例によって土日のCD(+雑誌)の購入報告です。
・Behind Closed Doors / Thunder (1994)
・The Maxi Single / Royal Hunt (1994)
・Breathless / Camel (1978)
・Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
・BURRN! 2024.8
Behind Closed Doors / Thunder (1994)
今なおコンスタントに質の高いアルバムを送り込み続けている、
英ベテランハードロックバンドThunderの3rd。
個人的にボーカルのダニー・ボウズの声が好みで気になっていたのですが、
彼らのアルバムをこうしてCDという形で手に取るのは実は初めて。
1曲目の“Moth To The Flame”の怪しげなリフからもう訴求力抜群、
そこからのホーンも交えたファンキーな“Fly On The Wall”への流れは必殺級!
4曲目の“River Of Pain”の哀愁のメロディーも堪りません。
ボトムのどっしりした力強いハードロックを目いっぱい聴かせてくれています。
The Maxi Single / Royal Hunt (1994)
デンマークのネオクラシカルメタルバンドRoyal Huntの、
読んで字のごとくの6曲入りミニアルバム。
1st“Land Of Broken Hearts”(1992)が様式美メタラーの心を打ち、
その人気をそのままに2ndへのつなぎとして発売されたもの。
(帯に「’93年衝撃のデビュー」とあるのは日本盤準拠)
1曲目に2ndのタイトル曲にして名バラード“Clown In The Mirror”、
そこからアコースティックバージョン4曲、
そして最後にボーナストラック“Bad Luck”収録という気合の入った構成。
この“Bad Luck”がまた1stと2ndのちょうど過渡期といった趣でかっこいい!
初代ボーカルのヘンリック・ブロックマンの熱い歌唱が堪能できる作品です。
Breathless / Camel (1978)
全9曲にわたって質の高い美しいメロディに構成の妙が光る、
英プログレッシブロックバンドCamelの8thにして大傑作。
そのトータルな包容力が圧巻で、個人的には一番好きな一枚。
なんといってもリチャード・シンクレアのソフトで深みのあるボーカル、
そしてあのメル・コリンズの多彩な管楽器が味わえるという贅沢なメンバー構成!
個人的には中盤以降の楽曲が好みで、
リチャード・シンクレアのエッセンスたっぷりの“Down On The Farm”、
包み込まれるように柔らかな“Starlight Ride”、
そして劇的な展開で飽きさせない“Summer Lightning”と、とにかく粒揃い。
2023年に来日する予定がアンドリュー・ラティマー(Gt.)の腰の深刻な問題により
キャンセルになったのが残念、というより心配。
チケットも取ってクラブチッタで観る気満々だったので、いつかリベンジを……。
Grand Romantic / Nate Ruess (2015)
“Some Nights”, “We Are Young”等の大ヒットで、2013年グラミー賞にて
主要4部門のうち最優秀楽曲賞・最優秀新人賞の2部門を受賞した
米ポップ・ロック・バンドFUN.のこと、皆様覚えておいででしょうか。
ちなみに当時中学生の僕にはぶっ刺さりました。
バンド自体は2015年に各々の活動に重きを置くため休止したわけですが、
メンバー3人の中でも特にジャック・アントノフ(Gt, Dr.)は
テイラー・スウィフトやThe 1975等のプロデューサーとしても、
2014年に始動した80~90年代の香りを残すバンドBleachersとしても、
すっかり世界を代表する売れっ子となっただけに、
スケジュール的に再始動の予定が見えなさそうなのが個人的には少し寂しいですね。
ちなみにBleachersは今年のサマソニで来日予定です。
さて本作はそんなFUN.のボーカリスト、ネイト・ルイスの1stソロ。
メロディセンスと天性の伸びやかなハイトーンはそのままに、
ジャケットに象徴されるように、よりパーソナルな部分に迫った仕上がり。
2曲目“AhHa”には自身の“Some Nights”のフレーズを持ってくるなど、遊び心も満点。
そしてこのアルバムの注目ポイントは、その歌詞カードの凝りっぷり!
なんと1曲1枚、それぞれが独立した絵画のような形で封入されていて、
表にタイトル、裏にその歌詞があしらわれた仕様となっています。
これはまさに「手に取る喜び」を再確認させてくれる素敵な仕上がり。
是非フィジカルでどうぞ。
BURRN! 2024.8
お馴染みBURRN!誌の8月号。
今回はいよいよラストアルバム“Ten”が7月12日に発売となるMR.BIGの大特集。
メンバー全員のインタビュー収録で読みごたえがありました。
(例によって)エリック・マーティンは喋りまくっていたらしく分量多めです。
新作“Ten”に関しては(例によって)軒並み高評価なわけですが、
どうやらライブでの披露を前提にしていないからこそ、
それを逆手に取った今までになく自由闊達な内容になっているということらしく、
今までとはまた違ったアプローチでのアルバムに期待できそうです。
ニック・ディヴァージリオのフィーリングも絶妙にフィットしてますし、
和やかな“Up On You”のMVにもほっこりします。
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