるHR/HM受容のメインストリームを体系的に捉えられる資料なのは間違いないので、
ちょっと遅い夏休みの楽しいお勉強目的にもいかがでしょうか。

¥1,000 (2025/02/07 00:33時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
¥1,800 (2025/02/07 00:41時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【雑記】BURRN! 2024.10 (40周年記念超特大号を購入しました) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/09/09/burrn-2024-10-40th-anniversary/feed/ 0
【CD購入録】2023/09/09 (メイデンの日本盤2作! & TESLAに初挑戦) https://tashinami-musiclog.com/2024/01/08/cd-2023-09-09-iron-maiden-tesla/ https://tashinami-musiclog.com/2024/01/08/cd-2023-09-09-iron-maiden-tesla/#respond Sun, 07 Jan 2024 16:30:34 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=645 目次 IRON MAIDENの日本盤2作を購入!Fear Of The Dark / Iron Maiden (1992)Dance Of Death / Iron Maiden (2003)Psychotic Supp […]

The post 【CD購入録】2023/09/09 (メイデンの日本盤2作! & TESLAに初挑戦) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>

IRON MAIDENの日本盤2作を購入!

(書きかけだった9月の記事ですが、せっかくなので体裁を整えて投稿します)

引っ越し前に地元のブックオフで良い掘り出し物がないかと物色していたら、
IRON MAIDENの大好きなアルバム2枚の日本盤(三方背スリーブケース仕様)を発見!

"Fear Of The Dark"(1992), "Dance Of Death"(2003)
“Fear Of The Dark”(1992), “Dance Of Death”(2003)

左からそれぞれ、9th“Fear Of The Dark”(1992)と13th“Dance Of Death”(2003)。
どちらもタイトル曲がライブの定番となっていますね。そして日本仕様の初回限定盤!
初回限定盤の仕様として、写真とメンバー紹介が載ったブックレットが封入されています。

Fear Of The Dark / Iron Maiden (1992)
Fear Of The Dark / Iron Maiden (1992)

“Fear Of The Dark”(1992)には帯こそなかったものの、
特典ロゴステッカーとブックレットはしっかり付属。
16th“The Book Of Souls”(2015)で復活するまでは、
初期からの旧ロゴが使われた最後のアルバムでもありました。
ブルース・ディッキンソン(Vo.)がこの後しばらく脱退した作品でもありますしね。

久しぶりに聴いても一発目に飛び込んでくる“Be Quick Or Be Dead”のインパクトは強烈!
インパクトのあるリフと疾走感、そしてブルースのブルータルなシャウトの暴れっぷり、
ダークな雰囲気も相まって90年代のメイデンを代表する一曲のひとつですね。

そして最後を飾るタイトルトラック“Fear Of The Dark”の盛り上がりと構成の美しさはメタル界屈指。ですがこの曲が一番映えるのはやはりライブバージョンだな、と思ったりもします。
洗練された原曲と、どこまでも熱いライブバージョンを聴き比べるのも乙なもの。

その他にも劇的な展開の長尺曲“Afraid To Shoot Strangers”や、デイヴ・マーレイ(Gt.)のペンによるメロディアスな疾走曲“Judas Be My Guide”など聴きどころも多いですし、
アートワークも含め、全体を覆うひんやりとしたムードも本作の特徴。
メイデンにしては珍しく切々と歌い上げるバラード“Wasting Love”も大好きな一曲です。

¥2,202 (2025/01/28 01:19時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
Dance Of Death / Iron Maiden (2003)
Dance Of Death / Iron Maiden (2003)

続いてこちらはブルース復帰後の第2作、13th“Dance Of Death”(2003)。
読んで字のごとくですが『死の舞踏』という邦題はクールで良いですね!
ネタにされがちなジャケットのCGの安っぽさは時代柄か…という感じではありますが、
中央で手を差し伸べてくるエディと、一番右の女性?の虚ろな表情は印象的で割と好きですね。

ド頭から“Wildest Dreams”“Rainmaker”と、コンパクトな疾走曲2曲を固めたことで、
ブルース復帰後のアルバムの中では一番取っ付きやすい1枚です。
中盤にはヤニック・ガーズ(Gt.)の会心作“Dance Of Death”や、
珍しくエイドリアン・スミス(Gt.)が長尺曲を手掛けた戦争絵巻“Pascendale”を配し、
ラストは美しいバラード“Journeyman”で〆る……という完璧な構成。
ニコ・マクブレイン(Dr.)が初めて作曲に関与したストレートな疾走曲“New Frontier”も素晴らしい出来で、隙のないアルバムだと改めて感じました。

Dance Of Death / Iron Maiden (2003) 初回限定盤
Dance Of Death / Iron Maiden (2003) 初回限定盤

そして初回限定盤の目玉は写真下のブックレット!
前半に各メンバーの紹介、後半には「伊藤政則氏が語る!これまでのアイアン・メイデンとの取材秘話!!」と題した、伊藤政則先生によるブルース・ディッキンソン脱退〜再加入の際のメイデン周りの動きが生々しく書かれており、これが中々面白かったです。
実際に生の声を聞いていないと出てこない内容なので良い買い物でした。
ちなみにインタビュアーはBURRN!の前田岳彦氏が務めています。

もし仮に今作に隙があるとすれば日本盤がCCCDなことくらいじゃないですかね……。

¥1,200 (2025/01/28 01:20時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
Psychotic Supper / Tesla (1991)
Psychotic Supper / Tesla (1991)

こちらはそのブックオフの店先のワゴンでまさかの100円で投げ売られていたもの。
帯こそ付いてはいませんでしたが、三方背スリーブケースも、
バンドの歴史とメンバー紹介のブックレットも付いていたのでかなりお得な掘り出し物でした。
当方TESLAには初挑戦でしたが、正統派のアメリカンハードロックで気持ちよく聴けました。

特に2曲目の“Edison’s Medicine”はイントロ一発で気に入りましたし、
亡きDef Leppardのスティーヴ・クラークに捧げた5曲目
“Song & Emotion (To Our Friend. Steve “Steamin'” Clark)”は特に印象的でした。
切々としたバラードから一気にDef Leppard調のハードロックに展開していき、
最後にはしみじみと余韻を残すような終わり方にはグッときました。
その人生を描いた歌詞と併せてじっくり味わいたい、8分半にわたる大作です。

日本盤にはボーナストラックとして、カバー曲の“Rock The Nation”“I Ain’t Superstitious”
“Run Run Run”の3曲が追加されています。

¥786 (2025/01/28 01:21時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

The post 【CD購入録】2023/09/09 (メイデンの日本盤2作! & TESLAに初挑戦) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

]]>
https://tashinami-musiclog.com/2024/01/08/cd-2023-09-09-iron-maiden-tesla/feed/ 0