【ライブレポート】SUMMER SONIC 2024大阪Day2(2024/08/18)

【ライブレポート】SUMMER SONIC 2024大阪Day2(2024/08/18) ライブレポート
【ライブレポート】SUMMER SONIC 2024大阪Day2(2024/08/18)
太陽の塔(背面、サマソニ終演後)

初日にBRING ME THE HORIZON、2日目にMÅNESKINをヘッドライナーに迎えた、
SUMMER SONIC 2024大阪、今回は2日目。
1日目の模様はこちら。

Day 2で観たアーティストは以下の通り。
Lauren Spencer Smith(SONIC STAGE)
NIKO NIKO TAN TAN(MASSIVE STAGE)

Stephen Sanchez (MOUNTAIN STAGE)
ano(MASSIVE STAGE)
Nothing But Thieves(MOUNTAIN STAGE)
Phoenix(MOUNTAIN STAGE)
Vaundy(AIR STAGE)
MÅNESKIN(AIR STAGE)

1日目、2日目ともに晴天には恵まれたものの、
そのぶん猛烈な暑さには苦しめられた2日間でしたね……
真夏の万博記念公園に集結した豪気な音楽ファンの熱気とパワーを感じました。

初日から一緒に行動していた友人に加え、2日目にはMÅNESKINを観るべく妻も参戦。
いつもフェスでは無謀な行程ばかり組んでいた自分ですが、今回は生命維持最優先で。
物販自体は初日に済ませておいたので、今回はお昼前からゆるっと入場。

ということでまずは太陽の塔の裏手、入口に一番近いステージになったソニックへ。
バンクーバー出身のシンガーソングライター、Lauren Spencer Smithをそのまま鑑賞。
ハートマークに”lss”のイニシャルをあしらったロゴと、
ギター(キーボード兼任)とドラムのみというシンプルなバンドサウンドをバックに、
暑さを忘れさせてくれるような伸びやかな歌声を聴かせてくれました。
あとでちゃんと調べてみると自身の撮影したカバー動画で人気が爆発、
“アメリカン・アイドル”への出演歴もあるとのこと。
予備知識まったく無しで臨んだのですが、とにかくうまかったですね。
初めての大阪でのライブ、本人も楽しんでいる様子が窺えてよかったです。

Mirror
Lauren Spencer Smith - "Mirror" - Multiplatinum singer/songwriter Lauren Spencer Smith announces her debut album Mirror ...

続いては、友人の薦めでNIKO NIKO TAN TANを観るべく一番端のMASSIVEへ移動。
ちなみに出演は大阪のみなので結構ラッキー。
ボーカル(とシンセとMacbook)とドラムの2人がステージに上がり、
作り込まれたCG映像と楽曲のコンボで30分間たっぷり楽しく踊らせていただきました。
周囲のお客さんも四つ打ちのビートに合わせて芝生で自由に踊っていて、
その光景も含めて多幸感にあふれたライブになっているなと感じました。
この手のアーティストを野外で観る開放感はまた格別。
個人的には終盤に披露された“WONDER”が非常に気に入りました。

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クリエイティブミクスチャーユニットNIKO NIKO TAN TAN。待望のメジャー1stアルバム発売! ジャンルを超越した音楽×映像×アートを創造する、クリエイティブミクスチャーユニット NIKO NIKO TAN TAN(ニコニコタンタ...

↑こちらは8月7日に出たばかりの1stフルアルバム。
「[キャッチー]で[エッジー]」という宣伝が言い得て妙。

一旦MASSIVEを出て、水分補給ついでにMOUNTAINをチラ見。
ナッシュビル出身の若手Stephen Sanchezを途中だけちょっと鑑賞。
あまりの暑さに身体がもたなさそうだったので後方の木陰で大人しく聴いてました。
舞洲のMOUNTAINは日陰のない野球場だったのでこの辺は有難かったですね。
どこかノスタルジーを感じさせるエルヴィスのような声質と直球のロックンロールな曲調、
“(Oh) Pretty Woman”のカバーまで披露されていて盛り上がりも上々でした。
これからさらに跳ねそうな予感がするので今度は予習もしてからじっくり観たいところ。

と言いつつ、あのちゃんも冷やかしに行きたかったので後ろ髪を引かれつつ再びMASSIVEへ。

炎天下という言葉があまりにピッタリの真昼のMASSIVEにあのちゃん登場。
先ほどのNIKO NIKO TAN TANに続きこちらも実は大阪のみ。
「奥から詰めていってください~!」というアナウンスのもと下手側から参戦。
あとからあとから人が増えてきて、最終的には物凄い人だかりになっていたので、
序盤からいて正解でした。MASSIVEから出るだけで体感10分弱はかかった気がします。

個人的にアイマスPとしてはギターのTAKU INOUE氏には頭が上がらないので、
イノタクも含めて拝みに行くか~!と内心ワクワクしながら観に行ってみたわけですが、
実際生で観るあのちゃんかっこよかったですね……。(初見の感想)

ダンサー2人を左右に従えつつ、
中盤の“スマイルあげない”では観客の中に飛びこんで歌う場面も。
ビジュアルと歌の求心力を存分に発揮した良いライブでした。
青のSGを弾きながら誹謗中傷へ堂々とアンサーを返す“普変”には特に痺れましたね。
このあたりのアティチュードにクリープハイプ感があるなと思っていたら、
後で調べてみたら本当に尾崎世界観の提供でした。ピッタリハマってましたね。

紅白でも披露された“ちゅ、多様性。”や渾身のシャウトが光る“絶絶絶絶対聖域”など、
この日一番の猛暑の中とは思えない圧倒的なパフォーマンスを見せつけてくれました。
8/21リリースの新曲“愛してる、なんてね。”もいい曲だったな……
と思っていたらこれも尾崎世界観でした。強い。

ano セットリスト

1.猫吐極楽音頭
2.普変
3.愛してる、なんてね。
4.スマイルあげない
5.ちゅ、多様性。
6.F Wonderful World
7.絶絶絶絶対聖域

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続いては友人の熱烈な薦めで、MOUNTAINでイギリスのNothing But Thievesを鑑賞。
最新作となる4thアルバム“Dead Club City”(2023)の評判がかなり良く、
曰く「カサビアン好きなんでしたら絶対ハマりますよ!」とのことだったので、
これは実際に観てみて体感するしかない!と楽しみにしていたバンド。

実際にライブで観てみると1曲目の“Oh No :: He Said What?”からブチ抜かれました。
ソリッドで適度にメロディも立っていて、なおかつ踊れるという、
まさに自分の好きなUKロックの要素全部盛りでした。これはいいライブ体験!
スクリーンも過度な装飾は一切なしで、
バンドをモノクロで映した映像の中央にバンド名とロゴを一発重ねたシンプルなもの。
これがまた曲の雰囲気にマッチしていてこちらの気分もどんどん乗せられていきました。

しかしこの辺りの時間帯は日差しも強烈で、 
Conor(Gt, Vo)がマイクを持つときに熱そうにしていたのも印象的でした。
日本の夏は相当こたえたと思いますが、どうかまた懲りずにいらしてください……。

4thアルバム“Dead Club City”のデラックス盤は今年リリース。ライブ音源も素晴らしい!

Nothing But Thieves セットリスト

1.Oh No :: He Said What?
2.Futureproof
3.Is Everybody Going Crazy?
4.Tomorrow Is Closed
5.Impossible
6.Welcome to the DCC
7.Unperson
8.Sorry
9.Amsterdam
10.Overcome

Dead Club City
新世代UKロックの雄=Nothing But Thieves(ナッシング・バット・シーヴス)3年振り4作目となる待望のニューアルバム『Dead Club City』

西日が射しはじめ、徐々に夕方の様相を呈してきたMOUNTAINに、
ポップ・ロック・エレクトロを自在に行き来するフランスのPhoenix降臨。
もともとCDも何枚か持っていましたし、直近でもパリオリンピックの閉会式、
そして金曜のSONICMANIAでのパフォーマンスが素晴らしかったので期待値も最高。

その高い期待にもしっかり応えてくれるのが流石のPhoenix。
アメリカでも成功を収めたアルバム“Wolfgang Amadeus Phoenix”(2009)からの
名曲“Lisztomania”で軽快なスタートを決めたところから優勝確定したようなもの。
基本的にはこのアルバムからの曲を多めにしつつも、
その中に最新の7th“Alpha Zulu”(2022)からもインパクトのある曲を持ってきた充実の構成。
と言うかタイトルトラックの“Alpha Zulu”がとにかく耳に残るキャッチ―な出来。
ソニマニの中継を観るまで未聴だったのですが、そこから妻も揃って中毒です。

終盤は1st“United”(2000)からもたっぷりセレクト。
“Funky Squaredance”も聴けたので満足感が大きかったですし、
世代と思しき方々がこのアルバムの曲になるとひときわ盛り上がっていたのも印象的でした。
そしてラストは“1901”。芝生のステージでのびのびPhoenixを聴ける多幸感は格別。
タイムテーブルが当初の予定と変わったことでフルで観られたのもラッキーでした。

Phoenix セットリスト

1.Lisztomania
2.Entertainment
3.Lasso
4.Too Young
5.Girlfriend
6.Alpha Zulu
7.Ti Amo
8.Tonight
9.Rome
10.If I Ever Feel Better
11.Funky Squaredance
12.Trying To Be Cool
13.1901

ALPHA ZULU(国内仕様輸入盤/日本語帯・ライナーノート付属)
パリ近郊ヴェルサイユで幼馴染として育った4人で結成されたロック・バンド、PHOENIX。 2000年デビュー・アルバム『UNITED』を発表すると、ロックやソウルをエレクトロニクスを絶妙に融合させたポップ・サウンドが話題となり、エールやダフ...

マウンテンでPhoenixを観たあとは真反対のメインステージ、AIR STAGEへ直行。
ヘッドライナ―のMÅNESKINがメインではあるのですが、
あわよくばVaundyもチラッとでも観られれば!というミーハー根性で急行したところ、
ちょうどいいタイミングで“CHAINSAW BLOOD”が!
タイアップに応じて多彩な面を見せるVaundyの中でもとりわけハードで熱い一曲。
思い返せばこの日だけで『チェンソーマン』のEDを2曲聴けたことになるんですよね。

「お前らまだやれるだろ?」と観客を煽りまくるスタイルのMCから、
“逆光”“怪獣の花唄”でしっかり盛り上げて準トリの貫禄を見せつけていましたね。
VaundyのライブからMÅNESKINへの流れというのは、
奇しくも昨年のMステと同じ組み合わせだなと思いつつ(Vaundyは中継でしたが)、
ステージのはるか後方までぎっしりの客入りを実現していたのは流石でした。

replica (完全生産限定盤) (特典なし)
replica (完全生産限定盤) (特典なし)
MÅNESKIN(AIR STAGE)開演前のステージの様子

そしていよいよサマソニ大阪の大トリMÅNESKINが登場!
初来日となる前回のサマソニ2022で鮮烈な印象を残してくれたので、
次に来るときは冗談抜きでトリか準トリにはなっているのでは?と思っていましたが、
まさかここまで早くヘッドライナーとしての出演が実現するとは!
前回のジャパンツアーは去年の暮れだったので1年も経たずにこうして再び会えるというのも、
日本との親密な関係を感じさせてくれて嬉しいですね。

と、いうことでVaundy終わりにステージ前方に向かうと結構な人の波が。
妻たっての希望でヴィクトリア(Ba.)のお姿を間近で観るべく下手側に移動……
できるかと思いましたがあえなく中央付近でストップ。
とはいえ距離的には十分いい位置につくことができました。

空もすっかり暗くなり、ようやく暑さのことも忘れられた頃合いにライブがスタート!
真っ赤に照らされるステージで、最初の1曲はやはり“DON’T WANNA SLEEP”
間髪を入れずに“GOSSIP”“ZITTI E BUONI”と名曲連打で畳みかけてくる構成、
昨年から続く”RUSH! World Tour”と同じフォーマットでした。

昨年1月に坊主にして話題をさらったダミアーノ(Vo.)も、今やすっかりお洒落なヘアスタイルに。
ここ最近は口ひげをたくわえるようになったのですが、それもセクシーでよく似合ってました。
3度の来日公演で全て違ったスタイルのダミアーノを拝めているのも幸せな話です。

そして何より今回のサマソニで前回と一番違った箇所、
それはダミアーノのコンディションが絶好調だったこと!
前回の来日時には長期のツアーと連日のライブの影響か全体的に声がかすれ気味でした。
それはそれで色気があってグッと来たのですが、
今回のライブでダミアーノの本気を目の当たりにして感動しておりました。
何しろいつも端折りがちな“GOSSIP”のサビの裏声まで完璧にやってくれてましたからね。
その熱い歌唱とエネルギッシュな演奏に動かされて、
周りの観客もどんどんヒートアップしているのが伝わってきました。
2022年のサマソニも大盛り上がりでしたが、それすら凌駕するほどの大歓声と大合唱!
その真っ只中に身を投じることができて本当に良かったです。
“FOR YOUR LOVE”でトーマス(Gt.)が間近にやってきたときの熱狂も忘れられません。

今回のライブは、蓋を開けてみれば、ワールドツアーの内容を踏襲した、
いわば昨年の来日公演のダイジェスト版のような構成。
中間に“Timezone”のようなバラードを挟むことも無く駆け抜けていくセットリストで、
一気呵成に盛り上がる曲を畳み掛けてくる恐ろしい構成でした。これが若さか……。
ヴィクトリアとトーマスは金曜深夜のソニマニに出てから3夜連続のステージですしね。

しかしダイジェスト版といっても、
“GASOLINE”前のヴィクトリアとイーサン(Dr.)による激烈インストパートや、
“KOOL KIDS”での選ばれしファンたちがステージに駆け上がる本編ラストなど、
ライブならではの魅力的な演出はきちんと残っていたので十分楽しめました。

名曲だらけのセットリストでしたが、この日のハイライトを挙げるとすれば、
やはりアンコールで披露された“THE LONELIEST”ではないでしょうか。
E-BOWも駆使したトーマスのギターソロに導かれるこの哀しみのパワーバラードは、
アッパーなセットリストの中にあることでますます輝きを増して響いてきました。
普遍性をもった素晴らしい曲であることが大観衆の中でより際立っていましたね。

最後はお馴染み“I WANNA BE YOUR SLAVE”のおかわりで終了。
ダミアーノの「オオキニ!」までいただきました。これは大阪ならでは!

海外のフェスでは“OWN MY MIND”“BABY SAID”も披露されていたそうなので、
そこに関しては少し心残りではありますが、
神戸ではセトリ落ちした“IN NOME DEL PADRE”がバッチリ聴けたのでそこは満足。
実は今年に入ってそもそも新曲がリリースされていないので、
次回はそこにも期待したいですね。
大観衆を掌握した圧巻のステージでしたが、まだまだ進化の途上なのが頼もしいです。

イタリアの地からあっという間に世界トップクラスのバンドに上り詰めたMÅNESKIN。
日本での宣伝も活発で、マスへの訴求を怠らずに推し進めてくれていたのが好印象。
これは個人的な話ではありますが、サマソニ後にインスタを観てみると、
この人もMÅNESKIN観に来てたの!?となるようなストーリーが数多く上がっていて、
彼らもかつてのBON JOVIのようなスターダムを着々と歩んでいるんだなと実感しました。

MÅNESKIN セットリスト

DON’T WANNA SLEEP
GOSSIP
ZITTI E BUONI
HONEY (ARE U COMING?)
SUPERMODEL
GASOLINE
Beggin’
FOR YOUR LOVE
I WANNA BE YOUR SLAVE
MAMMAMIA
IN NOME DEL PADRE
BLA BLA BLA
KOOL KIDS


Encore
THE LONELIEST
I WANNA BE YOUR SLAVE

LIVE IN JAPAN - RUSH! WORLD TOUR - (特典なし)
【完全生産限定盤】2CD / 日本限定リリース ※在庫がなくなり次第終了となります。 《収録内容》 1. ドント・ワナ・スリープ | DON’T WANNA SLEEP 2. ゴシップ | GOSSIP 3. ジッティ・エ・ブオーニ | Z...
サマソニ2024 花火

終わってみたらサマソニ2024も楽しかったです!
好きなバンドのみならず、今まで知識不足でノーマークだったアーティストを生で観ることで
ビビッとくる体験が沢山できたので、フェスはやっぱり面白いなと実感しました。
一緒に回ってくれた妻と友人(大学の後輩)にも感謝!また来年!

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