LANDERBLUE /楠木ともり (2025)

LANDERBLUE /楠木ともり (2025) レビュー
LANDERBLUE /楠木ともり (2025)
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LANDERBLUE /楠木ともり (2025)

昨年発売の楠木ともりさんの2nd“LANDERBLUE”(2025)
予約して発売日にしれっと買っていたのですが、期待に違わぬ力作でした。
「存在/不在」という対をなすテーマで2枚同時に発売した前作
“PRESENCE/ABSENCE”(2023)で得たものを削ることなく、
一枚の作品に落とし込んでいて聴きごたえも十分。

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前作が2枚同時だったので「2nd」感はあまりないですが、順当な進化を感じます。
アルバムタイトルの”LANDERBLUE”は12月の誕生石・ターコイズの一種。
最終曲“turquoise blue”にも象徴されるように、「青」というモチーフが一貫したつくり。

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LANDERBLUE /楠木ともり (2025)裏ジャケット
  1. twelve 4:14
  2. 浮遊 5:14
  3. シンゲツ 4:04
  4. DOLL 2:53
  5. 優等生 3:30
  6. MAYBLUES 3:32
  7. Nemesia 3:43
  8. back to back 3:47
  9. 風前の灯火 4:08
  10. それでも 3:36
  11. turquoise blue 3:21

1.twelve 4:14
ド頭のリバーブの効いた下降音から拍の若干取りづらいAメロ。
薄く鳴っているクラップも良い味出してますし、オリエンタルな旋律にも心惹かれます。
個人的には今回のアルバム曲で一番惹かれました。一曲目からこの空気感で来るあたり強い。
聴く者をすぐにアルバムの世界に誘ってくれるし、
アーティスティックな一枚であることがこの曲からすぐに伝わってくるのは見事。

2.浮遊 5:14

本作唯一の完全なる外部提供曲。作詞・作曲・編曲はAAAMYYY
前曲の流れを汲む、曲名どおりの浮遊感。
1曲目だけが変化球かと思いきや、
ここでさらに深みに引きずり込んでくるところには意表を突かれつつも嬉しい思いです。
いわゆるVaporwave、Lo-Fi Hiphopっぽい音作りはイヤホンで聴いていても心地よい。
2番Aメロの「飽〜きたし」の声の揺らぎと後半に英語が混じってくるところが特に好き。
たっぷり5分強にわたって浸らせてくれるのも嬉しいところ。

3.シンゲツ 4:04

シングル曲。TVアニメ『魔王学院の不適合者II』のEDテーマ。
あのL’Arc〜en〜CielTETSUYAが作曲にクレジットされています。
いきなり取っ付きやすい曲がくるギャップに驚きますが、
リスナーを置いていきすぎない安心感もあって絶妙なさじ加減。
深く沈み込む1, 2曲目を経てここで息をつける感覚。
3曲目にシングル曲を置くのは洋楽でもよくある構成ですし、
アルバムとしてのトータルなつくりが上手いなと。

4.DOLL 2:53
こちらは5thEP“吐露”(2024)からの一曲。
サビの「おもちゃにしてあげる」が純真そうな声で歌われるあたりやっぱり上手い。
短い曲ですがリズムの変化でそれを感じさせない劇的な印象に。
余談ですが「吐露」からの収録曲はこの曲とリードトラック「風前の灯火」の2曲で、
残りの2曲はEPでしか聴けないという形。
前回は2枚のアルバムに今までのEP4枚の曲を全て収録していたので、
今回は一枚モノのアルバムとしての落とし所を練っているのが窺えます。
ちなみにこの曲、アレンジとベースは亀田誠治、ドラムは河村”カースケ”智康という豪華な布陣。

5.優等生 3:30
曲名からしても一筋縄ではいかない鬱屈がありそうな曲ではありましたがこれは見事。
怪しげなピアノでジャジーに決めるかと思いきや、
ぶっとい歪んだベースとうねるメロディで揺さぶられる感覚。
AメロからBメロ以降にかけて主張がぐっと強くなるボーカルワークは流石、
ピコピコした電子音が乗るのも良いアクセント。

6.MAYBLUES 3:32
シングル“シンゲツ”(2024)のカップリング。
五月病をテーマにした、ダウナーなウィスパーボイス中心のチルにゆるっと踊れる一曲。
大阪城野音のライブで披露されたときは夕暮れの雰囲気とマッチしていたのも良い思い出。
「優等生」から「MAYBLUES」への狙いすましたような流れにはニヤリとさせられます。

7.Nemesia 3:43
明るく跳ねるピアノに導かれ、ここからアルバム後半なんだなと心で理解。
アルバム前半のコンセプチュアルな雰囲気から、
一気に親しみやすい快活なムードになるのは本作の面白いところ。
オーソドックスなミッドテンポのバンドサウンドの上をピアノが跳ねる、
「アカトキ」や「もうひとくち」の系譜にある雰囲気の曲。
この手の日常恋愛ソングシリーズはどれも良いものです。
聞き慣れない曲名だったので調べてみたら多年草の名前でした。
ここでは「ありふれた幸せ」の比喩として使われているようです。

8.back to back 3:47

2023年に開催された同名のバースデーライブに合わせて単独でリリースされた一曲で、
曲名は「背中合わせ」の意。
背中を預けあいながら強く進もうとするエネルギッシュなロックナンバー。
冒頭の激しいリフと「大丈夫」のコーレスはライブのハイライトのひとつ。

9.風前の灯火 4:08

5thEP“吐露”(2024)のリードトラック。
前曲の勢いのままに突っ走ってくれるので、
アルバム後半になってもダレとは無縁なのが良いですね。
Aメロの頭だけ6拍しかないところも緊迫感と疾走感を高めてくれています。

10.それでも 3:36
イントロなしでボーカルからスッと入ってくる曲。
「眺めの空」の系譜を汲んだような曲調で、
Bメロ終わり〜サビで一気に歪んだギターが入ってくるところは得意技。
ここでもしっかり決まっています。そこにシンセも乗るのは新機軸かも。
落ちサビでの感情の乗せ方も流石。

11.turquoise blue 3:21

アルバムをゆったり締めくくるバラード。
アコギの音とサビのバックのコーラスの透明感に引き込まれます。
引き伸ばしすぎずにスッと終わるところも好印象。

まずは?ご結婚おめでとうございます。
当初から一貫してアーティスティックな音楽活動をされている方なので、
これからもやりたい音楽をやりたいように追求してもらえればというのが個人的な感想。
以前ラジオでゆらゆら帝国の「発光体」をカバーしていたのも物凄く良かったですし、
色んなカバーを聴いてみたくもありますね。
いわゆるドル売りに軸足を置かずとも、というところもあるので次の一手にも期待したいところ。
気長に待ってます。なんせ好きなので……。

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大阪城野音でのライブの感想はこちら。

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