【ライブレポート】Queen + Adam Lambert The Rhapsody Tour大阪公演(2024/02/07)

【ライブレポート】Queen + Adam Lambert The Rhapsody Tour大阪公演(2024/02/07) ライブレポート
【ライブレポート】Queen + Adam Lambert The Rhapsody Tour大阪公演(2024/02/07)
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会場外看板

あのQueen + Adam Lambert(QAL)が4年ぶりに日本に!京セラドーム大阪にやってくる!
昨年飛び込んできたそのニュースだけで猛烈に嬉しかったのを鮮明に覚えています。
2014年のサマソニにも、2020年の単独にも行けなかった自分にとってはこれがQueen初体験!
即チケット買いました。スタンド席でしたが。

そしてついに訪れたジャパンツアー!
初日の名古屋公演は2/4(日)に行われ、その次の大阪公演は2/7(水)という週の真ん中。
ということで全休を取得して、せっかくなので物販から並んでいくことに。
物販の開始は12:00からとアナウンスされていたのですが、
前日に関東圏が大雪に見舞われたことでグッズの輸送が滞ってしまい、13:00からの開始に。
ド平日にもかかわらずとにかく長蛇の列で小雨も降っていて、ここが正直一番キツかったです。

ですが列が進みはじめてからはそれなりにスムーズで、無事ツアーパンフと法被をゲット!
ツアーパンフは比較的分厚くて文章も多め、なおかつ日本語だったのも嬉しいポイントでした。
写真の中にはメンバーがラミ・マレックと写っているものもありましたね。

QAL大阪公演(座席)

そしていざ席を見るとこんな感じ。
スタンド席の中では後ろのほうでも、中央寄りなので演出全体がしっかり見える良い席でした。
セット最上部の中央にバンドのロゴが大きくデザインされていたのにもグッときましたね。
客入れBGMの中にはAdam Lambert feat. Bryan Mayの”Lucy”もありました。
名義は違うとはいえ、出演者の曲が客入れBGMとして流れるのは割と珍しい気がします。

アリーナのほうでは「エーーーーオ!」のコーレスが繰り広げられていて、
まさにQueenのライブならではの光景だなと思いながら期待感を高めていました。
ちなみに自分はせっせとLove Of My Lifeの歌詞の予習に勤しんでました。
17:00開場の19:00開演ということで、仕事終わりと思しき方もゾロゾロ入ってきて、
客電が落ちるころには彼らの登場を待ち侘びるお客さんの熱気がドームに満ち溢れていました。

クリエイティブマン_フライヤー

余談ですが、来場時にはクリエイティブマンのライブの告知フライヤーが配られていました。
サマソニの文字を見てついに何か決まったか!と思いましたが特に新情報は無し。
今年は大阪会場が万博記念公園に変更されていたり、バンコクでの開催が予定されていたりと、
調整が難しい事項が多いからということなのでしょうか……。期待して待ちたいところです。

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(※セットリストへの言及あり)

RADIO GA GA

予定の19:00から5分ほど遅れて、ついにライブがスタート!
いきなり銀色のアンドロイドがぞろぞろと登場する近未来的でメタリックな映像をバックに
“Machines (Or ‘Back To Humans’)”が流れはじめ、
そこから生演奏の“RADIO GA GA”にシームレスにシフトしていく出だしからもう感動モノです。
みんなで”RADIO GA GA”のサビをハンドクラップつきで歌うという、
映画で何度も観たあの一体感をまさか最初から味わえるなんて……という喜びは強烈でした。
液晶スクリーンがせり上がってメンバーが奥から登場する演出もクールでしたし、
アダムの近未来の戦士のようなルックスとその歌唱力には早速KOされた気分でした。

そして”RADIO GA GA”をフルでやるかと思いきや、
1番が終わると再び”Machines”の一節を挟んでから“Hammer To Fall”へ!
この最初からフルスロットルと言わんばかりの並びには痺れますね。
そしてブライアン・メイのレッド・スペシャル独特のトーン!
骨太でありながらどこか品のある音をギターソロでたっぷり味わえて良かったですし、
時折原曲をはるかに超えるハイトーンを交えたアダムの歌い回しも素晴らしかったです。

続いては軽いMCを挟んで、
“Fat Bottomed Girls”“Another One Bites The Dust”という問答無用で盛り上がる2曲へ。
“Another One Bites The Dust”のベースリフが始まった瞬間に近くの方が
「テ゛ィ゛ー゛コ゛ン゛!゛!゛!゛」と絶叫されていたのも印象的でした。
本人は当然参加していないとは知っていても叫びたくなるその気持ち、
あまりにも分かりすぎる……と思いながら楽しく聴いてました。
特にロジャーの力強いビートの安定感が抜群でしたね。思わず腰が動くグルーヴに脱帽。

I'm In Love With My Car

そして流れるようにロジャーがリードボーカルをとる“I’m In Love With My Car”へ!
「俺の車に恋してる」と書かれたグッズが出たことでも話題になりました。
全盛期と変わらないハスキーボイスとハイトーンで歌うさまはかっこよかったですね。
ステージの照明が車のヘッドライトに見立てられていたのも印象的でした。

Bicycle Race

会場にチリンチリン……チリンチリン……というベルのSEが流れたのち、
アダムがハーレーに乗って“Bicycle Race”を歌うのもQALのライブではお馴染み。
過去のサマソニの映像で予習した通り……と思いきや、
これでもかと言わんばかりに大量のベルが取り付けられたド派手な魔改造カスタムでのお目見え!
これは自転車かバイクか、という疑問すら抱かせないモンスターマシンにまたがり、
回転するステージ上でセクシーな開脚に腰振りも交えて歌うアダム。
今回のライブの中でも、特に歌いまわしにアダムの色が出ていたパートだったように思います。
個人的にはアダムの歌に”Killer Queen”に近いバイブスを感じました。(セトリ落ちは残念……)

そして途中の”On your mark, get set, go!”から“I Was Born To Love You”へ!
日本での人気が特に高いことから、毎度来日公演には組み込んでくれる粋な計らい。
“Live Around The World”(2020)に収録されたサマソニ2014の音源が大好きだったので、
生でアダムの伸び伸びとした歌唱が聴けて大満足でした!
元々フレディ名義の曲だからというのもありますが、原曲との歌いまわしの違いも味わえる一曲でした。勝手に例えるなら「柔のアダム、剛のフレディ」といった感じでしょうか。

次に披露された“I Want It All”も大好きな一曲!
Queen流スタジアムロックの完成形というべき曲ですが、
フレディがステージでこの曲を歌うことは叶わなかったということを思うとグッときます。
途中のブライアンの歌唱パートでは大歓声でしたね!

ここでいったんブライアンがひとりで花道前方のサブステージに移動。
「一緒に歌ってください!」と流暢な発音で盛り上げた直後に、
これまた日本語で「ホントね~?」と念を押してきたのには笑いました。
披露するのは勿論“Love Of My Life”。シンガロングとスマホライトで愛を伝える美しい時間でした。
曲の最後には映像でフレディが登場!最後のコーラスをフレディと一緒に歌えて嬉しかったです。

Teo Torriatte (Let Us Cling Together)

そしてこちらも日本ならではの選曲、“Teo Torriatte (Let Us Cling Together)”
日本とQueenの絆を思わせる大切な一曲であると同時に、
東洋的な「幽玄」の境地ともいえるメロディを作りあげたブライアンの凄さを改めて感じます。
さらに今回のツアーからは、遂にアダムも日本語詞を歌うようになったことに驚きました!
このジャパンツアーのために覚えてくれたことに感動しましたし、発音も完璧でした。

後半のコーラスではモニターにも日本語詞が表示され、客電も点けての大合唱になったのですが、
途中で突如メインの音がブツっと切れてしまうというハプニングが2回ほど発生!
しかしそんなトラブルも跳ね返すように、お客さんとバンドの全員で力強くこの曲を歌えたことは、
この大阪公演だけの貴重な思い出です。

もう一度客電が落ちると、ロジャーのティンパニソロ~ドラムソロの映像が流れだしました。
お馴染み1981年モントリオール公演でのもの。美形なロジャーに黄色い歓声も飛び交っていました。
その映像が終わるや、ロジャーが過去の自分に負けじとドラムソロを披露!
そしてロジャーとアダムのツインボーカルで“Under Pressure”
フレディとボウイももういない中、その二人の歌を継承していくエネルギーを感じました。

最初のワンコーラスだけミッドテンポで演奏してから本編に突入した“Tie Your Mother Down”
“Ready Freddie!”のコールが特に盛り上がった“Crazy Little Thing Called Love”と、
中盤に入っても次々に名曲が連打されていったのは圧巻そのものでした。

You Take My Breath Away / Who Wants to Live Forever

しかし中盤の白眉はやはりこの場面ではないでしょうか。
“You Take My Breath Away”が流れだし、まばゆい虹色の光の奥に雲が流れるこの演出。
「天国っていうのはこういうところなのかもしれないな」と思わせる圧倒的な説得力がありました。

Who Wants To Live Forever

優しく“Who Wants To Live Forever”を歌いはじめ、
そのドラマティックな歌唱で美しい虹色の空間となった会場を包み込んでいくアダム。
心の中でフレディを想いながら、伸びやかな歌に身を委ねた素晴らしい時間でした。

ムードはそのままにブライアン・メイのギターソロへ。
バックの映像も照明も輝く星々がモチーフで、宇宙を愛するブライアンならではだと感じました。
ドヴォルザークの「新世界より」の「遠き山に日は落ちて」のメロディも組み込まれていましたね。
壮大なソロが進むにつれ、背景には地球と2分前の終末時計のモチーフが現れ、
荒廃した世界と一本の木をバックにして“Is This The World We Created…?”に移る演出も秀逸。
今まさに戦火の広がる世界情勢に思いを馳せつつ、アダムの歌唱に感心しきりでした。

その静けさの中からフレディの声で始まった“A Kind Of Magic”は、
カラフルなステージでアルバムジャケットのキャラクターが踊る映像が流れたり、
曲中に小さな花火がステージでパン!と鳴ったりする、サプライズと多幸感にあふれる演出でした。
個人的にも“A Kind Of Magic”(1986)は大好きなアルバムなので嬉しかったです。

Don't Stop Me Now

そしてバンドメンバー紹介から、紅白でも披露された“Don’t Stop Me Now”
この辺りから特に小さい頃から大好きだった曲が続いて、思い出が次々に蘇ってくるんですよね。
次の“Somebody To Love”でのコーラスも、あまりにも当時のままの美しさで、
この曲を聴きながら自分を鼓舞していた10代の頃を鮮明に思い出してボロボロ泣いてました。
終盤の”Find me somebody to love…”の力強い大合唱にも心動かされました。

フレディに捧げるアンセム“The Show Must Go On”から本編ラストの“Bohemian Rhapsody”への流れは、まさにQueenの音楽とフレディの人生への祝福といえるパート。
奇しくも”Jewels”(2004)のラスト2曲と同じ流れですね。
“Bohemian Rhapsody”のオペラパートではMVの映像をモニターに映していたのですが、
アダムとメンバーの背後にフレディのシルエットが映し出された瞬間は一番ゾクゾクしました。
ロックパートでの盛り上がり、そして切ない余韻を残すラスト……
ドラマティックに歌いあげるアダムとの相性も素晴らしく、完璧な一曲だと改めて実感。

Ay-Oh

アンコールではステージにホログラムでフレディが登場!映像は86年ウェンブリーのもの。
フレディの「エーーーオ!」にみんなでレスポンスを返せる喜び!
あまりの神々しさに白飛びしてしまってます。(単に撮るのが下手なだけ)

続く曲はもちろん“We Will Rock You”
床をドンドン踏み鳴らすことはできないので、手拍子でバンドと一体になります。
会場が大きければ大きいほど映える究極のスタジアムロックですね。
ステージ中央のモニターからメンバーをキョロキョロ覗きこむ、
“News Of The World”(1977)のジャケットの巨大ロボの姿も面白かったです。

RADIO GA GA (Reprise)

ブライアンのアイコニックなソロが終わると、ここで再び“RADIO GA GA”へ!
ギターソロでアンドロイド軍団を撃退したり、例の巨大ロボが一緒に手拍子したりする演出も!
フィナーレに向かっていく気分を大いに盛り上げてくれました。

そしてラストは満を持しての“We Are The Champions”
両手を掲げてみんなで歌っていると、自分もQueenの伝説の一部になれた感覚があって感動しました。
アダムの声の伸びは最後の最後まで圧倒的で、この瞬間を楽しんでいるのが伝わってきましたね。

God Save The Queen

最後にはお馴染み“God Save The Queen”が流れて終演!
ブライアンのTシャツの「和」の漢字が胸元でギラギラ光っていたのも嬉しかったです。

終演

メンバーが掃けたあとには、またあのロボットが登場して客席に手を振ってくれました。お茶目!
客電が点くと、David Bowieの“Heroes”が会場に流れたのも印象的でした。

聴きたかった曲もおおむね聴けて大満足のセットリストでしたが、
唯一の心残りは名古屋では披露されていた“Killer Queen”が今回カットされてしまったこと。
この曲は特にアダムが自分のカラーを打ち出したパフォーマンスをしているので個人的に注目していたのですが、これに関しては巡り合わせが悪かったですね……。
(ツアー完走後に振り返ってみれば結局演奏されたのは名古屋のみ!名古屋の方ラッキーでしたね)

曲順の変更も若干あったので、ジャパンツアーの中でも微調整を続けていたことが窺えます。
できるならすぐにでもまた観たい!そう思える感動的なライブ体験でした。

Bitly

1.Machines (Or ‘Back To Humans’) / RADIO GA GA
2.Hammer To Fall
3.Fat Bottomed Girls
4.Another One Bites The Dust
5.I’m In Love With My Car
6.Bicycle Race
7.I Was Born To Love You
8.I Want It All
9.Love Of My Life
10.Teo Torriatte (Let Us Cling Together)
Drum Solo
11.Under Pressure
12.Tie Your Mother Down
13.Crazy Little Thing Called Love
14.You Take My Breath Away
/ Who Wants To Live Forever
Guitar Solo
15.Is This The World We Created…?
16.A Kind Of Magic
17.Don’t Stop Me Now
18.Somebody To Love
19.The Show Must Go On
20.Bohemian Rhapsody
Encore:
Ay‐Oh
21.We Will Rock You
22.RADIO GA GA (Reprise)
23.We Are The Champions

Bitly

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