【ライブレポート】 Kasabian Happenings Japan Tour大阪公演 @Zepp Osaka Bayside(2024/10/10)

【ライブレポート】 Kasabian Happenings Japan Tour大阪公演 @Zepp Osaka Bayside(2024/10/10) ライブレポート
【ライブレポート】 Kasabian Happenings Japan Tour大阪公演 @Zepp Osaka Bayside(2024/10/10)
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イギリス・レスター出身、クールなUKロックの前線を走り続けるKasabian
2022年のSONICMANIAならびにSUMMER SONIC大阪(マウンテンのトリで出演)では、
当時の最新作にして、サージ・ピッツォーノがボーカルをとる新体制のお披露目となった
“The Alchemist’s Euphoria”(2022)仕様のセトリで来日。
トム・ミーガン時代にサージの就いていたギター兼コーラスのポジションは、
THE MUSICのロヴ・ハーヴェイが務めたことでも話題を呼びました。
(あとはソニマニでサージが身に着けていた犬の顔だらけのセットアップ……)

参考までに前回来日時(サマソニ2022大阪)のセトリを貼っておきます。

1.Club Foot
2.Ill Ray (The King)
3.Underdog
4.CHEMICALS
5.eez-eh
6.You’re In Love With A Psycho
7.SCRIPTVRE
8.THE WALL
9.Pinch Roller
10.treat
11.Empire
12.Vlad The Impaler

~アンコール~
13.Bless This Acid House
14.L.S.F. (Lost Souls Forever)
15.Fire


ちなみに自分はこのサマソニ2022でドハマりして以降、
アルバムもなんとか全て集めたというタイプの超後追いのファン。

KASABIAN フライヤー
現編成はこのメンバー+ロヴ・ハーヴェイ。盤石の布陣です

そして今年の夏、現編成2作目となる最新作“Happenings”(2024)を引っ提げ、
なんと12年ぶりとなる単独ジャパンツアーを開催することに!

ということでド平日の仕事終わり猛ダッシュで、
会場のZepp Osaka Baysideに……

間 に 合 い ま せ ん で し た 。

なんか微妙に電車が遅れたりそもそも接続がややこしかったり……
別にこの会場のアクセスに関しては今に始まった話じゃないですが、
乗り換えもある端っこの駅なので慢心せずに午後休でも取っておくべきでしたね。
(1Fスタンディングの整理番号100番台前半だったのにこのザマ)
結局19:00開演のところ、2分遅れで会場へ。

1.Call
オープニングナンバーは最新作の先行シングル。
会場に着いたときにはちょうどこの曲のラスサビでした。
踊れるしちょっとドープな一曲で掴みはバッチリ、
この時点でもうフロアがかなり揺れていました。

2.Club Foot

Club Foot

ということでここから本格的に参戦!
鮮烈なデビューを飾ったアンセムがこの位置にあるのが素晴らしい……
イントロのシンセの時点でもうフロアが爆発してました。
そして目の前にサージ!スタンド席での鑑賞だったサマソニと比べて物凄く近い!
Zepp Osaka Bayside、横に長めなのでバンドが割と近くで見えるのが魅力。
そして立地を活かしてジャンプし放題なのも嬉しいところ。
熱のこもった演奏にこちらも全力で応えていきます。

3.Ill Ray (The King)
4.Underdog
“Club Foot
“~“Underdog”の流れは2022年の来日と変わらず。
既にサージ体制のライブにおける黄金パターンを確立していた印象。
サンバっぽいリズムも取り入れた“Ill Ray (The King)”
特にサビ前の部分にはフットボール・アンセムのような趣があってグッときます。

Underdog

そしてサージがステージ奥の台に立って“Underdog”を弾き始めると地鳴りのような歓声が!
しかし台の上なのを差し引いてもサージが大きく見える!
これも以前と比べてフロントマンとしてのオーラが備わってきたからか!
と思いつつ後で調べてみたらサージの身長、197cmでした。納得のド迫力。

5.Shoot The Runner
ここからはサマソニで披露されなかった曲が続く嬉しいゾーン。
2ndからのこの曲は跳んだり跳ねたり「オーオー」のコールだったりと、
楽しく盛り上がれる要素が満載のライブアンセム。
サビの高音コーラスもロヴがしっかりカバー。さすがの歌唱力でした。

6.Re-Wired
個人的には想定外だったのですごく嬉しかったのが、
“Velociraptor!”(2011)からのこの曲!
今回の新譜の感触に近いところもあると感じていたのでナイスな選曲。
車で疾走しまくるクールなMVさながら、
じわじわと熱を帯びながら突き進む感覚に痺れます。
勿論”Hit me! Harder!”コールも完璧。
そして1~6曲目までがすべて異なるアルバムからの選曲であることにも驚かされます。
バラエティに富みつつも一貫性があるバンドは強いので。

7.You’re In Love With A Psycho
そしてすかさず“For Crying Out Loud”(2017)の人気曲へ。
カサビアンの自分的最高傑作はやっぱりこのアルバムかも。
一緒に歌えるキャッチ―なサビに、ちょっとぶっ飛んだ独特な歌詞も秀逸。

8.Coming Back To Me Good

Coming Back To Me Good

前曲のグルーヴ感を引き継いだような、新譜からの先行シングルのひとつ。
イントロに入った瞬間、一気に会場がキラキラした虹色の照明に包まれました。
こちらの曲では、サージはグリーンのアコギを弾きながらの歌唱。
“Don’t give up, it’s not too late…”の印象的なフレーズが繰り返される多幸感は絶品。

9.Italian Horror
今回の大阪公演のハイライト。

というかそもそも新譜からのこの曲がライブでアンセムになっていること、
東京公演の映像で初めて知りました。先行シングルでもないので驚き。
しかし実際「オ!オッオオーオー!」のコーラスは覚えやすくて楽しい!

そしてサージが曲の終わりでもう一丁!とばかりにコーラスを煽って、
今度は「オ!オーオサーカ!オーオサーカ!」と歌い出す一幕も。
ついでに「オオサカっていうテニスプレイヤー(大坂なおみ)もいたよね?」
なんていうMCまであってほっこり。

10.stevie
5th“48:13″(2014)のジャケットを思わせる、
毒々しいショッキングピンクに染まったステージで披露されたこの曲、
東京2daysでは披露されなかったそうなので、大阪のみのラッキー選曲!
セルフプロデュースで現在にも通ずるエレクトロサウンドを自分のものにしたアルバムも、
いつの間にか10年前だというので驚きです。
原曲のストリングスの分の音圧をゴリゴリに歪んだベースが補っていて大迫力でした。

11.STARGAZR
こちらも東京では日替わり枠だったという一曲。
暗いステージの中、ドープなリフと同期音源で流れてくる「こんにちは(日本語)」の音声……
“The Alchemist’s Euphoria”(2022)からの選曲はこの日これだけでしたが、
アルバムの世界観をしっかり味わえました。
(東京では1日目のみ日替わりで“CHEMICALS”が登場)

STARGAZR

そして強烈だったのは曲の後半、突然両手からレーザーを放ちはじめるサージ。
そこからおよそ二分弱、曲に合わせてレーザーをブンブン振りまわして踊る姿は、
完全に新しいおもちゃでウルヴァリンごっこをしているみたいで観ていて楽しかったです。
まさかこの曲でこんなエンタメ要素が出てくるとは思わなかったのでビビりました。

12.treat
続いては再び“48:13″(2014)からの長尺でディープな一曲。
原曲の電子音がチリチリいうようなサウンドではなく、
バンド主体のどっしりしたアレンジになっていて、かなりの重量感でしたね。
歌い出しになってようやく“treat”だと気づいたくらい。

13.Vlad The Impaler
そして“treat”後半の煽りから定番のこの曲へ。
サビは勿論2番の”People!”のところもしっかり合唱になっていたのは流石。
前曲に続いてこの曲の中でも細かくグルーヴを変えていて、
時にはヘドバン上等の縦ノリまで飛び出して楽しかったです。
この辺りはイアン(Dr.)とクリス(Ba.)の2人が最初から最後まで神がかってました。

14.Empire
大胆なテンポチェンジとアンセミックなサビで否応なくフロアをぶち上げる名曲。
個人的にはサージが歌う冒頭の”Too much information~”の部分の歯切れよさが好きだったり。
無益な戦争が続く世界情勢へのカウンターとしても、今なお鮮やかでした。
前回のサマソニとは違って、今回は念願のフロアで一緒に盛り上がれて良かったです。

15.Algorithms
新譜の締めくくりとなるこの曲は、唯一2023年の早い段階から公開されていたもの。
サージのあたたかな弾き語りが主体となって、
「ロボットにはこの愛は分かりっこない!」と歌うさまには心動かされました。
「シンギュラリティの到来」が近未来でもなんでもなくなってきて、
この歌詞の現実味がリリース時以上に普遍的なものになっているんだなと。
最後の「オーオー」の合唱も見事。

16.L.S.F. (Lost Souls Forever)
そして本編ラストは1stからの代表曲!
心地よく踊れるグルーヴが別世界に誘ってくれるような感覚を醸し出すトリップソング。
そしてラストの「ラーラーラ~!」のコーラスの最中、
サージが突如ステージを抜け出し、二階下手側のバルコニー部分から登場!

L.S.F. (Lost Souls Forever)

この会場だからこそできたスペシャルな演出には大盛り上がり!
(上手側の一番端からの写真ですが雰囲気は掴んでいただければ)
最後は再びステージに戻ってきたサージと、全員での大合唱で本編終了となりました。

拍手だけだったアンコールもいつの間にか“L.S.F.”の「ラーラーラ~!」になったころ、
満足げな顔でバンドが再登場!ここからアンコールです。

17.Reason Is Treason
そして初っ端からこれは嬉しいサプライズ!
かっこいいけどやってくれないだろうな……と思っていたので衝撃でした。
Aメロの“K!I!L!L!”コールもしっかり決められたので大満足。
このクールな疾走感とコーラス、
1stの時点で持ち味として完成されていたのはやはり凄いなと。

18.Bless This Acid House
続けて今度は“For Crying Out Loud”(2017)終盤の一曲。
この曲の元気づけてくれるような多幸感はまさにクライマックスとしてピッタリ。
こうしてセトリに定着してくれていることがなにより嬉しいですね。

19.Fire
本日ラストの曲はもちろん“Fire”
サマソニ大阪2022では、降りしきる雨の中でのバンドの熱演に、
お客さんが渾身のジャンプで応えたこの曲。
今回もジャンプと大合唱でこの日のエネルギーを全部発散!
あとバックでロヴの歌う”I’m on fire—!”がやっぱり物凄くうまくて声も出てましたね。

そして“Fire”終了後、
もう一度“Italian Horror”の「オ!オーオサーカー!オーオサーカー!」を煽りだすサージ。
この日の大阪でしか体験できないような、これ以上ないエンディングでした。

ハプニングス (特典なし)
■CD ■初回仕様のみ、ステッカー封入 ※初回仕様の在庫がなくなり次第、通常仕様に切り替わります。 《収録内容》 1. Darkest Lullaby | ダーケスト・ララバイ 2. Call | コール 3. How Far Will Y...

1.Call
2.Club Foot
3.Ill Ray (The King)
4.Underdog
5.Shoot The Runner
6.Re-Wired
7.You’re In Love With A Psycho
8.Coming Back To Me Good
9.Italian Horror
10.stevie
11.STARGAZR
12.treat
13.Vlad The Impaler
14.Empire
15.Algorithms
16.L.S.F. (Lost Souls Forever)

~アンコール~
17.Reason Is Treason
18.Bless This Acid House
19.Fire

サマソニ2022のセトリと比べると、大まかな流れは踏襲しつつ、
最新作“Happenings”(2024)仕様にアップデートされた、
文句なしのベスト盤的セトリだったのではないでしょうか!
ここからさらにどう発展していくのか、これからの展開にも注目したいところ!

Happenings (Vinyl) [12 inch Analog]
UKロックの絶対的王者=Kasabian(カサビアン) 通算8作目のアルバム『Happenings』 2ndアルバム以降、6作連続で全英1位獲得している現代UKロックの絶対的王者=カサビアンの、通算8作目のアルバム『Happenings』。...

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