【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)

【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004) HR/HM
【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)
100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection (2004)

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【レビュー①】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 1] (2004)

アメリカではhulu、日本ではDisney+で、4月26日から
BON JOVI40周年記念ドキュメンタリー
“THANK YOU, GOODNIGHT: THE BON JOVI STORY”(全4話)が遂に公開されました!
奇しくも日本はゴールデンウィーク真っ只中、
たっぷり時間がある間に観ておこうと再生してみたら予想以上に面白く、
1話から4話まであっという間に一気見してしまいました。
次のエピソードへの「引き」の強さも要因の一つですが、
なによりジョンをはじめとした現メンバーだけでなく、
リッチーの側からの証言も観られたことは大きかったです。必見の力作!
ということで周回遅れの感もありますが、まずは20周年を振り返る企画の第2弾です。

Bitly

1.Garageland
2.Starting All Over Again
3.Maybe Someday
4.Last Chance Train
5.The Fire Inside
6.Every Beat Of My Heart
7.Rich Man Living In A Poor Man’s House
8.The One That Got Away
9.You Can Sleep While I Dream
10.Outlaws Of Love
11.Good Guys Don’t Always Wear White
12.We Rule The Night

Disc 2は「これぞBON JOVI節!」と言いたくなるような“Garageland”で幕開け。
2曲目は“Starting All Over Again”の別テイク。
3曲目~中盤にかけては落ち着いた曲が続きますが、後半4曲あたりからギアが上がってきます。
10曲目の“Outlaws Of Love”、12曲目の“We Rule The Night”は初期の音源!
このボックスの収録曲の中でもひときわ昔の音源で、初期の彼らの勢いが楽しめる構成。
中でも“We Rule The Night”はデモ音源ながら白眉と言える出来なのでファンなら必聴!

1.Garageland
60曲ともいわれる膨大な収録曲候補があった7thアルバム“Crush”(2000)の時期の一曲。
曲名から察せる通り、自分たちの原点に立ち返ってみた力強い一曲。
「ナーナナナ~」のコーラスや、中盤の”In These Arms”っぽい展開など、聴きどころ多し。

2.Starting All Over Again
もとは“Keep The Faith”(1992)の日本盤ボーナストラックで、
ボックス裏には(Japan Bonus Track)とありますが、聴いてみると思いっきり別テイク。
というのもジョンの歌がかなり粗削り、というか高音部が苦しそう……。
ボートラとして収録されていたのが恐らく完成版で、こちらがデモではないかと。
曲自体はポジティブなエネルギーに満ちあふれた掛け値なしの傑作なので、
“Keep The Faith”の日本盤をお持ちでない方はまずそちらから聴いていただければ。

3.Maybe Someday
デヴィッドのピアノがメインのしっとりとしたバラード。
このボックス収録曲の中でも一番落ち着いた曲ですが、途中のリッチーの骨太なソロも聴きどころ。

4.Last Chance Train
こちらのバラードはジョンが声を張り上げるハードロック的なスタイル。
Bメロ~サビの流れもキャッチーで、これはアルバムでも聴いてみたかったですね。

5.The Fire Inside
Disc 1の“Taking It Back”等の曲群と時期・コンセプトが共通する、内に秘めた情熱を歌った曲。
ジョンの歌とギター、そして最小限のパーカッションのみが入ったデモ音源で、生の手触りがあってグッときます。

6.Every Beat Of My Heart
こちらもアコースティックなバラード。
この手の曲はジョンとリッチーのハモリがしっかり聴けるのが嬉しいところ。

7.Rich Man Living In A Poor Man’s House
暮らし向きは良くないけれど、それでも愛があるから豊かなんだと気づかされた、という曲。
このポジティブさはいかにもBON JOVI節。

8.The One That Got Away
こちらは映画のために書かれたもののお蔵入りになった穏やかな一曲。

9.You Can Sleep While I Dream
イントロのエフェクトのかかったギターで雰囲気が変わったなと思わされる曲。
ペシミストだらけの世界に立ち向かおうとする主人公のモチーフはジョン自身でしょう。
ちょっと挑発的な歌詞も含めて、改めて聴いて良さを実感しました。

10.Outlaws Of Love

おそらく80年代の録音で、ここでアルバムも一気にハードロックな質感に。
ちょっとダークなイントロに、突き抜けるようなコーラスが非常にクール!
“New Jersey”あたりに入ってもおかしくない出来。

11.Good Guys Don’t Always Wear White

爆発力のある疾走曲で、1995年当時のライブでも披露されている一曲。
“The Cowboy Way”という映画で使われた曲で、
“Someday I’ll Be Saturday Night”のシングルのB面にも収録されました。

12.We Rule The Night

個人的にはこのDisc 2の目玉。
恐らくこのボックスの曲で一番古い1985年のデモ。ドラムも打ち込みっぽいですし。
上昇~下降を繰り返すギターリフに、「俺たちが夜を支配する」と歌うサビの青臭さ、
そして何よりサビ前のジョンのシャウトが素晴らしい!
しかしジョンはこれを書いて録音したことすら忘れてしまっていたんだとか。
しっかり磨き上げていればどうなったんだろう……と想像するのもこういう音源の楽しみ。

このDisc 2に関してはラストの”We Rule The Night”の印象が個人的には強烈なので、
まだ触れていないファンの方がいらっしゃるなら全力でお薦めしたいところ!
次はいよいよメンバーみんなの歌声が聴ける、大好きなDisc 3です。

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Bitly

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