【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)

【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004) レビュー
【レビュー③】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 3] (2004)
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100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection (2004)

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【レビュー②】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 2] (2004)

このボックスセットの紹介をしようと思ったとき、何としても注目してほしかったのがこのDisc 3
というのも、ここにはジョンのみならずリッチー、ティコ、デヴィッドがボーカルをとる曲がそれぞれ収録されているからなんですね。ファンからしても貴重な音源揃いです。
リッチーの歌唱力と曲作りの才能に関してはソロアルバムやライブで知る方も多いですが、
ティコとデヴィッドの声の素晴らしさを味わえる機会は貴重なので、是非聴いてみていただければ。

フォーエヴァ― (通常盤)
【通常盤】【SHM-CD仕様】【日本盤のみボーナス・トラック収録】 ボン・ジョヴィのデビュー40周年にあたる今年、約4年ぶりとなる16枚目のニュー・アルバム『フォーエヴァー』を全世界同時リリース!日本盤のみボーナストラック2曲収録! ●1s...

1.Edge Of A Broken Heart
2.Sympathy
3.Only In My Dreams
4.Shut Up And Kiss Me
5.Crazy Love
6.Lonely At The Top
7.Ordinary People
8.Flesh And Bone
9.Satellite
10.If I Can’t Have Your Love
11.Real Life
12.Memphis Lives In Me
13.Too Much Of A Good Thing

収録されている13曲のうち、各メンバーがボーカルをとる曲は以下の通り。
3.Only In My Dreams(ティコ)
10.If I Can’t Have Your Love(リッチー)
12.Memphis Lives In Me(デヴィッド)
その他にもインターナショナル盤のボーナストラックや既発曲もちらほらあり、
楽曲の充実度と全体の流れでいえば、個人的には4枚の中では断トツ。一番の愛聴盤です。

1.Edge Of A Broken Heart

キャッチ―で爽やかなハードロックでスタート。”Disorderlines”という映画で使われた曲で、
もともとは“Slippery When Wet”(1986)の選から漏れたもの。
ジョン曰く、何故ボツになったのかと尋ねる人も多かったのだとか。
確かに本編に入っていても遜色ないくらい、当時のキラキラした感触をまとった良質な一曲です。
“Always”のシングルのB面にも収録されています。

2.Sympathy

アコースティックなイントロからドライブ感のある泥臭いハードロックへ。
BON JOVIがストーンズのバイブスを意識して書かれた曲ということで、
こちらは5thアルバム“Keep The Faith“(1992)のアウトテイク。
曲の終わりにはティコを褒め称える謎の即興ソングが挟まり、次のティコのボーカル曲へ。

3.Only In My Dreams

本作の目玉、ヒットマンことティコ・トーレスのボーカルが聴ける一曲。
“Walzing Matilda”(“Dry County”に収録)や、“Crazy”(“Hey God”のCD2に収録)等、
シングルのB面でティコの歌声を聴ける機会は無くはないのですが、いずれもライブ音源。
ルイ・アームストロングを彷彿とさせるティコの渋い声をスタジオ録音でたっぷり聴けるのは嬉しい!

4.Shut Up And Kiss Me

未発表曲。2分台と短い曲ですが、この軽さが癖になります。音からして2000年代ですかね。

5.Crazy Love

こちらも未発表曲。音的には“Crush”(2000)に入っていそうなイメージ。
段々と盛り上がっていくバラーので、転調してセリフが入るドラマチックなラストが秀逸。

6.Lonely At The Top

「トップにいることの孤独」を歌った、カート・コバーンの死を悼んだ曲。
グランジとは対極とみられることが多かったバンドですが、
音楽ビジネスに翻弄される者同士、共感するところはやはり多かったと思われます。
“These Days”の日本盤シングルのカップリングとして収録された曲でもあります。

7.Ordinary People

こちらは“It’s My Life”の英盤、豪州盤シングルのカップリング。
ただし曲自体は“These Days”の時期からあったものなのだそう。
ビートルズの”I’ve Got A Feeling”を思わせるビートにジョンの語り掛けるようなボーカルが乗る曲。
なかなか面白い曲ですが、アルバムの雰囲気には確かに合わないかも。

8.Flesh And Bone

こちらも“Ordinary People”と同時期に書かれたもの。
暗いイントロから徐々にパワーアップしていくところがこの時期らしいですね。

9.Satellite

サテライト(人工衛星)に向けて元気づけてほしい、とSOSを発する曲。
サビでパッとスケールが大きくなる曲で、2000年代のBON JOVIサウンドのド真ん中という印象。
ここでの「人工衛星」は衛星ラジオのイメージに近そうです。
しかしここまでの曲が未発表で眠っているのか……というのが恐ろしいところ。

10.If I Can’t Have Your Love

リッチー・サンボラがその美しいボーカルを遺憾なく発揮してくれるバラード。
ソロアルバムで使われなかった曲だそうですが、
この声の繊細さが残る感じは1stアルバム“Stranger In This Town”(1991)の時期?
バックのピアノも恐らくデヴィッド・ブライアンのものと思われます。

11.Real Life

1999年に映画”EDtv”の主題歌としてシングルカットされ、BON JOVI活動再開を告げた秀作。
シングルカットされたバージョンには(Radio Mix)とあるので、こちらが元バージョンでよいかと。
シングルバージョンではモワッとしていた印象の音が引き締まっていて、
フェードアウトせずに終わっているので、個人的にはこちらのバージョンが好みです。

12.Memphis Lives In Me

デヴィッド・ブライアンがボーカルをとる曲がついに登場!
近年のライブではジョンのバックアップとして彼がボーカルをとる範囲もかなり広がったものの、
デヴィッドのボーカルを大々的に聴けることも少ないので、レアな音源といえます。
自身が音楽を担当し、2010年にトニー賞作品賞を獲得するという快挙を成し遂げた
ブロードウェイ・ミュージカル”MEMPHIS”のハイライトとなる曲。
デヴィッドが感情豊かに歌い上げる素晴らしい出来で、このDisc 3の中でも一押し。

13.Too Much Of A Good Thing

このボックスの中でも一番濃厚なDisc 3ですが、
最後は「あまりにいい思いをしすぎたよ」と苦笑いしたように歌う、軽めの一曲で〆。
未発表曲集とはいえ、こういう緩急のつけ方をしてくるのは流石といえます。

ということで、個人的には一番聴くことが多いDisc 3の紹介でした。
ティコやデヴィッドの歌う曲を聴けたのが嬉しくて、
高校時代はiPodで何度も再生していたのがいい思い出です。
これは完全な余談なのですが、2018年のBON JOVI大阪公演では、
デヴィッドが“In These Arms”の一番を歌っていて大盛り上がりでした。
メンバーの中で容姿・声ともに全盛期のハリを一番保っているのは、
実はデヴィッドなのでは?とひそかに思っています。

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【レビュー④】100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong… The Premiere Collection [Disc 4] (2004)

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