【レビュー】METAL – EP / Newsted (2013)

【レビュー】METAL - EP / Newsted (2013) レビュー
【レビュー】METAL - EP / Newsted (2013)
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METAL - EP / Newsted (2013)

ご存知METALLICAの2代目ベーシストを務めたことで広く知られる
ジェイソン・ニューステッドが、
自身の名前を冠して結成したNEWSTEDのデビューEP。
もとは2013年1月にDLのみでの発売だったものですが、
好評を受けて3月に海外でCD化されたのがこちら。

METAL - EP / Newsted (2013)盤面、メンバー紹介

参加メンバーは以下の通り。
Jason Newsted(Ba, Vo.)
Jessie Farnsworth (Gt.)
Jesus Mendez Jr. (Dr.)

ちなみに彼らが発表した音源はこのEP“Metal”と、
ギタリストにStaindのMike Mushokを迎えた4人体制で
同年に発売されたフルアルバム“Heavy Metal Music”のみ。
どちらも直球勝負なネーミングが何ともジェイソンらしいです。

メタリカのライブでは“Creeping Death”での”Die! Die!”のコーラスや、
一曲丸々ボーカルを任された“Seek & Destroy”等にみられるように、
ジェイソンの歌唱力の高さはよく知られていましたし、
ここではそのドスの効いた声と硬質なサウンドを堪能できます。

METAL - EP / Newsted (2013)裏ジャケ

1.Soldierhead 4:16
2.Godsnake 5:17
3.King Of The Underdogs 6:00
4.Skyscraper 6:35

1.Soldierhead 4:16

MVも制作された記念すべき1曲目は、
ジェイソンの歪んだベースと吐き捨てるような歌唱でゴリゴリに突っ走る曲。
バンドのパブリックイメージに一番近い仕上がりといえるはず。

2.Godsnake 5:17

先ほどの疾走とは一転して、地を這うようなグルーヴが味わえる曲。
メタリカの“The God That Failed”“Devil’s Dance”に雰囲気は近いかも。
キーをDに落としていることもありヘヴィではありますが、
ジェイソンの荒々しい声にマッチしていて気持ちよく聴けます。

3.King Of The Underdogs 6:00

ゆったりとしたベースと抑えめな歌唱で始まるので、
始めはバラードか?と思わせておきつつも、
曲全体を通してどんどん熱量を上げていく構成が秀逸。
どん底から這い上がる情熱の迸りが表現されていて完成度も高い!
本作では一番気に入っています。

4.Skyscraper 6:35

最後は跳ねるリズムが特徴的な一曲。
序盤からジェイソンのアジテーション的な歌唱が映えていてこれも聴き応え充分。
曲中で繰り返される
「善い戦争など無い!」「聖なる戦争など無い!」
というメッセージが突き刺さります。
後半で絡んでくるワウの効いたギターも良いですね。

フルアルバム“Heavy Metal Music”には、
ここから“Soldierhead”“King Of The Underdogs”を収録。
パンチの強い曲が順当にアルバムに入った感もありますが、
本EPの4曲だけとってみてもしっかり練られていて、
疾走のみならずグルーヴィーな曲も備えているのは流石。
90年代メタリカが好きなら裏切られることはないはず。

当時は注目作として雑誌等でも話題になっていましたし、
このまま順調にパーマネントなバンドとして続いていくのと思われていましたが、
2014年には活動を終了させていたというのが何とも……

と思いきや、調べると2023年に突如復活ライブを行っていたとのこと!
(Mike Mushokは多忙のため不参加、後任はHumberto Perez)
音源化されていない新曲も披露しているので、
マイペースな活動ぶりではありますが、これからの展開にも期待したいところ。

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