【ライブレポート】スターダスト☆レビュー ツアー 2022~24「ブギウギ ワンダー☆レビュー」ア・カペラ & アコースティック編 高槻公演(2024/5/21)

【ライブレポート】スターダスト☆レビュー ツアー 2022~24「ブギウギ ワンダー☆レビュー」ア・カペラ & アコースティック編 高槻公演(2024/5/21) ライブレポート
【ライブレポート】スターダスト☆レビュー ツアー 2022~24「ブギウギ ワンダー☆レビュー」ア・カペラ & アコースティック編 高槻公演(2024/5/21)

スターダスト☆レビュー(以下スタレビ)の史上最長・史上最多公演数を誇るツアー、
スターダスト☆レビュー ツアー 2022~24「ブギウギ ワンダー☆レビュー」が遂に先日完結!
そのツアーファイナルとなった5/25(土)の郡山公演では、
なんでも病気療養中だったパーカッションのVOH林さんが遂にステージに立ったのだそうで。
個人的にはこのツアーが始まる前後からスタレビに触れるようになった身なので、
いつか元気なVOHさんのパフォーマンスを観られることを楽しみにしています。

さて、今回自分が観に行ったのは全110公演中の108公演目にあたる、
本編とは一味違った「ア・カペラ & アコースティック編」の大阪・高槻公演。
会場の高槻城公園芸術文化劇場トリシマホールは、なんと2023年にオープンしたばかり。
(「まさかこんなにキャパのある会場とは!本編でもよかったんじゃ?」とは要さん談)
ホールに入ると壁一面から木の良い香りが漂ってきて、癒される空間でした。

高槻城公園芸術文化劇場トリシマホール(外観)
本編終了後に撮影した外観がこちら。近くの公園も整備されていて綺麗でした(写真がこれしか無く……)

今回のライブが行われた5/21(火)は、
アンコールで披露されるメドレーを収録したニューシングル
「ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ」のフラゲ日ということで、会場のCD売り場も大盛況!
ラプソディ(所属事務所)の鬼木社長直々に「はいこれ!」と手渡されての購入と相成りました。

ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ
「ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ」のシングル。特典のマグネット付き!

今回の席は2階上手側前方、
必要最小限のアコースティックセットが綺麗に見渡せる位置でした。
メンバーの並びも本編とは異なり、
下手から「岡崎さん-柿沼さん-要さん-寺田さん-添田さん」という配置。
サポメン2人の並びが入れ替わったイメージですね。

そして今回はメンバーのいでたちも今までと違い、揃いの薄い青色のスーツでの登場!
「この日はカメラが入っているので、盛り上がっている感じを出しておいてください~!」
という旨の要さんのMCに、会場は早速(笑い交じりの)大歓声!
まだどのような形態での商品化となるかは未定だそうですが、これから楽しみです。

1曲目は本編と同じく“What A Nite!”
ボーカルのハーモニーがいつもより鮮明に聞こえてくるのがアコースティック編の醍醐味。
続く“Thank You”でも、曲のもつ温かみがより強く出ていて良かったです。
この曲では2階席でも立ち上がっている方が多かったですね。

3曲目の“夢伝説”は、ワンコーラスはスローなバラードでの演奏、
そこから開放感ある原曲のテンポに切り替わるという演出が秀逸でした。
要さんの声の伸びがより印象的なアレンジで、聴けてよかった……!と強く思いました。
ずっとスローで通すのかと思わせたところでの曲調の変化もゾクゾクしましたね。

ここからはシングル曲のパート。
今回のコンセプトにピッタリな“クレイジー・ラブ”“はっきりしようぜ”
そして安定した人気の“トワイライト・アヴェニュー”を続けて披露。
中でも”クレイジー・ラブ”や”はっきりしようぜ”での、岡崎さんの八面六臂の活躍は流石。
キレのあるストロークのアコギや多彩な楽器でバンドを引き締めてくれていました。

続く“月の輝く夜に”は、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」のオマージュや、
Aメロのこれでもかと詰め込みまくった早口の歌詞が印象的な曲ですが、
今回のMCで実はかなりの難産で、ギリギリで生まれた曲だったと聞いて驚きました。
曲が書けない!という危機的状況からいかにしてストーリーを練り上げたのか、
その過程を克明に話してくださるのは嬉しいですね。

そして小田和正さんとのコラボ「オダ☆レビ」として書き上げた“思い出はうたになった”も、
たっぷりのエピソードトークとともに披露……しようとしたところで歌詞が飛ぶ要さん。
(ここは果たして映像化されたらどうなることやら)
結局2回のやり直しを経て無事歌い上げました。
しかしやはり名曲、「小田さんみたいなメロディが自然と出てきた」というのも納得。

要さんが「スタレビの陰のヒット曲」と紹介するのが半ば恒例の“今夜だけきっと”
「マッキーが”世界に一つだけの花”を歌うときには自然と合唱が湧き起こるのに憧れる!」
「ということで、この曲で自然に合唱してね!」
という不自然な合唱をオーダーする流れに。
ここで会場から自然な笑いが起こるところがスタレビの真骨頂な気もします。
とはいえ会場の大合唱は圧巻でしたし、ファンに愛され続けるこの曲の強さを実感。

ここからはアカペラパート、先日NHKで放送された「The Covers 春Fes」でも歌われた
尾崎紀世彦さんの“また逢う日まで”と、オリジナルの“不思議なチ・カ・ラ”を披露。
この「The Covers 春Fes」で共演した岡村靖幸さんが、
2nd収録の”Alone In The Morning”が好きだと打ち明けてくれたという話にはほっこり。
と言うよりメンバーが一番ホクホクだったとのこと。

続いては、今までに作った打ち込みバックの曲を、
せっかくなら3曲続けてメドレーにして披露しようという、この形態ならではの企画。
中でもSpotifyに無い“楽団”(1994)からの「Let’s Call It “Love”」は、
新参も新参の自分にとってはいわゆる新曲だったわけですが、温かみがあって惹かれました。

“木蘭の涙”はアコースティックバージョンでより歌詞がダイレクトに伝わる名曲。
ちなみにライブ序盤のMCで柿沼さんが「降りてきた」と答えていましたが真相はいかに。

そして個人的にアコースティック編では絶対に聴いておきたかった“Spice of Life”
人生を振り返りつつ未来も見据えた歌詞とともに、バンドの一体感を感じさせてくれます。
原曲をしのぐほどにキレと深みのあるアコギのソロパートも素晴らしかったです。
過去には後半の歌いだしを間違えたものの即興でリカバリーした、という話には驚き。

みんなで両手を左右に振って歌う“Magic ~手をつなごう~”
さらに“ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス”
そして本編ラストの“愛の歌”と、お客さんとも一体になる曲が続きました。
“ブラペ”はツアー本編で”ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ”に組み込まれてはいたものの、
まだライブではフルコーラスで聴けていなかったのでここで聴けて大満足!
自分がいた2階席でも、お客さんが立ち上がってサビを大合唱していたのが良かったです!

アンコールは野外編でオープニングにもなった“東京ブギウギ~銀座カンカン娘”
これは予想外の選曲だったので嬉しかったですし、
東京の曲ではありますが大阪のお客さんの盛り上がりにもマッチしていました。

そして正真正銘のラストには、マイク1本のアカペラで“ふるさと”を披露。
最後の最後まで感謝を口にして去っていくスタレビメンバーを、
大阪のお客さんは温かい拍手で見送る、そんな素敵なひとときでした。

1.What A Nite!
2.Thank You
3.夢伝説
4.クレイジー・ラブ
5.はっきりしようぜ
6.トワイライト・アヴェニュー
7.月の輝く夜に
8.思い出はうたになった
9.今夜だけきっと
10.また逢う日まで
11.不思議なチ・カ・ラ
12.一秒も離さない~Let’s Call it “Love”~季節を越えて
13.木蘭の涙
14.Spice of Life

15.Magic ~手をつなごう~
16.ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス
17.愛の歌

~アンコール~
18.東京ブギウギ~銀座カンカン娘
19.ふるさと

WOWOWでも放映された日比谷公園大音楽堂でのブギワン野外編のDVDについて。
当初の予定から2か月ほど発売が延期になったのですが、
その真相は、アカペラで披露した故バート・バカラック作曲の“雨にぬれても”の許諾が、
死後に権利保有者が移ったこともあって中々おりなかったからなのだとか。

カバー曲を演って商品化までこぎつける際には、
歌詞の改変は許されないのでしっかりチェックされている、とのこと。
そして「その許諾がなんと昨日出ました!!」という嬉しい報告も。
傘を持ちながらのアカペラが素晴らしかったこの曲も、
なんとか無事めでたく収録となるそうです。

さて、カバーといえば今回のアンコールのメドレーも当然カバー曲なので、
通常はその土地土地に合わせて歌詞を変えて歌うところも、
グッとこらえて原曲の通りに披露することに。

さらに言えば「歌詞の改変」がNGということは、
当然歌詞を飛ばしたり間違えたりもNG!ということ。
……何が起こったかはこれ以上は書きませんが、
アンコールではこの日一番の笑いと歓声で会場が包まれました。
商品化されたときが今から楽しみです。

しかし「2022~24」という尋常でない長さの全国ツアーも、
終わるころになるとあっという間だったように感じてしまうのが不思議なところ。
自分は(彼女の影響もあって)このツアーから本格的にスタレビを聴くようになり、
さらにはご厚意もあって今回のツアーのうち4公演を観に行くことができたわけですが、
「高い音楽性と低い腰」というアティチュードと、
その圧倒的なエンターテインメント性には本当に頭が下がります。
VOHさんの完全復帰の日もそう遠くないはず、次はどうやって驚かせてくれるのか!
楽しみな日々がきっとまたすぐにやってきます。

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