1995年リマスターのCD、手の込んだジャケットに注目
・In-A-Gadda-Da-Vida / Iron Butterfly (1968)
Erik Brann (Gt.)
Ron Bushy (Dr.)
Lee Dorman (Ba.)
Doug Ingle (Organ, Vo.)
CDショップでそのジャケットに一目惚れして即購入。
アメリカのサイケデリックロックバンド、Iron Butterflyの2nd。
何といってもB面を丸ごと使った17分にわたるタイトルトラック
“In-A-Gadda-Da-Vida”が強烈な一枚。
新加入にして当時弱冠17歳!のErik Brannによる怪しげで耳に残るギターリフ、
ハードロック前夜の貫禄のあるオルガン、
そしてドラムソロから始まる、長大でどこか呪術的な間奏……
という重厚でサイケデリックなこの曲、1968年に出ていること自体が強烈。
SLAYERによるカバーも有名なので、メタラー諸氏にもお馴染みかも。
この大曲を2分52秒に編集したシングルバージョンの存在も手伝って、
アルバム自体も世界で3,000万枚も売り上げるという特大の実績を成し遂げています。
70年代に花開いたハードロックやプログレの美味しいところを先取りしつつ、
こうして語り継がれるような確固たる人気まで得ているのは凄いところ。
今回入手したCDは1995年に発売のドイツ盤。
何が凄いかと言うと、その凝ったジャケットのつくり!
このビフォーアフター、写真でわかりますかね……
CDのジュエルケースの表面に横向きの溝が入っていて、
見る角度を変えることでジャケットにあしらわれた蝶が羽ばたいて見えるという仕掛け。
演奏しているバンドと背景の虹色の泡もしっかり動いています。
同じような細工がジュエルケースに施されたアルバムで思いつくのは
Toolの名盤“Ænima”(1996)くらいなので、これからも探していきたいところです。
収録内容
1.Most Anything You Want 3:45
2.Flowers And Beads 3:09
3.My Mirage 4:55
4.Termination 2:53
5.Are You Happy 4:32
6.In-A-Gadda-Da-Vida 17:11
ボーナストラック
7.In-A-Gadda-Da-Vida (Live Version) 18:51
8.In-A-Gadda-Da-Vida (Single Version) 2:53
CD再発盤のボーナストラックは、
原曲よりもさらに長い“In-A-Gadda-Da-Vida”のライブバージョンと、
メインのパートを2分台にまとめたシングルバージョン。
A面の5曲は比較的取っ付きやすいですが、曲自体はしっかりサイケ。
だんだん後半になっていくにつれてギターもオルガンも爆音になっていくのが面白いです。
ということでA面最終曲“Are You Happy”も、タイトル曲と並んで必聴モノ。
余談(友人のお父さんにこの場で感謝を)
ちなみにこのアルバムですが、
なんと昨年友人のお父さんにレコードを譲っていただきました。本当に感謝です……
大学の友達を家に招いて深夜に鑑賞会を催させていただきました、
マジで痺れました……!
友人のお父さんには本当によくしていただいていて、
HR/HMの話題で完全に意気投合した結果、
今まで100枚近くレコードを頂戴している(せがんだわけではないです)ので、
聴きまくりつつ随時ここでも紹介していくつもりです。
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