Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com HR/HMとプログレとアイマスに揺さぶられたZ世代の記録 Sat, 08 Feb 2025 17:21:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://tashinami-musiclog.com/wp-content/uploads/2023/07/cropped-icon-32x32.jpg Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators - TASHINAMI MUSIC https://tashinami-musiclog.com 32 32 【CD購入録】ワードレコーズ/ケイオスレインズの福袋2025! https://tashinami-musiclog.com/2025/01/19/cd-ward-records-chaos-reigns-2025/ https://tashinami-musiclog.com/2025/01/19/cd-ward-records-chaos-reigns-2025/#respond Sun, 19 Jan 2025 14:35:47 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2755 目次 今年もワードレコーズの福袋を買ってみたワードレコーズ+ケイオスレインズ福袋(映像作品編)One Note Symphony: Live In Tel Aviv / Alan Parsons (2022)Lady I […]

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前回も個人的には大当たりの大収穫だった毎年恒例・ワードレコーズ福袋。
昨年はクラシックロック中心の1万円福袋のみでしたが、
今年は奮発してメタル系の「ケイオスレインズ」7,000円福袋も同時購入!

去年の様子はこちら↓

どちらの福袋にもアーティストのサインカードが1枚付きという太っ腹な企画!
自分が今年購入した結果はこのようになりました。

・One Note Symphony: Live In Tel Aviv / Alan Parsons (2022)
・Lady In Gold - Live In Paris / Blues Pills (2017)
・Live By Fire II / Enforcer (2021)
・Live At The Rainbow '78 / Foreigner (2019)
・Journey Through Time / Neal Schon (2023)
・Living The Dream Tour / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2019)
・Like It Is: Yes At The Bristol Hippodrome / Yes (2014)

まずは映像作品編!
なんなら1作だけで元が取れそうなBD+CD形態もあるのでお得なお買い物です。

・One Note Symphony: Live In Tel Aviv / Alan Parsons (2022)
・Lady In Gold – Live In Paris / Blues Pills (2017)
・Live By Fire II / Enforcer (2021)
・Live At The Rainbow ’78 / Foreigner (2019)
・Journey Through Time / Neal Schon (2023)
・Living The Dream Tour / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2019)
・Like It Is: Yes At The Bristol Hippodrome / Yes (2014)

One Note Symphony: Live In Tel Aviv / Alan Parsons (2022)

アラン・パーソンズがイスラエル・テルアビブで行った、
“Alan Persons With The Israel Philharmonic Orchestra”としてのライブ。
その名の通りオーケストラとの共演で往年の名曲をプレイした作品。
アラン・パーソンズ・プロジェクトはラジオでかかることも多いので、
どこかで通っておかねば!と思っていたので嬉しいです。

Lady In Gold – Live In Paris / Blues Pills (2017)

現時点でSpotifyには無し!お得な買い物でした。
こちらは2ndアルバム“Lady In Gold”(2016)発売後のBlues Pillsのライブを収めたもの。
女性ボーカルで骨太のロックを聴かせてくれるBlues Pillsのライブ盤、じっくり味わいます!

Live By Fire II / Enforcer (2021)

こちらは勿論ケイオスレインズから。
Enforcerの2019年メキシコ公演を収めたDVD作品。
彼らも有名ながらきちんと通れていなかったので嬉しいところ。
メキシコの観衆の盛り上がりはどのライブ盤でも保証済みなので楽しみ。

Live At The Rainbow ’78 / Foreigner (2019)

こちらは打って変わってクラシックロックから、
2ndアルバム発売前のForeignerのライブを収めたDVD。
この時期なのでイアン・マクドナルドがまだいるのはクリムゾンファンとしては嬉しいところ。
“The Damage Is Done”“Cold As Ice”など1stの曲群に加えて、
2ndの曲もしっかりあるのも良いですね。

Journey Through Time / Neal Schon (2023)

昨年はジャーニーのライブ映像が届きましたが、今年は何とニール・ショーンの映像+音源!
Blu-Ray+3CDという今回断トツのコスパでの入手に成功。ありがとうございます。
参加ミュージシャンは
ニール・ショーン(Gt.)
グレッグ・ローリー(Key, Vo.)
マルコ・メンドーサ(Ba.)
ディーン・カストロノヴォ(Dr, Vo.)
ジョン・ヴァーン(Key, Vo.)

というガチガチに豪華な布陣。2018年のライブなのだそう。
ディーンの歌唱力の凄さは周知の事実なので楽しみ。
中盤のメドレーの中にしれっと“Trial By Fire”があるのにも惹かれます。

こちらはCDのみの形態。オーディエンスの歓声もしっかり収録。

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Living The Dream Tour / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2019)

個人的にはこれがあっただけで大当たりでございます。
2019年(もうそんなに経つ……?)のスラッシュのライブ盤です。
アルバム“Living The Dream”(2018)のリリースに伴うこのツアー、
自分も大阪公演を観に行きましたが(前座はH.E.R.O.でした)、
このあたりからセトリからガンズの曲が大幅に減少したのが大きな特徴。
ここでは終盤に“Nightrain”を披露したのみ。
ラストも“Paradise City”から“Anastasia”になっているため、
より「このバンドとしてやっていくんだ」という強い意志を感じられます。
SMKCにも強い曲が揃ってきたな……という感慨も味わいつつ聴けますね。

Like It Is: Yes At The Bristol Hippodrome / Yes (2014)

Yesによって2014年に行われた、
“Going For The One”(1977)“The Yes Album”(1971)の2作品の再現ライブを収録したもの。
リズムセクションを担っているクリス・スクワイア(Ba.)とアラン・ホワイト(Dr.)が現在は亡くなってしまっているのは非常に悲しいですが、その雄姿をしっかりと拝むことができます。
特にクリス・スクワイアのゴリゴリのベースとパワフルなコーラスでの貢献はやはり凄い……!
難曲“Going For The One”をも原キーで綺麗に歌いこなすジョン・デイヴィソン(Vo.)のうまさも光っていて、現行Yesへの興味をかきたててくれました。

(昨年のワードレコーズ福袋開封記事より)
……今回唯一の被り!昨年は生で現行Yesを拝めたのでさほど悪い気はしないですね。
すごく良いライブ作品なのでまだ未所持の方は是非。

・Machine & Bone / The Banishment (2023)
・The Spell / Cellar Darling (2019)
・Delta Deep / Delta Deep (2018)
・To Hell And Back / DIETH (2023)
・Best Of / The Dead Daisies (2023)
・Still Raging - 20th Anniversary Show:Live at Principal Club Theater / Firewind (2023)
・Violent Revolution (2022 Reissue) / Kreator (2022)
・Rock Is Our Religion / Lessmann/Voss (2022)
・In Cauda Venenum: Expanded Edition / Opeth (2022)
・Interludium / Powerwolf (2023)
・Human Mechanic / Purpendicular & Ian Paice (2022)
・Brotherhood / Sinner (2022)
・Voodoo Kiss / Voodoo Kiss (2022)

こちらは豪華CD編!
と言いたいところですが、実は1点だけ仲間外れがいます……(FIREWIND)

・Machine And Bone / The Banishment (2023)
・The Spell / Cellar Darling (2019)
・Delta Deep / Delta Deep (2018)
・To Hell And Back / DIETH (2023)
・Best Of / The Dead Daisies (2023)
・Still Raging – 20th Anniversary Show:Live at Principal Club Theater / Firewind (2023)
・Violent Revolution (2022 Reissue) / Kreator (2022)

・Rock Is Our Religion / Lessmann/Voss (2022)
・In Cauda Venenum: Expanded Edition / Opeth (2022)
・Interludium / Powerwolf (2023)
・Human Mechanic / Purpendicular & Ian Paice (2022)
・Brotherhood / Sinner (2022)
・Voodoo Kiss / Voodoo Kiss (2022)

Machine And Bone / The Banishment (2023)

Frontiers産。のっけから「骨 機械」なる強烈な直訳ジャケットに面食らいましたが、
帯を見ると何とジョージ・リンチ主導のインダストリアルメタルバンドのデビュー作とのこと!
DokkenLynch Mobとはまた大分違った音が聴けそうで楽しみ。

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The Spell / Cellar Darling (2019)

こちらは完全に初見、Cellar Darlingの2ndアルバム。
スイス出身・女性ボーカルの3ピースプログレメタル、ということで俄然興味が!
生と死を描いたコンセプトアルバムである今作、
初回限定盤のDisc 2には歌詞をオーディオブックにしたものが収録!
なかなか珍しい仕様ですし、対訳もあるのでじっくり浸ってみたいところですね。

Best Of / The Dead Daisies (2023)

The Dead Daisiesの2枚組ベスト!これは個人的にかなり嬉しかった買い物!
デイヴィッド・ローウィー(Gt.)をオリジネーターとして、
ジョン・コラビ(Vo.)やダグ・アルドリッチ(Gt.)、ブライアン・ティッシー(Dr.)をはじめ、
時期によってはグレン・ヒューズが加入していたりと、
ハードロック界のスタープレイヤーの集会所の趣が出てきたこのバンド。
2023年の来日時にはローウィーの代わりに元Buckcherryのヨギが参戦したのも衝撃でした。
そんなThe Dead Daisiesの歴史をこうして(新曲込みで)総括できるのは嬉しい限り。
日本盤ボーナスにはFleetwood Mac“Oh Well”のカバーを収録。

Delta Deep / Delta Deep (2015)

2015年にDef Leppardのフィル・コリン(Gt.)らによってリリースされた、
フィル自身や女性シンガーのデビー・ブラックウェルクックのボーカルも味わえる
ブルース・プロジェクトの1stアルバム。ワードレコーズからは2018年に発売。
アイク&ティナ・ターナーの“Black Coffee”や、
ディープ・パープルの“Mistreated”のカバーがあるのは個人的にグッとくるところ。
ちなみに当のデヴィッド・カヴァデールも1曲で参加していますが、
“Mistreated”のゲストVo.はDef Leppardのジョー・エリオットなのがまた面白いです。

To Hell And Back / DIETH (2023)

Entombed A.D.のギリェルメ・ミランダと、
DecapitatedMichael Lysejkoが、
Megadethのデイヴィッド・エレフソン(Ba.)を誘って始動したバンドの1st。
“DIE”の近代英語における活用形”DIETH(ダイエス)”をバンド名に関しているとおり、
(色々あって)元いたバンドを抜けた面々が再起を期す、というのがコンセプト。
面子を見るとゴリゴリにエクストリームな音になりそうなところですが、
しっかりメロディックなアプローチもとられているので楽しめそう。
ちなみに6曲目のバラードではエレフソンによる歌唱も味わえます。

Still Raging – 20th Anniversary Show:Live at Principal Club Theater / Firewind (2023)

お馴染みガス・G率いるギリシャのFIREWINDの20周年記念ライブ。
「これもCDやろ!」と高をくくって写真を撮ったらこれだけBlu-Rayでした。
新Vo.に就いているのはハービー・ラングハンス。
チラッと聴く限り堂々としたお声を聴かせてくれているので良いですね。
(個人的に思い入れのある3rd“Forged By Fire”(2004)からの曲がないのは残念ですが)
キャリアを俯瞰したセットリスト、じっくり楽しんでいきます!

Violent Revolution (2022 Reissue) / Kreator (2022)

LOUD PARK 2023や翌年のIN FLAMESとの2マンライブで日本を沸かせてくれた、
ジャーマン・スラッシュメタルの王者Kreatorが2001年に放った名盤
“Violent Revolution”の2022年リイシュー盤。
世界各国でのライブ音源を収録したボーナスディスク付きという嬉しい仕様。
“Renewal”が聴けるのが個人的には結構惹かれるポイント。

2022年リリースの“Bootleg Revolution (Live)”。こちらはさらに他会場での演奏を追加したもの。

Rock Is Our Religion / Lessmann/Voss (2022)

BONFIREのクラウス・レスマンと、
MAD MAXのマイケル・フォスによるプロジェクトによるアルバム第一弾。
こちらはAtomic Fireからのリリース。
こういう直球勝負のアルバムにはやはり惹かれるものがあります。

In Cauda Venenum: Expanded Edition / Opeth (2022)

最新作“The Last Will And Testament”(2024)が話題沸騰中のOpethですが、
その前作にあたる“In Cauda Venenum”(2019)も大評判の一作でした。
こちらはそのエクスパンデッド・エディションということで、
Disc 2には本編のスウェーデン語版、
そしてDisc 3にはボーナストラック3曲(とそのスウェーデン語版)を収録しています。
今作は現物で持っていなかったので嬉しい買い物!

Interludium / Powerwolf (2023)

Powerwolfが2023年にリリースした今作は、
「新曲6曲+レア曲集」という変則的なコンピ盤。未聴だったので嬉しい!
「パワフルでヘヴィ、キャッチー」という帯タタキそのもののバンドなので、
オリジナルアルバムから漏れた曲もこのような形で聴けるのはかなり魅力的です。

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Human Mechanic / Purpendicular & Ian Paice (2022)

Deep Purpleのアルバムタイトルをそのままバンド名とした公認トリビュートバンドが、
現行パープル唯一のオリジナルメンバー、イアン・ペイスと共にリリースした3rd。
ペイスを呼んでこれたのは大きいですし、声もギランに近い要素があって好感が持てます。

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Brotherhood / Sinner (2022)

Primal Fearのマット・シナーが率いるSinnerの18th。
ベテランなのでどこから聴いていいやら……と思っていたのでこちらも嬉しい買い物。
帯を見るとラルフ・シーパースやロニー・ロメロをはじめとした豪華ゲスト陣が目を引く一枚。
タイトルの”Brotherhood”というのは言い得て妙だなと感じますし、楽しいアルバムです。
ちなみに日本盤ボーナスはThe Killers“When You Were Young”という意外な選曲。

Voodoo Kiss / Voodoo Kiss (2022)

Wackenに次ぐ規模を誇るドイツのメタルフェス”Summer Breeze”。
その主催者としての顔で知られるバンド。
なんと22年の休止期間を経て、本作が1stアルバムになるというので驚き!
ボーカルのゲリット・ムッツを除けばメンバーは当時のままで、
アートワークの雰囲気からも伝わるように1曲目から直球勝負!
多くの曲でバッキングボーカルを務め、
“The Prisoner”ではメインも張っているSteffi Stuberの声も良いですね。
2024年には2nd“Feel The Curse”も出ているので、こちらもキャッチしていきます!

エイドリアン・ヴァンデンバーグウルフ・ホフマン(ACCEPT)

各福袋に一枚ずつサイン封入!ということで期待を胸に開封の儀!
今年はエイドリアン・ヴァンデンバーグとACCEPTのウルフ・ホフマン!大勝利!
ギターヒーローたちのサインがこうして手に入るのも中々凄い時代だなと感じます。
(ちなみに去年はオリアンティ)
毎年そのバラエティとコスパに圧倒されるこの福袋、
来年もあれば買わせていただきます……!普通に新譜も買いますんで……!

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【年間ベスト】年間ベスト2022(今年の9枚+1)を振り返る https://tashinami-musiclog.com/2025/01/03/annual-best-2022-9-albums-of-the-year/ https://tashinami-musiclog.com/2025/01/03/annual-best-2022-9-albums-of-the-year/#respond Thu, 02 Jan 2025 17:40:22 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=2678 今まで自分が発信してきた「#今年の9枚」を振り返ってみる企画。今回は2022年編です。 このあたりから社会人になったこともあり、特にCDをガサガサ買い漁るように。年間ベストのセレクトに関しても、いろいろ聴くようになっただ […]

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今まで自分が発信してきた「#今年の9枚」を振り返ってみる企画。
今回は2022年編です。

このあたりから社会人になったこともあり、特にCDをガサガサ買い漁るように。
年間ベストのセレクトに関しても、
いろいろ聴くようになっただけに年々難しくなっている気がします。

Diamond Star Halos / Def Leppard
IMPERA / Ghost 
Back From The Dead / Halestorm 
The Sick,The Dying... And The Dead! / Megadeth 
I Live Too Fast To Die Young! / Michael Monroe 
Get Rollin' / Nickelback 
Patient Number 9 / Ozzy Osbourne 
Unlimited Love / Red Hot Chili Peppers 
The Gang's All Here / Skid Row

2022年版 #今年の9枚(左上から)
Diamond Star Halos / Def Leppard
IMPERA / Ghost
Back From The Dead / Halestorm
The Sick,The Dying… And The Dead! / Megadeth
I Live Too Fast To Die Young! / Michael Monroe
Get Rollin’ / Nickelback
Patient Number 9 / Ozzy Osbourne
Unlimited Love / Red Hot Chili Peppers
The Gang’s All Here / Skid Row

この年は特に中堅~ベテラン勢のアルバムがこれでもかと大豊作で、
上半期からあまりの豪華さにずっと頭を悩ませていた記憶。

4 / Slash Feat. Miles Kennedy & The Conspirators

ここに追加で
4 / Slash Feat. Miles Kennedy & The Conspirators
を入れて、2022年は年間ベストとして10枚チョイスしています。

この年のFM802″ROCK ON AWARD 2022″のトップ3には
1位 IMPERA / Ghost
2位 Diamond Star Halos / Def Leppard
3位 The Sick, The Dying… And The Dead! / Megadeth
を選出しています。
当時の番組ではメガデスとオジーが熾烈な人気投票1位争いを繰り広げていました。

ということで、以下に当時選出した10枚と、その寸評を残しておきます。

現在のバンドの状態を反映したような会心作!
リードトラックの“Kick”が出た時点で、
これは凄いアルバムになるぞと構えていましたが想像以上でした。
曲の充実度、全体の構成含めて素晴らしいアルバムでした。
本編15曲というなかなかの大作ではありますが、
A面~D面というような構成が見て取れる曲の配置になっており、
バラードがブックエンドのようにアルバムを絶妙な位置で引き締めていたのが印象的でした。
個人的に好みだったのはエスニックな“U Rok Mi”
“Slang”(1996)を通過したからこそ出せる味だと思っています。
実は形態によってボーナストラックが異なるのがファン泣かせな一枚でもあったり。

すっかり世界的アクトに上り詰めた感のあるGhostの5th。
この年自分が一番聴いたアルバムです。(Spotify調べ)
リリースされたのが早い時期だったからでもありますが、
前作“Prequelle”(2018)の親しみやすさをさらにパワーアップさせつつ、
中盤にはヘヴィでありつつもディズニー映画のヴィランの曲のような雰囲気のある“Twenties”
ラストには長めのギターソロで〆る曲を配していて隙のない一枚でした!
この音楽性はきっとさらに多くのファンを獲得してくれるものと信じています。

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……と思っていたらこの年、
Ghostが2019年にリリースした“Mary On A Cross”が、
突然「TikTokの曲」としてバズる!という摩訶不思議な事態に。
2025年1月現在も、Spotifyで調べたところでは
(2位“Square Hammer”にトリプルスコアをつけての)再生回数圧倒的1位。
B面扱いだったにもかかわらず、押しも押されもせぬ代表曲に!

2019年のシングル”Seven Inches Of Satanic Panic”。映画公開に合わせてか、いつの間にか”The Future Is A Foreign Land”が追加に。

しかも9月にはボーカルのパパ・エメリトゥス4世が、あのメイクで始球式に登板!!
“IMPERA”で堂に入ったアリーナロックを聴かせてくれたGhostですが、
次のKISSのようなポピュラリティを獲得するのは彼らなのかもしれません…!
日本での人気も何とかここまで高まってくれないものか……再来日希望!
以下はライブ映画“Rite Here Rite Now”のサントラ(ライブ盤)。

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驚異の歌唱力を誇るリジー・ヘイル率いるHalestormの5th。
1曲目に据えられたタイトル曲“Back From The Dead”の強烈なシャウトでKO。
その後の曲もミッドテンポ主体ながら強靭なグルーヴと声の説得力で聴かせてくれます。
そして本編ラストのピアノ弾き語りで綴られるバラード“Raise Your Horns”は、
ロックを愛するファンに捧げられた感動必至の名曲。

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同年にはボーナストラックを追加したデラックス盤も発売。
“Mine”“Wannabe”など、キャッチーな曲が多いのでこちらも是非。

1曲目のタイトルトラックから、
“Dystopia”(2015)からタッグを組みはじめたキコ・ルーレイロとのコンビネーションが
さらに進化していることが伝わってきました!
本編ラストの“We’ll Be Back”はバンドの好調を物語るような新たなアンセム。
2月の大阪公演が今から待ちきれません!

2025/01/02追記:
これは当時FM802″ROCK ON”に送った文章なのですが、
まさか2023年の来日公演がキコのいるメガデスを拝める最後の機会となるとは……
バンドは生き物だなとつくづく思わされました。(特にメガデスにおいては)

ソロになってからもコンスタントにアルバムを発表し続けるマイケル・モンローの現状最新作。
この体制のバンドになってからは5枚目のアルバムにあたります。
ハノイっぽさもある1曲目“Murder The Summer Of Love”に始まり、
スラッシュも客演した文字通りファストなタイトルトラックや、
“Everybody’s Nobody”“No Guilt”といった胸焦がすようなエモーショナルな曲など、
とにかく高品質な曲が揃った良いアルバムです。
大半の曲を手掛けたリッチ・ジョーンズ(Gt.)の手腕に拍手。

ニッケルバックのニューアルバムですが、
まず今までとはまるで違うテイストのジャケットで驚きました!
ジャケットの雰囲気やリードトラック“Those Days”からは
“Dark Horse”(2008)に収録された“This Afternoon”のレイドバックした感じを連想しましたが、
それだけでなく1曲目の“San Quentin”のような
「このバンドらしい」ノリのよい曲もしっかり取り揃えられていて、
確立されたスタイルを持ったバンドの強さを感じました。
2019年に観たZepp Osaka Baysideでの素晴らしいライブもよかったな……
と改めて思い出したりもしていました。

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ちなみに本作に伴うツアーからは、ナッシュビル公演でのライブ盤も発売。

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評判のよかった前作“Ordinary Man”(2020)に続き、
アンドリュー・ワットのプロデュースのもとで豪華ゲストを迎えたアルバムが早くも登場。
今作発売と前後して亡くなってしまったジェフ・ベックとのコラボ曲2曲を筆頭に、
あのエリック・クラプトンやPearl Jamのマイク・マクレディ、
盟友トニー・アイオミ、そしてお馴染みザック・ワイルドとのコラボ曲がズラリ。
ファン垂涎のラインナップですし、曲の質もしっかりそれに伴っています。
個人的にはジェフ・ベックとのコラボ2曲目の“A Thousand Shades”が一番好みでした。
かなり相性よさそうだと感じたので、もっとこの組み合わせが聴きたかった……

レッチリにジョン・フルシアンテ(Gt.)が復帰!
というニュースはこの年の目玉でしたね。
しかもこれだけ詰め込んだ復帰作を作っておいて、
同年にもう一枚“Return Of The Dream Canteen”というアルバムまで出してくるとは……
(こちらは全体的にはよりメロウ寄り)

どちらも甘い歌メロとジョンのギターが堪能できる素晴らしいアルバムでしたが、
(エディ・ヴァン・ヘイレンに捧げた“Eddie”のギターソロは絶品)

個人的には復帰シングルとなった“Black Summer”をはじめ、
ファンキーな“Poster Child”
ストレートに格好良い“These Are The Ways”がある“Unlimited Love”を選出。
とはいえどちらも素晴らしいので、是非併せてどうぞ。

“Return Of The Dream Canteen”の日本盤はジャケット違い。
ボーナストラックの“The Shape I’m Takin”もキャッチーで魅力的!

中々新曲を出す動きがないままだったSkid Rowでしたが、
春先にいきなりZPサートからH.E.A.Tのエリック・グロンウォールへのボーカル交代、
そしてニューアルバムの情報が出てきたので、最初は嬉しさより困惑が勝ったのも事実。
個人的にはZPのファンでもあるのでモヤモヤしなくもないですが、
エリックの素晴らしい歌唱力と若くフレッシュなパワーは、
Skid Rowとの相性抜群だったというのもまた正直なところです。
リードトラック“The Gang’s All Here”
サビの”Tick, tick, tick…”が心地よい“Time Bomb”など、高品質な楽曲が目白押し。
そんな中でも“Not Dead Yet”“October’s Song”“World On Fire”の3曲には、
しっかりZPの名前がクレジットされていたのは嬉しいポイントでした。
(よく聴くと彼の組んでいたI AM Iっぽい歌メロも散見されますね。特にAメロ)

しかし、かつて白血病を克服したエリックですが、
その後も体調の問題はついて回り、残念なことに予定されていた2023年の日本公演は中止。
そして2024年にはSkid Row脱退というショッキングな結果に……
残りのツアー日程はHalestormのリジー・ヘイルがボーカルを務めました。

2024年9月には、Skid Rowでのエリックの姿を収めた“Live In London”が発売。
往年の名曲や新曲を歌いこなす彼のパフォーマンスは圧巻ですし、
中でも“18 And Life”でのドラマチックな歌唱は必聴モノ。

Slash Feat. Miles Kennedy & The Conspiratorsの4th。
「スラッシュのソロとしての5th」ではなく、これは「バンドとしての4th」。
彼らがパーマネントなバンドであるという認識を持っていることが窺えます。
そんな今作のタイトルの発案者はプロデューサーのデイヴ・コブ。
Rival Sonsの諸作品やEUROPE“Walk The Earth”(2017)を手掛けた人物で、
ライブ感あるアプローチを得意としています。

ということで、今まで以上にラウドなギターと、
目の前で弾いているかのような質感が印象的な一枚に仕上がっています。
日本盤発売が中々決まらず4か月遅れになるというハプニングもありましたが、
このアルバムを引っ提げての来日公演も2024年3月に無事行われました。

今作の白眉は、やはり飼い主を待つペットの心情を歌った“Fill My World”でしょうか。
ライブでは、観客の掲げるスマホに映し出されたペットの写真を眺めて、
時々クスリと笑いながら歌っていたマイルスの姿が心に残っています。

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ちなみにこの年のROCK ON AWARDベストライブ部門には
Måneskin (SUMMER SONIC 2022)を選出。
初出演にしてメインステージになったMåneskinのパフォーマンスは圧巻の一言でした!
4人の骨太なサウンドとステージ映えするいでたち、
全てがまさに今一番熱いスターそのもの!
絶好調のダミアーノは「マイドー!オオサカ!」に始まり「しゃがんで!」、
そして「ガンバレガンバレ!」といった日本語も満載のMCで、
そのエンターテイナーぶりが眩しかったです。
この翌年にはアルバムを引っ提げての再来日、
さらに2024年にはサマソニのヘッドライナーで大成功を収めることになるので恐ろしい……

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【ライブレポート】Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators The River Is Rising The Rest Of The World Tour 大阪公演 (2024/03/02) https://tashinami-musiclog.com/2024/03/05/live-slash-feat-myles-kennedy-the-conspirators-osaka-2024-03-02/ https://tashinami-musiclog.com/2024/03/05/live-slash-feat-myles-kennedy-the-conspirators-osaka-2024-03-02/#respond Mon, 04 Mar 2024 15:24:03 +0000 https://tashinami-musiclog.com/?p=1117 目次 SMKCのジャパンツアー初日が無事終了!17:30〜 花冷え。(Opening Act)花冷え。セットリスト18:00〜 Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirato […]

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例によってバンド名もツアータイトルもやたらと長いですが、
Guns N’ RosesのスラッシュとAlter Bridgeのマイルス・ケネディ率いるハードロックバンド、
Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (以下SMKC)の来日公演に行ってまいりました!

最新作“4”(2022)を引っ提げての今回の来日公演では、
期待の国内アクト花冷え。MELT4が日替わりでオープニングアクトを務めます。

ちなみに前回の来日は2019年。3rdアルバム“Living The Dream”(2018)のツアーで、
1/15(火)なんばHatch、1/17(木)新木場STUDIO COASTという平日2日間の日程。
オープニングアクトはデンマークのH.E.R.O.で、“This Means War”“Superpowers”など、
強力なグルーヴとキャッチ―なメロディが印象に残るパフォーマンスでした。
(のちに東京公演での音源は1st“Humanic”(2019)の日本盤に収録されました)

なんばHatch内ライブ告知

自分が参戦したのは初日の大阪公演。
会場は前回と同じなんばHatchで、このジャパンツアーで唯一の休日開催という恵まれた日程!
会場に入ってみると、終わったものも含めて今年開催のライブの告知がズラリ。
こうしてみると昨今の来日ラッシュを改めて感じられて壮観ですね。

開演予定時刻は18:00ですが、17:30にスタートの花冷え。に向けて足早にフロアへ。
フロアに入ると、スラッシュ目当てのファンが多いライブとだけあって、
明らかに上手側から先に埋まりはじめているのがわかって面白かったです。
自分は空いている下手側を選択。整理番号800番台でもかなり前のほうを陣取れました。

まずはオープニングアクト、”HARAJUKU CORE”を掲げて活動する花冷え。
昨年のNEX_FESTへの出演やLIMP BIZKITのO.A.をはじめ、
今月だけでもPUNKSPRINGへの出演、SUM 41の単独公演のO.A.など、
ここ数か月で次々と大きいイベントにブッキングされまくってます。
ということで一度は生で観てみたかったバンドでございました。

そしていざ観てみたら、全員よく動くし表情も明るくてステージ映えしてましたね。
中でもボーカルのユキナさんの存在感が凄かった……!
パワフルなグロウルとステージアクションには完全にKOされました。
音楽性としてはラップありグロウルありのキラキラ闇鍋ミクスチャーといった趣なので、
正統派HR/HMの客層の中では若干アウェイ感があったのは正直否めませんが、
だからこそ単独で観るともっと熱いんだろうなとも思いましたし、
曲が進むにつれて会場の熱気もどんどん高まっていった良いライブでした。
定番の“我甘党”や最新曲“O・TA・KUラブリー伝説”などを交えて、
すっかり代表曲の仲間入りをした“お先に失礼します。”で文字通り締めくくれるのが強い!
初めて聴きましたが和風な“LOVE乱舞”も耳に残りましたね。
「(スラッシュの前に)まずは首の凝ったところをほぐしましょう~!」
というヘドバン煽りもキュートで印象的でした。

1.Warning!!
2.我甘党
3.令和マッチング世代
4.O・TA・KUラブリー伝説
5.LOVE乱舞
6.TOUSOU
7.お先に失礼します。

開演前のBGMでJudas Priest“The Hellion”が何故か2回流れた挙句、
“Electric Eye”にいかずにモトリーの“Wild Side”が流れるという
(ランダム再生の悪いところが全部出たような)珍事もありつつ、いよいよメインのSMKCへ!
ステージ後方の暗幕が開いてバックドロップが出てきたときの歓声はやっぱり良いもんですね。

まずはニューアルバム1曲目の“The River Is Rising”でスタート!!
曲が始まった瞬間から前方にお客さんがどんどん押し寄せていっていました。
マイルスの天まで突き抜けるようなハイトーンが早速炸裂していたのは勿論、
後半のテンポが倍になる部分の迫力は凄いものがありました。
このあたりはライブを通してブレント・フィッツ(Dr.)の貢献が大きかった印象です。

続けて前作のリードシングル”Driving Rain”から、毒気のあるアップテンポな“Halo”へ。
序盤に“Halo”を置くのが段々と定番になってきたのは当時からのファンとしては嬉しいところ。
さらに“Too Far Gone”“Back From Cali”と続けたことで、
“SLASH”(2010)~“4”(2022)の5枚から満遍なく1曲ずつ披露する体になっていました。
“Back From Cali”では一部の歌詞を”Osaka”に変えて歌唱!大盛り上がりでした。

ここからは“4”から3曲続けて演奏。
アルバム2曲目“Whatever Gets You By”はブレントの力強いドラムからのスタート。
この手のグルーヴィーな曲はライブで映えるなと改めて実感。
イントロのトライアングルを鳴らすマイルスのお茶目な表情も良かったですね。

マイルスのMCに続いて、トークボックスで無理やり喋ろうとして笑いをとるスラッシュ。
そのままトークボックスをワウワウいわせて“C’est La Vie”へ!
キャッチ―なメロディでお客さんの反応も総じて良かったですし、
この曲では珍しくフライングVを弾くスラッシュの姿も拝めました!

続く“Action Speaks Louder Than Words”はSMKC流の正統派ロックンロール。
スラッシュのギターは今度はエクスプローラーでした。意外としっかり使い分けられてます。
マイルスに合わせて両手を掲げてゆらゆらするのも楽しかったですし、
この曲のギターソロは今回披露された新曲の中でもトップクラスに良かったです。

ここでボーカルがトッド・カーンズ(Ba.)にバトンタッチ!
マイルスの声より太めの通るハイトーンでのベースボーカルがクールなトッドですが、
今回はスラッシュが以前コラボしたレニー・クラヴィッツの“Always On The Run”をカバー!
セカンドギタリストのフランク・シドリスもコーラスにしっかり入って盛り上げていました。

再びマイルスが戻ってきて、バラ―ド“Bent To Fly”でしっかり聴かせ、
前作収録の疾走曲“Mind Your Manners”でボルテージを上げていき、
さらに新譜からオリエンタルな旋律の“Spirit Love”でガラリと雰囲気を変えるという、
息の合ったライブ巧者ぶりを見せつけるコンスピレイターズ。
この日はとにかくお客さんが元気で、マイルスもずっとMCで嬉しそうに褒めてました。

そんな中でも今回の目玉となったのは2度目のトッドのボーカルタイム。
「1991年の曲だよ」というMCから、Guns N’ Roses“Bad Apples”をプレイ!
“Use Your Illusion I”(1991)から“Don’t Damn Me”を最近初めてライブで演奏したことは知っていたので身構えてはいたのですが、まさかの角度からレア曲が来たので驚きました。
(ちなみに“Don’t Damn Me”は東京公演初日に演奏されました)
原曲で主張が強かったピアノの音がない分、引き締まったロックンロールになっていてシンプルにかっこよかったですし、何よりトッドの声質自体もかなりアクセル寄りで楽しめました。
スラッシュのソロも当時のバイブスをそのまま残したものになっていてグッときましたね。

マイルスの美しい初期の名バラード“Starlight”をじっくり堪能したあとは、
ライブで後半のソロが10分近くまで発展することでお馴染みの“Wicked Stone”

自分は下手側にいる都合上、スラッシュのソロを近くで観られる時間はあまりなかったのですが、
この曲ではスラッシュも端から端まで移動してたっぷり聴かせてくれました!
抒情的な泣きから息もつかせぬ速弾きまで、曲を活かしながら弾きまくる姿は圧巻でしたし、
その音の一つひとつにスラッシュのレスポールのものとわかる旨味が感じられました。
ちなみにスラッシュのソロの間はマイルスもギターを持ってバッキングに参加していました。

そして圧巻のソロからそのまま“April Fool”へ。
非常にSMKCらしい、ひねりの効いたリフとメロディで楽しい曲でした。

続いてこの日のハイライトのひとつとなったのが、これも新譜の“Fill My World”
マイルスが愛犬モーツァルトの目線で歌う、新境地のメロディアスな一曲です。
「みんな飼ってる動物がいたらその写真を見せてほしい。この曲は彼らへのトリビュートだよ!」
というマイルスのMCに導かれたお客さんがスマホでペットの写真を掲げるのを見て、
終始ニコニコとコミュニケーションをとっていたのが印象的でした。
(1番のサビ前ではマイルスが笑いすぎて歌えなくなってましたね)
自分はペットを飼っていないので参加できずでしたが、
他のライブではなかなか見ないような心温まる場面でした。

そしてなんとここでトッドが3度目の登場!
前回の来日公演では確か1回の登場で2曲歌ったきりだったのでこれは驚きでした。
歌うのはすっかり定番となった“Doctor Alibi”
トッド・カーンズが好きになったきっかけの曲でもあるのでまた聴けて嬉しかったです。
“SLASH”(2010)ではモーターヘッドのレミー・キルミスターが歌った曲ですが、
ベースボーカルとしての佇まいとそのワイルドな歌唱はまさにレミーが降りているかのよう。
会場でもこの日ほぼ唯一のジャンプが起こってました。”Doctor!”コールもバッチリ。

本編ラスト2曲は“You’re A Lie”“World On Fire”の怒涛の名曲連打!
フルスロットルで本編ラストまで駆け抜けていきました。
(2曲ともにサビの高音部分を歌わせようとするお茶目なマイルス……)

ここからアンコール、1曲目はなんとエルトン・ジョンのカバーで“Rocket Man”
ステージ上手にはペダルスティール、下手にはキーボードが置かれ、
それぞれにスラッシュとブレントが座って演奏するというレアな光景が見られました。
ちなみにドラムに関してはブレントのドラムテックの方が叩いてらっしゃいました。
新しいレパートリーですが、マイルスの寄り添うようなソフトな歌声が完璧にマッチしていました。

そしてラストは“Apocalyptic Love”(2012)から“Anastasia”
この曲で締めるのもSMKCのライブではすっかりおなじみになりました。
スラッシュのクラシカルなリフと、“Paradise City”を彷彿とさせるグルーヴ、
出だしでグッとトーンを抑えて観客を引き込むサビメロと、作曲の妙が光る一曲です。
ここでも最後はスラッシュによるソロがたっぷり披露されて終演!

アンコールも含めると計22曲、大満足のライブでした。
前回は平日開催だったこともあってか仕事帰りのお客さんもかなりいて、
途中からマイルスが頑張って手拍子や「オーオー」で盛り上げていた印象もあったんですが、
今回は最初から最後まで会場全体にうねりがずっとあって、メンバーも上機嫌でした。

「スラーーッシュ!」という声に本人が大声で“YES!!!”と返して笑わせる一幕もありましたし、
マイルスはオープニングアクトの花冷え。に本編中とラスト前のMCで2回言及していました。
下手側ではトッドとフランクが向かい合ったり、背中合わせで弾いたりと終始仲良さそうでした。
2人ともファンサービスやピック投げの頻度も高くて見ていて楽しかったです。

単なる「スラッシュのソロプロジェクト」ではなく、
確固としたバンドとしての結束が高まっているのがわかるSMKC。
メンバーそれぞれの活動も盛んですが、このバンドもまだまだ続けていってほしいです!

1.The River Is Rising
2.Driving Rain
3.Halo
4.Too Far Gone
5.Back From Cali
6.Whatever Gets You By
7.C’est La Vie
8.Action Speaks Louder Than Words
9.Always On The Run
(※Toddボーカル、Lenny Kravitzのカバー)
10.Bent To Fly
11.Mind Your Manners
12.Spirit Love
13.Bad Apples
(※Toddボーカル、Guns N’ Rosesのカバー)
14.Starlight
15.Wicked Stone
16.April Fool
17.Fill My World
18.Doctor Alibi
(※Toddボーカル)
19.You’re A Lie
20.World On Fire


~Encore~
21.Rocket Man (※Elton Johnのカバー)
22.Anastasia

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3月頭にいよいよスラッシュが来日!!当方大阪公演参戦します!
ということで、現時点での最新作“4”(2022)の感想でもつらつら書いていきます。

4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022)
4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022)

Alter Bridgeやソロキャリアでもコンスタントに活躍を続けるマイルス・ケネディ。
突き抜けるハイトーンだけでなく優しい歌声も魅力的な彼とスラッシュが出会ったのは、
Slash’s Snakepit解散後久々にリリースされたソロアルバム“SLASH”(2010)でのこと。
錚々たるボーカリストたちを集め、楽曲の良さを最大限に活かす手腕を存分に示した傑作ですが、
このアルバムで唯一“Back From Cali”“Starlight”の2曲を歌ったのがマイルスでした。
そしてその後のツアーでも彼がボーカリストを務め、そのままバンドとして活動することに。

次作“Apocalyptic Love”(2012)では”Slash Feat. Myles Kennedy”名義でしたが、
続く“World On Fire”(2014)以降は”Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators”という、
現在まで続く長いバンド名となっています。

そして今回の“4”というアルバムタイトルが発表されるまでは、
前作“Living The Dream”(2018)が4枚目だと思ってた!というファンは自分だけではないはず。
最初は普通にちょっと混乱しましたが、マイルスとがっちり組んだこのバンド、
コンスピレイターズの活動の原点が“Apocalyptic Love”(2012)だと規定されたことで、
単なる記号的なタイトルにとどまらない意味合いを帯びている、と言うこともできますね。

今作のプロデューサーはRival Sonsの諸作での仕事でもおなじみデイヴ・コブ。
今回のタイトルを“4”にすることを進言したのは実は彼だったりします。
バンドがデイヴと組むのは今回が初になりますが、マイルスはインタビューで、
その仕事の速さとライブ感を重視したアプローチを称賛していました。
実際、前作までのある程度整った音像と比べると、
今作はラウドなギターと、目の前で弾いているかのような質感が印象的な一枚でもあります。

4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022)
封入ピック

ちなみに今作はギブソンがナッシュビルに立ち上げたGibson Recordsのアルバム第一号。
それもあってか、スラッシュ仕様のピックが封入されているちょっと嬉しいつくり。
ただ、このレコード会社変更が原因だったのかは分かりませんが、
今作は2月発売だったにもかかわらず、日本盤のリリースは4か月遅れの6月でした。
その代わり特典の映像・音源はたっぷり付いていたようですが、スラッシュほどの格のアーティストの日本盤が全然出ないとは!と伊藤政則先生が当時相当嘆いておられたのを思い出します。

収録内容は以下の通り。
10曲入りという今までで一番コンパクトで潔い構成です。
1.The River Is Rising 3:43
2.Whatever Gets You By 3:40
3.C’est La Vie 4:38
4.The Path Less Followed 3:41
5.Actions Speak Louder Than Words 4:02
6.Spirit Love 4:15
7.Fill My World 5:28
8.April Fool 4:33
9.Call Off The Dogs 3:16
10.Fall Back To Earth 6:23

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1.The River Is Rising

今回のツアータイトルにもなった先行シングル。本作では一番新しい曲なんだとか。
リフの質感からもう前作までとは違う雰囲気で、音が塊になって迫ってくるのは迫力満点。
ラストにかけて勢いよく加速していくパートもかっこいい!

2.Whatever Gets You By
ドラムから怪しげなリフに流れ込んでいくのがクール。
スピーディーな前曲ラストとは打って変わってヘヴィなグルーヴが支配する一曲で、
後半のギターソロ前のマイルスの強烈なシャウトも聴きどころ。
前作でも2曲目にグルーヴィーな“Serve You Right”が置かれていたのを彷彿とさせます。

3.C’est La Vie

「セーラーヴィー!」のコーラスがキャッチ―な曲。ライブでも一緒に歌えそうです。
スラッシュは曲の大部分で、トークボックスを使用して演奏しています。

4.The Path Less Followed

「通ってきた人の少ない道を行け!」と力強く背中を押してくれる爽やかな曲。
“World On Fire”(2014)のツアーの時点で大まかなリフやコード進行はできていたそうです。

5.Actions Speak Louder Than Words

ワウをねっとり効かせたイントロやコーラスとは対照的に、
ヴァースに入ると王道のロックンロールなのが面白い曲。
この曲のソロはスラッシュ曰く完全にインプロだそうですが、入りから完璧な素晴らしい出来。

6.Spirit Love

妖しいオリエンタルなフレーズが印象的な一曲。歌詞もその印象に違わず淫靡で良いですね。
冒頭でスラッシュはエレクトリックシタールを弾いています。

7.Fill My World 5:28

“Sweet Child O’ Mine”を彷彿とさせる単音のリフの時点から引き込まれる一曲。
マイルスが自分を待つ愛犬の目線で歌った歌詞と、流れるような美しいメロディにグッときます。
個人的には本作のハイライト。文句なしの傑作です。

8.April Fool

ジャムセッションから発展していった一曲。リフの音の運びもクールです。
コーラスのメロディもこれぞマイルス!といった感じで楽しいですね。
ちなみに制作過程ではデイヴの助けで一気に完成にこぎつけられた、とのこと。

9.Call Off The Dogs

終盤のこのタイミングでエネルギッシュな疾走曲が登場!これはかなりライブ映えしそう。
トッド・カーンズのベースが前面に出ているのも聴きごたえ抜群。
ちなみに”Call Off The Dogs”は「攻撃するのを止めさせる」という意味。要は降伏宣言です。

10.Fall Back To Earth

ラストはスラッシュの泣きのメロディが心ゆくまで堪能できる壮大なバラード!
冒頭の時点で「この曲は違うぞ」と思わせる風格が漂っています。
コンパクトな今作にあって、この曲は唯一6分台でたっぷり聴かせてくれます。
3分20秒過ぎのパートで一度落ち着かせて、そこからだんだんと熱を帯びてソロに突入するという曲構成も見事!ライブでもきっと見せ場となるであろう素晴らしい一曲です。
感情を入れつつもくどくならないマイルスの声の魅力とうまさにも改めて気づかされます。

これを書くために改めて通しで聴いてみましたが、
やっぱりスラッシュ、そしてマイルスの表現力は流石だと再認識。
毎度ライブでは原曲以上にパワーアップした演奏が楽しめるので、今から楽しみです!
ちなみにスタジオ盤ではコーラスを一部担当しているベースのトッド・カーンズもかなりの歌唱力の持ち主。彼がボーカルを数曲任される時間も楽しみのひとつだったりします。

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The post 【レビュー】4 / Slash Feat. Myles Kennedy & The Conspirators (2022) first appeared on TASHINAMI MUSIC.

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