8thアルバム”Bounce”(2002)からのシングルカット第5弾
本日5/21は、なんでも「BON JOVIの日」なのだとか。
デビューアルバムの日本盤発売日にちなんで昨年より「記念日」として認定されたとのこと。
せっかくなので最近手に入れたシングルをば。

All About Lovin’ You – Single (2003)
裏ジャケを見る限りEU盤のよう。
収録曲

1.All About Lovin’ You 3:44
2.All About Lovin’ You [Demo] 3:36
3.Postcards From The Wasteland [Demo] 4:25
4.Alive [Demo] 3:55
1曲目以外はアルバム未収録。
9.11同時多発テロというアメリカを揺るがした大事件と対峙しながら、
その痛みを跳ね返していく強さを前面に押し出した
8thアルバム“Bounce”(2002)。
リードシングル”Everyday”をはじめ、”Undivided”や“Hook Me Up”, “Bounce”といった
キャリア随一のヘヴィなサウンドを志向した曲と、
“Joey”や“You Had Me From Hello”, “Open All Night”のような
優しげでメロウな印象の曲がかわるがわる登場するという、
唯一無二の質感のアルバムに仕上がったのが今作。
(中でも前半の流れは強力!)
その中でもこの“All About Lovin’ You”は、
後者のメロウ路線を代表する甘いバラード。
サビメロや歌詞の随所にとろけるような感覚を覚えます。
冒頭のギターのトーンの”甘い”心地よさから、
他の曲とは一線を画すものがある綺麗な一曲。MVはこちら。
降りしきる雪とジョンのビジュアル、
特に歌うときに見える真っ白な歯が印象的。
ちょっとベタなストーリーもこの曲にはピッタリ。
(初めて観た中学時代にはベタだなんて思いませんでしたが)
2曲目のデモバージョンではまだあの「甘い」ギターは登場せず。
歌いまわしが微妙に違ったり(中でも2番サビでタメまくるところは必聴)、
デヴィッド・ブライアンの鍵盤の音がより目立っていたりと、
曲がブラッシュアップされていく過程を味わえて中々面白い音源。
3曲目の“Postcards From The Wasteland”は
“Bounce”の日本盤ボーナスにもなっているので、
耳にしたことのあるファンも多いはず。
改めて聴くとモノトーンな中に優しさをたたえた雰囲気、
そして最後の温かみのある転調は特に秀逸で、
日本盤の〆の曲として選ばれたのも納得の出来。
アルバムでは曲が始まるまでに10秒ほどの空白があったので、
ここではすぐに曲が始まるのもなかなか新鮮。
そして4曲目の“Alive”が完全に未発表曲なのでレアですね。
デモ音源らしく音質はよくないですが、
かえってガレージでジャカジャカやっている感もあって楽しい曲です。
コード感やエフェクトのかかった一部のボーカルからはオルタナの影響も色濃く感じられますが、
ちょっと怪しげでセクシーな雰囲気で始まったと思いきや
“Hey! Hey!”と分かりやすく盛り上がるサビに展開するのは流石のBON JOVIらしさ。
このシングル、実はジャケットが特殊なつくりになっていて、
収録曲の“Postcards From The Wasteland”になぞらえてか、
ジャケットの一部がポストカードになっているというなかなか凝った仕様。

メンバー全員が揃ったこの写真と、

ジョンとリッチーが笑顔で並ぶこちらの2枚がポストカードになっています。

何かミシン目みたいなものが見えるな……と思っていたらまさかのサプライズでした。
実際にハガキとして出すかはさておき、これだけでフィジカルで持っておいてよかったなと。
「BON JOVIの日」記念!初期3作がボートラつきで再発!
今年は「BON JOVIの日」を記念して、
初期3作がSHM-CD、かつ豊富なボーナストラック付きで再発決定!
特に当時のライブ音源がたくさん収められているのが嬉しいところで、
「ライブの質の高さの割にオフィシャルのライブ盤があまりに少ない!」
と日ごろから嘆いている自分としてはまさに垂涎のアイテム。
未発表曲・デモバージョンに関しては過去のボックスセット
“100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong”(2004)等で聴けはしますが(購入したときの記事はこちら)、
“Borderline”や”Edge Of A Broken Heart”,
そして初期の若き熱量をとらえた個人的にイチ押しの音源
“We Rule The Night”といった素晴らしい曲を、
これを機により聴いてもらいやすくなるというのが一番嬉しいかもしれません。
BON JOVI FOREVER!


