ライブレポート - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Tue, 04 Mar 2025 09:44:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg ライブレポート - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【ライブレポート】MR. BIG The Big Finale! Forever In Our Hearts大阪公演@大阪城ホール (2025/02/22) https://tashinami-musiclog.com/2025/03/01/live-mr-big-the-big-finale-forever-in-our-hearts-osaka-2025-02-22/ https://tashinami-musiclog.com/2025/03/01/live-mr-big-the-big-finale-forever-in-our-hearts-osaka-2025-02-22/#respond Fri, 28 Feb 2025 15:50:19 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3216 目次 あのMR. BIGのラストツアーには「続き」があった!前回を踏まえた「裏ベスト」的なセトリはファンへの贈り物MR. BIG大阪公演セットリスト(2025/02/22) あのMR. BIGのラストツアーには「続き」が […]

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その名も“The Big Finale! Forever In Our Hearts”
一昨年の7月に大阪、そして武道館で感動的なライブを見せてくれたMR. BIG

自分は前回も大阪公演に参戦。

その後はスタジオアルバム“Ten”を発売、
そして全米ツアーでいよいよツアー活動に終止符を打つ……

と思われていたわけですが、
“Never Say Never”とはよく言ったもので、
日本で改めてラストツアーを行うことに!
2/22(土) 大阪公演 大阪城ホール、
2/25(火) 東京公演 日本武道館(ラストライブ!)
というスケジュールでのビッグ・フィナーレと相成りました。

奇しくも前日のGREEN DAYから2日連続となる大阪城ホール。
時間帯によっては雪もちらつく天候でしたが、物販は常に大行列!
それだけ彼らが愛されていたのだなとしみじみ。
能登半島沖地震のチャリティTシャツを出していたり、
募金箱を設置していたりと、バンド側から日本への思いも伝わってきました。

こちらは開場直前の写真。

大阪城ホール (2025/02/22)

会場内、能登への募金を呼び掛けるポスターにメンバーのサインが!

能登への募金を呼び掛けるポスターにメンバーのサイン

そして入った直後には奇しくもソロツアーを控えている
元メンバー、リッチー・コッツェンの特大パネルがお出迎え。

Richie Kotzen 宣伝パネル

ニューアルバム“Nomad”(2024)ソロツアーの宣伝なわけですが、
このパネルの写真を撮っている方も多かったですね。

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今回の席はSS席のスタンド最前列!
ほぼ中央だったので真正面からバランスのいい音を味わえる良席でした。

開演前BGMはTHE・洋楽ヒットソング特集という趣。
(EUROPEの”Seven Doors Hotel”が入っていたのも良かったですね)
客電が消えてビートルズの”Rock ‘n’ Roll Music”がかかると、
楽屋からステージ裏に向かうメンバーの様子がスクリーンに映し出される演出でした。

MR. BIG 大型スクリーン(ロゴ)

1曲目は優しいコーラスが特徴的な“Mr. Gone”
まさかまさかの中々にコアな選曲は3rd“Bump Ahead”(1993)から。
再結成後に日本で披露されたのは勿論初めて、
1996年のツアー以来だということなので驚きです。

前半部分はMCも短めに、
披露しきれなかった曲をこれでもかと放出するハードなセットリスト。
2曲目に早速披露された”Good Luck Trying“と、
この日が世界初披露の“Up On You”はいずれも最新作“Ten”(2024)から。
ファンキーな曲が続く構成だったこともあり、
“Up On You”のストレートな4ビートがより際立って聞こえましたね。
本来はライブを前提としない曲群がこうして聴けたのも、
前回の日本のファンによる熱烈な歓迎があってこそ。

というのも、今回のセットリストに関して言えば、
“Mr. Gone”から“Up On You”までの頭6曲は
前回のツアーで披露されなかったもの。
前回が2nd完全再現だったので、
今回は1st多めか?と予想していましたが、
蓋を開ければ“Bump Ahead”祭りだったのが面白いところ。

「レーベルの意向でバラードを沢山入れさせられたアルバム」
という評が一般的ではありますが、
実際はハードでファンキーな側面も大きい本盤。
そこを前面に押し出した序盤の聴き応えは、
コアなファンをも唸らせるものがありました。
ラストツアーをコアな内容にできるのも、
ファンを信頼してくれていることの表れと言ってもいいはず。

そして名曲“Green-Tinted Sixties Mind”に導かれた中盤以降はグレイテストヒッツ!
今回は“Lean Into It”(1991)の1~3曲目を逆順で演奏するという趣向。
バックのメンバー紹介映像も楽しい“Alive And Kickin'”では、
ラストで“WE LOVE YOU PAT”の文字が大写しになり思わずホロリ。
“Daddy, Brother, Lover, Little Boy“では当然盛り上がりつつ、
「このドリルソロも見納めか……」という一抹の切なさも。

再結成後の新曲としてプレイされ続けた“Undertow”に続いては、
ポール、ビリー、ニックの3人によるインストメドレー!
今回のラストツアーの個人的ハイライトはこのパート。
“Wind Me Up”に始まり“Mama D.”“Merciless”といった凝ったリフの曲、
そしてあの“Anything For You”のギターソロはフルバージョンで披露!
チラッとだけ披露されたものも含みますがこの大ボリューム!
 Wind Me Up
 Mama D.
 Out Of The Underground
 Merciless
 Anything For You
 Voodoo Kiss
 The Whole World’s Gonna Know
 How Can You Do What You Do
 Take A Walk
 Defying Gravity

正直フルで聴きたかった……という曲も勿論ありますが、
少しでもいろんな曲を演奏したい!という思いはしっかり伝わりました。
やっぱり1stの曲では会場のボルテージも上がっていましたね。

そして続けて披露されたのはポール・ギルバートのソロ!
前回は“Nothing But Love”をギターインストで披露してくれたポールですが、
今回は最後とだけあって“Stay Together”
これは最後の曲で来るかと思っていたのでちょっと意外でしたが、
やはりポールの「ギターを歌わせる」技術は天下一品。極上の時間でした。
ついでに短髪に戻していて若々しくなってましたね。

思えばポール・ギルバートのソロタイムは
ギターをエモーショナルに歌わせる方に進化していき、
ビリー・シーンのソロタイムは高速ハーモニクスだったり、
最後には足元でストリングスの音を流してみたりと、
リストバンドにもある「四弦達人」としての道を邁進していた印象です。
“Shy Boy”でのボーカルの力強さも健在でしたし、
まだまだそのエネルギーには枯渇の気配なし!

そして「ニック・ディヴァージリオ!2回目だしもうヴァージンじゃないよ!」
というエリックらしすぎるメンバー紹介をされたニック。
(大阪ではコイキングが輪切りの寿司にされるTシャツで話題に)
“Take Cover”の中間部分ではパットのフレージングをなぞるだけでなく、
今回は独自の色を出していたのが印象的でした。
まだまだMR. BIGには発展の余地があるのでは?と思わせてくれるのもニクイ。

そして本編ラストは新曲“Forever In Our Hearts”
「能登の被災者とその家族、そして日本のファンに捧げます」
という前置きにも誠実さを感じました。
このタイトル、元はといえばビリーがライブの最後の言葉としてよく使っていた言葉なのだそうで、
それに触発されたポールが作った曲、とのこと。
公式MVには日本語の歌詞もついていて、
どこまでも相思相愛だったんだなと再認識。

アンコールは“To Be With You”
そして“Just Take My Heart”の名バラード2曲でスタート。
“To Be With You”の映像には日本語での感謝の言葉が綴られたメッセージも。

MR. BIG名物のパートチェンジでは
エリックがベース、ポールがドラム、
ニックがギター、そしてビリーがボーカルの構成で
The Rascals“Good Lovin'”を披露。
そしてThe Whoの名曲“Baba O’Riley”をカバーするところまで前回同様。

前回のツアーはここで終了……でしたが、やはり今回は一味違う!
エリックが指で「1」のサインを出すと大歓声!
そして最後の最後に披露されたのは
“I Love You Japan”!!!

最初のピロピロリフでは一瞬判断つかず、歌い出しでこの曲と気づき大興奮でした!
レア曲ながら”Wow-wow!”のコールが揃っていたのは流石。
日本(そしてマキタのドリル)への愛を、
最後までユーモアたっぷりに全身で表現した最高の〆でした。

1.Mr. Gone
2.Good Luck Trying
3.Price You Gotta Pay
4.Big Love
5.Temperamental
6.Up On You
7.Green-Tinted Sixties Mind
8.Alive And Kickin’
9.Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)
10.Undertow
11.Instrumental Medley:
  Wind Me Up
  Mama D.
  Out Of The Underground
  Merciless
  Anything For You
  Voodoo Kiss
  The Whole World’s Gonna Know
  How Can You Do What You Do
  Take A Walk
  Defying Gravity
12.Paul Gilbert Guitar Solo:
  Gonna Fly Now
(Theme From “Rocky”)
  Stay Together
  Green-Tinted Sixties Mind
  To Be With You
13.Colorado Bulldog
14.Promise Her The Moon
15.Take Cover
16.Wild World
17.Addicted To That Rush
18.Billy Sheehan Bass Solo
19.Shy Boy
20.Forever In Our Hearts

アンコール:
21.To Be With You
22.Just Take My Heart
23.Good Lovin’
(パートチェンジ)
24.Baba O’Riley
25.I Love You Japan

これが「正真正銘」のラストツアー。武道館も同じセトリだった様子。
前回のツアーに行った人にはより刺さる仕様になっていて、
どこまでもファン思いなバンドだな……という感慨がありました。

思えばMR.BIGが完全にグレイテストヒッツなセトリをやったのは、
2009年の“Back To Budokan”のときだというのが私見。
そこからアルバムを4枚も出して、その時々の曲をしっかり入れてくれていたのには、
彼らの現役バンドとしての矜恃を感じました。
再結成後の象徴としての“Undertow”を演り続けていたのも嬉しかったです。

前回長めにとったアコースティックステージは無し!というのも思い切ったなと。
(それっぽかったのは“Wild World”の前半くらい)
アコースティックセットで披露されていた“Big Love”
そして“Promise Her The Moon”をバンド編成でやり切ってくれたのが、
思い残した分を回収していこうという気概を感じさせてくれて嬉しかったですね。
まさかもう一度聴けるとは思わなかったので感激でした。
今回の真・ビッグフィニッシュも商品化してくださいね!!!

帰り道にイヤホンをつけたらすぐ
“Forever In Our Hearts”が流れてきて切なさがこみ上げてきました。
最後の最後までいい曲書き続けてくれるのって本当に素敵なことだなと改めて。
楽しすぎて本当にあっという間に終わってしまった……
ビリーの「いつかまた何かしらの機会で」という最後の言葉も信じつつ、
MR. BIGよ永遠に……。

前回の大阪公演はこちら。

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【ライブレポート】GREEN DAY JAPAN TOUR 2025大阪公演@大阪城ホール(2025/02/21) https://tashinami-musiclog.com/2025/02/26/live-green-day-japan-tour-2025-osaka-2025-02-21/ https://tashinami-musiclog.com/2025/02/26/live-green-day-japan-tour-2025-osaka-2025-02-21/#respond Tue, 25 Feb 2025 17:51:02 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=3214 ポップパンク界の王者にして自分の青春時代を形成してくれたGREEN DAY、遂に来日!来日は公演はサマソニ2012以来13年ぶり、単独ツアーとしては2010年以来となる15年ぶり!という久々のものでした。 サマソニの映像 […]

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ポップパンク界の王者にして自分の青春時代を形成してくれたGREEN DAY、遂に来日!
来日は公演はサマソニ2012以来13年ぶり、
単独ツアーとしては2010年以来となる15年ぶり!という久々のものでした。

サマソニの映像はWOWOWの映像を録画して何度も観た記憶があります。
当時は“¡Uno!”, “¡Dos!”, “¡Tré!”と題された例の3部作の時期で、
新曲として披露された“99 Revolutions”は一聴で大好きな曲になりました。

そして遂に最新作“Saviors”(2024)を携えた彼らをこの目で観られるときが来ました!
そもそも“Father Of All…”をリリースした2020年の3月には
8年ぶりの来日が決まっていたわけですが、あえなくコロナで中止に。
2025年になってようやくリベンジできた!というわけですね。
バンドにとっても日本のファンにとっても、
「忘れ物を取りに来た」という感慨に溢れたツアーといえます。

ということで自分は2/21(金)の大阪公演に参戦!
翌日にはMR. BIGラストツアー大阪公演ということで、
まさかの連日で城ホール、という日程になりました。
(SNSのTLでも同志の方がちらほら……)

Creativeman 来日告知ポスター

会場外にはクリエイティブマンの来日告知ポスターがズラリ。
大阪に限っても来日ラッシュなのは今年も変わらず。
嬉しい悲鳴が各所から聞こえてきそうです。

席については運よくスタンディングが取れたのですが、
入場時には持ち物検査+金属探知機という厳重な体制が敷かれていたほか、
スタンディングとはいえブロックは細かく区分けされモッシュ等は禁止。
個人的には(片足捻挫中ということもあり)
巨大なピットに放り込まれたらどうしよう……という心配はなく一安心。
多少の押しあいへし合いは覚悟の上でしたが平和に拳振り上げて鑑賞できました。
会場が大きい分多少ピットは小さめにしておかないと手が回らない、というのはありそう。

入場したころにはゲストの炙りなタウンのライブがスタート。
岡山出身の女性3ピースバンドで、この大阪公演のみの出演。
まっさらな状態で観はじめたライブでしたが、
激しいシャウトも交えつつストレートにエネルギーを放散する様子にはグッときました。
歌詞やMCもどこまでも直球でしたし、しかもそれらが
「かっこいいことを言おうとしているわけではなく、発した言葉がかっこよくなっている」
というように映りましたし、ステージを走り回るギターとベースの2人は、
後半ではステージ中央の花道まで使って会場を掌握。
終わるころには「ええやんけお前ら~!!」という声が聞こえたのが印象的でした。
Spotify等の大手サブスクには配信していない豪気なバンドなので、
ぜひここはフィジカルでどうぞ。

GREEN DAY 開演前

そしていよいよGREEN DAY
開演前の液晶テスト画面の時点から歓声が上がっていました。
ステージ上部にもスクリーンが配置されていて、
演奏の様子がどの席からでもしっかり観られる構成になっていたのは流石。

開演BGMは近年すっかりお馴染みとなり、ハイドパーク公演では大合唱を起こした、
QUEEN“Bohemian Rhapsody”のフル尺音源
(日本でも”Mama~!”のパートは合唱になっていてちょっと安心)からの
RAMONES“Blitzkrieg Bop”への流れ。
酔っ払いのウサギの着ぐるみが登場して会場を盛り上げてくれました。
衣装がまんまビリー・ジョー仕様で笑いましたが、果たして……。

ということで1曲目は新譜から“The American Dream Is Killing Me”
キャッチ―なサビなので早速の大合唱になっていたのは流石。
後方の壁状になったマーシャルアンプの縁には照明がついていて、
曲に合わせてカラフルに彩られる演出。
最新作“Saviors”(2024)の曲ではジャケットに合わせて全体がピンク色に。
さらに上部にはパイロまで仕込まれていて、炎の演出でも楽しませてくれました。

今回のバンドメンバーは、
ビリー・ジョー・アームストロング(Gt, Vo.)
マイク・ダーント(Ba.)
トレ・クール(Dr.)
の変わらぬ3人に、
すっかりお馴染みとなった
ジェイソン・ホワイト(Gt.)、
さらにキーボード、ギターを加えた6人編成で、
「GREEN DAYの音」をステージ上で余すところなく表現していました。
3ピースのようで実際には6人編成を要するあたりが、
彼らの音楽性の多様さを如実に表していたように思います。

そしてこのツアーの特徴としては、
最新作の宣伝のみならず、
“Dookie”(1994)の30周年、
そして“American Idiot”(2004)の20周年という、
彼らの傑作アルバムのメモリアルとしての性質も持っていること!
というわけで前半は“Dookie”
後半は“American Idiot”中心という
贅沢すぎる構成が実現。
新譜の曲でのご挨拶もそこそこに
“Welcome To Paradise”“Longview”はあまりに強烈すぎました。
どちらもマイクの特徴的なベースラインがしっかり味わえて感動しましたね。

そして“Longview”でひとしきり飛び跳ねたあと、
ビリー・ジョーが敢えて何も語らず、
しかし少年の面影すら残したキラキラした目で
ステージ上から客席を睥睨するとき……

特大アンセム“Basket Case”が始まる!!!!!!
自分も例によって高校時代バンドでコピーしたこともある一曲、
周りの兄ちゃん姉ちゃんと一緒に大合唱でした。
あの”BJ”のイニシャルをあしらったストラト”BLUE”をかき鳴らす姿、
「青春」が詰まっていてあまりにも感動的でした。

その後も、ウーマンリブのデモ行進の写真を背景に歌う“She”
そしてこれも必殺の
“When I Come Around”と、
“Dookie”からの曲の波状攻撃で畳みかけるさまはインパクト抜群でした。

続いてはトレのストレートなドラムに導かれ、
アジテーションのようなコーラスが印象的な
“Know Your Enemy”へ!
個人的にはこの日のライブでトレ・クールのドラムがもっと好きになりましたね。
あの一音一音のパワーと推進力と安定感は生で観てこそ。

ここでは落ちサビの部分をファンに歌わせる流れがありましたが、
「歌詞分かる奴!」と聞いても該当者が見つかるまでには若干ラグが……
と思いきや選ばれたのは何と”I KNOW THE ENEMY”のフラッグを掲げた男性!
バンドと一緒にそのままノリノリで歌い上げたり、
ステージ上で台からのジャンプを決めたりとすっかりヒーローになってました。
こういうまっすぐなファンっていいなあ……とこちらも楽しくなりましたね。

その後にいきなり始まったのは、
この日のセトリで一番古い
“Who Wrote Holden Caulfield?”
2ndアルバムという位置づけの
“Kerplunk!”(1992)に収録された、
『ライ麦畑でつかまえて』の主人公に仮託して無気力な生活を歌う隠れた佳曲!!
というのも自分が燻っていた時期に一番聴いていただけに思い入れもひとしお、
まさかこの日に聴けるとは!という感慨で胸いっぱいになりました。
自分語りですがこの日のハイライトです。
セトリへの正式な記載もなく完全な日替わり枠、
さらに現状では奇しくも大阪限定の様子。僥倖!

"Dookie"のジャケットに出てきた飛行船

さらにこのとき会場にはあの“Dookie”のジャケットに出てきた飛行船が登場!
この飛行船、後ろのほうでは爆弾(風船)を投下していたり、
下では(ジャケットの)犬の着ぐるみが登場したりと会場を沸かせていたそうです。
自分は前方だったので一瞬写真を撮ったら即バンドに食いついて観ておりました。

続く“Revolution Radio”
“Dilemma”“21 Guns”は、
打って変わって新しめの曲が並ぶゾーン。
この辺りが中盤ですね。
新曲“Dilemma”はビリー・ジョー自らの依存症体験を赤裸々に吐露した一曲。
ライブで聴くとトレのビートに乗った甘さの中に哀愁のあるメロディラインが絶品。
“Saviors”のジャケットでもオマージュされている、
ラモーンズのフィーリングを大いに感じてますます好きになりました。

そして弱者に寄り添い鼓舞する
名曲“Minority”
アコギのサウンドがグッと前面に出てくる一曲ですが、
今までどちらかというとテンポも抑えめだったのがここで大爆発!
この日一番ともいえる活気に溢れた演奏でした。
みんなで歌えて連帯できるサビ、昨今のマジョリティの専横を思うと沁みてきます。

そしてこの日一番のサプライズ、
ビリー・ジョーが突然「リンダリンダ~!」と歌い出す!
続けてサビの合唱で応えるオーディエンス。日本思いで嬉しい……
個人的にはサマソニでの
THE LINDA LINDASのパフォーマンスを思い出すなど。

「デデッ!」という強烈なリフで
“Brain Stew”“Jaded”がスタート。
この曲に入った瞬間、横にいたお兄さんの反応が
今までの「ウェーイ!」という感じから
祈るような真剣な眼差しでステージを見つめるようになり、
「この人はきっと“Insomniac”に救われたんだな……」と勝手に親近感。

フラストレーションを放散した
“Jaded”の狂乱が終わると、
ステージ中央に巨大なハートの手榴弾のバルーンが膨らんでいき……

遂に“American Idiot”がスタート!!
20年たっても色あせるどころか時代性をますます帯びるようになってきているのは皮肉ですが。
2番の”I’m not a part of a redneck agenda”のところ、
最新作の宣伝として地下鉄の駅で行ったライブでは”MAGA agenda”としていたところ、
今回は”Elon agenda”と歌詞を変えての披露。
要は「俺はイーロンの計画には乗らねえよ!」という熱い意志表明!痺れました。

ここからは完全再現か?と思いきや2曲目を飛ばしていきなり“Holiday”
そしてもちろん
“Boulevard Of Broken Dreams”へ!
ここでの合唱、初日の大阪では正直不発気味でしたが他会場はどうだったんでしょうか……
(サビではなくAメロを歌わせるのでハードルが少し高め)

ここからはほぼアルバムの流れに乗って進んでいきます。
“Are We The Waiting”のサビは分かりやすいのでしっかり大合唱に。
ここではギターを持たずマイク一本で花道に立つビリー。
全身で大観衆に問いかけるような姿が印象的でした。
続く疾走曲“St. Jimmy”でもそのまま全力のアジテーションスタイル!
カッコよさの中に危うさも感じさせるキャラクターを完璧に演じていました。
真っ赤な紙テープが舞う演出も決まってましたね。

ここで本編の〆かと思うような盛り上がりでしたが、
しっとりとした“Give Me Novacaine”へ。
(大阪の地名もしっかり出してくるサービスも有難い!)

そしてここで一気に飛んで“Letterbomb”
これもバンド屈指の名曲なわけですが、曲中でビリー・ジョーが観客に
「今だけはスマホも、Facebookもインスタも何もかも無しだ!」
「一番大切なのは一つになることだ!」と熱く語り掛けていたのが印象的でした。
そこからの”Let’s go crazy!!!!!”の煽り、この最高の瞬間のひとつになりました。

哀しく、そして美しい名曲
“Wake Me Up When September Ends”での合唱の後は、
5部構成からなる「パンク・オペラ」
“Jesus Of Suburbia”
目まぐるしく移り変わるバックの映像も効果的でしたし、
この組曲の完成度を改めて実感するひとときでした。
“Dearly Beloved”パートの裏声のコーラス、
周囲の人と一緒に歌ったのが楽しかったし凄く綺麗でした。いい思い出です)

大盛り上がりでの
“American Idiot”パートも終わり、
クライマックスで披露されたのは
新曲“Bobby Sox”

ここで新曲を持ってこれる現役バンドとしての矜持、そして
“Do you wanna be my girlfriend?”,
“Do you wanna be my boyfriend?”
という分かりやすく盛り上がれるキャッチ―なメッセージ、
さらにこのシャウト交じりの力強い歌唱を最終盤にやってのけるビリー・ジョー!
全てが完璧に融合した秀逸なパフォーマンスでした。

そして一番の驚きは最後の
“Good Riddance (Time Of Your Life)”まで、25曲ぶっ通しでのライブだったこと。
これがパンクロックの力か……と心で理解できるような、素晴らしい体験でした。

1.The American Dream Is Killing Me
2.Welcome To Paradise
3.Longview
4.Basket Case
5.She
6.When I Come Around
7.Know Your Enemy
8.Who Wrote Holden Caulfield?
9.Revolution Radio
10.Dilemma
11.21 Guns
12.Minority
13.Brain Stew
14.Jaded
15.American Idiot
16.Holiday
17.Boulevard Of Broken Dreams
18.Are We The Waiting
19.St. Jimmy
20.Give Me Novacaine
21.Letterbomb
22.Wake Me Up When September Ends
23.Jesus Of Suburbia
24.Bobby Sox
25.Good Riddance (Time Of Your Life)

そして今回のツアー、会場限定で配布される特典が存在!
退場していたら最後の最後に出入口でこちらのカードが配られて感激しました。

GREEN DAY(会場限定特典)

IDは00059番!けっこう早めに入手できたみたい?
日付と会場名も記載されているのが嬉しいところ。この日限定の思い出の品です。
ちなみにQRコードからは“Saviors”の配信URLにジャンプできます。芸が細かい!

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【年間ベスト】年間ベスト2024(今年のライブ遍歴+ベストライブ) https://tashinami-musiclog.com/2025/01/01/annual-best-2024-best-live/ https://tashinami-musiclog.com/2025/01/01/annual-best-2024-best-live/#respond Tue, 31 Dec 2024 19:01:56 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2647 あけましておめでとうございます!!新年ですが年末年始の長期休暇ということで、引き続き2024年の振り返りをば。 まず2024年のライブ遍歴がこちら。 2/7 Queen + Adam Lambert (@京セラドーム大阪 […]

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あけましておめでとうございます!!
新年ですが年末年始の長期休暇ということで、引き続き2024年の振り返りをば。

まず2024年のライブ遍歴がこちら。

2/7 Queen + Adam Lambert (@京セラドーム大阪)
2/13 Kula Shaker (@心斎橋BIGCAT)
3/2 Slash Feat. Miles Kennedy & The Conspirators (@なんばHatch)
5/8 GAMMA RAY(@なんばHatch)
5/21 スターダスト☆レビュー (@高槻城公園芸術文化劇場トリシマホール)
8/10 楠木ともり (@大阪城音楽堂)
8/17 SUMMER SONIC OSAKA Day.1 (@万博記念公園)
8/18 SUMMER SONIC OSAKA Day.2 (@万博記念公園)
9/7 スターダスト☆レビュー (@大阪城音楽堂)
9/23 YES (@岡谷鋼機名古屋公会堂)
9/24 IRON MAIDEN (@大阪城ホール)
9/28 Korpiklaani(@心斎橋SUNHALL)
10/10 Kasabian (@Zepp Osaka Bayside)
11/17 スターダスト☆レビュー (w/ PUFFY, Ms.OOJA)(@四日市市文化会館)
12/6 Judas Priest(@あましんアルカイックホール)

おそらく……と言うか文句なしに人生で一番ライブに行った一年だったと思います。
他にもフリーライブでいえば、声優系にはなりますが

8/25 NACHERRY (@あべのキューズモール)
10/14 中島由貴 (推し飯フェスティバル 声優アーティストライブ) (@万博記念公園)


も入ってきたりします。
(中島由貴さんのアーティストとしてのライブに初参戦できたのも嬉しい思い出)

個人的には結婚という人生における一大イベントもあり、
それに伴って一緒に参戦するライブもかなり増えたのが大きいですね。
気がつけば妻の影響でスターダスト☆レビュー(通算6回)が
BON JOVI(通算4回)を抜いて一番ライブに行ったバンドになってました。
11月の三重・四日市公演はPUFFYとMs.OOJAも出演するという贅沢なものでしたし、
メタラーを自称している自分ではありますが、
こうして視野を広げることによる幸福を改めてかみしめています。
(個別記事は後ほどきちんと上げますので……)

今年の個人的ベストライブですが、
TOP3にすると昔から憧れてきたレジェンドたちで占められることに。
また、3年連続で参戦しているSUMMER SONICに関しては、
Bring Me The HorizonMåneskinという一番勢いのある2バンドがヘッドライナーを務め、
見事大成功を収めたのが印象的でした。
ランキング作りに迷うくらいに様々なライブが行われるようになったことに感謝しつつ、
感染症対策には引き続き、気を配って楽しんでいきたいところです。

3位 Queen + Adam Lambert (@京セラドーム大阪)
QUEENの曲の普遍的な良さ、そしてアダムの素晴らしい歌唱力を存分に味わえました!
“Teo Toriatte”で音が止まるハプニングを、
観客みんなの歌でリカバリーした場面はずっと忘れられない感動的なシーンでした。

2位 Judas Priest(@あましんアルカイックホール)
先日の尼崎ですが、初めて生でメタルゴッドを拝めた!という感慨は本当に大きかったです。
9月に来日したメイデン同様、最新作の曲に物凄いパワーがある!というのを
感じさせてくれるライブを繰り広げてくれたのが嬉しいですね。
リッチー・フォークナーとアンディ・スニープのツインギターもバッチリ決まっていましたし、
個人的には“Devil’s Child”が聴けて感動しました。

1位 IRON MAIDEN (@大阪城ホール)
中学時代にメタルの世界に入門するきっかけになったバンドのひとつ!
大好きな“Somewhere In Time”(1986)の曲をたっぷりやってくれたのが嬉しすぎました。
まさかニコの勇姿を拝める最後の機会になると思いませんでしたが……
他のメンバーがステージから降りても、
たっぷりファンサービスをして深々とお辞儀していた姿は忘れられません。

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【ライブレポート】 Judas Priest Invincible Shield Japan Tour大阪公演@あましんアルカイックホール(2024/12/06) https://tashinami-musiclog.com/2024/12/21/judas-priest-invincible-shield-japan-tour-2024-12-06/ https://tashinami-musiclog.com/2024/12/21/judas-priest-invincible-shield-japan-tour-2024-12-06/#respond Sat, 21 Dec 2024 14:01:29 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2605 目次 Judas Priest、最新作を携えてのジャパンツアー2日目!Judas Priest 大阪公演セットリスト(2024/12/06) Judas Priest、最新作を携えてのジャパンツアー2日目! (※セットリ […]

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Judas Priest Invincible Shield Japan Tour 公演ポスター

(※セットリストのネタバレを多分に含みます)

我らがメタルゴッドことJudas Priestのジャパンツアーが開幕!
名古屋公演に続く2日目、大阪公演も最高でしたね!
大阪公演……と言いつつ会場は兵庫県尼崎駅近くのあましんアルカイックホール
神が大阪公演とのたまうのでこれは大阪公演です。
9月のメイデンに続き、今回も例によって妻と参戦。

まず気になる物販ですが、ツアーTシャツはメイデン同様8,000円。
もはや当然と割り切ってか、驚く人も少なかった印象。
その代わり(?)メンバーのサイン入りリトグラフが5,000円という大盤振る舞い!

自分の少し前で売り切れてしまい入手はできませんでしたが、
どうやら本当に売れる分のリトグラフを捌ききってしまったらしく、
追加作成に伴い、以降の公演では一気に10,000円に値上げしての販売になるとか。
結構などんぶり勘定な気もしますが、それだけこの祭りが盛り上がっているということか……

他にも目玉のひとつとしてカセットテープの発売もありましたね。
サイズ感といい趣といい、コレクション欲をかきたててくれます。
(今のカーステレオにカセットデッキがないのが残念ですが……)

Judas Priestマフラータオル、リストバンド、ピンバッジ

自分はマフラータオルとリストバンドを入手。
タオルはプリントも凝っていていい感じですし、
リストバンドは今後メタルイベントに赴く際の正装として使えそう。
ちなみに妻はピンバッジをゲット。ピンボケしてますが中々かっこいいです。

Judas Priest バックドロップ

会場に入ると巨大なバックドロップがお出迎え。
最新作“Invincible Shield”(2024)のブックレット冒頭に刻まれている、
メタルゴッドによって贈られた熱い檄文が期待感を高めてくれます。

会場内BGMもガンズやエアロ、ニッケルバックと超王道路線。
(ちなみにスラッシュのソロとVelvet Revolverも流れていたので、
本人のあずかり知らぬところでスラッシュ大忙しの様相だったのは謎)
AC/DC“It’s A Long Way To The Top (If You Wanna Rock ‘n’ Roll)”が流れだすと、
ここぞとばかりに立ち上がって歌い出すファンもいて楽しかったです。
(メタリカのライブでは、この曲が流れると開演が近い合図)

そして開演時刻を少し過ぎたあたりでBlack Sabbath“War Pigs”が流れ出し、
いよいよライブが始まるということで一気に沸き立つ会場。
ワンコーラスしっかり大合唱したところで(大学時代コピーしててよかった……)、
BGMはさらに壮大なイントロダクションに変化!

1.Panic Attack
1曲目はもちろん新譜のオープニングを飾るこの曲!
どこか80年代を思わせるシンセのメロディとギターの刻みが段々近づいてくるイントロに続き、
舞台を覆う幕がスッと引き上げられて遂に鋼鉄神・Judas Priestが目の前に!

生で聴くロブ・ハルフォード(Vo.)のお声に関してですが、
歌い出しがそのまますぎて最早テープかと思うレベルでした。喉からCD音源とはこのことか……
しかしサビ終わりの高音のロングトーンの迫力は段違い!
「本物」の風格がこれでもかと伝わってくる強烈なオープニングでした。

そして10番台の列だったこともあり、思っていた以上に近い!
我々の席は下手側だったのでちょうど真正面にはリッチー・フォークナー(Gt.)が!
すっかり定着した感のあるリッチー、ステージングにも華がありますし、
常に観客の目を見て積極的なファンサをするところにグッときました。
ステージ上でのロブとの絡みもひときわ多く、
バンド全体にフレッシュな勢いを与えてくれるメンバーになってますね。

上手側は優しい笑顔を時折浮かべつつボトムをしっかり固めるイアン・ヒル(Ba.)と、
グレンに代わってツアーを回るプロデューサー、アンディ・スニープ(Gt.)のコンビ。
プロデューサーとはいえ元はベテランギタリスト、安定感あるパフォーマンス。
そして手数とパワーを両立したスコット・トラヴィス(Dr.)は流石の一言。
190cm台の高身長なので、座っていてもその存在感は絶大でした。

2.You’ve Got Another Thing Comin’
興奮冷めやらぬまま、2曲目からいきなりこのイントロだったので思わず大絶叫!
てっきりアンコールのあたりだろうと構えていたので完全なる不意打ちでした。
勿論会場も大盛り上がりの大合唱でした!
ここで既にいい意味でペースを崩されてテンションも天井知らずに。

3.Rapid Fire

そして名盤“British Steel”(1980)からはこの1曲。
無骨にザクザクと進んでいくギターの音が気持ちいい!ヘドバンも捗ります。
ティム期のライブではサビが足されていましたが、ここでは原曲に忠実な仕上がり。

4.Breaking The Law

なんとここでも間髪入れず“Breaking The Law”
お馴染み”Breaking the what!?”のくだりも無し!これは予想外!
セトリ前半の「何が飛び出してくるかわからない」という感覚は強烈でした。
過去のライブではフルコーラスまるっと観客に歌わせるパターンもありましたが、
今回はロブがしっかり歌ってくれました。
しかしリフもサビも”You don’t know what it’s like!!”も当然大合唱!
メタル史に残る名曲の一部になれた感慨はひとしおでした。

5.Riding On The Wind

そしてスコットの怒涛のドラムから始まるこの疾走曲!
これぞ!というリフと切り込んでくるギターソロはまさに極上でした。
オープニングからずっとテンションが落ちない恐ろしさ……
自分が初めて聴いたオリジナルアルバムがまさに
“Screaming For Vengeance”(1982)だったので、
ここから手厚いセトリだったのがとにかく嬉しかったですね。

6.Love Bites

一度薄暗くなったステージに不穏な赤いライトが灯り、
ひときわ重苦しく邪悪なピアノが響き渡るイントロ……
今回生で聴いて強烈に印象に残ったのはこの曲かもしれません。
キー下げも相まって、ロブのドスの効いた歌唱は原曲を遥かに凌ぐ重み。
この曲自体がさらに熟成されて凄みを増しているのを目の当たりにした気分です。
バックのモノクロ映像もカッコ良かったですね。

7.Devil’s Child

これまた“Screaming For Vengeance”からの一曲!
(実は本作で一番聴いたのがこれ)
ライブ盤“Battle Cry”(2016)にも入っていたこの曲ですが、
まさか聴けるとは!と感動しっぱなしでした。

8.Saints In Hell
続いては“Stained Class”(1978)からの選曲。本作からは意外とこれが唯一。
たまたま最近入手したトリビュート盤で「いい曲だな……」と再認識した矢先なので、
個人的にはタイムリーな選曲で嬉しかったです。

そしてここからリッチー・フォークナーによるギターソロ!
ドラマチックな照明もしっかり用いながら、ギターヒーローとして堂々たる振る舞い!
プリーストに入ってくれてありがとう……と思わせてくれる極上の時間でした。

9.Crown Of Horns
そして最新作から、グラミー賞にもノミネートされているメロディアスな一曲へ!
なんでこの曲でグラミーに?と思いつつYouTubeで再生回数を観に行くと、
実は1stシングル”Panic Attack”に勝るとも劣らぬ人気を誇っていることが判明。
近年の曲の中でもとりわけ歌メロ、そして歌詞の美しさが際立っているなと感じます。
ロブの歌唱は若干息切れ気味でしたが、バンドサウンドの美しさと風格で押し切れるのが強み。

10.Sinner
ロブの”Sinner!!”のコールからもう既に会場が沸き立つのが分かりました。
じわじわと盛り上げていく展開とたっぷりのギターソロが堪りません。
シャウト主体のパートになるとロブの声のキレが完全復活するのも最早恐ろしい……。

11.Turbo Lover
“Turbo”(1986)愛好家として個人的に聴きたかった一曲。
低めに入る歌い出しにキャッチ―なサビ、
そしてストレートながら起承転結のあるギターソロ!
イントロの高揚感の時点でこれこれ!!!!という気持ちに。
80年代のキラキラした雰囲気とJudas Priestらしさが融合した、
ライブで真の力を発揮するアンセムですね。
サビでは客電がついたので歌いながらリッチーに”Turbo”Tシャツを猛アピールしてました。

ここで上手側のモニターに腰掛け、バンドの今までの歩みを振り返るロブ。
同郷バーミンガムのBlack Sabbathの名前も出しつつファンへの感謝を述べ、
そしてアルバムタイトルを一枚一枚順番にコールするロブ。
好きなタイトルが出てくると大歓声が起こるのも良かったですね。

と、言いつつしれっとティム期の2作はスルーというロブ史観だったり、
ロブがとちって「ペインキラー!」の次に「ノストラダムス!」とコールしたりと、
愛すべきツッコみどころもありましたが、
ファンと一緒に築いてきた50年の重みを感じさせてくれる名MCでした。

12.Invincible Shield
そして最新作のタイトルトラック“Invincible Shield”へ!
実はアルバムの中で一番の長尺ながら勢いで聴かせきるこの曲、ライブでも破壊力抜群!
今まで生み出した名曲に比肩する傑作を今年出してきた凄さをひしひしと感じました。

そしてこの曲で、ステージ上方から吊られていたバンドロゴが前面に登場!
メタルゴッドJudas Priestの貫禄を味わえる至高の演出。

13.Victim Of Changes
ここからはさらに怒涛の名曲ゾーン!
イントロのツインギターのハモリの時点から異質な凄みを感じました。
2ndアルバムの1曲目でこれが出てくるという衝撃、
そしてバンドの成長をこれでもかと体感させてくれる名曲だなと。
こんなに美しい曲があるのか……という気持ちで、じっくり味わえました。

14.The Green Manalishi (With The Two Pronged Crown)
お馴染みフリートウッド・マックのカバー、グリーンマナリシ!
Judas Priest初心者の妻がライブ後に、
「グリーンマナリシとラブバイツ楽しかったーー!」とずっと言っていたのが大収穫でした。

15.Painkiller
そしてスコット・トラヴィスの入魂のドラムソロ。
これに続くのはもちろんあの曲しかない……ということで会場の空気も一段と変わります。
「あと3曲だ!」と言っていたスコットですが、普通にあと4曲あってお得でした。
(最終公演でようやく「あと4曲」に修正していたとか)
「お前らが聴きたい曲は何だ!」「「「ペインキラー!!!」」」
という定番の流れを一緒にできて感激。

そして遂にあのドラムパターンから“Painkiller”へ!!
歌い出しの時点で今までとは違うレベルの高音が耳に突き刺さる衝撃の体験!
おそらくロブが不調だった時の対策としてか出音のハイを上げていたと思うのですが、
ロブのコンディションが良好だったおかげで衝撃のブルータリティを発揮していました。
あとはもうひたすら首振ってたら最後まで突き進んでいた、という感じ。
リッチーとアンディのギターソロも完璧、ラストのシャウトまで圧巻でした。

ここからアンコール!
16.The Hellion~Electric Eye
“The Hellion”のテープが鳴り響いたときの熱狂もこの日トップクラス!
高揚させるイントロからの疾走曲、といういわゆる様式美を存分に堪能。
サビが一緒に歌いやすいのも素晴らしいなと改めて実感。

17.Hell Bent For Leather

エンジン音を響かせながら、白のハーレーに乗ってロブが登場!
(個人的には黒のイメージがあったので少し意外でした)
そして高揚感を最大限に煽るギターリフ!あっという間に過ぎ去っていく名曲名演でした。
ロブは手持ちの鞭でハーレーのみならずリッチーのこともシバきにいっていて面白かったです。
(上手側のイアン・ヒルは終始ニコニコでした)

18.Living After Midnight

そしてもちろんラストはこの曲!
メタルと言いつつロックンロールが根底にあるという、
プリーストの魅力を体現した文句なしのアンセム!
“LOADED”の文字がスクリーンに躍る演出にもワクワクしました。
最後まで笑顔で大合唱!最高のエンディングになりました。

Judas Priest(終演)

終演!舞台上には白のハーレーと“Priest will be back”のメッセージが!
観客からの“Judas Priest! Judas Priest!”のコールも感動的。
メタルが好きでよかった……と改めて思える、極上の体験でした。
またすぐにでも観たい!最高のライブをありがとうございました!!!!!

1.Panic Attack
2.You’ve Got AnoTher Thing Comin’
3.Rapid Fire
4.Breaking The Law
5.Riding On The Wind
6.Love Bites
7.Devil’s Child
8.Saints In Hell
9.Crown Of Horns
10.Sinner
11.Turbo Lover
12.Invincible Shield
13.Victim Of Changes
14.The Green Manalishi (With The Two Pronged Crown)
15.Painkiller

~アンコール~
16.The Hellion~Electric Eye
17.Hell Bent For Leather
18.Living After Midnight

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【ライブレポート】NACHERRY 3rdシングル”LOOP”発売記念フリーライブ @あべのキューズモール(2024/8/25) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/27/live-nacherry-loop-2024-8-25/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/27/live-nacherry-loop-2024-8-25/#respond Sun, 27 Oct 2024 11:31:35 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2144 目次 最新シングル”LOOP”リリースに伴うライブイベントの総決算!NACHERYフリーライブ(2024/8/25) セットリストおまけ(天王寺での釣果) 最新シングル”LOOP […]

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地元大阪で最新シングル“LOOP”のリリースに伴うフリーライブ開催!
しかも場所はあべのキューズモール!
ということで8月も終わろうという日曜日、
「天王寺で田中ちえ美のライブを観た人」になるべく行ってまいりました。
(※公開する機会を逸して下書きに溜めっぱなしでしたが時間もできたので……)

最新3rdシングル”LOOP”発売に伴って、
3rdツアーも含めて全国各地を飛び回っていたNACHERRYですが、
「ライブを伴うリリイベ」はこの日が最後。
この日も13:30からのゲーマーズなんば店でのトーク&ミニライブ、
そしてあべのキューズモール(天王寺)でフリーライブ!という怒涛のスケジュール。

あべのキューズモールでのイベントは、トークとミニライブのみならず、
「CD購入による抽選で優先観覧エリアに入場が可能で、
当選した暁には特典(直筆サイン入りジャケットカード)お渡し会に参加できる」というもの。
ということで15:00に並んで“LOOP”のCDを買ってみることに。
14時台の時点で結構しっかり並んでいて流石だなと。

LOOP / NACHERRY (2024)
LOOP / NACHERRY (2024)

抽選会の結果はあえなくハズレでしたが、
特典としてブロマイドはいただけたので自分的にはひとまずOK。

LOOP / NACHERRY (2024)
特典ブロマイド

あとはとりあえず天王寺近辺の中古CD売り場をぶらつきながら時間潰し。
17時前後からぼちぼち入場整理もスタート、
優先観覧エリアの幸運なお客様の入場が済むと一般エリアも開放されました。
入ってみると予想外に近くて驚き!
下手側なのでなっちゃん(村上奈津美さん)側のポジションでした。
その熱気冷めやらぬまま、17:30前後に開演。

1.フォーチュンテラー
1曲目からいきなりデビュー曲が登場!
イントロと一緒に元気よく入ってきた2人にこちらも笑顔に。
デビュー時からずっと成長してきた1曲、息もピッタリでしたし、
お客さんたちによるサビのタイトルコールも勿論バッチリ。
自分も一般ゾーンの中ではかなり前のほうを陣取れたので目も合いまくりでした。

2.My dream girls
すかさず今度は2ndシングル“My dream girls”
気づいたら覇権アニメになっていた『魔法少女にあこがれて』の主題歌として、
Spotifyでは再生回数100万回超えの第一位。
ポップでメルヘンなイントロに合わせた、
「超 cute!」「Touching!」「超 cool!」「Charming!」のコールも映えてました。
MVでもお馴染みの、サビの振り付けもキュートで良かったですね。

ここで会場のお客さんに向けてのMCタイム。
大型ショッピングモールに設置された屋外のステージということもあり、
初めて来られたという方も大勢いらっしゃいました。
全国を股に掛けたリリイベの中でも、
こうして新しくNACHERRYを知る人が増えていくのは良いものですね。

3.エクリプス
続いて披露されたのは1stシングル“エクリプス”
『4人はそれぞれウソをつく』のOPとして、遂にアニメタイアップがついた記念すべき楽曲。
ライブ盤にもなった1stツアーの1曲目を飾った楽曲でもあります。
サビの高音もバッチリ決めつつ、
ザクザクしたギターにも負けないようなパワフルな歌唱と煽りで魅せてくれました。
(ちなみに原曲のソロはマーティ・フリードマンなのでいつか共演を……)
これは完全に余談ですが、自分の近くのファンの方は
イントロのドラムの前の数秒間で“エクリプス”だと気づいていて圧倒されました。

4.Winding Drive!
そして前曲の疾走感をそのままに、
最新シングル収録の“Winding Drive!”へ!
曲名どおりのドライブ感をしっかり押し出した仕上がりで、
普段の曲と比べて少し低めなキーで押していくのもクールで良かったです。
気持ち低めな歌メロになると田中ちえ美さんの声がまた映えてきますね。

5.LOOP
身体も温まってきた辺りではありますが、あっという間にラストナンバーに……
「まだやってない曲がありますよね?」というMCに続いて、
「この曲限定で撮影OKです!!」というお達しが!!
ということで満を持して最新シングル“LOOP”を披露!

アニメ『この世界は不完全すぎる』のEDとして、
作詞:岡田マリア、作曲・編曲:山森大輔
という盤石の体制で届けられた本曲、
異世界モノらしく、曲・衣装ともに民族的な雰囲気も織り交ぜた温かい一曲。
先ほどのパワー全開で攻めたてた2曲とは打って変わって、
優しさを前面に押し出した歌唱で、ライブを温かい雰囲気で締めくくってくれました。

撮影可!ということで動画を構えてみましたが、
前のほうのカメラとの兼ね合いと自分のスキルもあってなかなかうまく撮れず。

自分はなっちゃん側だったのですが近すぎて逆に難しく……
ただ常に弾けるような笑顔とパフォーマンス、近くでバッチリ見れたので満足!

ただ上手側のちぇみーのパフォーマンスはバッチリ撮れました!感謝!
2人一緒に映ったショットは心のファインダーにしっかり残しておきます。

1.フォーチュンテラー
2.My dream girls
3.エクリプス
4.Winding Drive!
5.LOOP

ご覧の通り歴代シングルA面祭りのセトリで楽しかったです!
今年の秋には学祭への出演も控えているそうですし、
映画が絶賛公開中の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会含め、
まだまだ新しい展開にも期待できそう!

ライブ前に天王寺のCDショップを物色して回った結果がこちら。

・THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER HEART TICKER! 04 (2024)
・THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER HEART TICKER! 07 (2024)
・Ramones Mania 2 / RAMONES (1999)
・Imaginaerum / Nightwish (2011)

・THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER HEART TICKER! 04 (2024)
・THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER HEART TICKER! 07 (2024)

・Ramones Mania 2 / RAMONES (1999)
・Imaginaerum / Nightwish (2011)

デレマスの2枚はそれぞれ“D-ark L-ily’s Grin”“ワタシ御伽ばなシ”がメイン。
ワンステップスの2曲目“書きかけのラブレター”
そして小関麗奈の念願のソロ曲“青春のWanna!”も聴けるので嬉しい!

RANONES“Ramones Mania 2”は高校時代にレンタルして聴きまくった一枚ですし、
ようやく見つけたNightwish“Imaginaerum”は、
ボーカル交代後もライブのハイライトとなっている楽曲が満載の傑作。
デモバージョン4曲が収録されたボーナスCD付き2枚組でゲットできました。

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【ライブレポート】 Kasabian Happenings Japan Tour大阪公演 @Zepp Osaka Bayside(2024/10/10) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/19/live-kasabian-happenings-japan-tour-zepp-osaka-bayside-2024-10-10/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/19/live-kasabian-happenings-japan-tour-zepp-osaka-bayside-2024-10-10/#respond Sat, 19 Oct 2024 08:12:34 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2401 目次 12年ぶりの単独ジャパンツアーで、現編成のパワーを体感!Kasabian大阪公演セットリスト(2024/10/10) 12年ぶりの単独ジャパンツアーで、現編成のパワーを体感! イギリス・レスター出身、クールなUKロ […]

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イギリス・レスター出身、クールなUKロックの前線を走り続けるKasabian
2022年のSONICMANIAならびにSUMMER SONIC大阪(マウンテンのトリで出演)では、
当時の最新作にして、サージ・ピッツォーノがボーカルをとる新体制のお披露目となった
“The Alchemist’s Euphoria”(2022)仕様のセトリで来日。
トム・ミーガン時代にサージの就いていたギター兼コーラスのポジションは、
THE MUSICのロヴ・ハーヴェイが務めたことでも話題を呼びました。
(あとはソニマニでサージが身に着けていた犬の顔だらけのセットアップ……)

参考までに前回来日時(サマソニ2022大阪)のセトリを貼っておきます。

1.Club Foot
2.Ill Ray (The King)
3.Underdog
4.CHEMICALS
5.eez-eh
6.You’re In Love With A Psycho
7.SCRIPTVRE
8.THE WALL
9.Pinch Roller
10.treat
11.Empire
12.Vlad The Impaler

~アンコール~
13.Bless This Acid House
14.L.S.F. (Lost Souls Forever)
15.Fire


ちなみに自分はこのサマソニ2022でドハマりして以降、
アルバムもなんとか全て集めたというタイプの超後追いのファン。

KASABIAN フライヤー
現編成はこのメンバー+ロヴ・ハーヴェイ。盤石の布陣です

そして今年の夏、現編成2作目となる最新作“Happenings”(2024)を引っ提げ、
なんと12年ぶりとなる単独ジャパンツアーを開催することに!

ということでド平日の仕事終わり猛ダッシュで、
会場のZepp Osaka Baysideに……

間 に 合 い ま せ ん で し た 。

なんか微妙に電車が遅れたりそもそも接続がややこしかったり……
別にこの会場のアクセスに関しては今に始まった話じゃないですが、
乗り換えもある端っこの駅なので慢心せずに午後休でも取っておくべきでしたね。
(1Fスタンディングの整理番号100番台前半だったのにこのザマ)
結局19:00開演のところ、2分遅れで会場へ。

1.Call
オープニングナンバーは最新作の先行シングル。
会場に着いたときにはちょうどこの曲のラスサビでした。
踊れるしちょっとドープな一曲で掴みはバッチリ、
この時点でもうフロアがかなり揺れていました。

2.Club Foot
ということでここから本格的に参戦!
鮮烈なデビューを飾ったアンセムがこの位置にあるのが素晴らしい……
イントロのシンセの時点でもうフロアが爆発してました。
そして目の前にサージ!スタンド席での鑑賞だったサマソニと比べて物凄く近い!
Zepp Osaka Bayside、横に長めなのでバンドが割と近くで見えるのが魅力。
そして立地を活かしてジャンプし放題なのも嬉しいところ。
熱のこもった演奏にこちらも全力で応えていきます。

3.Ill Ray (The King)
4.Underdog
“Club Foot
“~“Underdog”の流れは2022年の来日と変わらず。
既にサージ体制のライブにおける黄金パターンを確立していた印象。
サンバっぽいリズムも取り入れた“Ill Ray (The King)”
特にサビ前の部分にはフットボール・アンセムのような趣があってグッときます。

そしてサージがステージ奥の台に立って“Underdog”を弾き始めると地鳴りのような歓声が!
しかし台の上なのを差し引いてもサージが大きく見える!
これも以前と比べてフロントマンとしてのオーラが備わってきたからか!
と思いつつ後で調べてみたらサージの身長、197cmでした。納得のド迫力。

5.Shoot The Runner
ここからはサマソニで披露されなかった曲が続く嬉しいゾーン。
2ndからのこの曲は跳んだり跳ねたり「オーオー」のコールだったりと、
楽しく盛り上がれる要素が満載のライブアンセム。
サビの高音コーラスもロヴがしっかりカバー。さすがの歌唱力でした。

6.Re-Wired
個人的には想定外だったのですごく嬉しかったのが、
“Velociraptor!”(2011)からのこの曲!
今回の新譜の感触に近いところもあると感じていたのでナイスな選曲。
車で疾走しまくるクールなMVさながら、
じわじわと熱を帯びながら突き進む感覚に痺れます。
勿論”Hit me! Harder!”コールも完璧。
そして1~6曲目までがすべて異なるアルバムからの選曲であることにも驚かされます。
バラエティに富みつつも一貫性があるバンドは強いので。

7.You’re In Love With A Psycho
そしてすかさず“For Crying Out Loud”(2017)の人気曲へ。
カサビアンの自分的最高傑作はやっぱりこのアルバムかも。
一緒に歌えるキャッチ―なサビに、ちょっとぶっ飛んだ独特な歌詞も秀逸。

8.Coming Back To Me Good
前曲のグルーヴ感を引き継いだような、新譜からの先行シングルのひとつ。
イントロに入った瞬間、一気に会場がキラキラした虹色の照明に包まれました。
こちらの曲では、サージはグリーンのアコギを弾きながらの歌唱。
“Don’t give up, it’s not too late…”の印象的なフレーズが繰り返される多幸感は絶品。

9.Italian Horror
今回の大阪公演のハイライト。

というかそもそも新譜からのこの曲がライブでアンセムになっていること、
東京公演の映像で初めて知りました。先行シングルでもないので驚き。
しかし実際「オ!オッオオーオー!」のコーラスは覚えやすくて楽しい!

そしてサージが曲の終わりでもう一丁!とばかりにコーラスを煽って、
今度は「オ!オーオサーカ!オーオサーカ!」と歌い出す一幕も。
ついでに「オオサカっていうテニスプレイヤー(大坂なおみ)もいたよね?」
なんていうMCまであってほっこり。

10.stevie
5th“48:13″(2014)のジャケットを思わせる、
毒々しいショッキングピンクに染まったステージで披露されたこの曲、
東京2daysでは披露されなかったそうなので、大阪のみのラッキー選曲!
セルフプロデュースで現在にも通ずるエレクトロサウンドを自分のものにしたアルバムも、
いつの間にか10年前だというので驚きです。
原曲のストリングスの分の音圧をゴリゴリに歪んだベースが補っていて大迫力でした。

11.STARGAZR
こちらも東京では日替わり枠だったという一曲。
暗いステージの中、ドープなリフと同期音源で流れてくる「こんにちは(日本語)」の音声……
“The Alchemist’s Euphoria”(2022)からの選曲はこの日これだけでしたが、
アルバムの世界観をしっかり味わえました。
(東京では1日目のみ日替わりで“CHEMICALS”が登場)

そして強烈だったのは曲の後半、突然両手からレーザーを放ちはじめるサージ。
そこからおよそ二分弱、曲に合わせてレーザーをブンブン振りまわして踊る姿は、
完全に新しいおもちゃでウルヴァリンごっこをしているみたいで観ていて楽しかったです。
まさかこの曲でこんなエンタメ要素が出てくるとは思わなかったのでビビりました。

12.treat
続いては再び“48:13″(2014)からの長尺でディープな一曲。
原曲の電子音がチリチリいうようなサウンドではなく、
バンド主体のどっしりしたアレンジになっていて、かなりの重量感でしたね。
歌い出しになってようやく“treat”だと気づいたくらい。

13.Vlad The Impaler
そして“treat”後半の煽りから定番のこの曲へ。
サビは勿論2番の”People!”のところもしっかり合唱になっていたのは流石。
前曲に続いてこの曲の中でも細かくグルーヴを変えていて、
時にはヘドバン上等の縦ノリまで飛び出して楽しかったです。
この辺りはイアン(Dr.)とクリス(Ba.)の2人が最初から最後まで神がかってました。

14.Empire
大胆なテンポチェンジとアンセミックなサビで否応なくフロアをぶち上げる名曲。
個人的にはサージが歌う冒頭の”Too much information~”の部分の歯切れよさが好きだったり。
無益な戦争が続く世界情勢へのカウンターとしても、今なお鮮やかでした。
前回のサマソニとは違って、今回は念願のフロアで一緒に盛り上がれて良かったです。

15.Algorithms
新譜の締めくくりとなるこの曲は、唯一2023年の早い段階から公開されていたもの。
サージのあたたかな弾き語りが主体となって、
「ロボットにはこの愛は分かりっこない!」と歌うさまには心動かされました。
「シンギュラリティの到来」が近未来でもなんでもなくなってきて、
この歌詞の現実味がリリース時以上に普遍的なものになっているんだなと。
最後の「オーオー」の合唱も見事。

16.L.S.F. (Lost Souls Forever)
そして本編ラストは1stからの代表曲!
心地よく踊れるグルーヴが別世界に誘ってくれるような感覚を醸し出すトリップソング。
そしてラストの「ラーラーラ~!」のコーラスの最中、
サージが突如ステージを抜け出し、二階下手側のバルコニー部分から登場!

この会場だからこそできたスペシャルな演出には大盛り上がり!
最後は再びステージに戻ってきたサージと、全員での大合唱で本編終了となりました。

拍手だけだったアンコールもいつの間にか“L.S.F.”の「ラーラーラ~!」になったころ、
満足げな顔でバンドが再登場!ここからアンコールです。

17.Reason Is Treason
そして初っ端からこれは嬉しいサプライズ!
かっこいいけどやってくれないだろうな……と思っていたので衝撃でした。
Aメロの“K!I!L!L!”コールもしっかり決められたので大満足。
このクールな疾走感とコーラス、
1stの時点で持ち味として完成されていたのはやはり凄いなと。

18.Bless This Acid House
続けて今度は“For Crying Out Loud”(2017)終盤の一曲。
この曲の元気づけてくれるような多幸感はまさにクライマックスとしてピッタリ。
こうしてセトリに定着してくれていることがなにより嬉しいですね。

19.Fire
本日ラストの曲はもちろん“Fire”
サマソニ大阪2022では、降りしきる雨の中でのバンドの熱演に、
お客さんが渾身のジャンプで応えたこの曲。
今回もジャンプと大合唱でこの日のエネルギーを全部発散!
あとバックでロヴの歌う”I’m on fire—!”がやっぱり物凄くうまくて声も出てましたね。

そして“Fire”終了後、
もう一度“Italian Horror”の「オ!オーオサーカー!オーオサーカー!」を煽りだすサージ。
この日の大阪でしか体験できないような、これ以上ないエンディングでした。

1.Call
2.Club Foot
3.Ill Ray (The King)
4.Underdog
5.Shoot The Runner
6.Re-Wired
7.You’re In Love With A Psycho
8.Coming Back To Me Good
9.Italian Horror
10.stevie
11.STARGAZR
12.treat
13.Vlad The Impaler
14.Empire
15.Algorithms
16.L.S.F. (Lost Souls Forever)

~アンコール~
17.Reason Is Treason
18.Bless This Acid House
19.Fire

サマソニ2022のセトリと比べると、大まかな流れは踏襲しつつ、
最新作“Happenings”(2024)仕様にアップデートされた、
文句なしのベスト盤的セトリだったのではないでしょうか!
ここからさらにどう発展していくのか、これからの展開にも注目したいところ!

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【ライブレポート】Korpiklaani Japan Tour 2024大阪公演 @心斎橋SUNHALL(2024/09/28) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/14/live-korpiklaani-japan-tour-2024-osaka-2024-09-28/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/14/live-korpiklaani-japan-tour-2024-osaka-2024-09-28/#respond Sun, 13 Oct 2024 18:03:36 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2378 目次 今やフォークメタルの第一人者、我らがコルピクラーニ来日!Allegiance ReignBloody Tyrant(暴君)KorpiklaaniKorpiklaani大阪公演セットリスト(2024/09/28)おま […]

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月曜のYES、火曜のメイデンときて、
個人的9月最終週の来日ラッシュの締めくくり!

Korpiklaani Japan Tour 2024大阪公演 フライヤー

Korpiklaani Japan Tour 2024
フィンランド発・今や「フォークメタルの第一人者」という肩書きまでついた、
みんな大好きコルピことKorpiklaaniのジャパンツアーが実現!

前回の来日からは若干間が空いているぶん、今回の来日公演は
最新作“Rankarumpu(コルピと温故知新の旅)”(2024)のみならず、
その前作“Jylhä(コルピの暗黒事件簿)”(2021)からの曲もメインという、
まさに日本のファンのことを考えてくれているセトリ。
前回の来日時は貧乏学生だったので、今回が念願の初コルピでした。
ヴァイオリニストには元TURISASのオッリ・ヴァンスカ、
ドラムにはサムリ・ミッコネンが加入したのが最新の布陣となります。

主催はコロナ禍から奇跡の復活、魅力的なバンドを招聘し続けるEvoken。
大阪公演では日本のAllegiance Reign
台湾のBloody Tyrant(暴君)も含めた3バンドが出演、
フォークメタルの魅力をたっぷり味わえる楽しいライブでした。

(ちなみに月曜のYES)

(こちらは火曜のメイデン)

まず先陣を切ったのは日本代表・「武士メタル」を掲げるAllegiance Reign
登場の演出と初っ端の“Ei Ei O ~勝鬨~”の時点でもう観客の心をガッツリ掴んでましたね。
歌唱力・演奏力・盛り上げの全てにおいてハイクオリティのバンドでした。
「エイエイオー!」「わっしょい!」といった、
我々日本人には馴染み深くて、且つすぐに一緒に歌えるコールがあるのは強い!
そしてその中でも印象に残ったのは、
コルピとのライブを見据えて作ってきたという新曲、
その名も“Sake Battle 〜酒戦〜”!(表記はバンドのツイート準拠)
「オーオオーオ酒バトルーー!」のコーレスはインパクト抜群でしたし、
コルピへのリスペクトも大いに感じられる曲でした。
頭から離れないので音源化待ってます……!
そして〆の写真撮影も「エイエイオー!」の勝鬨で!
このフォークメタル祭りに相応しい、素晴らしい一発目でした。

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続いては台湾の暴君
英語表記の“Bloody Tyrant”も良いですが、
やはりこの漢字二文字の潔いバンド名、シンプルにかっこいいですよね。
サムネにもなっているPipa(中国の琵琶)奏者の存在は勿論のこと、
グロウルとクリーンボイスを使い分ける女性ボーカルや、
要所要所に挟まれるツインギター・そしてベースによる熱いバトル、
そしてブラックメタルからフォークメタルに接近していった出自を物語る、
ドラマーの激烈ブラストビート……と、とにかく熱い要素マシマシのステージ。
完全に初見の状態で挑んだのですがとにかく圧倒されましたね。
これからはしっかり音源聴いて追っていかねば!と思わされました。
中でも3曲目、強烈にブルータルなかっこよさで印象的でしたね。
ひとくちにフォークメタルといっても、その中での裾野の広さも感じられました。

MCは英語だったのですが、
“Repeat after me! M-E-R-C-H! MERCH!”
という、超積極的な物販の宣伝が面白かったです。
ちなみに、彼らの売っているグッズの中には
「スマホをかざすとSpotifyで曲が流れる」という小物が存在。
その衝撃のハイテクぶりを楽屋で目の当たりにしたAllegiance Reign曰く、
「タイムスリップしてきた武士の気分」だったとのこと。
こういうグッズも色んなバンドで増えてくると面白そうですね。

余談の余談ですが、ラストの写真撮影の掛け声、
武士メタルに引っ張られてか、自然発生的に
「エイエイオー!」になっていったのには笑いました。

日本・台湾を代表する武士メタルの競演に続き、
ついに満を持して我らがKorpiklaaniの登場!
コルピの登場前にはJonne(Vo.)のソロアルバムの曲が流れていて、
フィンランドの森の中に誘われるような雰囲気が出ていました。

バーでドリンクチケットを引き換えたのち、
まず序盤は後方から観るつもりだったのですが、
バンドが登場して新譜のオープニングナンバー“Kotomaa”が始まった瞬間、
フロアに巨大なブラックホールとしか言いようのない人の流れが発生!
久し振りに体験する大きなモッシュにしっかり巻き込まれ、
気づけば前から4列目の中央付近まで到着。面白すぎる。
とはいえ変な圧縮が起こったというわけでもなく、
みんなでわちゃわちゃ盛り上げれるいい塩梅でございました。

ヨンネの「アリガトー!」に続き、2曲目でいきなり“Wooden Pints”
イントロの時点で悲鳴に近い大歓声があがっていました。
『酒場で格闘ドンジャラホイ』なる珍妙な邦題と、
当時のフィドル奏者ヒッタヴァイネンが森の小屋から出てくるMVでも人気の名曲。
自分は中学時代にこの曲と出会い、最初はネタとして消費しかけていたわけですが、
このジャンルは自分が求めていたものなのでは?
という天啓じみた気付きを得てからコルピの大ファンに。そんな罪深い一曲でもあります。
みんなでこの盛り上がりを共有できたのは無上の喜び。

「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」のコールでお馴染み“A Man With A Plan”は、
“Noita(コルピと魔術師達の宝玉)”(2015)の1曲目“Viinamäen Mies”の英語版。
どうして頑なにライブでは英語版を?と思っていたのですが、
実際YouTubeやらSpotifyやらのデータを見ると、この曲の再生数はかなりのもの。
英語圏ではすっかりこっちのバージョンが代表曲の一つとして定着しているようです。

続けて『痛快!飲んだくれオヤジ』こと“Happy Little Boozer”
そして初期の秀作“Journey Man”、さらには“Ievan Polkka”と、
とにかく序盤からアップテンポな曲ばかり取り揃えた強烈なセットリスト!
Boney M.のカバー曲でなぜかビーチで演奏するMVが話題の“Gotta Go Home”
そして新譜からのノリノリでキャッチ―な“Aita”まで、
ほぼノンストップで駆け抜けていきました。

その間も中央前方では熱いモッシュが繰り広げられていたわけですが、
海外のメタルファンとも一緒に合唱しながらワイワイ踊れたのは個人的には最高。
コルピの楽曲のもたらしてくれる多幸感を実感できたひとときでした。
個人的にコルピで一番好きな曲は2nd収録の疾走曲“Journey Man”なのですが、
この曲で「ウオーーー!」と盛り上がっている方が自分以外に結構いたのも嬉しかったです。

中盤はようやく落ち着いた曲が続くゾーンになったので、
ここで一旦前線を離れてドリンクを追加注文。
ゆったりとしたグルーヴに身を任せていると、
ステージ上に何やら見慣れたジェダイの戦士のようないでたちのお方が!

「トゥオマス・ロウナカリ!!」
ヨンネによる紹介に驚きながらも沸き立つ会場!
なんとあの前任フィドル奏者、トゥオマス・ロウナカリ大阪限定で登場したんです!
東京でも行われなかった演出、まさかの邂逅に感無量です……。
(例によって)感無量すぎて後方からのブレブレ写真しか残りませんでした。
バンドと一緒に、そしてヨンネの伝統唱法に合わせての演奏と、
出演時間はおよそ10分ほどでしたが、貴重なライブ体験になりました。

トゥオマスを万感の思いで見送ったのち、
ライブは前作“Jylhä”(2021)中心のフェーズへ。
あまりしっかり腰を据えて聴くことができていなかった一枚なのですが、
ライブで曲を聴くとその深さとバリエーションの豊かさには唸るばかりでしたね。
レゲエのリズムを大胆に導入した“Leväluhta”や、
本編ラストの“Sanaton Maa”のメロディの美しさにはグッときました。
ということで本編後半もしっかりがっつり楽しめた次第。

メンバーがぞろぞろとステージを下りていき、いよいよアンコールへ。
最初は「コルピクラーニ!コルピクラーニ!」だったアンコールも、
加速するにつれ「ウォッカ!ビアビア!」コールに変わっていって楽しかったです。

アンコールは大盤振る舞いで計5曲!
1曲目は“Viima”、2曲目は”Metsämies”と、伝統を意識した正統派な選曲。
“Viima”の入っている“Tervaskanto(コルピと古の黒き賢者)”(2007)は、
ライブ2週間前に買ったばかりだったので個人的に嬉しいセレクトでした。
そしてサムリによる熱いドラムソロも披露されました。
恐ろしく巧いしなおかつ盛り上げ上手で、バンドとの相性も抜群でしたね。

アンコール3曲目には、遂に新曲“Saunaan”が登場し大盛り上がり!
新曲なのに昔からある曲のようで圧巻でした。新しい定番になりそう。
そしてラスト2曲は満を持しての“Beer Beer”“Vodka”の黄金コンボ!
ヨンネも“Beer Beer”では観客へのビール吹きかけ芸に飽き足らず、
自分の帽子にビールをドバドバかけてしまうやりたい放題ぶりで笑いました。
ラストの“Vodka”はもうみんな夢中で叫んで歌って踊っての大団円。
これぞフォークメタル!という神髄に触れた気分でした。

1.Kotomaa
2.Wooden Pints
3.A Man With A Plan
4.Happy Little Boozer
5.Journey Man
6.Ievan Polkka
7.Gotta Go Home
8.Aita
9.Kalmisto

(この辺りでTuomas登場)
10.Tuli Kokko
11.Pixies Dance / Juokse Sinä Humma

12.Pidot
13.Leväluhta
14.Oraakkelit
15.Rankarumpu
16.Pilli On Pajusta Tehty
17.Sanaton Maa

~アンコール~
18.Viima
19.Metsämies
20.Saunaan
21.Beer Beer
22.Vodka

“Noita”(2015)”からの、大好きな“Pilli On Pajusta Tehty”も聴けて大満足。
ライブの後のほうが元気になってくるような、素敵な夜でした。またすぐにでも次回を……!
そしてアコーディオン奏者のサミさん、ご結婚おめでとうございます!末永くお幸せに!

前々作にあたる10th“Kulkija(北欧コルピひとり旅)”(2018)は、
旅愁を誘うような落ち着いた曲の多い、
いわばコルピにしては少し変化球的なアルバムだったわけですが、
11th“Jylhä”(2021)はそれよりもう少しメタル成分を高めつつ、
バラエティ豊かな曲調で独自の味わいを持たせている作品といった印象。
ヴァースでレゲエのリズムを採り入れた“Leväluhta”はその最たるところでしょう。

しかしこれがコルピのライブにおいてはいい味を出してくれるんですね。
生で聴いてみて、改めてこのアルバムのことが好きになってきた次第。

そして新譜“Rankarumpu”(2024)については、
邦題に「温故知新の旅」とあるように、メタル要素が完全復活!
冒頭の“Kotomaa”や先行公開された“Saunaan”のほか、
激しいタイトル曲や後半の哀メロを前面に押し出した曲も魅力たっぷりな一枚でした。

不変のように見えても、実は細かく音楽性をアップデートさせていくことで、
新しい魅力を生み出しているコルピ。これからもついていきます。

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【ライブレポート】IRON MAIDEN The Future Past World Tour大阪公演 @大阪城ホール(2024/09/24) https://tashinami-musiclog.com/2024/10/05/live-iron-maiden-the-future-past-world-tour-osaka-2024-09-24/ https://tashinami-musiclog.com/2024/10/05/live-iron-maiden-the-future-past-world-tour-osaka-2024-09-24/#respond Sat, 05 Oct 2024 08:42:32 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2359 目次 8年ぶりの来日、そして何と18年ぶりの大阪公演が終了!IRON MAIDEN大阪公演セットリスト(2024/09/24) 8年ぶりの来日、そして何と18年ぶりの大阪公演が終了! IRON MAIDENのジャパンツア […]

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IRON MAIDEN日本公演ポスター

IRON MAIDENのジャパンツアーが無事終了!
大熱狂の中で全日程駆け抜けてくれたメイデンの皆さん本当にありがとうございました!!!
そして自身の率いるBritish Lionのライブと並行で回り続けた、
スティーヴ・ハリス(Ba.)の驚異的な体力も見せつけられた強烈なツアーでしたね……。
(と言いつつ自分はYESと丸被りで観られずだったので本当に申し訳ないんですけども)
それはさておき、日本で繰り広げられた大熱狂のライブの目撃者になれたのはやはり嬉しいもの!

本来は“LEGACY OF THE BEAST TOUR in JAPAN”と銘打って、
2020年5月には来日予定だったメイデンですが、
新型コロナウイルスの広がりにより無念の公演中止。

当時大学生の自分、ようやく初めてメイデンを観られる!と、
チケットを取って意気込んでいた身だったのでこのコロナ禍は本当にショックでした。

今回の“The Future Past World Tour”日本公演は、いわばそのリベンジ。
というわけで、やはりこちらの気合いの入りようも一段と違ってきます。
しかも名盤“Somewhere In Time”(1986)と最新作“Senjutsu”(2021)という
日本モチーフのアルバム2作を大々的にフィーチャーしたツアーというわけで、
我々日本のファンにとっては熱い要素だらけのツアーでした。

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今回のツアー日程発表とチケットの発売開始は1年以上前だったので、
無事に開催されるだろうか……と思っていましたが杞憂でしたね。
自分はメイデンのチケットを持っているんだ!と思いながら過ごした一年間の総決算!
大阪城ホールの外も大きいお祭りの前の高揚感に包まれていました。

会場の外ではメタルDJイベントで知り合った方やフォロワーさんにもお会いできましたし、
マレーシアのメイデンファンのご夫婦と写真を撮らせてもらったり、
(オリジナルのフラッグまで用意されている猛者でした)

他にも別の海外のファンの方からは、
今回の日本公演限定の「鉄板焼きエディ」Tシャツについて、
オーストラリア公演限定Tシャツに描かれていたカニが捌かれているところなんだ!
と熱弁していただいたりと、楽しい時間でした。
(ものすごく流暢な日本語で「オーストラリアでイキってたカニが鉄板焼きにされてるんですよー!」と解説していただけました)

IRON MAIDENTシャツ
ツアーTシャツ、
"Stranger In A Strange Land"Tシャツ

と言いつつ信心の足りない自分は鉄板焼きではなくスタンダードなツアーTシャツ。
アレキサンダーのTシャツもかなりかっこよくて悩みました。
そして妻は”Stranger In A Strange Land“モチーフのTシャツを購入。
黒Tシャツ以外のバリエーションがあると嬉しいですよね。
チケット買ったときには同棲すらしてなかったんだよな……としみじみ。
Tシャツ1枚8000円の時代が来たことに一番ビビりましたけども。

会場前がだいぶ渋滞気味だったので、ライブ自体はやや遅れてのスタート。
場内BGMはJudas PriestやDef Leppard、
Black SabbathにGhost、あとShinedown。
開演前から怒涛のHR/HM祭りで盛り上げてくれました。
そして恒例、UFO“Doctor, Doctor”が流れると早速の合唱に。
当方アリーナ席でしたが、この時点で前方スタンディングのうねりが伝わってきました。

照明が落ちると『ブレードランナー』のエンドタイトル(ヴァンゲリス作曲)が流れ、
期待感を高めてきたところであのイントロが!

Caught Somewhere In Time
まずは“Somewhere In Time”(1986)のオープニングナンバーでスタート!
疾走するメインリフが飛び込んでくると同時に、
「あのメイデンが目の前に!」という感動も襲ってきました。
ブルース・ディッキンソン(Vo.)はマイクスタンドを派手にぶん回しながらハイトーンを炸裂させ、
間奏でもずっと走り回っていました。
しかもこのパワー、ライブの最後の最後までこのままだったのが恐ろしい……
マイクスタンドでのひとつひとつのアクションもかっこよかったですし、
Aメロの「ハッハッハー!」という笑い声もあまりにも音源そのままで感動。
大好きな曲が自分にとって初の「生で聴いたメイデン」になった嬉しさもあり、
6分超の曲ではありますがあっという間に過ぎていきました。

Stranger In A Strange Land

すかさずスティーヴの特徴的なベースラインが響き渡り、
同じく“Somewhere In Time”(1986)からの中々貴重な一曲が登場。
この曲のキモは何と言ってもエイドリアン・スミスのギター!
しっかりとした尺の中で繰り広げられる、押し引きを心得た抒情的なソロ。
完璧でした。これが生で聴けたという幸福感たるや。
アートワークに登場した帽子にジャケット姿のエディもチラッと出演。

The Writing On the Wall

ここでMC。「君たちは大きな地震や津波を乗り越えて今ここにいる」
という日本のファンに向けたメッセージから、
自然な流れで聖書モチーフのこの曲に移るのは秀逸でしたね。
こちらは“Senjutsu”(2021)からの1stシングル。
土の香りがするギターが印象的な、貫禄ある一曲。
バックにはMVの映像もしっかり流れていました。

Days Of Future Past

こちらも最新作からの、ツアータイトルの元ネタにもなったキャッチーな一曲。
この曲に差し掛かった瞬間に、近くの若いカップルが飛び跳ねて盛り上がっていたのが凄く良かったです。新作の曲でも古い曲と同じように熱狂できるファンがいるバンドもまた幸せですよね。

The Time Machine
ここでブルースが唐突にクイズを出題。
「みんなは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンを知ってるか?」
「あれを動かすには何ジゴワット必要だ?」
答えは「1.21ジゴワット!」なんですが周りの反応は薄め。前方はどうだったんですかね?
ちゃんと背景の絵にも描いてあるよ!と教えてくれるブルースでした。
新譜のDisc 1のラストにあたる、少々展開の多い一曲ですが、
こういうブルースの歌が牽引していく曲はやはりライブで映えますね。
じわじわと盛り上げながら次から次へ展開していくリフの波状攻撃の中で、
ブルースの歌が一本の芯を通していく様は、
まさにタイムトラベルのスリルにも似ています。

The Prisoner

ここでようやく初期の曲が登場!ということで冒頭の台詞からワッと盛り上がる城ホール。
ブルースのちょっとフェイントを織り交ぜた煽りも楽しい、充実の演奏でした。
この曲をチョイスしてくるところもなかなか渋いポイントを突いてますが、
そもそも今回のツアーでは“The Number Of The Beast”(1982)からの曲はこれだけ。
“The Number Of The Beast”“Run To The Hills”も、
“Hallowed Be Thy Name”も無いセトリなのでかなり攻めているはずなのに、
それでもしっかり盛り上げていくのは流石メイデンのコンテンツ力ですよ。
恐らくその分を次の初期曲ツアーに取っておいてくれている気もします。

Death Of The Celts
再び“Senjutsu”からの壮大な叙事詩。
曲前のMCではアイリッシュパブをされている方?がブルースに指名され、
「ケルトの人々、アイリッシュの人々を排除しようとした勢力がいた、
でもそれは失敗に終わった。彼らは生き延びてこうしてここにいる!(意訳)」
という熱いMCをいただいていました。パブ自体のこともベタ褒めしてましたね。
そしてブルースの力のこもった歌唱とスケールの大きな演奏、素晴らしかったです。
この曲では他と違って独特なピリッとした空気になっていたのもまた沁みました。
この手の民族的な要素がある曲になるとヤニックのソロが映えるところもいいですね。

Can I Play With Madness
冒頭のコーラスから大歓声!この曲は問答無用で盛り上がりますね。
コンパクトな曲ではありますが、キャッチーなコーラスと爽やかな曲調、
そしてスティーヴ節のちょっと捻りのある間奏を経てサビに帰ってくるカタルシスは絶妙。
実はこうしてセトリ入りするのは2014年以来。(これは“The Prisoner”も同様)

Heaven Can Wait
こちらは“Somewhere In Time”からの人気曲。
サビの”Heaven Can Wait—!”のコール&レスポンスや、
中盤のまるでサッカーのサポーターのような「オーオーオー!」のパートなど、
一緒に盛り上がれるパートが多くて楽しかったです。

さらに間奏部分では“Somewhere In Time”仕様のエディが登場、
ブルースと巨大な銃を撃ち合う演出も!
弾がエディに当たった瞬間にしっかり火花が散るのも大迫力でした。

Somewhere In Time(背景)

それはそれとして、この“Somewhere In Time”仕様の背景にある
「地獄」「たこ焼き」「パン屋」という取り合わせがずっと気になってしょうがなかったですね。
たこ焼きとパン屋、確かにどっちも粉モンと言えなくもないですが……
大阪限定の演出かとも思いましたが勿論(?)世界共通です。

Alexander The Great
名盤“Somewhere In Time”を締めくくる、
アレキサンダー大王の生涯を歌った傑作が遂にセトリ入り!
本ツアーのセトリ発表時にはきっと(自分含め)世界中のファンが驚いたことと思います。
何しろ今回のツアーがライブ初披露!
こういった意欲的なチャレンジが観られるのがメイデンの好きなところ。
アレキサンダー大王の堂々たる進軍を勇壮な曲と歌唱で綴っていく様子は圧倒的でした。
スティーヴお得意のパターンではありますが、実際この手の曲にハズレ無しですし。
ブルースの歌唱は特にこの曲で冴えわたっていましたし、
間奏でステージ上方へと駆けていって銅鑼を「グワーン!!」と鳴らす演出も良かったです。
銅鑼のセッティング位置がニコのドラムセットの真後ろだったので耳が心配になりましたが。

Fear Of The Dark
ライブもいよいよ佳境、お待ちかねの“Fear Of The Dark”
ブルースの装いも曲の主人公になり切っていましたし、
序盤の静かなパートでは情感豊かに、加速してからはステージを走り回りながらフルパワーで、
歌い方も自在に変化させながらステージを掌握していました。
やっぱりこの曲が一番好きだ……
そしてデイヴ・マーレイのソロが本当に「あの音」そのままだったのにも感動。
艶のある音で流麗なソロを聴かせてくれるデイヴ、ライブ通して聴き惚れてしまいました。
ブルース復帰ツアーの熱狂を収めた傑作“Rock In Rio”(2002)リスペクトで、
リフからギターソロまで歌えるとこは全部歌いました。最高に楽しかったです。
アリーナの席ありゾーンでもサビで飛び跳ねている方が結構いましたね。

Iron Maiden

“Scream for me Osaka! Scream for me Japan!!!”
というお馴染みのMCから始まったのは本編最後の“Iron Maiden”
メンバーもみな終始ノリノリで、最後の盛り上がりに向けて
一丸となって加速していくのにはグッときます。
そしてこのツアーで登場したのは“Senjutsu”仕様の侍エディ!

大興奮につき(この写真に限った話ではないですが)ブレまくってます。
そしてギターとハイキックを武器にエディと対決するのがお馴染みのヤニックも、
最初から最後まで暴れまくっていてかっこよかったです。
(ずっと変わらずメイデンTシャツなところも好き)
終盤には巨大なエディの顔面がステージ上方に出てきたのにも大盛り上がりでした。
ここでメンバーはいったん退場。ニコは嬉しそうにファンサしてくれてましたね。

Hell On Earth

ここからアンコール、まずは大作“Senjutsu”のクロージングナンバー。
今回のセットリストの中でも密かに一番楽しみにしていた一曲。
2分以上にわたってたっぷりととられた静かなイントロの時点で、
思わず背筋が伸びるような風格がありました。
そこから流れていくように展開されるメロディの一つひとつが素晴らしく、
そのパワーは原曲以上にライブだと特にひしひしと感じられましたね。
そして邦題にもある「この世の地獄」を表現するかのように、
ここぞとばかりにパイロがドカドカ焚かれる演出にも痺れました。
“Senjutsu”2枚目のスティーヴ・ハリス作の長尺曲ラッシュの中にあって、
今までのメイデンの集大成感もあって大好きな曲だったのですが、
今回のライブでより好きになりました。ありがとう……。

The Trooper
バックの映像にシングルのジャケットが出た瞬間から、
「待ってました!」と言わんばかりの盛り上がり。
アンコールにもかかわらず、
歌い出しからサビまでこの日一番くらいの声量だったブルースは圧巻。
少し前まで舌がんだったことも完全に忘れるくらい、
また何回目かの全盛期なんだろうなと感じるような、魂の歌唱でした。
そして脳梗塞の後遺症でこの曲はもう原曲通りに叩けないんだ……と吐露していたニコも、
確かに多少省いたフィルはあったとしても曲をグイグイ引っ張っていく素晴らしいプレイでした。
メイデンのメンバーの驚異的な回復力に脱帽、そしてニコが72歳ということにも驚愕。

Wasted Years

そしてアンコールのラストは勿論この曲。
リフが始まった時点で「遂にこのライブも終わるのか……」という寂しい気持ちに。
背景には歴代エディが次々に映し出されていくのにも感動しました。
本当にメイデンのライブに立ち会えてよかった!という多幸感もある、
素晴らしいエンディングでした、ありがとうメイデン!!

今度は8年と言わずすぐにでも、
なんならもう発表になった50周年記念の初期曲ツアーでまた観たいものですね。
UP THE IRONS!!!

1.Caught Somewhere In Time
2.Stranger In A Strange Land
3.The Writing On the Wall
4.Days Of Future Past
5.The Time Machine
6.The Prisoner
7.Death Of The Celts
8.Can I Play With Madness
9.Heaven Can Wait
10.Alexander The Great
11.Fear Of The Dark
12.Iron Maiden

~アンコール~
13.Hell On Earth
14.The Trooper
15.Wasted Years

¥2,617 (2025/02/06 01:59時点 | Amazon調べ)

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【ライブレポート】YES The CLASSIC TALES OF YES Tour名古屋公演 @岡谷鋼機名古屋公会堂(2024/09/23) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/29/live-yes-the-classic-tales-of-yes-tour-2024-09-23/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/29/live-yes-the-classic-tales-of-yes-tour-2024-09-23/#respond Sun, 29 Sep 2024 11:58:08 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2335 目次 YESのデビュー55周年記念公演!歴史と共に前に進むバンドの強さYES名古屋公演セットリスト(2024/09/23)おまけ YESのデビュー55周年記念公演!歴史と共に前に進むバンドの強さ 2年ぶり12回目のYES […]

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2年ぶり12回目のYES来日!なお当方初参戦。
東京(3日間)、仙台、名古屋、大阪を回る計6公演という日程で、
YESの記念すべき55周年記念ツアーが実現。
昨年には最新作となる23rd“Mirror To The Sky”(2023)を出したばかりということで、
ツアーのアートワークは基本的にその“Mirror To The Sky”のものが中心。

ちなみにメンバーは以下の通り。
スティーヴ・ハウ(G)
ジェフ・ダウンズ(Key)
ジョン・デイヴィソン(Vo)
ビリー・シャーウッド(Ba)
ジェイ・シェレン(Dr, Per)

今回のセットリストの目玉のひとつが、1973年発表の
“Tales From Topographic Oceans”(海洋地形学の物語)
の50周年を記念した全曲メドレー。
片面1曲ずつの2枚組、計80分というYES史上でも一番の壮大なアルバムを
ギュッと凝縮した新解釈が楽しめるとのこと。
完全再現ツアーでも端折られてしまった2曲目、
“The Remembering (High The Memory)”を一部だけでも楽しめるのは魅力かも。

社会人になった今、万難を排してYESを観なくてどうする!ということで、
祝日開催なのを利用して大阪から日帰りで名古屋へ行くことに。
(地元大阪での公演は25日なのですが、有休は24日のメイデン大阪に使ったので……)
会場の岡谷鋼機名古屋公会堂(旧名古屋市公会堂)は鶴舞公園のすぐ隣。
鶴舞までは名古屋駅からも一本ですぐに来られたので便利な場所でした。

YES ツアーパンフ、ロゴTシャツ

勢いでサクっとツアーパンフ(5500円)とTシャツ(6000円)を購入。
「メイデンのTシャツ8000円」という衝撃の光景を見たので何にも動じなくなりました。
このツアーパンフは全72ページという大ボリューム、
読み物としても優雅にしっかり楽しめそうなので満足です。

YES(開演前)

開演まで微妙に暇になったのでその足で大須まで歩いてみたり
(ついでに中古ショップでDream TheaterのCDを買ってみたり)しつつ席に着こうとすると、
何と機材席の組み換えの都合でチケット記載の席番より前で観られることに!僥倖でした。

今回の開演時間は休日ということもあってか17:00。
照明が落ち、”Young Persons Guide To The Orchestra”をオープニングに、
メンバーが入ってきてすかさず“Machine Messiah”がスタート。
ダウンズがYESに一時加入した“Drama”(1980)のオープニングナンバー。
原曲のトレヴァー・ホーンのボーカルも大好きなクチですが、
ジョン・デイヴィソンの声の艶にはまた違った味があって良かったですね。
特にスローなパートの歌い終わりの余情には彼にしか出せない魅力がありました。

と言いつつ「本物のYESだ!!!!」という感動で頭が一杯だったわけですが。
エイジアからプログレに入門したのもあってダウンズとハウ師匠に釘付けでした。

2曲目は“I’ve Seen All Good People”
もうここで聴けるんだ!と嬉しくなりましたね。
中間の”Give peace a chance~!”終わりのパートで、
ピースサインを掲げるデイヴィソンが観られて満足。どこまでも広がる高音に痺れました。

そして意外にも日本初披露!な“Going For The One”
今年のワードレコーズの福袋に入っていた2017年の再現ライブの映像に衝撃を受け、
この曲のデイヴィソンのボーカルがとにかく大好物に。
全編にわたってボーカル殺しともいえる超絶難易度の曲なわけですが、
歌い出しの鋭いハイトーンもバッチリ決めつつ、
サビのタイトルコールでも歌い終わりに余裕を残す圧巻のパフォーマンス。
これは特に今回聴きたい!と思っていた曲なので感無量でした。
余談ですが、ハウ師匠が間奏終わりくらいでペダルスティールと一緒にスーッとマイクスタンドの方にスライドしていったのが、遠目から見ると上半身しか動いていないように見えてじわじわきました。

続いてはハウのMCに続いてサイモン&ガーファンクルのカバー“America”を演奏。
目玉の一つとなる貴重な選曲ですが、フル尺ではなく間奏部分のみの披露。

“America”では袖に引っ込んでいたデイヴィソンは終わりごろに中央からゆっくりと現れ、
そこから2ndのタイトルトラック”Time And A Word“へ。この選曲も嬉しかった!
原曲と違ってキーはCになっていて、それが原曲にはない温かみをプラスしてくれていました。
愛聴していたライブ盤“Yesshows”(1980)と同じアレンジだったので喜びもひとしお。
曲自体が割と新譜の雰囲気に近いこともあって、
みんな完全に自分のものにしている感がありました。

“Turn Of The Century”は、デイヴィソンの「自分のお気に入りの曲」というMCからスタート。
ハウのアコースティックギターとの絡みも美しく、ドラマチックなひとときでした。

第一部のラストは、ハウによる「ロックンロールな曲」という紹介からの
大名曲“Siberian Khatru”
ついに生でこの曲が聴けた!!という喜びが大きかったですね。
海外では披露されていないケースもあったので、日本でこうして演ってくれたことに感謝。
アップテンポな曲にハウのリフが追い付かないことがあって多少ヒヤッとはしましたが、
ジェイ・シェレンとビリー・シャーウッドのリズム隊が中心となって
うまいことテンポを調整しながら進めていたのはなかなか見事でした。
「ダ!ダ!ドゥダードゥダ!」のキメは完璧でしたし、
個人的にこの曲で一番の魅力だと思っている、
アウトロと一緒に空に溶けていくようなハウのソロはたっぷり披露。
極上のひとときでした。

20分ほどの休憩ののち、激しい風のSEから第二部へ突入。
まずは“Fragile”(1971)から“South Side Of The Sky”。危なげない演奏でした。
死生観の表れた歌詞と激しい寒さを感じさせる曲調が印象的で、これも好きな曲。

続いては新譜から唯一の選曲“Cut From The Stars”
現行メンバーで作った曲ということもあって演奏もこなれていて、
特にシャーウッドのベースのドライブ感が非常に良かったです。
出来がよかっただけにもっと新譜からの曲も聴きたかった……

そして今回のツアーの目玉、
「忙しい人のための海洋地形学」こと海洋地形学メドレー。
80分のアルバムを20分に凝縮するということでどうなるのかと思いましたが、
全ての曲の聴きどころの部分をいいとこ取りした構成になっていて良かったですね。
最初の“The Revealing Science Of God”冒頭のお経のような歌唱、
“The Ancient”のハウによる長いギターソロ、そしてボーカルとの絡み、
その後の“Ritual”の入りでハッと引き戻され、コーラスのリフレインによる大団円!
という”海洋地形学”の旨味が味わえてしっかり満足感がありました。
個人的MVPはラストの“Ritual”で片手に2個持ちしたマラカスを、
お客さんにフェアリーダストを振りかけるようにファサ~……と鳴らすデイヴィソン。

あっという間に第二部も終わりアンコール。2分もしないうちに全員帰ってきました。
そして早速“Roundabout”が!ここで一気に観客も総立ちに!
演るとは分かっていても本物のスティーヴ・ハウの演奏でRoundaboutを聴けるのは
やはり問答無用で感動するというもの。
こうしてYESを観に来て本当に良かったな……と心から思いました。

そして幸せな時間の締めくくりは“Starship Trooper”
三部構成の美しい一曲ですが、曲が進むごとに多幸感と共に寂しくなったりも。
テンポが速くなる中間部分でダウンズが表拍で煽ってたのはちょっと驚きでしたが、
ドラムがない部分ではジェイの煽り方もキュートな手遊びみたいになっていましたし、
最後の曲ということでメンバーもみんな楽しそうにしていたのが印象的でした。

二部構成+アンコールのライブは19時過ぎに終演。
鬼籍に入ったメンバーも複数いる中、YESの音楽を生き生きと継承し続ける姿勢。
今を生きる現役のバンドとして活動を続けるYESの素晴らしさを体感できたライブでした。

~第一部~
1.Machine Messiah
2.I’ve Seen All Good People
3.Going For The One
4.America -Southern Solo-
5.Time And A Word
6.Turn Of The Century
7.Siberian Khatru

~第二部~
8.South Side Of The Sky
9.Cut From The Stars
10.Tales From Topographic Oceans Medley

~アンコール~
11.Roundabout
12.Starship Trooper

海外のセトリと比べると、
“It Will Be A Good Day (The River)”
“Don’t Kill The Whale”が漏れたのは残念でしたが、
その代わりに“Siberian Khatru”が入ったので初見勢としては嬉しかったです。
“The Ladder”(1999)も大好きなので次があれば何かしら聴いてみたいですね。

今週はYES(23日)、IRON MAIDEN(24日)、Korpiklaani(28日)の来日ラッシュ。
まともに新幹線で行き来していたら破産する!ということで名古屋へはバス移動。
12時発の夜行バスで帰ることにしていたのでライブ後には莫大な空き時間が発生。
無理やり一駅分歩いてブックオフに突撃して更にもう一枚CD買ってきました。
一人旅はこういうめちゃくちゃな旅程が組めるので気楽で良いもんですね。

Black Clouds & Silver Linings / Dream Theater
Metal 1 / Various Artists

・Black Clouds & Silver Linings / Dream Theater(2009)
・Metal 1 / Various Artists(1994)

(本当はデレマスコラボのときに行きたかった)味噌カツも美味しかったですし、
弾丸旅行の割に目いっぱい楽しめました。ありがとう名古屋。ありがとうYES。

ライブレポート(IRON MAIDEN)

ライブレポート(Korpiklaani)

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【ライブレポート】スターダスト☆レビュー『関西えこひいき☆ありがとうライブ』Day1 (2024/09/07) https://tashinami-musiclog.com/2024/09/08/live-stardust-revue-kansai-ekohiiki-day1-2024-09-07/ https://tashinami-musiclog.com/2024/09/08/live-stardust-revue-kansai-ekohiiki-day1-2024-09-07/#respond Sun, 08 Sep 2024 10:02:29 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2234 目次 日頃の応援への感謝を込めた、特別な「えこひいき」ライブ!『関西えこひいき☆ありがとうライブ』Day1 セットリストおまけ:大規模オフ会でまさかの「えこひいき」 日頃の応援への感謝を込めた、特別な「えこひいき」ライブ […]

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サマソニ2Daysの感想を何とか書き上げた直後ではありますが、
大阪城野外音楽堂で行われたスターダスト☆レビューのライブを観てきたのでその感想をば。

今回の公演、正式名称は
関西スタ☆レビコンサート事務局結成20周年記念
『関西えこひいき☆ありがとうライブ』というもの。
毎度のごとくツアーで多くの会場を精力的に回るスタレビのために、
関西地区ではなんと4社ものイベンターさんが協力して
「関西スタ☆レビコンサート事務局」を設立、積極的に活動を支えてくださっています。
そもそもイベンター各社がこうして協力しているのも異例中の異例なことで、
実際このような体制がとられているのも関西地区のみだそうですし、
これはスタレビの人徳のなせる業といってよいのではないでしょうか。

スタレビ フラワースタンド
(FM COCOLO, 日本コロムビア, FM大阪)

会場の大阪城野外音楽堂の外には、それぞれ
FM COCOLO、日本コロムビア、FM大阪からのフラワースタンドが。

大阪城野外音楽堂(開演前)

今回のライブは野外で15時開演というかなり日差しが強い中でのスタート。
客入れのBGMはSly & The Family StoneやNeil Diamondなど、雰囲気を高めてくれる良い選曲。
開演直前にBON JOVIの“Thank You For Loving Me”が流れたのが予想外で驚きました。

開演してメンバーが登場すると、アカペラでの“Amazing Grace”がスタート!
と思いきや、要さんを筆頭にメンバー全員がぞろぞろと客席のほうへ移動し、
5人散らばっての披露となりました。
メインを張る要さんがマイクを持たないほうの手で指示を出して、
距離が物理的に離れていても最後まで完璧に合わせていたのが流石のひとこと。
ちょうど自分の席がほぼセンターだったので、要さんの生の声まで聴けて嬉しかったです。

ステージに戻った5人。今度は楽器を構えて、
“Brand-New Wind”“たそがれラプソディ”“Thank You”と3曲を立て続けに演奏。
初期の曲をこうした順番で演奏したのは、
かつて万博公園お祭り広場のステージで披露したセットリストの再現とのこと。
初めてチケットを売り切ったのもここ、というエピソードからも関西への思い入れが窺えました。
ちなみにバンドの中でも一番動きが大きい岡崎さんですが、
今回はサンバホイッスルを吹いた後にブンブン振り回していたのでちょっと笑いました。

この日は『関西えこひいき』ならではの、関西に関連したエピソードを絡めた曲が続きます。
続いては『熱闘甲子園』のテーマソングに選ばれた“Find My Way”と、
何と要さんの飲み友達でもあるという元阪神・下柳剛投手の登場曲“RUNNING”
「『熱闘甲子園』のテーマソングに選ばれたんですよ~!」というMCへの反応が思わしくなく、
暑いのはわかるけど!ともう一回仕切り直しを要求する要さん。
なお下柳さんに関しては、今回のライブのことを伝えたら「行けたら行く」という
なんとも大阪ならではの返答だったというのが面白かったです。
「日替わりだから明日来られてもやりません!」ということでしたが果たして……?
個人的に“RUNNING”に関しては、
フルで聴けたのが地味に初めて(のはず)なので嬉しかったです。
曲全体を通して添田さんのシンセが前面に出ていてかっこよかったですね。

さらに関西のタイアップ枠として、MBSで2005年に放送された情報番組
『っちゅ〜ねん!』のために作ったという“カザミドリ”を披露。
(「下柳には作らなかったけど」とわざわざ前置きする要さん……)
視聴者のコア層である主婦の方に向けた、人生への温かい目線が詰まった素敵な一曲でした。
要さんは「ドラマ」と言っていましたが、
調べてみると当時『ちちんぷいぷい』の前の枠で放送された情報番組だったようです。
ともあれ、まさに関西ならではの超レア曲の登場に周囲が沸き立っていました。

今回披露された“カザミドリ”“いのちのこたえ”のカップリングとして収録。

続いてはすっかり恒例?となった「自然発生的な合唱」に導かれての“今夜だけきっと”
そして「ラララ~」のコーラスが美しい“愛の歌”を連続で披露。
大阪のお客さんのノリのよさ、コーラスの声の大きさに驚いてくれたのは嬉しかったですね。

続けてはアコースティックコーナー!
5月に高槻で行われたアコースティックライブの話題もチラッと出しつつ、
アコースティックセットがどれだけシンプルかを証明すべく、
何とイベンター各社の社長さんにセッティングをお任せすることに。
一言ずつ感謝に加えて、これからも何卒!というお言葉もいただいていました。
(ちなみに寺田さんのアコースティックセット用のドラムはオリジナルなのだとか)

曲は“クレイジー・ラブ”“月の輝く夜に”“トワイライト・アヴェニュー”
前回のアコースティックライブでまさに良いな!と思った曲ばかりだったので大満足。
リラックスしつつも揃えるところは完璧!というベテランの真骨頂を味わえる演奏でした。
ストーンズへのオマージュも込めた“月の輝く夜に”はやっぱりグッときますね。

ここからアカペラ……の前に恒例の長いMCタイム。
今回は「関西弁で他己紹介をやってみよう!」というもので、
ついでに「エセ関西弁がどれだけ不快なのか確かめてみよう!」
という埼玉出身のバンドによる謎の悪意までこもったおもしろ企画でした。
「『添田』とか『田中』のアクセントもそもそも違うんだよね?」との前置きに続いて、
意気揚々と柿沼さんの紹介を始める要さんでしたが、段々ロボットじみたアクセントに。
「柿沼さんは嵐でいえば相葉くんや!」への「え~!」の声がやたら大きかったのもハイライト。
要さんの関西弁はさておき、特に後半のサポメン2人は割とナチュラルな感じがしましたね。
一人称が「わて」なんていうコテコテな人はそうそういないので……。
相手にクレームを入れるときのほうが漫才っぽくてそれらしくなるのかもしれません。
(添田さんが岡崎さん宅でアルバムを録音したときのエピソードは傑作でした)
全体的には惨憺たる結果だったため、本日限定でお蔵入り企画となる……そうです。

そしてアカペラコーナーでは、セルジオ・メンデス死去の報道を受け、
追悼として急遽“マシュ・ケ・ナダ”を気持ち短めに披露。
要さん曰く「彼からボサノバという音楽の存在を教わりました」とのこと。

続いては本来予定されていた曲として、
息子を戦地に送る母の深い愛情を描いた“Danny Boy”
「音楽は絵空事かもしれないけれど、それが何か心に残って影響を与えられれば……」
というMCに続いて“不思議なチ・カ・ラ”が披露されました。

ここからはバンドでの演奏に戻り、本編もラストスパート!
JR西日本の近畿圏でのキャンペーンソングとなった“Lonely ≠ Story”も超レアな選曲。
あと一年ズレていたら“クリスマス・イブ”のようになっていたかもしれない、
というエピソードは初めて知ったので面白かったです。

この“Lonely ≠ Story”“SUPER DONUTS”(1987)でも手軽に聴けます。

「盛り上がっていくぞー!」の一声で披露された“還暦少年”も嬉しい選曲!
イントロから印象的なスキャットも皆さんバッチリでした。

そして地味にかなりのサプライズだった選曲が、
本編ラストの“ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ”
「この夏しか聴けない曲です!」ということだったので、次のツアー以降は封印ですかね。
ツアー本編も終了、CDも発売されてからの披露だったのでまさかの「えこひいき」。
野音ではお馴染みのうさ吉・くま吉もコンビで登場、
相変わらず……どころかいつも以上にやる気のないくま吉に場内も大爆笑でした。

ここからアンコール……とはいえ1分そこらですぐにメンバー一同再登場。
なかなか聴けなかった“Baby, It’s You”に続き、
大団円の“道 ~The Song For Us~”で〆。

終演は17:30。終わってみればかなり短く感じましたが、
これでも2時間半はみっちりやっているので何かに毒されているような気持ちになってきます。
(実際いつもより短かったのは確か)
しかし、アルバム鋭意制作中!来年の頭には届けられるかも!というお知らせに加え、
次のツアーは来年3月から!というニュースもあったので期待が高まりますね。

と書いていたら、なんと大阪2日目にはVOHさんが登場、
“ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ”でパーカッションを披露したとのこと!
こちらは6時終演だったそうなので、そのサプライズ用だったのかと納得。
思えばうさ吉、くま吉が野音で登場したのはVOHさんの“星になるまで”のパートですもんね。
これもすべての布石だったのか……というのはさておいて、
VOHさんの演奏をこれから拝める機会が増えるであろうことを喜ぶことにします。
なんと演奏に参加したのは3年ぶりとのこと!いつか会えますように!!

次回の単独公演は岩手県釜石市で開催されるとのこと。
どのようなサプライズとスペシャルなライブが楽しめるか、関心事は尽きません。

1.Amazing Grace
2.Brand-New Wind
3.たそがれラプソディ
4.Thank You
5.Find My Way
6.RUNNING
7.カザミドリ
8.今夜だけきっと
9.愛の歌

~アコースティックセット~
10.クレイジー・ラブ
11.月の輝く夜に
12.トワイライト・アヴェニュー

~アカペラ~
13.マシュ・ケ・ナダ
14.Danny Boy
15.不思議なチ・カ・ラ

16.Lonely ≠ Story
17.還暦少年
18.ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ

~アンコール~
19.Baby, It’s You
20.道 ~The Song For Us~

終演後にはフォロワーさんのご厚意で、大規模なオフ会に参加させていただきました!
全国からいらっしゃっているファンの方も多く、
初めましての方もほとんどでしたが優しく接してくださって嬉しかったです。

そして打ち上げ終盤にまさかのサプライズ。
「煩悩ライブ」大阪編の後に出会ったことがきっかけで結婚した我々ですが、
「新婚さんもえこひいき」と題して、祝福イラストとケーキをいただきました!
ありがとうございます!そしてこれからもどうぞごひいきに……

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